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No.32503の一覧
[0] オルニエールの代理領主[たつき](2012/03/28 18:49)
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[32503] オルニエールの代理領主
Name: たつき◆e8a2f1ab ID:eb9d5f84
Date: 2012/03/28 18:49
エンシェントドラゴンの討滅から14年。ハルケギニアには、いまだ、災厄、戦争の傷跡がのこるため、サイトもルイズも領地
オルニエールには殆ど戻らず、東奔西馳の生活をしていた。

オルニエールの地には、オルニエールの代理領主である才人とルイズの長女(13歳)、
家令で、実質的に代官のシエスタに加え、
サイトの家臣となった元素の兄弟の一人、ジャネットが残り、
エレオノール姐様が、殆ど年がら年中居座っていた。実は、
ルイズとサイトの間には他にも子供が2人いるのだが、
長女以外はラ・バリエールの地におり、カトレアが育てている。
父母からの扱いが次第に悪くなって居心地の悪い
エレオノール姐様は、オルニエールに逃げ込んできてるという塩梅であった。

オルニエールの地は、シエスタの手腕に加え、
温泉とワインという売り物と、サイトの知名度を元に、観光地として栄えはじめてきていた。

そんなオルニエールの地に…。

ジャネット:あら、お客さんかしら。
シエスタ:あらどうしましょう。サイトさんもルイズさんもいらっしゃらないのに。
ジャネット:一人はまぁまぁ、もう一人は結構ってとこかしら。
エレオノール:えっ、また変なのが来るの?

サイトを妬む貴族、レコンキスタの残党、武勲目当てで勝負を挑みに来る者
部下になりたいと仕官を申し出に来る者等、様々な来客がやってきて、
ジャネットは、そういった手合いの相手を適当にやることで、暇つぶしをしていた。

ジャネット:そこまで危険ではなさそうだわね。
シエスタ:では、お嬢様はエレオノール様とともに、地下にお隠れください。私はお茶でも
入れてまいりますので。

エレオノール:ふん。貴族たるもの、そうそう簡単に。
ジャネット:あっ来た。
エレオノール:えっどこどこどこ。
シエスタ:ノックの音が聞こえてますし、扉の外では?
エレオノール:うぇー。

ドアの音:コンコン
シェスタ:はいはい。
エレオノール:ちょっとまって…。
シエスタ:…。

ドアをあけたら、お嬢様と同年齢ぐらいの少年と、40才ぐらいの騎士が立っていた。


シエスタ:どのような御用で?
少年:そちらにいらっしゃる姫をもらいに来た。
シエスタ:困りましたね。サイトさんもルイズさんもいらっしゃらないので、一介のメイドごときがそのようなこと、判断できませんので。お帰りねがえませんか?
エレオノール:ちょっとなにいってるのよ。ラ・バリエールの血を引く娘を攫いに来たという相手になにのんきなことを。

少年:貴殿を嫁に迎えようという気はない。貴殿があと”40年”早く生まれたとして、そのようなことは考えないので、気にするな。
エレオノール:あたしはまだ30代よ。
騎士:あちらにいらっしゃる方は姫君の叔母様に当たられる方。失礼があってはなりません。
エレオノール:キーっ…。だれがオバサンだって。
シエスタ:まあまあ、ミスバリエール。30代とはいえ、39才ですし。
エレオノール:39才でミスで悪うござんしたね。


ジャネット:で、お嬢様を嫁に欲しいというんなら、ご両親のいるときにやってきて、ご挨拶ぐらいしていくものではなくって。
少年:わきまえている。しかし、サイト殿もルイズ殿もご多忙と聞く。こちらに手だれの者がいると聞いたのでそちらに、取り次いでいただこうと。
ジャネット:手だれのものというのは。
少年:ゴスロリのイカレタ女と聞いているので、そのようなおかしな輩がいれば。あぁ貴殿か。
ジャネット:ボク…。あたしは、少年には興味ないけど、オイタがすぎる子には躾をしてやらないと…。
エレオノール:あんたの相手はこのあたしよ。


10分間の戦闘後。


エレオノール:ハァハァあんたやるわね。
少年:オバサンこそ。まだまだ若いじゃないですか。
エレオノール:まだそんな減らず口を…。

シエスタ:ハィハィその辺で。紅茶が覚めてしまいますよ。ゲルマニア王子。

ジャネット:へーあんたえらいんだ。道理でその年でトライアングルメイジなわけで。
少年:ついこのまえ、トライアングルになったばかりだけどな。

エレオノール:へっ。あんた王子だったんだ。しかしねー。うちの娘をゲルマニアなんかに。
シエスタ:外交問題になりますから、口をおつつしみください
エレオノール:ほら、あの娘の気持ちはどうなのかなと思って。

姫(ルイズとサイトの娘):王子。よく来てくださいました。
王子:あっああ。

シエスタ:実は、お嬢様がトリスティン魔法学院の見学に行かれた際、私がついうっかりしていて
お嬢様が迷子になられ、さらに魔法の授業の失敗にまきこまれそうになったときに
助けてくださったのがそちらの王子様でして。そこから、文通などを…。ちなみに、王子様もお嬢様と一緒にもうじき入学予定なんですよ

王子:名乗りを上げていなかったはずなのだが、よくわかったな。
シエスタ:その辺は、まあいろいろと。
騎士:この地には有能な代官がいて、領主が不在がちであるにもかかわらず、治安もよく、急激に栄え出しと聞いていましたが…。もしや貴殿が…。
シエスタ:いえいえ。わたくしは、ただのメイドですから。

エレオノール:それはそうと、相思相愛ならなんでこんな道場破りみたいなことを。来年から一緒に寮生活なんでしょ?待ってればよかったものを。

王子:もうじき、同じ建屋で生活することになるので、ぜひにも、サイト殿と手合せし、自らの未熟さを知り励みとしたいと…。

姫(ルイズとサイトの娘):王子。男らしい。

エレオノール:けっ。まったくどいつもこいつも。まっいいんじゃないの。どうせみんなあたしより先に結婚しちゃうんだし。

シエスタ:でも、どうしましょう。王子は王位継承者で、お坊ちゃま方はみな領地が決まっている。そうなると、次期領主様はどなたになられるのでしょう?

エレオノール:またそのうち新しい子が出来るでしょ。

シエスタ:しかし、わたくしのようなメイド風情がしゃしゃり出るのもなんですが…。来年から領地が5倍に増えますし、飛び地も多いことですから長く代理領主を務められそうな方に代理領主をお願いしたいと思い。エレオノール様いかがでしょう?

エレオノール:あんたあたしが一生結婚できないと思って…。


1か月後

サイト:シエスタ。何か変わったことは?
シエスタ:お嬢様がトリスティン魔法学院に入学され、エレオノール様が代理領主になられました。後、ジャネットさんが、トリスティン魔法学院の教師になられました。
サイト:そうか。なら、安心だな。

ルイズ:エレオノール姐様が代理領主というのも、危険な気がするけども、ジャネットが教師ってのもいろんな意味で危険な気が。
サイト:まあまあ、それに、結構根はいい人だと思うよ。
ルイズ:あの人、10代後半ぐらいの美少女が好きなのよ。あの娘もあたしに似て可愛いから…。
サイト:大丈夫だって。女同士だろ?それに、これまでだって大丈夫だったし…。
シエスタ:う~ん。危ないなとおもったことは何度かあって、もちろん、無事にお守りいたしましたけど。
サイト:本当なのかそれ。
シエスタ:さあどうでしょうね。でも大丈夫です。お嬢様には立派な王子様がおられますから。
サイト:なんだと。そりゃどういうことなんだ。
ルイズ:ちょっと落ち着きなさいよ。それでどんな人。

シエスタ:ちょっと子供っぽいかなと思いましたけど、男気のある方だと思いますよ。
ルイズ:あんたのめがねにかなったならいい男なんでしょ。
シエスタ:あれは、学校を出ると同時に結婚という感じでしたね。
サイト:ちょっと冗談じゃないぞ。

シエスタ:ちなみに、相手は、ゲルマニアの王子様で…。皇位継承者なので…。
サイト:そんなの関係ない。

ルイズ:ってことは、次の領主は誰になるわけ?
シエスタ:これから作るしかございませんね。
ルイズ:そっそうよね。

シエスタ:ということで、一人前に育たれるまで、長い時間がかかりそうですし、エレオノール様に代理領主様そして摂政様として長く長くお力をかしていただかねば。


エレオノール:ぜったい結婚して、みかえしてやる。キーっ。


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