私の名前は船見結衣。中学二年で一人暮らしをしている事以外は普通の女子中学生だ。
いつものように一日を過ごしていた。
「結衣ー部活行こうぜー!!」
「ああ今行くよ」
その日の放課後もごらく部へ行った。もう日課みたいなものだ。
どうやら私と京子が来る少し前にあかりとちなつちゃんは来ていたみたいだ。
カバンを置きいつもの位置に座った。京子は座ると同時に口を開いた。
「皆の宝物って何ー?」
京子はダラけながら言った。
「突然だな…」
「宝物ですか?」
「えー何だろう」
突然の質問に困るあかりとちなつちゃん。
全く京子は何を考えているんだか。
「結衣は何かある?」
私に振るのか…
「んー宝物かー…」
「何だよー無いのかー?」
つまらなそうに京子は言った。
「突然の質問に即答できる訳ないだろ」
「私は出来るもん!!」
「じゃあお前の宝物って何だよ」
私は聞き返した。
「そんなの決まってない!!」
確かに即答だが答えになってない。
「威張るなよ」
私は呆れて溜め息を吐いた。