十二歳の誕生日、この世界の全ての人間が生まれたときから持っている卵が孵る。姿は異形のモンスター、しかし彼等は人と一つの命を共有する双子にして、能力を分け合う相棒。故に彼らの呼称は『パートナー』。唯一無二の隣人だ。平凡な人生を送ってきた水城歩もまたその日を迎えた。ぴくりとも動かない卵にやきもきしたが、生まれてきたのは最上級のパートナーである竜。竜使いは最高の栄誉であり、将来は約束されたも同然だ。しかし歩はそんなことは考えず、ただ目の前の幸運に感動していた。一方で、奈落に落ちるものもいた。五年後、両者の運命は交差し始める。そんな少しずれた人間が住む現代風異世界ファンタジー。*不定期更新*小説家になろうにも投稿中