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No.31658の一覧
[0] アルベルト・ゲーリング奮闘記【転生仮想戦記】[キプロス](2012/05/12 13:46)
[2] 第2話 痛い子と悪ガキ[キプロス](2012/05/12 13:45)
[3] 第3話 士官学校の変わり者と危ないお友達[キプロス](2012/05/09 19:55)
[4] 第4話 第一次世界大戦勃発[キプロス](2012/05/12 13:08)
[5] 第5話 マルヌの戦い[キプロス](2012/05/12 13:17)
[6] 第6話 西部戦線異状あり[キプロス](2012/05/12 13:44)
[7] 第7話 東部戦線異状あり[キプロス](2012/05/12 13:35)
[8] 第8話 勝利という名の敗北[キプロス](2012/05/12 13:39)
[9] 第9話 騎士アルベルト[キプロス](2012/05/12 13:41)
[10] 第10話 ゲーリング財団創設[キプロス](2012/05/12 13:51)
[18] 第11話 兜町の相場師[キプロス](2012/05/13 00:24)
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[31658] アルベルト・ゲーリング奮闘記【転生仮想戦記】
Name: キプロス◆6129d03f ID:076f5f59 次を表示する
Date: 2012/05/12 13:46
※報告※

本作は大幅な改訂を行います。ご了承下さい。



●序章 改訂

●第1話及び第11話以降~ 削除

●第2話~第9話 改訂






● ● ● ● ● ●


 


《第1話『アルベルト』 1895年3月9日》



ドイツ帝国領植民地の国家弁務官の息子、アルベルトは生まれながらにして変わっていた。

純粋無垢な赤子には似合わぬ、ふてぶてしい表情。

しきりに泳ぐ視線。

未熟な手足が見せる、挙動不審な動き。

そして何より――一度もアルベルトは泣かなかった。

大声一つ、喚き声一つ上げず、口は真一文字に噤まれたまま。

いや、時折り口をパクパクと魚が餌を食べるが如く動かしてはいた。

両親は困った。何か重大な病気なのではないか? と。幼き頃から病を抱えた子は国家の癌であり、悪であり、罪である、というのが世の中の見解であった。

「しゃ……喋れないなんてことはないだろうな?」

父親であるハインリヒ・エルンスト・ゲーリングは医師を問い詰めた。

「まさか。これは一時的なことで、よくあることですよ」

医師は務めて冷静に言ったが、これは嘘である。
憤怒するゲーリング氏の気を落ち着かせるがための。

「見て下さい。この子は感性豊かな子だ」

そう言われて息子の顔を見ると、確かにそうだと認めざるを得なくなった。
アルベルトは物を言わぬままだったが、こちらに大きな興味を示している。こちらの表情をそれとなく観察していたのだ。

「あ……あぁ……そのようだな」

父親はそう呟き、静かに息子を抱きかかえる。

「アルベルト、お前は俺の息子だ」

当の息子は取り留めも無い顔を浮かべ、沈黙を守るばかりであった。

「ゲーリングさん。今後の事についてですが……」



           1



――“ゲーリング”



その単語が医師の口から漏れた時、俺は唖然としていた。

部屋の窓の外に広がる古めかしい街並みと、それに溶け込む古風な人々。
街道を駆け抜ける馬車。
空を闊歩する一隻の巨大な飛行船。

俺の脳裏に過ったのは、不快な記憶だった。

足を滑らせ、頭部を強打して呻き声を上げる自分。

視界はみるみる真っ赤に染まり、ピントが合わないようにぼやける。

そして――真っ白な世界と“神”

その“神”――と名乗る奇妙な老人から託された一つの“要求”

――“日本とドイツを救え”

無理難題を押し付けられ、その後、意識は飛んだ。

ところが目覚めてみればこれである。

アルベルトという名の赤ん坊へと生まれ変わっていたのだ。


しかも時代は1895年。
聞けばここはドイツらしい。ということは、ドイツ帝国時代。

軍事知識に明るい俺は、必要最低限の常識としてドイツ帝国の末路を知っていた。1914年、ドイツ帝国はオーストリア皇太子夫妻の暗殺事件によってセルビアへ宣戦布告、結果的にロシア帝国を敵に回してしまうのだが……。

正直、どうしろと?
ただの一国民(赤ん坊)に何が出来る、と?

――否、“神”は俺に『切り札』を用意してくれた。

一つは脳内の記憶領域に集積された、Wikiのような知識。

そしてもう一つは――“ブルーダー”(兄弟)

簡潔に言えば、俺はヘルマン・ゲーリングの弟である。
意味が分からないかもしれないが、事実なのだ。

ヘルマン・ゲーリング。
ドイツ第3帝国の国家元帥であり、事実上のトップ2。
そんなヘルマン・ゲーリングを兄に持つのが、俺である。

そう……アルベルト・ゲーリング。
ヘルマン・ゲーリングの弟であり、実業家であり、反ナチ活動家。
ユダヤ人を支援し、ナチス=ドイツを非難したという。
そんな兄貴とは正反対の人物だが、終戦後には弟だったということだけで逮捕され、数年を牢屋で過ごした悲しい人物でもあった。

俺は今、そんな人物に――“転生”している。
そのまま同様の歴史を繰り返し、平穏に人生を終えるのも良いかもしれない。

だが、俺には使命が課せられていた。
“神”が与えた不条理な使命。

チャンスは一度、二度目は無い。


その日、俺の人生の歯車は産声を上げ、動き始めようとしていた。






-----後書き-----

始めまして。キプロスと申します。

本小説は、ひょんなことからナチスの大戦犯ヘルマン・ゲーリングの弟、実業家で
反ナチス活動家のアルベルト・ゲーリングへと転生してしまった某航空会社パイロ
ットが、兄ヘルマンをモルヒネ中毒や急降下厨にさせんと奮闘しつつ、未来知識を
活かしてドイツを改変していくという物語です。

転生改変物は初の試みとなりますが、宜しくお願いします。

 



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