かつて、戦争があった。
それは国と国とが戦う戦争ではなく、人と人とが争う戦争だ。
〝聖杯戦争〟と名付けられたその戦争は、たった7人の魔術師たちが己の望みをかなえる為に、万能の願望機である聖杯を賭けて行われる、過酷な殺し合いだった。
二百年も昔からそれは始まり、冬木と呼ばれた極東の地で六十年に一度の周期で行われていた。
だが、それも5回目を最後に失われたはずだった……
だが第五次聖杯戦争から5年、既に破壊され、失われたはずの聖杯が今度は西の果て――マルドゥックシティと呼ばれる地で、再び動き出そうとしていた。
この物語は凛ルートのトゥルーエンドから5年後の未来のお話です。
この世界観ではマルドゥック・スクランブルの他、複数の冲方丁先生の作品のキャラクターが本来の役割を変えて登場します。
オリジナルキャラクターや英霊なども複数登場いたしますので、そういうのが苦手な方はブラウザで戻ることをお勧めいたします。