「さてお前ら、分かっていると思うが・・・」
とある朝のSHR(ショートホームルーム)では、
「明日から冬休みだ」
「「「「「っしゃぁぁぁーーー!!!」」」」」
二年Fクラスでは、男達の魂の叫びが響いていた。
「これでしばらくは遊び放題だぜ!」
「明日からゲームやりまくってやるぜー!」
「もう勉強とはおさらばだ!」
「貴様ら静かにしろ!!」
約四十人くらいの生徒(バカ)を一瞬で静まらせるのは、鉄人
こと西村宗一先生。 流石だ・・・・・・
「貴様らがその騒ぐのは分かっていた。 よって貴様らには
特別に冬休みの課題をたっぷり与えてやる」
「「「「「バカなぁぁぁーーー!!!」」」」」
再び教室に響くハーモニー。
そんな・・・これじゃ冬休みが課題という拷問で終わってしまう・・・!
「ひどいじゃないですか鉄人!せっかくこのボロ教室で真面目に授業
を受けてきたのに!」
僕は反論する。
「・・・・・・授業中に何度も脱走しようとした奴を真面目というのか
吉井?」
・・・・・・いいません。
「とにかく朝のSHRはこれで終わりだ。この後の終業式に遅れないよう
以上」
そう言うと鉄人は教室をでようとする。
クソ!このままじゃ僕のパラダイス(冬休み)が・・・!
こうなったら・・・・・・
「こうなったら仕方ない、みんな実力行使だ!僕らのパラダイス
のために」
「「「「「おぉぉぉ---!!!」」」」」
「・・・・・・貴様らいい度胸だな」
「全員、突撃ー!」
「「「「「うおぉぉぉーーー!!!」」」」」
数分後、突撃したFクラス四十七人が倒れていたことは言うまでも無い。