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No.30856の一覧
[0] 明日の我が身のために(H×H 転生)[我が身](2011/12/13 19:29)
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[30856] 明日の我が身のために(H×H 転生)
Name: 我が身◆7f8a01b9 ID:50d47216
Date: 2011/12/13 19:29

4歳の時、ふと生前の記憶を思い出した。


自分って高校生ぐらいだったなーとか。車に轢かれたのが最後の記憶だったなーとか。


前世の記憶があるなんて不思議だなー程度に最初は思っていたのだが、問題はそこではない。


実はここはハンターの世界だったんだよと。うんそれだけ。


それはまあいいんだけど。生前から割りと喧嘩とか好きだったから。殺し合いは流石に勘弁だけど、ウボォーの筋肉とかマジ憧れる。


それもまあいい。問題はこの世界の俺が生まれた場所。




東ゴルドー共和国。蟻編の部隊となった土地であり、大変危険な場所である。


いや、今は蟻の話とか聞かないからきっと蟻編が始まるのはずっと後だと思う……多分。


原作の記憶が曖昧……というより前世の記憶だって結構曖昧だ。どうやら4年という時間は結構長かったらしい。


ついでに俺の今の境遇を軽く話すと、普通の農民一家の末っ子で、上に兄姉が5人いる。


流石金属製品含む現代の製品を完全排除した自然の国だ。子作り力も半端ないらしい。

裏ではクスリとか武器とか黒い部分もあるんだけど。親父は恐らくそういうのには関係ない。一日中畑耕してるし。




そういうわけで特訓をすることにしました。死なないように死なないように。


生前から特訓などは得意分野だった上に、4歳という体だから今からいくらでも身体を作っていける。


とはいえ、生前の頃のようなぶっ倒れるまで筋トレ……なんて無茶を4歳児の自分にやらせられるわけもなく。


取りあえず念の修行をすることにした。精孔の開け方とか知らないから地道な座禅から入った。それで取りあえず2年。


その時点で軽く取り返しがつかない問題が見つかった気がしたが、気のせいだと思って無視した。




6歳。この歳になっての周りからの俺の評価が不思議ちゃんになっていた。


まあ朝から晩まで森の中で座禅組んでたから当たり前だ。朝からどこかへ出かけて夜になるときっちり帰ってくる。しかも1人遊び。


近所にそんな子がいたら俺だって不審がる。同年代の子達の誘いを断り続けたのも問題だったのかもしれない。


それは置いておいて。とにもかくにもオーラを感じることは出来るようになった。


そこからは更に不思議ちゃんに発車がかかる。


纏を行いながらの筋トレ。最初は結構ぶっ倒れてた修行だが、今では日常生活中でも纏を維持できるようになった。


筋トレから1日休んで次は練の持続時間上げのための修行である。つまり倒れるまでぶっ通しで練。初日はぶっ倒れて3日ぐらい森の中で寝ていたこともあったが、しばらくしてそこらの加減も出来るようになった。


それを統合すると。周りから見た俺はいつも1人で遊んで汗ダラダラ流して帰ってくるという怪しい子供だ。




そこから基礎練習を積んで8歳になり、親父の手伝いで畑を耕すことに。そこでも不思議ちゃんを全快で発揮した。


簡単にいえば、農具にオーラを流しての周の特訓を一緒に行っていた。


原作でゴンたちが苦労した通り、やはり始めの方は……正直に言うが俺は周が大の苦手らしい。


オーラの総量が問題なのかと思ったが、他の応用技は割りと出来ているので単純に苦手なだけらしい。


シャベルを持つと3分ほどでぶっ倒れる。身体が弱くて貧弱な子供という謎の設定が追加された瞬間だった。


この時点で取り返しのつかない問題が明白になった気がしたが、やはり現実から目を背けた。




水見式? 強化系だったよ。まあ生前から肉体を鍛えるのが趣味だとか言っちゃう残念な男だったので、予想はしていた。


生まれが某暗殺一家とか怒りで目が変わる一族だったら良かったのにといわない。


10歳になって一つの壁にぶち当たる。文字の問題だ。


言葉は4歳までの刷り込みでなんとかわかるのだが、文字だけはどうにもならない。


元から頭があまり良くないのだが、ハンター世界の文字は本当になにが書いてあるかわからない。


しかも文字が複雑すぎてどう書いていいのかわからない。これに修行の時間がかなり削られた。


この頃になって発の構想もかなり出来てきた。ってか強化なんだから筋トレ→回復能力→筋トレ これで無限ループ完成じゃない? とか脳筋なことを考えてたんだけど……うん。そろそろ現実を見る頃だと思う。そう思ったのが14歳になってから。




前世の身体は割りと筋肉質で。食べれば太るし鍛えればそれが筋肉になるような身体だった。


しかしこの身体は違う。年齢的なこともあると信じたいのだが、身長が150程しかない。これもこれから伸びると考えても問題は他にある。


食べても食べても全く太らない。それに筋肉すら付かない。ハンター世界では筋肉=強さではないのはわかっているのだが。


それでも限度がある。例えばウボォーなんかは筋肉の塊だ。しかも念自体も相当な練度を積んでいるだろう。


そんな相手に自分の拳がどれだけ通じるのか? まあ軽すぎて通じないだろう。


その上容姿はあれだ。髪はポニーテールに出来るほど長いし、自意識過剰というわけではないが、顔がかなり童顔で女と偽ってもバレない程度の顔だ。


そんなわけで俺の発の方向性が決まった。肉体強化中心です。




そしてもう一つ問題が。それはどうやってこの国の外に出ようか。ということである。


脱走自体はそう難しいことではない。絶を使いながら頑張ればなんとかなる。


問題はこの国は5~10人のグループがある。脱走者がそのグループから出たら連帯責任で全員が処刑。


だから脱走する素振りでも見せようものなら即効でチクられる。ある意味最も効率的なシステムだ。感動すらするね。




だだ一つ。抜け道があるとすれば、俺が死んだと思わせればいい。


死んだら脱走も糞もない。幸いこの国にも蟻ではないにせよ、そこらに猛獣は沢山いる。


そして俺の長年の努力によって培われた不思議ちゃん力を使えば、なんとか偽装できるんじゃないと。


家族を悲しませることになるのは仕方ないと割り切っている。


だって原作知ってたら主人公とかにも会ってみたいじゃない。




それも上手くいった。人が見てる前で猛獣が出る森の方へフラフラと行く。


次に他の動物の死体から予め採取しておいた血をばら撒く。それで自分の長い髪を切って無造作にばら撒く。


見切り発車全快の作戦だが恐らく大丈夫だと思う……脱走するときに俺が見つからなければ。




それに関しても案外簡単にクリア出来た。この世界の補正なのか足は恐ろしく速いので、発も組み合わせて国境を越えることに成功した。


身分証明は今年のハンター試験受ければいい。場所は良くわからないから街で情報収集して、親切そうな人から聞く。


受験者は星の数ほどいるから、1人ぐらい親族で場所知ってる人がいるだろう。相変わらず見切り発車だけど。


「さて、これから情報収集か」


案外やることは沢山ある。取りあえずハンターライセンスがないと職にもつけないけど。実力さえあれば裏の仕事とか出来そうだけど。


「――――っ!?」


目の前の男を見た瞬間、全身が怖気立つ感覚が走る。


鍛え抜かれた筋肉をこれでもかと見せ付ける格好。身長2mを超える羨ましい上に毛深い身体に、いかにもなインパクトある身体。

身体のことしか言ってないが、恐らくこんな時代錯誤男を俺は1人しか知らない。


そしてそれを確認した瞬間、俺は殺気を飛ばしていた。


「喧嘩をしないか?」


記念すべき原作キャラ初会話の最初の言葉はこんな残念な一言から始まった。


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