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No.292の一覧
[0] 機動戦艦ナデシコ ~名無しが行く!~[ののまる](2005/10/09 17:58)
[1] Re:機動戦艦ナデシコ ~名無しが行く!~第一話[ののまる](2005/10/20 06:41)
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[292] 機動戦艦ナデシコ ~名無しが行く!~
Name: ののまる 次を表示する
Date: 2005/10/09 17:58
プロローグ





その二人は突然やって来た



―2195年―



「どーもすみません。サカキバラ タクヤさんですね?」

二人の内、髭を生やした男が言った。



―10月1日―



「そうですが、どちらさまで?」

言われた男、タクヤは疑問の声が出た。



―その日火星が落とされた―



「ああ、これはネルガルのプロスペクターと言います。こちらがゴートホーリー」

「よろしく」

隣の大柄な男が頷く。



―木星の方角からやって来た―



そう言いながらプロスペクターと名乗った男が名刺を差し出した。

「はあ、ども」

受け取った名刺にはたしかプロスペクターと書かれていた。



―後に”木星トカゲ”―



「本名なんですか、これ?」

「いえいえ、まあニックネームみたいなものでして。それより」

プロスペクターはずいっと近より、



―そう呼ばれる奴らによって―



「パイロットになってみませんか?」

そう告げた。



―俺は火星にいた―



「パイロット、ですか」

そう聞いてタクヤは自分の右手の―IFSがある証拠である―タトゥーを見た。

「はいそうです。我が社では近々とあるプロジェクトを行うことになりまして

そしてそのプロジェクトにパイロットが必要になりまして」



―だが幸運にも脱出できた―



「そこでタクヤさんのお宅まで訪ねてきました」

プロスペクターは懐から電卓を出しタクヤの目の前に出した。

「まず、お給料は大体このぐらいになります。そしてボーナスがこのぐらい!」

電卓にはもの凄い額が表示されていた。



―あれから一年―



「さらに保険も万全。万が一の事がありましても我々ネルガルが保証します。

たとえばですね、このまるまる保険。この保険はなんと……」

「あ、あの」



―今日、この日、この選択が―



プロスペクターの説明の途中で、タクヤは口を挟んだ。

「俺、パイロット、やります」



―俺の人生は変えた―





機動戦艦ナデシコ ~名無しが行く!~



「彼でよかったのか?ミスター」

交渉を終えた二人はタクヤの家から出て数分後、ゴートホーリーが口を開いた

「彼は民間人だ。軍経験のある者をスカウトした方がいいと思うのだが」

その言葉を聞きプロスペクターは立ち止まり、ふむっと頷いた。

「たしかに軍経験のある者の方がいいですが、色々問題がありましてね」

「問題?」

「そうです問題です。現役のパイロットですがまず無理です。今も戦っていますからな」

そう言ってプロスペクターは歩き始めた。

それにゴートホーリーも付いてくる。

「そうなると元軍人となるのですが」

そこで言葉を切ってゴートホーリーの方に顔を向ける。

「軍人を辞める理由、それが身体的にという方はもちろんダメ、それを除いたとして

その中でパイロットになってくださる人物が何人いらっしゃるか正直わかりません」

「そこで民間人を雇うのか」

「もちろん素質のありそうな人を、ですが。もちろん元軍人の方々にもちゃんと当たりますよ?」

そこでプロスペクターは左腕の時計に何か操作した。

するとゴートホーリーの目の前に画面が浮かび上がった。

「これは……コミュニケーター?」

「試作型で最低限の事しかできませんが。ほいほいほいっと」

さらに操作し画面が変わり、茶髪の平凡な日本系の青年の姿が見える。

先ほどの青年サカキバラ タクヤの姿だった。

その下に彼のプロフィールも表示されている。

「彼、サカキバラさんは良いですよー、18歳でパイロットの資格を取得。

以後民間機のパイロットとして働き、空と宇宙両方の操縦経験がある。

火星出身ということでIFSを付けてますし操縦もそれを使用してました。

第一次火星会戦時、脱出するシャトルの中に、彼の操縦する船もあったそうです」

「脱出船は2割しか脱出出来なかったはずだが」

第一次火星会戦時バッタと呼ばれる小型兵器によって脱出しようとしていたシャトルの多くが破壊されていた。

「バッタに襲われながらも何とか避けて逃れることが出来たそうです。運も良かったと思いますが、

それでも避けきった彼の操縦技術も中々の物と言えるでしょう」

「なるほど」

ゴートホーリーは関心した。先ほどみた平凡な青年がそんなことをしたとは思わなかったからだ。

「もちろんきちんとした訓練を受けた軍のパイロットには負けるでしょうが。

プロジェクト開始までにたっぷり訓練すれば大丈夫でしょう」

「開始……一ヶ月後か」

「そう、その間に優秀な人材を確保しなければ。サカキバラさんがすんなり承諾してくれてパイロットをまず一人確保、助かりますなー」

プロスペクターは嬉しそうにうんうんと頷いている。

「だがあんなに簡単に承諾するとは」

「何か事情でもあるのかも知れないねー。っと話し込んでた間に次のお宅が見えてきましたな、行きましょうかゴートさん」

「ああ」

二人は一軒の家の前で立ち止まりベルを鳴らし。

「はい、ごめんくださーい」

そして出てきた住民と何やら会話をし、交渉するために二人は家の中に入っていった。





―タクヤ家―



「パイロット……か」

ベットに寝ころんだタクヤは天井を眺めていた。

「倒しまくってやる……トカゲ共」

そう呟いた後立ち上がり電気を消した。

彼はすぐに眠ってしまった。







彼がどんな事を考えてパイロットになったのか彼のみが知る

今はただ眠りにつくだけ。

場面はこれから一ヶ月後に移る。

彼がどんな運命を辿るかは誰にも解らない。


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