プロローグ
吸血鬼・ヴァルバトーゼ。
かつて、悪逆非道の限りを尽くして人間界・魔界に畏怖の敬称として恐れられ、「暴君」の二つ名を轟かせていた悪魔の中の悪魔。
彼の声は全てのものを震わせ、彼の眼光は全てのものを屈服させる。容赦なく、慈悲も無く、ただ絶望を与える恐怖の代名詞。
しかし、ある一人の人間の女と出会ったきっかけで悪魔は血を吸うのをやめてしまい、その力を失ってしまう。
その後、魔界の刑務所「地獄」でプリニー教育係にまで成り下がり、プリニーを教育するのに力を入れていた。しかし、堕落しきった魔界政腐に怒りを覚え、立て直す為に反逆を起こす。
その反逆は魔界だけになく、人間界はたや宇宙を巻き込む戦いになっていき、その影にあって巨大な陰謀を阻止し、世界を救った「英雄」となった。
ヴァルバトーゼ。その悪魔の名は魔界で再び轟く。
しかし、その名は恐怖の代名詞「暴君」ではなく、魔界を救った「英雄」として