「それにしても意外ね、貴女が何も言わないなんて。いつもなら晶の嫌がる事は力尽くで止めさせるのに」「まぁ、晶さんのアレはさすがに酷過ぎましたからね。それに……」「それに?」「――泣き喚きながら必死に逃げ出そうとする晶さんも、有りっちゃ有りかなと」「ふふ、とことん自分に正直なのね」「そういう紫さんだって、ずーっと静観を決め込んでるじゃないですか」「当然よ。私だって、自分を偽って生きる気は無いもの」「――紫さんっ!」「――文!」「世間から見ると、私もコイツらと同類なのよね。……さすがに泣きたくなるわ」幻想郷覚書 天晶の章・陸「四重氷奏/プリンセスナイトバグ」 ……なんで、こんな事になったんだろう。 太陽の畑のど真ん中、風見幽香の家の近くでボクは大きく溜息を吐いた。 いや、理由は分かっている。四季のフラワーマスターの誘いに乗ってしまったからだ。 だけどアレは、自由意思に任せると言う名の強制だったと思う。 少なくともボクに拒否権は無かった。確実に無かった。「頑張ってください、晶さーん」「ふふ、殺しちゃダメよ~」 そして言われるままにノコノコやってきたボクを待っていたのが、この地獄とも魔境とも言える伏魔殿だ。 なにこれ、二回言うけどなにこれ。正直今すぐ見なかった事にして帰りたい。無理だけど。 はっきり言って、今のココは博麗神社並に混沌としていると思う。何で風見幽香の家に鴉天狗と隙間妖怪が居るのさ。「準備は良いかしら? まぁ、ダメと言ってもやるつもりだけど」「あうあうあう」「了承とみなしたわ。精々頑張りなさい」 いや、ガタガタ震えててとても何かが出来る様には見えないよ? ボク同様巻き込まれたのであろう、とっても可愛い格好をした女の子は今にも倒れそうな程顔を青くしている。 何て可愛い格好なんだろうか。いいなぁ、可愛いなぁ。フリフリいいなぁ。……じゃ無くて。 可哀想に、妖怪達の道楽に付き合わされてしまったのだろう。 状況的にはボクも変わらないけど、あそこまで怯えられると何だかボクまで悪い気がしてくる。 それにしても良いなぁ、あのメイド服。フラワーマスターと腋メイドと言う組み合わせに何か引っかかるモノがあるけど、あのデザインは凄く良い。 ボクもたまにはああいう……いや、やっぱいいや。あの手の可愛い服は女の子女の子した子が着るべきだと思うし。「お待たせ。話は纏まったわ」「え、良いのアレ。完全に怯えちゃって何も出来そうに無いよ?」「大丈夫よ。遠慮はいらないから全力で叩き潰しなさい」「この上でトドメをさせと!?」「ええ、殺す気でやりなさい。情けは無用よ。……それでもまだ、実力的にはまだ劣勢なのだし」 ん~? 今、聞こえない様に風見幽香が何か呟かなかった? 気のせいかな? まぁとにかく、風見幽香は意地でもボクと彼女を戦わせる気らしい。 だけどなぁ……別に人間と戦う事に抵抗があるワケじゃないけど、ここまで怯えている相手を一方的に叩くと言うのはさすがになぁ。 もっとも、今のボクにはおよそ選択肢と呼べるものが無いんだけどね。 ……しょうがない。怪我させない様に軽い弾幕でさっさと決着をつけちゃおう。「分かった。それじゃあいくよ!」 蛍の放つ光の様な弾丸を、怯える彼女に向かって一斉にばら撒いた。 ただし、出来るだけ被害を与えないよう弾は少な目にして。 穴だらけで弾幕とも呼べない弾の掃射。それに対して、彼女は――「うわぁぁぁぁあああああああん!!」「……え?」「逃げましたね」「逃げたわね」 隙間妖怪と鴉天狗の言った通り、恐怖が限界を超えたらしい少女は弾幕の流れに沿う様にして駆け出した。 その速さは圧倒的で、あっという間に彼女の姿は向日葵達の中に消えていく。 あ、今度は向日葵達の向こう側から、もの凄い音が聞こえてきた。まるで岩と岩とをぶつけあったみたいな音だ。 そして向こう側から、険しい雰囲気を放ちながらも微笑む風見幽香と、頭に巨大なタンコブを生み出して引き摺られている少女が現れた。 どうやら、逃亡したもののあっさりと捕まってしまったらしい。可哀想に。 「敵前逃亡は認めないわよ。死ぬか勝つか、貴方に許された結果はこの二つだけ」「死にます」「訂正するわ、殺されるか勝つかだけね。それと、こういう時にだけ話せるようにならないの」 かなり乱暴な投げ方で、風見幽香は少女をボクの前に連れ出す。 逆さま状態の彼女は、見ているこちらまで絶望的になってくる表情で立ちあがった。 正直戦い辛い。もういい加減、帰してあげたら良いのに。 「いい? このラインは越えちゃダメよ。越えた場合は……そこの天狗と隙間が選んだ格好で人里を徘徊させるわ」 そう言って、風見幽香は地面に線を引いた。 逃亡を阻止する手段としては拘束力に欠けるけれど、それを行っているのが風見幽香なら話は別だ。 博麗の巫女並に図太い人間でも無い限り、あの線を越えて逃げ出す真似はしないだろう。 ……けど、その脅し文句はちょっと無いかなぁ。 この面子なら、もっと効果的な脅かし方があると思うんだけど……。「誠心誠意頑張らせて頂きますっ!!」「がんばってくださいねあきらさん。――で、紫さん。あの線を動かす事は可能ですか?」「おうえんしてるわよあきら。――もちろんよ。重要なのは、線を弄るタイミングね」 抜群に効いてた!? それまでの怯えっぷりが嘘のようなやる気の出し方だ。 そして、静観している鴉天狗と隙間妖怪から漂う怪しい雰囲気。 何やら企んでいるみたいだけど……何故だろう、わりとどうでも良い気がする。 あと一応当事者のはずなのに、気付くと話から除外されているボクは本当に必要なのだろうか。 「と、と言うワケで、よろしくお願いしまっす!」「……手、震えてるよ?」「突っ込まないで! 何とか気付かない様にしてるんだから!!」「いや、良いけどさぁ……」 それにしてもこの子、何に怯えてるんだろう? 最初は、風見幽香か鴉天狗か隙間妖怪に恐怖しているのかと思ったんだけど。 何だか違う気がするんだよね。むしろ、ボクの方を怖がっている様に見えると言うか……。 さすがにそれは無いか。これだけの面子がいるのに、ボクだけを怖がるなんて有り得ないもんね。 ボクがそんな事を考えている間に、震える少女は戦う準備を整えていたようだ。 いつの間につけていたのか、手足と胴体を銀色の鎧で覆っている。 うーん、鎧はちょっと無骨過ぎるかなぁ。格好良いけど、ボクはもうちょっと可愛いデザインの方が――って。 鎧? メイドで鎧で、風見幽香と鴉天狗の関係者? ……そういえば、そういう噂をどこかで聞いた気が。「ほらほら、さっさと始めなさい」「え? あっ、はいっ!?」 いつの間にか背後に立っていた風見幽香に促され、ボクは反射的に弾幕を放つ。 しまった。スペルカードこそ使ってないものの、咄嗟だったから加減せずに攻撃してしまった。 光の弾幕は線を形作り、ボクの意志を無視して少女へと襲いかかる。 「アイシクルゥゥゥ」「え」「パワァァ、ウェェェェィッブ!!」「ええー」 しかし驚いた事に、殺意に満ちた攻撃を少女は冷静に裁いてしまった。 彼女は弓の如く右足を引き絞ると、弾幕が迫る寸前に地面を蹴り上げる。 そして生まれる、滝の様な光の波と氷筍の様な氷の壁。 彼女を護る盾として生み出された二つの壁は、ボクの放った弾幕をあっさりと弾いていった。 「晶さんってば、また私達の預かり知らぬ所で色々と覚えたみたいですね」「そうね。脚鎧で増幅した気を地面にぶつけて作った衝撃の壁と、冷気で生み出した氷の壁を組み合わせた二重の防護壁……『掟破りの室外畳返し』の発展型って所かしら」「貴女なら普通に知ってておかしく無いですけど、とりあえず聞いておきます。どうして知ってるんですか?」「ゆかりん、弟のチェックは欠かせないの」「止めてくださいその一人称。凄くムカつきます」「そしてゆかりんは思うの。パワーウェイブを名乗るなら、腕鎧で地面を殴って欲しかったと」「……あやや、ワケが分からないの」 隙間妖怪と鴉天狗が何やら話しているみたいだけど、それどころじゃないボクの耳には届かなかった。 ――そう、思い出したのだ。フラワーマスターと鴉天狗を引きつれて、色んな所で大暴れしていると言う腋メイドの噂を。「ひょっとしてキミ、久遠晶!?」「あ、はい。僕が久遠晶です。良くご存じで」 知らないはずが無い。何しろここ最近、幻想郷中で噂になってる人間なのだから。 強大な妖怪達から一目置かれているとか、幻想郷の各所を破壊しまくったとか、聞こえてくる噂は全て派手な内容ばかり。 話半分で聞いたとしても、今まで無名だった事が信じられない程の実力者だ。 おまけに行く先々で色んなトラブルを起こすため、ついた渾名が――「『ブレーキの壊れた陸蒸気』『人間ダウンバースト』の久遠晶!」「いえ、それは多分別の久遠晶かと」「安心なさい、間違い無く貴方の事だから」「さいですか……」「……紫さんでしょう。晶さんの噂を広めたのって」「逆よ、今まで広がらない様に情報を抑えていたの。もっとも私以外にも、晶の有用性に気付いて欲しく無い妖怪達が情報統制していたみたいだけどね」 どうしよう。とんでもない人間と戦う羽目になってしまったみたいだ。 噂が本当だとしたら、ボクなんかじゃまともな勝負になるかどうかすら怪しい相手じゃないか。 ……でも、ちょっとおかしいよね。そんな人間が今更あの三人を怖がったりする?「ねぇ、ちょっといいかな」「な、なんでせう?」「さっきから、何をそんなに怖がってるの?」「………うぇ?」 最早目の前の少女――久遠晶が、あの妖怪達に怯えていない事は確実だろう。 戦いが怖い、と言うワケでも無さそうだし。未だに手足を振るわせている理由が良く分からない。「ああ、この子虫が苦手なのよ。だから嫌いな虫の特徴を持った貴方が怖いワケ」「あっさりとバラしてしまわれたー!?」 虫が苦手で、ボクの容姿が怖い。か。 まぁ、虫が嫌いな人はたくさんいるから、最初の方は良い。気分の方は良くないけど。 だけどボクの容姿が怖い人は、大抵一種類に纏める事が出来る。 要するに、ボクの事を、アレと同一視してる、人間の事だ。「――ひ、酷い! 言っとくけどボクはね、蛍の妖怪なんだよ!? 分かる? ほ・た・る!!」「う、うん。分かってる分かってる。分かってるから近寄らないで」「全然分かって無いじゃん!」「いや、これは違うんデスよ。別にリグル君をアレ扱いしてるワケじゃなくてデスね。黒光っていたらそれだけで条件反射と言うか何と言うか」「アレ扱いしてるじゃないかぁ!」 相手が自分より遥かに強い事も忘れて、ボクは久遠晶に詰め寄ろうとした。 が、さすがは人間ダウンバースト。こちらが踏み込む前に、久遠晶は信じられない速度で離れていく。 と言うかはやっ! いつ移動したのか全然分からなかったよ!? どうやら少なくとも、噂全部が嘘と言う事は無い様だ。 氷の翼を生やし、冷静な表情で空に佇む久遠晶は、静かに顔の前で十字を組みながらボクに告げた。「……勘忍して下さい」 あ、違う。冷静なんじゃなくて、テンパり過ぎて頭が真っ白になってるだけだ。 ガクガクと怯えながらも、こちらの行動にどうやっても対応できる様に距離はとり続ける久遠晶。 ここまで徹底された態度をとられると、怒るより先に哀しくなってくる。 思わず涙ぐんでしまったボクに気付いた久遠晶は、恐る恐ると言った具合に近づいてきた。「うう、なんだよぉ」「いやその、ゴメン。アレが苦手ってのは本当なんだけど、僕の場合はその影響で蛍とかも苦手になっちゃってて」「蛍とアレを一緒にしないで!」「分かってます! 分かってますけど、こればっかりは身体の問題なんでどうにもならないんですよ!!」「身体の問題……仄かにエロいですね」「思春期の男子の反応よ、ソレ」 そう言って久遠晶は、困った様に頬をかいた。 確かに彼女の表情は真剣で、ボクの言葉を信じていないワケでは無いと分かる。 恐らくは本当に嫌な事があって、少しでも共通点のある虫を拒否する様になってしまったのだろう。 「だけど、それで納得すると思ったら大間違いだよ!!」「す、すいませんすいませんすいません!」 そして、歩み寄る気はあるみたいだけど結局身体の方はどうにも出来ないと。 ボクが顔を近づけようとすると、久遠晶は反射的に身体を逸らす。 ……どうしよう、悲しみに抑え込まれていた怒りがじわじわとぶり返してきたよ。 だいたい、アレと蛍の間にある共通点なんてたかが知れてるじゃないか。 それでここまで過剰に怯えられると言うのは、やっぱり理不尽だと思うんだよ。 「キミだって女の子だから分かるでしょ? アレ扱いされる苦しみを!」「や、僕は男の子ですよ? まぁそれでもその苦しみは分かりますけどね」「え?」 「え?」 いやだって、え? 可愛くてスカートで可愛くて……え?「いやいや、その格好で男の子は詐欺だよ。うん、詐欺だって」「と、言われましてもねぇ……実際問題男の子なワケですから。つーかリグル君こそ、『キミも』ってどういう事?」「どういう事って、そのまんまの意味だよ」「でもリグル君、男の子だよね?」「え?」「え?」 お互いそれまでの問題を全て忘れ、ただ呆然と見つめ合う。 なんかもう、色々とツッコミ所が有り過ぎて怒りも悲しみもどこかへ行ってしまった。 強いて言うならズルい。そう、久遠晶はズルいと思う。 男の子なのにこんなに可愛い格好して、しかもそれが似合ってて、仕草も自然な感じに可愛くて。「うー、うー、うぅぅぅう」「ご、ごめん! いや、男装少女っぽい感じもしてたんだけどね。僕みたいに強制されてるワケでも無いのに男装する理由は無いかなーって」「フォローしているつもりなんでしょうけど、その台詞は火に油を注いでるだけよ」 余計な御世話だよ! これでも、それなりにお洒落とかには気を使ってるんだからね!? もう限界だった。実力的に劣ってるとか、自分が大変な状況に居るとか、そんな事が全部纏めてどうでも良くなった。 とにかく今はこの色んな意味で羨ましいこの子に、ボクと言う存在を正しく認識させるべきだ。だから―― 「とりあえず、アレ扱いは止めろぉぉおお!!」「ふにゃぁぁぁあああああ! 急接近は止めてってばぁぁぁあああああ!!」 再び凄まじい速さで逃げ出す久遠晶を、ボクは持てる限りの力で必死に追いかけた。 ちくしょう、逃げてる姿まで可愛いとかどういう事だ! その可愛さボクに何グラムかで良いから分けてよ!!「弾幕ごっこしてないけど、良いのかしらアレで」「線は越えていないし、こっちの方が効果有りそうだから別に良いわよ。……どうせ、こんな事になるだろうと思ってたし」「まぁ、色んな意味で予想できた展開ですからね。私的には超満足なので一向に構いませんが」「二人とも薄情ねぇ。あ、今の写真は私好みのヤツだから、後で焼き増しお願いするわ」「……貴女も、相当薄情よ」 ちなみにボクらの鬼ごっこは半日程続いたが――結局その間、何の進展もなかった事を一応語っておく。 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「全世界百億人(彼岸のムコウ含む)から愛されております。皆のアイドル山田さんです」死神A「どこ調べですかソレ……死神Aです」山田「個人情報保護の観点から説明出来ません」死神A「調査先は公表されるべき情報ですよね!?」山田「では早速最初の質問です」死神A「最早ガン無視がデフォルトになってる……」 Q:晶がなんて言ってるのかが全くわからないw教えて!山田さん!山田「前回の晶君は、主人公のくせに意味のある言葉が二、三台詞くらいでしたからね」死神A「と言うか、意味あったんですかあの単語の羅列に」山田「リグル登場前の台詞は完全に無意味です。とりあえずきちんと説明すると面倒になるので、それなりに意味のある言葉だけ解説しますね」 「あ、あがごがげろべば?」→「き、気のせいですかね? なんか幻覚が」 「魏、魏簿瑠下画炉弩」→「ひょ、ひょっとしてこれは……」 「sどふぉ;jさgsh;おが;」→「どうでもいいから助けてぇ」死神A「……法則性が分かりません」山田「ありませんよそんなもん。そもそも言葉の体を為して無いんですから、理解出来る方がおかしいんです」死神A「じゃ、何であの保護者トリオは分かったんですか?」山田「愛――なんじゃないですかね」死神A「その愛は、なんか嫌だなぁ……」 Q:リグルって見た目あんまり虫っぽくないけど、トラウマ克服になるんだろうか?山田「一番の基準点は「黒光りして柔らかい翅」なので問題無いです。むしろダメな所ドンピシャでどうしようもありませんでしたね」死神A「マントですけどね」山田「頭の触角と組み合わさったら完全に翅でしょう。リグルがG扱いされる理由は、主に虫っぽさがその二点しか無いからですし」死神A「で、その二点が晶君のトラウマスイッチをピンポイントで押したと」山田「世の中って上手く出来てますよね」死神A「……その上手さは正直いらないと思います」 Q:晶君の能力(無から以下略のほう)の無や有の基準は晶君の主観と言うことでしたが(でしたよね?) 今回のように、あるいは今回異常に錯乱して「無も有もわからない、何を作るのかもわからない」状態でうっかり能力を使ったら何ができますか?山田「何が起こるか分かりません」死神A「なんか随分とあやふやな答えですね」山田「考えの纏まらない不安定な状態ですからね。ただし平時よりも純粋な思考状態にありますので、確実に何かは起きます」死神A「混乱してる時の方が能力を使えるワケですね。……ハタ迷惑だなぁ」山田「まぁ、ハタ迷惑は晶君の枕詞ですからね」 Q:山田さんお久しブリーフ。ところでジャージの下は何も着てませんよね? ね!? あと死神Aさんはサラシを着けてますか? また何日洗ってません(ry山田「何を言うかと思えば……体操服スク水の体操服がジャージに変わっただけなのですから、下はスク水固定に決まってるじゃないですか」死神A「ジャージがブカブカ過ぎて完全に隠れてますけどね」山田「下は履いて無いからチラリとは見えますよ?」死神A「下も履いてくださいよ……」山田「蒸れるから嫌です。そう言う貴女はどうなんですか?」死神A「いや、どうもこうも……あたいはいつもの死神服ですから、サラシなんて巻いてないですよ」山田「つまり何ですか。そのたゆんたゆんとした代物は無重力状態と言うワケですか。無政府状態ですか」死神A「あー……ノーコメントで」山田「……」つ『若き久遠晶の悩み』死神A「ちょ、山田様!? その怪しげな物体は何ですか!?」山田「読者からの有りがたいプレゼントですよ。――黙って喰えやこのクサレ巨乳」死神A「山田様ストップストップ! キャラ崩壊では済まされない台詞を口にしてますよ!?」山田「問答無用! 巨乳死すべしーっ!!」死神A「た、助けてぇぇぇええええ」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど