「……うーむ、なんかおかしい」「どうしたんだいお兄さん、肩なんて抑えて」「いや、何故か背中が重いんだよね。人が一人乗っかってる様な……」「うにゅ、怨霊に取り憑かれているんじゃないの?」「え、悪霊に続いて怨霊にまで!?」〈んなワケあるか。あたしは絶対にルームシェアなんて認めないよ〉「ですよねー。だとすると、一体この重みは何なんだろう」「……疲れてるんじゃないのかい、お兄さん」「うん、その可能性は否定しきれないなぁ。誰でも良いからメンタルをケアして欲しいよ」〈メンタルだけで良いの?〉「肉体の方は勝手に治るんで」〈泣いた〉「……やっぱ、疲れてるんだよお兄さん」「うにゅ、この人誰とお話してるの?」「くすくす……」幻想郷覚書 地霊の章・拾捌「爆天赤地/情け無用の神前裁判」 どうやら、私達は全てが終わった後に地霊殿を訪れてしまったらしい。 身内で解決したから問題は無い。とゴリ押しを続けたさとり妖怪の態度に根負けし、勇儀は肩を竦めながら帰って行った。 その際逃げようとする橋姫の首根っこを掴んで引っ張っていったから、彼女で憂さを晴らすつもりなのだろう。 本当にご愁傷様。あの様子じゃ、勇儀が満足するまで酒を飲まされる羽目になるでしょうね。「まぁ良いさ、今日はちょっと日が悪い。また今度改めて‘顔を出させて貰う’よ」 そんな彼女が帰り際に告げた言葉の真意は、間違いなく晶に伝わっていないのだろう。 呑気に手を振って鬼との別れを残念がっていた馬鹿は、自分がその鬼の標的になっている事に気付いていない。ざまあみろ。 そうして鬼と橋姫が去っていった後、晶はさとり妖怪に一つの提案をした。 「とりあえず、今回の事態に至った経緯をはっきりさせませんか」「お、お兄さん!?」「お燐ちゃんの気持ちは分かるけど、さとりさんにはちゃんと報告しないとダメだよ。まぁ、大丈夫だって」「そうね。問題が解決済みである以上、今更お空や貴女を罰するつもりは無いわ。だから安心して事情を説明しなさい」 そうでないと、貴方達を庇う事も出来なくなるでしょう? と無表情のまま告げるさとり妖怪。 ま、主として部下の失態を把握しておきたい気持ちは分からないでもないわ。 だけどそれ、私達が聞いていても良い話なのかしら。私と早苗はガッツリ無関係なんだけど。 ……いや、むしろだからこそ、か。地底に関係の無い私達なら、ある程度突っ込んだ会話をしても平気だと踏んだのだろう。 確かにまぁ、あの烏から感じとれる‘神’の気配や晶が強くならざるを得なかった理由等は気になるけれど、騒動自体に興味は無い。 しかしそれだけで許可を出すのは浅慮じゃないだろうか。果たして彼女は何を考えているのやら。「ふふ、あっきーのお友達ですからね。信じるのは当然でしょう?」「白々しいわね。その言い訳、そんなに気に入ったの?」「言い訳で無く事実ですよ。まぁ、貴方達が地底のイザコザに興味を示さないと言うのももちろん理由ですが」「さとりさぁん……話を振ったのは僕ですけど、あっきーって呼ばれるのはちょっと」「さとりんですよ」「ほへ?」「さとりん」「いや、その……」「さとりん」「……………………………………………さとりん」 あ、折れた。これでコイツは、もう二度とさとりん以外の呼称を使えないわね。 嫌がらせ……と呼ぶにはさとり妖怪に悪意が無さ過ぎるから、彼女のさとりんあっきー推しは本物なのだろう。 ぶっちゃけ私にはどうでも良い問題だけど、何故こんなにもこの馬鹿を気に入ったのか少しだけ気にならない事も無いわ。 少なくとも、自称晶の大親友は心中穏やかで無い様だしね。「あっ、晶君! 見てくださいコレ、晶君のロッドですよロッド!!」「――な、なんと!! 僕の相棒、早苗ちゃんが回収してくれてたんだ! ありがとう!!」「いえいえ、お礼なんていいんですよ。晶君の‘親友’として当然の事をしたまでです」 それ、回収したの私だけどね。何時の間に掠め取ったのかしら、油断のならない巫女ね。 ま、晶に屈辱を与える為に拾っただけで恩を売るつもりは無かったから、今更名乗り出る気は無いけど。 ――タダで手柄をくれてやるほど、私は優しくないわよ? 後で覚えてなさい早苗。「と言うワケですので、皆様を客間にご案内します。お燐とお空、準備宜しく」「あ、はい! わっかりましたー!! 行くよお空!」「うにゅ!」「さて、我々も参りましょうか。ねぇあっきー」「……あのぅ、何故にそう言いつつ僕の腕に手を回すのでせうか?」「友達ならこれくらい普通ですよ、普通」「あ、晶君! 私とも腕を組みましょう、親友の私とも!!」 それにしてもさとり妖怪ってば、本当に楽しそうね。……それでも無表情だけど。 晶と早苗を同時にからかえてご満悦な彼女は、客間に至る僅かな時間で二人の精神を好き放題掻き回したのだった。良いぞもっとやれ。「――と、言うのが事の顛末です」「……なるほど」「うにゅぅ、ごめんなさい」 晶に何度か補足を入れて貰いながら、さとり妖怪のペット――お燐が灼熱地獄で起きた出来事を語り終えた。 まぁ、内容としては実に陳腐だ。力を得て浮かれた地獄烏が暴走しかけ、それをたまたま通りがかった晶が事前に阻止。 その激突による影響は地味に看過し難いが、問題となるほど致命的でもない。故にさとり妖怪としてはお咎め無しでめでたしめでたしっと。ああ下らない。 ……現時点でこの烏が暴走中なら、私の食指も動いたのだけどねぇ。 事態が解決した今となっては、細かい経緯を聞く気が失せる程どーでも良い話だわ。 地獄烏もキツいお灸を晶にすえられたせいで、もう二度と暴れたりしないと何度も誓っているし。 やはり、気になるのは――「八咫烏の力をコイツに与えた黒幕は誰かって事ね」 太陽の化身である八咫烏は、神でありながらより高位の神に仕える御遣いでもある特殊な神霊だ。 知名度の高さを考えれば比較的扱い易い神霊だと言えるし、依り代が灼熱地獄に住まう地獄烏なら適正の方もばっちりだが……。 それでも生半可な輩では、八咫烏を呼ぶ事すら叶わないだろう。それくらい強力な存在である。「そんな事が出来る存在なんて、幻想郷でも数える程しかいないよねー」「うわ、気持ち悪っ。晶なんかと考えが一致したわ」「げ、天子なんかと考えが一致したの? 気分悪いなぁ」「こっちの台詞よ」「いいや、僕の台詞だ」「お兄さん達って、仲悪いのに仲良さそうに見えるね」 物凄い心外よ、ソレ。訂正が被ってより仲良く見えそうだから何も言わないけど。 とか思っていたら晶も何も言わなかった。こんにゃろういつかコロス。「そうですね。でも、神奈子様と諏訪子様なら出来ますよ!」「……貴女、そのネタ定期的に挟むわね」 自分の祀る神を自慢したいんでしょうけど、ぶっちゃけ貶めている様にしか聞こえないわよ。 とは言え早苗の守矢自慢は今に始まった事でも無いので、私も晶も苦笑するだけでそれ以上の追及はしない。 それでこの話は終わり――になると思いきや、意外な人物が意外な反応を示した。「うにゅ! 思い出した、かなこ様にすわこ様だ!!」「思い出したって何をだい?」「私に八咫烏の力をくれた神様の事! 確かそんな名前だった気がする!!」「………え?」「………は?」「………ほ?」 私も晶も、そして早苗も。地獄烏の言葉に間抜けな反応を返す他無かった。 下手すれば幻想郷を揺らがしかけた事件の黒幕の正体が、まさか守矢の二柱だったとは。 いや、よくよく考えるとアイツらほど相応しい連中はいないのか。 八坂神奈子と八咫烏はせいぜい遠縁でしかない間柄だけど、他の幻想郷の面々と比べれば十二分に近しい関係だ。 実行出来る可能性も実行に移す可能性も、彼女等が一番高いと言っても過言では無いだろう。 ――問題は、地獄烏に八咫烏の力を与えて何をする気だったのかね。 最後に行きつく結論は容易に想像出来るけど、途中経過がちょっと想像できないわ。 ……と言うか早苗のあの発言、やっぱりネタだったのね。地獄烏の台詞に素で驚いているじゃないの。「あ、あのその、本当にそれは神奈子様と諏訪子様だったんですか? 見間違いで無くて?」「うにゅ、そう名乗ってたよ。あと、私の力があれば人間の生活はより良くなる、産業革命で信仰心ドバドバだぁとかも言ってた」「……すいません、それは確実に神奈子様と諏訪子様です」 これで途中経過も分かったわね。本当に、守矢の神々はブレないわ。 地獄烏の説明を受け、自分の祀る神々が事件の黒幕だと理解した早苗の顔色が青くなる。 彼女は地霊殿の面々に顔を向けると、心底申し訳無さそうに頭を下げた。「も、申し訳ありません。神奈子様と諏訪子様が皆様にご迷惑を」「仕方がありませんね。信仰を得る為なら手段を選ばない神々に目を付けられた不幸を嘆く事にしますよ」「あぅう~、ごめんなさぁ~い」「――さとり妖怪のアレ、明らかに早苗をからかってるだけよね」「あ、あはははは……」 地霊殿の面々は、さほど守矢の神に悪感情を抱いていないらしい。 まぁ、暴走自体はあくまで地獄烏の意思だ。 渡すだけ渡して彼女の制御を放置したのは確かに問題だが、守矢に全責任があるかと問われれば断言は難しいだろう。 ……もっとも、責任の半分以上を守矢の二柱が占めている事も間違いないと思うが。 少なくともこれが原因で、地霊殿と守矢神社の間に何かしらの諍いが起こる事は無いでしょうね。ちぇっ、ツマンナイの。 ともかく、地霊殿の連中は問題じゃないのだ。地霊殿の連中は。 それよりも問題なのは、黒幕判明からずっと沈黙を保っている馬鹿の方である。 普段うんざりするほど騒がしい腋メイドは、私達の会話をさとり妖怪を上回る無表情で聞き終えると――ニッコリと笑って呟いた。「まったくしょーがないなぁ、あの二人は」 ゾクりと、背筋に冷たいモノが奔る。 そのか細い響きに、全員の視線が晶へと集まった。 ああ、これ前に私が「博麗神社を別荘にする」って言った時と同じだ。 表情こそ辛うじて笑顔だけど、全身から放たれる殺意が尋常でない。今すぐでも幻想面になりかねない雰囲気である。 私やさとり妖怪はまだ耐えられているけど、他の三人は完全に呑まれてしまっているわね。 ガタガタと震えながら、彼女等は晶の機嫌を損ねない様に恐る恐る様子を窺っていた。「ははは、これはちょっとばかり文句を言わないとダメかもねー」「あ、あああ、晶君! お願いです、二人の命だけは、命だけは勘弁してください!!」「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! 全部私が悪いの!! お空が悪いんですごめんなさいうわぁぁぁぁあん」「お、落ち着いてお空! そっちの巫女さんも冷静に!! あとお兄さんも落ち着こう、冷静になろう、あわわわわ」 うわぁ、大混乱だ。と言うか晶の奴が本気でヤバい、笑ってるのに目が笑ってない。 灼熱地獄で何があったか詳しくは知らないが、晶は守矢二柱の所業で幻想郷が危機に曝されかけたと判断したのだろう。 ……幻想郷に関わる問題となると、親しい相手でも容赦が無くなるのねコイツ。どれだけ幻想郷が好きなのかしら。「まぁ、アンタがキレようが暴れようが私は構わないけど――守矢の神々は妖怪の山の天辺よ? ここで怒ってもしょうがないでしょうに」 行きは落ちるだけだったからさほど時間はかからなかったけれど、上るとなったら話は別だ。 飛べる事を加味しても、地上に出るだけで果たして何時間かかる事やら。 その上守矢神社まで目指すとなると、最低でも半日は経過する事を覚悟しておいた方が良いだろう。 それまでの間、コイツは今の怒りを持続させる事が出来るのかしら。 ……本気でキレた晶の危険性を考えると、怒りをある程度萎めた方が良いのでしょうけど。 何だかそれは、ちょっとつまらないのよねぇ。対岸の火事だからこそもっと燃え盛る所を見てみたいと言うか。 あ、さとり妖怪が意味あり気に私を見てサムズアップしてきた。なに? もうすでに、貴女の中でも他人事扱いなの? ――気が合うわね。 そうして傍観している者二名、どうして良いか分からずオロオロしている者三名を余所に、相変わらず怖い笑顔を浮かべたままの晶が立ちあがった。 何故か客間の端へと移動した晶は、徐に何も無い空間へ向かって手を‘差し込んで’……ってえぇ!?「偉大なるダディは言いました――『逆に考えるんだ、「来て貰えば良いや」と考えるんだ』と」「ジョージさんっ!?」 いや、誰よソレ。 良く分からない事を言いながら、晶は肘から先が無くなった両手を思いっきり広げた。 すると晶の両肘を線で結ぶようにして、空間に綺麗な裂け目が出来あがる。 瞼を開く様にして広がったその‘裂け目’を覗きこむと、その中にはこちらを見返す無数の瞳が。 ひょっとして、いや、ひょっとしなくてもこれは……。「隙間妖怪の‘隙間’!? 貴方、そんなものまで使えたの!?」 かの妖怪賢者八雲紫が移動に使う空間の隙間。まさかそれを、晶が使って見せるとは。 何時の間に習得していたのだろうか。能力的には出来ても不思議でないのだが、コイツが普通にやってのけるとなんかモヤモヤしてくる。「勢いで挑戦したら何とかなった。正直、まさか出来るとは思ってなかった」「……貴方って、冷静さを欠いている時の方が明らかに強いわね」 そんな私のツッコミを無視し、馬鹿が隙間から両手を引き抜いた。 それでも隙間が維持されたままである事を確認した晶は、今度は右腕を肩まで隙間へと押し込んでいく。 何かを探る様にしばらく右腕を左右に動かし、やがてある一点で動きを止めた腋メイドは、一本釣りの要領で腕を引き抜いた。 するとその手には予想通り、首根っこを掴まれた守矢の二柱の姿が。「な、なんだいきなり!?」「これは空間転移ってやつだねー。つーか、何やってんのさアキ……ラ………さん?」「むっ――貴様、神の襟首を掴むとはどういう了見だ!」 唐突な召喚に唖然としていた八坂神奈子は、それでも私達――そして自分の襟首を掴む晶の姿を確認すると、手を払って威厳たっぷりに格好をつけた。 その口元に餡子のカスがついているせいで実際は間抜けなのだけど、面白いからそこは放置しておく。休憩中だったのか。 しかし察しが悪いわねぇ、オンバシラしょってる方は。帽子の方はすでに只ならぬ晶の雰囲気を察して黙っていると言うのに。 晶の首輪を掴み返し怒声をかけようとする神奈子に、それでも彼は冷静な態度を崩さずニッコリと笑いかける。 その尋常ならざる迫力の笑顔に、ようやく彼女も事の異変に気がついたようだ。 自発的に手を離すと、冷や汗を流しながら八坂神奈子は後ずさっていく。 そうして開いた距離を詰めながら、晶はありったけの殺意を込めた笑みを彼女へと向けた。「どういう了見? ――それは‘貴様ら’が一番良く分かっている事だろう? ねぇ、ヤ・サ・カ・サ・マ?」「……うわっちゃぁ、そーいう事か。どうやら私らの悪巧み、バレちゃったみたいだよ神奈子ぉ」「悪巧み言うな! 私達は、より多くの信仰心を得る為に八咫烏の力をだな――」「つまり神奈子様達は、意図してお空さんに力を与えたという事ですか。……それはさすがに、私も擁護できませんよ?」「さ、早苗?」「二人とも、ここに正座して」「待たんか晶、何でお前が偉そうに」「――正座」「…………はい」 反抗しようとするも晶の勢いに気圧され正座の姿勢に移る神奈子と、すでに諦めて自発的に正座している諏訪子。 何とも情けない守矢二柱の姿を眺めながら、これは面白いことになりそうだと私は高みの見物を決め込むのであった。「本当に、神々の不幸でお茶がおいしくなりそうですね。うふふふふ」 そしてその隣で口の端を僅かに歪めつつ、黒いオーラを浮かべるさとり妖怪が一匹。 ――さとり貴女、顔に出してないだけで実は結構怒っていたのね。◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「食べ物差し入れオチは死神Aが酷い目に遭うだけですよ? 山田です」腋巫女「呼ばれて来てみたら何よコレ。何でコイツ、皿に顔を突っ込んでるの?」山田「両方食べさせるつもりでしたがまさか一発アウトとは。さすがは死神A、神懸かった受難体質ですね」腋巫女「良く分からないけど帰っていい? はっちゃけてるアンタとは絡みたくないのよ」山田「無事な方のローメン食べます?」腋巫女「私に出来る事ならなんでもするわ!」山田「私、貴女のそういう食事の為にプライドを放り投げれる所が割と好きですよ」 Q:「トワイライトスパーク」と「幻想世界の制止する日」では、どちらが強いんでしょうか?山田「純粋に両者をぶつけた場合はトワイライトスパークの圧勝です。パワーの桁が違いますので」腋巫女「つまり、トワイライトスパークの方が強いのね?」山田「まぁ、一概にそうは言えませんけどね。コストパフォーマンスの良さとエネルギー強奪のえげつなさは、トワイライトスパークに無い強みですし」腋巫女「そういうお為ごかしは良いから。結論を言いなさい結論を」山田「あの不遇スペカから最強の座まで取り上げたら、完全に立つ瀬が無くなるじゃないですか!!」腋巫女「立つ瀬が無いなら座らせておきなさいよ」山田「それもそうですね。トワイライトスパークの方が強いです」腋巫女「……ほんと、今のあんたは絡みにくいわ」 Q:あれ幻想面が揺らいでるときならコピーされたスペカも能力も通じるんじゃないでしょうか?山田「幻想面が揺らいだ時点でなら、能力だってスペカだって通じ放題ですよ。問題なのはそこに至るまでの経緯の方ですし」腋巫女「ふーん、そうなんだ」山田「興味無さ過ぎワロタ。まぁぶっちゃけ、能力使って耐える事に問題は無いんです。それで耐え切れるならの話ですが」腋巫女「随分と含みのある言い方ね」山田「幻想面との戦いで求められるのは我慢強さです。そこを何とか出来なければ、どれだけ能力を行使しても無意味なんですよ」腋巫女「そして下手な誤魔化しだと、幻想面は容赦無く貫通してくると。面倒くさい相手ねぇ」山田「面倒くさいで済むのは貴女くらいですけどね。そもそも幻想面が揺らぐってのが、よっぽどの事態ですし」腋巫女「わりとどうでも良いわ」山田「じゃ、サクサク次に行きますか」 Q:ふと思いついたんですけど、晶君を男と一発で見抜く方法として『喉仏』見たら分かりませんかね?山田「女装を見抜くコツは、骨盤の形と喉仏の有無らしいですよ? まぁ天晶花はファンタジーなので関係ありませんが」腋巫女「その回答はどーなのよ」山田「私もそう思います。なのでここは、こういう言い訳を使わせてもらいます」腋巫女「なによ」山田「作者もかなりの頻度で忘れていますが晶君は首輪付けてますよね。それで首元が隠れてるので喉仏は見えない。――とかどうでしょう」腋巫女「事前に言い訳と言ってなかったら完璧だったと思うわ」山田「でしょう(ドヤァ」腋巫女「何コイツ超ウザイ」 Q:魅魔様出て来なかったらお陀仏でしたと知ってるはずのさとり様の心境を教えて山田さん!山田「特には気にしてませんよ。だって死んでませんし」腋巫女「そもそも、お陀仏ったとしても気にしなさそうだけどね。そのさとりって奴が誰だか知らないけど」山田「まぁ、そうですね。幻想郷のボス連中がそんな殊勝な精神構造しているワケが無いですもんね」二人「「あっはっはー」」山田「では、今回はこのへんで。――腋巫女さんは報酬のローメンをどうぞ」腋巫女「ありがと。ちなみに、アンタの手に持ってるソレは何?」山田「かぼちゃプリンですが何か?」腋巫女「私の分は?」山田「ローメンで我慢しなさい」死神A「ダメだ……圧倒的にツッコミが足りてない………がふ」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど