うわぁ、すごい! すごい! すごぉーいっ!! からだのおくがあつくなって、どんどんちからがわいてくる! こんなかんかくはじめて! いまなら、なんでもできそうなきがする!! でも、なにをしよう。なにをすればいいんだろう。 わたしは、なにがしたいんだろう。 ――うにゅ? どうしたの『 』、そんなにおびえて。 こわい? なにが? わたしが? なんで? こわがることなんてないよ。だってこのちからは、かみさまからもらったちからなんだもん。 このちからがあれば、なんでもできる。 ――――ナニヲシタッテ、ユルサレルンダ。幻想郷覚書 地霊の章・壱「爆天赤地/宿敵と書いても友とは読まない」「あーもう、面倒くさいわね。これで完成で良いじゃない、何が不満なのよ」「強いて言うなら全部だこのアマ。温厚な僕も、そろそろ怒りのあまり口から空間断絶光線吐くぞコラ」「わー、こわーい。天子泣いちゃーう――はんっ、やれるもんならやってみなさい」「てんこキモい」「貴方に言われたくは無いわ」 建設中の博麗神社からこんばんは。霊夢ちゃんにしばかれ、紫ねーさまに散々お説教された久遠晶です。 比那名居天子の野望を見事打ち砕いた僕でしたが、その過程を怒りに任せた結果――同罪扱いで罰を受ける事になってしまいました。 この不良天人がまた馬鹿な真似をしないよう、ずっと監視するのが今の僕に与えられた唯一の役割なワケです。 若干内容がヌルいのは、何だかんだで紫ねーさまも天子の所業に怒っていたからだろう。 だけどまぁ、正直な所アレを使うのはやり過ぎだったと認めざるを得ない。 勝負を見ていた姉弟子は、しばらく僕に敬語を使うくらいドン引いてたからなぁ。 妖夢ちゃんも態度自体は普通だったけど、僕の間合いに入ると露骨に身体が強張っていたし。 反省はするべきだよねー。……後悔はケほどもしてないけどね!「ともかく。比那名居天子の監査役としては、こんなヤッツケ仕事認められません。やりなおせ愚図が」「ヤ。私の別荘ならともかく、何の関係も無い神社の建設に力を入れる理由がないわ。あの巫女にはこの小屋で充分でしょう」 ちなみに、この場合の小屋と言うのは比喩表現では無い。ガチ掘立小屋である。 はっきり言って神社と呼べる要素はゼロだ。神社っぽくした努力も無い。よろしいならば戦争だ。「――チェスッ!」「――らぁっ!」「ぐむむむ」「むぎぎぎ」 こちらの頭を振りかぶる動作に合わせて、天子が額を突き出してくる。 鈍い音と共に互いの額はぶつかり合い、僕等の視線が超至近距離でかち合った。 そのまま力比べの体勢に入る僕と天人くずれ。パワーは互角なのか、お互いの身体はピクリとも動かない。 幻想面によるフルボッコを受けても、天子の傍若無人さは変わらなかった。 しかし僕に対する評価は変わったらしく、彼女はこうやって事ある毎に僕へと突っかかる様になったのである。 まったくもって大人げない。付き合ってやる義理は無いね。ばっかじゃねーのばーか。「負け犬は大人しく仕事に励んでいれば良いんだよ! つーか、指示するだけの立場の君が何で面倒臭がるのさ!!」「嫌がらせに決まってるじゃない! 主に貴方へのね!!」 よし殺そう。もうコイツは殺すしかない。 収納状態のロッドを抜いて、神剣のスペルカードを提示する僕。 それに合わせて天子が緋想の剣を抜いた時、絹を裂かんばかりの悲鳴が神社内に響き渡った。「い、いひゃぁぁあぁぁ! は、破廉恥ですぅ!!」「――ほへ?」「……誰かと思えば、山の上の巫女じゃない」 スペカをしまって振り返ると、そこにはバスケット片手に驚愕した早苗ちゃんの姿が。 彼女は僕等の視線が自分に向いた事に気付くと、あたふたとしながら必死に苦笑いを浮かべた。「す、すいません! お邪魔するつもりは無かったんですが、そのあの」「早苗ちゃん?」「まさか晶君にそんなお相手がいるなんて――あ、あれ? な、なんで私泣いて。あれあれ?」「ど、どうしたの早苗ちゃん? お腹痛いの? ぽんぽん痛い? 腹部に痛みが?」「腹に限定する意味が分からないわ」 目を見開いてポロポロと涙をこぼす早苗ちゃんの周りを、戸惑いながらくるくると回るしかない無力な僕。 そんな僕の様子を見て、戦意を失った天子は緋想の剣をしまいながら肩を竦めた。 おう、なんじゃその態度は。何か知ってるならとっとと教えろお願いします。「とりあえずそこの巫女、不愉快な勘違いは止めなさい。私とコイツの間に敵以外の関係は無いわ」「ほぇ? あの……お二人はお付き合いしているんじゃないんですか?」「え、なにそれこわい。僕そんな拷問聞いた事無い」 軽くその光景を想像したら、頭痛と吐き気と胃痛が発生したんですけど。どうしてくれるんだてんここのアマ。 とか思っていたら天子の方も全く同じ表情をしていたと言う。――おっけー分かった、遺言はいらないと判断したよ。「そうなんですか、良かったー。えへへー」「ぐががが。それで早苗ちゃんは、どうして博麗神社に?」「ごぎぎぎ。見て楽しいものなんてそこの馬鹿くらいしか無いわよ?」「うるへーバカ。馬鹿って言った方が馬鹿なんだばーか」「だったら貴方は四倍馬鹿ね。やーいやーい、お前の姉ちゃん隙間ようかーい」 両手を頭上に掲げガッチリ組みあった僕等は、睨みあいながら早苗ちゃん訪問の理由を問う。 天子と僕の戦いの影響で、現在博麗神社は何もない更地と化している。 最後の一言は完全に余計だけど、天子の言う通り見るものらしい見るものはロクに無いのが現状だ。 果たして彼女は、何の用で博麗神社跡を訪れたのだろうか。……手に持ったバスケットで、大体の事情が把握できる気もしないでもないけどね。 あとてんこ、さっきの「お前の姉ちゃん隙間ようかーい」ってどういう意味だコラ。 何? それが悪口に聞こえたら僕の負けだとでも言いたいの? ――ふんっ、これで一勝一敗だね。「えっと、晶君に差し入れのクッキーを持って来たんですけど……何だかお二人共、とても仲が良さそうですね」「冗談じゃない! 誰がこんな馬鹿と!!」「冗談じゃないわ! 誰がこんなバカと!!」 互いに相手を指さしながら、心からの嫌悪を相手にぶつける僕と天子。 台詞が被っただけで相手に対する殺意が増すんだけど、早苗ちゃん的にこれは仲良しで良いのですかね? そんな風に睨みあう僕等を見て、早苗ちゃんは不満げに頬を膨らませながらバスケットからクッキーの入った袋を取りだした。 そしておもむろに中身を取り出し自分の口へと運ぶ早苗ちゃん。あれ、差し入れじゃ無かったの?「もぎゅもぎゅ……それじゃあ、こちらの女性は誰なんですか?」「この前の異変を起こした腐れ天人、比那名居天子だよ。現在絶賛オシオキ中」「黙れ腐れメイド。貴方だってオシオキ中でしょーが」「ああ! 霊夢さんと晶君にボッコボコにされた天人って貴女の事だったんですか!」 身も蓋も無い早苗ちゃんの納得の言葉に、天子の顔がみるみるしょっぱくなっていく。 一方の僕は、そんな天子の表情に歓喜を――表せるはずも無く、同じくしょっぱい表情で彼女から視線を逸らすと分かり易く顔を顰めた。 うう、すいません。さっきは「後悔なんて欠片も無い!」と元気よくほざいてましたが、実際の所は後悔まみれだったりします。 天子の事は今でも吐き気を催すほど大嫌いだけど、幻想面を使った事に関してだけは土下座して謝罪してもいいと本気で思っているくらいです。 正直、その結果土下座した僕の頭を踵でグリグリされつつ高笑いされても、やっぱりこっちが悪いくらいの事を仕出かした自覚はある。 ――ただし比那名居天子は、こちらの謝罪を絶対に受け入れたりはしないだろうけど。 天子は、勝負にこそ負けたモノの幻想面には負けなかった。 紫ねーさまの介入が無ければ、彼女はそれこそ死ぬまで僕に立ち向かった事だろう。 故に、負けなかった彼女は幻想面を使った謝罪を受ける必要は無い。少なくとも天子自身はそう考えているのだ。 ただまぁ、じゃあ天子は幻想面との勝負を上手く消化しているのかと言うとそうでも無いワケで。 結局僕等は互いに、勝負の内容を上手く捌けていないのである。 僕と天子の関係性が勝者と敗者らしからぬのも、お互い地雷を配慮して罵倒が子供っぽくなっているのもそれが原因だ。 仲が悪い理由? ああ、それは完全に別問題です。なんか天子とは魂レベルで気が合わないみたい。「えっと、お二人ともどうしたんですか? 傷口を塩水で濡らした雑巾で擦られた時みたいな顔してますけど」「うん、まぁ気にしなくていいよ。ぐばっと古傷が開いただけだから」「言うほど古くも無いけどね。気にしなくても良いのには同意よ」「何だか意味深な目配せです……」「疑り深いわね。私がコレに対して、好意的な感情を持つ事は無いわよ」「そんなもん持たれたら、僕は咽掻き毟って死ぬ」「じゃあ惚れ……やっぱ無理、嘘でも言いたくない。普通に何も関係しない所で死んで」「よーしケンカだ」 そうして本日何度目かの対峙をする僕等。完全に無限ループだ。 こうやって延々同じ事を繰り返して仕事を停滞させ、霊夢ちゃんか紫ねーさまにシバかれるのがここ数日のパターンとなっている。 いや、監査役としても施工役としても問題があるのは分かってるんだけどね? 感情って、理性の方が正しいと分かっていても縛れないモノなんだよねぇ。 ……今更ながら、文姉と幽香さんが毎度毎度いがみ合う理由を理解した気がするよ。 「だ、だめですよお二人とも! 喧嘩はいけません!!」「大丈夫、安心しなよ早苗ちゃん。――きちんとトドメは刺すから」「喧嘩云々の話を完全にすっ飛ばしてますよ!?」 さすがに見るに見かねて仲裁に入った早苗ちゃんに、我ながら快心の笑みを浮かべて物騒な事を言う僕。 まぁ、そこらへんは天子も同意見だろう。そう思って彼女を見ると――何故か天子は、穏やかな顔でにっこりと微笑んでいた。「そこの緑の巫女の言う通りね。確かに、喧嘩は良くないわ」「はぁ? 何さ突然、頭でも打った?」「そろそろ真面目に神社を建て直すべきだと思っただけの話よ。お互い、いいかげん子供っぽい真似は止めましょう?」「む、むぐぅ……」 そう言われてしまうと、僕としても黙る他無い。 余裕に満ち溢れた天子の態度に、座りが悪くなった僕は困った様に頬を掻く。 彼女はそんな僕の姿を確認すると、笑顔のまま懐から何かを取り出し僕等へと突き出す。「そういうワケだから、ちょっと協力して貰えないかしら。貴方に見て欲しいモノがあるのよ」 そう言って天子が見せてきたのは、霊夢ちゃんの陰陽玉に似た手のひらサイズの珠だ。 微妙な煤け具合から判断するに、それなりの年季が入っているのだろう。 天子に促されたので手に取って見たが、石の材質を大雑把に特定する事すら出来そうになかった。 魔眼にも反応無し、気らしい気も感じない。ちょっと不思議な石っころとでもするのが無難そうな珠だけど……。 何だろう、何か少し気になるなぁ。「変わった石ですね。天子さん、これってどこで?」「ぶっ壊れた博麗神社の下から出てきたのよ。あと、壊れてるけどこんな箱も出てきたわ」 続いて、蓋の開いた木の箱を渡される。 材質は……多分ヒノキかな? 蓋と本体を繋げている蝶番は無事だけど、錠前と思しき部分がエライ具合に歪んでいた。 閉じてみようとしても、歪んだ金細工がつっかえになって閉まらなくなっている。 これはもう、錠前部分を取り替えないと使いものにならないだろう。 ちなみに箱の中には緩衝材らしき白い布が敷き詰められており、中央は丁度ミニサイズ陰陽玉が納まりそうな大きさに窪んでいた。 ミニサイズ陰陽玉は、恐らくこの箱の中に入っていたのだと思われる。 ふむ、これも中々に年代物だなぁ。それに……言っちゃあ何だけど、博麗神社にあるのが不思議なくらい高そうな箱だ。 そう思いながら興味本位で箱をひっくり返すと――箱の底には、やたら物々しい字で書かれた御札がペッタリと貼られていた。「サナエサン、このオフダが何なのか分かりマスカ?」「うーん。博麗の御札って、独自路線を突っ走ってて分かり難いんですが……封印関係の何かかと。ほら、ここに封って書いてますし」「……ですかねー」 いやまぁ、薄々そんな気はしてたんですけどね? 世の中には、頑として認めたくない事ってのがあるんですよ。 ……これってひょっとして、相当ヤバイ代物なんじゃ。 僕が箱と珠を見比べながら冷や汗を浮かべていると、早苗ちゃんは不思議そうに首を傾げた。「んー、だけどおかしいですね。封印の御札を箱の底に貼っても、あんまり意味は無いはずなんですが……」「御札関係は完全に対象外だから分からないんだけど、そうなの?」「錠前の所に貼らないと‘封’にはなりませんから。あーでも、霊的な壁だとしたら――結局一枚しか無いから意味は無いですねぇ」「何と言うか、随分テキトーな封印だなぁ。ねぇ天子、他には何か……」 おかしな雲行きに、さらなる手掛かりを求めて彼女へと顔を向ける僕等。 けれどそこに天子の姿は無かった。不思議に思って視線をズラすと、彼女は鳥居の向こう側で腕を組んで浮いていた。 そこにさっきまでの穏やかだった笑顔は無い。ニヤニヤ笑顔で、彼女は僕等を物理的に見下している。「くっくっく、引っかかったわねトンマ共! この私が、「大人になって協力しよう」なんて殊勝な台詞を本気で言うとでも思ったの!?」「て、天子さん!?」「久遠晶の下で働くなんて死んでもゴメンよ! せいぜい更地の神社で途方に暮れてなさい!! ばーかばーか!」 盛大なアカンベーと共に、空の彼方へと消えて行く天子。 しばらく茫然とその姿を見つめていた僕は――せり上がってくる暗い感情を吐きだす様に、乾いた笑い声を漏らした。「うふふふふ……比那名居さん家の天子さんは、大変愉快な真似をいたしてくださいましたね」「あ、晶君? 隙間妖怪の胡散臭さに、花の妖怪の殺意と烏天狗の迫力を混ぜ込んだみたいな笑顔してますよ? 正直怖いです」「上等だこのドグサレが! スケキヨの死に様みたいなポーズで、博麗神社の新しいご神体にしてやんよ!! ―――――天狗面『烏』!」「ダメです晶君、そんな事したら晶君が霊夢さんに怒られちゃいま――って、待ってくださいよぉ!」 手に持っていた箱と珠を懐にしまい、天狗面を装着した僕は天子の逃亡した方角へと飛翔していく。 何と言うか、今まで残っていた微妙な罪悪感が綺麗に吹っ飛んだ。もう絶対に容赦してやんねーぞあのクソ天人め。 ……いや、とは言え幻想面をもう一度使おうとまでは思わないけどね? 容赦は無くても手段は選びますよ、今度は。 だけどこの前の戦いを理由に加減する事はもう無い。絶対に無い。 例えこれが天子の粋な心遣いだとしても、手心なんて一切合財加えてやるもんか。 まぁ、あの百パーセントの嫌悪が込められたアカンベーを見る限り、そんな優しさはミリグラムも含まれて無いんだろうけど。「あやややや、覚悟しなサイヨあの天人くずれ! ×××を■■してその上で○○○○してくさりマス!!」「あれ、天狗面? それとも四季面? なんか混ざってませんか晶君!?」 必死に僕の後を追いながら、早苗ちゃんは精一杯のツッコミを入れてくれた。 ありがとう早苗ちゃん。でも付いて来なくても良いんだよ早苗ちゃん。 心の中で気遣いながらも、僕は速度を緩める事無く逃げた天子を追跡するのだった。 ――まさかこれが、あんな大冒険の始まりになるとも知らずに。◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「スティングモンがイケメンボイスで「ケンちゃん」言う度に良い意味で何とも言えない気分になりました、山田です」死神A「ぐ……がは………意味が……分からないっ」山田「前回固定ファンの多い無印デジアドを「万人向けで無い」と言った罰で、胸を圧迫される天子ドレスを着させられた死神Aです」死神A「い……やいや………何年前の……作品だと…………思って……がふっ」山田「昔だろうと、知ってる人は知ってると言う事です。そういうワケで貴方はしばらくそうしている事」死神A「そ、それだと……ツッコミ………が」山田「心の中で普通に喋れば大丈夫です。どうせ大半は無視しますしね」死神A「(無視は止めてくださいよ!?)」 Q:鬼面は勝利確定の力…それなら大局しか見据えない人とかはどうなるのでしょ。山田「幻想面が確定するのは戦術面での勝利ですので、戦略面での勝利は無理です。出来て大規模戦闘がせいぜいかと」死神A「(完全に人間ICBMじゃないですかそれ……)」山田「まぁ、物理的に引っ繰り返せる状況なら幻想面でも勝てますけどね。彼我戦力差百万対一とか」死神A「(幻想面でその勝負に勝っても意味の無い状況に持ち込まれたらどうしようも無いと)」山田「そう言う事です。あと、かなりウザかったので胸の部分開いて良いですよ」死神A「ぶはぁ! ……自分で言ったのにウザいって」 Q:「幻想面」って改良出来るんでしょうか?山田「無理です。そもそも改良しようにも、久遠晶には改良点が分かりません」死神A「まぁ、言っちゃえば幻想面自体がオートで自分を改良する様なモノですしね」山田「一応幻想面の在り方を変える事は出来ますが……在り方を変えた時点で、それを幻想面と呼ぶ事は出来ないでしょう」死神A「そんなものですか」山田「そんなものです。と言うかぶっちゃけ、初期コンセプトからして久遠晶の意向に反してますからね。改良し様が無いワケです」死神A「どんだけ強くてもやっぱり失敗作なんですねぇ……」 Q:幻想面に向かって「待て、ここは棒倒しで勝負だ!」と叫んだら、棒倒し勝負に乗ってくれますか?山田「それが本気であれば」死神A「つまり、どう言う事です?」山田「適当な勝負を挑んで、負けたフリをしようと企んでいたのなら殴られます。幻想面をやり過ごして『勝とう』と考えているワケですから」死神A「逆に、得意な囲碁とか将棋で勝とうと狙ったら乗ってくるワケですか。……面倒臭い面だなぁ」山田「勝つ気が無いなら、小細工を弄せずとっとと参ったするのが正解なんですよ。戦う時点で負けてる様な相手なんですから」死神A「なるほど……ちなみに、囲碁とか将棋でも能力強化されるんですか?」山田「なります。初期ヒカル対佐為みたいな状況にされます。もちろん幻想面が佐為で」死神A「チートなんだけど……なんだろうその、何とも言えないシュールな光景」 Q:幻想面はスペルカードルール上では反則ですか?山田「何度か言っていますが、天晶花のスペルカードルールは原作より大分緩くなってます。なので幻想面は一応ルール上はセーフです」死神A「質問者は「紫が天子の殺害を懸念していた」「十倍返しスペカには『意図的に抜け道を残していた』ようには見えなかった」事を気にしてるみたいですが」山田「八雲紫が懸念していたのは、参ったと言うまで機械的に相手を殴る幻想面と、死んでも参ったと言わない天子の意地っ張りが招く最悪の事態です」山田「一応幻想面は相手の敗北意思に合わせて停止するので、他と比べて危険度が極端に高いワケではありません」死神A「天晶花だと、他の妖怪連中も『下手すると死ぬ、下手をしなくても死ぬ』攻撃を仕掛けてきますしねぇ」山田「で、後者の問題ですが……これは単に「天子がスペカ発動まで唖然としてたのでよけられなかった」だけの話です」山田「ぶっちゃけ、幻想面のスペカは必中である必要が無いんですよね。当たろうが当たるまいが、結果として相手の精神を削れれば良いんですから」死神A「ああ、ある意味相手の根負けを狙う面だから、むしろ素の時よりスペカルールに則ってるワケなんですね」山田「まぁ、ルールに従ってれば何しても許されるってワケじゃないですけど。カードゲームで例えるなら、常にメタデッキをぶつけてくる様なモノですから」死神A「うわぁ、それは嫌われてもしょうがないなぁ……」 Q:幻想面最低スペックが素の晶君だそうですが、今まで習得した能力やスペルカードはどこまで使えるんでしょうか?山田「気による身体強化は込みです。ただしスペカや習得能力はほとんど使いません。相手が攻撃能力を持たない場合、グーパンオンリーで戦うと思ってください」死神A「気で強化してるから、グーパンでも岩くらい軽く砕きますけどね」山田「まぁ、それで確実に勝てる時点で幻想面の役割は満たしていますから。余計なオプションは要らないと言う事ですよ」 Q:そういえば月の姫の神降ろしの場合降ろした神が変わるたびに能力追加されるんだろうか?山田「追加はしません、神が変わる度に能力も変更されていきます」死神A「降ろした神に対抗できる神を降ろすとかはしないんですか?」山田「そういうパワーゲームは、繰り返すと最終的に「じゃあ○○呼んどきゃ良いじゃん」とかになりますからね」死神A「……呼べるんですか? 最強神談義に出てきそうな神々を」山田「限度はありますが、限度値いっぱいの神を降ろされても困るでしょう?」死神A「……ですね」 Q:攻撃力が無限だと幻想面はどうなるんでしょう?山田「相手の攻撃力無限をゼロにした上で、現在HPの十分の一ダメージになる攻撃をかまします」死神A「……最大HPの十分の一じゃ無いんですか」山田「基本戦術:弄る、だから仕方ありません。相手がどれだけずば抜けていようと一方的な消化試合に持ち込めるのが幻想面の凄さです」死神A「いやな凄さだなぁ……」 Q:そろそろ新キャラも含めたバストサイズランキングを教えて欲しいです。当然無限地獄に落ちる覚悟です。山田「さて、何だかんだで前回と同じくらい来た質問もコレで最後です。所謂オチの時間と言うヤツですね」死神A「本当に比喩で無くオチだから困ります」山田「今回は貧乳界期待の新エースが来たから安心――と言うとでも思ったか! 底辺が一人増えた所で、私が底辺である事に代わりはありませんよ!!」死神A「(寂しい思いはしなくて済むじゃないですか……と言うのは禁句かなぁ)」山田「減給」死神A「そ、そうか。考えた事が読めるなら思った時点でアウトなんだ……」巨 死神A 小野塚小町 永江衣玖 風見幽香 紅美鈴 八坂神奈子 西行寺幽々子 八雲紫 八意永琳 鍵山雛↑ パチュリー・ノーレッジ 東風谷早苗 メルラン・プリズムリバー 八雲藍 アリス・マーガトロイド 射命丸文 上白沢慧音 神綺普 十六夜咲夜 藤原妹紅 鈴仙・優曇華院・因幡 リリカ・プリズムリバー 蓬莱山輝夜 犬走椛 小悪魔 河城にとり 秋姉妹↓ メディスン・メランコリー リグル・ナイトバグ ルナサ・プリズムリバー 大妖精 因幡てゐ 魂魄妖夢 ミスティア・ローレライ レミリア・スカーレット チルノ ルーミア フランドール・スカーレット 洩矢諏訪子 橙貧 稗田阿求 山田 四季映姫・ヤマザナドゥ 比那名居天子無 久遠晶 上海人形山田「キャラ多過ぎてゲシュタルト崩壊を起こしかけました。めんどい」死神A「本当にオブラートに包みませんね!?」山田「見ての通り、貧乳側が大きく増加しています。そして最下層に貧乳四天王が生まれました」死神A「いや、四天王って……別キャラ扱いされてますけど半分は山田さ」山田「ヤマダナッコォ!!」死神A「げはぁ!?」山田「死神の身で失言とは、感心しませんな。近頃の死神はやんちゃで困る」死神A「自分でも今のはそうだと思いました……」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど