「ところでさ。興ざめな事聞いて悪いんだけど、弾幕ごっこの勝敗はどうなるんだい?」「妖夢ちゃんの勝ちで良いじゃないですか」「いやいや、確かにあたいはスペカを使いきったけどさ。魂魄のは気絶してるじゃん、良くて引き分けでしょ」「なるほど……ならしょうがないね」「ちょいと久の字、魂魄のをどこに置くつもりだい」「そこの木陰ですよ。危ないですからね、巻き込まれない様にと思いまして」「そう言いつつ、戦闘準備を整えてる理由もついでに教えて貰えないかねぇ……」「はっはっは、決まってるじゃないですか。――勝たないと情報が貰えないんですよね?」「え、いや。確かに言ったけど、あたいボロボロなんだよ!?」「漁夫の利って素敵ですよね。ハイエナでも可」「自覚あるのかい!? ……その、全快になるまで待つ情けは?」「にはは、あると思いますか?」「―――うん、あたいの負けで良いよ」幻想郷覚書 緋想の章・拾壱「意気天候/おねがいグリムリーパー」「気質って言うのはつまり――幽霊の事なのさ」 素直に――もう一度言う、素直に負けを認めてくれた小町姐さんが、気質に関する説明を始めてくれた。 そんな僕の背中では、満足そうに寝息を立てる妖夢ちゃん。 小町姐さん相手にやりたい放題やった彼女は、身体中ボロボロにも関わらず幸せそうに眠っている。 まぁ、色々と得るモノがあったのだろう。 個人的には、進ませちゃいけない一歩を踏み出させてしまった気がして大変心苦しいのですが。「久の字、無視は良くない」「あ、すいません。あまりにエキセントリックな説明につい現実逃避を」「あたいにも、もうちょい優しい言葉をかけてくれよ……」「もう少し人間向けの説明をしてくれたら考えます」 分かり易く一言に集約してやったぜ。みたいな表情されても、僕には何の事かさっぱり分かりませんから。 僕の不満げな指摘に、小町姐さんは面倒くさそうな顔で肩を竦める。 いや、竦めたいのはこっちの肩なんですけど。何で僕が仕方ないみたいにされてるんですか。「やれやれ、久の字も意外と物分かりが悪いじゃないか。こんなにもはっきりと答えを言ってやったのにさ」「物分かりの悪さは否定しませんが、姐さんの説明もわりとぞんざいだと思います」「……お前さん、かなり口悪いね」 否定はしません。他と比べてマシな方だとは思ってますが。 しょうがないとばかりにもう一度肩を竦め、渋々顔で説明を始める小町姐さん。 ……今、ふと思ったんだけど。もし文句を言わなければ、姐さんコレで説明を終えていたんじゃないだろうか。 否定しきれない可能性に僕は思わず苦笑を漏らした。この人は多分、真性の面倒臭がりだ。 「要するにだ。気質ってのは魂の色を表してるワケなんだよ」「魂の色、ですか」「そう、魂。天気の違いが性質の違いを表してるのさ」「なるほど……けど、何で幽霊なんです?」「魂の性質がモロに出るのは肉体を失った後だからね。そいつの天気を見れば、死後どうなるかが一発で分かるんだよ」 何とも物騒な物言いだけど、だからこそ小町姐さんには何が起きているのか分かったのだろう。さすがは死神だ。 しかし、死後の自分ねぇ……正直僕には、天気だけ見てもピンとこないんだけどなぁ。 死神から見ると明らかなのだろうか。だとするとアレは性格分析で無く――まぁ、深くは考えまいて。 「ちなみに、霊の減少とはどのような関係が?」「んー、これは推測なんだけどね。多分この現象を起こした奴は、霊にも同じ事してると思うんだよ」「霊も気質が引き出されてるんですか?」「いんにゃ、気質が引き出されたのは『された結果』だよ。霊の場合は消えちまうのさ」「消えるって―――何をされたので?」「斬られたんだろう、多分ね」 何でも無い事の様に、あっさりと姐さんが言った。 いやでも、斬られたって……僕にはそういう記憶が無いんですけど。 僕が思った事を何も考えずに伝えると、何故か楽しそうな姐さんは鼻歌交じりに人差し指で円を描いた。 これは多分、久の字はダメだなぁと言うポーズに違いない。 物凄く嬉しそうな所を見ると、普段は基本言われる立場なのだろう。何か凄く納得。 だけどそれを正面切って指摘すると、間違いなく藪蛇になるので黙っている僕。空気を読むって大変だよね。 「もちろん、直接ぶった切られたワケじゃないさ。恐らくそいつは、どこかで高見の見物をしながらその現象を起こしてるんだよ」「つまり、何か術の様なモノを使ってると」「いや、多分使ってるのは道具だよ。力の宿った剣とかを使ってるんじゃないかな」「その根拠は?」「斬る物なんて、刀しか無いじゃないか」 いやいや、そんなどうだ! って顔で断言されても。 まぁ、剣を使った力だから斬れるって理屈は分からなくもないけどね。 しかしいきなり剣と断じるのはどうだろう。斬るだけだったら、それこそ姐さんの持ってる鎌でも充分じゃないか。 ……ひょっとして、小町姐さん。「その‘剣’に、心当たりがあるんですか?」「あるけど、違うよ」 あ、違いましたかスイマセン。 しかし無いのではなく、あるけど違うと言うのはどういう事だろうか。 もしかして姐さん、すでに確認済みだったとか? んー、でも小町姐さんの性格なら、あえて教えず僕にも空振りさせそうな気がする。 お酒効果――があるなら始めから戦って無いだろうし。 なんだろう、凄い不穏だ。これ閻魔様とか呼んだ方が良いんじゃないだろうか。「久の字ってば……疑い深くなって。すっかり幻想郷に染まっちまったねぇ」「いや、小町姐さんの場合前科持ちじゃないですか。そりゃあ身構えもしますよ」「……細かい事を言う男はモテないよ」「女装やってる時点で諦めてます。はいはい、恍けてないで吐いた吐いた」「淡白過ぎて泣けてるねぇ。……ちなみにあっさり教えた理由は、その‘心当たり’を久の字が背負ってるからだよ」 わざとらしく泣いたフリをしながら、背中の妖夢ちゃんを指差す小町姐さん。 ところでその言い方だと、心当たりが彼女で無かった場合は空振りさせるつもりだった様に聞こえるんですが。 あ、否定しないんですかそうですか。……とりあえず、今後も小町姐さんの言動には気を付けようと思いました。 あとチクる。元々バレてたとしても構わない、絶対に映姫様へチクってやる。 例えチクった後に僕が説教されたとしても良い。二度と戦えなくても構わないと言う覚悟! ――いや、戦いは関係ないけど。 「何か今、不穏な気配が……」「気のせい気のせい。で、妖夢ちゃんが心当たりってどういう事ですか?」 「いや、コイツの剣は幽霊を斬れるんだよ。だから異変に関わってるのかと思ったんだけどさ」 なるほど、本人を見て絶対に違うと確信したと。 確かにこの有様で、妖夢ちゃんが犯人だと思う奴はいないだろう。 腹芸策謀の類が苦手である事も、さっきの弾幕ごっこで間接的に証明済みだ。 図らずも妖夢ちゃんは、自身の手で容疑をいつの間にか晴らしていた様である。良かった良かった。 ちなみに、他の心当たりは無いのだろうか。 念のため小町姐さんに尋ねてみると、無言で首を横に振られてしまった。もう無いらしい。「言っとくけど、あたいの交友範囲は多分アンタより狭いよ。むしろ他の心当たりがあるのは久の字の方じゃないかい?」「んー、剣を使う知り合いかぁ」 妖夢ちゃん以外の剣士と言えば、精々出てくるのは先生と椛くらいだ。 だけど先生の性格上、剣の力を使ってどうこうするって言うのはまずあり得ないだろう。 幻想郷の強豪妖怪達が誰彼構わず斬られる事件が起きたら、犯人は間違いなく先生だと思うけどね。 とにかく、剣に生きてる先生がこんな面倒な異変を起こすワケ無いので容疑は保留。また会った時に確認する位で良しとしておこう。 そうなると疑いの目は、もう一人の剣士である椛に向くのだけど……。 うん、まぁ、それは無いかな。 可能性はあるだろうし、否定する根拠も無いんだけど――この疑問を本人に伝えたら思いっきり泣かれる気がする。 晶殿は私を虐めて楽しいのですか、とか涙交じりに聞かれそう。 とりあえず、こっちも保留にしておこう。実際問題、椛に何かあったら文姉が何か手を打つだろうしね。「と言うワケで、心当たりは無いです」「その結論を出すまでに妙な間があったけど、追及はしないでおくよ」「そうしてください」「だけど残念ながら、あたいの出せる情報もこれくらいでね。後は自分で何とかしてくれないかい」「ですかねぇ……」 結局ここで分かったのは、緋色の雲――気質の意味だけだった。 うーむ。ここまで調べても誰が、そしてどんな目的で出しているのかは一切分からないままなのか。 ひょっとして気質を引き出す事は、犯人にとってそれほど重要な事では無いのかもしれない。 増えてしまった疑問に、僕は妖夢ちゃんを落とさないよう頭を抱えるのだった。「ところで久の字、くれたお酒が無くなりそうなんだけど」「それじゃあ、失礼しまーす」 とりあえず映姫様、心の声くらい余裕で聞こえていると思うのでお願いします。 どうか小町姐さんには、超キッツイ説教を見舞ってあげてください。「ん……ここは……」 中有の道を逆に歩いていると、背負っていた妖夢ちゃんが目を覚ました。 彼女は現状を確認するためゆっくりと顔を上げ――突然、石像になったかの様に固まってしまう。 身体中を振るわせ目に涙を湛えた妖夢ちゃんは、身体の惨状を実に分かり易く叫び声で表した。「あっ、あだっ、あだだだだっ!?」「……まぁ、そうなるよねぇ」 何しろ外側は弾幕で、内側は無茶な動きでボロボロにしたのだ。 アドレナリンの恩恵が無ければ、指一本すらまともに動かせなくなるのは自明の理だろう。 もっとも、勝負が決した今妖夢ちゃんが動く必要は特に無い。 出来れば素直に、このまま僕の背中で休んでいて欲しいんだけど……ねぇ。 恐らく意地になって歩こうとするだろうと当たりを付けた僕は、どう言いくるめたモノかと頭を働かせる。 しかし彼女は、僕が何か言うよりも先に意外な反応を返してきた。「すいません、今は動けそうに無いです。しばらくこのままで居させて貰えないでしょうか」「え、あ、うん。別に良いよ」「ありが――あたた、ありがとうございます」 肩透かしな程あっさりと己の不調を訴え、体重をこちらに預ける妖夢ちゃん。 いや、判断としては実に正しいし、僕自身もそうする事を望んでいたワケなんだけど……。 何だろうこの違和感は、変じゃ無いんだけど変だ。シュワルツネッガー主演のランボーくらいおかしい。無いけど。 思わず「誰だお前は」と言いかけた口を閉じて、僕はじっくりと彼女を観察してみる。 じっとしてても痛むのか、ちょっと顔を顰めた妖夢ちゃんは、こちらの視線に気付くと信じられないほど穏やかな笑みを僕に返してきた。「どうしました、晶さま?」「えーっと、その……実はちょっと今後の事で悩んでてさ」「小町殿から情報は頂けなかったのですか?」「緋想の雲に関しては色々聞けたんだけど、どうも異変と繋がらないんだよね。むしろ行き止まったと言うか何と言うか……」 視線の意味を誤魔化すついでに、僕は妖夢ちゃんへ聞いた話と疑問をぶつけてみる事にした。 正直な話、異変の主が何故緋色の雲を出しているのかが僕には全く分からないのだ。 最初は、天気を変える事で何かの封印が緩んだり、誰かの力が増したりするのかと思っていたのだけど。 緋色の雲はどこかに集まるワケでも、何かに干渉するワケでも無くて、ただ垂れ流されていただけなんだよねぇ。 天気への干渉も、せいぜい死後の診断くらいにしか使えないみたいだし……どう考えてもメリットが思い付かないのである。 幽霊が斬られ消えている事態は、かなり問題だと思うけどねー。……本当に問題なだけで、誰一人として得をしそうに無いんだよなぁ。 何しろ『消滅』――死神がそう言うんだから、死後の世界からもいなくなるのだろう――してしまうのだ、利用しようがあるまい。 唯一ありそうな利点と言えば、霊を斬る事で何か力を得る事なんだけど……やっぱり無いんだよねぇ、兆しが。 こうなると、現状で僕が出せる結論は『愉快犯』しかない。 損得で無く‘退屈しのぎ’でやっているなら、損しか無い異変にも一応説明が付くんだけど……。 どーもしっくりこないんだよね。策士の嗅覚とでも言うべきモノが、刹那的な行動に裏があるのでは無いかと警告している――気がする。 多分。恐らくは。ひょっとすると。僕が策士であるかどうかは別の問題だけど。「で、妖夢ちゃんはどう思う?」 今の彼女は、果たしてどんな結論を出すのだろうか。 そんな期待も込めながら、僕は妖夢ちゃんの顔を覗き込む。 真剣な表情の彼女は、強い意志を秘めた瞳を僕に向けながら明朗に告げた。「さっぱり分かりません!」「あ、そうですか」「ですが、晶さまの直感は決して間違ったモノでは無いと思います」「根拠は?」「ありません!」 爽やかな笑顔と共に、キッパリと言い切る妖夢ちゃん。 いっそ清々しい程の思考放棄っぷりである。 ……以前はもう少し、考えようとする努力をしていたはずなんだけどなぁ。 その癖、発言に対する自信は増えている不思議。 何故だろう、冷や汗が止まらない。――僕はひょっとして、エライ一押しをしてしまったのでは無いだろうか。「しかし『気質』が異変に直接関係していないのなら、また違う角度から情報を収集しなければなりませんね」「あー、うん。そうなるかなぁ」「では私はそちらの方面ではお役に立てませんので、回復に専念させて頂きます!」 間違って無いけど、潔過ぎやしませんかソレは。 良い意味でも悪い意味でも思い切りが良くなった妖夢ちゃんの姿に、助言をした身として頭を痛める他無い僕。 とりあえず、後で幽々子さんにゴメンナサイしに行こうか。 ――面白いからオッケーよ~―― ……うん。今の不吉な幻聴は、現実逃避によるモノだと思っておこう。 まぁ、冷静に状況を判断できるようになったのは間違いなくプラスだもんね。 無理矢理良かった所を探しながら、僕はある意味前より扱い辛くなった事実から必死に目を逸らす。 せめて、僕が良しと言うまで斬りかからない理性はあると思いたい。 そんな犬の飼い主みたいな事を考えながら、再び妖夢ちゃんに視線を向けると――彼女は何故か、期待に満ちた瞳でこちらを見つめていた。「えっーと……何か?」「晶さま、まだ私に言う事があると思うのですが」「そ、そうだね。次の行き先だけど、妖夢ちゃんの治療もしたいから永遠亭に――」「何もしない私が、晶さまの決定に異議を唱えるつもりはありません。それよりも晶さま……」 キラキラと言う擬音が付きそうな勢いで、こちらの言葉をじっと待つ妖夢ちゃん。 分かってる。彼女は約束した僕の‘一言’が欲しいのだろう。 だけど――言うの? 出馬ゲートから顔出して今か今かと合図を待ってる荒馬みたいな今の妖夢ちゃんに、ゴーの一言を? 正直、これ以上の燃料投下は先程と違う意味で問題を起こしそうなので避けたいんだけど……。 妖夢ちゃんの表情は、一言貰うまで絶対に引かないと如実に語っていた。 ――君はもう、僕の言葉が無くても充分やっていけると思うよ。 言っても聞かないであろうその言葉を呑みこみ、僕は心の底からのアドバイスを妖夢ちゃんに送るのだった。「とりあえず、ほどほどに頑張って」「はいっ!」 うん、確実に分かって無いね。 ある意味将来有望過ぎる彼女の態度に、僕は苦笑を漏らすしか無かった。 ――ところで、異変に関する情報で何か一つ忘れてる事がある気がするんだけど。他に何かあったっけ? ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「どうもこんにちは、皆のアイドル山田さんです」死神A「はぁ、これであたいの出番終了ですか……アシスタントに復帰の死神Aでーす」山田「では今回も、サクサク話を進めて行こうと思います」死神A「へー、そーですかー」山田「ではまず最初の質問を―――」死神A「……このままだと本気で無視されそうなので聞きますが、何か無いんですか?」山田「無いです」死神A「労いは無いにしても、ツッコミなり悪態なりは……」山田「無いです」死神A「そ、そうですか」山田「ああ、安心してください。コーナー終了後に悪態も説教も減給も全部やりますんで」死神A「やるならせめて、コーナー内でやってくださいよ! つーか労う気はやっぱり無いんですね!?」山田「ではでは、最初の質問でーす」死神A「帰って来たんだ。あたいは間違いなく帰ってきちゃったんだ……」 Q:妖夢は晶君の人格など武術方面を抜いた部分ではどう思っているんでしょうか?山田「普通に尊敬してます。少なくとも、謙虚である事に嘘はありませんからね」死神A「謙虚っつーか自虐的っつーか……」山田「魂魄妖夢の感覚からすれば、あれだけの実力があって「自分はまだまだ」と言える人物は中々いません」山田「冷静な思考とその精神は、充分尊敬に値する――と思っているようです」死神A「高評価ですねぇ」山田「物事なんて全部、短所にも長所にも出来るんですよ」死神A「要は見方次第って事ですか」山田「そうです。故に優しさとヘタレを間違えたギャルゲ主人公が跋扈する事になるのですよ」死神A「いや、その例えはどうでしょう」山田「ツンデレと暴力女の違い。でも良いですよ?」死神A「良くないですから」山田「あと、噂話が良く分からなかったので質問者は後ほど三途の川の向こう側に来るように。ご――尋問します」死神A「死ねと!?」 Q:山田さんの下で働きたいのですが、空いている役職とかありませんか?また、時給も教えてください。 山田「申し訳ありませんが、雇用の話は人事部でお願いいたします」死神A「思った以上に事務的な返事!?」山田「まぁ実際問題、私と死神Aに直接的な上下関係があるとは限らないんですけどね。一応ボスではあるらしいですが」死神A「渡し守と裁判長ですからねぇ……説教はされてますけど」山田「んなもん、私は生きとし生けるもの全てにしてますよ。あと死んでるのにも」死神A「比喩で無いから困りますね」山田「ああそうだ。血の池地獄で浮かんでくる死人を棒で沈める仕事とかどうですかね?」死神A「昔の都市伝説に、似たようなのありましたね……。つーかそれ、山田様の下についた事になるんですか?」山田「広義的に見ればそうなる可能性もあります。多分」死神A「適当に言ってただけですか」山田「まぁ、どちらにせよ、人間であるうちは採用の芽はありません。ヒンドゥー的な意味で解脱して貰わないと」死神A「山田様も、一応はそこらへんの神様扱いになるんですね」山田「別に悟りでも問題は無いですけどね。あの世だって、仕事するには資格が居るんです」死神A「世知辛いですねぇ……」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど