日常の裏書その13「ラブコメの波動を感じる……」 ※この番外編は、晶君がタイトルの人とただ駄弁るだけののんびりとした番外編です。 派手なバトルや驚愕の展開は一切無いので、期待せず見てください。 ちなみに、キャラのチョイスに深い意味はあんまり無いです。 時間軸も第二期限定ですが、具体的にどこに当たるかは考えていないので気にせずスルーしてください。晶「パールースィー!!」パルスィ「ごぶっ!?」晶「パルスィパルスィパルスィパールースーィー!!」パルスィ「この、纏わりつくなっ! 何よいきなりっ!! 何がしたいのよ!」晶「ふっふっふっ、聞いてよパルスィ! 今、僕は旧地獄の案内をしているのさ!!」パルスィ「……それ、私に何か関係してるの?」晶「いえ、何も」パルスィ「ぶっ殺すわよ」晶「しゃーないしゃーない」パルスィ「何もしゃーなくは無いわよ!!」水蜜「よ、ようやく追いついた……」三叉錠「大将、案内人が客人放置して突っ走るのはどうかと思うぞ」晶「パルスィが悪い」パルスィ「何でよ! まったく関係無いじゃない!!」晶「だろうね」パルスィ「……妬ましい」水蜜「……晶さん、凄く楽しそうだね」三叉錠「大将は橋姫大好きだからなぁ。神剣のヤツが、抹殺リストの一ページ目に載せてるくらいだし」水蜜「それ、二ページ目もあるの?」三叉錠「それどころか五ページ目まで確認できたぞ。頭痛くなったんで、それ以降は読んでないけど」水蜜「そこまで読めただけでも十分凄いと思う。と言うかそもそも、そんな色んな意味で危険なリストをどこで読んだのさ」三叉錠「……アイツの恐ろしい所はな、抹殺リストの存在も中身も一切隠さない所なんだよ」水蜜「…………公開してるんだ」三叉錠「積極的に見せてはこないけど、言えば見せてくれるし居間に放置とかもしてる」水蜜「それは、見せられたこちらの方が反応に困るね」三叉錠「オレの名前がリストの三ページ目に載っているのを見た時は本気でどうしようかと。しかもアイツ、全然悪びれねぇし」晶「『大丈夫です、主様の意思が最優先なので味方は斬りません!』とか凄い良い笑顔で言われた時はどうしようかと思った」三叉錠「ちなみに当然オレも居たし、保護者三人も居たし、鎧のヤツも居た。もちろん全員リスト入りだ」パルスィ「その子、バカなの?」三叉錠「バカって言うか無謀だなぁ。アイツの描く最終理想世界って、自分と大将だけ居て終了だから」晶「常に他人を斬る口実探っている節はあるよね」水蜜「…………うわぁ」パルスィ「…………うわぁ」晶「良い子なんだけどね? ほんと、それなりに良い子なんだけどね?」三叉錠「ぶっちゃけ、大将以外にとっては狂犬以外の何者でも無いけどな」パルスィ「私基本、恋愛の話に関わるヤツ皆死ねって思っているんだけど……ソイツはあんまり妬ましくないわね」水蜜「と言うか、話の流れ的に妬まれるのはそちらじゃないの?」三叉錠「だよなぁ」パルスィ「……なんでそうなるのよ」晶「ゴメンね。僕のパルスィに対する愛が深すぎたせいだね」三叉錠「パルスィに対する愛、って具体的にどんなモンさ」晶「全力でイジメたい!」水蜜「酷い意訳だ……」パルスィ「私、こんな理由で命まで狙われなきゃいけないの?」三叉錠「一応補足しとくけど、大将と会話しただけでもアイツ的には抹殺対象だかんな? 違いなんて優先順位が変わるくらいだぞ?」パルスィ「どっちにしろハタ迷惑よ! はぁ……コレと関わってから、ロクデナシとばっか接点が出来るわ」晶「ロクデナシ?」パルスィ「例えば勇儀とか覚妖怪ね。ったく、あいつらは私を何だと思っているんだか」晶「とか何とか言いつつ実際はー?」パルスィ「実際に嫌がってるわよ! ――貴女達も、コイツに関わるのは程々にしておきなさいよ」晶「ちなみにこの二人の目的は、パルスィの言ってたロクデナシに会うためだったりしますが」水蜜「あ、あははは」三叉錠「ははは」パルスィ「…………貴女達って」水蜜「いや、会いに来たってだけで同類を見るような目をされても困るよ」三叉錠「オレらはどっちかと言うとロクデナシに弄ばれる方だしな」晶「だよねー」三叉錠「……大将、この際ハッキリ言っとくけどな。一番のロクデナシは大将だぞ」晶「―――えっ」水蜜「思いもよらなかった、みたいな顔してるね」三叉錠「さすがだ。さすが過ぎるぜ大将……」パルスィ「妬ましいわ……」晶「てへぺろ☆」水蜜「そこで可愛くされてもなぁ」三叉錠「誤魔化せてねーぞ、たいしょー」パルスィ「………………くんくん」三叉錠「……ん? なんだよ橋姫、人の匂いなんか嗅いで」パルスィ「臭うわね。アンタから色情狂の臭いがプンプンするわ」三叉錠「色情狂!? ちょ、待て! 戦闘狂の間違いじゃないのか!?」パルスィ「戦狂いの臭いなんて知らないわよ。私に分かるのは色恋に関係したモノだけ」水蜜「いや、色恋の匂いが分かるのも相当だと思うよ」パルスィ「さっきからチラホラ臭ってはいたけど、今の流れで確信したわ。アンタ晶に発情してるわね!!」三叉錠「してねぇよ! ふ、風評被害甚だしいわ!!」パルスィ「一番強くなったのは、晶があのウザいポーズを取った時……なるほど、アンタは少年趣味のケがあるのね」三叉錠「だ、だから違うっての! なんでドイツもコイツもオレをショタコンにしたがるんだ!!」水蜜「あはは。ほら、好みは人それぞれって言うしね?」三叉錠「そういうフォローは望んでねーよ!」晶「………………」三叉錠「無言で引かないでくれ! 一番凹むから!!」パルスィ「チッ、やっぱりか。このド変態が」三叉錠「舌打ちしてーのはコッチだよ!!」パルスィ「うるっさい! 姉さん女房なんて私は認めないわよ!!」晶「実年齢で言うと僕の方が年上だけどね。三叉錠ちゃん、道具としての時期を含めても誕生してから一年経ってないし」パルスィ「幼妻でも認めないわよ!!」水蜜「結局、何なら許されるのさ?」パルスィ「ボッチよ」水蜜「橋姫的には、人と関わる事が罪なんだ……深いなぁ」晶「いや、思いっきり浅いと思う」三叉錠「確かに三叉錠としては一年も生きてねーけど、錠前としては結構長く……ってそうじゃなくてだな!!」パルスィ「どっちでも良いわよ色情魔死ね」三叉錠「だから違うって言ってんだろーが!?」晶「ちなみに、さとりんに会いたいのがキャプテンで勇儀さんに会いたいのが三叉錠ちゃんです」三叉錠「今その補足居るか!?」パルスィ「ふーん、どうでもいいわね。だけどコイツの話を聞くよりはマシだから聞くわ」三叉錠「その話題を一番してたのはオマエだろうが!!」パルスィ「うるさいわね、黙ってなさい!! 色ボケが伝染るわ!!」三叉錠「オレは病気か何かか!? つーかそもそも色ボケじゃねーよ!!」水蜜「……すさまじい嫌いようだなぁ」晶「パルパルは、ラブコメ消すために世界を滅ぼすレベルの色恋アンチだからね。しゃーないしゃーない」水蜜「いや、しゃーなくは無いと思う」晶「暖かく見守るのです。違う言い方をすると、遠巻きにして眺める」水蜜「……一応、君も関係者って事になるんじゃないかな。慕われている対象なワケだし」晶「例え親友だろうと他人として扱える、それが身を守るために必要な非情さなのですよ……」水蜜「私は甘い妖怪だけど、甘さ関係なくその非情さは必要ないと思う」晶「だよね!」水蜜「……ナズーリン、こんな晶さんのどこか良いんだろうか」晶「何故そこでナズーリン?」水蜜「なんでもないよ」パルスィ「ラブコメの気配――はしないわね。許すわ」三叉錠「いや、今のこそラブコメのテンプレだろ!? どういう判断基準なんだよオマエの色恋!?」 続かない