日常の裏書その7「桃雉不在」 ※この番外編は、晶君が誰かとただ駄弁るだけののんびりとした番外編です。 派手なバトルや驚愕の展開は一切無いので、期待せず見てください。 ちなみに、キャラのチョイスは完全なランダムです。 時間軸は第二期限定ですが、具体的にどこに当たるかは考えていないので気にせずスルーしてください。晶「ブス」天子「スキマモドキ」晶「気狂い」天子「いかさま師」晶「死ね」天子「根暗」晶「乱暴者」天子「脳天気」萃香「おーい。そろそろ罵詈雑言しりとりなんて頭悪い事止めてさ、私と楽しくお喋りしよーよ」晶「キ○ガイ天人が挑発するのを止めたら考えます」天子「スカスカ頭のトンマが喋るのを止めたら考えるわ」晶「ワガママ天子め」天子「面倒臭いメイドに言われたく無いわ」萃香「君ら、実はすっごく仲良くない?」晶「悪いです、致命的に」天子「煮えくり返る程嫌いよ」萃香「わー、何だコレ。私、物凄い疎外感なんだけど」晶「欲張り天子のせいで、萃香さんがションボリしちゃってるじゃん。謝れ」天子「劣化八雲紫がほざいてくれるじゃないの。貴方こそ土下座なさい」萃香「……萃香さん、ちょー寂しいんだけど。ソレ、いつまで続けるつもりなの?」晶「意地っ張りが参ったって言うまで」天子「出鱈目小僧が降参するまでよ」晶「酔っ払いの戯言みたいな悪口だねー。あれあれ? もうネタ切れかなー?」天子「何を言ってるのよ。貴方の品位に合わせてあげてるんじゃない」萃香「いいかげん、私も混ぜておくれよー」晶「………………」天子「………………」萃香「よ、よーし萃香ちゃんも頑張って混ざっちゃうぞー。ほら、次どうぞ」晶「……………むぅ」天子「………………んー」萃香「さすがに私でも泣くんだけど。何? 何がダメなの?」晶「…………」天子「…………」萃香「無言で、しかも押し付け合うように肘で突き合わないでよ! 分かった、ここからしりとりは一旦中断ね!! はい中断!」晶「罵倒が入ってないとアウトですよ?」萃香「……まさかとは思ったけど、本当に負けるのがイヤで喋らなかったんだ。ものっすごい負けず嫌いだね、二人共」天子「当たり前じゃない。どんな勝負であろうと、コイツに負けるなんて絶対にイヤだわ」晶「右に同じく」萃香「それにしたって勝負内容が下らなすぎるだろ。そもそも、悪口言ってないとダメってルールがまずなんて言うか……」晶「意外と面白いですよ。如何にこの馬鹿を罵倒しつつハメ殺すのか、とか考えてみたりして」天子「出来てないけどね。ふふん、アンタの少ない語彙で言葉縛りなんて出来るわけ無いでしょうが」晶「その言葉、全部そのままお返ししますが」天子「はん、アンタの知能に合わせてやってるのよ」晶「じょーとーだコラ。やんぞコラ」萃香「……じゃあ、ここから再開で。最初は「ぞ」ね」晶「象みたいな脚」天子「死にぞこない」晶「痛々しい高飛車っぷり」天子「理性の感じられない顔」萃香「……しりとりを始めた途端、示し合わせたように出しかけていた武器を引っ込めるのは何かの合図なの?」晶「お馬鹿な天子をぶっ叩いたら負けなんです」天子「スッカスカな頭の晶を、口で論破しないと意味が無いのよ」晶「よし、くたばれ」天子「煉獄に落ちろ」萃香「なるほど、お互い勝つためにムキになった結果やたら行儀が良くなったと。……君ら、実は相当馬鹿だろ」晶「ロクデナシの天子が悪い」天子「意気地の無い晶が悪い」萃香「ああ、これが同族嫌悪ってヤツなのか」晶「いやいや、コレと一緒にしないでくださいよ」天子「酔いどれの妄言も大概にしておきなさい」晶「今のアウトー。僕に言ってないから間抜け天子の負けー」天子「見解の相違ってヤツね。それを言ったら、その前の馬鹿の発言がすでにアウトよ」晶「良く聞こえなかったのかな? まぁ、天子はコレだから仕方ないね」天子「捻れきった感性のアンタにしてみれば、それで十分悪口になるって事? それは可哀想に」晶「人非人に言われたか無いね。天子だって、相手を評する言葉は全部罵倒みたいなモノなんだろう?」天子「うん」晶「んがっ。……君って、ほんと嫌なヤツだよなぁ」天子「貴方に言われたくは無いわ」萃香「待った。今、天子が最後に「ん」って言ったよね。今のこそアウトと言われるべきだよね」天子「……?」晶「……?」萃香「あっれー? また私だけ? また私だけ分かってない風?」晶「我々ルールでは、言葉に詰まった馬鹿が負けなんですよ。最後が「ん」だろうが「を」だろうが、次を言えなかった相手が悪いと」天子「とは言え、オノマトペや文章ありの勝負で次を言えない大間抜けなんてマズいないでしょうけどね」萃香「つまり何? 本気で悪口が出てこない事態にならない限り、このしりとりは延々続くの?」晶「猫またぎ。ですね。ついでに言うと、悪口の内容は言葉が完全に同じで無ければ幾らでも意味が被っててオッケーです」萃香「……なんでそんな、我慢比べみたいなしりとりやってんのさ」天子「素っ頓狂。決まってるでしょ、完膚なきまでにコイツを叩きのめして、心底からの参ったを言わせるためよ」晶「余計な要素があったら、高慢ちきな天子の鼻っ柱を上手く叩き折れませんからね」萃香「私ら鬼も勝ち負けには結構拘る種族だけど、君らも相当だね。と言うか拘り過ぎててワケ分からない領域にまで突っ込んじゃってるね」天子「粘着質」晶「つるぺた」萃香「……ところでさ。今日は誰が、何の目的で君らを呼んだか覚えてるかい?」天子「狸。呼び出し人は貴方でしょ」晶「障害。暇潰しの相手をして欲しい、でしたっけ」萃香「覚えててくれたんだ……それなのにこの現状、萃香さん悲しすぎて角がヘタっちゃうよ」天子「獣。この私が、ワザワザ来てやっただけでもありがたい事だと思いなさい」晶「意地悪。と言うか別に、萃香さんハブってるワケじゃ無いですよ? ルールを守ってくれるなら、このしりとりに混ざってくれても」萃香「……いや、それは遠慮しておく。なんか凄い心が歪みそうになるし」天子「藻屑。仕方ないわね、酒盛りくらいなら付き合ってあげるわよ」晶「邪。僕は禁酒令が出ているので飲めませんが、お酌ぐらいならしますじょ?」萃香「とりあえず、呼吸と同じ感覚で罵倒するのを止めてくれないかなぁ。気分が滅入るから」晶「――――!!」天子「――――!!」萃香「……直接攻撃にシフトしろって意味じゃないんだけど。しかもまた肘での突き合いかよ」晶「(萃香さんには迷惑をかけません、のポーズ)」天子「(今日だけ特別よ、のポーズ)」萃香「いや、そんな身振り手振りで何かを訴えられても伝わらんって。喋れよ」晶「――!」天子「――!」萃香「……ああ、しりとりも中断で良いから。先に話した方が負けとかにはならないから」晶「良し、喧嘩再開!」天子「死になさい!!」萃香「そういう意味じゃ無いよ! 君ら揃うと、いつもと違う意味で面倒だな!!」 続かない