「あ、そうそう。始める前にこれ、お土産渡しておきますね」「あらあら、わざわざご丁寧に。どうもありがとう」「そっ、そんな気を使っていただかなくても。す、すいません」「別に気にしなくて良いって、僕が勝手にやった事だし。……何より、ちょっとチョイスを間違えたかもしれないんだよね」「うふふ、大丈夫よ。私も妖夢もここの和菓子が大好きだから」「はい――って幽々子様、いきなり開けて食べないでくださいよ!? 失礼じゃないですか!」「雪を見ながら夏の花を愛でる、と言うのも中々に面白くて良いわねぇ」「ううっ、本当にスイマセン。幽々子様は食べ物に目が無くて」「うん知ってる。まぁ、喜んで貰えて何よりです」「お願いですから幽々子様、もう少し白玉楼の主として威厳ある振る舞いを……」「……威厳ってね、群れの中でも孤独でいるために必要な物なのよ。私には、不要な代物だわ」「カッコイイ言い訳ですけど、口に餡子付けながら言われたら説得力皆無ですよ幽々子さん」「あら、うっかりね。うふふふふ」「あっはっはー」「もう、お二人とも……」幻想郷覚書 緋想の章・弐「意気天候/雪原のチャンバラごっこ」「―――と言うワケで勝負です、晶さま」「―――分かった。かかってきなさい妖夢ちゃん」 日曜ほのぼのホームコメディみたいなやり取りを挟みつつ、僕と妖夢ちゃんは其々臨戦態勢に入った。 妖夢ちゃんは二刀を地面に対して水平に構えながら、いつでも僕に斬りかかれるよう摺り足でこちらとの距離を調節している。 前の戦いから今までずっと研鑽を重ねてきたのだろう。僅かだけど確かな成長の証が、はっきりと僕の目には映っていた。 才能があって勤勉な子はこれだから……と理不尽な不満を内心に抱きながら、僕も氷の武器を生成する。 ただし作るのは以前使った‘物干し竿’では無い。僕は両の腕鎧に、刃渡り五十センチ程度の氷刃を生み出した。 「……物干し竿では無いのですか」「月の形は変わるモノだよ、幻ならば尚更ね。妖夢ちゃんにソレが捉えられるかな?」「捉えてみせます、必ず!!」 無駄に意味有り気な事を言ってますが、ぶっちゃけ誤魔化してるだけです。妖夢ちゃんはしっかり騙されてますが。 どうやらこの様子だと、前回の「朧月流」のタネはバレてない様だ。これならもう一度、前と同じ手が使えたかもしれない。 ――まぁ、やらないけどね? 必勝の策と言う名のワンパターンに嵌った策士の末路は、何とかの一つ覚えの脳筋より悲惨だからなぁ。 一度使った策はすでに対策が取られてるくらいの覚悟で挑まなきゃ、やってられないよね正直。 なので今回は、魔眼によるイカサマチャンバラは無し。 一旦軽く跳びはねると――以前の不動さを裏切る忙しなさで妖夢ちゃんに肉薄した。「ではでは、先手必勝!」 左右の氷刃を、僕は妖夢ちゃんの頭部目掛けて振り下ろす。 それなりに不意をついたはずの攻撃は、しかしあっさりと妖夢ちゃんの双剣に阻まれてしまった。 そのまま鍔迫り合いになる二対の剣。純粋な力では僕の方がやや上なのだが、刀はどちらにも偏らず静かに拮抗している。「やるね、妖夢ちゃん。この程度の不意打ちじゃやっぱりダメか」「未熟とは言え私も魂魄流の剣士。相手が如何なる行動に出ようと、常に対処できるよう鍛えているつもりです」「鍛えたくらいで何とかなるのかなぁ……それ」「御謙遜を。晶さまなら疾うに至った道筋でしょうに――では、次は私の番ですね」 妖夢ちゃんがそう言うと共に、両腕にかかっていた負荷が一気に消えて無くなった。 鍔迫り合いをしていたはずの双剣はいつの間にか消えうせ、左右から風を斬る音だけが響いてくる。 相変わらず、魔眼を駆使しても目視出来ない程速い超速の斬撃。 しかしそれを僕は、まるで見えているかの様にあっさりと腕鎧で受け止めた。 想定通りと言った顔で嬉しそうに微笑む妖夢ちゃん。実際にはただのイカサマなので、感心されるとちょっと心苦しい。 ちなみに防げたのは、幻想郷に来たての頃に美鈴戦で使った「絶対防御」を流用したおかげである。 冬並の寒さのおかげで妖夢ちゃんは気付いていないようだけど、今も僕の周囲には冷気を纏った風の防御壁が渦巻いているのだ。 え? 同じ手は二度使わないんじゃ無かったのかって? 妖夢ちゃんには初めて使うから良いと言う事にしておいてください。 「以前とは打って変わった苛烈な攻めですが、そんな粗雑な攻撃では私に届きませんよ!」「ふふん、それはどうかな?」 まるで打ち合わせをしたかのように、攻防が入れ替わり拮抗が続いて行く。 完全に硬直した場。しかし妖夢ちゃんは、その流れを変えるための行動を取らない――いや、取れないでいた。 原因は、恐らく前回の‘チャンバラごっこ’にあるのだろう。 スペルカードで場を動かそうとして見事なカウンターを喰らった妖夢ちゃんは、相似した状況である現在の均衡を崩せないでいるのだ。 まぁ、気付いてる上でそれに付き合ってるんだけどね? 僕は妖夢ちゃん精一杯の挑発を笑顔で受け流し、‘仕込み’の成果を軽く確認する。 ……よし、そろそろ良いかな。全ての布石を打ち終えたと判断した僕は、詰めの一手を打つため動き出した。「さて妖夢ちゃん、名残惜しいけどそろそろお終いにさせて貰うよ」「御冗談を。私も晶さまも、まだまだ余力は残しているはずです。この状況からどうやって決着をつけると言うのですか」「んー、こうやって?」 そう言って僕は鍔迫り合いを解き、不意打ち気味に妖夢ちゃんの手を蹴り飛ばした。 それは何でも無い、彼女なら楽々耐えられるはずの普通の蹴り。 しかし妖夢ちゃんは、その一撃であっさりと双剣をすっぽ抜かせてしまった。 「なっ――」 自分自身信じられないのか、呆然とした表情で雪原に突き刺さる己が剣を見つめる妖夢ちゃん。 その首元に、僕は氷刃の片方をそっと添えた。「はい、僕の勝ちー」「そんな……どうして」「体調管理を抜かったね、妖夢ちゃん。手が動かなくなっていた事に気付かなかった?」「――あっ」 ただでさえ寒い天候の上に、冷気を纏った僕とずっと鍔迫り合いを続けていたのだ。 僕の様に冷気に対する耐性が無ければ、手足が悴むのはむしろ自然な事だろう。 もっとも、妖夢ちゃんに気付かれない様に動かしまくって身体だけを暖めたのは僕だけどねー。 いやぁ、しんどかったよ誤魔化すの。武器狙いである事を悟られない様に、あの手この手を使ったからなぁ。 ちなみに今回、僕が腕鎧付きの双剣を選んだ理由も実は自爆を防ぐためだったりします。 耐性があるとはいえ、先にこっちが腕をやられて手持ち武器を落としたらマヌケの極みだもんねぇ。 え、剣技で勝負? そんなつもりハナからありませんヨ?「何と言う不覚を……くっ、己の体調すら見極める事が出来ぬとは」「未熟ね妖夢。彼を倒せなかった貴女に、残念ながら許可を出すわけには行かないわ」「とりあえず幽々子さん、僕に一切事情を語らないまま話を進めるのは勘弁してください」 と言うか、許可なんですか許可って。 ひょっとしてこの勝負、凄い重要なモノが秤にかかってたりしてたんですか? そんな大事なモノ、偶々通りすがった僕に任せないでくださいよ。「ええーっ!? ゆっ、幽々子様、晶さまに何の説明もして無かったのですか!?」「出来るワケ無いじゃない。偶然そこに居たのを見つけただけなんだから」「えええええっ!? あ、あのその、晶さまは幽々子様に呼ばれてやってきたのでは?」「いえ、特に理由もなくここに来ました。お願いだから事情を説明して」「―――も、申し訳ありませんでしたぁーっ!!」 うわぁ、妖夢ちゃんが土下座しちゃった!? 雪の積もった庭先で躊躇い無くそんな事をするなんて、見習いたいくらい潔い謝罪だ。じゃなくて。「って、良いから! そこまでしなくて良いから!! ほらほら、顔上げて」「妖夢ったら、本当に頭が固くて困っちゃうわね」「いやいや、巻き込んだ張本人なのに平然としている幽々子さんと比べたら、誰だって頭カッチカチになりますから」「うふふ、そうかしら。照れるわねぇ」 分かっているとは思いますが、一応言っておきますよ? ……褒めてませんから、幽々子さん。 そんな意味を込めた僕の視線にも、あくまで揺るがない幽々子さんのにこやかな笑顔。 ここまで徹底されると、さすがに感心する他無い。 とりあえず幽々子さんへの追及を諦めて、僕は土下座した妖夢ちゃんを起こす事にした。「うう、申し訳ありません。何も知らない晶さまに斬りかかる真似を……」「だから全然気にして無いってば。もう幻想郷のお約束「こんにちは死ねぇ!」にも慣れたしさ、どうして斬りかかったのかを教えてよ」「はい……晶さまもすでにお気付きでしょうが、冥界ではここ最近、急激に霊の数が減っております」「ああ、やっぱり減ってたのか。それで、原因は?」 「分かりません。私はそれを探ろうと、幽々子様に外出を願い出たのですが……」「なるほど、それで「調査に行きたければ久遠晶を倒せ」と」「す、すいません! てっきり晶さまは、私を阻むために現れたのだと! 本当に申し訳ありませんでしたっ!!」 まぁ、そんな言われ方をしたらしょうがないよね。妖夢ちゃんたんじゅ――素直だし。 むしろ何で幽々子さんがそんな事を言ったのか、その意図の方を知りたいです。 僕が問いかけの視線を送ると、幽々子さんは広げた扇で口元を隠しながら答えてくれた。「妖夢が張り切ってるとね、何となく邪魔をしたくなるの」「思った以上に理不尽な理由だった!?」「本当は私が直接戦うつもりだったけど……より面白くなりそうな貴方を見つけたから、任せる事にしたのよね。私の一存で」「おまけに超とばっちりだ!?」「すいません、すいません、すいませんっ」 唖然とする僕の姿に何故か満足する幽々子さんと、代わりに平謝りする妖夢ちゃん。 自由だ……恐ろしい程に自由過ぎるよこの人。 さすが、紫ねーさまの親友をやってるだけの事はある。 いや、別に紫ねーさまがどうと言ってるワケじゃありませんけどね?「まぁ良いじゃない。貴方だってノリノリだったでしょう?」「いやいや、逃げなかったのは二人の話を聞きたかったからですって。やる気なんて欠片も有りませんでしたヨ?」 「うふふ、なら負ければ良かったのに。本当に面白い子よねぇ」「――――あ゛っ」 あー、そーいえばそーでしたねー。 別に幽々子さんは僕に勝てと強制したワケじゃないし、僕の方にも勝つ理由は有りませんでしたよね。 むしろあっさり負けといた方が、円滑に話を進められたかもしれない。あー、うっかりうっかり。 …………って、またかぁぁぁああ!! ああもう、僕の馬鹿! 前もそうだったけど、どうして勝たなくても良い勝負で勝ちに行っちゃうかな。 うう、勝負するイコール勝利を目指すの法則が段々と身体に沁みつきつつあるぞ、コレ。 別に僕は、勝てるときだけ勝てればそれでいいんだけどなぁ。うーん、困った。「……晶さまは、何故頭を抱えているのでしょうか?」「説明しても貴女には分からないわよ。戦闘を‘交渉術’の一種と考えている人間の悩みなんてね」 「はぁ……?」「ところで、私達に聞きたい事って何かしら。頑張ってくれたし大概の事には答えるわよ?」「――そうですね。落ち込んでいてもしょうがないので、とっとと本題に入る事にします」 まぁ、幽々子さんの心象が良くなったからオッケーだと思っておこう。 何とか自分を誤魔化して、僕はここを訪れた理由――異変に関する事を尋ねた。 おかしな天気、頻発する地震、減っていく幽霊。 僕の問いに、妖夢ちゃん達の反応は……。「そ、そんな事になっていたのですか」「あらあら、困ったわね」 全然分かってませんでした。うん、まぁそんな気はしてたけどね? 妖夢ちゃん、霊が減った原因を探りたいって言ってたしさ。 それでも期待していた分肩透かしを喰らった衝撃は大きかったらしく、僕は思わず溜息を吐きだしていた。 最初から上手くいくとは思わなかったけど、謎だけ増えてヒントは無しとはねぇ。 やはりここは、二度目の正直教えてロッド様で次に行く場所を……。「どうしましょうか。分かっているけど教えたくはないわぁ」「さっきの「困った」はそういう意味!?」「……ねぇ、知らないフリしちゃダメかしら?」「いや、それを本人に言われても……」「幽々子様、霊が減った原因を知ってるんですか!?」「ナ、イ、ショ☆」 うわぁ、どうしたもんだろうかコレは。 再び閉じた扇で口元を抑えながら、お茶目なウィンクを僕等に送る幽々子さん。 すっごく追及したいけど……しても疲れるだけなんだろうなぁ、多分。 これまでの色んな経験則からそう結論付けた僕は、苦笑いを浮かべながら痛む頭を抑えた。 ちなみに妖夢ちゃんは、少しでも幽々子さんから話を聞きだそうと必死にアレコレ尋ねている。 頑張り屋さんだなぁ。だけど自分の主の性格は、きちんと把握しておいた方が良いと思いますヨ? ほら、幽々子さんかなり意地の悪い笑顔になってるじゃん。これ絶対に教えてくれないって。「幽々子様、お願いします! 今白玉楼に……いえ、幻想郷に何が起こっているのか。教えて――」「はい、すとーっぷ」「みょん!?」 それでもなお幽々子さんに食ってかかろうとする妖夢ちゃんの首根っこを掴み、身体の位置を入れ替える。 ニコニコ笑顔でこちらの様子を窺う彼女に、僕はかなり投げやりな感じでお願いをした。「すいません。何も言わなくて良いんで、妖夢ちゃんだけ貸して貰えませんかね」「んー、それなら良いわよー」 「え、ええっ!?」「ありがとうございます。じゃあ行こうか、妖夢ちゃん」「その、あの、良いのですか?」「妖夢ちゃんも気になってるんだよね、異変の事が。なら一緒に調べに行こうよ」 少なくとも、ここで幽々子さん相手に答えの無い問答をしているよりは建設的だろう。 妖夢ちゃんの見方が役に立つ事もあるかもしれないし、仲間に引き入れて損は無いはずだ。 ……と言うか妖夢ちゃん、僕のせいで外出許可が出なかったんだよねぇ。 成り行きで勝った身としては、このまま白玉楼でお留守番されると大変心に優しくない。 どうやら幽々子さんも僕が連れて行くなら問題無いみたいだし、ここはこっそり罪滅ぼしでもさせて貰おうか。「ゆ、幽々子様。宜しいのですか?」「敗者は勝者に従うものよ、妖夢。本人が良いと言ってるのだから、遠慮せず付いて行きなさいな」「しかし、先程負けた私に許可は出せないと……」「そっちの方が面白くなりそうだから、許すわ」 にこやかに身も蓋もない事を言う幽々子さんと、絶句する妖夢ちゃん。 何と言うか、幻想郷の人達でも隠しそうな本音を明け透けにするから厄介だなぁ、この人は。 これ以上幽々子さんに何を言っても無駄と諦めたのか、妖夢ちゃんは首根っこを抓まれたままの姿勢で脱力する。 僕も他に言う事は思い付かなかったので、軽く一礼して立ち去ろうとしたが――その前に幽々子さんが、真剣な表情で口を開いた。「……そうそう。一つだけ、言い忘れた事があったわ」「ほへ?」「な、なんでしょうか」「出掛ける前に――私のご飯を作っておいてね」「…………」「……分かりました」 ――そう言った幽々子さんの手には、空になった和菓子の箱だけが残っていた。 結局その後、出発までに一刻程の時間を要した事を一応語っておく。 はぁ、こんな事でちゃんと異変を解決出来るのかなぁ。 ――後、妖夢ちゃんが頑なに手伝いを拒んだのは何故なんだろう。世の中不思議な事だらけです。◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「どうもこんにちは、皆の山田さんこと山田です。緋想の章特別企画、回替わりアシスタントの件ですが」⑨「あたいってば超アシスタントねっ! 氷の妖精⑨よ!!」山田「……多分、今回で終わります」⑨「大丈夫よっ! あたい、ちゃんとアシスタントをやりきるからっ!!」山田「まぁ、このコーナーは基本逆補正が掛りますから、大丈夫だとは思いますがね。台詞に漢字も増えてますし」⑨「そういうメタ発言はどうかとあたい思うんだけど」山田「エアリード機能の無いツッコミは、ボケと変わらないんですよ? 分かりますか?」⑨「例えアシスタントがあたいであっても、ボケの座は譲らないんだね……」山田「ええ、譲りません。山田ですから」 Q:今の晶くんってどんな状態だっけ?(立ち位置・装備的な意味で)山田「立ち位置的には前作とそう変わっておりません。キャラ紹介にある通りです」⑨「幽香のペットで文と紫の弟でフランの教育係であたいの子分で紅魔館のメイドで永琳の弟子なワケね!!」山田「コピペ解説どうも。まぁ、特定組織に所属しないのが売りなキャラなので『自由人』と言うのが一番相応しい呼称でしょう」⑨「雲のジュウザね! あたい知ってるわ!!」山田「あそこまで徹底されると困りますが、だいたいそんな感じです。ちなみに装備は以下の様になっています」晶君現時点での装備 ロッド………以前から変わらない月製の棒。神剣の柄でもある。 メイド服……晶の強化に合わせて調整済み。魔法少女風の外見に。 頭巾…………妖怪の山に自由に入れる許可証。だいたい常に付けている。 魔法の鎧……即死攻撃キャンセルに加え、気の増幅機能を追加。他にも色々?山田「まぁ、こっちもあんまり変わってません。魔法の鎧が強化されたくらいですね」⑨「そういえば、前作だとこういう所もキャラ紹介に書かれてたわよね。何で無くなったの?」山田「晶君の項目がアホみたいに増えたからですよ。言わせんな恥ずかしい」⑨「それは本当に恥ずかしいわね……」山田「どうでも良いですが、口調が大人しくなると完全に別キャラですね貴方」⑨「うん、あたいもそう思ったわ!!」 Q:十六夜昨夜は確実に勝てるには入らないのですか? Q:⑨がいないんですが完封じゃありませんでしたっけ?山田「上記は、前回の「晶に確実に勝てる人一覧」に関する追加質問の数々です」⑨「あたい、晶には何度も勝った事あるわよ!」山田「いえいえ、本来はむしろ久遠晶優勢なくらい実力差があるんですよ。勝ったのは完全に偶然です」⑨「でもあたい、晶に負ける気しないわよ?」山田「多分負けないでしょうね。だけど「確実」では無いので除外しました」⑨「なるほどぉ……ちなみにあのメイド長はどうなの?」山田「簡単な事です。十六夜咲夜相手でも、晶君には勝ち目があると言う事ですよ」⑨「おおー、そうなのかー」山田「一応は彼もそれなりの実力者ですからね。能力を知らない等の不利もありますが、それでも勝率は五分と言った所です」⑨「メイド長は晶と戦った事無いしねー」山田「まぁ、載って無かったから勝てない。と言うワケでも無いので、深く気にしないでください。載っていたって負ける場合はあるんですし」⑨「と言うか、三分の一くらい負けてるわよね! 戦って無いのも結構いるけど!!」山田「……それは言わないお約束です」 Q:白狼天狗『が』勝てる相手っているんですか? ⑨すらヤバイって言ってましたし。山田「勘違いしないで欲しいんですが、この⑨は妖精に有るまじき強さを持った完全な規格外です。白狼天狗が弱いワケではありません」⑨「あたいってばサイキョーだもんねっ!!」山田「天狗。と名が付いているだけで、そこらの三流妖怪よりは確実に強いと思ってくれて結構です。バカルテットは少し怪しいですが……」⑨「あたい知ってるよ! 名前付きはそれだけで強いんだよね!!」山田「天晶花においてはそうですね。しかし残念ながら、大妖精小悪魔くらいにまでなると白狼天狗には勝てません。多分、三妖精も難しいでしょう」⑨「まぁどっちにしろ、椛以外の白狼天狗が活躍する機会は無いもんね! どっちでも良い事よ!!」山田「ええ、どっちでも良いですね」⑨「めでたしめでたし。わっはっはーっ!!」山田「……だから、空気の読めないツッコミはボケなんだと」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど