幻想郷は全てを受け入れる、と賢者は言った。 宜なるかな。神の傲慢も人の欺瞞も、所詮は旱魃の天地に滴る一粒の水滴だ。 刹那の合間に消え失せる雨露で、何かが変わる事等有り得るものか。 幻想郷は受け入れているのではない、飢えているのだ。天を潤し地を満たす慈雨に。 そして其れは、私にも言える事だ。 退屈は、私の服を垢と油塗れにする。 平穏は、私の髪から潤いと彩りを失わせる。 安寧は、私の身体を薄汚れ臭わせる。 太平は、私に汗を流させる。 長閑やかな日常がある限り、私は何処にも留まれない。 束の間の神助など、他者から与えられた恵みなど、もう沢山だ。 降らせよう、永久に続く雨を。そのために天を動かし、地を慣らし、人より緋想を曝け出す。 これより空の空気も、地の安定も、人の気質も、全てが私の掌の上だ。幻想郷覚書 緋想の章・壱「意気天候/幻の太陽は微笑まない」 僕が幻想郷にやってきて、そろそろ一年が経とうとしていた。 外の世界を捨てた事に関しては色々と思う事あるが、まぁどうでも良いので今は置いておこう。 幻想郷の一員としてすっかり落ち着いた僕は、いつもの様に太陽の畑で向日葵達の面倒を見ていた。 ……ええ、毎日では無いですがそこそこ定期的にやってますよ? 一応僕は幽香さんのペットなワケですからね。 さて、さっきも言った通り季節は夏真っ盛り。つまり向日葵達が一番輝く時期なワケだけど。「……この惨状は、一体どうしたモノでしょうか」 咲いてる花は全体の二割程度。他もそれなりに育っているけど、大体は蕾のままと言う有様。 そんな光景が、太陽の畑全体に広がってるワケですよ。 本当にもうどうしてこうなったやら。いや、実は原因自体は分かってるんですけどね? 僕は空を見上げながら、‘肌寒さから’軽く身震いした。 そう、寒いのだ。夏真っ盛りなはずなのに、冷気に耐性のある僕ですら分かるほど空気が冷えているのである。 どれくらい寒いかと言うと、あまりの冷たさに空気中の水分が凍りついた上に、それで日の光が屈折して太陽が二つに見えるくらいです。 ……いや、冗談じゃ無くてね? むしろこんな状況下で枯れてない向日葵さん達に感心しつつも、僕はこの不思議な現象に頭を悩ませた。「うーん、何故こんな事に」「強いて言うなら、貴方のせいね」「ほへ?」 太陽光を大気中の氷が曲げてるだけなんだけど、ここまで太陽がはっきり二つに見えるのは実は超凄い事なんじゃないだろうか。 カメラでも用意するべきかなー。等と思考を脇道に逸らしていると、家の中から機嫌の悪そうな幽香さんが現れた。 ここ最近ずっとこんな天気だったから機嫌が悪いのも当然だろうけど、それが僕のせいと言うのはどういう意味なんでしょう。「えーっと、僕また何かやらかしましたか?」「貴方に原因は無いわ。だけど、この天気は貴方のせいなのよ」 ……とんち、では無いですよね? 迂遠な幽香さんの物言いに、僕は元に戻った頭を再び傾けた。 恐らく今回の異常事態は、何らかの外因が僕を経由した事によって起きたのだろう。 この現象のどこらへん当たりにまで僕が絡んでいるのかは分からないけど、常時天候変わりっ放しと言うのは中々に凄い。 下手すりゃコレ、異変レベルの異常なんじゃ――って、ああ。「なるほど、これが清く正しい異変なんですね」「清く正しいかどうかは知らないけど、間違いなく異変よ」「ほへー。これがですかー」「と、言うワケで解決してきなさい」「――え?」 この人はいきなり何を言い出しているのでしょうか。無理難題にも程があると思うのですが。 や、ワリと毎度な話の気もしますけどね? とりあえず分かる事と言えば、僕に拒否権が一切無い事くらいだろう。 これもまぁ、いつもの事と言えばいつもの事だけど。……あれ、おかしいな。涙が止まらないぞ?「異変が解決するまで帰宅は認めないわ。当然、どこかでほとぼりが冷めるまで隠れているのも禁止よ。全力で解決しなさい」「はぁ、ちなみに他の人に解決された場合はどうなるんでしょうか」「……うふふ」 シェフのきまぐれフルコースですね。了解しました。 幽香さんの瞳の奥に本気の殺意を感じ取った僕は、本業の軍人も見惚れるレベルの最敬礼を行う。 どうやら、向日葵さん達が咲けなかった事に相当お怒りだったらしい。 原因ではないとは言え直接的な要因であった僕に何もしないのは、幽香さんの僅かな慈悲なのか最後の情けなのか。 出来ればこの怒りが、異変の犯人にのみ向かっている事を切に望む次第です。「さてはて、これからどうしたものか」 相変わらず二つに増えた太陽を眺めながら、今後の事を考えて憂鬱になる僕。 これが異変であると推測は出来ているんだけど、具体的にどんな内容なのかは手掛かりすら無いんだよね。 霊夢ちゃんはいつも、どうやって異変を解決してるんだろう。……適当にやってたら勝手に解決してたとかだったら嫌だなぁ。「――っと、また地震か」 グラグラと地面が軽く揺れ、すぐに収まる。 これも、ここ最近お馴染となった現象だ。 大きな被害は今のところ無いが、小さな地震はほぼ毎日続いている。 ……ふむぅ。特に気にしてなかったけど、これも異変に関係した事なのかもしれないね。 僕の記憶が確かなら、地震が頻発し出したのも天気がおかしくなり始めたのも、ほとんど同じ時期だったはずだし。 果たしてこれら二つの関係性は――うん、さっぱり分かりません。「まぁ、分からないなら誰かに聞けば良いさ! 晶君は意地以外を持ち合わせて無い子!!」 ぶっちゃけ本当に行動指針が無いから、聞きこみまくるしか選択肢が無いだけなんですけどね? 根性が無い事はとりあえず認めます。認めるだけで改善はしませんが。「ではでは―――ゆっかりねーさまぁぁぁぁあああっ」 明後日の方向に向かって、僕は頼りになる保護者その一の名を叫んだ。 姉二人は、緊急時で無い限りこうして呼ぶだけで五分以内に駆けつけてくるのである。 ありがたい話だと思う反面、弟として色々心配にならざるを得ない。 「……ふむぅ、こないね」 しかし今回は、どうやらその緊急時であったようだ。 しばらく待ってみても、隙間が開く気配はどこにも見られない。 これはひょっとして、地味にヤバめな事態なのかなぁ。 同じ様な状況になった天晶異変の事を思い出し、色んな要因から来る頭痛でコメカミを抑える僕。 うーむ、こっちも悠長にやってる場合じゃ無いのかもしれない。 僕は気合いを入れ直して、次の行動を定める事にした。「ぱぱぱぱっぱぱー、いつものろっどぉ~」 腰に付けたロッドを取り出し、軽くひねって本来の長さに戻す。 それを地面に突き立てると――支えていた手を離し、慣性の赴くままに棒を倒させた。「よしっ、あっちだ!」 ええ、至って真剣に考慮した結果ですとも。 幻想郷においては、こういった偶然も馬鹿に出来ない要素だと思うんですよ。 ぶっちゃけ、異変に一番詳しそうなねーさまに会えない時点でどこ行っても同じだろうし。 当てずっぽうでも何でもまずは進むのが大事だと言う事で、あえて運を天に任せました。かしこ。 ……文姉か霊夢ちゃんの所に行くって手も、一応は考えたんだけどねぇ。 文姉の方は最近何だか忙しそうなので、迷惑をかけるワケにはいかないから却下。 そして霊夢ちゃんの方はと言うと――特に問題無いはずなんだけど、今は会いたくないのでやっぱり却下させて頂きました。 いや、自分でもよく分からないんだけどね? 今会いに行ったら、問答無用でブチのめされそうな気がするんですよ。何故か。 と言うワケで結局僕は、運否天賦の法則に則ってロッドさんに今後の方向性を決めて貰う事にしたワケです。 その結果、ロッドさんが指し示した方向にあったのは。 「ふーむ、白玉楼かぁ」 何と言うか、関係無さそうで有りそうでやっぱり無さそうな、冥界のお屋敷でしたとさ。めでたしめでたし。 いや、別に終わらないけどね? むしろ始まったばっかりなんだけどね? 「とりあえず幽々子さんに、紫ねーさまの事を聞いておこうかな」 すでに空振りする予感がプンプンするけど、無駄にはなるまい。多分。 それに幽々子さん自身博識な人……いや、幽霊? だから、機嫌が良ければ色々教えて貰えるかもしれない。 まぁ、僕の中であの人は、幻想郷油断ならない人? ランキングトップスリーに入っちゃってるワケなんですけど。 嫌いでは無いんだけど苦手なんだよねー。なまじ表情が固定されてるから考えが読めないと言うか。「……うん、お土産は買っていった方が良いよね」 いえ、日和ったワケではございません。礼節を大切にしようと思った次第でございます。 それにほら、食べられる差し入れがあった方が妖夢ちゃんも喜ぶと思うしさ。 ……あー、そうか。そういえば白玉楼には妖夢ちゃんも居るんだった。 別に居たら悪いと言うワケでは無いけど、彼女も彼女で幽々子さんとは違う意味で苦手なんだよねぇ。 主に、こちらに向けられる手放しの尊敬の視線が。 ――あれ? よくよく考えると、僕って白玉楼に居る人達皆苦手じゃない? 気付いてはいけない事に気付いてしまった僕は、足を止め冷や汗を流しながら白玉楼のある方向を見つめる。 別に自分で決めただけの話だから、従わなくても良いとは思うんだけど……いやいや。「ええいっ。こんな所でうだうだやっていたら、それこそ話にならないじゃないか! よし行こう、今すぐ行こう!!」 僕は両頬を軽く叩いて気合いを入れ直すと、氷翼を展開し宙へと浮かぶ。 弱気な考えがまた顔を出さない内に、僕は全速力で白玉楼へ飛んでいく事にした。 ――そしてこの選択を、僕は思いっきり後悔する事になるんだけど。まぁ、それもいつもの事でしたね。 白玉楼は、見惚れるほど美しい白一色の雪景色でした。 うん、おかしいね。いくら冥界だって季節感無視も甚だしいよね。 冥界は常に冬。と言う可能性も一瞬考えたけど、なら桜の木が生えているのはおかしいし……。 そもそも、白玉楼の外には雪降って無かったよねぇ。 相変わらず太陽は二つだったから、それ以外の状況が今までどうなっていたかは全然参考にならなかったけど。 と言うかこの天気、やっぱり僕を中心に起こってるのだろうか。 もしそうなら、有効範囲はどのくらいなのかな。白玉楼に雪が降っているのもその関係?「うーむ、謎はつきないなぁ」 とは言え、完全に的外れと言うワケでも無かったようで一安心。 僕は中有の道で買ったお土産を持ち直すと、白玉楼の中に足を踏み入れ――かけて止まった。「……しまった、お土産が」 大食らいだけど風雅も解する幽々子さんに合わせて、妙な色気を出したのが間違いだった。 夏の花をあしらった和菓子を、冬の景色を切り取ってみました。みたいな白玉楼に持って行くのって軽い嫌がらせだよね? 真夏の暑さを涼しげな花々で和らげてね、なんて絶対に言える空気じゃない。 いやまぁ、寒さ常に最前線な僕が訪れた時点で、夏の暑さなんて吹っ飛ぶ事は分かってましたけどね? だからって冬の花を持って行ったら、それはそれで嫌がらせでしょうが。「まぁいいか、幽々子さんなら気にせず食べるだろうし」 色んな事が台無しになる結論を出して、止まっていた足を再度動かす僕。 最早冬と見紛わんばかりの庭内は、霊が舞い踊りダメ押しの如く雪が降っていた。 ……しかし、僕が足を踏み入れると同時に雪は止み、見慣れた二つの太陽が首を出す。 なるほど、こっちの天気の方が雪より優先度は高いんだ。 理由は分からないけど、法則性はあるって事かな? いやまぁ、結局は切り口すら見つかって無いんだけどね。 ところで天気に気を取られて流しかけたけど、霊達の様子も少しばかりおかしい気がする。 おかしいと言うか、むしろ――少ない? 前に来た時よりも、‘霊気’的なモノが薄くなっている気がした。 いや、まぁこれも特に根拠はございませんがね? 実際数自体減ってる様な感じなんですよ。僕は元々の総数を知らないワケですが。「とにかく、二人に色々と話を聞かないとな――――ぁ!?」 色んな事に頭を悩ませながら空を眺めていると、突然物凄い悪寒が僕を襲った。 ほとんど衝動的に真上へ跳ぶと、青白い閃光が先程まで居た場所をなぞる。 同時に巻き起こった雪煙で状況が分からなくなったため、僕は氷翼を展開させ煙の届いていない所に移動した。 とりあえず着地して氷翼は解除、鎧は展開、ロッドは……保留で。 僕は手早く戦闘の準備を終えると、及び腰で拳を構える。 「誰!? 返答と態度如何によっては、こっちもそれなりの対応をとらせて貰うよ!?」 例えば、逃走とか説得とか降参とかねっ!! え、戦闘ですか? 前向きに善処させて頂く次第でございます。 気が向いたらするよ。うん、気が向いたらね。「――さすが、晶さまです。今の一撃を避けるとは」「ほへ?」 雪煙が晴れ、中から一人の剣士が姿を現した。 白いおかっぱ頭に、執事の着る服を女性用に改造した様な洋服、両手に握られた二刀。 幻覚か何かで無ければ間違いなく、彼女は白玉楼の庭師兼剣士の魂魄妖夢ちゃんだ。 そして彼女は何故か険しい視線で僕を睨みつけ、臨戦態勢で剣を構えている。 えっと、何で? はっきり言って全然ワケが分からない。 あ、ひょっとして不法侵入に怒ってる? ゴメン、一言言うべきかなぁとは思ったんだけどね。 けど、入らないと来意を伝えられないくらい白玉楼は広いと思うんだ。呼び鈴も無いし。「うふふふふ、やっているわね」 等と頭の中で言い訳を並べていると、呑気そうな笑顔で幽々子さんが現れた。 相変わらず何を考えているのか分からない笑みの彼女に、それでも僕は助けを求めようとして――「さぁ、妖夢。貴女に久遠晶が倒せるかしら」 幽々子さんが口にした、意味のわからない台詞に硬直してしまった。 え、いや、えええっ!? 何で? どうして? 泉の如く溢れ出てくるツッコミ所の数々に、思考すらも定まらない僕。 そもそも何故に、僕が幽々子さんの尖兵となって貴女の部下と戦わなくてはいけないので? 普通逆でしょ? しかし、そんな疑問を抱いているのは僕だけらしい。 妖夢ちゃんは幽々子さんの言葉に頷くと、剣を握る力をより強くした。 「分かっております。晶さま、御覚悟を!!」「ええーっ」 問答無用といった様子の妖夢ちゃんの姿に、僕は説得、降参、逃亡を放棄するしか無かった。 はぁ、後で事情説明くらいはしてくれるよねぇ。 世の中の無常を噛み締めながら、僕は対妖夢ちゃん用の作戦を組み立てるのであった。 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「どうもこんにちは。今回は地味目に始めます、皆のアイドル山田さんです」風祝「Q&Aコーナーでも常識には縛られませんよ!! 守矢のげんじんしん風祝ですっ!」山田「さて、まずは最初の質問ですが」風祝「いやいやいや、待ってください山田さん。ツッコミを入れるべき異常が目の前に起きてるんですよ?」山田「はんっ、ちゃんちゃらおかしいですね。その程度の瑣末事で、私をツッコミキャラに出来ると思ったら大間違いですよ!」風祝「あの閻魔様がこんなにもフリーダムに……恐るべし山田さんコーナーです。本編中では宴会でしか顔を合わせた事がないですけど」山田「そもそも私、「緋想の章では死神Aの出番が確定してるから、出番の無いキャラに代行でアシスタントをやらせる」と言う裏事情を知っていますしね」風祝「み、身も蓋もない説明ですね……」山田「だからって何でいきなり準レギュラーが来るんですか、胸もげろ。くらいは思ってますが、他にツッコミポイントはありませんよ」風祝「あの、今だいぶ聞き捨てならない言葉があったんですけど」山田「はいはい。では最初の質問です」風祝「無視ですか!?」 Q:「幻想郷覚書」内では「天子」の読み方は「てんこ」ですか「てんし」ですか?山田「基本的に、蔑称以外で「てんこ」呼ばわりされる事は無いかと。基本は天子です」風祝「へー」山田「………それだけですか?」風祝「へ? あ、その、えーっと……キャ、キャラクターとかはどうなってるんですかね?」山田「アホですか。そんなモンこんなオマケコーナーで言えるワケないでしょうが。頭使ってくださいこのスイーツ(笑)」風祝「……神奈子様、諏訪子様。いきなり心が挫けそうです」山田「情けないですね。死神Aなら喜んでいるところですよ?」風祝「ええっ!? あの人にそんな趣味が!?」 ※さすがにそんな事はありません Q:質問ですが、現時点で晶君に勝てる人物を教えて下さい。山田「確実に勝てる人物と条件次第で勝てる人物で大分内容が変わってきますが……今回は確実に勝てる人物の方のみ教えさせていただきます」風祝「その方が楽だからですね!」山田「ええ、そうです」風祝「……そこで、はっきり肯定されると困るんですが」山田「知ったこっちゃありませんよ。山田さんは自由の権化ですからね!!」風祝「晶君……助けてください」○晶君に確実に勝てる人リスト(※天晶の章終了時点 射命丸文、風見幽香、八雲紫、レミリア・スカーレット、フランドールスカーレット 博麗霊夢、霧雨魔理沙、アリス・マーガトロイド、八意永琳、蓬莱山輝夜、藤原妹紅 西行寺幽々子、四季映姫ヤマザナドゥ、八坂神奈子、洩矢諏訪子、リグル・ナイトバグ風祝「多いですねぇ、意外と」山田「上には上がいるのが幻想郷ですからね。ちなみに順不同です」風祝「文さんとかアリスさんも、確実に勝てる人に入ってるんですかぁ……」山田「付き合いが長いですからね。思考回路はともかく、手の内がほぼバレてるのは晶君にとって致命的です」風祝「……なんで私は入って無いんですか?」山田「天晶花での戦闘経験不足な貴女が、色モノ代表格の主人公に確定で勝てるワケないでしょーが」風祝「で、ですよねー……」 Q:晶くんの気質は設定されるのでしょうか? 山田「今回の話を見ていただければ分かりますが、しっかり設定されております。ただし本編中では多分細かい説明は出てこないので、詳細はこちらで語りますね」風祝「太陽が二つになって、凄く寒くなるんですよね? どういう気質なんですか?」山田「幻日(げんじつ)と言う、太陽と同じ高度の太陽から離れた位置に光が見える大気光学現象です。ソースはウィキ」風祝「へぇ、太陽が見える方がメインなんですね」山田「気温についてはウィキでも触れられてませんが……水分が氷晶化してるんだから寒いだろう。と作者は判断を下した様ですね。撮影されてる季節も大体冬ですし」風祝「基本的にネット頼りなんですか……」山田「何を今更。ちなみに概略は「光を捻じ曲げる程度の天気」、影響は――ぶっちゃけ決めてません」風祝「そこまで決めておいてですか!?」山田「天晶花内では、天気による影響は無い事にしてますので。そうでないと蒼天とか困りますからね。基本的にはただ天気が変わるだけです」風祝「なるほどぅ……あ、ところで天気の変更優先度はどうなっているんですか? 本編中では、ずっと幻日だったみたいですけど」山田「基本的には気質の強い方が優先されます。本編中でずっと幻日だったのは、晶君の気質が他よりずっと強かったためですね。さすがは主人公」風祝「そうなんですかぁ。それじゃあ、幽香さんの気質は――」山田「緋想天未登場キャラの気質は晶君以外定めませんので、聞くだけ無駄です答えません。――OK?」風祝「お、おーけーです……」 Q:緋想天は時系列的に結構複雑でしたよね? どうなるんですか?山田「滅茶苦茶になってます」風祝「め、滅茶苦茶ですか」山田「晶君と言うイレギュラーが入ってますし……メタ的な事を言うと、そうしないと一部のキャラが困るんですよね」風祝「ああ、優曇華院さんの事ですか」山田「そこはぼかしなさい。まぁ、そうなんですけど」風祝「動いた時点ですでに終わってたと言う不遇っぷりですからねぇ、うどんげさん」山田「それに時系列を緋想天のモノと合わせると、晶君はとあるキャラのルートをなぞるだけになってしまうんですよね。なので時間軸は無茶苦茶です」風祝「なら、私の出番も!」山田「あるワケ無いでしょう。ここにいる時点で察してください」風祝「ちぇー、残念です。ちょっとくらい出番があっても良いと思うんですがねー」山田「……ちなみに、私は緋想の章中もここに出ずっぱりなワケですが――何か言いたい事は?」風祝「ご、ゴメンナサイ……」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど