「未完成とは言え奥義を覚えたワケだし、やっぱりこれはスペルカードにするべきだよね」「名付けて――えーっと名付けて――」「そうだ。『蛇足「夢想天生・字余り」』とかどうだろうか」「うん、良いね。余分な何かが付きまくってる感が前面に出てるよ!」「……いや、前面に押し出しちゃダメなんだけど」「何なんだろうなぁ。奥義完成に足りない――と言うか、余計に引っ付いてる何かって」「とりあえず、もう一度あの「夢想天生」をやってみようかな。何か分かるかもしれないしね」「よしよし、これでもう少し時間が稼げそうだ」「……あんまり早く戻ると、椛が凹んだままかもしれないからなぁ」「はぁ、リストラを誤魔化すために公園で時間を潰すお父さんって、皆こんな気持ちなんだろうか」幻想郷覚書 天晶の章・拾漆「指向錯誤/ボーイ・ミーツ・マジカルガール」「お、ようやく見つけたぜ。……ったく、本当にあっちこっちウロウロしてるヤツなんだな」 私が久遠晶らしき腋メイドの姿を見つけたのは、探し回って丁度幻想郷を一周しかけた頃だった。 すぐに見つかるとは思ってなかったが、ここまで手間取るのも予想外だったぜ。 せめてアリスに、久遠晶が居そうな場所を聞いておけば良かったか。「まぁいいぜ。へへっ、手間取らせてもらった礼はすぐに返して貰うからな」 腋メイドは私に背を向けて、光る剣を構えたままじっとしている。 恐らくは何かの修業中なのだろう。あまりにも隙だらけなその姿は、見ていて笑えてくる程だ。 とりあえずこのままの勢いで一発背後から箒で突っついてやれば、挨拶としては丁度良いかもしれない。 最適な第一印象の与え方を思い付いた私は、一旦空中で停止して照準を調整する様に箒の先端を久遠晶の背中に向ける。 一方の久遠晶は、狙われているとも知らずに呑気に剣を構えたまま――徐に右手で、光る剣の刀身を鷲掴みにした。「ふにゃああああああああああ、手が消えっ……いや消えてない!? でも痛っ……いや痛くないけど冷っ……たくも無いけど何かぁああああっ」 久遠晶が手を離すと同時に、光る剣は消えて無くなる。 だが私は確かに見た。消える直前、久遠晶の色んな力をあの剣が奪い取ったのを。 なるほど、あれが噂の『神剣』って奴か。聞いてた通り凄い威力だな。 しかし……何でアイツ、そんな剣の刀身を掴んだりしたんだ? どうなるかなんて分かり切ってるだろうが。 余程ビックリしたらしく、久遠晶は右手を抑えた状態で寝転がりながら左右に動きまわっている。 見ているこっちがみっともなくなるほど動揺した奴は、やがてゆっくりと動きを止めると、のそのそと立ち上がって一言呟いた。「――うん、予想通り」「何がだよっ!!」「誰!?」 しまった。あれだけパニクってた癖にしたり顔で頷くモノだから、ついツッコミを入れてしまった。 突然現れた私の姿に、久遠晶は目を丸くする。 ちぃ、不意打ちしてアドバンテージを私のモノにする予定だったが、こうなっては仕方が無い。 私は内心の動揺を抑え込んで、ニヤリと不敵に笑って見せた。「よう、久しぶりだな」「あ、誰かと思ったら魔法使いちゃん。久しぶり~」「霧雨魔理沙だ。好きに呼んでくれて良いぜ、久遠晶」「僕の事は晶でいいよ。よろしくね、魔理沙ちゃん」「ああ、宜しく出来るなら宜しくしてやるぜ」 ここまでは問題無し、と。 ちゃん付けに若干驚きながらも、私はいつもの態度でいられている事にこっそりホッとする。 後は、このペースを維持しつつ喧嘩を売れば良いだけだ。へへっ、簡単簡単。「それにしても凄い偶然だね、こんな所で会うなんて。ここらへんは魔理沙ちゃんの行動範囲内なのかな?」「さて、どうかな。……ひょっとしたら、偶然じゃないのかもしれないぜ?」「ふーん。まぁどうでも良いんだけど」「どうでも良いのかよ!?」 そこは、もうちょっと突っ込んで話を聞く所だろ? 私、今かなり意味深な視線をお前に送ったぜ? 露骨過ぎるほどの前振りをあっさりとスルーし、久遠――いや、晶は視線を横に逸らす。 ヤツがじっと見つめているのは、私の手に握られた飛行用の箒だ。 まるで夢のおもちゃを見つけた子供の様な表情で、晶は目線を箒に固定させたまま私に問いかけてくる。「ところで、その素敵魔法アイテムはなんだったりするのでしょうか」「素敵魔法アイテムって、コレの事か? ただの魔法の箒だぜ?」「そこが良いんだよ! 乗る事前提で無駄に折れ曲がってたりとかしてない、学校の物置に突っ込まれてそうなこのデザイン! 最高だって!!」「いやその、まぁ、多少は乗り易い様に改造してるんだが……」「それでも箒としての原型は保ってるじゃん。魔理沙ちゃんは格好も良いけど、持ってる道具も魔女っぽくて良いよね! 後は黒猫が居れば完璧!!」「あ、あはは。ウチには危険なモノがたくさん置いてあるから、ペットはちょっと飼えないんだぜ」「そっかぁ、魔法使いの工房だもんね。危ない物もたくさんあるよね」 何故かやたらと嬉しそうに頷く晶。ワケが分からない。 と言うか私も私で、態度が素に戻ってるじゃないか。 くそぅ、完全に晶に圧倒されてしまっている。これじゃアドバンテージが取れないじゃないか。 ここは多少強引な手段に出てでも、流れをこちらに引っ張るしか無い。 そう判断した私は、抜き打ち気味に右手をかざし晶へ向けて弾幕を放った。 光弾は真っ直ぐ奴の顔面目掛け飛んでいき――弾けた音と共に、晶へ直撃して爆発した。「おべろっ!?」 ……直撃するのかよ。いやまぁ、一応当てる気で撃ったけどさ。 まさかここまで無防備に、しかも顔面で受け止められるとは思わなかったぜ。 ――だが、これなら押しきれる。 顔面を黒コゲにしたまま唖然としている晶に、私は憎らしげに見えるよう口の端を釣りあげた笑みを向けた。「悪いな。世間話も嫌いじゃないが、私はもっと派手な遊びが好きなんだ。……この意味、分かるだろ?」「なるほど、そういう事ですか」 顔の煤を払いながら立ち上がり、私と同様の笑みを返してくる晶。 直撃したと思ったが、それでも完全に無傷とはな。 どうやら、マスタースパーク一発でカタが付くほど簡単な相手では無さそうだ。 そこらへんは腐っても異変の主と言う事か。……ふふん、面白い事になりそうだぜ。 私は話すための距離から少しずつ、戦うための距離へと移動していく。 一方の晶は私と正対する形に身体の向きをズラし、流れる様な仕草で身体を倒すと――見惚れる様な勢いで土下座をかましてきた。「すっいませんでしたぁーっ!!」「……ええー」「ほんとスイマセン! 何が気に障ったのか分かんないですけど、僕が悪かったです!! マジ申し訳ございません!」 コメツキバッタの如き情けない姿で、晶がヘコヘコと私に頭を下げてくる。 ああ、死んだなコレは。先程まで高まりかけていたはずの緊張感とか緊迫感とかが、今この瞬間に一斉虐殺だぜ。 一気にやる気が萎えた私は、戦うために離した距離を再び詰めて土下座している晶の肩を掴む。「なぁ、私の方に責任がある可能性は考慮しなかったのか?」 仕掛けた私が言うべき台詞じゃないのは重々承知しているが、ここまで情けない真似をされるとさすがに指摘する他無い。 苦笑する私に対し、土下座を中断した晶は困った様な笑顔で頭をかいた。「そりゃー考えましたとも、これひょっとして喧嘩売られてるだけなんじゃないかなーとかね。攻撃される心当たりなんて欠片も無いし」「欠片もないのに土下座までして謝ったのかよ……」「どっちにしろ謝っちゃえば、魔理沙ちゃんはどうしようも無いでしょう?」 ……このヤロウ、挑発だと知った上で謝ってたのか。 思わずミニ八卦炉を取り出しかけた右腕を抑え、私は深呼吸して一旦頭を落ち着かせる。 どうやらコイツは徹底的に、私との喧嘩を買い取り拒否するつもりらしい。 下手にここで激情から手を出したとしても、恐らく晶は回避どころか防御すらしようとしないだろう。 そうやって無抵抗でいる事が、私の動きを封じる一番の手立てだと理解しているワケだ。 私がやりたいのは弾幕ごっこであって、弱い者イジメじゃないからなぁ。間抜けだが効果的なやり方だと言わざるを得ない。 なるほど意外と頭の回転は悪くないらしい。しかしそれにしても……。「お前さ、プライドってもんは無いのかよ」 手段を選ばない晶のやり方に、私は呆れ顔でツッコミを入れた。 効果的だと認めはしたが、同じ状況で同じ事をするかと聞かれたら答えはノーだ。 例え私が生粋の平和主義者だったとしても、土下座してあそこまで情けなく謝り倒すなんてしない。と言うか出来ない。 何を考えていたと言うのか。そう問いかける私の視線に、晶は満面の笑みを浮かべて答えた。「プライド? 何それ、犬の餌か何か?」「うわぁ……」 ある意味、何も考えてなかったのな。 無駄な爽やかさを撒き散らし、晶はきっぱりと断言した。 なるほどな。アリスがコイツを「タチが悪い」と評した意味が、ようやく分かってきたぜ。 「……本当にお前、目的以外の事は心底どうでも良いんだな」「失敬な。それ以外の事でも、何とかなるなら何とかしようと努力はするよ。僕にだって意地はあるんだから」「そういう台詞を口にするなら、土下座する前に別の手段を講じるべきだろうが」「え、何で? 土下座で良いじゃん、一番効果的だよ?」 ダメだ。話がちっとも噛み合わないぜ。 あまりにも違い過ぎる私とコイツの意識の違いに、私はこれ見よがしな溜息を吐いた。 一方の晶は、私のそんな態度の意味が分からず仕切りに首を傾げている。 ……やり難いなぁ。偏屈代表な他の妖怪達が可愛く見えるくらいだ。「とりあえず、お前に対して絡め手を仕掛けても無駄だと言う事が良く分かったぜ」「自慢じゃないけど、卑怯な手なら幻想郷十番圏内には入れたら良いなぁと思ってるからね!」「自慢にするつもりなら断言しろ。まぁ、断言したとしても自慢にはならないと思うがな」「ですよねー」「分かってるなら言うなよ……まぁいいや。もう回りくどい事しても茶番になるだけだから、単刀直入に言わせて貰うぜ――私と勝負しないか?」「ヤダ」「……だろうなぁ」 予想通りの答えを返してきた腋メイドに、私は肩を竦める。 断られても不思議と悔しくないのは、予めそう言われると分かっていたからか、それとも戦意が思いっきり削られたからか。「あーつまらん。不完全燃焼だ。ったく、期待外れも甚だしいぜ」「そんな事を言いつつ、僕の怒りの沸点を探る魔理沙ちゃんなのでした」「……本当に、やり辛い奴だな」 基本的にはアリスが言った通り呑気者なんだが、意外と強かな部分もあるから侮れない。 観察力も頭の回転も悪くないから、下手な小細工は一発で見抜かれちまうし。 結果論だが、ほとんど無策の現状でやりあえなかったのは逆に幸運だったのかもしれない。 コイツを相手にするには、軽く本腰を入れてやらないとキツイかもしれないな。 まぁどちらにせよ、最終的に勝つのは私のパワーなんだが。「ふん、まぁ今日の所は見逃してやるぜ」 口元だけを見せる様に帽子を被り直した私は、捨て台詞と共に口の端を歪めながら箒に跨った。 大分ペースは崩されてしまったが、少なくとも接し方は決まった。それで良しとしておこう。 私はそのまま飛び去るために地面を蹴ろうとしたが――実行に移す前に、急接近した晶に肩を掴まれてしまった。「おっと、逃がすと思ったら大間違いだよ」「おいおい、どういうつもりだ?」 戦う気が無い以上、晶が私を推し留める理由は無いはずだ。 しかし晶は真剣な表情で、絶対に逃がすまいと私の身体を掴んでくる。 うわぁ、何だコイツ見た目よりも力強ぇえ。 男女の差だけでは絶対に片付けられないパワーと、有無を言わさない笑顔で晶は私を圧倒してくる。 ……どうでも良いけどコイツ、ここまで近づかれても男と分からないって逆に凄いよな。 「まだ僕は、その素敵な箒や他にもあるであろう素敵な魔法アイテムについて、何も聞いてないワケだからね!」「……ひょっとして、お前が私の喧嘩を買わなかったのって」「当方は何も存じ上げません」「こっち見ろやコラ」 まぁ、別に責める気は無いさ。うん、責める気は特に無いぜ? 私だって弾幕ごっこさせようと色々やったんだから、私から話を聞く為に土下座までしたお前を責めたりはしないよ。 だけど、一言だけ言わせてくれないか。―――お前本当に馬鹿だろう。「……はぁ、分かった分かった。どうせ暇だし、インタビューくらい答えてやるぜ」「他に何か魔法のアイテムって無いの!? 杖とか水晶とか120mm迫撃砲とか!」「ええい、いきなりテンションを上げるな鬱陶しい! と言うか最後のヤツは何だよ!?」 期待に満ち溢れた瞳で、畳みかけるように晶は質問をしてくる。 どうやら、よっぽど私から話を聞きたかったらしい。 持て囃されるのは嫌じゃないが、ここまではしゃがれるとさすがにウザいぜ。 ついでに言うと、私はあまりアイテム類を持ち歩くタチじゃないんだよな。 箒以外で持っているのは‘アレ’くらいなんだが、果たしてコイツに受けるかどうか。 それでもまぁ、何か出さないと晶は満足してくれなそうなので、私は懐から八角形の小さな箱を取り出した。「……魔理沙ちゃん、これって」「あー、これはミニ八卦炉と言ってな。戦闘に始まり暖房にも実験にも家事にも使える便利アイテムで――」 うーむ、やはりウケは悪かったか。 ミニ八卦炉を指差しながら、晶はポカンとした表情でそれを見つめている。 見た目はただの箱だからしょうがないとは言え、私の切り札でガッカリされるのは何とも気分が悪い。 私はさらに説明を続けようと口を開くが――その前に、呆然としていた晶が動いた。「―――す、素敵過ぎるよっ!!」「へ?」「センス溢れるデザイン! 明らかに未知の金属で構成された外装! 迸る魔力! なんてマジックアイテムしたマジックアイテムなんだ!!」「いやその、えーっと」「やっぱ八卦炉だけに、煉丹とかも出来るのかな? 戦闘に使うってどうやって!? 心成しか八卦炉周りの空気が浄化されてる気がするのも何かの機能なの!?」 最早答えを待つ時間も惜しいのか、晶は矢継ぎ早に質問を重ねて行く。 そんな腋メイドの姿を見て、私は色々な事を後悔するのだった。 ―――ちなみに、晶による質問コーナーはその後半日ほど続いた事を一応補足しておく。 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「生存、せんりゃーく。どうも、久しぶりの山田です」死神A「そういうネタは風化しますから止めましょうよ。死神Aです」山田「作者が最近、時間に詰まってこのコーナーをやらないのが悪いんです。そういう事にしておきましょう」死神A「いや、全然関係ないですよ!?」山田「と言うか最初のネタも、ここ最近ずっとこのコーナーでやりたがってた割には大した事無いと言うか勢い任せと言うか」死神A「はいはい、最初の質問ですね! 最初の質問!!」 Q:ところで妖怪の山のメンバー(神五柱、巫女含む)の実力を並べるとどうなるんでしょう?山田「なかなか限定的な質問ですね。まぁ、全部纏めて聞かれるよりずっとマシですが」死神A「そういうフリは止めてくださいって。ちなみにこれって、例の四段階評価よりも少しだけ具体的な感じですか?」山田「と、作者は判断した様です。とりあえず書くだけ書いてみましたが、間違っていた時の抗議は作者にだけお願いします」死神A「いきなり弁解をしないでくださいよ!?」○妖怪の山実力表神奈子、諏訪子――天魔ライン――文、早苗――上級烏天狗ライン――にとり、雛――晶にぼこられた烏天狗ライン――椛、秋姉妹――白狼天狗ライン―― 山田「ちなみに華蝶仮面は、どちらか単品となのかそれともタッグなのか分からなかったので組み込みませんでした。申し訳ありません」死神A「これは、ラインを越えた相手までは勝てる。と考えて良いんですかね」山田「まぁ、そんな感じです。ちなみに晶君も上級烏天狗ラインを越える事は出来ます。確実に勝てるかどうかは怪しい所ですが」死神A「なるほど……と言うか、天魔ラインを越えられるのは守矢の二柱だけなんですか」山田「それも結構怪しい所ですがね。まぁ、腐っても天魔の名は伊達では無いと言う事です。ちなみに天魔は衆道もイケる口です」死神A「その情報今必要でしたか!?」 Q:そういえば晶君と魔理沙はどっちが最速の人間なのでしょう?山田「そういえば、射命丸が出てくるまであっちの方が幻想郷最速扱いでしたね。忘れてました」死神A「忘れないで上げてくださいよ! ……で、どうなんですか?」山田「短距離だと晶君。遠距離だと条件次第で晶君です」死神A「それ、分ける意味ありました!?」山田「基本的に加速と急速な方向転換は晶君の独壇場ですからね。短距離で対抗出来るのはそれこそ射命丸文くらいですよ」死神A「じゃあ、長距離はどうなるんですかね」山田「晶君が後先を考えれば魔理沙の、考えなければ晶君の勝ちとなります」死神A「……ああ、着地ですか」山田「本編中でもちらっと考えてましたが、今の晶君は氷翼プラス気の増幅によるブーストで幻想郷最速の座に肉薄出来たりしますから」死神A「ちなみに、その状態で着地失敗するとどうなりますか?」山田「魔法の鎧を着込む事を推奨します」死神A「死亡前提!?」 Q:今回の話を読んで浮かんだ晶君の二つ名は「無実の万華鏡」山田「これは質問では無いですが、長くなるのでこちらで。晶君の二つ名のお話です」死神A「ああ、作者が愚痴ってから皆さん色々と考えてくれてましたよね」山田「作者は「幻想巡りの(元)外来人」と言う呼称をワリと気に入っていたんですが、外来人の部分をどう変えるかで悩んでおりました」死神A「まぁ、もう外来人じゃ無いのに外来人呼称はおかしいですからね」山田「で、今回「晶君は、見る人や角度によってその姿が大きく変わるのでした。」と言う御言葉を頂いて、鏡と言う単語を使う事にしたのですが」死神A「その前の「中身が無いようであるようでやっぱり無いような」はスルーですか」山田「「幻想巡る玻璃の鏡」「幻想巡るオブシディアン」のどちらか、と言うのはどうでしょうか」死神A「……無視ですか。と言うかやたら厨二臭い二つ名ですね」山田「こういうのは恥ずかしがったら負けなんですよ。厨二で結構じゃないですか」山田「ちなみに玻璃と言うのは水晶の事です。何気に私の浄玻璃の鏡ともかかっていますが、作者的には晶君らしくなくてやや不評ですね」死神A「玻璃鏡だとガラスの鏡になっちゃいますけどね」山田「そしてオブシディアン、こちらは黒曜石の英訳ですね。宝石言葉は摩訶不思議で、古くは表面を磨いて鏡にも使ったそうです。ソースはウィキ」死神A「そんなドヤ顔で言われても……」山田「水晶では無く火山石ですが……まぁ、斑晶とかあるしセーフじゃねぇのって言うのが作者の判断です。オススメ」死神A「いや、オススメされても。結局新しい二つ名はどうするんですか?」山田「どうしましょうねぇ」死神A「ここまでやっといて未定!?」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど