「ところで素朴な疑問なんだけど……久遠ちゃん、お風呂入る時に何か言われませんでした?」「何か?」「ここは男湯ですよ、お嬢さん。とか」「シンプルに酷い!?」「…………」「そしてさっきまで何度も諌めていたメリーさんが、ここに来てまさかにスルー!?」「いえ、その――大丈夫でした?」「うわぁ……蓮子さんより心配の仕方がガチだぁ」「私もわりと本気で心配してますよ?」「その補足は要らないです」「いやいや、これは真面目な話なんです久遠ちゃん。勘違いしてる人が多いけど、女性側から仕掛けても痴漢は成立するんですからね?」「畳み掛けるような暴言の数々に、さすがの僕もブチ切れるべきなのではと思う次第ですね」「で、実際の所は?」「……僕以外誰も居なかったので咎められませんでした」「そっか、悲劇は未然に防げたのね」「おかしい。僕は法律にも公序良俗にも反していないと言うのに、まるで犯罪者の様に扱われている」「いやだって……」「ねぇ……?」「そろそろ泣きますよ? 僕だって、何を言われても傷つかないワケじゃないんですからね!?」幻想郷覚書 異聞の章・拾捌「異人同世/犯行動機は山のように」「……それにしても、これからどうしよう」 何となく盛り下がってしまい雑談する空気でも無くなったので、私は話題を変えるためそう呟いてみた。 まだまだ、時間的には昼間と言って差し支えない頃合いだ。寝るにもゆっくりするにも何もかもが早過ぎる。 正直、この宿って娯楽的なモノがほとんど無いのよね。 いわゆる風情を楽しむタイプの宿なので、分かりやすい遊び場が無いのは当然の事なんだろうけど。 さすがにこれは参ったわ。お風呂入っちゃったから、今から外へ散歩に行く気にもなれないし……どうしよ。「はぁ、だからお風呂には早いって言ったじゃない」「温泉宿に来て温泉に入らないのは、世界に対する敵対行為だと思うのよ」「入るなとは言ってないわ。何をするにしても、ちゃんと考えて行動しなさいって言ってるの」「うー、メリーお母さんってば口うるさーい」「誰がお母さんよ。……どうしました、久遠さん?」「いや、他人の漫才を見ていると若干身につまされるモノがあるなぁと。特に蓮子さんを見ていると複雑な心中に」「……言われてみると似てますね。蓮子と久遠さんの言動って」 あー、それは何となく分かる。何か、やたらと久遠ちゃんとは意見が合うのよね。 ノリが似通ってると言うか、発想が同じ所から出ているというか……精神年齢が一緒なのかしら、どう見ても相手は年下なのに。「とは言え、今から外に出て何かを楽しむってテンションでないのも事実ですね。……部屋でトランプでもします?」「冗談じゃないわよ。せっかくの旅行をトランプ三昧で潰すほど、私は枯れた生き方はしていないわ」「失敬な! トランプで遊ぶ事の何が枯れているんですか!! 謝れ、トランプさんに謝れ!」「え、そこに食いつくの?」 いや私も、トランプで遊ぶ事を否定しているワケじゃないけど。 久遠ちゃんは何? トランプに命を救われた事でもあるの? それともノリで言ってるの? ほんとわっかんないわー。分かりやすいはずなのに、変な所でミステリアスだわこの子。 ……さて、本当にこれからどうしようかしら。 一応、脱衣所の近くに卓球場とゲームセンターと呼べない筐体の集まりがあったけど。 夕飯までの時間をそれで潰すのは辛いわ。色んな意味で辛いわ。 はー、どうしたものかしらねー。「あ、あの……すいません」「はい?」 結局アイディアが出ないまま、休憩所でボーっとしている私達。 このまま一番ダメな使い方で時間を浪費するのかなーと思っていたら、隣の団体の一人が話しかけてきた。 最初から休憩所に居た四人組の一人で、ステレオタイプなイメージの文系女学生だ。 少し内向的な雰囲気のする大人しそうな彼女は、見ているこちらが申し訳無くなる程張り詰めた表情でこちらを見つめている。 いわゆる小動物キャラってヤツね。どう考えても積極的に人へ話しかける人間じゃなさそうなのだけど……私達に何の用なのかしら。「お、お暇でしたら、私達の事を手伝って頂けないでしょうか!!」「はい?」「えっと、気持ち程度ですがバイト代も出します! やってもらう事も簡単でそれほど手間も……」「いやいやストップストップ! ちょっと話飛びすぎだよ、もっと初めの事情から話してくれない?」「あ、す、すいません!」 言いたい事は分かるが、もう少し段階を踏んでくれないと反応に困る。 そんな私達の戸惑いに気付いた彼女は、可哀想になるくらい動揺して言葉に詰まっている。 お、深呼吸した。そうね、そうやって落ち着いてから話した方が良いわね。 ……だけど、そんなに激しく呼吸したら意味がないんじゃないかしら。深呼吸と言うより喘息みたいよ。 「あのその、すいません。えっと」「――ちょっと良いですか、おねーさん」 見事にテンパッて話すどころじゃ無くなっている女性に、苦笑いしながら久遠ちゃんが話しかけた。 一応それに応えて振り向く程度の事は出来るようようだけど、この様子じゃろくに話が出来な――アレ? 久遠ちゃんと目が合った瞬間、それまで半泣きで狼狽していた女性はあっという間に平静さを取り戻していた。「大丈夫です?」「あ、はい。ごめんなさい、私ってあまり知らない人と話すのが得意じゃなくて……」「気にしてませんよ。それより、ゆっくりで良いんで事情を説明してくださいな」 うわ、今の何? 心の病気か何かだと思う程の変わり身である。しかも、相手はそれを疑問にも思っていない。 ……ひょっとして今の、久遠ちゃんがやったの? 疑問を込めて彼に視線を送ると、久遠ちゃんは彼女から見えない角度で意地悪く笑ってみせた。 やっぱりそうか。どういうカラクリか知らないけど、彼女が落ち着いたのは久遠ちゃんの力によるものであるらしい。 人の精神に干渉する力か……今回は平和利用したみたいだけど、えげつない使用方法も出来るんでしょうね。 久遠ちゃんに関しては『人間離れした力を持った脳筋』的な認識をしてたけど、そういう方面でも色々とやれるのかー。 ――この子、本当に人間なのかしら。「蓮子? どうかしたの?」「や、何でもないよ。それでおねーさん、どういう用件なんです? バイト?」 まー、久遠ちゃんの事はとりあえず置いておこう。あっちの人を放置するワケにも行かないものね。 私が改めて理由を尋ねると、彼女は今までの動揺が嘘のように落ち着いて事情を語り始めた。 なんでも、彼女達はある大学で映画サークルをやっているらしい。それも見る方じゃなくて撮る方の。 もちろん今回の旅行の目的も映画撮影、バイトも雇って準備万端……だったのだが、その雇ったバイトがまさかのスケジュールミス。 撮影日程が限られているのに、明日にならないとやってこないのだそうだ。 しかも道具係とカメラマンを兼任していた男性が手首を捻ったせいで、撮影その物も困難になってしまったらしい。 で、にっちもさっちも行かなくてどうしようとなった所で暇そうにしていた私達に気付いたと言うワケだ。「お願いします、今日だけで良いんです! 私達の撮影に協力してください!!」「んー……どうしよっか?」「僕はお二人の意見に従いますよー」「私は……そうね、蓮子に任せるわ」 わ、メリーさんセコい。そこでこっちに任せます? すでに女性の視線はこちらをロックオンし、完全に私の承認待ち状態となっている。 そういや、最初も私に話しかけてきたし。コレ完全に私がこの集まりのリーダー的存在だと思われてるわね。 まー、確かにリーダーと言えばリーダーなのかもしれないけど。その場合、久遠ちゃんは客将でメリーが裏リーダーよね。 表向き偉そうにしてるけど実際は……って感じ。分かってる、蓮子さんはそう言うポジションだって分かってます。「さて、どーしましょーかねー」「あのあの、お望みでしたら映画にも出しますし嫌なら絶対に出ないようにします! 他にも可能な限りこちらからお手伝いを……」 うーん、ここまで言われて断るのもアレよねー。 「映画に出演してくれ」なら断ってたけど、さすがに相手もそこらへんは分かっているらしい。 それなら、映画製作の見物も兼ねて手伝っても問題無いのじゃなかろーか。 「構わないわよ。ただ、私達映画の知識なんてなーんにも持ってないから……」「そ、そこは大丈夫です! 私がちゃんと必要な事を教えますから!!」「おーい小早川、そっちはどうだ?」「あ、大丈夫です! 皆さん協力してくれるそうです!!」 小早川と呼ばれた女性が、ガタイが良く「私体育会系です」と言わんばかりにパワフルな男性へと返事をした。 彼の手首には包帯が巻かれているので、恐らくあの人が道具係兼カメラマンなのだろう。 返答を受けあからさまにホッとした男性は、不機嫌さが顔に出ているもう一人の男性へと顔を向ける。 ……あらら。どうやら私達が呆けていた間に、向こう側の空気はだいぶ悪くなっていたみたいだ。「これで良いだろう、徳川。撮影は問題なく続行出来るぞ」「――ふん、なら準備に取り掛かるぞ。ついてこい伊達」「あ、うん!」 徳川と呼ばれた男性は、高飛車にも見える態度でそう言うと隣の派手目な女性を従え休憩所を後にした。 残されたのは、道具係の男性と小早川さんと俯いている包帯男――だった女性。 いきなり他人様の修羅場を見せられ私達が戸惑っていると、道具係の男性が苦笑いしながらこちらに謝罪してきた。「すまない。アイツは主演と監督を兼任していてな、上手くいかない映画撮影に少しイラついているんだよ」「へー、主演兼監督ですか。まるで水野晴郎みたいですね」「あれ? あの人って主演も兼任していたかしら?」「どうでもいいわよそんな事。と言うか、シベリア超特急を真っ先に引き合いに出すってどうなんですか」「あ、通じるんだシベ超」 ……まー、私がB級映画とか結構好きだからね。その影響でね。 それはともかく、いきなり主演を水野晴郎と比較されたサークルの皆様は一人を除いて見事な苦笑いを返してくださった。 唯一笑っていないのは、さっきからずっと俯いていた女性だけだ。どうやら彼女はこちらの話を聞いている余裕すら無いらしい。 この落ち込みよう、主演兼監督殿がおかんむりな原因の一つは間違いなく彼女にあるわね。 「ほら石田、いいかげん元気出せって。徳川の言う事を一々気にしてたらやってられないぞ?」「でも、私がバイトの方にスケジュールを伝え間違えなければこんな事には……」「臨時のバイトさんはもう雇ったんだから、その事は良いでしょう? いつまでも落ち込んでたら、また徳川さんが怒るわよ?」 「はい……」 小早川さんと道具係の男性に慰められ、石田と呼ばれた女性はようやく顔を上げた。 ふむ。遠目だったり俯いていたりしたから分からなかったけど、これまた中々の美人さんだ。 さっきの伊達さん? とやらが今時の美人だとすると、こっちは昔ながらの清楚な和風美人と言った所か。 この人も役者の一人なのかしら。映画を撮るには少数精鋭すぎるけど、質の方は中々高いのかもしれないわね。 いや、美男美女ばっか集めるのが最適解なのかは知らないけど。 個人的には、クリント・イーストウッドみたいなワイルドな美形が映画には欠かせないと思うの。優男じゃなくて。これ大事。「っと、スマン。手伝ってくれる人間を放置してちゃマズいよな。俺は立花、道具係とカメラマンと役者を兼任してる」「あ、そういえば名乗ってませんでしたね。私は小早川、脚本家兼役者やってます」「石田です。主に雑用全般を。……役者もやってます」「んで、さっき出て行ったのが徳川と伊達。徳川はさっき言った通り監督兼役者で、伊達が役者兼衣装係をやってる」「全員出演者なんですか。と言うか、役者の他に何かしら役割があるんですね」「少人数の映画サークルだからな。役者に専念させられる程の余裕は残念ながら無いのさ」 なるほどねー。そんな中でバイトが来ずカメラマン兼道具係が怪我しちゃ、監督さんもお怒りになるって事か。 状況は良く分かった。そしてちょっと後悔した。どうやら私達は、険悪な空気の真っ只中に放り込まれてしまったらしい。 「アンタ達には本当にすまない事をしたと思う。だけど俺達は、この映画をなんとしても完成させたいんだ」「この映画が最後のチャンスなの。だから……」「あーはいはい、了解しました。別に気にしてないんでさっさと仕事に移りましょう。もう始めるんですよね?」「あ、ああ」 うわ、久遠ちゃん相手の語りを思いっきりぶった切ったよ。 まー私も、あからさまに辛気臭くて重くなりそうな話は聞きたくなかったけど。 容赦無いなー。興味無いから話さなくて良いよって雰囲気を、隠す事無く全力で見せつけている。「それじゃ俺達も撮影場所に向かおう。三人には多分、細々とした仕事を任せる事になる」「構いませんけど……そちらは大丈夫なんですか? カメラマンをしていると聞きましたが、手が……」「これくらいならまだ何とかなるさ。なーに、カメラを持つくらいはさすがに……っ!」「ダメっぽそうですね」「だ、大丈夫さこのくらい。それにカメラマンの代理を、バイトに任せる事は出来ないからな。ははは……」「まー、ご本人が大丈夫だって言うなら止めませんけど」 ……本当に大丈夫なのかな、コレ。別に失敗した所で私らは痛くも痒くも無いんだけど、気不味くなるのは勘弁して欲しい。 もういっそ、用事を思い出したとか言って逃げ出そうか。正直それで良いような気がしてきた。「――あ、そうだ。ちょっと失礼しますよー」 等と私が逃亡の算段を練っていると、久遠ちゃんがそう言って立花さんの腕を取る。 そして反対の手を包帯の巻かれた手首に添えると、ひねった事なんて知るかと言わんばかりの勢いで捻りだした。 うわ、ちょ、久遠ちゃんそれはヤバいって!? どう見ても悪化させるつもりとしか思えない久遠ちゃんの行動に、その場に居た全員が凍りつく。 しかし立花さんは悲鳴を上げない。むしろ痛みすら感じないようで、彼自身そんな自分が不思議でしょうがないと首を傾げていた。「これで良し。応急処置を施しましたので、この旅行中痛む事は無いと思います」「え、あ……ほ、本当だ! 痛くない!!」「多少の無茶なら出来るようになってますが、これはあくまで臨時の処置です。旅行を終えたらすぐに病院へ行ってくださいよ」「ああ、分かったが……今のは一体………」「実は僕、軽く医学を齧っていましてね。整体の真似事みたいな事も出来るんですよ」 あ、これは嘘だ。多分本当は、何かの能力を使って誤魔化したのだろう。何となく分かる。 そしてそれをいけしゃあしゃあとした顔で誤魔化せる、その胆力も素直に凄いと思う。 何気に面の皮分厚いよね、久遠ちゃん。おばちゃんの厚化粧くらいの厚みは余裕であるんじゃないかしら。 「さ、これで懸念事項は何も無しです。行きましょうか!」「ありがとう、これで何とかなりそうだよ」「良かったですね、立花先輩」 懸念事項の一つが解決した事で、サークルの三人は安堵の笑みを浮かべた。 私はそんな三人に悟られないよう久遠ちゃんに近付き、彼にしか聞こえない小声で囁いた。「今のも、久遠ちゃんの力?」「ですねー。まぁ、変な所でもたついて面倒な事になっても嫌ですし。陰ながらお手伝いと言うヤツですよ」「あー、なるほどね」 どうやら、久遠ちゃんも私と同じ気持ちだったようだ。 陰ながらと言うには少々派手な支援だったけど、それを感知出来るほどの力の持ち主はどうやらいないようだ。 と言うか正直、私も久遠ちゃんがどういう存在か知らなかったら気付いてなかったと思う。 文字通り力の桁が違うって事ね。味方として心強いと言うか、猛獣の手綱を締めている気分で落ち着かないと言うか。「ま、これで心置きなくバイトに専念できるわね。コレ以上の問題はもう無いでしょう」 やれやれと肩を竦め、私も三人に続くためゆっくりと立ち上がる。 そんな私の軽い呟きに久遠ちゃんが答えていた事に、その時の私は気付いていなかったのだった。「――どうだろうね。地雷は、思ったよりも多く埋まってるみたいだよ?」◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「前回せっかくあった登場機会を潰され、大変ご立腹な山田さんです」死神A「あたいは登場出来ない方が嬉しいですけどね。死神Aです」山田「安心してください、前回山田さんがあったら、アシスタントはリクエスト通り空気読める人でした」死神A「あー、あたいの出番はそもそも無かったんですか」山田「いえ、ありましたけど?」死神A「えっ」山田「えっ」死神A「あの、それじゃあ何が安心なんですか?」山田「知りませんよそんな事」死神A「」山田「では最初の質問でーす」死神A「わー、やりたい放題だー」 Q:この際貧乳四天王で、乳比べをしたらどうなるのかおしえてほしいな。 もちろん今すぐ、切腹して地獄巡りをして、わんこ肉じゃがをする覚悟はある山田「なんか、死んでもいいから乳比べて欲しい輩多すぎません?」死神A「百パー山田様のせいだと思いますよ」山田「まったく、さすがの山田さんも呆れて言葉が出ません。オシオキする気力も湧きませんね」死神A「わ、珍しい。それじゃ切腹は無しですか?」山田「いえ、させますけど? ワンコ肉じゃがもさせますけど?」死神A「なんで今、謎の面倒臭いアピールをしたんですか? 今回はそういうネタで行くんですか?」山田「ちなみに四天王の乳ですが、ぶっちゃけほぼ差は無いです。差がないから四天王です」死神A「でも、まったく同じでは無いですよね」山田「ぶっちゃけ誰をワーストに据えても、他の個性が一つ失われる事になるので嫌。と言う事らしいですよ?」死神A「……そういうモノなんですか?」山田「ただし作者的には、ワーストは映姫様か山田さんか天子の三択みたいですけど」死神A「実質二択ですよね、ソレ」山田「はい、ドーン!」死神A「ちょ、弁慶蹴るのは止めてくださあいたぁ!?」 Q:ところで気になった。メリー&蓮子と晶君ってどっちが年上?山田「蓮子&メリーの方が年上です。作中での具体的な経過年月は明らかにしませんが、それでも晶君はまだ高校生くらいの年齢なので」死神A「けど、秘封倶楽部の二人は年下の晶君に丁寧語で話してますよね」山田「命の恩人ですからね。あと、蓮子の方は若干「見た目は年下っぽいけど実は年上なんじゃ」と思ってます」死神A「ほぼ妖怪扱いですか」山田「一般人から見ればそう見えるから仕方ありません。ただし晶君のぽんこつっぷりを見て少しずつ素の方も出てきています」死神A「あー、そういえばたまに丁寧語じゃなくなってますね」山田「ちなみに、メリー蓮子間の会話はどっちも素になってます。おかげで一台詞内でも口調が変わるからやりにくくてしょうがな」死神A「山田様ストップストップ! 邪神の電波を受信してます!!」 Q:ゆうかりんに着けられたペットの首輪(笑)はどうしたんですか? 最近出てきませんがサードアイに取って代わられたのかな。山田「ちゃんと付けてます。サードアイはゆうかりんの首輪に嵌める形になっているので、実質サードアイ=ゆうかりんの首輪です」死神A「と言う事は、風見幽香の首輪も現状外せないんですか?」山田「いえ、サードアイを首輪から外す事はできるので首輪その物は外せます。サードアイそのものは首から外せませんが」死神A「じゃあ、浴衣の今はサードアイのみの状態ですか?」山田「晶君はペットの鏡なので、寝る時と風呂入る時以外は常に付けてますよ」死神A「……格好の異常さで誤魔化されてますけど、あの首輪って単体でも相当アレですよね」山田「平時の晶君は、一個一個の異常さを山ほど盛る事で誤魔化してる節がありますから」死神A「嫌な誤魔化し方だなぁ……」 Q:「見えないものを見る」という能力なら透視も霊視も読心も熱感知もスカウターも何でもできそうですが、描写を見る限りそうじゃないっぽいですよね。サードアイ山田「実は読心以外全部出来ます。地味なだけでエゲつないですサードアイ」死神A「まぁ、霊視は出来ないとコンセプト的におかしな事になりますよね。けど透視って……」山田「正確に言うと「障害物の向こう側も見えるので実質透視してるのと同じ」って感じですが。ちなみに熱感知やスカウターも同じです」死神A「見えまくりですね、サードアイ」山田「その分、情報量がアホみたいな事になりますけどね。そこらへんは無意識下で脳が調整しています」死神A「見えているのと理解しているのは別問題って事ですか」山田「普通の人間だって、視界内全ての現象を把握しているワケでは無いですからね。サードアイだって一緒ですよ」死神A「晶君の場合、常に地平線まで見えてる様な状態ですからねー」山田「勘違いしないで頂きたいのは「サードアイがある=何も見逃さない」では無いって事です。それとコレとは話が別です」死神A「ちなみに、透視ってどこまでのレベルまで透視されるんですかね」山田「安心してください、エロい方面には行きません。いえ、まぁ見えては居るんですけどね」死神A「見えてるんですか!?」山田「もっと言うと、肌の下の臓器やら筋肉やら骨格やらも見えてます。見え過ぎてて逆に見えにくい感じです」死神A「……良く分かりませんね」山田「一周回って普通になってると思ってください。ちなみに、サードアイは視覚よりも聴覚や味覚に近い感覚となってます」死神A「つまり?」山田「上手く服の下だけを見れるようにしても、ぶっちゃけ全然エロくないって事です。残念」死神A「いやまぁ、あたいとしてはそっちの方が安心ですけど」山田「それはアレですか。透視があったら真っ先に覗かれるのは私だろうと言う自慢ですか」死神A「ち、違いますって!?」山田「いいかげん、胸ネタでイジるのも面倒なんですけどね。山田さんもさすがに飽きてきましたよ」死神A「……じゃあ、止めてくれるんですか?」山田「いえ、やりますけど」死神A「だからなんなんですか!? その謎の一捻りは!?」山田「知りませんよ。ぽちっとな」死神A「今回はなんか、いつも以上に理不尽ですよちょっとぉ!?」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど