「はぁ……」「どうしたんですか晶君、物憂げに溜息なんて吐いて」「なんて言うのかな。物事を数値にする残酷さを噛み締めていたと言うか、はっきり示されると凹むなぁと言うか」「数値? あ、身体測定の結果ですか」「うん。分かっていた事とは言え、現実は実に非常で冷徹でしたともよ」「晶君――分かります、その気持ちとっても良く分かりますよ!」「え、分かってくれるの? 男子の誰とも共有できなかったこの気持ちを」「はい、分かります! だって私も同じ苦しみを抱えているんですから!!」「そうだったんだ! いやー、それは良かった!! 何一つ良い事は無いけれど、仲間が出来た事だけは純粋に嬉しいよ!」「私もです! まさか、晶君と体重に関する苦しみを共有出来るとは思いませんでした!!」「あはは、まぁ僕の場合は身長もなんだけどね。参ったもんだよ、縦も横も増えてくれなくてさー」「えっ」「えっ」「……体重が減らない、じゃないんですか?」「確かに減ってはないかな、増えてもいないけど。僕としてはもうちょっと全体的にビルドアップしてくれた方が……」「すいません、ちょっとその用紙を貸してください」「ほぇ、良いけど?」「――――!!!」「さ、早苗ちゃん?」「……晶君、放課後にハンバーガーでも食べに行きましょう」「え? いや早苗ちゃん、今月の僕は金欠だって言わなかったっけ?」「大丈夫です、私が御馳走しますから。あ、その前にお金を下ろしてきていいですかね。ざっと二万円ほど」「どれだけ食べる気なの!?」「安心してください。食べるのは晶君だけです」「どういう事なの!?」幻想郷覚書 異聞の章・漆「異人同世/ミス・ノーバディ」 結局、賢者様は話が落ち着いてから呼び出すと言う事になりました。 霊夢ちゃんは不満みたいだけど、話がややこしくなりそうな気がするので僕も遠慮してもらう方に一票投じましたとも。 あの幽香さんは、ビビる人が居ると無意味に気を張りそうだしね。霊夢ちゃんくらい落ち着いてないと面倒な事になるだろうさ。「ったく、あのチキンめ。後で唐揚げにでもしてやろうかしら」「まぁまぁ、協力してくれるだけ良いと思おうよ。基本的に賢者様は無関係なんだし」「本当、御嬢様は寛大な人ですねぇ。聖人かなにかですか?」「そうでもないよ。……むしろ自分がとんでもなく酷いヤツだと、ここに来てから痛感しているくらいさ」 僕の世界では人外魔境だった永遠亭が、驚くほど真っ白だったからなぁ。 同姓同名なだけで実際は別人みたいなモノだったとしても、色々と思う所が無いワケでは無い。 具体的には、もうちょっと人を信じてもうちょっと人に優しくしようと思いました。……出来ればだけど。 まぁ、それはともかくとして。僕と霊夢ちゃんは太陽の花畑を目指しゆっくりと飛んでいた。 急ぐ要件が無いための低速飛行だ。とは先行する霊夢ちゃんの言だけど、実際は彼女もちょっと幽香さんが怖いんだろう。 協力して貰ってる身で急かすのもどうかと思ったので、ペースに従いながら僕は元の世界との違い探しをする事に。 もっとも風景に関しては僕の居た世界とほとんど変わらないから、実質アラ探しみたいなモノなんだけどね。 実際、今のところ相違点は一切見つかっておりません。いつも通り過ぎて逆に違和感があるくらい。「――あら、あっちから来るのは」「魔理沙ちゃん?」 箒に跨った黒白の影が、物凄い速さでこちらへと近づいてくる。 見た目は――僕の知ってる魔理沙ちゃんとほぼ同じか。まぁそもそも、外見からして違う相手に会った事は無いのだけども。 彼女はこちらの直前で急停止すると、風で乱れた帽子をかぶり直してニヒルに微笑んでみせた。 ……アレ? 魔理沙ちゃんって、こんなイケメンっぽい笑い方する子だったっけ。「よぉ、やっぱり霊夢だったか。こんな所で何してるんだ?」「御嬢様を太陽の畑までエスコートしてるのよ。そういうアンタは何してんの?」 「散歩だぜ。今日は特に用事も無かったから、刺激を求めて幻想郷を遊覧中なんだ」「暇人ね」「ああ。だからお前さんの言う御嬢様のエスコート、手伝ってやっても良いぞ」 面白全部と言わんばかりの表情で、魔理沙ちゃんは懐から取り出した八卦炉を軽快に回してみせる。 その様はまるで、ガンマンが己の愛銃を自慢するかのようだ。 おかしいのはそれが決まって見える所か。えっと、この世界の魔理沙ちゃんってどういうキャラなのかな?「えー、アンタも同行すんの」「なんだ、随分と不満そうだな。――嫉妬か?」「妬くワケ無いでしょ、アリスやパチュリーじゃあるまいし。私が心配してるのは御嬢様の身の安全よ」「いや、ボケたんだから突っ込めよ。本気で言ってるワケじゃ無いんだぞ?」「……自覚が無いって罪よねぇ」「何の話だ」 ああ、そうか。言い方は悪いけど男の子っぽいんだ。 僕の世界の魔理沙ちゃんは、振る舞いは男っぽけど根本的な所は結構女性的……と言うか乙女だったからなぁ。 微妙な変化だけど、根っこの部分が変わってる感じなのでちょっと落ち着かない。 と言うか今の会話は何さ。まるで魔理沙ちゃんが悪質なジゴロであるかの様に扱われているけど、そんなはずは――ってそういえば。 アリスも、そして話によるとパチュリーも、こっちの世界では魔理沙ちゃんに懸想していたんだっけ。 深く考えないようにしていたけど、つまり二人が恋をしているのはこの魔理沙ちゃんだと言う事か。 なるほど、何となくその理由を理解した気がする。 「それで、どうなんだ? そこの――えーっと」「あ、久遠晶です。よろしくどーぞ」「そうか、よろしくな晶! それでどうだ、私も連れて行かないか?」 そう言って、無遠慮に顔を近づけてくる魔理沙ちゃん。しかもこっちの目を迷いなく真っ直ぐ見つめてくる。 僕が言うのもなんだけど、こっちの魔理沙ちゃんはかなりパーソナルスペースが狭いみたいだ。 本人にそのつもりは無いけど、無意識の振る舞いで相手を魅了するタイプだろう。 所謂、鈍感系主人公キャラってヤツだね。わー、僕の世界のパルスィがブチ切れそう。魔理沙ちゃん女の子だけど。「御嬢様も理解したみたいですけど、コイツはこーいうヤツなんですよ。迷惑でしたら追い払いますけど?」「そこまでしなくても良いよ。別にまぁ、来たいって言うなら来れば良いんじゃないかな」 ぶっちゃけ、男の僕が彼女にドキドキする要素は無いです。男っぽいからむしろ普段の魔理沙ちゃんより接しやすい。 なので、彼女が会う女性会う女性と片っ端からフラグ立てするギャルゲ的主人公キャラであっても特に拒否はしません。 ……個人的にこの手の人間が、あの幽香さんに対してどんな反応を示すかもちょっと見てみたいしね。 やっぱこう、相手構わずフラグ立てとかするのかな。この女たらしが! って言いたくなるくらい見事に。 居るのかなー。そんなネタみたいな人、居るのかなー。〈この女たらしが!!〉 いきなりなんですか魅魔様。〈少年は、今すぐ鏡を見るべきだと思ってさ〉 魅魔様が何が言いたいのか、僕にはさっぱり分かりません。「ありがとよ。へへっ、お前は話が分かる奴だな。そう言うヤツは好きだぜ」 そう言ってこちらの真横に並び、気安く僕の肩を抱く魔理沙ちゃん。 コミュニケーション方法もかなり慣れ慣れしいなぁ。こういうイケイケな態度が女の子にはウケるんだろうか。ただしイケメンに限って。 ……いや、魔理沙ちゃんは女の子でイケメンって感じじゃないけどね? なんかこう、雰囲気的なモノがさ。 〈少年、人のふり見て我がふり直せって言葉知ってる?〉 本当に意味が分かりません。と言うか魅魔様、この世界の魔理沙ちゃん居るけど出てきて平気なので? 〈これくらいなら平気だよ。どうやら、魔理沙はそこまで酷く変わっちゃいないみたいだ〉 この魔理沙ちゃんも相当アレだと思うけど? お互い、大分感覚がマヒしてるみたいですね。「良し、それじゃ早速行こうか! ほらほら、とっとと行こうぜ!!」「うわっと! ちょ、ちょっと待ってよ。肩組んでる状態で引っ張るのは止めて!」 氷翼飛行中は体重ほぼゼロだから、空中で止まってる状態だとわりと簡単にバランスが崩れるんだよね。 と言うか魔理沙ちゃん、焦りすぎです。何でそんなに必死なんですか。「ほらほら、とっとと行こうぜ。そうでないと――」「待ってくださいよ、魔理沙さん!」「うげぇ! 来やがった!!」「…………おおぅ」 突風が吹き荒れると共に、僕達の目の前に見慣れた黒と白のツートンカラーの天狗が現れていた。 言うまでもなくソレは文姉……ではなく、この世界の射命丸文さんである。 彼女はカメラで僕と魔理沙ちゃんの姿を撮ると、とてつもなくイヤラシイ笑みで僕達二人を交互に眺めて言った。 「あやややや、これはこれは。魔理沙さんの取材をしようと思って追いかけてみたら、思わぬスクープに遭遇してしまいましたねぇ」「あら、文じゃない。魔理沙追いかけるなんて相当ネタが無いのね」「そうなんですよ、異変が一段落してから暇で暇で。もう魔理沙さん周囲の恋愛事情を漁るくらいしかネタが無くて」「私の恋愛事情ってなんだよ……」「しかしまさかまさか、このような事態になっているとは。マンネリ気味だった魔理沙ハーレムに新風が! これはスクープですよね!!」「おい、本当に何を言ってるんだ?」「どうやら、僕と魔理沙ちゃんはカッポォなんじゃ無いのかと思われているみたいですね」「はぁあっ!?」 わー、文姉だー。僕の良く知るスクープに目が眩んだ時の射命丸文さんだー。 ある意味ブレない彼女の姿に無駄に温まる心。こんな光景にホッとするくらい荒んでいたのか、僕の心は。 しかし面倒な事になった。ここで僕が文姉のスクープになってしまうのは大変マズい。 正直、この世界における文々。新聞の信頼度は射命丸さんを見る魔理沙ちゃんや霊夢ちゃんの姿でだいたい察しが付くのですが。 アリスとかパチュリーとか、魔理沙に対する愛情がおかしな方向へ行ってる方々には効果が覿面である気がする。 断言しても良いけど、ここでの新聞の書かれ方次第で僕は元の世界に戻る前に殺される。惨たらしく殺される。「あやや、魔理沙ちゃんですと! これは相当親しい間柄と見て間違いありませんね!!」「いやいや、コイツとはついさっき会ったばっかだぜ!?」「つまり貴方に一目惚れって事ですね! あやや、筆が止まりませんよ!!」 しまった。こちらの迂闊な発言で、事態がより面倒な事になってしまっているぞ。 変に相違点が無いから、うっかり彼女をいつも通りちゃん付けしてしまったのが運の尽き。 射命丸さんは文字通り水を得た魚の様に活き活きとした表情で、僕と魔理沙ちゃんの周りをクルクルと回り始めた。「ねぇねぇ、教えて下さいよ! どんな関係なんですか? どんな関係なんですか?」 はぁ……参った、本当にどうしようか。 そろそろ霊夢ちゃんがキレて暴力に訴えそうだけど、そうなったら彼女は間違いなくこの記事を掲載するだろう。 それもド派手な煽り文句を付け加えて。彼女がスクープモードの文姉と同じならやる、絶対にやる。 圧迫されたらその分反抗する。射命丸文は本当、お手本の様なジャーナリズムの体現者だよなぁ。若干偏ってるフシはあるけど。 しかしそうなると、何か別の方法で射命丸さんの注意を逸らさないと行けない……んだけど……ふむ。 仕方ない、ここは素直に自分の境遇を白状するとしよう。「すいません。つい自分の世界のノリで呼んじゃっただけで、こっちの魔理沙ちゃんとはさほど親しいワケでも無いです」「……自分の世界?」「実は僕、平行世界からやってきました。どうも別世界の住人です」「へ? へいこうせかい?」 首を傾げていた射命丸さんの表情が、こちらの言葉の意味を理解して一気に驚愕へと染まった。 うわぁ、僕が外来人だと知った時の文姉と同じ顔してるぅ……。 そうなるよう仕向けたのは僕だけど、これはこれで面倒な事になってしまいそうな気が。 「平行世界、つまりぱられるわぁるどってヤツですか!? 本当に!?」「本当よ。それで今から、御嬢様を元の世界に戻すため色々と調査する予定なのよ」「いつのまにそんな面白い事態が!? くそぅ、魔理沙さんの尻を追っかけてる場合じゃありませんでした!!」「ったく、勝手に追っかけてきて酷い言い様だぜ」「そう言う事でしたら是非とも取材させてください! むしろ取材します!! 取材させろ!!!」 凄い食いつきようだ。うん、これはちょっと早まったかもしれない。 僕と魔理沙ちゃんの間を左右していた彼女の視線は、ここに来て完全に僕へと固定されてしまった。 この様子だと、霊夢ちゃんにシバかれても引かないだろうなぁ。 ……まぁ良いか。カップル記事載せられるよりは、現状を囃し立てられた方がずっと楽だ。 上手くすれば、元の世界に戻る為の協力者が名乗り出てくるかもしれないしね。――面白半分である事は確定だろうけど。「それじゃ、文……さんもついてきますか?」「是非とも!」「ちなみに行くのはフラワーマスターの家よ。しかも中に入って家主と談笑する予定だわ」「――ああっと! そういえば私、天狗の集まりがあったんでした!! それではコレにて失礼します!」 それまでの話を全て忘れたかのような笑顔を浮かべてお茶目にウィンクした射命丸さんは、行きの倍の速さで逃げていった。 どうやら彼女にとっても、風見幽香は避けるべき存在であるらしい。 僕の居た世界とはそもそも立ち位置が違うからなのかもしれないけれど、ここまで引き際が良いとは思わなかったよ。 アレだね、なんか僕の世界のてゐみたいな匂いがする。美味しい所だけ安全に摘もうと言う、根っからの野次馬根性がヒシヒシと。「さすがのアイツも、フラワーマスターに取材する根性は無かったか」「ま、当然の反応でしょうね。――それで、そういうアンタはどうするのよ?」「もちろん付いていくぜ。そんな面白そうな話聞かされて、この私が引くと思ったか?」 一方、ニヤリと笑ってそう答えた魔理沙ちゃんからは少しの恐怖も感じられなかった。 実に男前である。何というか、トラブル大好き冒険野郎って感じだ。 ……コレ、男の僕より男気があるんじゃないだろうか。 ふと頭を過った想像はとにかく無視。それはアレだもんね、魔理沙ちゃんに失礼だもんね。あははは。 ――魅魔様は黙っててください。〈分かってんなら諦めろよ少年〉 うるさいよ! 言われなくても分かってるよ!! こうして、比較的マシなはずなのに何故か焦りを覚える魔理沙ちゃんが僕らの仲間に加わったのでした。 ――やっぱりメイド服は止めた方が良いのかなぁ。いや、今更止めようが無いのは分かってるんですけどね?◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「平行世界なんぞで山田さんを語れるものか! いつも通りの私です」死神A「それでも一瞬期待した自分が悲しいです」山田「ちなみに今回の話、本来なら射命丸で無く四季映姫が出る予定でした。まぁ私でも天晶花映姫でもない四季映姫なんですけどね」死神A「……なんで差し替わったんですか?」山田「尺の都合だ、言わせんな恥ずかしい」死神A「パラレル四季映姫様の登場優先度、意外と低かったんですね」山田「死神A減給」死神A「完全に八つ当たりですよねソレ!?」山田「いえ、久しぶりの山田さんだからお約束は済ませておこうかなーと」死神A「どっちが本当でも酷い!?」 Q:パラレルゆかりんはお賽銭いれてないの? 諭吉さん1枚投入したら暫くは霊夢を思い道理にできそうなのに。山田「お金に魂を売った霊夢でも、イヤなモノはイヤなんですよ」死神A「スキマ妖怪の好感度、滅茶苦茶低いんですね」山田「パラレル世界はぶっちゃけギャグ世界なので、好感度の上がるシリアスな展開がほとんど無いんです」山田「パラレル霊夢にとってパラレル紫は、基本的にただのド変態でしかありません」死神A「……実際、どれくらい低いんですか? 八雲紫の好感度」山田「一応、台所のゴキブリよりはマシですよ」死神A「うわぁ……」 Q:今更だけど、「天晶花」ってどういう意味? 読み返しててふと思った。山田「ぶっちゃけ深い意味は無いです。一期に出てきた天晶の花とかタイトル決めた後に見つけた超後付設定ですし」死神A「色々と含めてバッサリ切り捨てた!?」山田「東方らしく漢字三文字のタイトルを→思いつかないのでメイン格三人から一文字ずつ取ろう↓」山田「→天狗の『天』、晶君はそのまま『晶』、幽香だから『花』→良し、じゃあ語呂が良さげに聞こえる天晶花で!! と言う経緯です」死神A「適当の極みですね。と言うか、何で晶君だけそのまま?」山田「天人花だと意味合いが変わってしまうでしょう?」死神A「……変わりますかね?」山田「当時の作者はそう思ったみたいですよ」 Q:晶くんの幻想郷縁起は書かないの? 現在、未来含め個人的にはぜひ書いてほしい。山田「こっそり準備はしてます。ただ、本編中で出版される事は多分無いかと」死神A「出すのは、やっぱり本編終了後になると」山田「作者の中で晶君の本は『冒険の集大成』という扱いですからね。だからこそ全てが終わった後である未来語りでは出せたワケです」死神A「なるほど。ちなみに二期経由で出る予定の覚書と未来語りで出た覚書は同じモノになるんですか?」山田「なりません。アレとコレは微妙に違う時間軸の話です」山田「それにそもそも覚書って晶君の脳内を書きためた様なモノですからね。――出すとエラい事になりますよ」死神A「……ど、どういう意味で?」山田「下手すると、異変的な意味でですね」死神A「どれだけ厄介な書物なんですか!? つーか、何書いたんですか彼は!?」山田「分かりやすく言うと、冷戦時代のCIAとKGBを渡り歩いた凄腕スパイの日記が公表される様なもんです」山田「しかも私情たっぷり込めて、どうでも良い事やらどうでも良くない事やらを自分なりに分析してくれているワケです」死神A「……当事者であっても、そうでなくてもヤバそうな代物ですね」山田「でしょう?」 Q:神綺さんとの契約の名残は使えないの?山田「神綺とのリンクが切れてる時点でお察しくださいって感じですね。辿れるなら、神綺は平行世界でも晶君と繋がってます」死神A「もうちょっと分かりやすくお願いします」山田「糸の切れたタコがどこから来たのか、落ちてる状態じゃ分かるはずないでしょう?」死神A「ああ、なるほど。……ちなみに質問では、四季映姫様の力で白黒ハッキリ出来るんじゃとも言ってましたが」山田「出来るんじゃないですかね」死神A「アレ、意外とあっさり」山田「八雲紫だって出来ないワケじゃ無いですからね。他にも、今回の事態を何とか出来る妖怪はたくさん居ます。と言うか――」死神A「と言うか?」山田「ぶっちゃけると多分、八意永琳にも何とか出来たと思います。一人では難しいでしょうが」死神A「はぁ、そうなんですか」山田「ま、別に八雲紫がヘマったワケでも無いですしね。誰に頼るかなんて些細な問題ですよ、些細な問題」死神A「……些細なのかなぁ?」山田「では、そろそろオチの時間です」死神A「オチ?」 Q:天晶花乳くらべで山田さん認定巨乳ラインが気になりました。出来れば晶君も。死神A「……うわぁ、オチだぁ。いつも通りのオチだぁ」山田「とりあえず乳くらべ表ですが、封獣くらいしか増えてないので更新はまだしません。聖連の章拾伍の山田さんを参照にしてください」死神A「今回はあくまで、晶君と山田さんの巨乳認定ラインを定めるだけだと言う事ですか」山田「はい、更新はもうちょっと増えてからです。作者は忘れているのでその時にでも指摘してください」死神A「わぁ、人任せにもほどがある」山田「というワケで、まずは晶君の巨乳認定ラインですね。とりあえず、だいたい紫の居る所以上が『巨乳』扱いになります」山田「晶君がつい胸に目を向けたり、色々気にしてドキドキしたりするラインですね」死神A「妥当な範囲……なんですかね?」山田「若干厳しいかもしれません。ただし上白沢慧音以上でも『胸はある』扱いになります。こっちは普段なら特には気にしません」山田「ただし際どい格好だったり過剰な触れ合いだったりがあると、意識してしまう事もあるかもしれません」死神A「アリスとかパルスィとか平然と抱きついてますけど?」山田「そこまで思春期じゃないですからね。多少は乳やら尻やらを触れないようにはしてますが、言ってしまえばその程度です」死神A「もうちょっと気にした方が良いと思いますがねぇ……」山田「ちなみに、咲夜以下の方々はほぼアウトオブ眼中。よっぽど女を捨てた真似しないと意識してくれません」死神A「女を捨てた真似って言うのは?」山田「全裸で迫るとか」死神A「……酷い捨てっぷりですね」山田「まぁ、抱きついたくらいじゃ無理です。フランちゃんと晶君のやり取りを見ていれば良く分かると思いますが」死神A「なるほどなぁ……。ちなみに、山田様の基準は?」山田「私より乳のデカイ奴は皆巨乳で良いと思う」死神A「ほぼ皆殺しじゃ無いですか!?」山田「――イイ覚悟だ。シをくれてやろう」死神A「あ、しまっ」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど