「おーす、パルスィ。元気してるかい」「世界全てが妬ましいわ。それで何の用よ、勇儀」「今度、旧都で萃香と酒でも呑もうと思っているんだがな」「行かない」「そう言わずに来てくれよ。……あのメイドも連れてきてさ」「絶対嫌よ! 何でどいつもこいつも、私とあのスチャラカ男を結びつけるのよ!?」「どいつもこいつも?」「前にキスメとヤマメの二人が来て、地上で安全に遊びたいからアイツと交渉してくれって言ってきたのよ」「あはははは!」「笑い事じゃないわよ! 覚妖怪も地獄烏も火車もやたら絡んでくる様になったし……あぁ妬ましい、本当に妬ましい」「地霊殿の連中がねぇ……そいつはまた、羨ましい話さね」「何なら代わってあげるわよ。どうせなら、あの腹黒脳天気男の好意もセットで付けるわ」「あはは、そいつはちょっと譲ってもらうにゃ大き過ぎる代物だね。私は自前の分で我慢しとくよっと」「な、何するのよ」「とりあえず最初に、お前さんとの友情を深めておこうかと思ってさ。そうすればこっちの提案も受けてくれるかもしれないだろ」「受けてくれるかもって言うか、完全に受けるまで逃さないつもりよねアンタ! あーもう、妬ましい妬ましい!!」「……なんか、皆がお前さんに絡む理由がちょっと分かった気がするよ」「どういう意味よ妬ましい!!!」幻想郷覚書 聖蓮の章・拾捌「三止九止/崩壊する塔」 先日、暇すぎる謹慎の時間をどうにか出来ないかと紫ねーさまに言った所、素敵なアイテムを貰いました。 それはなんとジェンガでーす! ……何故にジェンガ? いや、面白いゲームである事は否定しませんけどね。僕の言う暇な時間って、主に一人の時の話なんですよ? 一人でやるジェンガって、それ全部形が同じな積み木じゃ無いですか。 しかもコレ、ジェンガの一本一本に何か命令みたいなモンが書かれてるんですけど。 これはあれですか、噂で聞いた王様ゲーム用ジェンガって奴ですか。 こんなもん、本格的に使い所がありませんよ。どうしろって言うんですか。 ……しかし他に遊ぶモノも無いので、しょうがないからとりあえず縦に積み上げててみる。わー虚しい。「うにゅ! こんにちはー、おにねーさぁん!! 遊びに来たよー!」「ちょいとお空、ちゃんとノックしてから入らないと!」「あっ」 扉を開けたとは思えないほど派手な音と共に、お空ちゃんが突然現れた。 翼とマントでほとんど見えないけれど、後ろの方にはお燐ちゃんらしき猫耳も見え隠れしている。 そして、お空ちゃんの登場による衝撃で見事に崩れていく縦積みジェンガ。 これぞまさしく諸行無常。ぶっちゃけそれほど惜しくなかったジェンガタワーが、ちょっとだけ勿体無かったように感じてしまう。 「……あっちゃー。ひょっとしてあたいら、やらかしちゃったかい?」「うんまぁ、ある意味ナイスタイミングだったよ。程よく形になってきた所で崩れたから」「あ、あぅ……ゴメンナサイ」「お気になさらずー。暇を持て余してやった意味不明な行動だから、崩されても全然へーき」 実は綺麗に縦積みするため氷で緩く接合してたから、トランプタワー的な楽しみも無かったワケだし。 つまり単なる手慰みですね。今の所、ジェンガ縦積みで暇を潰す予定は一切無いです。「うぅ、でも……」 しかしお空ちゃんは、僕が言うだけでは納得しないようだ。 良い意味で言うとサバサバした、悪い意味で言うと単純な彼女にしては珍しい態度である。 そう思っていたら、お燐ちゃんがこっそりとこちらへ耳打ちしてきた。「悪いね。お空はまだちょっと地上が怖いんだよ、だからお兄さんの機嫌を損ねたくないのさ」「あーらら、完全復活にはまだ時間がかかりそうだねぇ」「仕方ないさ。そういうワケだから、ちとお空を励ましてくれないかね」「りょーかいです!」 ぶっとい釘を刺したこちらとしては、しっかりアフターケアをしておきたい。 と言うワケで手早くジェンガをデフォルト状態に組み上げ、ショボンとしているお空ちゃんに手招きする。「ほらほらお空ちゃんおいでー、ジェンガ直ったよー」「うにゅ? でもさっきと形が違うよ?」「いや、こっちが正しい形なの。ジェンガって言ってね、崩さないように積み木を積み上げていく玩具なんだよ」 そのままジェンガの遊び方を説明し、さっきまでの流れを有耶無耶にする作戦です。 まぁ、遊びに来たって言うのなら遊ぶものを提供するのが筋だろう。 ……完全に手ぶらで来た二人は、確実にそこら辺ノープランだろうしねぇ。 こっちも他にロクな遊び道具が無いワケだし、素直にジェンガを……アレ? 何か忘れてる気が。「ふぅん……ならさ、この木に書かれた文字は何なんだい?」 わっすれってたぁぁあ! 超ド級の地雷が埋まってたや無いですかー!? お空ちゃんとお燐ちゃんが、まじまじとジェンガに書かれた命令の数々を見つめていく。 幸運な事にデフォルト状態に組み上げていたため、覗き込んで見られる命令が三つだけなのは救いか。 内容も見えてる範囲はまだ無難なモノだし……確か「スリーサイズ暴露」とかあったよね。 しかしどうするべきか。ただの戯言と流すにはジェンガに書かれた内容が具体的過ぎる。ちょっと誤魔化せそうにない。 ここは、不良品という事で燃やして廃品扱いするのが最適解なのでは。うん、なんかそれが良い気がしてきた。「うにゅ、わかった! この木を引っこ抜いたら、ここに書いてある事をやるんだよ!!」「なるほど、それが出来なきゃ負けって事かい。……意外と面白そうだね」 お空ちゃん、こんな時に限って鋭い考察をしないで!? しかも二人共何だか乗り気だし。どうしよ僕、どうするんだ僕?「面白そう! やろ、おにねーさんやろう!!」「あたいも、ちょっと楽しみになってきたよ。お兄さん良いかい?」「……そうだね、やろーか」 純粋に楽しそうな二人の視線には勝てませんでした。 大丈夫、腐ってもコレは企業が出した商品。最低限のレートは守ってくれているはず。 大人向けな時点でわりと望み薄な希望に一縷の望みをかけながら、僕はお空ちゃんやお燐ちゃんと共にテーブルを囲んだ。 もちろん最初にやるのは僕だ。何が起こるか分からないし、上手くすれば僕の悲劇でお開き出来るかもしれない。 ……その場合、僕の尊厳が失われる事になると思うけど。あんなジェンガで遊んでいた僕が悪いと言う事で。「それじゃ行くよ…………えいっ!」 覚悟を決めて、ジェンガの塔から適当に一本引っこ抜く。 正直あまりジェンガをやった事が無いので、崩れやすいやり方も崩れにくいやり方も分からない。 なので完全に適当である。まぁ、ソッチの方が中断するには便利だよね、多分。「わくわく、なんて書いてあるの? なんて書いてあるの?」「えーっとね……「失恋について一分間語る」だそうです」「しつれん?」「……物凄い失礼な事聞くけど、お兄さんそういう経験あるのかい?」「いえ、無いです」「うにゅー、それじゃあ書いてある事できないねー。どうするの?」「そういう場合はこうやって置いた後、もう一回やり直すみたいだね」 ある意味助かった……のかな? やり直しだから意味は無いだろうけど、ゲームオーバーには近付いたから良しとしよう。 何だか焦らされているみたいだなーと思いつつも、僕は二本目のジェンガを引きぬいた。「次は……「アメリカ人風に「Happy」と言う」か、まぁ無難かな」「あめりかじんってだれ?」「変な命令ばっかだねぇ……」 まぁ、現代日本向けのお遊びですからねぇ。 そりゃあ、幻想郷には相応しくない命令が山のように盛り込まれていますよ。 僕としては程よく場が冷めて最高なんですけど、今回の命令は困った事に実行可能なんだよね。 分かんないフリしてれば誤魔化せたけど、うっかり「無難」と言ってしまったからなぁ。 仕方ない。不本意だけど、ささっと指令を終わらせてしまおう。「ではでは――Oh! Happy!」「あはははは!」「ぷっ……な、なんだいソレ」「いや、だからアメリカ人風のハッピーですよ」「あめりかじんって面白いんだね!」 なんか僕の迂闊なアメリカン演技のおかげで、お空ちゃんとお燐ちゃんに変なアメリ観を与えてしまった気がする。 しかも落ち込みかけた空気が、僕のハッピーであっさり盛り返してしまった。 色々と失敗した。これは最低でも一巡するかもしれないね。「よーし、じゃあ次は私! えいっ!!」 口調は勢いのあるものだけど、引きぬく手付きは実に優しい。 意外とお空ちゃん、こういう遊び得意なのかなぁ。 ゲームオーバーになる理由がまた一つ無くなった事を嘆きつつ、彼女の取ったジェンガに書かれた文字を見た。「なになに、服を一枚ぬ…………ぐ…………」「うわ、また凄いのが出たねぇ」 よりにもよって、よりにもよってソレですか。 お空ちゃんの神懸かり的と言えば神懸かり的なその引きに、僕は思わず頭を抱えた。 コレこそ僕が引きたかったよ。服一枚って、わりと軽装なお空ちゃんにソレは問題あるでしょう。 だと言うのに、お空ちゃんは何でもなさそうな感じに抜いたジェンガを上に乗っけた。 そしてそのまま、躊躇せずに自分のシャツに手を――「わー! わー! ストップストップ!!」「うにゅ? どうしたのおにねーさん?」「それはこっちの台詞です! 何をしようとしてるんですか、お空ちゃんは!!」「だってお洋服、脱がなきゃダメなんでしょ?」「そうだけど、別に強制ってワケじゃ無くてね……」「大丈夫、私は全然平気だよ!」 そっちじゃねぇ! 君が平気なのは知ってます!! 問題なのは、お空ちゃんを脱がした事で発生するアレやらコレやらのワケで。 ……ノリは完全にお子様なのに、身体は成熟した大人なんだよなぁ。 そんな子の服を剥ぎ取った日には、色んな意味で大変な事になっちまいますよ本当に。 とりあえず、気にせず服を脱ごうとするお空ちゃんの手を掴んで押し留めさせる。 ――アレ、気のせいかな? たくし上げたシャツの下、かなり見えてるけど肌色しか無いような。「あのお燐ちゃん、お空ちゃんってその……下着は……」「煩わしいらしくてね。下の方は、何とか必ず履かせる様に出来たんだけど」「うにゅ?」 もう、子供っていうか野生児だよねソレ。 さすがに女性用下着の付け心地は知らないから、どれほどキツいのかは分からないけど。 キツいから着ないって発想はどうかと本気で思いますよ。……と言うか、抑えなくて大丈夫なの? あ、いや何でもないです。今のナシで。「――お空ちゃんマント! マントで良いから!! マントにしよう! マントを脱ごう!!」「でも、脱ぐのはお洋服だよ?」「マントも服だよ。だから、まずはそっちを脱ごうじゃないか」「うにゅ、分かった」 お燐ちゃんの援護があったおかげで、僕はお空ちゃんのシャツを無事に守る事が出来ました。 あー、良かった。お空ちゃんがマントを付けてくれてて本当に良かったよ。 そう考えると、これを引いたのが彼女だったのは不幸中の幸いだったのかもしれない。 お燐ちゃんとかワンピースだもんなぁ。これ、皆が薄着になる夏場とかどうするんだろう。 引いた人間によっては、今回の僕等と同じ状況が発生すると思うのですが。 ……まぁ、どっちでも良いか。 とりあえず今回の引きのおかげで、このジェンガが不発弾の塊である事はお燐ちゃんにも理解出来てもらっただろう。 ならコレで、止めるキッカケが……。「よし、それじゃ次はあたいだね」「なんで!?」 何故に貴方はあんな事故があった直後に、平然と次のジェンガを取れるのですか? こちらの叫びに、お燐ちゃんは不思議そうな顔をして僕を見た。「お兄さん、どうしたんだい?」「いや、今みたいな命令があったのにまだ続けるの? と思ってさ」「確かに変な命令だけどさ、ああいうのが無いと遊びにならないだろう?」「あーうん、さいですか」 チクショウ、お燐ちゃんの純粋な感想が辛い。 本当はキャッキャウフフするための道具だなんて、きっと欠片も思ってないんだろうね。 心が痛い。後、胃も痛くなってきた。 姉弟子、もしくはアリス、無理なら慧音先生! 誰でも良いから来てー!!「あきらが困ってるってきいたから、たすけにきてあげたわよ!」 わー、望む所か予想もしてなかった妖精が出てきたー。 勢い良く扉を開けて、親分こと氷の妖精チルノがどうしてか登場してきた。 いやほんと何で? 疑問に思っていると、親分の方が親切にも説明を始めてくれた。「ふらんから聞いたわよ! 何でもき……き……」「謹慎?」「それよ! ふういんされてるらしいじゃない!! だからあたいがじんちゅーみまいにきてやったわ!」 色々間違ってるのに間違ってない、泣ける。 どうやら純粋に、僕を心配? まぁ心配なんだろう、心配して来てくれたらしい。 うん、面倒見は良いんだよね基本的に。 しかしお空ちゃんもそうだけど、ノックもせずに家に乗り込むのは勘弁して下さいな。 僕だけだったから良いけど、幽香さんとか居た日には血の雨が振りますよ。主に僕の血で。「それはありがたいけど、他の皆は?」「ふらんは、あたらしい友達とあそぶからこないわよ!」「新しい友達? 誰?」「あたいもしらない! はずかしがりやだから、あうのはちょっとまってほしいってふらんがいってたわ!!」 それは多分、こいしちゃんの事だろう。 あれからちょくちょくフランちゃんとは遊んでいたそうだけど、親分達にはまだ会っていなかったらしい。 しかしフランちゃんがそこまで気遣えるようになったとは……いや、さすがにそれは気が利き過ぎているな。 多分、こいしちゃん本人が待ってもらうよう言ったんだろう。 意外と人見知りが激しいみたいだし、チルノ団入りはまだまだ遠いかも。 で、フランちゃんは良いとして。「他の子達は?」「みんなふらわーますたーがこわいって、まったくなさけないわね!」 いえ、極々自然な反応だと思いますよ? むしろ平然と来れる親分が凄いです、何も分かってないだけだとしても。「とりあえず、おみやげは預かってるわよ! みんなで作ったおかし!!」「うにゅ、お菓子!!」「ん? だれよ、あんたら」「えっと、あたいらは地底の妖怪なんだけど……」「僕の友達です」「つまりあたいのあたらしい子分ね! よくわかったわ!!」「うにゅ、そうなの?」「そうよ!!」「え、ええっ!? お、お兄さん?」「諦めて。もうこうなったら、誰も親分には逆らえないから」 逆らえないというか、逆らっても全然聞いて貰えないと言うか。 この流れだとお燐ちゃんもお空ちゃんも、我らがチルノ団の仲間入りするのは確定だなぁ。 と言うか、すでにお空ちゃんが親分に取り込まれかけている。 やっぱアレか、深く言わないけどシンパシーが合ったのか。フィーリングが完璧だったのか。「うにゅ。良く分からないけど、お菓子をくれるならなっても良いよ」「良いわよ!」「いやいや、お空!?」 もう完全に親分のペースだ。これはもうどうしようもあるまい。 まぁ、こいしちゃんにとっては有難い援護だと思うので、特に止めはしません。 それにこれで、ジェンガの方から注意が逸れて――「ところで、あんたたち何をやってるの!?」 あ、やべぇ。より面倒な事態になっただけな気がする。◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【教えろっ! 山田さんっ!! りべんじっ!!!】山田「どうもおこんばんは。今ここに見参、ぱーふぇくつ山田さんですよ」常識人「……早速だけど、ツッコミいいかしら」山田「自分の名前欄が常識人になってる事ですか?」常識人「そっちは良いわ、突っつくと火傷しそうだから」山田「実に敏いですね。……ちっ」常識人「弄ると疲れるだけだからさっさと本題行くわね。そのおかしな格好は何?」山田「あるてぃめっつ山田さんです」常識人「誰かに肩車させて、胸にバレーボールを詰めて、服で色々誤魔化した今の姿が?」山田「モデルみたいでしょう?」常識人「頭が小さすぎて純粋にキモい。あと、肩車の結合部が隠せてない」山田「まぁ、仕方ありません。こうでもしないとバレーボールは大きすぎて胸パッドになりませんから」山田「代案で『お腹にバレーボール一個入れて妊婦ごっこ、相手は死神Aで』とか言うネタもあったのですが」常識人「止めておいて良かったと思うわよ」山田「ですよねー。まぁ、所詮は見た目ありきの一発ネタです。特に続かせようも無いのでサクサク次に行きましょう」常識人「それは良いけど……」土台「……しくしく」常識人「このコーナーでのアンタ、とことん悲惨ね」 Q:山田さんを超えるギャグ属性持ちっていますか?山田「居ません。山田さんこそがオンリーワンです」常識人「亡霊とかなら、貴女に対抗できそうな気がするんだけど」山田「居ません。何故なら山田さんに対抗しようとすると、強制的にパワーダウンしてしまうからです」常識人「何よ、その無駄に酷い補正」山田「まぁ、このコーナーのみに存在している私だから許される所業ですね」常識人「……死神Aには?」山田「ありません」常識人「本当に酷いわ……」 Q:晶君の手札をほぼ全て把握してるのはゆかりんだけ?山田「そうですね、ソレ以外の面々は微妙に歯抜け状態で知ってる事があったり無かったりって感じです」常識人「ちなみに、誰がどれだけ知ってるの?」山田「噂と言う形にはなりますが、コピー能力と真の能力、後は第一部で開発した晶君固有の技などは皆に知られております」常識人「ソレ以外の細かな所は?」山田「本人が白状したりその場にいなかったりしないと知りません。故に靈異面と怪綺面、まだ知ってる人はほとんどいないのです」常識人「アレは本当に、自分の手札を他人に言わないものね」山田「ある意味通常運行ですね。ちなみに、貴女はその中でも比較的晶君の手札を知ってる内に入るのですが」常識人「心底どうでも良い」山田「けっ、これだからレギュラーは。地獄に落ちれば良いのに」常識人「貴女が言うと洒落にならないわね、色々と」 Q:ところで、天晶花におけるボケ突っ込みの役割が知りたいですー山田「質問者は「ボケ、突っ込み、状況によって、その他で」とありましたが、ぶっちゃけボケツッコミの二つで充分です」山田「少なくとも作者は、各キャラをボケかツッコミかのどちらかでしか区分してません」常識人「晶みたいに、相手によってボケツッコミをコロコロ変えてる奴はどういう括りなのよ」山田「その場に片方の属性しかいない状態だと、一番属性の低い者が反対属性に変化します。晶君はボケ値低めですので」常識人「……低め? アレで?」山田「全体通して見れば、ですけどね。主人公としては有るまじき高さです。確定したツッコミが居る場では無軌道にボケ出します」常識人「頭が痛くなる事実を再認識させられたわ」山田「貴女はツッコミ確定、ボケ移行無しの負担一極集中タイプですからねー」常識人「分かってるから言わなくて良いわ」山田「と言う事で、ボケツッコミ分別表でーす。誰がどれくらいボケツッコミ度が高いのかは面倒なので触れません、想像してください」天晶花ボケツッコミ分別表(星蓮の章その拾捌まで)ボケ :晶 山田 美鈴 幽々子 小町 衣玖 お空 白蓮 雛 早苗 メルラン リリカ 一輪 星 神綺 咲夜 水蜜 輝夜 小傘 霊夢 小悪魔 秋姉妹 メディスン 妖夢 ミスティア キスメ チルノ ルーミア フランドール 橙 こいし さとりツッコミ:アリス 幽香 死神A 神奈子 勇儀 紫 永琳 魅魔 パチュリー 藍 文 慧音 パルスィ 妹紅 鈴仙 魔理沙 椛 にとり お燐 リグル ルナサ ヤマメ 大妖精 てゐ レミリア 諏訪子 ナズーリン 阿求 映姫 霖之助 雲山 天子常識人「納得いかない!」山田「いきなり何ですか」常識人「ツッコミ多すぎるわよ! これだけツッコミがいるのなら、私の負担はもっと少なくなってるはずじゃない!!」山田「ええ、作者も内心で驚いてました。そしてその後ある事実に気付きました」常識人「ある事実?」山田「このSS、ボケが多いんじゃなくて役割放棄したツッコミが多いんです」常識人「……つまりどういう事よ」山田「ツッコミを一人二人確保した瞬間、他のツッコミが挙ってボケになだれ込みます」常識人「ねぇ、それって「ツッコミが出来るボケ」の間違いじゃないの?」山田「いえ、基本属性はツッコミなんですよ。ただ、ツッコミしてる時よりボケてる時の方が多いだけで」常識人「ある意味、純粋なボケよりタチが悪いわね」山田「良いじゃないですか、ツッコミ独占状態ですよ。けっ、これだからレギュラメンバーは」常識人「さっきもソレ言われたけど……貴女って、ヘタすると晶の次くらいに出張ってるわよね。コーナーの頻度的に」山田「私は世界一目立ちたいんです」常識人「ある意味一番目立ってるからもう諦めなさい」 Q:もし、異変解決時又は妖怪退治の時に巻き込まれたもしくは巻き込んでしまった人間が死んでしまった場合、 天晶花霊夢は人並みに罪悪感を持ったり涙を流したりするんでしょうか?山田「巻き込み具合にもよりますが、基本は「気にしない」です」常識人「博麗の巫女は、人の死にも縛られないって事ね」山田「はい。とは言えさすがに彼女も人の子ですから、自分が原因で他人を死なせてしまった場合は何らかの影響があるかもしれません」常識人「例えば?」山田「博麗の巫女として働けなくなる可能性もあるかもしれませんね。他人の死に縛られてしまって」常識人「ふぅん。……ちなみに星蓮船の時にアンカーが原因で晶が死んだら?」山田「さすがにあのクラスまで強いと、後はどうなっても自己責任です。首が折れて死ぬ晶君が悪いという事で」常識人「まぁ、妥当っちゃ妥当かしら」山田「ぶっちゃけ、天晶花における幻想郷はロウかカオスかで言うと超カオス寄りな弱肉強食の楽園ですからね」山田「人間の命は駅前で配られるティッシュくらい軽いのです。よっぽどで無ければ、巫女出来なくなるくらい落ち込んだりはしませんよ」常識人「死がいつでも傍にあるって意味じゃ、外よりも命の価値は重いけどね」山田「そう言うカッコイイ台詞は山田さんに言わせてくださいよムキーッ!!!」常識人「……本気でどうでもいいわ」山田「そうですか、なら良いです。――ところで、これで質問終わりなんですが」常識人「思いっきり唐突に話題を変えたわね。なによ?」山田「今更ですけど、会話文だけじゃ貴女が誰か微妙に分かりにくいと気付いてしまいました」常識人「本当に今更ね」山田「丁度良い具合にこのコーナーも終わりなんで、誰なのか明言しておきましょうか」常識人「……やめとくわ。分からない人は分からないままにしておいて」山田「レギュラーの余裕かクソが」常識人「結局どう言えば満足するのよアンタは」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど