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No.27457の一覧
[0] 【Bルート完結】せいびのかみさま【IS 転生チートオリ主】[巣作りBETA](2012/02/26 15:05)
[1] 第一話「そうだ、宇宙行こう」[巣作りBETA](2011/04/29 14:50)
[2] 第二話「物語の始まりだ」[巣作りBETA](2011/04/29 03:25)
[3] 第三話「私の名前は、織斑千春」[巣作りBETA](2011/04/30 15:55)
[4] 第四話「友情、努力、勝利」[巣作りBETA](2011/05/04 00:10)
[6] 第五話「踏み込みと、間合いと、気合だ!」[巣作りBETA](2011/05/06 00:37)
[7] 第六話「こんな事もあろうかと」[巣作りBETA](2011/05/13 21:23)
[8] 番外編「機体解説:強羅」[巣作りBETA](2011/05/07 02:40)
[9] 第七話「カッコイイからだ!」[巣作りBETA](2011/05/07 23:32)
[10] 番外編「弐式開発記」[巣作りBETA](2011/05/09 23:17)
[11] ネタ解説という名の言い訳その1[巣作りBETA](2011/07/20 11:38)
[12] 第八話「ご迷惑でしたか?」[巣作りBETA](2011/05/12 00:55)
[13] 第九話「地獄に堕ちろ、この野郎」[巣作りBETA](2011/05/15 21:00)
[14] 第十話「これはISですか?」[巣作りBETA](2011/05/21 11:03)
[15] 第十一話「篠ノ之束の憂鬱」[巣作りBETA](2011/05/23 21:45)
[16] 番外編「【夏コミ】ISジャンルサークル実況スレ【実況】」[巣作りBETA](2011/05/27 19:53)
[17] 第十二話「ブルー・ハワイ」[巣作りBETA](2011/05/28 21:33)
[18] 第十三話「姉の屍を越えていけ」[巣作りBETA](2011/06/05 15:37)
[19] 第十四話「鉄鍋のヴァン」[巣作りBETA](2011/06/17 11:09)
[20] 第十五話「かいちょーおねがいします!」[巣作りBETA](2011/06/25 19:27)
[21] 第十六話「出会えば死ぬと言うけれど」[巣作りBETA](2011/06/29 10:53)
[22] ネタ解説という名の言い訳その2[巣作りBETA](2011/11/11 23:36)
[23] 第十七話「F99(やまやのバストサイズではない)」[巣作りBETA](2011/07/29 18:19)
[24] 第十八話「甘き死よ、来たれ」[巣作りBETA](2011/07/29 18:19)
[25] 第十九話「虚無」[巣作りBETA](2011/07/20 12:03)
[26] 番外編「小ネタ祭り」[巣作りBETA](2011/07/29 18:17)
[27] 第二十話「Bルート:34の鍵穴」[巣作りBETA](2012/02/16 22:03)
[28] 第二十一話「Bルート:パルスのファルシのルシがコクーンでワールドパージ」[巣作りBETA](2012/02/26 10:36)
[29] 第二十二話「Bルート最終回:IS学園ハンサム」[巣作りBETA](2012/03/12 22:06)
[30] ネタ解説と言う名の言い訳その3+おまけ[巣作りBETA](2012/03/12 22:06)
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[27457] 第二十話「Bルート:34の鍵穴」
Name: 巣作りBETA◆bbda2e80 ID:2feb198d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/02/16 22:03


 第二十話「Bルート:34の鍵穴」

 世界は、動く。



「あはっ! あっはは! ははっ! はっははははっ!」

 笑う。哂う。わらう。ワラウ。

「す、凄いっ! 凄いよゲンゾー! あはっ! あっははははっ!」

 その笑いは断続的に、童子のように続く。時折混じる賞賛と共に、その笑いは暗闇へと響いていく。

 その声の主は篠ノ之束。この空間の主でもあった。

「はっ、はぁっ、はぁー……ははっ」

 どれだけの時間をその行動に費やしていたのか、笑いが収まる頃にはその細い肩を上下させ、豊かな胸が重力との綱引きを楽しんでいた。

「凄いなぁ……まさか生身でISを倒しちゃうなんて……」

 それが己にできるか。と問われれば是、と答えるだろう。それが篠ノ之束と言う女性である。しかし、挑戦する事はまず有り得ない。それが無益な行動である事を理解しているから。
 しかし、あの男は違う。常日頃から自分以外の人間とは利害でのみ繋がっていると豪語しながら、有事の際にはそれを無視して行動に移る。いや、彼らしく言えばそれすらも利害の一部なのか。
 ……アレから彼はそうなった。変わっていたけど普通であった彼は、アレ以来そういう生き方を被るモノになってしまっていた。

 そしてその行動力こそ、束が求める物。予想の出来ない事を、想像も出来ない事を。その全てを超える結末を束は求める。
 今回、自らが同じ状況であれば一度大人しく捕まる事を選択する。その上で相手の目的と状況を確認し、正面から叩き潰す。それが彼女流だ。

「まあ、生身とも言い辛いけど……ふふっ」

 確かに義手を使った物量作戦とも言える。だが、それが成立するまでの時間を身一つで稼ぎ、防御も一切無い状況で自らとゴーレムの破壊の渦を乗り切ったのだ。
 そしてあの破壊力。二発目は単発で一度使えば殆どの義手が使い物にならなくなる代物だろうが、充分な威力を持っている。一発目の拳に至っては弾数制限などまず無いだろう。

 そんな無茶をするだけの肉体と、それを完璧に御する頭脳。二つともが自らと同格にある人間など、この先の人類史を見ても恐らく二度と現れない。
 完全な同格の存在、それが彼である。そう束は認識していた。代え難いのではなく、代わりなど存在しない。自らの頭脳を以ってしても完全に代役を務める事など出来やしない。

「あぁ……素敵だよ……ゲンゾー」

 千春を、一夏を、箒を、千冬を失う事は確かに悲しい。そんな想像をする事すら嫌だ。だが、それ以上に彼を失う事はあってはならない。そう認識する。
 自らと同じ領域で、自らと同じ位置に立つ、自らを理解できる者。果たして全人類の中でこのような幸運に見舞われたヒトが他に居るのだろうか? そうとすら思う。

「これならきっと……うん、行ける」

 ゾクリ、と束の背筋が震える。それに合わせ、窮屈だからと下着をつけない胸がふるりと揺れる。彼が求める物が自らの手の内にある事を自覚する。
 恐らく、今全てを差し出せば彼は二度と自分から離れないだろう。そして自分も彼からは離れられないだろう。そうなる確信がある。それほどまでに昂っている。

「そして、全てが終わったら……」

 はぁ、と吐いた息が熱い。目が潤み、喉が渇くのが解る。今の言葉を面と向かって言えば、この体の熱さを全て受け止めてくれるだろう。そして更なる熱を齎すだろう。
 ぐじゅ、と体のどこかから音がする。そこが一番熱い。強烈なまでの雌の匂いが自らの鼻腔まで立ち昇ってくる。自らが艶かしく動いているのが解る。

 あの雄が欲しい、と全身の細胞一つ一つまでもが訴えている。

「ゲンゾー……」

 この熱に自らが耐え続けられる自信が無い。一度鎮めて冷静になった方が良いだろうか、と考えが頭をよぎる。しかし、溜めておいて一気に開放した方が良いだろうと即座に否定する。
 この熱は彼の手で鎮められるまで、心の奥底で燻り続けさせる事にする。恐らくこれを開放する時、自分は一片の理性も無く彼を求め続けるだろう。そういう予感がする。


 だが、その想像が何よりも甘美な甘露となって体を駆け巡った。


「……それにしても、まさかあの完成度であそこまで行くとはね」

 数分か数十分かの沈黙の後、束は再び動き出す。その思考には彼の作品。未だ完成へと至らない、彼女の作品よりも劣っている筈のモノ。
 だが、それは通常時で三体、例の状態で五体ものゴーレムを破壊して見せた。幾らISが人間と共にあるようにと作られたモノであるとは言え、この戦力差は異常である。

「完成に自分以外の手を必要とする……非効率的だけど、良い手なのかも」

 機械でありながら機械的な判断以外の部分を要求される第五世代技術『自律行動』。恐らく、この点に関しては六花が世界最高峰のクオリティを持っている。それは間違いない。
 そして単一仕様能力上でありながらも『遠隔操作』を可能にしている。彼ならばこのデータを使えば、完全な第五世代機を作ることが出来るだろう。いや、既に完成しているかもしれない。

「ねぇ、どう思う? くーちゃん」
「ッ!?」

 急に声を掛けられ、少女は身を竦める。一体何時から気付いていたのか。そんな素振りは一欠片も見えず、ただ己の世界に没入していたと言うのに。
 確かに一応断りはした。しかし返事は無く、仕方が無いので部屋の隅で落ち着くのを待っていたのだ。こちらには一度も視線を向けていない。

「ま、これくらいは出来ないとね。そうだくーちゃん、一つお使いを頼んでも良いかな?」
「は、はい。何なりと」

 それじゃあ、と束は椅子から立ち上がる。冷静になったように見えてまだ興奮しているのだろう。その動きもどこか演技じみており、いつもよりオーバーになっている。

「『お父さん』の所に、ね?」



「答えろ、源蔵! 貴様、千春に何をした!」

 医務室前の廊下で千冬に首を絞められる。やめてくれ。こちとら徹夜明けなんだ、それ以上されると流石に死ぬ。
 だがまあ、千冬が憤るのも無理は無いか。流石にアレは俺でも予想できなかった。

「俺は何もしていない」
「ほざけっ! 貴様以外に誰があんな真似が出来る!?」

 確かに俺や束クラスの頭じゃないと作れない代物だし、束はあんな非効率的な真似はしない。つまり俺以外に作れる者は居ない、と言う見事な三段論法だ。
 だが生憎と俺は嘘は言っていない。正確な事も言ってはいないがな。

「説明する。だからその前に手を放せ、そろそろ死にそうだ」
「一度死ね! お前も束も、そうすれば多少はマシになる!」

 駄目だな、頭に血が昇ってやがる。俺は俺で血が昇らな過ぎて酸欠になっている。あ、視界霞んできた。そろそろマジヤバイ。

「ちょっ、千冬姉! 何やってんだよ!」

 と、良い感じに三途の川が見えてきた辺りで一夏が現れる。凄いタイミングだな、流石は主人公だ。

「ゲホッ……助かったよ、一夏。で、お前も聞いてくか?」
「……千春の事だよな? ああ、聞いてくよ」

 まあ千春の病室の前でギャーギャーやってれば一発で解るよな。取調べももうすぐ始まるし、手短に話すか。
 俺が壁に体を預けると、ようやく冷静になった千冬が視線で「さっさと言え」と圧力を掛けてくる。やめろ怖い。

「結論から言えば、アレはシステムの暴走だ」
「機体形状の変更はVTシステムにもあったが……その類か?」
「似てるが少し違うな。白式達に残っていた映像からの分析だが、恐らくアレは展開装甲と同種の物だ」

 とは言え機能自体は大して変わらん。全能力値の底上げと搭乗者保護、後は見た目のインパクトぐらいか。

「展開装甲……確かにそれっぽい感じだったけど……」
「待て、そもそもシステムが暴走したと言ったが、元は何のシステムだ?」
「自律行動用プログラムだ。千春が何らかの要因によって機体の操縦が出来ない場合、その操縦を肩代わりする」

 ISの操縦経験自体は虚像実影で蓄積されているし、まあ今の一夏とどっこいどっこいって所か。本来はたったそれだけのシステムだったんだが……。

「それが何故ああなる。それに何故千春は目覚めん!?」
「まず落ち着け。あと悪いが千春が目覚めない理由はマジで解らん。元々俺は医者でも何でもないんだ」
「くっ……ではあのシステムは一体何だ!?」

 何、と言われても見たまんまとしか答えられんがな。

「データを浚ってみたが、解ったのは名称と効果、あと発動条件ぐらいだ。後は全部推測でしかない」
「それで良い。全て話せ」
「はいはい……あのシステムの名前はドライブダブルオーバー、略してDW-Oだそうだ」

 それはどうでもいい、と千冬の顔に書いてあった。まあ俺もこの辺はどうでも良いんだがね。下手に弄ると虚無りそうだし。

「効果は能力の底上げと搭乗者保護、それと自律戦闘だな。他にもあるのかもしれんが、今はこれしか解らん」
「……元々あったシステムを改造して上位互換にでもしたのか……?」
「どうだろうな。発動条件は第一コアよりも第ニコアの方が稼働率が高く、合計して100%を超えている事だな」

 しかし稼動記録には150%を超えていたとあった。恐らく暴走の原因はここにあるんだろう。コアは稼働率上がるとどうなるか解らん部分があるからな。
 目安としては一般的な稼働率の限界がコア稼働率の50%程度に相当する。つまりブルー・ティアーズの偏向射撃にもまだまだ上がある可能性を示唆しているが、それは今は関係ないか。

「詳しい事はもう何も解らん。下手に弄って機能不全でも起きたらもしもの時に困るのは千春だ」
「そう、だが……それでも、あんなシステムを残しておく理由には弱い」
「しかし根っこの方までガッツリ入っててな、アレを消すと基幹プログラムが消滅する恐れがある。リミッターをかける程度にする事を勧めるが」
「くっ……」

 千春の保護者として、教師として譲れない部分もあるだろう。だが、あのシステムの効果が凄まじい事は確認済みの筈だ。今後の情勢が見えない今、アレを失うのは些か惜しい。それに下手をすれば六花が消えてしまうのも痛い。

「……解った。頼むぞ、源蔵」
「オーライ」

 なるべく早くアレを完成させた方が良いな。良い隠れ蓑だったが、そう悠長な事は言っていられなさそうだ。



 ……あれから一週間が経った。未だ千春は目を覚ます事はなく、IS学園を包む空気は重苦しいままである。
 建物やクレーターは徐々に修復されつつあるが、こればかりはどうしようもないらしい。
 比較的周囲の空気に左右されない私、ラウラ・ボーデヴィッヒが言うのだから間違いは無い。

 教官は手が空いた時は常に彼女の病室に居るそうだし、私の嫁たる一夏も毎日見舞いに行っている。
 この状況を打破できるのはドクトルだけなのだろうが、彼もお手上げだと言っていた。

「しかし、顔が広いと思っていたがまさか一人で学園全体を動かすほどとはな……」
「―――それが彼女の特異性なのでしょう」
「っ!?」

 独り言の筈だった。本来軍務に服すべき者としては悪癖にしかならない行動だが、私が一人の人間である事を自覚できるこの癖は密かに気に入っていた。
 しかし、その声に応えた者が居た。馬鹿な。この弛緩した学園の空気に私も毒されてしまったのか? 違う、これは……!

「遺伝子強化……試験体」
「初めまして、ですね。個体識別名、クウネル・サンダースと申します。以後お見知り置きを」

 その少女は白一色のスーツに杖を持ち、何故か小脇に赤いバーレルを持っていた。微かに漂ってくる香りからしてバケンチェン……フライドチキンだろう。
 問題はその顔だ。顔立ちやツインテールにした髪の色は私とまったく同じ。それはそうだ、同じ遺伝子から生まれた仲間なのだから。

 私達遺伝子強化試験体は複数のプランによって作られ、現在は私も含めて稼動試験中だ。私達のデータは次の世代への糧となるだろう。
 しかし、試験管ベビーとは言え多少の誤差は発生する。そこで開発者は一つの遺伝子型から複数の個体を生み出し、性能を比較して理想値に最も近い固体を選出した。

 私もその一つであり、ラウラ・ボーデヴィッヒという個体識別名もその時に得た物だ。そして選ばれなかった個体の行方を私は知らない。
 しかし、正直に言って訳が解らない。何故私と同じ顔の存在が訳の解らない格好をして何故かこんな所にいる? いかん、混乱してきた。

「ふむ……状況把握能力の低下を確認。所詮はこの程度ですか」
「……何?」
「いえ、確認事項があっただけですのでご安心を。それとご懸念の我々の処遇ですが、大半は慰安任務と言う名の陵辱人生を送っています。今もあひんあひん言ってる筈です。
 中にはドラマチックな人生を送った個体も居ますが、大抵は使い潰されてお終いですね。私も中々劇的な人生を送っていますが……はて、物に人生と言う言葉は正しいのでしょうか?」

 何だコレは。私と同じ声でそんな事を口にするな。私と同じ顔でそんな空虚な表情をするな。私と同じ体を物などと言うな。
 ぐにゃり、と地面が迫ってくるのを知覚する。普段なら身を跳ねさせて体勢を立て直すが、今はまともに動く事すらできそうにない。

「……腑抜けましたね。我々の骸の上に立っていると言うのに」
「っ!」

 足を前に出す。身体が止まり、腹の底に力が戻ってくる。そうだ、私は彼女達の骸の上、に……?

「待て! 何故貴様がここにいる! 貴様の言う通りならば、貴様がここにいるのは何故だ!」
「混乱の継続を確認……脱出したからですが?」
「ええい、説明が端的過ぎて……と言うかそもそも貴様は部外者だろうが! 何故ここに入ってきた!」
「思考の正常化作用を確認……お使いです」

 表情を映さない顔を見る。いや、違う。表情に出してこそいないが、コイツはほくそ笑んでいる。私の醜態を見て愉しんでいるのだ。
 理由は恐らく個体識別名を手に入れた私への嫉妬。そしてそれすらも余興とする何かを目的としている。

「対象への認識を変更。会話から入手できる物以外からの情報収集能力を上方修正」
「そのふざけた話し方をやめろ。そしてどうやって学園内に入った」
「正面からモノレールに乗って堂々と、ですが。駅の改札からならば進入するのは容易です」
「監視カメラや警備が居るだろうが」
「私の容姿をお忘れですか? 堂々としていれば意外と気付かれないものです」

 とは言え本格的に確認されてはどうしようもありませんが、とクウネルとやらは言う。ふざけた奴だ。
 だが、流石に私と同じ遺伝子から生まれただけはある。言うのは簡単だが実行するのは至難の業だろう。

「まあ良い。ここから先は教官の前で吐いてもらうとしようか」
「そうですね、そろそろ本来の目的に移りましょう。これにて失礼致します」
「逃がすかっ!」
「遅い―――起きなさい、ブリューナク」

 奴の髪飾りが閃光を放ち、IS展開時特有の振動が伝わってくる。それに一瞬躊躇するも、私もシュヴァルツィア・レーゲンを起動させた。
 しかし、その一瞬の内に間合いを詰められ、胸に何か鋭い物が当たる感触と共に私は後ろへと吹き飛ばされていた。

「くっ……!」
「PaK展開、ファイエル」
「そこは間違えるな!」

 私は街路樹を一本なぎ倒してから体勢を立て直し、眼前に迫った大口径の銃弾を停止結界で止める。と言うかこれは最早『砲』だ。
 私もドイツ軍人の嗜みとしてアハトアハトは大好きだが、幾らISだろうとこれは手持ち武装にする物ではない。

 更に驚く事に、奴はこの砲を左手一本で保持していた。右手には槍……いや、ブースター付きスコップか? ともかく先ほどの一撃はこれだろう。
 しかも奴はISを展開しているが、こんなタイプのISは見た事が無い。レーゲンのデータベースにも該当無し、完全なアンノウンだ。

「距離を取りますか……ゲットライド、では無いんですけどね」
「この訳の解らない言動……やはりドクトル絡みの人間か!」

 巨大な板に乗るように飛ぶISなど聞いた事も無いし、そもそも自力飛行ができるISに飛行補助具など要らない。
 カラーリングは全体的に緑色であり、フィッティング用のスーツは転校してきた頃のシャルロットのようなスパッツ型だ。

 ただ、何故か上半身はいわゆる紐ビキニであり、私同様の体型には全く似合っていなかった……これ以上は悲しくなるから突っ込まないようにしよう。
 レーゲンからの情報によると右手首の青いパーツ、更にボードに多数搭載されている小型ナイフが主な武装らしい。個人的には首元のマフラーも怪しい。

「ツァウバー、クナイ、あとおまけにトランプ、発射」
「火球、投擲用ナイフ……カードだと!?」

 火球を避け、ナイフを停止結界で失速させて最後の攻撃に驚く。解析結果は何の変哲も無いカード、それもプラスチック製だ。
 地面に軽く突き刺さったそれには一つずつ文字が書いてあり、左から『極水無限波』と読めた。何がしたいんだ。

「お客様がお望みなら……と、これは戦う前に言うべきでしたか」
「ふざけた真似を!」
「おっと……PaKに銃剣をつけておいて正解でしたね」
「砲に銃剣なぞ付けるな!」

 私のプラズマ手刀を砲の先に申し訳程度につけた銃剣で払われる。重量任せの払いではあったが、隙を突くようにブースタースコップが私を襲う。
 攻撃は難なく払うが、このパターンはまずい。奇抜な装備と言動だが、コイツは強い。少なくとも一年の代表候補生レベルの実力は有している。

 そしてこのパターンは妙な装備を持ち出してきた時の千春や簪と同じパターンだ。相手のペースに飲まれた時点で負ける。
 ほら、現に簡単にスコップを手放して新しい武器を出してくるじゃないか。こうなった時は攻撃の度に新しい武器が出てくるのが恐ろしいんだ。

「色も丁度いいですし、やはりここはヴァルキュリアの槍で行きますか」
「そんな重い武器でっ! 停止結界で止めてくれる!」
「……かかりましたね? アクティブ・イナーシャル・キャンセラー改『ファントム・ドーター』、起動」
「何っ!?」

 相手の動きを止めようとした私が指一本動かせなくなる。まさか、レーゲンのAICのコントロールを奪ったのか!? そんな馬鹿な!
 くっ、駄目だ……武装の多さと言い、完全に悪乗りした時の千春や簪と同じパターンだ。気持ちが負けてしまっている……!

「それでは一度動けなく……む? いけませんね、気付かれましたか」

 そう言うと、奴は手早く武装を量子化して手放したスコップも回収する。ついでに道端に置かれていたバーレルも再び小脇に抱えていた。
 しかし、それでも奴のAICは解除されない。集中力が尋常ではないのか、それともシステムが改良されているのか?

「それでは失礼します。貴女のお相手は……まあ、暇になったらに致しましょうか」
「ふざ、けるな……!」
「―――吼えるな、雑魚が」

 くん、と奴の人差し指と親指が締まる。それに合わせて私の首が圧迫され、呼吸と血流が満足に行き渡らなくなる。
 AICでそんな芸当まで、という思考を最後に、私の意識は完全にブラックアウトした。

 ……完敗、だった。



「まぁた派手にやりやがったな、オメー」
「申し訳ありません。はじめてのおつかいなので少々はしゃいでしまいました」
「アイツも最近は腑抜けてきてたから良い薬だろうけどよ……あ、何飲む?」
「ドクペをお願いします」

 つい二分前に「私と契約して青のケンプファーになってください」と虎耳をつけて現れた自称クウネルが持参してきたバーレルをつつく。
 現れた時の言動といい、先程確認したラウラとの一戦といい、完全に束経由で俺に毒されてます。本当にありがとうございました。

「ああ、この薬臭い匂いがたまりません……」
「ゲップがチョコレートの匂いがするのが不思議だよな」
「やはり貴方とは気が合いそうです。パパの言う事を聞く事に致しましょう」
「さいで」

 モリモリと二人で骨付きチキンにかぶりつく。またぞろ束が無駄技術を発揮したのか、バーレルから出てきたチキンは揚げたてジューシーな香ばしさだった。
 しかしジャンクな食生活だな。駄目だぞ、もっと野菜を食べないと。肉野菜炒め最強説を教えてやるべきだろうか。

「そんで束は何て?」
「流石はお父様、私が束様からの使者とお気付きでしたか」
「まあ接近してくるのに人参型ロケットなんか使ってりゃな」
「元ネタは違うんですけどね」

 元々隠す気は無いのか、ちょっと探したら束の人参ロケットがすぐに見つかった。凄いな、節約とネタを同時に叶えてやがる。

「っつーかお前ら、俺の井上フォルダ漁りやがったな?」
「束様が、ですが……あ、犬神を使うのを忘れていました」
「アレも搭載してんのかよ……レーゲンにつけてやろうと思ってたんだけどな、色的に」
「それは申し訳ないことを致しました。しかし私も遺伝学上はドイツ人ですので言わせて頂きますが、ライフルよりはアハトアハトの方が好きです」

 ああ、あの櫛も撃てるようにしたライフルか。って事はやっぱりマフラーの中にはデリンジャー入れてやがるな?

「だからPaKなんて持ち出してきやがったんだな……GAU流用してる俺が言えた事じゃねーけどよ」
「IS同士の戦闘なら既存武器の流用で充分戦えますからね。ISに勝てるのはISだけ、と言うのは当たらなければどうという事は無い、と同じ言葉ですから」
「そういう風に作ったからなー」
「それに気付かず新技術の開発をしている各国涙目、ですね」

 まあ技術競争は良い事だぞ、うん。

「ほんで、何の用だ? 養ってもらいなさいとか?」
「いえ。このデータを渡すように、と」

 ぷちりと蝶ネクタイを外し、それを俺に差し出してくる。またご丁寧にボイスチェンジャー機能までついていた。って事は腕時計は麻酔銃、ベルトはサッカーボールでも出るのか。
 俺は蝶ネクタイ型記憶端末に入っていたデータを吸い出し、それを空間投射モニターで確認する。その間にクウネルはもりもりと骨付きチキンにかぶりついていた。

「あ、サスペンダーと眼鏡、スケボーもちゃんとありますよ?」
「徹底してんな……って、マジかよコレ」

 南磁極点って海の中じゃなかったか? それにコード「黒鍵」ねぇ……?

「先日、最終計画の目処が立ったとの事でしたので。本日は可能ならばお連れするように、と」
「籍入れんのにあとどんだけかかんだよ……」
「流石にフリーメイソンやコーサ・ノストラ等、一般的に言われている秘密結社全てが亡国機業の末端組織とは束様も看破できなかったようですね。
 そして束様お一人ではもう暫くは動けないようでしたが、お父様とならやれると判断されたようです」
「結局アイツは世界を自分の望む混沌に変えたいだけだったのになー。コレに気付いちまったのが運の尽き、か」

 クウネルはこくりと首肯する。コイツも一通りは知っているようだ。

「解った。荷物は……また後で取りに来りゃ良いか」
「それでは食べ終えたら出発致しましょう」
「……何で骨しゃぶってんだ?」
「軟骨おいしいです」

 俺もクウネルに付き合って軟骨をコリコリ食べ、最後にドクペで流し込んで同時にゲップをする。

「それでは参りましょう。本棚はありますか?」
「そこにあるけど、まさかオメー……」
「ええ、束様の新発明です」

 ギッチギチに詰まっていた本棚から数冊抜き取り、本を動かせるだけのスペースを作る。何作ってんだアイツは。

「右、左、くぱぁ、と」
「くぱぁ言うな」

 鍵の開く音と共に量子転送が開始される。うわー、遂に生き物の量子転送まで実現しやがったのか。

「それでは我々の拠点、南極基地へお連れします。暖房が効いていますので暖かいですよ」
「氷溶けるぞ」



「源蔵、アレの調整と整備を頼みたいんだが……」

 二人が部屋から消えるのと入れ替わりに千冬が部屋を訪れていた。しかし、二人の姿は既に無い。見つかっていたら大事になっていただろう、色んな意味で。

「……源蔵?」

 その言葉は、独りの部屋に溶けるように消えていった。



 辿り着いたのは薄暗い部屋だった。しかも照明が非常灯のような赤みを帯びている。非常に目に悪い。っつーか暗い。
 しかし先行するクウネルは躊躇無く歩いていった。目が慣れると周囲に物を置いていない事が解る。少し早めに歩けばすぐに追い着く事ができた。

「この先で束様がお待ちです。メイクラブしようがイチャイチャしようが子作りしようがバッチリくっきり覗くだけなのでご安心下さい」
「そこは安心する所じゃねーな。案内ごくろー」
「投げやりですね」
「暗いからな」

 返答も実に投げやりだ。どーせシリアスな空気になるだろうってのが簡単に予想できるからテンションも低い。
 アイツは良くも悪くも場の空気を変える奴だから、アイツがマジになってると周りもマジになっちゃうんだよね。

「まあ折角のお誘いだし……束ー、入るぞー」

 妙に近未来チックなドアが開き、これまた暗い室内に入る。その部屋は中央のモニターしか光源が無いように見えるのに全体がぼんやりと光っていた。
 間接照明だろうかと考えながら入ると、こちらに背を向けた椅子からひょこっと手が生えてきた。こちらに手招きをしている。束だろう。

「よう、どーしとぅあっ!?」
「……にひ」

 椅子の正面に顔を出した途端、ぐるりと視界が回る。そして軽い衝撃と共に椅子へと押し付けられていた。
 軽い衝撃の正体は束が俺の上に乗っかった衝撃らしかった。現に俺と向かい合うように俺の膝と言うか股間の上に跨っている。勃起すんぞテメー。

「えへへー」
「そうか、遂に脳が……」
「何か酷い事言われてる!? 違うよー、久々に会えて嬉しいんだよー」
「んな時間空いてた訳でもないだろーが」
「投稿時間的な意味でね」
「……すんません」

 首に腕を回されて抱きしめられる。よーし良いぞもっとやれ。あと体温高いなお前。風邪でも引いたか?
 ……いや、この股間から太もも周りの湿気から察するにそういう事なんだろう。バッチコイだ。

「ね……私、今すっごいドキドキしてるの。聞こえてる?」
「ああ。しかしお前、少し痩せたか? 何か前より軽い気がする」
「お、嬉しい事言ってくれるねー。よーし、ご褒美にもっとぱふぱふしてあげよう」
「バッチコイヤオラァー」

 いや、これは痩せたんじゃないな。やつれてるんだ。まあこの程度なら研究に没頭してる頃ならよくある事だが、俺を呼んだって事は何かしら理由があるんだろう。
 などと考えている間も頭をクンカクンカされているので俺もお返しに谷間をクンカクンカしてやる。何か今の俺、凄く頭悪い。

「で、何の用だ? わざわざ呼び出すなんて珍しいな」
「むー、すぐ用件に持ってこうとするー。これだから日本人はワーカーホリックって言われるんだよ」
「まあ混じりっ気なしの日本人なんで。別に今の状態のままでも話は出来るだろ?」
「ちょっと説明が必要だからね……っと」

 束が手を離し、体を180度回転させる。いわゆる背面座位の形だが、これは昔からよくやっていた形なので素直に前に手を回してやる。
 身じろぎする度に感じられる尻や背中の柔らかさと、前に回した手が支える胸の重みが実に心地良い。その間に束は話をする準備を整えていた。

「ゲンゾー、亡国機業って知ってる?」
「一応はな。世界各国の政府や有力企業、巨大な組織の殆どを支配下に置いてる秘密結社ってぐらいは」
「そこなんだけど、潰しちゃおうと思うんだ」
「黒鍵、だったか? 確かに邪魔だな」

 亡国機業。この名称は実は正しい物ではない。いや、そもそもこの組織には正しい名称など存在しない。
 世界各国に影響力を持ち、古くはギリシア元老院やローマ教会、バラモンや藤原摂関家等は一通り連中の影響下にある、もしくはあったと見て良い。
 たまに力を落とす事もあるが、その場合はその時に隆盛を誇っている組織が亡国機業によって作られた物である可能性が高い。
 ここまでは俺も知っていたが、どうやら束は自力で調査を行っていたらしい。よくこんな情報を手に入れられたもんだ。

 亡国機業の力の根源には『黒鍵』という物体が関わってくる。これは人類有史以前から地球に存在する宇宙起源物質らしく、亡国機業はこの力を過去何度か使った事があるらしい。
 形状は基本的に2メートル程度の杖のようなものだが、中には黒く巨大な板や球体である物もあるらしい。ぶっちゃけるとモノリスとかARMSだ。
 神の子とか預言者とか歴史上で言われている人物もこの黒鍵の能力の一部を使っていたらしく、それこそ超常的な力が使えたんだとか。
 世界中で確認されている超能力者や奇跡なんかはそれが遠隔地で発揮されているだけ……らしいのだが、それを確認する術は無い。というのが束からのメッセージにあったことだ。

「……今の世界は、つまらないからね。連中が世界を管理する、とか言ってるせいで可能性が消えちゃってるもん」
「お前、個人の暴走から起こった事件とか好きだもんなぁ……予想が出来ないから面白いってのは解らなくも無いけど」
「で、それにはあの連中がちょこっと邪魔なんですしーおすしー」
「世界の管理者が混沌を許す訳もないだろうしな」

 機を織るように、少しずつ模様を作るように国を亡くしていく。だから亡国機業。どこの誰だか知らないが上手い名前をつけたもんだ。
 しかし、束が望むのは混沌。一秒の後、一瞬の後にどうなるのかが予想も出来ないような『面白い』世界。

 最初はきっと興味本位で世界をエミュレートしてしまい、その結末が何度やっても変わらなかった。それだけの事だったんだろう。
 束は生来の頭の良さから自分の予想の範囲外の事柄を好む傾向にあり、そんな世界はつまらない事この上なかったに違いない。

 だから白騎士事件を起こして世界を変えた。科学の可能性と、今の政治や国際関係の限界を気付かせるために。
 俺と作ったハミングバードの技術がそれを可能にし、それを御し得る千冬がそれを可能にした。だからやった。それだけだ。

「ホントはISコアはこんなに一杯作るつもりは無かったんだ。多くても100とかそれぐらい。それで充分な筈だったから」
「……だが、お前はこいつらに気付いた、と。よく気付いたな」
「これでも篠ノ之流の後継者候補だったからね、悪意とか邪気には敏感なんだ。そしてコアを作りながらちょっとずつ調べて……最低でも450は欲しいって解ったんだ」
「ISそんだけ集めないと駄目とかどんだけだよ……」

 連中にISが拿捕される可能性もあったし、余分に作っておく必要があったそうな。まあ実際にすぐ奪われてたしね。
 あと俺に説明が無かった理由は俺は説明しない方が面白いから、だそうな。これは喜んで良いんだろうか……。

「ゲンゾーにもISが使えればもっと少なくても良かったんだけど……でも、いっくんのために作ったプログラムが光明を見出してくれた」
「一つ事例が出来ればあとは調べるだけだもんな。それこそ俺達の領分だ」
「うん。それにゲンゾーが作ったAIと第五世代技術……アレがあればコアは10個もいらない。ふふっ、本当にゲンゾーは面白いよね」
「そうか? 俺としてはお前が予想できる範囲でしか動けてないと思ったんだが……」

 ふるふると束が頭を振る。束が面白いと言う時は大抵「予想が出来なかった」と言っているのと同義になる。頭が良いのも考え物だな。
 世界の動きを予想できれば、と大抵の人は考える。だが、それが『当たり前』である束にとってはその逆こそが願いなのだ。

「連中を消せば世界を導く者は居なくなる。そうすれば世界は混沌へと変わっていくよ。解りきった結末じゃなく、ね」
「……カオス、か」
「ちゃおッス、かもね」
「最初はギャグ漫画だったのになぁ……」

 いまいち締まらないが、それが俺達らしさだろう。だってそうしないと平静を保っていられないから。具体的には息子がおっきしてるから。
 ……あ、やべ。良い事思いついちまった。

「クウネルー、聞いてたらこっち来ーい」
「あ、今日はそんな名前なんだ」
「―――ここに」
「早いなオイ。あと今日はって何だ?」

 音もなく現れるクウネル。ただ束の言葉からすると名前には若干事情があるらしい。それもそうか。

「くーちゃんは毎日違う名前を名乗ってるんだ。共通点は『く』で始まるって事だけ」
「昨日はクワトロ・バジーナ、一昨日はクドリャフカ・ストルガツカヤでした。因みに明日はクロコダインです」
「最初に会った時なんて暫く下ネタだったしねー」
「当時は語彙が貧弱でしたから」

 案外解っててやってた可能性もあるが。しかも明日は獣王かよ。

「話を戻すぞ、クー。お前はこの部屋に入る前に自分が言った言葉を覚えてるな?」
「はっ」
「今から嫌ってほど見せてやる。存分に楽しめ」

 俺はそう言うと束のスカートをたくし上げ始める。束は慌てて太ももを閉じるが、生憎とパワーが、そして何よりも速さが足りない。
 既に右手は最後の一枚に辿り着いているし、左手はがっしりと巨峰を掴んでいる。感覚信号を伝達するタイプを持ってくるべきだったか。

「え、あ、ちょっ、ゲンゾー!?」
「お前も期待してたんだろ? 存分に愉しませてやるよ」
「や、そんなぁ……」
「……マジで始めやがりました、こいつら」

 とりあえず、と言ってクーが指を一つ鳴らす。すると暗く雑多な部屋が普通の六畳一間に変化する。
 ほむホームの原理を使ったとか何とか言っていたが、そんなんは知ったこっちゃない。

 ……いや、描写はしないよ? ×××板行きになるし。



 はい、どうも。遂にオリジナル展開へと入っていきます。Bルートって書いてあるように原作が進めばAルートも進んできます。
 そして明らかになった亡国機業と束の秘密。考えれば考えるほど単純な方向に進んでくのが俺の悪癖ですね解ります。

 そして現れたくーちゃん。外見はラウラとほぼ同じです。彼女の本名はきっと永遠の謎。そしてマリーナ武装を完璧に使いこなしております。
 早ければ次か次の次でBルートは終了になります。次回、乞うご期待!


 因みに今はフェアリーテイルの転生オリ主書いてたりします。ミラジェーンは子供の頃の方がかわいいよね。




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