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No.27133の一覧
[0] (新話追加)僕の恋人はお兄ちゃん?(インフィニット・ストラトス オリキャラ転生系 R15)[ゼミル](2012/02/22 21:06)
[1] プロローグ(上):彼女が彼と出会うまで[ゼミル](2011/06/11 09:53)
[2] プロローグ(下):彼がISを使える事に気づくまで[ゼミル](2011/06/11 09:57)
[3] 1-1:バカップルの来日と再会[ゼミル](2011/06/11 10:00)
[4] 1-2:決闘の経緯/刺激的過ぎる再会[ゼミル](2011/06/11 10:04)
[5] 1-3:決闘対策期間[ゼミル](2011/06/11 10:10)
[6] 1-4:サムライハート[ゼミル](2011/06/11 10:13)
[7] 1-5:伝染?[ゼミル](2011/06/11 10:18)
[8] 1-6:School days(一部改定)[ゼミル](2011/06/11 10:23)
[9] 1-7:再会TAKE2[ゼミル](2011/05/06 23:51)
[10] 1-8:Fire in the hole!/友情[ゼミル](2011/05/11 10:14)
[11] 1-9:約束の行方/恋は戦争?[ゼミル](2011/05/22 15:49)
[12] 1-10:決闘者×乱入者×突入者[ゼミル](2011/05/22 15:49)
[13] 1-11:決着/少女達の答え[ゼミル](2011/05/22 23:32)
[14] 2-1:ボーイズトーク/銀の嵐・序章[ゼミル](2011/05/25 11:54)
[15] 2-2:結構気にしてるんです/ランチタイム[ゼミル](2011/05/28 11:12)
[16] 2-3:銃声の記憶[ゼミル](2011/06/03 00:46)
[17] 2-4:ガールズトーク[ゼミル](2011/06/06 00:20)
[18] 2-5:Black vs White:1st Round[ゼミル](2011/06/11 00:06)
[19] 2-6:家庭の事情/タッグマッチに向けての一幕[ゼミル](2011/06/14 11:47)
[20] 2-7:八者四様[ゼミル](2011/06/19 11:57)
[21] 2-8:Black vs White:Bullet & Blade[ゼミル](2011/06/24 00:03)
[22] 2-9:Black vs White:Fake & Real/掌[ゼミル](2011/06/27 00:24)
[23] 3-1:とある朝の風景/一夏にまつわるエトセトラ[ゼミル](2011/08/09 00:38)
[24] 3-2:イントゥ・ザ・ブルー[ゼミル](2011/08/13 18:44)
[25] 3-3:疑わしきは/イントゥ・ザ・スカイ[ゼミル](2011/08/27 10:42)
[26] 3-4:許されざる者/理由[ゼミル](2011/09/01 23:59)
[27] 3-5:バースデイ[ゼミル](2011/09/10 00:25)
[28] 3-6:アナタノオト/覚悟完了[ゼミル](2011/09/18 18:36)
[31] 原作3巻終了時までの設定[ゼミル](2011/12/13 10:26)
[32] 4-1:Summer Time・序[ゼミル](2011/12/25 17:22)
[33] 4-2:Summer Time・ある夫婦+αの場合[ゼミル](2011/09/26 17:44)
[34] 4-3:Summer Time・トライアングラー+αの場合(???追加)[ゼミル](2011/12/25 17:24)
[35] 4-4:Summer Time・そして仲間達の場合[ゼミル](2011/12/25 17:25)
[36] 5-1:Friends[ゼミル](2011/10/23 23:28)
[37] 5-2:影の軍隊/青猫と白猫[ゼミル](2011/10/28 19:04)
[38] 5-3:代表候補生と男性IS操縦者に関する部活動についての一幕[ゼミル](2011/11/01 10:57)
[39] 5-4:リアルバウトハイスクール[ゼミル](2011/11/07 00:31)
[40] 5-5:アフタースクール/ブレイクスルー[ゼミル](2011/11/13 23:49)
[41] 5-6:ロングキス・グッドナイト[ゼミル](2011/11/19 00:31)
[42] 5-7:千客万来(上)[ゼミル](2011/11/26 11:26)
[43] 5-8:千客万来(下)[ゼミル](2011/12/04 11:39)
[44] 5-9:ダブルチーム(上)[ゼミル](2011/12/11 12:18)
[45] 5-10:ダブルチーム(中)[ゼミル](2011/12/17 00:01)
[46] 5-11:ダブルチーム(下)/ネバー・セイ・ダイ[ゼミル](2011/12/24 15:42)
[47] 6-1:水面下の憂鬱[ゼミル](2012/02/22 21:05)
[48] 6-2:Holiday -School side-[ゼミル](2012/04/27 10:25)
[49] 6-3:Holiday -Public side-[ゼミル](2012/04/30 13:17)
[50] 6-4:ACE COMBAT(1)[ゼミル](2012/05/05 10:18)
[51] 6-5:ACE COMBAT(2)[ゼミル](2012/05/08 10:25)
[52] 番外編:Year’s End[ゼミル](2011/12/31 18:38)
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[27133] 5-5:アフタースクール/ブレイクスルー
Name: ゼミル◆d3473b94 ID:27a72cf3 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/11/13 23:49

「――――それじゃあこれからよろしくお願いします」


生徒会長との素手での決闘から翌日、剣道着姿の一夏は剣道部への入部の申し込みの為に放課後の剣道場を訪れていた。

剣道場には剣道部所属の生徒達のみならず、一夏が剣道部に入部する事を聞きつけた他の部活の少女達で犇めいている。その大半は『織斑一夏争奪戦』が本人が自ら剣道部に入部した事によるショックから、殆どが滝のような涙を流して恨めし気な気配を漂わせていたが。


「うん、これで一夏君目当てで幽霊部員の篠ノ之君もきちんと顔を出してくれるようになるだろうね?」

「うっ・・・・・・・も、申し訳ありません」


部長のお言葉に肩を落とすのはこれまた剣道着姿の箒。何気に部長が昨日生徒会長に襲い掛かってあえなく撃退された1人である事に一夏は気づく。

手刀1発で気絶させられた人物ではあるが確かに中々キレのある動きだったと思い返す。流石世界中から集められた(一応)エリートなだけあるなぁ。


「とりあえずまずは織斑君のお手並み拝見といかせてもらおうか?他の子達も皆織斑君と手合わせしたがってるみたいだしね?」

「ならばまずは私が!」

「ああ篠ノ之君は却下だからね?今まで散々部活をサボっておきながら織斑君と熱い時間を過ごしていたんだしね?」


にべもないが図星だったので反論のしようが全く無い。

部長はどの部員を最初に選ぼうかと見回してみたが・・・・・・少女達の目が口ほどに『私を選べ!私を選べ!』の大合唱。もはや殺気に思えるぐらい鋭い視線を一身に浴びる羽目に陥る。

しばし部長は首を捻って考え込んでから、やがて部長はポンと手を打つ。


「それじゃあこの際だから皆同時に織斑君に相手してもらおうか?」

「ちょっと待てえぇぇぇぇぇぇぇ!?それ何て袋叩きってもう皆構えちゃってるし待った待ったまだ俺防具着けてな・・・・・・アッー!!」

「い、一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」






1分後、そこには死屍累々を前に1人仁王立ちする一夏の姿が!


「早っ!」

「やっぱり織斑君強っ!」

「今更だけど織斑先生の弟で男子でIS動かせるだけあるよねー」

「うむ、流石一夏だな!」

「もう織斑君が部長で良いんじゃないかな?譲っても構わないよ?」


口々に驚きと称賛の言葉を漏らしあう野次馬の少女達。襲い掛かる剣道少女達相手に無双を繰り広げた一夏の姿に惚れ直しつつうんうんと何度も頷く箒。

半ば呆れるようにどこかのライダーみたいな事を口走ったのは現剣道部部長である。彼女の言葉ももっともで、四方を取り囲まれて防具も無しに打ち込まれたにもかかわらず、それらを全て紙一重で交わした上で次々一太刀浴びせていくその姿はまるで時代劇のラスト5分の見せ場の如し。


「どうも織斑君は1対1だけじゃなく1対多の戦いにも慣れてるみたいだね?どこで覚えたのか興味があるよ?」

「え、えーと、大きな声では言えないんですけど・・・・・・路上での喧嘩とかで鍛えられたといいますか」


思えばあの頃はよく無茶ばっかりして千冬姉にも迷惑かけたなあと遠い目。

とはいえそれは今の一夏の実力を形作った重要な経験である事に間違いなく、特に乱戦時の回避能力と見切り、そして視界外からの攻撃に反応する為の勘の鋭さを養うには絶好の機会だったと言えよう。


「よし、ならば次こそ私が――――」

「そいつら程度では物足りんだろう?今度は私が相手をしてやろう」


その凛々しい声が剣道場に響き渡った瞬間、一斉に野次馬の人垣がモーゼの十戒よろしく割れた。

一瞬でざわめき声が消えた場内に新たな人物が姿を現した。誰も言葉を発する事が出来ないでいる。皆その人物の登場に恐れ戦き、黙って剣道場の中央まで彼女が進み出るのを見送る他無い。

史上最強の乙女、織斑千冬の登場である。格好は一夏達同様剣道着。肩には竹刀。


「剣道着ファッションの織斑姉弟ツーショットキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」

「写真、ありったけの写真を撮るのよ!こんなチャンス今を逃せばもう一生訪れないわよ!?」

「千冬様抱いて!是非その竹刀で私の(ピー)をお奪いになってー!!」


凄まじい反響である。静寂から一転して大歓声が剣道場を震わせ、近くを通りがかった他の生徒や教員が何の騒ぎかと思ったほどだ。

これには相変わらず千冬姉は凄い人気だなと苦笑い。本人は非常に鬱陶しそうに顔をしかめ、五月蠅そうに耳にほっそりとした指を突っ込んだ。

最後の方で聞こえてきた女生徒の誰かの完成に関しては聞かなかった事にした。指摘したらしたで色々と事態が悪化しそうだった。千冬の方は後程その生徒を探し出して教育的制裁をお見舞う事を固く誓ったが。

・・・・・・むしろ叩かれて喜んだりしないだろうな?と一抹の不安も思いつつ。


「あの、だから次は私が・・・・・・」

「丁度良い機会だ。見世物扱いは好かんが、最近お前の相手もしてやれていなかったし久しぶりに稽古をつけてやろう。そうだな、最低でも1度に20合位は受け切ってみせろ」

「冗談。今度こそぜってー1発は入れてみせるさ!」

「おい、聞いているのか!?」

「ふん、さっさと防具をつけろ」

「千冬姉こそ危ないからいい加減防具着けなってば」

「だから一夏も千冬さんも――――」

「準備はできたな?ならどこからでも好きなように打ち込んで来い」

「いくぜ!うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


最強の姉を前に決してひるむ事無くまっすぐ彼女を見つめたまま、一夏は裂帛の気合いと共に竹刀を振りかぶって素早く踏み込んでいく。




「ううう、一夏に無視してくるなんて・・・・・・」

「さっさと諦めて場所を空けるべきだったね?」











「――――とまあ、こんな事が昨日あったんだが・・・・・・だから別に簪さん自身が悪い訳じゃないんだからそこまで落ち込む事はないぞ」


一方その頃整備室。例によって簪の専用機完成の手伝いにやって来ていたミシェルが友人達に昨日の放課後の顛末を話し終えてからまず行ったのは、リアルorz状態になった簪の肩を叩いて慰める事であった。

姉に関わるロクでもないアレコレにいい加減慣れてしまっている簪はすぐに立ち直るとペコペコと頭を下げつつ、しかし同時に驚きの念も抱いていた。


「だけど、織斑君は凄いと思う。そこまでお姉ちゃんに通用する人って滅多に居ないから・・・・・・」

「そりゃ一夏だもの、アイツの頑丈さは中学の頃から折り紙つきだったしね。マラソン大会でもブッチギリで陸上部に勝っちゃうような奴だもの」

「うむ、この私よりも強いのだから当たり前だな。それでこそ私の嫁に相応しいというものだ」

「はいはいテンプレ乙。だけど私達との訓練に来ないと思ったら他の女と一緒だったっていうのは聞き捨てならないわね。普通アイツの方から説明してしかるべきでしょうが。一夏らしいっちゃ一夏らしいけどさ」

「(・・・・・・会長の下着を壊した事は言わないでおこう)」


もちろんその場で見張り役―会長に対しての―として2人に付いていたミシェルも楯無の上半身ヌードはバッチリ目撃していたが、あれはあくまで偶然なのであり望まぬ目撃者となってしまった自分に責任はない・・・・・・筈。

だからといってそこまで解説するのもはばかられるのでその辺りは話していない。雉も鳴かずば撃たれないだろうから。

・・・・・・でも何故だろう、自分が言わなくても結局皆に知れ渡りそうな嫌な予感がするのは。


「ですけど中々進みませんわね。まさか新しい機体を組み立てる事がここまで難しい事だとは、思ってもいませんでしたわ」

「・・・・・・だけど、私だけの時よりは断然進み具合の早さが違う・・・・・・ありがとう、皆」


もう1度簪は頭を下げた。今度は謝罪ではなく、感謝の気持ちを込めて。

誰かと一緒に協力し合いながら目標に向かって努力する事の楽しさと大切さを、彼らは自分に思い出させてくれたから。


「気にしないで良いよ。困った時はお互い様なんだしね」

「そーそー、こんな風に人の機体を弄るのも滅多にない機会だろうし、これもこれでいい勉強になるわ」


専用機持ちともなればこうして専用の施設で自ら点検するのは珍しくないのだが、他人の専用機の点検を行うのはかなり珍しいと言って良いだろう。そう考えると中々新鮮な体験だ。

現在<打鉄弐型>は武装や装甲の取り付けといったハードウェア関連はほぼ完了しているが、それらを正常に作動させるソフトウェアが未だ未完成である。制御プログラムが完成しても実際に機体を操って問題点を洗い出すという肝心要の作業が待ち構えているので、正式稼働に持っていくにはまだまだ時間が必要だ。

特にスラスターなどの動力関係になると熟練の職人並の繊細な調整が必要と言っても過言ではない。いざという時は整備課の先輩方の力も借りるのも手か。


「しかし、ここまで大変な事をあの更識さんのお姉さんは自分お1人の力で達成したのですわね・・・・・・こう言っては失礼ですが、人は見かけによりませんわ。流石更識さんのお姉さんと言いましょうか」

「そうだな、上手く隠しているがあの身のこなしからして生身の戦闘もかなりやるだろう。あれはかなりの曲者に違いないな」


セシリアが疲れた溜息交じりに漏らした呟きにラウラも賛同する。またも一転して簪の顔色が澱んだ物に変わるが、未だ組立途中の<打鉄弐型>の方に顔を向けている2人は気づかない。


「・・・・・・たった1人で全部作り上げたというのは語弊がありそうだがな」


だがミシェルの反論に、俯きかけだった顔がパッと持ち上がった。


「・・・・・・何でそう言えるの?」

「どちらかと言えば政治的な問題だ・・・・・・ISコアの個数は極少数に限られている以上、いくら国家代表だからといって貴重なそれを個人で用いる事を国が許すと思うか?」

「あっ・・・・・・」


ISとはつまりそれ1機で国家規模のそれ以外の軍事力と拮抗以上の性能を有する強力な兵器だ。それはかつての核兵器にも匹敵する程の抑止力を誇っているのである。

だからこそその管理は核以上に厳重であり、易々と個人の手で好き勝手組み立てられる事が認められる筈もない。むしろ実力で阻止しようとしても可笑しくないのだ。

・・・・・・それこそそんな事が認められる相手が居るとすれば、唯一ISコアを作成できる篠ノ之束博士と世界最強の乙女の称号を持つ織斑千冬以外には考えられまい。

裏世界に関わる家の出とはいえ、更識楯無という女はそれほどの力を持っているとでもいうのか。


「所属がロシア代表というのもその辺りが関わっているのかもしれない・・・・・・おそらくコアそのものはロシアから提供されたものだろう。その時点でまず1人で機体を組み上げる事はまず許されない」

「ISコアは国もしくは企業の所有とされるのが義務付けられていますものね。専用の設備や場所も不可欠ですし、複雑な手続きも必要となる以上本当に何から何まで1人で行うというのは困難ですわ」

「そういえばここだって機体借りて自分で練習しようと思ったら嫌になるぐらい手続きの書類書かなきゃいけないらしいし、ISの管理ってかなり厳重なんだっけ、本当は」

「それだけISというのは厳しい取り扱いが求められる兵器という事だな。ファッション感覚で気軽に素人が扱う代物ではないというのに、この学校の一体どれだけの人間がそれを理解しているのやら・・・・・・」


それぞれ補足を加えていく代表候補生組。専用機を与えられる立場として耳にタコが出来るほどその辺りの事柄を所属先から言い含められているのだろう。

――――にも関わらずよく嫉妬に駆られたり痴話喧嘩の度にISを展開する辺り、本当に理解しているのか少し不安になったりならなかったり。


「ともかく、簪さんのお姉さんが1人だけの力でISを完成させた訳じゃないのは間違いないって事で良いのかな?」

「ある程度は自分1人で組み立てたのかもしれないが・・・・・・確実に他の人間の手も入ってると見て間違いないだろうな」

「・・・・・・そうなの、かな」


何処か戸惑った様子の簪の表情。これまでずっと姉と同じように自分1人の力で機体を組み立てようと努力し続けていたというのに、いきなりその目標を論理的に否定されて複雑な心境であるのが容易に読み取れた。


「ま、つまりこういう事じゃない?いくら凄いお姉ちゃんでも人の力を借りて機体を組み立てたんだから、更識さんだって普通に他の人の力を借りて作っても問題ないわよきっと」

「・・・・・・良いの?本当に?」

「ええ遠慮なく仰って下さいな。この不肖セシリア・オルコット、微力ながらお力にならせて頂きますわ」

「乗りかかった船だ。可能な範囲で力になってやろう」

「友達なんだから当たり前だよ」

「・・・・・・力になりたいから力になるまでだ。簪さんが気に病む必要はない」


飾らない言葉。だからこそ皆の言葉が本心からだと魂で理解できる。出来の良い姉といつも比較され、姉に劣る妹としか見られてこなかった簪にとってそれは、とても大きな救いだった。

だから簪もまた、ごくシンプルかつ万感の想いを込めて感謝の言葉を吐き出した。

一筋の熱い雫と共に。






「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう、みんな」






先ほどと同じ言葉――――だがそこに込められた想いの量は桁が違う。





















「あれ、あそこに居るのって一夏と箒じゃない?」

「おー皆、皆も今戻ってきたところなのか」

「はい、今日も更識さんのお手伝いをしていましたの」


寮の入り口でミシェル達は部活を終えた一夏と箒に鉢合わせした。シャワーを浴びた後なのか2人の髪は湿っていて首にはタオル。

水気を帯びた箒の黒髪は何時もよりも艶やかな光沢を放っていて、和風美人らしい色気を強く感じさせる。

一塊になって各々の部屋に向かっていると、自然に他愛もないお喋りが始まった。


「で、最初の部活はどんな感じだったの?」

「それが最初は他の部員が一斉に皆襲い掛かって来てさ。何とか勝てあのは良かったけど今度は千冬姉まで乱入してきて、後はずっと千冬姉相手に乱取り稽古してた」

「何っ、教官がいらしていたのか!?くっ、せっかく直接教官殿の教導を受けれる絶好の機会だったというのに!」

「あれは凄まじい戦いだったな。一夏が千冬さんとあそこまでやりあえるようになっていたとは私も驚いたぞ」

「そりゃ中学の時も千冬さんが休みの時は必ず手合わせ頼んでたしね一夏って」

「一夏さんの強さの理由が分かった気がしますわ・・・・・・」

「ま、何てったって千冬姉は俺の目標だし、まだまだ今の俺の腕じゃ千冬姉には全然敵わないさ。諦めるつもりもサラサラ無いけど」


苦笑を浮かべつつも固い決意に満ちた一夏の横顔は男らしさに満ちていた。

そんな恋人のカッコよさ増し増しの横顔を間近で見せつけられた箒と鈴は瞬時に顔を赤らめつつも見入ってしまい、他にもセシリアとラウラどころか簪の頬までも朱を帯びてしまった。

そんな乙女達の様子に微笑ましさすら覚えているのはデュノア夫婦。青春してるなあと年上っぽい感想を抱いてしまうのは男女経験の差からか。


「・・・・・・そういえば、一夏と簪さんは似ているのかもしれないな」


おもむろにそんな事をミシェルは口走った。

一夏達は僅かな間一様にキョトンとした顔になったが、すぐに当事者の2人以外の少女達は納得の頷きを示す。戸惑うのは簪。


「え、そ、そう・・・・・・かな?」

「そういえばそんな感じだね。2人ともお姉さんを目標にいっぱい頑張ってるし」

「才能に違いはあれどあれど一夏さんも更識さんもどちらもとても優秀ですし、確かに似ていなくもありませんわね」


姉に抱いている想いに違いはあれど―一夏は千冬に対する憧れと深い親愛の情、簪は楯無と比較されて生きてきた事に対する劣等感―そう言われてみれば、確かに共通点が多い。


「だ、だけど私のお姉ちゃんと織斑君のお姉さんは全然似てないと思う・・・・・・」

「千冬さんかなり厳しい性格だけど、あの会長は人で遊ぶのに全力を注ぎそうなタイプよね絶対」


鈴の感想に全く反論できない更識妹。今まで何度あの人の所業の犠牲者達にどうにかしてくれと泣きつかれた事やら。勝手に遠い目になってしまうのも仕方のない事だった。

この場にもその犠牲者が居る事を思い出してさらに億劫になる。いい加減、あの悪癖どうにかならないだろうか。


「でも千冬姉って外じゃ信じられないぐらいきっちり振る舞ってるけど、家の中だとすっげーだらしないんだぜ」

「そうなの・・・・・・?」

「脱いだ物はそのままほったらかしだし、部屋の掃除はしないし、料理は作れないし、休みの時はビール片手に下着姿で寝っ転がって野球中継見てるし」

「・・・・・・どうみてもオヤジです本当に(ry」


一夏が年頃の女性としては明らかに問題のある自宅での姉の過ごし方を暴露したところで、自分の部屋の前に辿り着いた。


「んじゃまた晩飯の時に」

「ああそうだ一夏、今日は私が腕を振るうから一緒に夕食を取らないか?鈴もどうだ?」

「良いアイディアね、丁度今日は和食を食べたい気分だったのよ。いつも通り一夏の部屋で構わないわよね」


最近、一夏と箒と鈴の間では自室で作った手料理を持ち寄って一夏の部屋に集まって食事を取るというのを時々行っていた。

その際毎度の如くお互いに食べさせ合いっこしたりむしろ食べ辛くなる位密着し合ったり、そのまま箒か鈴のどちらかあるいは両方が翌朝になるまで部屋に戻ってこなかったりするのは定番となってたりする。

そして腰を抑えつつ、しかしとてつもなく幸せそうな雰囲気を漂わせながらこっそり一夏の部屋から出てくる2人を部活の朝練や早起きな名も知らぬ同級生が目撃するたびハンカチを噛み締めるのももはや毎度の事。

時折ミシェル達も食事会に加わっているが、馬に蹴られる前にさっさと食べ終えて嫉妬に駆られて暴走しそうになるセシリアやラウラを引きずって逃げ出すので、恋人達の暴走は誰も止められやしないのが現状だ。


「ミシェル達はどうする?簡単なので良ければ色々御馳走するけど」

「・・・・・・今日は遠慮しておこう」

「そっか。んじゃぁな」


一夏の部屋の前から通り過ぎようとする友人と恋人達の方に顔を向けながら、一夏は自室の扉のドアノブに手をかける。

そこで一夏の動きはピタリと止まった。ミシェル達もそれに気づいて足を止める。


「どうしたんだ一夏」

「・・・・・・・・・・・・部屋の中に気配がする」


その言葉にすぐさま皆の表情が鋭いものに切り替わった。特に学園周辺での各諜報組織の活動の異変について知っているミシェル、そして一夏の表情は一際固く鋭い。


「不審者か。一応聞くが、施錠はちゃんと行っていたのか?」

「部屋の鍵はしっかりかけておいてたさ」


IS学園の学生寮では、誰も部屋に残らない時は絶対に施錠しなくてはならないと規則が定められている。世界中から集められたエリート中のエリート達の身の安全とプライバシーを守る為には当たり前の決まりだ。

部屋の鍵は部屋の主の生徒本人以外では、寮長である千冬が厳重に保管している合鍵以外に予備は存在していない。その千冬もつい先程まで剣道場で一夏や箒と共に居て着替えた後は職員室に
戻ったので寮内に居る筈がない。

故に一夏が鍵を紛失していない以上、扉の内側に居る人物は無断で侵入してきた好ましからざる相手であると判断するのは自明の理。

過剰反応というなかれ、誘拐事件や無人機襲撃といった事件によって実際に他者の手により身の危険に晒される体験を味わってきた以上、一夏達がISを展開していないのを除いて臨戦態勢で身構えるのも仕方のない事と言えた。


「・・・・・・シャルロット、誰でもいいから教員を呼んできてくれ」

「分かった、すぐ連れてくるね」


いつも以上に重苦しい声色でミシェルが指示を出す。代表候補生組の中でもこういった事態に対する正式な訓練を積んでいるのは軍属のミシェルとラウラぐらいだ。


「一夏、部屋の中に何人ぐらい潜んでいるのか分かるか・・・・・・?」

「正確には分からない。でも間違いなく1人分の気配は間違いなく感じ取れた」

「・・・・・・ラウラ、本国の部隊から送られてきた装備の中に使える物はあるか」

「あるにはあるが、賊の1人程度素手で貴様や私、それに嫁も含めれば十分だろう」

「念の為だ・・・・・・外部犯ならば、ここまで潜入してきている以上それなりの装備をしているだろう、油断は禁物だ・・・・・・箒達は少しの間、一夏の部屋から誰も出てこないよう見張っておいてくれ」

「心得た、任せておけ」


部屋の前の見張りを箒達に任せ、ミシェルはラウラの部屋へ向かった。

ラウラの先導の元部屋の中へ。同室の女子はまだ戻ってきていないらしい。ラウラは自分のベッドの元によると、枠の部分とマットレスの間に手を突っ込んで思いっきり持ち上げた。


「これで十分か?」

「・・・・・・上等だ」


マットレスの下には大小様々な銃器が隠されてあった。サブマシンガンからアサルトライフル、拳銃にショットガン。中には手榴弾らしき物体まで。

・・・・・・ベッドは学園の備品の代物だった筈だから勝手にこんな物騒な物隠して良いんだろうか?


「うわ、すげぇ・・・・・・」

「一夏、多分いくらか部屋の物を壊す事になるだろうが、構わないか・・・・・・?」

「ああ、ま、まあこんな時だし仕方ないし、別に構わないけど・・・・・・まさか部屋ごと吹き飛ばすとかじゃないよな?」

「・・・・・・まあそこまで派手にするつもりはないが」


隠し武器庫からミシェルが選び取ったのはレミントン・M870ショットガン。アメリカ製だがドイツなど世界各国で採用されている信頼性の高い銃だ。

ラウラが手にしたのはH&K・G36C。ドイツ軍でも採用されている高性能アサルトライフルであるG36のコンパクトモデル――――なのだが、同年代と比べてもかなり小柄なラウラが持つとアンバランスさが目立ってしかたない。


「賊は生け捕りにしてどこの者か吐かせるという方針で良いな」

「・・・・・・そのつもりだ。鎮圧用のゴム弾はあるのか?」

「ああ」

「スタングレネード(閃光音響手榴弾)は?」

「勿論あるぞ」

「・・・・・・完璧(パーフェクト)だラウラ」

「感謝の極み」


どこの執事と吸血鬼だこの2人。吸血鬼役はともかく執事役は眼帯じゃなくてモノクルだろうに。

ラウラがネタを知っていた事自体驚きだが、おそらくワールドワイドOTAKUな副官の影響かもしれない。

部屋から非致死性のゴム弾を装填した銃とスタングレネードを持って現れたミシェルとラウラに驚きを覚えつつ、一夏の部屋の前を見張っていた少女達は銃を持った2人と入れ替わりにその場から離れた。

その頃には何人かの知り合いだったり名も知らなかったりする少女達が何事かを感じ取って集まりだしていた。口には出さず、ジェスチャーだけで出来るだけ離れるように指示を出す。ミシェルの容貌に加え明らかに本物の銃を構えて緊迫した気配を漂わせる彼らの姿に、日頃姦しい少女達も素直に従ってくれた。

ミシェルとラウラは一夏の部屋の扉の両側に張り付く。所属は違えど何度も同じコンセプトの訓練を身体に叩き込んできた2人は、一々言葉を交わさずとも自然とどういう役割分担なのかを理解し、即席のコンビネーションを実行に移す事が出来た。


「(突入方法は?)」

「(・・・・・・ドアの厚さや強度はたかが知れてる。俺に任せろ)」


ラウラが何時でもスタングレネードの安全ピンを引き抜いて投げ込めるように身構え、ミシェルに首肯で合図を送る。


「ふっ・・・・・・!」


鋭い呼気と共にミシェルが繰り出したのは右後ろ回し蹴り。鋼鉄製の義足がドアノブの少し上に叩き込まれ、大きく鍵がひしゃげた木製の扉は破片を撒き散らしながら勢いよく内側に開いた。

間髪入れずラウラが蹴りが放たれた瞬間からピンの抜かれていたスタングレネードを放り込む。すぐさまポッカリ開いた入口に背を向け、手で両耳を塞いだ。

1.5秒後、日光よりも強烈な閃光が部屋から溢れ、戦車砲の砲声よりも更に凄まじい轟音が部屋のみならず寮中を震わせた。野次馬の女生徒達の中から悲鳴が漏れる。

度重なる訓練でスタングレネードへの耐性がついていた2人も軽く耳鳴りに襲われていたが構わず室内へ突入。ミシェルがポイントマンでラウラが援護役のバックアップ。


「・・・・・・クリア!」

「クリア!」


――――――室内には誰の姿も無かった。

一夏の部屋はお世辞にも無事な状態とは言い難い有様と化していた。敷き詰められた絨毯はスタングレネードの炸裂で円心上に焦げ跡が刻まれているし、音という名の瞬間的な衝撃波によって置かれていた小物などが倒れたり砕けて床に散乱していたり―――――

・・・・・・ちょっと待て。


「何だこれは・・・・・・?」


散乱している壊れた小物の数が。以前一夏の部屋を訪れた時よりも明らかに増えている。それに女物が複数含まれていて見覚えのない物ばかり。

少なくともこの部屋に侵入した者が居るのは間違いないが、その姿は何処にもない。だが窓から逃げ出した形跡はないし、隠れる場所はそれなりにある。完全に室内をチェックしていないのでもう室内に居ないという保証は何処にもない。


「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・(こくり)」


まず2人が目を向けたのはシャワールーム。袋小路ではあるが身を潜めるにはうってつけの場所。

全周囲に気を配りながら、ミシェルは右手だけでショットガンを構えつつシャワールームの扉に空けた左手を伸ばす。

・・・・・・その手が扉にかかる前に、勝手にシャワー室が開かれた。


「いやああははははは、ど、どもー」

「「・・・・・・・・・・・・」」

「無言で銃口向けるのはちょっとおねーさん勘弁して欲しいかな」


敵以外の人間に銃口を向けてはいけません。これ基本。つまりこの裸エプロンで現れた生徒会長は敵であるはい決めた今決めた。

どうも突入の気配を察して予めシャワールームに避難していたらしい。彼女なら学生寮の部屋の鍵を開けるのもお手の物だろうが、対暗部用暗部出身スキルを無駄に発揮しているとしか思えない。


「・・・・・・何で一夏の部屋に不法侵入していたのか理由をお聞かせ願えますか」

「うん、今日からしばらくの間織斑君と一緒に住む事に決めたから♪」

「・・・・・・・・・・」

「無言で実弾に装填し直さないでくれる!?」


薬室から弾を抜いて新しい弾丸を服から取り出そうとしたミシェルをラウラが止めた。


「待てミシェル、散弾では必要以上にダメージを与える事になるぞ。ここは5.56mmの徹甲弾の方が効果的だ」

「ラウラちゃんも撃ち込む事前提で言わないで欲しいな!?」

「黙れ不審者。さっさと嫁の部屋から出ていけ」

「というか部屋のセッティングも完了済みか・・・・・・」


どおりで見覚えのない小物類が多い訳である。でもだからって何故に裸エプロン姿なんだろうか?新妻ごっこのつもりで『お風呂にする?ご飯にする?それともわ・た・し?』なんて言って出迎えるつもりだったのか。

恋人持ちの男相手に何考えてんだ一体。


「何々今の大きな音?」

「ば、爆発音とか一体何の騒ぎなんですかー!?」


部屋のすぐ外のざわめきは一層大きさを増し始めていて、それに比例して集まった野次馬の数も倍増していた。爆発音を寮中に響かせれば当たり前である。今聞こえてきた叫び声は山田先生か。

この事態にさしもの楯無も僅かに焦りの汗を浮かばせざるを得ない。まさかここまでの大騒動になるとは思いもよらなかったのだ。

スタングレネードまで用いられたのはミシェルとラウラにも責任があれど、ぶっちゃけどこからどうみても彼女の自業自得である。


「な、何やってんですか楯無さん・・・・・・」

「お邪魔してるわね一夏く――――――」


それでも人を惑わす笑顔を張り付けたまま、本来の部屋の主の声に蹴り破られた入口の方を向いた楯無。だがその笑顔のまま彼女の身体は凍りついた。

何故ならば、






「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何してるの、お姉ちゃん」


一夏やその友人の代表候補生共々、最愛の妹も部屋の中を覗き込みながら自分に絶対零度に冷え切った瞳を向けていたのだから。






「か、か、か、簪ちゃん?」


何とかそこまで言葉を絞り出すものの、不法侵入をかました上に恋人持ちの友達を誘惑する気満々の格好をしている今の楯無に反論の余地などどこにもなく。

ずっと妹の前では良い所を見せ続けようと努力してきたのに(にもかかわらず逆にそのせいで更に姉妹間の溝が広がりつつある)、その一切合財の労力が灰燼に化すに違いないこのようなアレな姿をまさか妹に見られた事へのショックから、常日頃から相手を煙に巻くのも説得するのも変幻自在な魔法の舌も今回ばかりは効果を発揮せず。

簪からしてみれば、学園で2大トップを張るぐらいラブラブな友人達―男1人に女2人という組み合わせにはもの申したくはあるが―に姉が邪魔をしようとしているのは明々白々であり。

せっかく出来たばかりの優しく頼りがいのある友人達相手にこんな真似をされては、さしもの気弱な簪も姉に怒りの感情を抱かざるを得ない。






「―――――――最っ低!!」






至極簡潔に、尚且つ憎悪すら混じっていそうな声色でそれだけ言うと、簪はその場から立ち去ってしまった。

数秒後、妹と入れ違いに現れたドジっ子巨乳メガネっ娘系教師こと山田麻耶先生が一夏の部屋にようやく駆け付けてきた。


「何があったんですかこの騒動は!?デュノア君もボーデヴィッヒさんもその銃は一体どこから―――――って更識さーん!?」


息を切らせて部屋に飛び込んできた山田先生が目撃したもの。

それは凍りついた時と全く同じ姿勢のまま、真っ白な白い灰の彫像と化した生徒会長の姿。






「ちょ、何か頭のてっぺんから段々崩れていってますよ!?だ、誰か止めて、このままじゃ更識さんが消えてなくなっちゃいます~!!!?」

「・・・・・・むしろその方が俺達の精神衛生的にありがたいかもしれないな」


やっぱり楯無相手には辛辣なミシェルであった。


















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どうも最近上手く書けてる気がいたしません。感想減ってるのもそのせいなんだろうか・・・
強行突入ネタは5巻を読んでからずっと書いてみたかったネタだったり。会長明らかに不法侵入だろって突っ込みは何故かあまり聞かない気がします。
あと妹からしてみれば姉のこんな奇行見せられてまともに受け止めれるわけないと思われ。



最近思いついたネタ:

①Fate/ZeroとエスコンZeroのクロス。某最終鬼畜円卓ネタを見て思いついたネタ。
円卓の王VS円卓の鬼神なんてのが思い浮かんだだけです。英霊が集まった所で港を爆撃し、ホテルも爆撃し、王の軍勢に燃料気化爆弾を投下し、王の財宝をECMPで全て弾き、暴走した聖杯もTLSで一掃。
・・・どっかで英霊1人だけで戦闘機並みの戦力とか聞いたんですが、その戦闘機をたった1人で何十機も撃墜できる円卓の鬼神はどんだけって話になりますよね。

②正義の味方の父親はエンジニアのようです
題名まんま、最強のエンジニアが第4次聖杯戦争終了直後の冬木に転移して衛宮家に居候というネタ。
自分の命を顧みない士郎に過去の経験から生きる為に足掻く事の大切さを教えつつ、黄金の右と工具とスーツの力で英霊に立ち向かう展開。
最終的に士郎が26世紀製スーツと工具を受け継いで生存性に特化した正義の味方になるとこまで妄想。少なくともアーチャーとは別人になっちゃいます。

③鬼作さんinリリなの
海鳴にやって来た鬼作さんが偶然ジュエルシードを拾っちゃったり、何故か制御できちゃったり、その関係でテスタロッサ家に狙われてアルフを食ったりプレシアを食ったりフェイトに懐かれたり高町家と知り合って美由紀や桃子を食っちゃったりなのはに懐かれたりアースラに連れてかれてリンディやエイミィを食っちゃったり以下略。
最終的には六課関係者全員肉壺化&数の子達も攻略。死亡キャラも生存(女限定)。
営業で何十件も契約を取ったり最終的には社長になっちゃったりもする鬼作さんなら、死亡キャラの救済とか管理局の改革だって出来ちゃうと思います。もちろんあのジャージとタオル姿で。
ちなみに自分はゲーム版よりもアニメ版の鬼作さんの声が好きだったりします。


でもネタ思い浮かんでも今書いてる分で精いっぱいっていうね・・・・・・(溜息


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