遅ればせながら、注意書きを
この作品は、男オリ主によるほのぼの系ラブコメ系のつもりです。
また、割と特殊な設定もあるため、そういうのが駄目な人はお引き取り願います。
あと、非日常系の外伝として
らき☆すた ラッキースター外伝 不思議な光のラッキースター
http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=8221&n=0&count=1
も掲載しております。
また、話数がかさばり始めたので、2スレ目を作成しました。
http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=9833&n=0&count=1
それでは、それでいいという方はどうぞご覧になってください。
名門と名高い陵桜に合格し、涙流して喜んだのが1年と1、2ヵ月前。
ついでではあるが、一人暮らしを始めてから一年ちょい。
不安と緊張、そして期待がいっぱいの新人気分で入学した陵桜での高校生活も、特に平々凡々で起伏も変化もなく一年間過ごす事が出来た。
当時は失敗ばかりしていた1人暮らしも、今ではそれなりに余裕持って楽しめるようになっている。
そして今日もこの俺、桐島かえでは平凡な高校生ライフを満喫するべく、陵桜学園へと足を進める。
高校生になって一年が過ぎ、俺も今年で高校二年生。
自分で言うのもなんだけど、成績は結構良い部類に入るから留年とは縁がない。
肉体的な都合上、体育会系の運動は一部を除いて出来ないし、文科系で入りたい部が特になかったから部活には入ってないし……何というか、放課後やらはバイト以外にやる事がない。
中学の頃と、特に変わりない……いや、当時より退屈な日々を送っていた。
あの頃と違って……いや、やめよう。
不安と緊張でいっぱいだったあの頃も、今までとはちょっと違うって感じだけで特に変化がなかったし……。
まあ変化を起こそうとも考えた事もあるが、精々
「……花見でもするかな?」
なんて思うくらい。
何の刺激もなく、ただ至って起伏のない時間をただ毎日過ごすだけ。
最初は色々と不安はあったけど、慣れちまえばどうってことない事ばかり。
まあとあるラノベキャラの様に、平凡とはかけ離れた爆弾が近くにあるって言うのもなんだけど……でも、多少なら刺激がほしいとは思う。
あんな風にじゃなくて、こう可愛い子と知り合ってどんどん親密になって……なんか虚しくなってきたな……やめよう。
結局、殆どない物だから非凡であり、ありふれてるから平凡とも言えるのかもしれない。
退屈と言えば退屈で、楽しいと言えば楽しい……そんな平凡が、俺のライフスタイル。
まあ、それはこれからも同じ……
「わあっ! どいてどいて!!」
「え?」
……筈だった。
らき☆すた ラッキースターの流れる系譜
「……なんだ一体?」
「あいたたた……これイベント発動? 今日の朝ごはん、パンにして正解だったよ」
しみじみと感慨に耽っていたというのに、突然曲がり角の死角から突進してきやがった小柄な女の子によって、雰囲気をぶち壊されてしまった。
俺は幸いよろけただけでこけずに済んだが、少女の方は跳ね飛ばされたらしく尻をさすりながらゆっくりと立ち上がる
ウチの学園の制服って事は、そうは見えないけど高校生か?
それに緊張してるように見えないから、多分同級生か年上だろう。
「大丈夫ですか?」
「いやいや、イベントはやっぱ突然起こる物だよネ」
「は? イベント?」
「そうだよ。始業式の日に男と女がぶつかり合うって、ギャルゲーの王道だよ! 必須にして最大のネ!!」
ギャルゲーって……女の子からその単語が出るものなのか?
普通そう言うのって、男がやるものじゃないのですか?
というか、随分とキャラが濃いなこの子……良く今まで知らなかったもんだ。
「ん~……」
「なっ何だよ?」
「ふっふ~ん……」
「だから何なんだよ!?」
女の子は値踏みをするかのように俺を見まわし始め、時折ふむふむと頷きながら俺の周りを一周。
俺は外国人でもなければ、宇宙人でも未来人でも超能力者でもない……って何言ってるのやら。
じろじろ見られる理由がわからず、次の言葉を待つしかなかった
「ポニーか……男性の萌えニズムには疎いけど、ちょっと勉強してみようかな?」
「は? 萌え?」
「そう、萌え。知らない? 間違っても火の燃えのと間違えないように、草冠だよ」
……って事は、この子もしかしてオタクか?
それにイベントだの何だのって言ってるし、間違いはなさそうだ。
「ふむっ、まあフラグ狙って見ても良いかナ?」
「フラグ?」
「ふーむ……これはギャルゲー経験ゼロとみた。始業式にこのイベントって事は、これはもうフラグ間違いなしだよ!」
「意味わかんねえよ。つーか、何が言いたいのか説明してくれ」
「だってさ、お約束のイベントがあったんならフラグ立つ可能性大だよ! 新しいストーリーの幕開けだよ!!」
新しいストーリーって……まあ確かに新しいストーリーではあるけどな。
当然ながら、この子が期待してるような内容ではなく、冒険アドベンチャー的な。
「という訳で、いざ始めようではないか。私達の物語をネ」
「という訳でって、どういう訳なんだ……?」
「私は泉こなた、気軽にこなたって呼んでよ」
「……俺は桐島かえで、俺もかえでで良いよ。それより、どういう訳でだよ?」
「ほら行くよ! 人待たせてるんだから、早く!」
「ちょっ、人の話聞けよ! 何で俺まで!?」
……このとき俺は、気付かなかった。
この出会いが、俺にとって大きな意味を持つことになるとは……。
<あとがき>
読んでくださった皆さん、驚いたと思いますがすみません。
新しい話投稿しよう思ったら、間違えて全削除を押してしまいましたので……
まあせっかくなので、読み直してると気になった部分の手直しをしてから再投稿する予定です
そして22話のあとがきをみて感想をくれた方々へ、本当にありがとうございます。
より喜んでいただけるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。
(追記)
ちょっとオリキャラ主人公なのに、明記してないの気になったのでつけました。