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No.25786の一覧
[0] 普通の先生が頑張ります (更新再開…かな?[ソーイ](2011/06/08 19:02)
[1] 普通の先生が頑張ります 0話[ソーイ](2011/04/10 19:06)
[2] 普通の先生が頑張ります 1話[ソーイ](2011/04/10 16:49)
[3] 普通の先生が頑張ります 2話[ソーイ](2011/04/08 22:17)
[4] 普通の先生が頑張ります 3話[ソーイ](2011/04/08 22:52)
[5] 普通の先生が頑張ります 4話[ソーイ](2011/04/08 23:22)
[6] 普通の先生が頑張ります 5話[ソーイ](2011/04/08 23:43)
[7] 普通の先生が頑張ります 6話[ソーイ](2011/04/09 10:03)
[8] 普通の先生が頑張ります 7話[ソーイ](2011/04/09 10:16)
[9] 普通の先生が頑張ります 8話[ソーイ](2011/04/09 10:36)
[10] 普通の先生が頑張ります 9話[ソーイ](2011/04/09 13:58)
[11] 普通の先生が頑張ります 10話[ソーイ](2011/04/09 14:38)
[12] 普通の先生が頑張ります 11話[ソーイ](2011/04/09 15:24)
[13] 普通の先生が頑張ります 12話[ソーイ](2011/04/09 18:20)
[14] 普通の先生が頑張ります 13話[ソーイ](2011/04/09 22:23)
[15] 普通の先生が頑張ります 14話[ソーイ](2011/04/09 23:12)
[16] 普通の先生が頑張ります 15話[ソーイ](2011/04/09 23:47)
[17] 普通の先生が頑張ります 16話[ソーイ](2011/04/10 16:45)
[18] 普通の先生が頑張ります 17話[ソーイ](2011/04/10 19:05)
[19] 普通の先生が頑張ります 18話[ソーイ](2011/04/11 21:15)
[20] 普通の先生が頑張ります 19話[ソーイ](2011/04/11 21:53)
[21] 普通の先生が頑張ります 20話[ソーイ](2011/02/27 23:23)
[22] 普通の先生が頑張ります 21話[ソーイ](2011/02/27 23:21)
[23] 普通の先生が頑張ります 22話[ソーイ](2011/02/27 23:19)
[24] 普通の先生が頑張ります 23話[ソーイ](2011/02/27 23:18)
[25] 普通の先生が頑張ります 24話[ソーイ](2011/02/26 22:34)
[26] 普通の先生が頑張ります 25話[ソーイ](2011/02/27 23:14)
[27] 普通の先生が頑張ります 26話[ソーイ](2011/02/28 23:34)
[28] 普通の先生が頑張ります 27話[ソーイ](2011/03/01 23:20)
[29] 普通の先生が頑張ります 28話[ソーイ](2011/03/02 22:39)
[30] 普通の先生が頑張ります 29話[ソーイ](2011/03/04 22:42)
[31] 普通の先生が頑張ります 30話[ソーイ](2011/03/08 00:19)
[32] 普通の先生が頑張ります 31話[ソーイ](2011/03/07 23:33)
[33] 普通の先生が頑張ります 32話[ソーイ](2011/03/10 00:37)
[34] 普通の先生が頑張ります 33話[ソーイ](2011/03/09 23:47)
[35] 普通の先生が頑張ります 34話[ソーイ](2011/03/10 23:15)
[36] 普通の先生が頑張ります 35話[ソーイ](2011/03/13 23:11)
[37] 普通の先生が頑張ります 36話[ソーイ](2011/03/14 22:47)
[38] 普通の先生が頑張ります 37話[ソーイ](2011/03/15 23:56)
[39] 普通の先生が頑張ります 38話[ソーイ](2011/03/16 23:15)
[40] 普通の先生が頑張ります 39話[ソーイ](2011/03/17 23:03)
[41] 普通の先生が頑張ります 40話[ソーイ](2011/03/18 22:46)
[42] 普通の先生が頑張ります 41話[ソーイ](2011/03/19 23:49)
[43] 普通の先生が頑張ります 42話[ソーイ](2011/03/20 23:12)
[44] 普通の先生が頑張ります 43話[ソーイ](2011/03/21 22:44)
[45] 普通の先生が頑張ります 間幕[ソーイ](2011/03/23 07:49)
[46] 普通の先生が頑張ります 44話[ソーイ](2011/03/23 23:24)
[47] 普通の先生が頑張ります 45話[ソーイ](2011/03/25 23:20)
[48] 普通の先生が頑張ります 46話[ソーイ](2011/03/26 23:23)
[49] 普通の先生が頑張ります 47話[ソーイ](2011/03/28 00:29)
[50] 普通の先生が頑張ります 48話[ソーイ](2011/03/28 23:24)
[51] 普通の先生が頑張ります 49話[ソーイ](2011/03/30 00:25)
[52] 普通の先生が頑張ります 50話[ソーイ](2011/03/31 00:03)
[53] 普通の先生が頑張ります 閑話[ソーイ](2011/04/01 00:36)
[54] 普通の先生が頑張ります 51話[ソーイ](2011/04/01 23:50)
[55] 普通の先生が頑張ります 52話[ソーイ](2011/04/03 00:22)
[56] 普通の先生が頑張ります 53話[ソーイ](2011/04/04 23:45)
[57] 普通の先生が頑張ります 54話[ソーイ](2011/04/05 23:24)
[58] 普通の先生が頑張ります 55話[ソーイ](2011/04/06 22:31)
[59] 普通の先生が頑張ります 56話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:46)
[60] 普通の先生が頑張ります 57話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[61] 普通の先生が頑張ります 58話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[62] 普通の先生が頑張ります 59話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[63] 普通の先生が頑張ります 60話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[64] 普通の先生が頑張ります 61話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:48)
[65] 普通の先生が頑張ります 62話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:48)
[70] 普通の先生が頑張ります 56話(修正版[ソーイ](2011/04/28 23:46)
[71] 普通の先生が頑張ります 57話(修正版[ソーイ](2011/04/28 23:27)
[72] 普通の先生が頑張ります 58話(修正版[ソーイ](2011/04/30 22:52)
[73] 普通の先生が頑張ります 59話(修正版[ソーイ](2011/05/18 23:24)
[74] 普通の先生が頑張ります 短編 【茶々丸】 [ソーイ](2011/05/23 23:47)
[75] 普通の先生が頑張ります 短編 【エヴァンジェリン】 [ソーイ](2011/05/23 23:42)
[76] 普通の先生が頑張ります 短編 【エヴァンジェリン】 2[ソーイ](2011/05/25 23:21)
[77] 普通の先生が頑張ります 短編 【月詠】 [ソーイ](2011/06/08 23:06)
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[25786] 普通の先生が頑張ります 55話
Name: ソーイ◆10de5e54 ID:052e1609 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/04/06 22:31

「まほら武闘会・予選会場変更のお知らせ、か」

 どう言う事だろう?
 予定より、参加者の数が多かったのだろうか?
 小太郎が話していた武闘大会の予選会場の場所に綾瀬と行くと、ホワイトボードの前で小太郎が固まっていた。
 どうしたんだろう、とそのホワイトボードを覗いてみたら、そんな張り紙があった訳だが。

「ふむ」

「おや」

 綾瀬と2人、何と言うか……首を傾げてしまう。
 言ってはなんだが、この予選会場だってそれなりの広さだ。
 それが会場変更となると……。

「なー、兄ちゃん? これどう言う事やと思う?」

「あー」

 しかも、場所が場所である。
 ……小太郎が、少し不安そうに聞いてくる。
 まぁ、判らなくもない。
 だってお前、結構楽しみにしてたもんなぁ。

「ここは龍宮神社の場所ですね」

「だなぁ」

 確かにあそこは場所があるが……格闘大会を開くような場所でもない。
 つまり、だ。

「……もしかして、人が揃わんかったとか?」

「あー……どうだろうなぁ?」

 そう、悪いとは思ったが視線を逸らしてしまう。
 人数が多すぎて、会場変更か。
 ……もしくは、人数が少なすぎて、会場を別のイベントに取られたか。
 この場合だと、後者の方が可能性が高いだろうなぁ……。

「うぅ……俺のやる気は何処へ……」

「勉強に向けたらどうですか?」

 おっ。

「それより身体動かしてる方が楽しいわっ」

 はぁ。
 折角の綾瀬の嬉しい言葉も、一蹴されてしまった。
 お前と言う奴は……まぁ、それが小太郎らしいか。
 気付かれないように小さく溜息を吐き、その頭に手を乗せる。

「教師の前で言うセリフじゃないなぁ」

「兄ちゃんやめてっ!? 抑えられたら背が縮むっ」

「……はぁ」

 まったく。

「お前と言う奴は……」

「へへ。すまんすまん、兄ちゃん」

「学園祭が終わったら少しは勉強しろよ? テスト近いんだからな?」

「うへ」

 ま、これ以上は言わないでおこう。
 折角の学園祭だし、これからは予選なんだし。

「とりあえず、移動しませんですか?」

「そうだな」

「おう。ちと遠そうやしな」

 ここからだと、龍宮神社に歩いてじゃ……間に合わないよな。
 電車かバスか……。

「とりあえず、駅に行ってみるか」

「へ? 歩くんやないの?」

「お前なぁ。歩いてたら開始時間に間に合わないぞ?」

「……そんなに遠いの?」

 もう一度、張り紙の簡易地図を見る小太郎。
 まぁ、まだ麻帆良に来て長くないからな。
 龍宮神社の場所は知らないか。
 それにしても……地図くらいは読めろよな。

「コタローさん、この辺りの土地勘無いですか?」

「ぅ……まだ、こっち来たばっかりやしな」

「そう言えば、月詠さんも来て一月と経ってないのですね」

「そうだな」

 綾瀬に改めて言われると、そうだったなぁ、と思わせられる。
 もう結構長い間一緒に居るような――そんな感じがしていたから。
 そうだったな、まだ一月も一緒じゃないのか……。
 そりゃ、龍宮神社の場所も判らなくて当然か。
 何と言うか――俺の生活の一部になってるよな、もう。

「どないかしたか?」

「いや」

 そう苦笑し、首を振る。
 なんか、妙に感傷的になってしまった。
 どうしてだろう?
 ……まぁ、それは今は良いか。

「それじゃ、電車で行くか」

「おっけー」

「はいです」

 ここから一番近い駅は……と。
 記憶を掘り返しながら、駅の方に向かって歩き出す。
 ……いや、この辺りってあんまり来ないからなぁ。
 小太郎にあんまり偉い事言えないなぁ、コレだと。
 そう内心で冷や汗を流しながら、率先して駅に向かう。

「そう言えば、先生は今は三人暮らしなのですか?」

「ん?」

 不意に、そう声を掛けられ……。

「せんせっ!」

 それと同時に、聞き慣れた明るい声が耳に届く。
 綾瀬には悪いが、その声の方に振り返ると、こっちに向かって歩いてくる近衛の姿が視界に入る。
 白い、いかにも魔法使い、と言った格好……ローブととんがり帽子姿である。
 そして何故か、反対の手にはチャチャゼロが抱えられていた。

「おー。どうした、近衛?」

「いえっ、せんせの姿が見えたんで」

「そうか?」

 そう言い、それとなく周囲を見るが誰も居ない。
 ?

「一人なのか?」

「はい。さっきまでは……えっと」

 そこまで言うと、俺の隣に居た綾瀬に視線を向ける。
 どうしたんだろうか?

「どうかしましたか?」

「あ、あはは……せんせ、ちょう耳貸して」

「ん?」

 耳?
 そう思った時には、背伸びするように踵を上げ、こちらに口を近付けてくる近衛。
 なんだろう?
 そう思い、こっちも軽く腰を曲げと小声で。

「さよちゃんとカモくんが一緒やったんですけど、迷子になってもぅてですね」

「相坂?」

 と、カモくん?
 男の子だろうか?
 その子とはぐれてしまったのか。
 確かに、相坂の事ってなると、綾瀬には聞かせられないよなぁ。
 それに、相坂の事を知ってるって事はその人も魔法使いなんだろうし。
 そこまで考えた時、慌てて俺から離れる近衛。

「おいおい、後ろぶつかるぞ?」

「あ、あわわ……す、すいませんっ」

 そう注意すると、頬を赤くして周囲に頭を下げる近衛。
 どうしたんだろう?
 そんな慌てなくても、とは思うが。

「せんせ、こ、この後何処に行かれるんです?」

「ん、俺?」

 そして、まだ若干頬を赤くしたまま、そう聞いてくる。
 この後か。

「小太郎が武闘大会の予選に出るから、龍宮神社に行く所だけど」

「あ、やっぱし」

 ん?
 そして、嬉しそうに笑い。

「ウチもそっちに行くつもりやったんですよ」

「なんや、木乃香の姉ちゃんも予選に出るんか?」

「い、いや……ウチはそう言うのは苦手やから」

「コタローさん、木乃香さんに何を言ってるですか」

 そんな事を言った小太郎に、呆れたように溜息を返す綾瀬。
 はは。

「確かに、女の子に言うような事じゃないな」

「まったくです」

「う」

 はは、まぁいいさ。
 その辺りは、小太郎にはまだまだ早いだろうし。
 拗ねたように顔を逸らす小太郎に小さく笑ってしまい、内心で反省。
 いかんいかん。

「それじゃ、近衛とチャチャゼロも一緒に行くか?」

「ええんですか?」

「おー。人数多い方が賑やかだしな」

 でも、カモくん? その男の子の方は大丈夫なのか?
 そう小声でたずねる、綾瀬に聞かれないように。

「はい。場所は判ってるはずですし」

 そうなのか。
 まぁ、近衛がそう言うなら大丈夫だとは思うけど……。

「そう言えば、刹那さんはどうしたのですか?」

 あ、そう言えばそうだ。
 いつも一緒に居る桜咲の姿も無いんだ。

「せっちゃんは、今日はネギ君と一緒に回ってるらしいんですよ」

 ネギ先生?
 どう言う事だろう?

「……そうなのか?」

「はい。携帯に、そうメールが来ましたから」

「ふぅん」

 でも、ネギ先生は宮崎と……どう言う事だろう?
 あの場の何処かに隠れていたんだろうか?
 思い出すのは昼過ぎにグッドマン達と一緒に見回りをした時。
 うーむ。
 あの子も、ああいったイベントは結構好きなのかもなぁ。
 早乙女も居ないし、きっと一緒だったんだろう。
 まったく……ま、祭りだし仕方が無いのかもな。

「兄ちゃん? はよ行かんと間に合わんで?」

「あ、そうだったな」

 その“引っ掛かり”が何なのか考えてた時、小太郎からの声。
 そうだった。
 まずは龍宮神社に行かないとな。

「それじゃ、一緒に行くか?」

「はいっ」

 相変わらず元気だなぁ。
 そう元気良く頷く姿に、苦笑してしまう。

「ほら」

「あ」

 そして、ずれてしまった帽子を軽く直してやり、歩き出す。

「元気なのは良いけど、身嗜みには注意しないとな?」

「えへへ……」

 そう言うと、チャチャゼロを抱えていない、空いた方の手で帽子を押さえる近衛。
 まぁ、そこまで注意しなくても、そんな大きな帽子なら落ちないだろうけど。

「木乃香さん、楽しそうですね」

「ゆえ~」

 楽しそうだなぁ。
 綾瀬も、近衛とは楽しそうに話すんだな……そう言えば、同じ部活でもあったんだっけ。

「それにしても木乃香さん、その人形はどうしたですか?」

「え? チャチャゼロさん?」

「チャチャゼロと言うのですか?」

 そう言えば、どうして近衛がチャチャゼロと一緒に居るんだろう?
 しかも、相手は魔法使いではない綾瀬なので、喋れないだろうし。
 ふと思った。
 京都の時もそうだったんだろうけど……もしかしたら、気付いてなかっただけで、今までもこうやって結構傍に居たんだろうか?
 ……考え過ぎかな?

「ソレ、エヴァの姉ちゃんのやろ? なんで木乃香の姉ちゃんが一緒なんや?」

「あー、うん。ほら、最近エヴァちゃんって明日菜と仲良いやろ?」

「明日菜さんですか? ……そう言えば、そうだったような」

「今日も一緒に回ってるんよ」

 あ、そうなのか。
 マクダウェルも、この学園祭を楽しんでるみたいだなぁ。
 良かった良かった。
 そんな事を考えながら、しばらく歩いていると、駅が見えてくる。

「龍宮神社って、何駅先か判るか?」

 流石に、電車はあんまり使わないからなぁ。
 そこまでは判らない。

「あ、ここからやと3駅先ですえ」

「すまないな」

 そう近衛に礼を言い、切符を人数分買う事にする。

「ほら」

「お。兄ちゃん、ありがとなっ」

「いいのですか?」

「おー。これくらいは気にしなくて良いからな」

 そして、近衛にも。

「ええんですか?」

「おー。それに……まぁ、色々助けてもらったしな」

 弁当とか、色々。
 まぁ、これくらいでその恩が返せるなんて思ってないけどさ。

「ありがとうございますー」

「ああ。それより、少し急ぐぞ」

 発車の時間、近かったし。
 そう歩き出した時、

「ケケケ、良カッタジャネーカ」

 そう、小さな声が聞こえた。

「まったく」

 その声の方に視線を向けると、素知らぬ顔で人形が笑っていた。
 はぁ。
 そう、苦笑してしまう。
 そう簡単に人前で、とも思ってしまうが……そう言えば、朝も結構喋ってたな、と。
 良いんだろうか?
 ま、そこはチャチャゼロに任せるか。
 俺よりその辺の線引きは確かだろうし。

「近衛? ちゃんと注意してろよ?」

「はぁい」

 まぁ、別に怒っては無いけどな?
 近衛の方もそうは感じていないらしく、笑顔である。

「兄ちゃん、置いてくでー」

「お前、切符買ってやったのに置いて行くのか」

 なんて薄情なヤツだ。
 そんなやり取りをしていたら、小太郎と綾瀬は、もう先に行ってしまってるし。
 ま、それがあの2人らしいか。
 マイペースと言うか、何と言うか。
 案外良いコンビなのかもしれない。

「小太郎君と夕映が一緒だなんて、驚きましたえ」

 その2人を追う様に、近衛と並んで歩きだす。
 そう言えば、こうやって並んで歩くのはあの時――近衛が成長した幻覚をしてた時以来だな。
 ……いかんいかん。
 変な事を思い出した頭を軽く振り、苦笑。

「なんか、ネギ先生経由で知り合ったみたいだ」

「へー……あの夕映が、男の子とかぁ」

「そりゃ、綾瀬だって女の子だからなぁ」

 まぁ、そう言う関係か、と聞かれたら違う、と答えるんだが。
 それでも、まぁ、なぁ、と。
 少し先、人混みで見失いそうになる2人の背中を目で追う。

「どうした?」

 隣から、小さな笑い声。
 この喧騒の中で聞き逃しそうになりそうな小さな声に、視線を向ける。

「だ、だって……」

 そんなに変な事言ったかな?
 肩を小さく震わせて、声を抑えるように、でも抑えきれない声で笑う近衛に、釣られて笑ってしまう。
 口元を手で隠して笑うその仕草に、この子はやっぱり何と言うか……上品な子だなぁ、と。
 そう場違いにも思ってしまった。

「せんせが女の子って言うと、何か可笑しいですえ」

「……それはそれで、何か傷つくな」

 なんというか。
 うん。
 まぁ、別にそんなに気にしないけどさ。

「でも、せんせらしいって思います」

「……褒められてるのか?」

 どうにも、なんというか。
 そう頬を掻き、視線を笑顔の近衛から逸らす。
 なんというか……少し気恥ずかしい。
 なんか、今日は本当に恥ずかしい事ばっかりだな。
 朝はマクダウェルを褒めたり、さっきは小太郎達にらしくない事を言ったり。
 ……今は、近衛に笑われてるし。

「もちろんですえ」

「あんまり素直に喜べないのはなんでだろう?」

「ソリャ、先生ガ“大人”ダカラダロ」

「ごもっとも」

 はぁ。
 そう小さく肩を落とすと、また笑われる。
 今度は2人から。
 そんなに喋っていいのかなぁ。

「うち、そんな先生やから――」

「嬢チャン、2人ハ今何処ダイ?」

 っと。
 そうだった。

「近衛、少し急ぐぞ」

「――はい」

 危ない危ない。
 小太郎達を見失う所だった。

「マッタク」

「ごめんなさい……」

 ん?

「どうしたんだ、近衛?」

「いいえー、別にー」

 ……何でそんな、少し怒ってるんだ?
 何かしたか?

「ケケケ」

 内心でそう思い、首を傾げると、チャチャゼロから笑われた。







 龍宮神社に着いた時、正直目を疑った。
 物凄い数の出場者……と思われる人達が居たのだ。
 こりゃ凄い。

「おかしいですね」

「おいおい、ホンマにここか? 場所間違ってへんのか?」

 やっぱりデカイ大会やったやんか、と。
 小太郎の声を聞きながら、首を傾げてしまう。

「あれ? せんせ、去年ってこんな大きな大会でしたっけ?」

「どうだろう?」

 流石に一年前の事何でそんな詳しくは覚えてないが……ここまで人は居なかったと思う。
 言っては悪いが、優勝賞金10万と言うのは、秋の大武闘大会の賞金に比べたら……と言う事で、出場を見合わせる人が多いのだ。
 怪我や、手の内を、と考えるらしいけど。
 しかしこの人数は……秋の大会と変わらないくらい居るんじゃないだろうか?
 この中から予選?

「小太郎、大丈夫なのか?」

「ん? 大丈夫大丈夫、余裕やって」

 いや、俺はそっちの心配じゃないんだが……怪我とかしないだろうな?
 心配だなぁ。

「あそこの人が集まってますね」

 そう言う綾瀬の視線を目で追うと、確かに予選街と思われる人達以外の人が、掲示板の前に集まっていた。
 あそこに何か書いてあるんだろう。
 そっちに行くと……。

「…………………」

「…………………」

「…………………」

「うぉ……ゼロがいっぱいやんか」

 ……は?
 いち、にー……なな!?
 ゼロが7個!?

「ど、どーゆーこと?」

「ど、どう言う事だろうな?」

 はぁ?
 誰だよ、ただの格闘大会で、こんな法外な賞金出したの?
 ……近衛じゃないけど、どう言う事だ?

「何があったのですか?」

 近衛、小太郎と3人で固まっていたら、いち早く回復した綾瀬が近くの人に何か聞いていた。
 けど、まぁ、正直頭が凍ってて動かない。
 だって、なぁ?
 今まで生きてきて、こんな法外な値段、テレビの中以外で見たの初めてだぞ。
 一千万円……うーむ。
 これ、学園長知ってるのかな?
 ……問題起きなければ良いけど。

「どうやら、誰かがM&Aしたらしいです」

「M&A? ……って、なに?」

「あー……っと」

 確か、

「mergers and acquisitions。企業の合併――まぁ、誰かが麻帆良祭での格闘大会の権利を買い取って、一つに纏めた、って所か?」

「どう言う事や?」

「つまり、複数の大会を一つに纏めたから、出場者が出鱈目に増えたと言う事です」

 そう言う事だ、と。
 綾瀬に助けてもらいながら、そう言う。

「そしてこの優勝賞金です。きっと、秋大会に出る予定の“大物”も出てるはずです」

「マジか!?」

 ……テンション上がったなぁ、やっぱり。
 うおー、とか叫んでるし。

「……元気です」

「やねぇ」

 はは。
 こっちとしては、笑うしかない。
 ――大きな怪我とかしないと良いけど。

「誰が吠えてるかと思ったら、お犬でしたか~」

「……げ」

「そんな声を出されると、お姉ちゃんは傷つきますえ~」

「だ、誰が姉ちゃんや!?」

 お。

「おー、月詠。今日は楽しかったか?」

「お仕事ばっかりでしたけど、それなりには~」

「む、そうか」

「明日は何とか時間作れそうですから、命一杯楽しみますわ~」

 そっか。
 楽しめると良いな。
 ……何か手伝える事があると良いんだけど。

「それより、お犬はどうしたんですか、お嬢様?」

「あーっとな、なんや、大会が思ってたより大きくてなぁ」

「テンションが上がり過ぎてこうなった」

「なるほど~」

 まぁ、前から楽しみにしてたみたいだし……なぁ。
 そう思い頬を掻くが、どうにも。

「お犬でしたら、そうそう素人には負けませんでしょ~」

「そうか?」

「はい~」

 ……それでもなぁ。
 うーむ。

「せんせ、心配ですか?」

「そりゃなぁ」

 俺よりはずっと強いんだろうけどさ、やっぱり心配だろう。
 ……俺が知ってる小太郎は、やっぱり普通の子供の小太郎だし。

「大きな怪我だけはしてくれないでくれよ?」

「へっ、怪我が怖くて喧嘩が出来るかい」

「……はぁ」

 まったく。
 こんなんだから、心配なんだよなぁ。

「それじゃ、受付に行ってくるわっ」

「おー」

 はぁ。

「心配性ですね、先生」

「まぁなぁ……」

 大丈夫かなぁ。
 まぁ、大会って言うくらいだし、ルールはちゃんとしてるんだろうけどさ。
 しかし……周りを見渡してみると、社会人まで混じってるんじゃないか?
 明らかに俺より年上の人も居るんだが……。

「おや、先生」

「ん?」

 この声は、

「龍宮か?」

「お、正解」

 ……しかし、どうして俺の後ろに立つ?
 お前も葛葉先生と同じで、俺が驚くのを楽しんでいるのか?
 振り返ると、そこには巫女装束を纏った龍宮が居た。

「どうしたんだ……って、ここは」

「そ、私の家だけど」

「え、真名さんって神社の家の人なん!?」

 そこで驚くのか?
 って言うか、知らなかったのか。
 そう思い龍宮に視線を向けると、小さく頷かれた。
 教えてなかったのか。

「ようこそ、木乃香。後で茶の一杯でも飲んでいくかい?」

「ええの?」

「ああ。場所を提供したお陰で、懐が温かいからね」

 それは家族のお金だろうに……。
 ま、そこは俺がどうこう言えるような事じゃないか。

「おーい、真名ー。何遊んでん――」

「……神楽坂?」

「何で先生がここにっ!?」

「そりゃ、俺だって祭りのイベントには興味があるからだが……どう言った状況なんだ?」

 なんで、龍宮はともかく……神楽坂まで巫女装束姿なんだ?
 首を傾げて、その姿を眺めてしまう。
 いや、似合ってるんだけど――何と言うか。
 自分の生徒の巫女装束姿とか、新鮮通り越して驚くしかないな。

「うわー、明日菜可愛いわぁ」

「良くお似合いですえ、明日菜さん~」

「う、あ、ありがと、木乃香、月詠……」

 褒められて照れてるし。

「あんまり人入りが良くてね、少し手伝ってもらってたんですよ」

「そうなのか?」

「う、うん」

 だったらどうして、そんなに焦ってるんだ?
 ふむ……。

「バイトか?」

「う」

 やっぱりか……まぁ、神楽坂がこの状況で焦る理由なんてそのくらいなんだが。
 しかし、こんな時も――龍宮の手伝い、何だろうな。
 友達なんだろうし。
 そう思い、苦笑してしまう。

「折角の祭りなんだから、ちゃんと楽しめよ?」

「は、はぁい」

 学園じゃ、本当はバイトはあまり良い顔されないんだけど。
 ま、今回は見なかった事にするか。

「あ、ちょっと待ってて先生」

「ん?」

 そんな事を考えていたら、そう言い残して駆けていく神楽坂。
 ……元気なヤツだなぁ。

「あ、ちょ、明日菜っ!?」

 そして、それを慌てて追いかけていく龍宮。
 ?

「どうしたんやろ?」

「どうしたんでしょうか?」

「……さぁなぁ」

 まぁ、いつも元気なのは良い事だ。
 そう言う事にして置いて……どうするかな、と。
 神楽坂は待ってろって言ってたから……。

「可愛い服でしたえ~」

「なんだ? 月詠も興味あるのか?」

「それは女の子ですから~」

 そう言うもんか?
 そう思って近衛に視線を向けると……何か知らないが、顔を赤く染めて逸らされた。
 なんで?

「どうした?」

「せ、せんせは巫女さんが好きなんですか?」

「……どうしてそうなる?」

 別に、そうまで好きって訳じゃないけど、と。
 
「そうなんですか?」

「服は、本人が似合ってるかどうかだって思うしなぁ」

 大切なのはそこだろう、と。
 しかし……そこまで何か、あからさまだったか?
 何か、目茶苦茶安心されてるんだけど?
 ……ちょっと傷付くなぁ。
 そんな事を話していたら、向こうから神楽坂と龍宮が戻ってきた。
 忙しいって言ってたけど、大丈夫なんだろうか?

「ほら先生、見て見てー」

「お、ま、えっ――その頬を引きちぎって……こらっ、離せッ」

 そして、その背を押されてきたのは、マクダウェルだった。
 …………うーむ。

「どう言う事だ?」

「いやー、人入りが良くてね、少し手伝ってもらってたんですよ」

 それはさっきも聞いたよ。
 俺が聞きたいのは……どーして、マクダウェルまで巫女装束を着ているのか、と言う事だ。
 ……まぁ、理由は神楽坂と一緒なんだろうけどさ。
 吸血鬼が神職とは。
 ん? 巫女って神職なのかな? どうだろう。
 俺の中の吸血鬼像が、マクダウェルの事を知ってから崩れていくなぁ。
 そう苦笑してしまう。

「笑うなっ」

「すまんすまん」

 いやいや、これは予想外だった。
 うん。

「良くお似合いです、エヴァンジェリンさん」

「綾瀬夕映!? 何でお前まで居るんだ!?」

「それは……まぁ、成り行きでです?」

「そうだなぁ」

 しかし。
 金髪の巫女さんなんて、初めて見たなぁ。
 コレはコレで、中々似合うんだな。

「な、なんだ?」

「いや、似合うもんだな、と」

「ほらー、だから言ったじゃない」

「そんな問題じゃないだろ!? まったく……何で私まで、こんな恰好を……」

 あ、マクダウェルは着せられたのか。
 まぁ、自分から巫女装束なんて……とは俺も想像つかないしな。

「でも、バイトはあんまり良い顔されないから、注意しろよ?」

「は、はぁい」

「判ってるよ」

 だと良いけどな。
 ま、祭りを楽しんでるみたいだし、良いか。

「さっさと離せっ、このバカっ」

「えー。だって逃げるじゃん」

「逃げるってなんだ? 私は仕事を早く終わらせたいだけだっ」

「はいはい。仲が良いのは判ったから、仕事に戻るよー」

 その後も何か言い合いながら人混みに消えていく3人を目で追う。
 ……思わぬ物を見てしまった。
 うーむ。

「エヴァちゃん、似合ってましたねー」

「ああ。予想外だったな」

 まさか、マクダウェルが巫女装束とはなぁ。
 いつもフリルが多い私服だったから、ああいう簡素なのは初めて見た気がする。
 やっぱり、元が良いとなんでも似合うもんだなぁ。

「――――――」

「ケケケ」

「……お兄さん~」

 何でか月詠に呆れられていた。

「先生……それは無いです」

「なにが?」

 訂正、月詠と綾瀬とチャチャゼロに呆れられていた。
 ……マクダウェル、似合ってたと思うんだがなぁ。
 教師だって、服の善し悪しくらい褒めても良いと思うんだが?






――――――エヴァンジェリン

 くっそ。

「どう言う事だ、明日菜っ」

「いいじゃないー、減るもんじゃなしー」

「減るっ。主に、私のやる気がっ」

「面倒臭いわねー」

 お、っま……。

「面倒臭い!? 今面倒臭いって言ったか!?」

「はいはい。仲良いのは本当に理解したから、仕事しなよ」

「あ、そうだったわ」

「まだ話は終わって無いぞ、明日菜っ」

 ……くっ、逃げられたか。
 何であのバカは、この人混みの中でもすいすい進んでいくんだ?
 何の武術もしてないはずなんだがなぁ。
 私とじゃ歩幅が違うから、逃げられてしまう。
 くそ。……まぁいい。
 後で嫌でも顔を合わせるんだからな。
 ……覚えてろよ。

「じゃあはい。出場者の名前、コレに書いておいて」

 私に回された仕事は、出場者の名前登録だった。
 ちなみに、私は手書き、真名はパソコンへの打ち込みである。
 一応見逃しが無いように、と2人作業になっている。
 はぁ、まさか真名がこんなに忙しいとはな。
 誘った手前、置いて行くのもアレだし。
 どうせ、木乃香も予選が終わるまではここに居るだろうしな。
 丁度良いか。
 用意されていた椅子に腰を下ろし、さっきまで選手登録をしていた巫女と交代する。
 さて、それじゃ少しだけ頑張るか。

「ほら、次ー」

「……何してんの、エヴァの姉ちゃん?」

「………げ」

 また顔見知りか……。
 今日は厄日か?
 折角の祭りの日だと言うのに。

「何だ、犬。お前も出るのか?」

「犬言うなっ……まぁ、そうや」

「そうか。ま、頑張って生き残れよ」

「そんなに物騒なんか!?」

 どうだろうなぁ。
 まぁ、お前なんかどうでも良いんだよ。
 名簿に犬と書き、真名にそう伝える。
 どうせ予選落ちだろうし、別に良いだろう。

「ほら、後ろがつかえてるんだから、名前を言ったら控室に行け」

 向こう、明日菜がプラカードを持ってる所だ、と。
 少し離れた場所では、巫女装束の明日菜が『選手控室』と書かれたプラカードを持って立っている。

「おっけー」

「ま、怪我するなよ?」

「……エヴァの姉ちゃんも、兄ちゃんとおんなじこと言うんやなー」

「……………………」

 ……ふん。

「おやおや」

「手が止まってるぞ、真名」

「エヴァもね?」

 そんな事は無いさ。

「次ー」

「おや、エヴァンジェリン殿。中々可愛らしい恰好でござるな」

 ……本当に、今日は厄日だな。
 くそ……。
 何で仕事着が巫女装束なんだ?
 普通に私服で良いだろうが……。

「長瀬楓でござる」

「……長瀬かえでだな」

「……エヴァンジェリン殿? 出来れば漢字で……」

「別に良いだろ、呼ばれる時はカエデなんだから」

「中々に酷いでござるなぁ」

 ……漢字が難し過ぎるんだよ。
 ふん。私は悪くないぞ?

「ま、それもそうでござるし……今度はちゃんとお願いするでござるよ?」

「……が、頑張るよ」

「にんにん」

 はぁ。

「なんだ、漢字は苦手なのかい?」

「読めれば良いだろ、読めれば」

「……なるほどねぇ」

 ……ふん。

「つぎー」

「お、真名にエヴァアルか」

 …………またか?
 くそ、誰かの悪戯じゃないだろうな?

「クーフェイだな」

「エヴァ、漢字で書くアル」

「お前っ、さっきの遣り取り聞いてただろっ」

「クフフ……それじゃ、控室に行くアルー」

 ちっ。
 賑やかなヤツだな……。
 そう元気に駆けていく背中に、溜息を一つ吐く。

「しかし……この長さはどうにかならないものか」

「まったくだね」

 まだまだ人が居るんだが?
 ……コレ、本当に時間通りに予選始まるのか?
 大丈夫だろうな?
 その後も何人か出場者の名前を書いていき……。

「……今度はぼーやか?」

「う」

 ここまで来ると、何やら運命的なものを感じるな……。
 何故こうも顔見知りと会う?
 嫌がらせか?
 喧嘩売ってるのか?
 買うぞ。

「ど、どうしたんですかエヴァンジェリンさん?」

「気にしないでやってくれ、ネギ先生」

 ふん。
 嫌がらせにNegi Springfieldと名前を書いてやる。
 読めない奴が司会をする事を祈ろう。
 ……流石に、そんな奴が司会をする筈はないか。
 つまらん。

「出るのは構わんが、自重しろよ?」

「わ、判ってますっ」

 そう、目を逸らして言う。
 ……ふーん。

「お前、何隠してる?」

「ええ!?」

 ……まったく。
 たった一言でそこまで驚かれると、こっちも張り合いが無いんだが?
 もう少し隠す努力をだな……まったく。

「まぁいい。気を付けろよ?」

「は、はい」

 あとで聞き出すか。
 後ろにはまだまだ人が居るしな。

「師匠として、何か優しい事でも言ってやったら良かったのに」

「自分の力量も判らんヤツに、言う言葉は無いさ」

 本当に。
 あの犬と違って、肉弾戦なんかできないだろうに。
 どう言うつもりなんだか。
 ……どうにも、何かが引っ掛かってる。
 なんだろうか?
 この違和感が――妙に、気持ち悪い。

「次のやつー」

 ぼーや、お前……何を隠している?






―――――――さよちゃんとオコジョ――――――

「やっと着いたぜ」

「ですねー」

 いやー、遠かった。
 やっぱり移動手段が無いと辛いねぇ。

「それじゃ、早くチャチャゼロさんと合流しましょう」

「だな」

 んで、ゆっくりしよう。
 もう歩き付かれたよ……それに、こんな所を魔法関係者に見られたら……うぅ。
 今は姐さん所で厄介になってるから何も言われないけど、そうじゃないなら――考えるだけでも恐ろしいぜ。

「どうしたんですか?」

「いやいやなんでも? 急ぐぜ、さよ嬢ちゃん」

「?」

 うぅ、まだまだ男は辞めたくねーぜ。

『只今より、予選会を始めますっ!』

 げ。

「急ぎましょう、カモさん」

「おうっ」

 姐さんどこだー!?


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