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No.25786の一覧
[0] 普通の先生が頑張ります (更新再開…かな?[ソーイ](2011/06/08 19:02)
[1] 普通の先生が頑張ります 0話[ソーイ](2011/04/10 19:06)
[2] 普通の先生が頑張ります 1話[ソーイ](2011/04/10 16:49)
[3] 普通の先生が頑張ります 2話[ソーイ](2011/04/08 22:17)
[4] 普通の先生が頑張ります 3話[ソーイ](2011/04/08 22:52)
[5] 普通の先生が頑張ります 4話[ソーイ](2011/04/08 23:22)
[6] 普通の先生が頑張ります 5話[ソーイ](2011/04/08 23:43)
[7] 普通の先生が頑張ります 6話[ソーイ](2011/04/09 10:03)
[8] 普通の先生が頑張ります 7話[ソーイ](2011/04/09 10:16)
[9] 普通の先生が頑張ります 8話[ソーイ](2011/04/09 10:36)
[10] 普通の先生が頑張ります 9話[ソーイ](2011/04/09 13:58)
[11] 普通の先生が頑張ります 10話[ソーイ](2011/04/09 14:38)
[12] 普通の先生が頑張ります 11話[ソーイ](2011/04/09 15:24)
[13] 普通の先生が頑張ります 12話[ソーイ](2011/04/09 18:20)
[14] 普通の先生が頑張ります 13話[ソーイ](2011/04/09 22:23)
[15] 普通の先生が頑張ります 14話[ソーイ](2011/04/09 23:12)
[16] 普通の先生が頑張ります 15話[ソーイ](2011/04/09 23:47)
[17] 普通の先生が頑張ります 16話[ソーイ](2011/04/10 16:45)
[18] 普通の先生が頑張ります 17話[ソーイ](2011/04/10 19:05)
[19] 普通の先生が頑張ります 18話[ソーイ](2011/04/11 21:15)
[20] 普通の先生が頑張ります 19話[ソーイ](2011/04/11 21:53)
[21] 普通の先生が頑張ります 20話[ソーイ](2011/02/27 23:23)
[22] 普通の先生が頑張ります 21話[ソーイ](2011/02/27 23:21)
[23] 普通の先生が頑張ります 22話[ソーイ](2011/02/27 23:19)
[24] 普通の先生が頑張ります 23話[ソーイ](2011/02/27 23:18)
[25] 普通の先生が頑張ります 24話[ソーイ](2011/02/26 22:34)
[26] 普通の先生が頑張ります 25話[ソーイ](2011/02/27 23:14)
[27] 普通の先生が頑張ります 26話[ソーイ](2011/02/28 23:34)
[28] 普通の先生が頑張ります 27話[ソーイ](2011/03/01 23:20)
[29] 普通の先生が頑張ります 28話[ソーイ](2011/03/02 22:39)
[30] 普通の先生が頑張ります 29話[ソーイ](2011/03/04 22:42)
[31] 普通の先生が頑張ります 30話[ソーイ](2011/03/08 00:19)
[32] 普通の先生が頑張ります 31話[ソーイ](2011/03/07 23:33)
[33] 普通の先生が頑張ります 32話[ソーイ](2011/03/10 00:37)
[34] 普通の先生が頑張ります 33話[ソーイ](2011/03/09 23:47)
[35] 普通の先生が頑張ります 34話[ソーイ](2011/03/10 23:15)
[36] 普通の先生が頑張ります 35話[ソーイ](2011/03/13 23:11)
[37] 普通の先生が頑張ります 36話[ソーイ](2011/03/14 22:47)
[38] 普通の先生が頑張ります 37話[ソーイ](2011/03/15 23:56)
[39] 普通の先生が頑張ります 38話[ソーイ](2011/03/16 23:15)
[40] 普通の先生が頑張ります 39話[ソーイ](2011/03/17 23:03)
[41] 普通の先生が頑張ります 40話[ソーイ](2011/03/18 22:46)
[42] 普通の先生が頑張ります 41話[ソーイ](2011/03/19 23:49)
[43] 普通の先生が頑張ります 42話[ソーイ](2011/03/20 23:12)
[44] 普通の先生が頑張ります 43話[ソーイ](2011/03/21 22:44)
[45] 普通の先生が頑張ります 間幕[ソーイ](2011/03/23 07:49)
[46] 普通の先生が頑張ります 44話[ソーイ](2011/03/23 23:24)
[47] 普通の先生が頑張ります 45話[ソーイ](2011/03/25 23:20)
[48] 普通の先生が頑張ります 46話[ソーイ](2011/03/26 23:23)
[49] 普通の先生が頑張ります 47話[ソーイ](2011/03/28 00:29)
[50] 普通の先生が頑張ります 48話[ソーイ](2011/03/28 23:24)
[51] 普通の先生が頑張ります 49話[ソーイ](2011/03/30 00:25)
[52] 普通の先生が頑張ります 50話[ソーイ](2011/03/31 00:03)
[53] 普通の先生が頑張ります 閑話[ソーイ](2011/04/01 00:36)
[54] 普通の先生が頑張ります 51話[ソーイ](2011/04/01 23:50)
[55] 普通の先生が頑張ります 52話[ソーイ](2011/04/03 00:22)
[56] 普通の先生が頑張ります 53話[ソーイ](2011/04/04 23:45)
[57] 普通の先生が頑張ります 54話[ソーイ](2011/04/05 23:24)
[58] 普通の先生が頑張ります 55話[ソーイ](2011/04/06 22:31)
[59] 普通の先生が頑張ります 56話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:46)
[60] 普通の先生が頑張ります 57話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[61] 普通の先生が頑張ります 58話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[62] 普通の先生が頑張ります 59話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[63] 普通の先生が頑張ります 60話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[64] 普通の先生が頑張ります 61話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:48)
[65] 普通の先生が頑張ります 62話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:48)
[70] 普通の先生が頑張ります 56話(修正版[ソーイ](2011/04/28 23:46)
[71] 普通の先生が頑張ります 57話(修正版[ソーイ](2011/04/28 23:27)
[72] 普通の先生が頑張ります 58話(修正版[ソーイ](2011/04/30 22:52)
[73] 普通の先生が頑張ります 59話(修正版[ソーイ](2011/05/18 23:24)
[74] 普通の先生が頑張ります 短編 【茶々丸】 [ソーイ](2011/05/23 23:47)
[75] 普通の先生が頑張ります 短編 【エヴァンジェリン】 [ソーイ](2011/05/23 23:42)
[76] 普通の先生が頑張ります 短編 【エヴァンジェリン】 2[ソーイ](2011/05/25 23:21)
[77] 普通の先生が頑張ります 短編 【月詠】 [ソーイ](2011/06/08 23:06)
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[25786] 普通の先生が頑張ります 50話
Name: ソーイ◆10de5e54 ID:052e1609 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/03/31 00:03

 くぁ、と欠伸を一つしてベッドから起き上がる。
 ねむ……。
 そう言えば、月詠達って何時くらいに起きるんだろう?
 聞くの忘れてたな……失敗した。
 ただいま午前8時少し過ぎ。
 どうしよう? とりあえず朝食の準備……していいのかな?
 どうしたもんかな、と少しの間固まり、

「テレビでも見るか」

 ご飯は炊いてるし、朝食の準備だけなら簡単な料理で良いだろうし。
 起きて来てから考えよう。
 うん。
 久し振りの休みだからな。
 そう考え、起き出してテレビの電源を入れる。

「んー……」

 ここ数日ハードだったからなぁ、少しくらいゆっくりして良いだろう。
 欠伸をしながら、チャンネルを適当に回す。
 この時間帯だと、面白いのやってないのな。
 しかし、アニメやら戦隊物やら……懐かしいと言うか、何と言うか。
 うーむ、全然知らないけど、やってるのは似てるんだな。
 人気あるんだろうか?
 こう言うの、クーは好きそうだな。あと長瀬と鳴滝姉妹。
 もしかして見てたりして、と苦笑し、チャンネルはそのままに適当に着替えを見繕って着替える。
 月詠が起き出してくると、ここじゃ着替えられないだろうし。
 その前に着替えてしまっておくか。

「おはよー、兄ちゃん」

「おー、おはよう小太郎。朝飯どうする?」

「食べる」

 着替えが丁度終わる頃、先に起き出してきたのは小太郎だった。
 いつもどおり眠そうに目を擦りながら、リビングの床にすわり、テレビに顔を向ける。

「何か見たいのあるか?」

「んー、なんかやってる?」

「さぁな」

 俺、ニュースとかしかあんまり見ないし。
 それとバラエティ番組。
 朝から何をやってるかって、あんまり知らないんだよな。
 チャンネルを小太郎に回し、床に腰を下ろす。

「月詠が何時くらいに起きるかって、判るか?」

「んー……もう起きてる思うで」

「あ、そうなのか?」

「うん。気配がちゃんとしてる」

 気配?
 その辺りは良く判らないが、起きてるって事で良いのかな?
 ふむ。

「ちょっと月詠に声掛けてくる」

「ふぁい」

 欠伸交じりの返事に苦笑し、月詠の部屋へ。
 ドアを軽くノックすると、返事はすぐにきた。

「月詠ー、起きてるかー?」

「はい~。どないかしましたか~」

 あ、ちゃんと起きてたか。

「あー、朝食どうする? 小太郎も起きてきたから、一緒に食べるか?」

「はい~、すぐ行きます~」

「おー」

 それだけ聞くと、キッチンへ。
 そうなると、朝食の準備か……。
 何作ろう?
 まぁ、適当にあり合わせで良いか。
 ……もうすでに小太郎の舌が肥えてるからなぁ。
 それなりに手の込んだの作らないと、こう、アイツのテンションがなぁ。
 むぅ。

「ま、頑張りますかね」

 そう少しだけ気合を入れ、冷蔵庫を開ける。
 こうやって、今までとは少しだけ違う休日の朝が始まる。







「それで月詠、小太郎。今日なんか予定あるか?」

「んー、ウチは無いですね~」

「俺もや。一応、この辺りを一回見て回ろうか思っとるけど」

「ん、そうか」

 朝食の片付けも終わり、今日の予定を聞く事にする。
 ……昨日、何かしようと思ったけど、結局動く気力が無かった。
 いや、疲れてるんだよ、俺も。

「どないかしましたか~?」

「いや、お前ら携帯とかも持ってないから、そう言うのも必要だろ?」

「へ? でも、金持ってへんで?」

「それくらい出すよ」

 そこは心配しなくて良いから、と。
 学園長からも、少しお金をいただいてるし。
 子供がお金の心配なんかしなくて良いんだ、と苦笑してしまう。

「ついでに、この辺りも見て回るか?」

「楽しそうですな~」

「それじゃ、どうする? 昼くらいから出るか?」

「ん~、そこはお兄さんにお任せしますわ~」

 そうか? と。
 でも、する事無いからなぁ。
 流石に、朝から仕事をする気にはならない。
 この2人を放っておいてネット、と言うのも気が引けるし。

「なら、今から出るか? ちょうど、携帯揃えて、少し見て回ったら昼になるだろうし」

 のんびりしていたからか、今はもう9時を少し回った所。
 小太郎達が着替えて、出掛けるとなると10時近くだろう。
 そう考えていると、玄関の呼び鈴が鳴った。

「……誰だ?」

「んー、変な匂いやなぁ」

「匂い?」

「おう」

 そう言って、小さく鼻を鳴らす小太郎。
 ……そう言えば、狼男だったっけ?
 と言う事は、匂いで誰か判断してるんだろうか?
 ――凄いな。

「もしかして、誰か判るのか?」

「判り易い匂いのヤツやったら」

「犬やなぁ……」

「ふん。ま、俺が見てくるわ」

「大丈夫か?」

 そう立ち上がる小太郎に続く様に、俺も腰を上げる。

「一緒に行くよ」

「ええって。俺らが何のために居るんか、判らんくなるやんか」

 むぅ。
 そう言われると、まぁ、ここは小太郎の言う事を聞く方が良いか。
 子供に、とは思わない方が良いだろう。
 この中じゃ、俺がきっと一番弱いんだろうし。
 そう考えて、腰を下ろす。

「行ってらっしゃい~」

「うわ……手伝う気無しかい」

「うち、女の子ですから~」

「へいへい」

 しかし、そう言いつつも月詠はさっきまでいた場所から、ドアに近い位置に動く。
 もしかして、結構危ないんだろうか?
 こういう経験が、まぁ一度だけあるけど、もしかしたらあの時って俺が思ってる以上に危険だったんだろうか?
 ……危なかったのかもしれないな。
 そうこう考えていたら、再度呼び鈴が鳴らされる。

「はいはい。今行くわー」

「大丈夫なのか?」

 玄関に向かった小太郎が出ていったドアを見ながら、無意識に呟いてしまう。

「ま、こんな昼間からは無いでしょうし」

「……そうか」

 でも。

「もしかして、こう言うの慣れてるのか?」

「はい。本業ですから~」

 本業、か。
 それは、何と言うか……少し、寂しかった。
 約一週間一緒に暮らして、少しは仲良くなれたと思う。
 でも――まだまだ、俺とこの2人の間は……。
 そう考えてしまう。
 折角の共同生活。
 ――俺は、この2人に何をしてやれるんだろうか?
 もしかしたら、そう思う事すら、悪い事なんだろうか?
 そう、思ってしまった。
 この2人と生活し始めて、偶にある“違い”。
 一般人の俺と、そうではない2人の“違い”。
 それを感じてしまうと、どうしても……悪い方向に考えてしまう。

「どうしました~?」

「いや……」

 首を振る。
 俺に出来る事をやろう。
 弁当作って、学校に行かせて、勉強を見て。
 今までと同じように、これからも。
 それ以外に俺に出来る事が見つかったら、その時はそれをやれば良い。
 身の丈に合わない事は、きっとこの2人の足手纏いになる。

「麻帆良祭が終わったら試験だけど、自信はどうだ?」

「はい? 試験ですか~」

 そう、なるだけ話題を逸らす。
 試験、と何処か他人事のように呟き、

「まー……多分、せんせーに御迷惑を掛けるかと~」

「なるほどなぁ」

 まぁ、ここ数日見て、そうだとは思ってたけど。
 月詠は、まぁ……勉強が出来ない。
 苦手ではないのだ。
 出来ない――多分、今までこういった教育を受けてなかったのだろう。
 国語と数学は少しは出来るが、それも中学3年のレベルではない。

「夏休みは、用事はあるのか?」

「どうでしょう~」

「なら、折角一緒に暮らしてるんだし、勉強でもするか?」

「それも良いかもしれませんね~。お勉強も、思ってた以上に楽しいですし~」

「そうか?」

 はい~、と。
 いつものような少し間延びした返事。
 この話し方にも、もうずいぶん慣れたもんだ。
 そう思い、苦笑する。

「お兄さんは、ええ人ですね~」

「……どうだろうなぁ」

「ふふ、それとも、悪い人でしょうか~」

 どうだろう?
 でも、良い人、と言うのには抵抗があった。
 どうして?
 ――きっと、今はこの子達に出来る事が無いからだろう。

「兄ちゃん、客上げてええ?」

「客?」

 休日に?
 そう思ってしまうが、

「ああ。上げてくれ」

「おっけー」

 茶を用意しようと立ち上がる。
 誰だろう?
 と言うか、知り合いだろうか?
 そんな事を考えながらキッチンに向かい、茶を用意する事にする。
 と言っても、そんな手の込んでないのだが。
 月詠が日本茶好きらしいので揃えた急須と茶葉を用意して、

「せんせ、おはようございますっ」

「おはようございます、先生」

「おはよ、先生」

「……おはようございます」

「――――――ふぁ」

 なんか、いつもの面子の中に、知らない顔が一つあった。
 誰だろう?

「どうしたんだ? 折角の休みに」

「は、はは……いえ」

 桜咲からは目を逸らされた。
 どうしたんだろう?

「えっと、初めまして」

「えへへ」

 そして、その隣にいた女性に挨拶をすると、笑顔を返された。
 あれ? 何処かで会ったかな?

「えっと……」

「木乃香、困ってるぞ?」

 ……なに?

「近衛?」

 あれ?
 近衛って……目の前の女性を見る。
 確かに――似ていると言えば、似ている。
 顔立ちやら、雰囲気と言うか、何と言うか。
 しかし……。

「いや、近衛ってもっと小さかったじゃないか」

「……せんせ、ウチの事そう見てたん?」

 あ。
 ……笑顔が怖いんだが。

「えーっと」

「エヴァちゃん、何でそんなすぐ教えるんよー」

「嘘吐いても後でバラし辛くなるだけだろうが」

 え? 何、本当に近衛なのか?
 龍宮に視線を向けると、にやにやと楽しそうに笑っている。
 桜咲は困ったように苦笑し、絡繰はいつもの無表情。
 ……うーん。

「本当に?」

「はいー。近衛木乃香ですよー」

「……まったく。何を考えてるかと思えば……」

 あ、マクダウェルが呆れてる。
 何だ? どう言う事?

「とりあえず、茶でも飲むか……?」

「はーい」

 そして、若干ご機嫌斜めな近衛。
 もしかしてアレか? 俺を騙して楽しもうとしてた?
 いやまぁ、確かに騙されると言うか……えぇ。
 いまだに信じられず、もう一度近衛だと言う女性に視線を向ける。
 長い黒髪に、二十歳ほどだろう、女性にしては高い身長と、なんだ――メリハリのある肢体。
 しかも、服装も――身体のラインが判り易いのである。
 正直、何と言うか……だ。
 むぅ。

「どないしました?」

「本当に近衛?」

「……あ、あんまそう見られると――恥ずかしいですえ」

「あ、すまん」

 うーむ、しかし信じられない。
 どう言う事だろう?
 ……もしかして、これが魔法か?

「あら、お嬢様~……お綺麗になられましたね~」

「月詠は、この人が近衛だって判るのか?」

「? はい~。人間、そう簡単には変われませんから~」

 変われない、と言うのが少し引っかかったが、どうやら近衛だと言うのは本当……らしい。
 むぅ。
 床に腰を下ろし、人数分の茶を入れる。
 しかし……。

「どうしたんだ?」

 そんなに……変わって、と。
 昨日見た時は普通、と言うかいつも通りだったのに。

「昔遊び半分で作った魔法薬……まぁ、年齢を誤魔化すヤツなんだが。それを気に入ってな」

 そう、口を開いたのはマクダウェル。
 なんだそれ?
 年齢を誤魔化すって……。

「そんなのがあるのか?」

「そうみたいだね。実物を見たのは、私も初めてだけど」

 そう答えたのは龍宮。
 ……本当にあるのか、そんなの?
 なんか、皆にからかわれてるような気もしないでもないが……まぁ、違うんだろうなぁ。
 えー……本当に近衛なのか?
 もう何度そう思ったか判らないが、また思ってしまう。

「本当は幻で、歳を取った風に見せてるだけだから、中身は木乃香のままだぞ?」

「あー、そうなのか?」

 もう、何がなんだか。
 何でもアリだな、魔法って。
 驚きと言うか、何と言うか。

「どう? 綺麗になりましたやろ?」

 そう、嬉しそうに手を広げる近衛。
 うーむ。本当に、近衛なのか。
 なんか、そう言われてるとそう思えてくるが……何と言えば良いのか。
 確かに綺麗だ、と思う。
 なのに――この女性が近衛なら、そう言ってはならないのだ。
 きっと、多分。
 茶を一口啜り、どうにか考えを纏める。
 この女性は近衛で、魔法で大きくなったらしい。
 それで、それを俺に見せに来た、と。
 そう言う事か?

「大きくなったなぁ」

「えへへ」

 また、笑う。
 その笑顔は、確かにそう言われると近衛に似ている。
 本当に嬉しそうで、楽しそうに笑う。
 こういう所は、確かに近衛だ。

「はー……本当に、魔法ってのはあるんだなぁ」

「吸血鬼や狼男、幽霊が居るんだぞ?」

「いや、判って入るけどな……やっぱり、見てみると驚くもんだ」

 こう言う魔法もあるんだなぁ。
 本当、漫画や映画の世界だ。
 歳をとる魔法か……。

「今日は、それを見せに来たのか?」

「はいっ」

 ……折角の休日に、何をしてるんだか。
 そう思い、苦笑してしまう。
 何だかんだと大きくなっても、そう言う所は近衛だなぁ、と。

「凄いな、魔法って」

「そうか? こんなの、ほんの序の口だ」

「は……本当に凄そうだな」

 これで序の口って。
 これでも相当凄いと思うんだがなぁ。
 本格的な魔法って、どんなのだろう?
 少し興味はあるが……まぁ、俺とは縁が無いだろうな、と。
 苦笑してしまう。

「それじゃ兄ちゃん、ちょっと着替えてくるわ」

「おー。月詠も着替えてこい」

「はい~」

 さて、と。

「これから出掛ける予定なんだが、どうする?」

「へ?」

「いや、出掛けるんだが」

 そう意外そうな顔をされてもなぁ。

「月詠達にも携帯とか必要だし……」

 どう言ったものか。
 生徒相手に一緒に来るか? というのも、なんか違う気がするし。
 そう悩んでると、マクダウェル達が笑ってる。
 ……楽しんでるなぁ。
 ああ、そうだよ。
 ちょっと近衛の扱いに困ってるよ。
 だって、まさか成長してくるなんて思いもしなかったからな。
 反則だろ。
 …………とは、顔には極力出さないようにする。
 きっと、もっと喜ばせるだけだろうし。
 くそぅ……。
 どうにも、いつも近衛に話すように、気軽に喋れない。

「その、なんだ……買い物、付き合うか?」

「は、はい」

「ぷっ。木乃香、そこまで照れなくても」

「ま、真名ぁ。そんなん今言わんでもっ」

 はぁ。
 なんだかなぁ……。
 どうにも、年下の子に弱いなぁ。
 ま、月詠達には丁度良いか。
 俺と居るより、よっぽど楽しいだろう。
 ……そう、思っておく。

「先生」

「んー? どうした、絡繰ー」

 精神的に疲れたので、なんか気の抜けた声が出た。

「楽しいですか?」

「そう見えるか?」

「…………」

 応えてくれないのかよ。
 ちょっと寂しいぞ、先生は……はぁ。

「くく……」

「楽しんでるなぁ」

「もちろんだとも」

 むぅ。
 どうやら、今日の休日も、賑やかになるらしい。
 ……良い事なんだけどさ。
 どうにも喜べないと言うか、もう少しゆっくりしたいと言うか。
 再度、視線を近衛に。

「良かったじゃないか、木乃香」

「うー、真名ぁ」

 ……うん、大きくなっても、近衛は近衛だな。
 そう思っとこう。
 しかし、何でまた大きくなったんだ?
 まぁ、幻みたいなもんだってマクダウェルは言ってたけど。
 便利なもんだ。

「せんせ、どうかしました?」

「んー……別に」

「木乃香に見とれてたんじゃない?」

「真名っ」

「おや、まんざらでも……」

「まぁなぁー」

 はぁ。
 賑やかだなぁ。
 女三人寄れば喧しいとは言うが……四人だと、どう言えば良いんだろうな?







 困った、と言うのが本音。
 どうにも、近衛との距離を測りかねると言うか……近衛だとは判っても、やはりその外見が違うと、どうにも。
 頬を掻き、小さく溜息を吐く。
 いつもと同じ……なんだろう。
 けど、いつもと違う。
 外見一つで、こうも印象が変わるもんなんだな。

「大丈夫ですか?」

「おー」

 携帯を買い、昼食を摂り終えて、帰路に着く中、そう絡繰から声を掛けられる。
 昼時を少し過ぎた時間帯、やはり麻帆良の街は活気がある。
 祭りが近いからか、いつも以上にそう感じてしまう。
 少し先を歩く小太郎と月詠、龍宮と桜咲の四人。
 2人に携帯の使い方を教えているらしい。
 まぁ、どっちも使えるだろうから、番号の交換とかをしてるんだろう。
 そして……。

「せんせ、疲れました?」

「いや、そうじゃないんだが」

 そして、俺の隣には成長した近衛。
 ずっとこの調子である。
 いや、確かに登校の時もこんな調子だったんだが……今は少し違うのだ。
 顔が近い。
 絡繰と挟まれてるからか、余計に意識してしまう。
 顔をどっちに向けても、両方のすぐ傍に顔があるのだ。
 片方は生徒の、片方は女性の。
 ……うむ、今までなかった事だから、正直凄く居心地が悪い。
 どうしてこうなったんだろう、と考えるくらいは良いだろうか?

「くく、楽しそうじゃないか?」

「マクダウェルほどじゃないさ」

 絶対この中の誰よりも、お前が楽しんでるだろ。
 楽しそうに笑いながら、先を歩くマクダウェルにそう言う。
 時折振り返りこちらを確認してるもんだから、余計に性質が悪い。
 龍宮達みたいに、見て見ぬふりをして完全に先に行けば良いのに……それはそれで寂しいか。
 月詠ー、小太郎ー、同居人は凄く困ってるぞー。
 ……俺より、携帯が大事か。
 ちょっとショックである。

「ねぇ、せんせ?」

「んー?」

「今日は楽しかったですか?」

「……おー、楽しかったぞ」

 そこは本当なので……本当だけど、どう言ったものか一瞬考えて、いつも通りに答える。
 うーむ。
 改めて、もう一度近衛に視線を向ける。
 横目で、チラリと。
 これが近衛の将来の姿か。
 それとも、本人の希望も混じってるのか。
 まぁどちらにしても、だ。
 ……うーむ。
 反応に困るなぁ。
 視線を前に向け、どうしたもんかと苦笑してしまう。

「いきなり来て、迷惑でした?」

「ん?」

 ふむ……。

「まぁ、少し困ったな。大きくなられると、どうして良いか判らなくなるし」

「えへへ。驚きました?」

「ああ」

 主に、外見的な意味で。
 いきなり成長されたら、こっちはもう、本当にどう反応すれば良いのか。どう対応すれば良いのか。
 生徒だとは判るけど……歳が近いのだ。
 きっと、5つも離れてないだろう。
 なのに、教師と生徒の関係。
 何処かバランスが狂ってしまってて、けれども俺たちは教師と生徒なのだ。
 少し先を歩くマクダウェルや、隣に居る絡繰とは違う。
 ――生徒なのに、今の近衛は生徒には見えない。
 困ったなぁ。
 もう一度、隣を見る。
 楽しそうに笑いながら、スキップでも踏みそうな軽い足取りの女性。
 ……美人だよなぁ。
 そう思い、苦笑。
 生徒に何を思ってるんだか。
 ――と。

「どうした、絡繰?」

「いえ」

 隣から視線を感じ向くと、絡繰と目があった。
 う、そんなに近衛の方を見てたかな?
 いかんいかん。

「ん?」

 視線を先に戻すと、見知った姿がこちらに向かって歩いて来ていた。

「あれ……神楽坂か?」

「え?」

 姿は神楽坂だろう。
 特徴的な髪形で、その髪を飾る鈴には見覚えがある。
 でも――。

「……相手、誰だか知ってるか?」

「あ、あはは」

「……………」

 ……知ってるな、2人とも。
 もしかしたら、俺が知ってる人かもしれないな。
 この近衛の状態からすると。
 伸びた栗色の髪に、俺よりも少し高い身長。
 そして――高畑先生と同じくらいの年齢の男性。
 家族の方だろうか?
 向こうもこっちに気がついたのか、頭を下げてきたので、こちらも一礼する。

「こんにちは、神楽坂」

「あ、は、はは……せ、先生……」

「こ、こ……こんにちは、先生」

 どうしてそこで、そこまでどもるんだ?
 何か悪いことしたかな?
 ……見て見ぬふりをした方が良かったのかもしれないな。
 悪いことしたなぁ。
 と言うか、どうしてそちらの男性まで?
 本当に俺の知ってる人だったり?

「木乃香さんも先生と?」

「うんー。そっちも楽しそうやねぇ」

「そう? いつもとあんまし変わらないわよ?」

「……やっぱり、根本的に問題があるみたいだな」

「まぁ、良い暇潰しにはなってるから良いけどね……」

「は、はは」

 その男性の乾いた笑いを聞きながら、こっちは首を傾げてしまう。
 
「先生。このオッサンが誰だか判るか?」

「失礼だろうが」

 そんな事を言うマクダウェルの頭を押さえ、少し力を入れて下げさせる。

「すいません……」

「い、いえ――凄いんですね、先生」

「はい?」

 凄い?
 そう思った時には、手を払われた。

「くっ――このっ、わ、私にこんな事を……」

「まったく。年上は敬えと、あれほど……」

「誰がぼーやに頭を下げるかっ」

 …………ん?

「ぼーや?」

「あ」

 そして、しまったと言うかのように口元を手で隠すマクダウェル。
 マクダウェルがそう呼ぶ人って……男性に、もう一度視線を向ける。
 ……いや、ここまで歳違うと、見ても判らないから。

「失礼ですが……あの、ネギ先生?」

「はは。当たりです」

「……………………」

 何と言うか、まぁ……何してるんですか? と。
 そう言いたい所を、なんとか我慢する。

「ちっ」

「ネギ先生も、近衛と同じ?」

「はい。明日菜さんが面白がって……」

 神楽坂、お前ってやつは……。
 そう視線を向けると、慌てて逸らされた。

「……あ、あはは」

「学園祭が近いからって、あんまり羽目を外し過ぎるなよ?」

「は、はぁい」

「ふふ、明日菜ったら」

「近衛もだからな?」

「は、はぁい」

 2人して似たような返事で答える。
 まったく。
 なるほどなぁ。
 面白そうだから遊んだだけか。
 はぁ、それに人を巻き込むのはどうかと思うが……。
 ま、祭りの前でテンションが上がってた、って所か。

「しっかし……本当にネギ先生ですか?」

「は、はは。かなり飲まされましたからね……やっぱり気付きませんか?」

「いや、無理ですよ」

 だって、年齢が一回りってレベルじゃないくらい違いますからね。
 30代半ば、つまり20歳以上歳とってると思いますし。
 まったくの別人ですよ。
 ここまで違うと、正解できる人の方がおかしいと思う。

「はぁ。僕も、いきなりこうも歳をとる事になるとは……」

「でも、戻れるんですよね?」

 そうネギ先生に聞き、視線を隣に向ける。
 近衛は、楽しそうに笑いながら一つ頷く。

「あと3時間くらいですか?」

 あ、それくらいなんだ。

「え!? ホントに!?」

 そして、その答えに慌てたのは神楽坂。
 どうしたんだろう?

「急ぐわよ、ネギっ」

「え? え?」

「まだ回りたい所、全部回ってないもの」

 らしい。
 ……元気だなぁ。
 その手を引きながら、足早に去っていき

「それじゃ先生、また明日ー」

「おー。前見て歩かないと危ないぞー」

「はいー」

 その背に、ネギ先生と呼べよー、と声を掛けそうになり、まぁ今呼んだらいろいろ変か、と思い直す。
 だって、本当のネギ先生は10歳だしな。

「ありゃ駄目だな」

「みたいやなぁ」

 ん?

「何が駄目なんだ?」

「まぁ、色々と……強いて言うなら、明日菜の運命はきっと変わらない」

「……よく判らんが。残酷だな、マクダウェル」

「はぁ。明日菜、骨は海捨ててやるからな……」

 本当に友達か、お前達?
 隣からも、溜息。

「近衛?」

「んー……明日菜の事は、ウチも言えへんかなぁ」

 そう言われても、こっちは首を傾げるしかない。
 どうしていきなり歳をとったのか、理由が判らないから。
 本当に面白がってだけなのか、それとも……。
 そう悩んでいると、視線を感じた。

「絡繰?」

「………………」

「ん?」

「いえ……」

 もう、本当に何が何やら。
 俺も、龍宮達に混ぜてもらおうかなぁ。





――――――エヴァンジェリン

 うーむ。
 やはり、ぼーやにタカミチの変わりは無理だったか。
 まぁ判ってはいた事か。
 昨日の反応からして、もうなんか駄目っぽかったからなぁ。
 なにせ、全然意識していない。
 あれじゃ、本当にただ楽しんでるだけじゃないか。
 きっと、本番になるとまた喋れなくなるぞ。
 ……はぁ。

「どうしたんだい、エヴァ?」

「いや、さっき明日菜と会った」

「え? 全然気付きませんでした……」

「刹那……お前はもう少し周囲に気を配っていろ」

 いくら平時とはいえ、少しは気にしろ。
 まったく。

「それがどないかしたんですか~」

「いや。予想通りだったから、どうにもなぁ」

「どう言う事や?」

「……まぁ、なんだ。骨は拾ってやらんといかんようだ」

「……まだそうと決まった訳では……」

 いや、まぁ、そうだがなぁ。
 真名と刹那と三人で、頭を抱えると言うか、何と言うか。
 うーむ。
 難しいなぁ。

「あ、そや」

「ん?」

 そうしていたら、月詠から声を掛けられた。

「エヴァンジェリンさん、携帯の番号教えて下さい~」

「あ、俺も」

 む。
 ば、番号か?

「いいが……」

 どこに直していたかな。
 携帯を探し、取り出す。
 チリン、と乾いた音が耳に届く。

「おや、可愛い飾りですな~」

「そうだろう? 中々気に言っているお守りだ」

「ほほぅ」

「何だ、真名?」

「べつにー」

 ふん……さて。
 番号は、っと。

「赤外線って便利ですな~」

「そうだな。ほら、やるぞ」

 月詠、小太郎と順に携帯の情報を交換する。
 ふぅ……。

「その携帯、先生の番号は入ってるのかい?」

「ん?」

 先生の?
 ……そう言えば、先生の番号は知らないな。

「ついでだし、頼んで登録してもらったら?」

「……別に、必要無いだろう」

 教師の携帯番号だなんて。
 とも思うが、何だかんだで良く喋るからな。
 登録するだけならタダだしな。

「先生」

「ん?」

 茶々丸と木乃香に囲まれ、困っている先生に声を掛ける。
 しかし、驚きはしたが、そう変化はなかったな。
 面白くない。
 もっと楽しい反応を期待したと言うのに……。

「携帯の番号、登録してくれ」

「なに?」

「月詠達と交換したからな、ついでだ」

「ああ。そう言う事な……あとで、月詠達のも登録しないとな」

 ほら、と差し出される携帯。
 それに自分のを合わせるように、互いに登録し合う。
 登録されたのは、彼の名前。
 ――それを、数瞬眺める。

「ちゃんと出来たか?」

「……ああ」

 そう小さく返し、携帯を閉じる。
 チリン、と鈴の音。

「まだつけてくれてたのか」

「ん?」

「もっといいストラップがあるだろうに」

「……そうかもな」

 だが、他のを探すのも面倒だしな、と。
 それに、このお守りは結構御利益がある。
 中々に惜しいものなのだ。

「茶々丸も聞いていたらどうだ?」

 そう、言う。
 ついでに、と。
 しかし、

「いえ、私はすでに登録していただいています」

「なに?」

 初耳だった。

「いつの間にだ?」

「2年の頃に、です」

 そんなに早くか?
 ……お前、本当に私の知らない所で先生と会ってたんだなぁ。
 隣の木乃香も驚いた顔で茶々丸を見ている。

「どうかなさいましたか、木乃香さん?」

「へ? あ、いやぁ……うん。別に?」

 動揺し過ぎだろうに。まったく。
 本当に楽しいなぁ、お前達は。

「それじゃ、帰るかー」

「そうだな」

 その疲れた声に、小さく相槌を打つ。
 大変だな、と思う。
 けど、最近は結構こんなこの人を見ているのも楽しい。
 ……楽しいのだ。

「せんせ、晩ご飯何にします?」

「いや、もう帰りなさい……」

「……………………」

 くく――大変だな、先生。
 そう小さく笑うと、小さな溜息。

「楽しそうだなぁ、マクダウェル」

「ああ、もちろんだ」

 きっと、今年の麻帆良祭は今までにないくらい楽しいだろうな。
 ――なるほど。
 確かにお前が言った通りだな、明日菜。
 “友達”が多いと、確かに楽しいよ。




――――――チャチャゼロさんとさよちゃんとオコジョ――――――

「姐さん達、今日はお楽しみですかねぇ」

「ダロウナァ」

 くぁ、と揃って小さく欠伸をする。
 ……人形に欠伸が必要なのかは判らないっすけど。

「うぅ、私も行きたかったです」

「しょーがねーって、さよ嬢ちゃん。お祭りまで我慢しな」

「はーい」

 こうやってお話しできるのも、楽しいですし、と。
 うぅ、嬉しい事言ってくれるなぁ。
 姐さん家の軒先で三人並んで日向ぼっこしながら、もう一度欠伸。

「眠そうですね、カモさん」

「天気良いからなぁ」

「はいはい」

 撫でるなよぅ、眠くなるだろ。

「悩ミナサソウダヨナァ、オ前ラ」

「そんな事無いっすよ?」

「ふふ」

 くぁ。





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