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No.25786の一覧
[0] 普通の先生が頑張ります (更新再開…かな?[ソーイ](2011/06/08 19:02)
[1] 普通の先生が頑張ります 0話[ソーイ](2011/04/10 19:06)
[2] 普通の先生が頑張ります 1話[ソーイ](2011/04/10 16:49)
[3] 普通の先生が頑張ります 2話[ソーイ](2011/04/08 22:17)
[4] 普通の先生が頑張ります 3話[ソーイ](2011/04/08 22:52)
[5] 普通の先生が頑張ります 4話[ソーイ](2011/04/08 23:22)
[6] 普通の先生が頑張ります 5話[ソーイ](2011/04/08 23:43)
[7] 普通の先生が頑張ります 6話[ソーイ](2011/04/09 10:03)
[8] 普通の先生が頑張ります 7話[ソーイ](2011/04/09 10:16)
[9] 普通の先生が頑張ります 8話[ソーイ](2011/04/09 10:36)
[10] 普通の先生が頑張ります 9話[ソーイ](2011/04/09 13:58)
[11] 普通の先生が頑張ります 10話[ソーイ](2011/04/09 14:38)
[12] 普通の先生が頑張ります 11話[ソーイ](2011/04/09 15:24)
[13] 普通の先生が頑張ります 12話[ソーイ](2011/04/09 18:20)
[14] 普通の先生が頑張ります 13話[ソーイ](2011/04/09 22:23)
[15] 普通の先生が頑張ります 14話[ソーイ](2011/04/09 23:12)
[16] 普通の先生が頑張ります 15話[ソーイ](2011/04/09 23:47)
[17] 普通の先生が頑張ります 16話[ソーイ](2011/04/10 16:45)
[18] 普通の先生が頑張ります 17話[ソーイ](2011/04/10 19:05)
[19] 普通の先生が頑張ります 18話[ソーイ](2011/04/11 21:15)
[20] 普通の先生が頑張ります 19話[ソーイ](2011/04/11 21:53)
[21] 普通の先生が頑張ります 20話[ソーイ](2011/02/27 23:23)
[22] 普通の先生が頑張ります 21話[ソーイ](2011/02/27 23:21)
[23] 普通の先生が頑張ります 22話[ソーイ](2011/02/27 23:19)
[24] 普通の先生が頑張ります 23話[ソーイ](2011/02/27 23:18)
[25] 普通の先生が頑張ります 24話[ソーイ](2011/02/26 22:34)
[26] 普通の先生が頑張ります 25話[ソーイ](2011/02/27 23:14)
[27] 普通の先生が頑張ります 26話[ソーイ](2011/02/28 23:34)
[28] 普通の先生が頑張ります 27話[ソーイ](2011/03/01 23:20)
[29] 普通の先生が頑張ります 28話[ソーイ](2011/03/02 22:39)
[30] 普通の先生が頑張ります 29話[ソーイ](2011/03/04 22:42)
[31] 普通の先生が頑張ります 30話[ソーイ](2011/03/08 00:19)
[32] 普通の先生が頑張ります 31話[ソーイ](2011/03/07 23:33)
[33] 普通の先生が頑張ります 32話[ソーイ](2011/03/10 00:37)
[34] 普通の先生が頑張ります 33話[ソーイ](2011/03/09 23:47)
[35] 普通の先生が頑張ります 34話[ソーイ](2011/03/10 23:15)
[36] 普通の先生が頑張ります 35話[ソーイ](2011/03/13 23:11)
[37] 普通の先生が頑張ります 36話[ソーイ](2011/03/14 22:47)
[38] 普通の先生が頑張ります 37話[ソーイ](2011/03/15 23:56)
[39] 普通の先生が頑張ります 38話[ソーイ](2011/03/16 23:15)
[40] 普通の先生が頑張ります 39話[ソーイ](2011/03/17 23:03)
[41] 普通の先生が頑張ります 40話[ソーイ](2011/03/18 22:46)
[42] 普通の先生が頑張ります 41話[ソーイ](2011/03/19 23:49)
[43] 普通の先生が頑張ります 42話[ソーイ](2011/03/20 23:12)
[44] 普通の先生が頑張ります 43話[ソーイ](2011/03/21 22:44)
[45] 普通の先生が頑張ります 間幕[ソーイ](2011/03/23 07:49)
[46] 普通の先生が頑張ります 44話[ソーイ](2011/03/23 23:24)
[47] 普通の先生が頑張ります 45話[ソーイ](2011/03/25 23:20)
[48] 普通の先生が頑張ります 46話[ソーイ](2011/03/26 23:23)
[49] 普通の先生が頑張ります 47話[ソーイ](2011/03/28 00:29)
[50] 普通の先生が頑張ります 48話[ソーイ](2011/03/28 23:24)
[51] 普通の先生が頑張ります 49話[ソーイ](2011/03/30 00:25)
[52] 普通の先生が頑張ります 50話[ソーイ](2011/03/31 00:03)
[53] 普通の先生が頑張ります 閑話[ソーイ](2011/04/01 00:36)
[54] 普通の先生が頑張ります 51話[ソーイ](2011/04/01 23:50)
[55] 普通の先生が頑張ります 52話[ソーイ](2011/04/03 00:22)
[56] 普通の先生が頑張ります 53話[ソーイ](2011/04/04 23:45)
[57] 普通の先生が頑張ります 54話[ソーイ](2011/04/05 23:24)
[58] 普通の先生が頑張ります 55話[ソーイ](2011/04/06 22:31)
[59] 普通の先生が頑張ります 56話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:46)
[60] 普通の先生が頑張ります 57話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[61] 普通の先生が頑張ります 58話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[62] 普通の先生が頑張ります 59話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[63] 普通の先生が頑張ります 60話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:47)
[64] 普通の先生が頑張ります 61話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:48)
[65] 普通の先生が頑張ります 62話(修正前[ソーイ](2011/04/27 22:48)
[70] 普通の先生が頑張ります 56話(修正版[ソーイ](2011/04/28 23:46)
[71] 普通の先生が頑張ります 57話(修正版[ソーイ](2011/04/28 23:27)
[72] 普通の先生が頑張ります 58話(修正版[ソーイ](2011/04/30 22:52)
[73] 普通の先生が頑張ります 59話(修正版[ソーイ](2011/05/18 23:24)
[74] 普通の先生が頑張ります 短編 【茶々丸】 [ソーイ](2011/05/23 23:47)
[75] 普通の先生が頑張ります 短編 【エヴァンジェリン】 [ソーイ](2011/05/23 23:42)
[76] 普通の先生が頑張ります 短編 【エヴァンジェリン】 2[ソーイ](2011/05/25 23:21)
[77] 普通の先生が頑張ります 短編 【月詠】 [ソーイ](2011/06/08 23:06)
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[25786] 普通の先生が頑張ります 28話
Name: ソーイ◆9368f55d ID:052e1609 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/03/02 22:39
「おはよー、絡繰」

「おはようございます、先生」

 旅行中の朝恒例となってしまった旅館周辺の散歩。
 何故か今日も絡繰は俺より早起きして、また庭に居た。
 マクダウェル手作りの人形、チャチャゼロと一緒に。

「相変わらず朝早いなぁ」

「いえ。先生はお疲れではないのですか?」

「ん?」

 俺?

「んー、まぁ、何とか大丈夫だ」

 何が大丈夫か、と聞かれたら答えるのが難しいんだが。
 だからと言って生徒に疲れている、と答えるのも嫌だったので適当に濁しておく。
 しかし

「ですが、昨日の朝よりも今朝がお疲れのようです」

「そうか?」

 ……うーん。
 顔を洗う時は気付かなかったけど、顔に出てたかな?
 まぁ、少し動いたら大丈夫だろ。

「絡繰は大丈夫なのか? 朝早いけど」

「いえ――大丈夫です」

「そうか?」

 腕時計を見る。

「まだ少し、部屋でゆっくりできると思うけど」

「大丈夫です」

「そ、そうか」

 なんか、思いのほか強く返されてしまった。
 いや、別に大丈夫ならいいんだけど。

「しかし、今日もその人形持ち歩いてるんだな。好きなのか?」

 どちらかと言うと、マクダウェルに似合うイメージがあるんだが。
 昨日は龍宮が持ってたし。
 まぁ確かに、どことなく愛嬌はあるなぁ。

「はい。家族ですので」

 家族?
 人形を家族、と言う所は年相応と言うか。
 微笑ましいなぁ、と。
 感情の起伏が判り辛いけど、やっぱり絡繰も女の子なんだなぁ。

「そうか、ならしょうがないなぁ」

 ロビーで買ってきたコーヒーを一口。
 朝日に照らされた自然を見ながらだと、一段と美味く感じる。
 ……飲んでるのは120円のコーヒーなのが、アレだけど。

「どうしました?」

「んー……いや、別に」

 俺って庶民だなぁ、と。
 別の言い方をすれば安いと言うか、何と言うか。
 そう考えて苦笑してしまう。

「マクダウェルは寝てるのか?」

「はい。マスターは昨日お疲れになったようなので」

 ギリギリまで、と聞いております、と。
 そうか……まぁ、近衛の実家がどこかは知らないけど、遠かったんだろうな。
 うーん。今日は大丈夫かなぁ。

「何をしていたか、聞かれないのですか?」

「ん?」

 えっと。

「昨日の自由行動をか?」

「はい」

 まぁ、教師としては聞いておきたいし、近衛の実家に一報入れるべきなのかもしれないけど。

「アイツはアレで、しっかりしてるからなぁ」

 下手に手を出してややこしくしたくないと言うか、何と言うか。
 それに学園長とも個人的に親しいみたいだし。
 俺なんかは手を出さない方が無難だろう。

「そう言う点では、信頼してるし」

「そうですか」

 飲み終わったコーヒーを持ち、のんびりと歩く。
 しかし……生徒と二人で散歩って、他から見られたら結構危険だよなぁ。
 特に他の先生方とか、朝倉とか。

「絡繰、そろそろ着替えてきた方が良いんじゃないか?」

「朝食までは、まだ時間がありますが?」

「いや、着替えとか時間かかるんじゃないか?」

 女の子は着替えには時間かかるからなぁ、と。
 どうしてあんなにかかるんだろうか?
 化粧とかも慣れてるはずだろうに……買い物と着替えはいまだに判らん。

「いえ、私はすぐ準備できますので」

「そうか?」

 うーん……もう一度、腕時計を見る。
 まぁ確かに、時間はもう少しあるけど……朝が早い生徒は起き出す頃だ。
 色々と寝起き的な意味で俺はもう少し外に居たいんだが。

「マクダウェルはそろそろ起こした方が良いんじゃないか?」

「……そうですね」

 アイツは朝弱いからなぁ、と。
 きっと絡繰が居なかったら、遅刻魔なんだろうな……。
 いや実際、2年までは遅刻早退の常習犯だったんだが。

「それでは先生、こちらを」

「ん?」

 そう言って差し出されたのは、チャチャゼロ。
 何で?

「お守りです」

「……そ、そうか」

 お、お守り?
 差し出された人形を受け取り、とりあえず脇に抱えるのもアレなので両手で持つ。
 …………うーん。
 成人男性が持つにしては、シュールなお守りだよなぁ。

「それでは、失礼します」

「おー、また朝食の時になー」

 小さく一礼して去るその背を目で追い……小さく溜息。
 もう少し、時間を自由に使えばいいのに、と。
 旅先で疲れてるだろうに、もう少し寝てても良いと思うんだが。

「どーしたもんかなぁ」

 それを本人が気にしていないので、俺がとやかく言う事じゃないんだけどさ。
 両手に持った人形を見る。
 素人が造ったとは思えない人形。
 確か、なんか凄い人形遣いの人に聞いたとか言ってたけど。
 ……家族、なぁ。

「お前の家族は、もう少し自分の時間を持てばいいのになー」

 折角の旅先なのに、ここでも早起きとか。
 まぁ、そこは絡繰の自由だけど。
 それじゃ、もう少ししたら俺も中に戻るかなぁ。







 朝食を食べ終わり、ロビーで班ごとに集まっていた少女達に今日の行動予定を聞いていた所

「申し訳ありません。木乃香の副担任の方、ですか?」

 ……男性から話しかけられた。
 だ、誰?
 って、今木乃香って言った?

「近衛――っと、木乃香さんのご家族の方でしょうか?」

「はい。木乃香の父、近衛詠春と言います」

 そう言って、笑顔で右手を差し出してきたので、それに応じる。
 ……いや、それは良いけど。

「えっと、どうしてこちらに?」

「いえ。昨日ネギ先生に伝え忘れた事がありましたので」

「ネギ先生ですか?」

 えっと……。
 あれ、どこ行った?

「えーっと、多分、もう少ししたら来ると思いますけど……」

 トイレかな?
 今日はなんか筋肉痛って言ってたし、もしかしたら部屋に戻ってるのかもしれない。
 携帯を取り出し、

「あ、いえいえ。待ちますから大丈夫ですよ」

「そうですか?」

 申し訳ありません、と。
 しかし、ネギ先生に伝え忘れた事?
 何だろう……まぁ、昨日近衛の実家に言ったらしいから、その時か。
 ――ま、聞くような事じゃないな。

「せせせ、先生!?」

「うお!?」

 い、いきなり後ろから大声を出すなよ。

「ど、どうした神楽坂?」

「ここ、こちらのオジ様はっ?」

 凄いドモリ方だな、お前……。
 高畑先生はどうなったんだ? まったく。

「少しは落ち着け……あー、こちらは近衛の」

「お父様!?」

 ……お父様!?
 そう言う呼び方は初めて聞いたなぁ……雪広辺りも言いそうだけど。
 やっぱり、近衛って良い所のお嬢様なんだなぁ、と場違いに考えてしまう。

「どないしたんです?」

「なに、ネギ君に少し話をと思ってね」

 まぁ俺は居ない方が良さそうだなぁ、と。
 神楽坂の肩を押し、一緒に離れる。

「ちょっとっ、先生っ」

「アホかっ、折角の家族水入らずに水を差す気か?」

「ぅ」

 まったく。

「……後で木乃香に紹介してもらお」

「なんかおかしくないか、言い方?」

「そう?」

 …………近衛さんが帰られるまで、コイツからは目を離さない方が良さそうだ。
 まさか、こんな所にも注意しなきゃならんのが居たとは。

「そうだ、先生。それなら少し話しませんか?」

「喜んでっ!」

 いや、お前先生じゃないから。
 周囲に視線を向けると、ちょうど雪広と目があった。

「雪広ー」

「……くっ」

「何であやかを呼ぶの先生!?」

 どうやら俺が言いたい事は伝わったらしい。
 すまないなぁ、と神楽坂を預ける。

「ちょっとっ!?」

「頼んだ」

「任せて下さいませ」

 お前も、ネギ先生が居ないと安心なんだがなぁ。
 文字通り引き摺られていく神楽坂を見ながら、そう心中で呟く。
 同い年辺りとかは駄目なんだろうか、と考えながら近衛さんの方に足を向ける。

「すみません、お待たせしました」

「いえ、お時間はよろしかったですか?」

「あ、はい。まぁ、大丈夫です」

 テーブルを挟む形で近衛親子の対面に座る。
 ……第一印象は、優しそうな人だなぁ、と。
 笑顔がどことなく近衛に似ている。
 いや、近衛がこの笑顔に似ているのか。

「せんせ、迷惑掛けてごめんなさいー」

「いい、いい。実家から出てきてるんだ、お父さんだって心配だろうし」

「はは――バレてましたか」

 近衛の学園での状況が知りたかったのだろう。
 心配だろうし――やっぱり、この歳で親元を離れられたら。
 そう言うのは、何となく判った。

「うぅ……」

「そう恥ずかしがらなくても大丈夫だろうに」

 素行が悪い訳じゃない。むしろ良い方だ。
 恥ずかしがる事なんて無いと思うんだけどなぁ。
 まぁ、そう言うものかもなぁ、とも思うけど。
 授業参観とか三者面談とか、変に恥ずかしかった記憶があるし。

「そ、そうやなくてぇ」

「ふふ。それで先生、木乃香は学園の方ではどうでしょうか?」

「近衛さんが心配されるような事は。成績も、生活態度も問題ありませんし」

「あーうー」

 顔を赤くした近衛と言うのは、初めて見た気がする。
 でも本当の事だし。

「クラスでも一番友達が多いかもしれません」

「そうですか」

 そうして、安心したような近衛さんの笑顔と、

「も、もうやめて、せんせ。ウチ死ぬからっ」

 羞恥に耐えきれなくなって、声を上げる近衛。

「はは」

 そう笑う近衛さんを叩く近衛は、やっぱり見た事の無い近衛。
 家だと、こうなんだろうなぁ。
 そう思うと、余計に微笑ましく見えてしまう。

「ネギ君とは、どうなんでしょうか?」

「ネギ先生、ですか?」

「な、なんもないわっ」

 おー、怒った。

「えっと、ネギ先生が今どこに住んでいるかは……」

「大丈夫です。学園長の方から聞き及んでますから」

「そうですか」

「せんせも、流さんといてっ」

 うーん。
 違うのー、と言う声を聞き流しながら、

「まぁ、先生としても親御さんに言える所は全部言いたいと言うか」

 下手に隠して、後で拗れたら嫌だし。
 ネギ先生が同室と言うのを知ってるなら、大丈夫だとは思うけど。

「うぅ、生徒と親のどっち取るんー」

「そりゃ……出来れば生徒を取りたい所なんだが」

 そう苦笑し。

「いつもネギ先生の食生活を任せてしまって――心苦しいばかりです」

「そうですか。木乃香、料理はちゃんと作れるんですか?」

「き、き……きちんと作れる」

「はい。ネギ先生や友人からも好評です」

「なるほど」

「なんでせんせが答えれるのっ!?」

「そりゃ、先生だからなぁ」

 と言うか、ネギ先生から聞いたからな。
 凄い美味いらしいなぁ、と。

「ね、ネギ君のあほー」

 そう言ってやるなよ。
 美味いって褒めてくれてたんだから。

「先生は食べられた事は?」

「はは。残念ながら」

「……今度、食べに来ます?」

「遠慮しとく」

 女子寮の中に入れるか、と。

「うー」

 はは、と笑ってしまう。
 やっぱり親御さんと教師が話すのが嫌なのは、誰でも一緒なのかもなぁ。

「上手くやっているようだね、木乃香」

「……ふん」

 ありゃ。

「おや、嫌われてしまったかな?」

「どうやらそうみたいですね」

 さて、と。
 気さくな人だなぁ、と。
 2人そろって、小さく笑い――視線をその後ろへ。

「ネギ先生」

 丁度見かけたその姿に声を掛ける。

「あ、長さん」

「おはようございます、ネギ先生」

 それじゃ、俺はそろそろ、っと。

「それでは、私は席を外しますね」

「申し訳ありません、気を使ってもらって」

「いえ」

 それでは、と一礼し

「ネギ先生、後はよろしくお願いします」

「はい? ……あれ? 木乃香さんどうしたんですか?」

「ネギ君のアホー」

「ええ!?」

 えっと。
 あと今日の予定を聞いてなかったのは……。

「なんだ。詠春のヤツ、来たのか」

「ん?」

 詠春……って、近衛さんの名前か。

「こら、年上の人を呼び捨てにするもんじゃないぞ?」

「……ふん」

 まったく。

「近衛さんの事、知ってるのか? って、昨日会ってたんだっけ」

「ああ。先生こそ、何を話してたんだ?」

 ん? 俺?

「いや、学園での近衛の事を話してた」

「……そうか」

 ??

「何か変な事言ったか?」

 そこでそう、何で――何か、安心したように笑うのか。

「あ、マクダウェルの事は話してないぞ?」

「いや……別に。少し気になっただけだ」

「近衛の事も変な事は言ってないと思うから、大丈夫だぞ?」

「そうじゃないんだが――まぁ、話してないようだし良い」

 なんだそりゃ?
 どうにも、要領を得ない物言いに首を傾げてしまう。
 まぁ、今に始まった事じゃない、と言えばそれまでなんだが。

「それより、今日は何をするんだ?」

「ん? いきなりだな」

 何をするんだ、って聞かれても。

「一応、お前達が行く所聞いて、そこを見て回るかなぁ」

 有名な所なら金閣寺やら、銀閣寺やら。
 その辺りに先回りして、ちゃんと来るか確認取るくらいかなぁ。
 昨日は皆遊び回ったみたいだから、今日もある程度行動がまとまってて楽だし。

「そうか」

「マクダウェルは、どこ行くんだ?」

 神楽坂には、まだどこ行くか聞いてないんだよ、と。

「有名所を回る」

 簡潔だが、力が籠った言葉だった。
 ……よっぽど、京都が好きなんだなぁ、と。
 外国人なのに日本の文化に興味があるとは――良い事だな、うん。

「ま、事故しないようにな?」

「ふん」

 さて、それじゃ後は……っと。







 生徒達を送り出し、一息吐く。
 ネギ先生は近衛さんに付いていって、後で合流するそうだ。
 何でも、大事な用事を忘れていたとか。
 丸一日かかる用事でもないそうなので、昼くらいにはちゃんと仕事してもらおう。
 この広い街を見回るのは、大変なのだ。

「先生。早く行こうよー」

「……いや、行けば良いだろ」

 何で残ってるんだ、お前達、と。
 神楽坂、マクダウェル、絡繰の3人。
 少し離れた位置では、瀬流彦先生も同じような状態だった。
 どうも、複数の生徒に誘われているらしい。

「だって、先生と回ると一々報告しなくていいから楽だし」

「そんな理由かよ……」

 どうにも、瀬流彦先生の所とは温度差があるようだ。
 というより越えられない一線がある様な気がする……はぁ

「折角の修学旅行なんだから、自分たちで楽しんでこい」

「いーからいーから」

 そう言って手を引かれても、なぁ。
 むぅ。
 絡繰に向けると――こっちは特に何も言わず待っている。
 絡繰からの援護は無いようだ。ちょっと泣ける。

「綾瀬達はどうしたんだ?」

「今日こそゲーセン巡りだって」

 自由だなぁ、アイツら。
 大丈夫だとは思うけど。
 もう班分け関係無いよな……まぁ、それはどこも一緒か。
 最終日くらいは好きにさせてやるかぁ。
 ……苦労するのはこっちだけど、ま、いいか。

「そんな所巡る時間があるか」

「まぁ、マクダウェルは京都好きみたいだもんな」

「ふん」

 しかし、だ。

「教師と一緒に居ても楽しくないだろ?」

「そう? 昨日は結構楽しかったけど?」

「そう言ってもらえるのは嬉しいけどなぁ」

 ちょっと本気で嬉しかった。
 顔には出さないようにして、言葉を続ける。

「折角の修学旅行なんだから」

「どうでも良いから、さっさと行くぞっ」

 ……はぁ。

「絡繰は良いのか?」

「私は構いません」

 さよか。

「それじゃ、行くかー」

「ああ。早く行くぞ」

 ま、後で我慢できなくなって好きに移動するだろ。
 それに、神楽坂じゃないが、一緒に行動してもらえるとこっちも安心だし。

「あ、タクシー代ちゃんと出すから」

「……いや、移動費くらいは出すぞ」

 どうせ経費で落とすし。
 しかし、そう言う所はちゃんとしてるんだな、神楽坂。







 楽しいかー?
 そう何気なく聞いた言葉に答えは無い。
 先ほどの金閣寺の時もそうだったように、俺は近くのベンチに座り、マクダウェルと神楽坂の後ろ姿を眺める。

「マスター、嬉しそう」

 だなぁ、と。
 さっきもそうだった。
 満足するまで眺める、その間は無言。
 堪能している、と言えるのか。
 それに付き合っている神楽坂も、こう言う静かなのは嫌いじゃないのか、黙っている。
 と言うより、マクダウェルの表情を見てる。
 百面相でもしてるんだろうか? ありえて、小さく笑ってしまう。
 ……本当に、仲が良いなぁ。

「絡繰は良いのか?」

「はい。私は十分です」

 そうか、と。
 生徒がちゃんと通ったのを記す名簿を開き、三人の欄に印を付ける。
 各クラス分のこれは、全員の教師が持っているものだ。
 俺と瀬流彦先生が寺関係、新田先生と葛葉先生が見回り。
 他の先生達も各々のクラスの班と一緒に回ったりと担当を持っている。
 ばらばらに動いて、少しでも目に付く所に居ようとしてるんだが――まぁ、京都は広過ぎる。
 俺も一応先回りは出来てるだろうけど、遅い生徒には電話で連絡を取るようにしている。
 あと、綾瀬達のようにゲーセン巡り達、他の所に行っている生徒にも。

「絡繰、お前も座ったらどうだ?」

 何で後ろに立つ?
 正直落ち着かないんだが……まぁ、そうも言えないのでベンチの隣を勧める。

「宜しいのですか?」

「ん? ああ。立たれるよりは」

 むしろ、本当なら逆だし。
 俺が立って絡繰が座るのが普通だろう……多分。
 こんな所だと。

「失礼します」

「そう畏まらなくても良いんだが」

 そう一言断って座る絡繰に苦笑してしまう。
 どうにも、慣れないなぁ、と。
 いや、もう聞き慣れてはきてるんだが――言われ慣れてないと言うか、俺はそんなに偉くないし。

「申し訳ありません」

「謝らなくても……ま、こっちものんびりやっていくかなぁ」

 まぁ、礼儀が良いのはそう悪くは無いんだけど。
 絡繰くらいもっと、こう……マクダウェルも礼儀良ければ。

「どうかなさいましたか?」

「いや」

 そう小さくかぶりを振り、どうしたものかな、と。
 特にする事が無い。
 というより、他の生徒達が来ないと

「教師と一緒に居て、つまらないんじゃないか?」

 名簿から視線を上げる事無く、そう聞いてみる。

「いえ」

「そうか?」

 羽目を外す事も出来ないだろ、と。
 折角の修学旅行なのにこうやって神社仏閣を眺めてるだけじゃ、面白くないだろうに。
 教師として言う事じゃないと思うが、でも少しくらいは羽目を外した方が楽しいと思うがなぁ。

「マスターは明日菜さんと一緒で楽しそうです」

「……そうだな」

「なら、それで良いです」

 でもな、きっと沢山の友達と一緒に回るともっと楽しいぞ、と。

「そうかもしれません」

 それに

「絡繰だって、自分の好きな所を回りたいんじゃないか?」

 さて、と。
 どこの班が最初に来るかね。
 名簿を閉じて、伸びを一つ。
 ふぁ――良い天気だな。

「お疲れですか?」

「んー……天気が良いからなぁ」

 まぁ、少し寝不足かもな。
 修学旅行、全部遅くまで起きてるし。
 動き回って疲れてるし。
 もう一度、欠伸がでる。

「お休みなられますか?」

「そんな訳にもいかないだろ」

 そう苦笑してしまう。
 まったく――生徒に心配されてるよ。
 財布は、っと。

「神楽坂ー、何か飲むかー?」

「じゃあ、オレンジジュースで」

「おー。マクダウェルはー?」

「私はお茶で良い」

 判ったー、と。

「絡繰はなに飲む?」

「……それでは、先生と同じ物で」

 そうか?

「別に、好きなの飲んで良いぞ?」

「いえ。特に好みはありませんので」

「ん、判った」

 しかし、こんな日本の昔の神社の近くに自販機ってのも風情が無いなぁ、と。
 そんな事を考えながら、小銭を入れてボタンを押していく。

「ほら、一服入れたらどうだ?」

「ああ」

「ありがとー、先生」

 あんまり教師が生徒に何かを、って言うのは良くないんだが。
 ま、これくらいなら良いだろ。

「眺めてて飽きないか?」

「まさか。中々趣があって良いじゃないか」

 そう言うもんかなぁ、と。
 隣の神楽坂を見ると、そんな事を言うマクダウェルを楽しそうに眺めていた。

「……なんだ?」

「いやー、子供みたいだなーって」

「お、ま、え、はっ、良くもまぁそんな事が言えるなぁ」

「いひゃいいひゃいー」

 背伸びしてその頬を抓る姿は……まぁ、なんだ。
 神楽坂に同意する。うん。

「ひぎれふー」

「このまま引き千切ってやろうか」

「それは止めてやれ」

 仲が良いんだか、悪いんだか。
 一応止めて、その場を後にする。
 まぁ何だかんだ言っても大丈夫だろう。怒ってる訳じゃないみたいだし。

「絡繰、コーヒーで良かったか?」

「はい。ありがとうございます」

 買ってきた缶コーヒーを渡し、俺もベンチに座る。
 眠気覚ましには冷たいブラックが丁度良い。
 それを一口飲み、はぁ、と息を吐く。
 絡繰も、少し遅れて一口飲み、息を吐く。

「それじゃ、少しのんびりするかぁ」

「……はい」




――――――エヴァンジェリン

 まったく、と。
 その柔らかな頬から手を離してやると、若干涙目になって両手で頬を撫でる神楽坂明日菜。

「ふん」

「うー……伸びたらどうするのよっ」

「……」

 そう言われ、その様を想像し――

「良いんじゃないか?」

「良いわけあるかっ」

 なっ!?
 あ、頭を押さえるなっ!

「このっ」

「届かない届かないー」

 ちょ、調子に乗ってっ。
 リーチ差があり過ぎて、手が届かないのが無性に腹が立つ。

「はは、あんた本当に子供ねぇ」

「お前にだけは言われたくないわ」

 暴れるのも疲れるので、あと面倒なので、手を止めて先生に買って来てもらったお茶のボトルを開ける。
 神楽坂明日菜もそれに習い頭から手を退け、ジュースを開ける。

「なんで綾瀬夕映達と一緒に行動しないんだ?」

「またそれ? 別に良いじゃない」

「……私にあまり関わるな、と言ってるだろう?」

「なんで?」

 なんで、って。

「危ないだろうが」

「その時は……まぁ、頑張って逃げるわ、うん」

 運動神経には自信あるし、と。
 そんな簡単な事じゃないんだがな……。
 溜息を一つ吐き、茶を一口飲む。

「学園の教師にも、私は敵が多い」

「そ、そうなの?」

「そうなんだ」

「あんた、本当に悪い魔法使いなのねー」

 と、何処か感心したような声。
 どういう基準なんだ、お前の中の“悪”は……はぁ。

「私に関わってたら、成績に響くかもな」

「う――そ、それはちょっとヤバいわね」

「……平和なヤツだなぁ」

 命の危険、と言ってもピンと来ないのかもな。
 どうにかして、どうやって判らせるか。

「ま、まぁ、その時はその時で考えるわ」

「はぁ――」

「大丈夫大丈夫」

 何が大丈夫なんだか……。

「私最近、結構成績良いし」

 そっちの大丈夫か。

「私に構うなよ……死んでも知らないからな?」

「ぅ」

 死、という言葉に小さく顔を歪める。
 それと同時に、胸に広がる、胸を締め付けるような……暗い感情。
 ――この不快感は、何に対してか。
 そんな漠然とした“暗い感情”が――気持ち悪い。
 折角の修学旅行なのに。

「でも、私はエヴァの近くに居るからね?」

「……何でそこまでするんだか。理解に苦しむな」

 そう言うと、このバカはまた笑う。
 ――いつもの笑顔で。

「だって、アンタ私以外に友達居ないじゃない」

 ―――――――

「茶々丸さんとは、何か友達って言うより、もっと違うんでしょ?」

「ま、まぁな……茶々丸は従者だからな」

「ほら」

 友達居ないでしょ、と。
 し、失礼なヤツだな……。

「別に、居なくても困らん」

「う、そう言われるとそこで終っちゃうんだけど」

「終わらせたいんだよ、まったく」

 私に友達なんて――居ない方が良いんだ。
 お前だって……。

「きっと友達沢山居たら、もっと楽しいわよー」

「……あのなぁ」

 私は、人間じゃないのだ。
 そんな私が――沢山の友達に囲まれるのは変じゃないか。

「吸血鬼に人間の……変だろうが」

 友達、と言うのはなんだか躊躇われた。

「なんで?」

「なんで、って。私は悪い吸血鬼だぞ?」

「でも、血も吸わないじゃない」

「……ぼーやからは吸ってる」

 ただ単に、それは女子供から血を吸うのが私の美学に反するだけだ、と。

「なら良いじゃない」

「良いわけあるかっ」

 はぁ。

「お、ま、え、はっ――どーしてそんなにバカなんだっ」

「う。そんな馬鹿馬鹿言わないでよ」

「バカにバカと言って何が悪い?」

 ギロリ、と睨みつけてやる。
 まったく、何を言い出すかと思えば。

「でもきっと、沢山友達が居た方が楽しいよ?」

「……ふん」

 まだ言うか。

「神楽坂明日菜。私と」

 一緒に居るのは、危険なんだ、と。
 そう言おうとした。
 なのに

「私が、エヴァにたくさん友達を作ってあげる」

 そしたら今度は高3かな? きっとその時の修学旅行は、もっとずっと楽しいわ、と。
 このバカは、懲りもせずにそう言った。
 いつもの笑顔で、真っ直ぐにこっちを見て、バカみたいに――ああ、バカなのか。

「そうすれば、寂しくないでしょ?」

「……寂しくなんかない、バカ」

「ぅ、また馬鹿って」

 ふん……なんだ。
 何だと言うんだ、コイツは。
 なんで――。

「私は友達なんか要らない」

「なんでよー、楽しいって言ってるじゃない、分からず屋ー」

「ふん」

 分からず屋はどっちだ。
 私は吸血鬼。
 どうしても――どうやっても、

「何百年生きてるのか詳しくは知らないけどさ、生きてるなら楽しい方が良いじゃない」

「……世の中、お前が考えてるみたいに簡単じゃないんだよ」

「う、そう言われると困るわ」

 ――まったく。

「私は静かに銀閣寺を眺めたいんだ。少しは静かにしてろ、明日菜」

「はぁい……」

 まったく――何だと言うんだ。
 ……ふん。




――――――

 帰った頃には、陽が傾きかけていた。
 うん。ちゃんと全員帰ってきたな。
 点呼も取り終え、胸を撫で下ろす。
 ふぅ――これで修学旅行も終わりか。
 あとは、明日新幹線に乗って帰るだけだ。
 そんな事を考えていたら、絡繰がミルクと空の容器を持って外へ向かうのが見えた。
 ……結局、あの猫とも今日までか。
 そんな事を考えながら、座っていたロビーの椅子から腰を上げ、外へ。

「今日も来てたのか」

「はい」

 そう言い、手際良くミルクの準備をしていく絡繰。
 慣れたもんだ。

「コイツとも、今日までだなぁ」

「……そうですね」

 何でかこいつ、朝は来ないし。
 多分、朝は別の所に行ってるのだろうけど。

「………………」

「………………」

 しばらくの無音。
 猫がミルクを舐める音だけの時間。
 ――静かな時間。

「寂しくなるなぁ」

 折角懐いたのに、と。
 そう言ったら――絡繰が猫を見ていたその顔を上げた。

「ん?」

「…………ああ、なるほど」

 そう小さく呟き、その手を胸に当てる。
 視線は、また猫に。

「“寂しい”のですか」

 ――それは、酷く他人事のように聞こえた。
 自分の事を言って言ってるはずなのに、何でそう感じたのかは判らないけど。

「どうかしたか?」

「…………いえ」

 首を傾げてしまう。
 何か変な事言ったかな?

「………………」

「………………」

 また、無言。
 今度のそれは、猫を見に雪広達が来るまで続いた。
 




――――――チャチャゼロさんとオコジョ――――――

 グスン。

「オイ小動物。ナニ黄昏テンダヨ」

 誰のせいですか、誰の。
 オレっちの可憐でキューティクルな身体に――まさかの。
 しかも、笑われ――うッ。

「心配シテモラエテ良カッタジャネーカ」

「心配じゃなくて憐れみだったっすよ!?」

 あと戯れ。
 怖い……あの中国娘と双子怖い。
 ねぇ、何で広げようとするの? 何で広げるの? ねぇ?

「ウオ、本格的ニヤベェナ……」

 グスン。

「判ッタ判ッタ」

「え?」

「確カ坊主ノ荷物ノ中ニ良イノガアッタカラナ」

 ネギの兄貴の?

「ホラアッタ、『魔法の元・丸薬七色セット(大人用)』ダ」

 おおーっ!?
 そ、それがあれば……って、何でネギの兄貴、そんなの持ってるんだ?
 それって18歳未満は
 そして、何でチャチャゼロさん、ソレあるって知ってるの?
 まぁ、今は深く聞かないでおこう。

「コレデ育毛剤作ッテヤルヨ」

 チャ、チャチャゼロさーーーん!



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