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No.25569の一覧
[0] 【習作】EFBを持ってリリカルへ(オリ主転生・テイルズ等のゲーム技名引用)[涼雪](2011/01/28 16:02)
[1] それは突然の出会いがあった後なの?[涼雪](2011/01/24 15:08)
[2] 魔法の呪文はフリージング・ダーク・アイシクル・オブ・ディッセンバーなの?[涼雪](2011/01/24 16:06)
[3] 未来は不確定要素がいっぱいなの?[涼雪](2011/01/25 04:59)
[4] 師匠登場!?死亡フラグを抱えた魔法奥様なの?[涼雪](2011/01/25 14:37)
[5] ここは修羅道、ナカジマブートキャンプなの[涼雪](2011/01/26 12:40)
[6] 妥協しか許されない状況なの?[涼雪](2011/01/27 14:37)
[7] 殺伐とした萌える世界なの!?[涼雪](2011/01/28 16:00)
[8] それは踏んではいけない地雷だったの?(没1[涼雪](2011/01/29 13:17)
[9] お知らせとか色々。[涼雪](2011/01/29 09:27)
[10] それはまた一つネタ技を思いついた時なの?[涼雪](2011/01/31 15:11)
[11] 師弟対決は暁に燃えるの[涼雪](2011/01/30 14:22)
[12] 複雑な心の内なの[涼雪](2011/01/31 15:09)
[13] お知らせとか再び。[涼雪](2011/02/01 00:38)
[14] 閑話:泡末と消えたフラグ回避なの?[涼雪](2011/02/01 16:51)
[15] 閑話:父親のお仕事なの[涼雪](2011/02/01 17:07)
[16] 無印プロローグ:それは避けられない原作なの?[涼雪](2011/02/02 11:15)
[17] 無印1話:交戦規定はただ一つ「攻撃魔法は使えない」なの?[涼雪](2011/02/03 14:22)
[18] 無印2話:原作の原作も死亡フラグなの?[涼雪](2011/02/03 16:19)
[19] 無印3話:子持ち熟女!?でもヤンデレはお断りなの![涼雪](2011/02/04 14:00)
[20] 無印4話:ここは隣町、フェイトのセーフハウス一日目なの[涼雪](2011/02/05 19:44)
[21] 無印5話:主人公組のチートを見て今どんな気持ちなの?[涼雪](2011/02/08 22:39)
[22] 無印6話:付け焼刃のポーカーフェイスなの!?[涼雪](2011/02/18 07:22)
[23] ラクガキ:ぼくの考えたかっこいいマブラヴ世界観(1944-1987)[涼雪](2011/02/26 03:55)
[24] ネタ帳に残ってた閑話の一つ。65年のナンバーズとか。[涼雪](2012/02/09 13:56)
[25] 無印7話:ここで伏兵フラグ、海鳴温泉なの。上[涼雪](2012/02/21 14:46)
[26] 遅まきながらのキャラ紹介とかコメント返しとか。[涼雪](2012/02/19 16:00)
[27] 無印7話:ここで伏兵登場、海鳴温泉は8歳以上混浴禁止!だといいなぁ。中[涼雪](2012/02/21 15:22)
[28] 無印7話:ここで一言、ファンタジー世界の子供の子供っぽくなさは異常・下[涼雪](2012/03/09 04:09)
[29] 無印8話:いい展開が思いつかなかったまま引き伸ばされた温泉編終わり[涼雪](2012/05/03 03:34)
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[25569] 複雑な心の内なの
Name: 涼雪◆7a2751f0 ID:6ea60729 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/01/31 15:09

スバギンがナカジマ家にきたということは、あと2、3年でクイントさんは死ぬ。
3年以上の付き合いの師匠が死ぬというのは確かにまぁ、残念だとは思う。
出来れば死なないで欲しいとも思うが、死期が近寄ってきてる事を教えるつもりはない。
「近いうちにクイントさんは死にますよ」
なんて言う子を想像してほしい。普通に電波だ。
それに、教えた所で今度は俺の死亡フラグが立つ。
なに?保護してもらえ?メガーヌさんが死んだ後、ルーテシアが評議会の謎の力で
あっさりスカさんに渡った事を思うに、自分にも同じ事が起きる可能性がある以上お断りします。
父親が海の提督だからといっても安心はとてもじゃないが出来ない。

「罪に問われないなら敵は皆殺し編を開始するのに」

『ふふ、この世界は息苦しいわ。まぁ、ヴェルの中が一番居心地いいのだけれど』

「そろそろ出てけよもう」

クイントさんが何故死ぬような羽目になるのか。
ゼストの身を心配したレジアスが戦闘機人事件捜査から外そうとした。
もっとも、ゼストの捜査力を危惧して辿り付かれる前に外そうとしたとも考えられるが。
それを訝しんだゼストの独断専行によるスカさんの研究所への突入。
そして戦闘機人生成プラントを見つけたのはいいが、ガジェットとナンバーズによる返り討ちで全滅だ。
とまぁ、言葉にすれば簡単な事だ、馬鹿と阿呆に巻き込まれたのだ、ゼストの部下全員。

「知ってれば避けられた、とは思えないのが辛い所だな」

恐らく、既にスカさんは適当な場所に戦闘機人製造プラントを作っている。
もっとも、自分の手駒であるナンバーズは聖王のゆりかごで作っているのだろうが。
レジアスの求めた量産型戦闘機人。それはスカさんが謀反を起こした事で頓挫する。
……なんか借金だけ残してトンズラされた感じだな、レジアス。
教えた所でややこしい事にしかならず、自分の死亡確率が上がるのは確実。

「やっぱり出来る事はないな」

そう結論付ける。
俺が出来るのは精々クイントさんとの模擬戦だけだ。
自分が仮想敵をしてクイントさんが原作より強くなったところで
それだけで流れが変わるかは分からないが。

作業完了と共に家を出る。季節は既に夏。
学校は二度目の夏休みに入っており、既に宿題は終わらせている。
学校生活は相変わらずだ。
自称普通の凍結魔法使いはそこそこ万能な冷房要員になるくらいである。
冬場はいらない子扱いで、夏場は重宝される、そんなものである。
それ以外はシャーリーとグリフィスの漫才を眺めたり
グリフィスを虐めようとした男子をシャーリーが泣くまで殴って
それを見たグリフィスが泣いたりと至って普通であった。

「来年には無印開始とはいえ、冬までは恐らくこのまま平穏だろうな」

とまぁそんな事を考えながらも目的地に着いた。
夏休みは本来なら一人黙々といつもの森で凍結魔法の制御とネタ技再現等を行うのだが。

「あ、兄さん遅いよー!」

「お兄ちゃん遅い」

「よくきたな坊主」

と、着いた途端にこれである。頬を膨らませた幼女二人とおっさん一人。
言うまでもなく理不尽ハウスことナカジマ家である。

「あぁ、ごめんな二人とも。お土産作ってたから遅れた」

「「お土産?」」

「暑くなってきたからな。アイス作ってきた」

そう言って魔力で氷点下に保った箱からアイスを入れた容器を取り出す。
フレーバーはバニラとチョコ。

「これって兄さんが作ったの?」

「まぁ凍らせる事に関してはそこらの冷凍庫より優秀だからな」

「食べていい?」

「食べ過ぎるなよ」

「悪いな、コーヒー飲むか?」

「頂きます」

まぁ、こんな感じのやり取りが春の出会いから続いている。
ゲンヤさんは子供が出来た事で自分の仕事を減らしてなるべく家にいるようにしている。
クイントさんも緊急時と戦闘機人関連の捜査以外はなるべく他の人に回してもらっている。
ギンガが学校に行く歳になるまでは、と言うことで許可をもらったそうだ。
そして今日はゲンヤさんもこの後仕事で家を空けるという事で
夕方クイントさんが帰ってくるまでは俺が面倒を見る事になっている。
どうしようもない時は管理局の託児施設にお願いしているそうだが。

さっそくアイスを頬張って口の回りを汚してる二人を眺めていると、ゲンヤさんが戻ってきた

「あいよ、コーヒー。…ってあぁ、お前ら早速口の回りベタベタじゃねぇか」

そう言って二人の口を甲斐甲斐しく吹き取るゲンヤさん。
なんていうか、すごくお父さんである。

「なんだかんだ立派にお父さんやってますね」

「…うるせぇ」

「春の頃はそりゃもうテンパったり落ち込んだりしてたっていうのに」

「ぐっ……お前に相談したのは失敗だったぜ。…そういうお前も立派にお兄ちゃんやってるじゃねぇか?」

「一人っ子の自分でも立派に兄が出来るっていうのに今年で大台突破のいい大人ときたら……」

「本当にヒネてんな坊主……」

「生憎と比べる兄弟がいなかったもので」

そんなやり取りをアイスを食べながら見ていたギンガが

「あ、兄さん、これ食べ終わったらシューティングアーツ教えてほしいの!」

なんて唐突に言い出した。

「……ゲンヤさん」

「何も言わずに教えてやってくれ。俺は仕事行ってくるから後頼んだ」

あの親父逃げ出しやがった……。
期待に満ち満ちた目をこちらに向けるギンガ。
スバルは我関せずとアイスを食べている。

「あー…ギンガ?俺よりもクイントさんから習った方がいいと思うんだ。俺のは特殊だし」

「お母さんからも教えてもらってるよ。でもお母さんが兄さんの方が足技は上手いって」

「俺の方が足技は上手い、ねぇ……」

確かに、俺が近接格闘で使うのはリーチと威力を補うために足技が多い。
拳は捌きと魔法攻撃を重視している。
まぁ、氷の足場がなくても出来る足技なら教えられるだろうが。

「…上手く教えられるかは分からんぞ。スバルは?」

「やったっ!」

「私は見てる」

というわけで、アイスを食べ終わった二人を連れて家の庭へ。
スバルは少し離れた所で本を見てる。
こんな大人しい子があの性格になるのかと思うと何とも言えない気持ちになる。
準備体操を終え、基本の型を一通りこなす。ギンガはまだ全部の型を覚えているわけではないので、出来る型だけだ。

「さて、俺と違ってギンガはクイントさんと同じローラーブーツでの直線移動だよな?」

何を教えようかと考えながら、的代わりの氷の案山子を作り、魔力で覆って壊れにくくする。

「うん、お母さんからローラーブーツも教えてもらってる」

「…となると絶対的な弱点ってのが出来るのが普通なんだが…わかるか?」

そう聞くとギンガは首を傾げて考える。

「んー…後ろを取られる事?」

「正解。まぁ、クイントさんみたく常に高速で動き続けて後ろを取られないようにするのがベストなんだが…」

案山子を自分の真後ろにくるように立つ。

「もし真後ろを取られた時は…」

右足を軸にして、左足を屈めて、腰を曲げて深くお辞儀をするように上体を曲げ

「こうする」

屈めていた左足を伸ばして案山子を蹴り上げる。なんちゃって殺人貴だ。
蹴り上げられた案山子は砕け散り、蹴り上げと共に飛び上がった体を着地させた。

「わ、わ、兄さん今のもう一回!」

この六兎という技は蹴り上げだが、裏拳と違いしゃがんで避けるのは難しい。
逆にこちらは上体を曲げているので相手の攻撃が上段なら回避も出来て二度美味しかったりする。

「でも六魚は蹴り下ろしが無駄だから見た目よくても微妙だったしなぁ」

なんて事を呟きながら、その後も六兎を見せる。

「私もやってみるね!……やぁ!」

「最初は片足でバランスを取ったまま、飛び上がる練習からしないとダメだぞ…」

六兎の動きは中々出来るものではない。ギンガは文字通り人並み外れたバランス感覚があるから
片足でバランスを取るのはそこまで難しくない。問題は蹴り上げる足と上半身を曲げる動作の同期だ。
軸脚を屈めシーソーのように動きながら、足を延ばして蹴り上げながら飛び上がる。これが中々難しい。

「むぅ、難しいねこれ」

「純粋に体の動きが重要になってくる技だから、俺も出来るようになるには大分かかったしなぁ」

余談だが、この世界で六兎を最初にしたのはクイントさんである。
飛葉翻歩で後ろに回られるのに業を煮やした彼女が足を後ろに蹴りあげたのが最初である。
だが足を延ばしたままでの蹴りでは近距離では使えず、それを俺が六兎を真似る事で近距離でも対応させた。
……えぇ、自分の首絞めましたよ。お蔭でそれを覚えたクイントさんに飛葉翻歩は使いづらくなりましたとも。

「ね、もっとかっこいい技見せて!」

「かっこいいねぇ…かっこいい技ならクイントさんのが多いぞ」

俺が使うのは氷の足場を利用したテイルズ格闘以外は地味なのが多い。
前回クイントさんの白狼を破ったのは九鬼流の焔閻魔という技からヒントを得たものだったりする。
相手の攻撃を食らってわざと上体を後ろに反らしながらの蹴り上げ。
これは相手がいる状態でないと使えないし。まぁこれは実用性重視の技だ。
魅せ技となると派手さ重視になるんだが、氷の足場がなくても使える派手な足技となると……あんまりない。
無駄にブラボーな流星脚とかパンストの伸縮を利用した流星脚とかは使えないからな。

「そうなの?」

「実用性重視技が多いからなぁ…」

ぶっちゃけない事はない。火龍炎舞とか。回転鳥蹴りとか。
だがあれは完全にネタで使い道がない。
連続夏塩蹴りするくらいなら焔閻魔で一撃を当てる方が効率がいいし
カポエイラのような技は文字通り足が止まるから遠距離から撃たれたら終わるし。

「じゃあ、兄さんは必殺技持ってないの?」

「……まぁ、格闘で必殺と呼べるものはないな。格闘は近接の隙を埋めるっていうのが目的だし」

良くも悪くも自分の技は凍結魔法を撃つ隙を消すためのもの。
前衛を往なして、後衛を牽制する余裕を作るのが目的だから。

「でもお母さんはヴェル君の方が強いって言ってたよ?」

「状況次第だな。5m以内に近寄られたら俺が勝てるのは五分以下になる」

「そうなんだ……なんか兄さんってお母さんの弟子っぽくないね」

「そりゃ強制弟子入りだったからな……ま、とりあえずギンガはまだ基本の型を覚えるのを頑張れ」

「はーい」

そんなやり取りをしながら、1時間程ギンガに教えた。
疲れたギンガを連れ、本を読んでいるうちに寝てしまったスバルをおんぶしながら家に戻り、スバルを部屋のベッドに寝かせる。
ギンガもすぐに寝てしまったので、後はそのままクイントさんが帰ってくるまでコーヒーを淹れてアイスを食べながら時間を潰した。

というわけで原作通りにギンガがシューティングアーツを習い始めたわけだが。
何故か夏休みが終わる頃にはギンガがチート入ってるバランス感覚で六兎を鮮やかに決めていた。
……なんなんだろう、この理不尽母娘。
とても敗北フラグ立ってる二人とは思えねぇ。

「ナンバーズに倒せるのだろうか、あの二人。ガジェットじゃもう手に負えないと思う件」

『でもその原因の一端はヴェルよね』

「なんだか激しく原作ブレイクの予感がしてきた」

『そうなったらいよいよどうなるか分からなくなるわね』

「いや…それでも…それでもスカさんとナンバーズならやってくれる筈!」

『死亡フラグを応援してどうするのよ』


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