「木製トカゲ?」
「なんだおめえ知らねえのかよ」
ハロワから帰る途中にめまいがして倒れると
なんだかアメリカの国立公園みたいなレキ砂漠で倒れていた所を
農家のおっさんに助けられた
「そうよ木製トカゲがやってきてコロニーを破壊されたから都会のもやしっ子は地下に篭ったけどオラたちは元気に畑を耕すのさ」
そういえば体が軽い、火星は地球の三分の一のGだからか
でも骨が弱くなるから困るなあ
「見たところ地球から来たみたいだが、うちう船はもう無いから帰れないぞ。面倒みてやるから働けや」
さっそく食事をして農場をトラクターで耕すことになった
でも科学が発達してるならIFSなんかじゃなくて電波かなんかで
中央コンピューターで自動化してるんじゃないかなぁと思っていたら
ナノマシン注射をされた
「これで安全にここからトラクターを動かせるだよ」
席に座って手を読み取り装置に乗せると遠くのトラクターを動かせるようだがやっぱり自動操縦のがどう考えても安いだろ・・・
いきなり地形が変わるわけでも無いだろうに変だなあと思っていると
「なにいってるだ新しい畑を開拓するのに必要だべ」
マーズパスファインダーの六輪ロボを大きくしたようなトラクターが
太陽電池から貯めた電力でゴロゴロ動き始める
地平線まで何キロあるのか知らないがやたら広くて距離感がおかしくなりそうだ
そうして一日が終わると夕飯だが、あの火星丼である
しょうじきそれほどおいしくないがおっさんがやたら大盛りにするので
お腹いっぱい食べることになった
「お前は素質がある。うちはじつりき主義だかんな 沢山食べろ」
そういえば木製トカゲに襲われないのだろうか?
「火星全部を監視するなんてできっこないべ。見つかったら逃げればいいさ」
おっさんは凄いと思った