「ここに四人の使い魔が揃った!」
「祈祷書に四体合体のスペルが!」
「はははは、これは面白い!」
小説であれば最終巻、アニメであれば一期の最終話ともいえる
四人の虚無が勢ぞろいした決戦である
むろん四人の使い魔も揃っている
「おいジョゼフ!やめろ!悪魔が復活してしまう!」
「悪いが俺は楽しいことが大好きなんでな!」
「約束を破るつもりか!」
始祖のオルゴールから合体テーマソングが流れ
ガンダールヴは右手右足がぶちぶちもがれ「うがあああああ」
ヴィンダールゔも左手左足がもがれる「きょうこうサムァアーーーーー」
ミョズニルトンは頭が胴体から離れ 「ジョゼ げふ」
記すこともはばかれる使い魔は最初から胴体のみで呼び出されていた
竜巻が発生し、胴体を中心に手足・頭が旋回する
「よし!四体合体!」
胴体に頭が付くがミョズニルトンの意識は何か別のものになっている
そして手足がぐずぶずと気持ちの悪い音を立てて関節がドッキングする
そして胴体に刻まれたルーンがピカピカ光ると合体シーケンスが終了した
”超合体ブリミル!ここに六千年の眠りより目覚め降臨!”
ルーンに分割保存されていたブリミルの意識が統合され、始祖が復活した
ビダーシャルは悪魔の復活に気が動転している
虚無の魔法使い四人は胴体を呼んだ人物を除いて使い魔の救命に必死だ
「くそっ手足が持ってかれて死にそうだ!おい血を止めるんだ!」
水の魔法使いが居たので必死で救命する
ジョセフは狂ったように笑いながら胴体だけとなった己の使い魔を見た
「なんと、この状態でも生きているのか・・・」ジョセフの目から涙が溢れる「大切なものを失った時に感情を取り戻すなど・・・始祖よ絶対に俺は許さんぞ!うおおおおおおおおお」
ジョセフは吠えたがブリミル(仮)は困惑気味だ
”俺を呼ぶのはどうしようもない強い敵が出てきた場合だけの筈なんだが・・・よし合体解除!”
ブリミル(仮)がそう叫ぶと、首・手足が胴体から切り離されて元の使い魔に接合される
ぐねぐね筋肉や血管がつながると元通りになった
「うう、サイトーサイトー」
桃色貧乳娘が己の使い魔に抱きついてキスの雨を降らせる一方で
触発されたのかジョセフはシェフィールドを抱きしめヒゲを顔に擦りつけた
教皇は己の使い魔が無事だったのを喜んだが、動物達に囲まれて
ペロペロされているジュリオは獣臭いので距離をとっていた
そして記すこともはばかれる使い魔を呼んだティファはというと
「超きもい・・・」
放置しても勝手に空気中の水分とか吸って日光で光合成する
手間の掛からないが生理的に受け付けない芋虫のような使い魔を視界に入れないようにしていた
おわり