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No.25341の一覧
[0] 【チラ裏から】ジミーとメダルと女怪人と (銀魂×仮面ライダーOOO)[WAKASHI](2011/09/06 01:18)
[1] メダルとミントンと謎の少女[WAKASHI](2011/03/29 00:10)
[2] 欲望とスイーツと元同僚[WAKASHI](2011/03/29 00:11)
[3] ネコとチャイナと記憶喪失[WAKASHI](2011/03/29 00:32)
[4] 居候と巣とバカ皇子[WAKASHI](2011/03/29 00:06)
[5] ペットと60%と最強コンボ[WAKASHI](2011/03/29 00:07)
[6] グラサンと罠と花見[WAKASHI](2011/03/29 00:19)
[7] 下着泥と研究と灼熱コンボ[WAKASHI](2011/08/10 20:38)
[8] ウナギと三角関係と重力コンボ[WAKASHI](2011/08/10 20:41)
[9] メダル争奪と選択と海のコンボ(前編)[WAKASHI](2011/08/10 20:47)
[10] メダル争奪と選択と海のコンボ(中編2)[WAKASHI](2011/09/06 01:17)
[11] メダル争奪と選択と海のコンボ(中編)[WAKASHI](2011/08/29 22:32)
[12] メダル争奪と選択と海のコンボ(後編)[WAKASHI](2011/09/18 14:36)
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[25341] メダル争奪と選択と海のコンボ(中編)
Name: WAKASHI◆504f2808 ID:bb1c5361 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/08/29 22:32
「こいつらは俺が引き付ける! 後藤はメダルの方を頼むぞ!!」
「くっ…。 わ、解った!」

今にも襲われそうな後藤をかばうように、山崎はグリードたちの前に立ちはだかる。
その山崎の後姿を一瞬悔しそうな表情で見つめた後藤だが、私情を押し殺して仕事を優先するために輸送車の方へ戻った。

「オーズか、この前の借りは返させて貰う! ついでにお前に奪われたメダルを回収させて貰おうか!!」
「オーーーズーーー、メズーーーールをかえせぇぇぇぇ!!」
「くっそー、変にやる気を見せやがって…。 うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

オーズへと変身した山崎と対峙して、逆にグリードたちは闘志を高めている様子だ。
彼らは先の戦いで山崎にいいようにやられたており、その復讐戦だと気合を入れているのだろう。
山崎は二対一の不利を押しのけるように、雄たけびをあげながらグリードたちへ向って行った。





「はっ、貴様の力はそんなものかぁぁ!!」
「オーーーズーーー!!」
「うわっ、あぶねぇ!?」

果敢にグリードたちに攻め入った山崎だが、やはり数の差は大きいらしく徐々に押されていく。
今もウヴァとガメルの同時攻撃を間一髪で避けた山崎だが、このままではいずれ限界が来てしまうだろう。

「やっぱりグリード二対はキツイか…。 メズール、何かメダルを寄越せ!!」
「はぁ、もう音を上げたの? 仕方ないわね…、これでも使いなさい!!」
「よしっ、これで…」

劣勢の流れを変える手段を求めた山崎は、後方で戦いを見守っていたメズールに起死回生のメダルを要求する。
願い通りにメズールが投げ渡した一枚のメダルをキャッチした山崎は、急いでそれをベルトにセットした。


"クワガタッ!"、"トラッ!"、"バッタッーー!!"。


「…てっ、うわぁぁぁぁぁぁ!?」
「ちぃ、俺のメダルを勝手にっ!?」
「うわぁぁぁぁ、ビリビリィ!!」

頭部をタカメダルからクワガタメダルに変えた山崎はその瞬間、クワガタを模した頭から雷撃から四方八方で放たれた。
不意の攻撃はグリードたちを怯ませることには成功したが、予想だにしなかった突然の現象に山崎自身が一番面を食らったようである。

「こらっ、メズーール! こういうことになるなら、先に言えよなぁぁぁぁぁ!!」
「男でしょう、その位我慢しなさいよ」

説明も無しにクワガタメダルの能力、雷による広範囲攻撃をやらされたことに山崎を抗議をするが、メズールは彼の不満を一顧だにする様子は無いようだ。

「と、とにかく今はグリードを優先するか…。 メズール、ついでにカマキリメダルをくれ、コンボで一気に…」
「悪いんだけど、そうはさせないよ!!」





不満は残しつつも今は争っている時ではないと思い直した山崎は、このまま押し切ろうとメズールに新しいメダルを寄越すように指示する。
しかし先ほどまで影も形も存在しなかったグリードのカザリが突然現れ、獲物に飛び掛る猫のような俊敏性で山崎に飛び掛かってきた。

「なっ、カザ…、ぎゃぁぁっ!?」
「サガル!?」

想定外の不意打ちをまともに受けた山崎の体は宙へ弾き飛ばされて、その衝撃で腰に巻いていたベルトまで外れてしまう。
オーズの変身が解けた山崎はそのまま橋の欄干を飛び越えてしまい、宙に舞っていたベルトとともに下を流れる川まで落下して行った。

「山崎!? くっ、あいつのメダルが!!」
「俺のメダルぅぅぅぅぅ!!」

装着者から外れた衝撃でベルトにはめ込まれていたコアメダルも、橋下へ落ちていく山崎とは別方向に飛び出してしまう。
とっさに山崎を助けようと動いていた後藤はこのタイミングでは間に合わないと判断して、せめてコアメダルだけはとメダルの方へ手を伸ばした
一方、ウヴァも山崎が変身に使用していた己のカマキリ・バッタコアメダルへの執着を見せ、後藤と空中でメダルの取り合う形となる。

「よしっ、俺のメダルを返して貰ったぞ!!」
「くそっ、一枚だけか…」

後藤とウヴァのメダル争奪の結果、ウヴァは念願のカマキリ・バッタメダルを掴み、後藤は残りのトラメダルしか回収できなかった。











「ちょっと、サガル!?」
「あれー、メズール。 君は自分の心配をした方がいいんじゃない?」
「カザリッ!! どうやらサガルの予想は当たった…、きゃっ!?」

橋の下へと転落していった山崎を気に掛けたメズールだが、目の前に姿を現したカザリを視野に入れてすぐに警戒態勢を取ろうとした。
しかしカザリはメズールの先手を取って接近して、まんまと彼女に致命的なダメージを与えて体内に隠していたコアメダルを放出させる。
今まで他のグリードから奪ってきたコアメダルが、己の体から飛び出して地面に落ちていくさまをメズールは蹲りながら見ているしかなかった。

「くっ、私のコアが…」
「ウヴァ。 メズールのメダルは僕が回収しておくから、君はそのセルメダルを例の場所に運んでおいてよ」
「…メズールから俺のコアを取り返したら、必ず俺に渡すんだぞ!!」

オーズやメズールが戦闘不能になったことで戦力はもう必要無いと考えたカザリは、ウヴァに一人セルメダルの輸送を任せることにする。
メズールが持っていたコアに後ろ髪を引かれつつ、カザリの申し出に従ったウヴァはメダル輸送車へと歩みを進めた。

「待て、輸送車は…」
「邪魔だ!!」

輸送車に行かせまいと立ち塞がった後藤を一蹴したウヴァは、そのまま輸送車に乗り込んで発進させる。
護衛を勤める筈の後藤やライドベンダー隊員が死屍累々と倒れる中で戦場から離れていくメダル輸送車、こうしてグリードたちはまんまとセルメダル強奪に成功した。





「うーん、これで君の持っていたコアは殆ど取り返せたかな? 後は君自身のコアを…」
「ガメルーーー! カザリが苛めるのー、助けてーーーーー!!」

メズールからコアメダルを奪い返すことに成功したカザリは、次に彼女自身を構成するコアメダルを奪おうとする。
先ほどのダメージでフラフラの状態のメズールにはなすすべがないように思えたが、彼女はこの場に残っているもう一体のグリード、ガメルに助けを求めた。

「うぉぉぉぉぉぉ、メズールを苛めるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

本来ならウヴァ・カザリとともにメズールの敵として現れたガメルだが、なんと彼女の呼び声に応えてカザリへ向って突進してきたでは無いか。
実はメズールを無垢に慕うガメルは先ほどまで彼女を痛めつけていたカザリへ密かに怒りを覚えており、彼女からの助けの声にそれが爆発してしまったらしい。

「ありがとー、ガメル! そのままカザリを抑えていてね!!」
「落ち着いてよ、ガメル!? 君はこの女に騙されて…」
「メズールのかたきーーーーー!!」

ガメルがカザリを拘束している間、メズールは山崎と同じように橋から飛び降りることで何とか危機を脱するのだった。










「…起きなさい、サガル!」
「ぐへっ!? メ、メズール、ここは? …そうだ、俺はカザリの奴にやられて!?」

橋の下を流れる川まで降りたメズールは先にこの場に落下した山崎を見付け、気絶してる彼に水流を浴びせて無理やり意識を覚醒させる。
彼女からの手痛い眠気覚ましで意識を取り戻した山崎は、辺りに視線を見渡しながら段々と前後の状況を把握していく。

「おい、メズール! あれから何が…」
「…サガル、あなたはコアを何枚持っている?」
「えっ、なんだよいきなり!? ……タカのメダルが一枚だけだ、最後に使っていたメダルは何処かにいったようだな」

カザリの手によって所持していたコアメダルを全て奪われたメズールは、一縷の望みをかけて山崎が持つコアの状況を確認する。
しかし山崎の方も落下の衝撃でベルトに装着していたメダルは全て外れてしまい、残ったのはメダルチェンジ後に手元に置いたタカメダルだけであった。

「メズール、どうしてメダルの数なんか…、まさか!?」
「…ええ、その通り! サガルが頼りないんで、苦労して集めたメダルを全部奪われたわよ!!」
「そ、それって結構まずいんじゃ…」

山崎がオーズへと変身するために必要なメダルは三枚、対して現在山崎たちの手元にはタカメダルしか存在しない。
つまり今の状態では山崎がオーズへ変身することは不可能となり、彼らの戦力は激減したのである。

「おい、どうするんだよ、こんな状況でグリードに襲われたら!? ていうかやっぱり罠だったじゃねえかよ、お前がメダルに目が眩まなければこんなことには…」
「なによ、サガルがカザリにやられのが悪いんじゃない!? あーあ、やっぱり人間は使えないわねーー」
「てめー、言うにことかいてそれは無いだろう!!」

険悪な空気になってしまった山崎とメズールは暫くの間、各々の鬱憤を晴らすかの如く罵りあうのだった。










「ご苦労だったね、ウヴァ」
「カザリ、俺のメダルはどうした!」

メズールが居なくなったことに気付いたガメルが彼女を探しに行ったことにより、拘束を解かれたカザリは事前に決めていた集合場所に辿り着いた。
先に輸送車を運転して来ていたウヴァに労いの声を掛けるカザリ、しかしウヴァはメズールが持っていた己のコアメダルの所在を真っ先に尋ねてくる。

「はいはい、解ったよ…。 ほらっ、君のメダルだよ」
「おお、すまんな!!」

ウヴァの望みに応えるためにカザリは、メズールから奪取したカマキリメダルを彼の方へ投げ渡した。
だが少し投げる力が強すぎたのか、カザリの手から離れたメダルはウヴァを飛び越して彼の背後に落ちてしまう。
先ほど山崎が使用していたクワガタ・バッタメダルと合わせて、これで三枚のメダルが戻ってきたウヴァは上機嫌そうに己の後ろに落ちたメダルを拾おうと動いた。





「ぐはっ、カザリ!? 何を…」
「ウヴァ、悪いんだけど君のコアメダルを頂くよ」

だがウヴァが背中をカザリへ向けた瞬間、なんとカザリはウヴァの体に腕を突き刺してきた。
ウヴァがメダルに注意を引かれて無警戒な所を狡猾に狙ったカザリは、そのまま無慈悲にウヴァの体の中を探ってコアメダルをかき出す

「カ…、カーザーリーーーッ!!」
「あれ、全部取れなかったのかな? まあいいさ、もう一回やれば…」

カザリからコアメダルを無理やり奪われたウヴァだが自分の意識を宿す最後のコアだけは何とか守れたらしく、これ以上はやらせまいと必死に腕を振るってカザリから距離を取ろうとする。
しかしコアを抜き取られたことでウヴァの力は明らかに弱まっており、彼の弱弱しい抵抗を見たカザリは残りのコアも簡単に取れるだろうと判断した。

「くっそぉぉぉ…、うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「なっ、まだそんな力がっ!?」

カザリによってコアの大半を抜き取られたウヴァは、最後の力を振り絞って頭部から雷撃を放出する。
瀕死と思っていたウヴァからの思わぬ反撃は、辺り一面に雷を撒き散らされてカザリに対しての目潰しとなった。

「…はぁ、逃げられちゃったか。 まあいいか、これだけコアメダルがあればドクターも満足するだろう」

雷撃によってカザリの視界が封じられている間に、ウヴァは必死の体で逃げ出したようだ。
カザリはウヴァのメダルを奪いつくせなかったことに落胆しつつ、一定量のコアメダルを手に入れたことにとりあえず満足したようだ。






あとがき

とうとうOOO本編が感動の最終回を迎えましたね!?
まあこれでOOO内の新設定が出てくることも無くなりましたので、
このSSはのんびりと銀魂二期のアニメが終わるまでに完結を目指してぼちぼち進める予定です。

とりあえず次は最終回を記念して1週間以内に更新できるように頑張ります!
次話は不遇のシャウタコンボテーマ、「Shout out」を脳内BGMで流しながら読んで下さいね(笑)。


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