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No.24734の一覧
[0] 【正式採用決定】(末期戦モノ)幼女戦記Tuez-les tous, Dieu reconnaitra les siens[カルロ・ゼン](2013/08/04 06:42)
[1] プロローグ・ベータ版[カルロ・ゼン](2012/03/30 23:57)
[2] 第一話 学校生活[カルロ・ゼン](2012/04/22 18:35)
[3] 第二話 良い一日。[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:29)
[4] 第三話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:30)
[5] 第四話[カルロ・ゼン](2012/05/31 00:08)
[6] 第五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:33)
[7] 第六話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:35)
[8] 第七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:36)
[9] 第八話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:38)
[10] 第九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:40)
[11] 第十話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:42)
[12] 第十一話[カルロ・ゼン](2012/04/22 18:36)
[13] 第一二話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:55)
[14] 第一三話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:56)
[15] 第一四話[カルロ・ゼン](2012/04/12 00:59)
[16] 第一五話[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:26)
[17] 第一六話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:17)
[18] 第一七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:18)
[19] 第一八話[カルロ・ゼン](2012/04/22 18:37)
[20] 第一九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:21)
[21] 第二〇話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:23)
[22] 第二一話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:24)
[23] 第二二話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:27)
[24] 第二三話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:30)
[25] 第二四話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:33)
[26] 第二五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:48)
[27] 第二六話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:50)
[28] 第二七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:52)
[29] 第二八話(外伝①)[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:54)
[30] 第二九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:56)
[31] 第三〇話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:58)
[32] 第三十一話(外伝②)[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:15)
[33] 第三十二話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:17)
[34] 第三十三話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:18)
[35] 第三十四話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:20)
[36] 第三十五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:20)
[37] 第三十六話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:12)
[38] 第三十七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:12)
[39] 第三十八話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:11)
[40] 第三十九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:09)
[41] 第四〇話(外伝追加)[カルロ・ゼン](2011/11/13 23:03)
[42] 第四一話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:07)
[43] 第四二話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:06)
[44] 第四三話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:06)
[45] 第四四話[カルロ・ゼン](2012/03/08 22:55)
[46] 第四五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:06)
[47] 第四六話(外伝3)[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:05)
[48] 第四七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:04)
[49] 第四八話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:04)
[50] 第四九話[カルロ・ゼン](2011/11/25 02:02)
[51] 第五〇話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:03)
[52] 第五一話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:01)
[53] 第五二話[カルロ・ゼン](2012/04/12 02:00)
[54] 第五三話(時系列的には第五二話前の外伝)[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:46)
[55] 第五四話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:44)
[56] 第五五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:43)
[57] 第五六話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:42)
[58] 第五七話(外伝追加)[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:41)
[59] 第五八話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:41)
[60] 第五九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:39)
[61] 第六〇話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:38)
[62] 第六一話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:37)
[63] 第六二話[カルロ・ゼン](2012/01/15 05:00)
[64] 第六三話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:35)
[65] 第六四話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:34)
[66] 第六五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:13)
[67] 第六六話[カルロ・ゼン](2012/03/17 23:56)
[68] 第六七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:12)
[69] 第六八話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:12)
[70] 第六九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:11)
[71] 第七〇話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:10)
[72] 第七一話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:10)
[73] 第七二話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:09)
[74] 第七三話[カルロ・ゼン](2012/03/16 22:14)
[75] 第七四話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:09)
[76] 第七五話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:08)
[77] 第七六話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:07)
[78] 第七七話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:07)
[79] 第七八話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:06)
[80] 第七九話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:05)
[81] 第八〇話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:04)
[82] 第八一話[カルロ・ゼン](2012/04/12 01:03)
[83] 第八二話[カルロ・ゼン](2012/04/18 01:19)
[84] 第八三話[カルロ・ゼン](2012/04/18 01:20)
[85] 第八四話[カルロ・ゼン](2012/04/22 20:41)
[86] 第八五話[カルロ・ゼン](2012/05/11 02:16)
[87] 第八六話[カルロ・ゼン](2012/05/13 18:13)
[88] 第八七話[カルロ・ゼン](2012/05/18 00:55)
[89] 第八八話[カルロ・ゼン](2012/05/31 00:33)
[90] 第八九話[カルロ・ゼン](2012/05/31 00:03)
[91] 第九〇話[カルロ・ゼン](2012/07/02 04:25)
[92] 第九一話[カルロ・ゼン](2013/06/06 20:38)
[93] 第九二話[カルロ・ゼン](2013/06/06 20:32)
[94] 第九三話[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:29)
[95] 第九四話[カルロ・ゼン](2013/06/06 20:36)
[96] 第九五話[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:28)
[97] 第九六話[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:27)
[98] 第九七話[カルロ・ゼン](2012/09/02 12:59)
[99] 第九八話[カルロ・ゼン](2012/09/02 16:01)
[100] 第九九話[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:26)
[101] 第一〇〇話[カルロ・ゼン](2012/09/22 01:53)
[102] 番外編的な何か。 という名の、泣き言的な何か。[カルロ・ゼン](2012/09/23 20:17)
[103] 番外編1 『ライヒの守護者』[カルロ・ゼン](2012/09/28 05:02)
[104] 番外編2 『ラインの食卓』[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:25)
[105] 番外編3 『203は何処にありや?』[カルロ・ゼン](2012/10/25 22:20)
[106] 番外編4 『ルナティック・ルナリアン』[カルロ・ゼン](2012/11/07 09:34)
[107] 番外編5 『毒麦のたとえ』[カルロ・ゼン](2017/01/29 16:24)
[108] あとがき(+ちょっとした戯言)[カルロ・ゼン](2012/12/17 01:20)
[109] The Day Before Great War 1:ノルデン北方哨戒任務[カルロ・ゼン](2012/12/24 11:11)
[110] The Day Before Great War 2:ノルデン北方哨戒任務[カルロ・ゼン](2012/12/24 11:11)
[111] The Day Before Great War 3:ノルデン北方哨戒任務[カルロ・ゼン](2013/01/29 01:14)
[112] The Day Before Great War 4:ノルデン北方哨戒任務[カルロ・ゼン](2013/01/28 22:00)
[113] The Day Before Great War 5:ノルデン北方哨戒任務[カルロ・ゼン](2013/08/04 08:53)
[114] The Day Before Great War 6: 秋津島戦役[カルロ・ゼン](2013/06/06 20:30)
[115] The Day Before Great War 7: 秋津島戦役[カルロ・ゼン](2013/06/06 21:33)
[116] The Day Before Great War 8: 秋津島戦役[カルロ・ゼン](2013/08/04 06:45)
[117] 『おしらせ』[カルロ・ゼン](2013/01/28 22:19)
[118] 番外編6 『とある戦場伝説』[カルロ・ゼン](2013/09/25 01:57)
[119] 番外編7 『ラインの…オムツ』[カルロ・ゼン](2013/09/25 02:13)
[120] 番外編8 『喰らうた肉』[カルロ・ゼン](2013/09/25 01:55)
[121] 番外編9 『総力戦問題1』:農務省、人手を求める[カルロ・ゼン](2014/03/10 21:47)
[122] The Day Before Great War 9: 秋津島戦役[カルロ・ゼン](2013/10/07 16:12)
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[24734] 第二七話
Name: カルロ・ゼン◆ae1c9415 ID:ed47b356 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/04/12 01:52
帝国軍北方哨戒空域‐B47



決断の重要さを御存じですか?
指揮官というものは、或いは責任者というやつはどこかで決断しなければいけないのです。
決断自体は、どうするかという決定です。
つまりは、自分で決定すればよい。

そして、多くの自己啓発本でもご覧になればわかることでしょう。
決断は間に合わない決断であってはならないと。
遅すぎた決断には意味がありません。もちろん、迂闊な決断も禁物ですが。

つまりは、バランス感覚。
物事に際して、適切な感覚を持ち合わせることが必要不可欠。
重要なことですね。
管理職の必須技能と言ってよい。

ああ、申し遅れました。

私、当該方面の捜索警戒哨戒を承っております第203魔導大隊大隊長、ターニャ・デグレチャフ少佐であります。
本日はお日柄もよく、寒い北洋方面といえども視界良好。
まさに、最高のフライト日和であります。ああ、ご覧になれますか?
後ろを随伴しておりますのが私の部下たちでございます。

え?目が怖い?

ごもっとも。
ニコニコ笑って戦争できるほど人間を止めてはいません。
ええ、当然であります。



なにしろ、狩りの最中ですので。

並んだ、部下達もそれは同じ。
猛禽類の様に鋭い目付き。
獲物を見据えた彼らには、狩人としての完璧なまでの冷血さが保たれている。
そう、たった一撃なのだ。

たった一撃を放つだけで100人近くを一度に同族殺しできるというのに。

その表情ときたら稠密に外さないようにと真剣そのものなのだ。

本当に嫌になる世界だ。
人間が人間らしくあれない世界に災いあれ。

ついでに、戦時国際法に糞ったれと付け加えておくように。

いくらなんでも潜水艦に対する無害通航権の規定が無いとは手落ちも良いところだ。
罪刑法定主義にでも持ち込めというつもりだろうか。

目前では、国籍不明の潜水艦が我々から逃れようと急速に潜航していく。
随分と素早い。一分もしないうちに、潜りきるだろう。
だが、一分という数字は短くとも現存するのだ。

今ならば間に合う。
潜水艦の装甲は、紙くず同然。
対艦攻撃すら想定していた大隊火力ならば、瞬時に撃沈も可能。

はやく、はやくきょかを

部下が期待のこもった視線をこちらに向けてくるのが感じられて仕方ない。
恰も、猟犬が飼い主の許可を求めるかの如き視線。
平然とその視線を受け止めてはいるが、心中では穏やかとは言い難いものが吹き荒れる。

私は、責任者なのだ。

国籍不明艦を撃沈?
馬鹿な、戦時国際法は交戦国間以外の交戦を認めていない。
最悪なことに連合王国船籍の船がすぐそばに展開中だ。
中立国船舶の目前で戦時国際法違反を行えと?

それで惹き起こされる諸問題は確実に私の首を絞める。
間違いなくコンプライアンス以前の問題だ。

では、見逃すか?
みすみす、直上をとっておきながら臨検すらせずに?
それこそ軍では問題に発展しかねない。

なにより、国籍不明艦を取り逃がしたとなれば無理を言っている手前私はタダでは済まないだろう。
こんな地域で活動している不明艦だ。
積み荷もさぞかし重要なものだろう。
そして、潜水艦は頑張れば2日程度は潜航して逃れることができる。
ソナーの類が無い以上、一度取り逃がせば再捕捉は事実上不可能に近い。


・・・何故だ?何故私がこんなに追い込まれなければならない?





事態は時をやや遡るところから始まる。





共和国‐「海峡司令部」


「早期警戒線より警報!」

警戒ラインに張り付いていた偵察機からの警報。
その意味するところは明瞭である。
帝国軍の艦隊になにがしかの動きがあったのだ。
待ち望んでいた、艦隊決戦の好機。

司令部内の張りつめた空気すらも一気に最高潮へ高まる。

「デフコン1発令。ようやく、お出ましか。」

待ちかねた。

そう言わんばかりに呟かれた司令官の心情は全ての共和国海軍軍人の心情と共通するものである。
ライン戦線にて激戦を繰り広げる陸軍とは裏腹に、無駄飯ぐらいとまで揶揄される海軍。
汚名を返上する機会であり、友軍を支援する待ち望んだ機会である。

「Spike,Alpha両隊はただちにスクランブルへ。」

待機中の即応部隊へ離陸命令。
大規模艦隊行動が見られる場合、偵察部隊を大量に投射しえるかどうかで全てが決される。
戦場の霧が漂う海域では、敵を先んじて発見した方が主導権を握れるのだ。

司令部要員一同が固唾を飲んで報告を待ち望む。
じりじりと身を焦燥で焼き尽くされるかの様な緊張感。

「Spike4よりHQ,魔力観測にて連隊規模の帝国軍魔導師を確認!」

「っ、海兵魔導師か!」

「海軍航空隊と海兵魔導師の出撃準備を急がせろ!」

飛びこんでくる接敵報告。
喧騒の度合いを高める司令部は、矢継ぎ早に迎撃部隊へ展開を通達。
だが、一本の報告に思わず彼らの動きがフリーズした。
熱気が一気に冷やされて、飛散する。

「・・・間違いないのか?」

「間違いありません!北洋艦隊旗艦のヘルゴラントを確認しました!連中、艦隊戦力を根こそぎ投入するつもりです!」

共和国海峡艦隊は、帝国軍大洋艦隊と対峙しこれを撃滅するのが本来に主任務である。
だが、主力艦隊を北方と南方に分散しなければならない共和国に対して帝国は北方に集中できた。
大洋艦隊と北洋艦隊の合流は、共和国海峡艦隊をして劣勢に追いやらざるを得ない。

7:7で戦っていたところに3の敵増援。
10:7という数字は戦えなくはないが、戦いたい数字というには程遠い。
仮に、増援として協商連合艦艇を加えたとしてもさしたる助力にはならないだろう。

対して、北洋艦隊は数こその少ないものの比較的新型ぞろい。
旗艦のヘルゴラント自体、最新鋭のヘルゴラント級一番艦。
超弩級戦艦の数で見た場合、海峡艦隊の劣勢が圧倒的となる。

早期に発見できたことは運が良かった。
何も知らずに、のこのこ艦隊決戦を挑んでいれば数で叩きのめされていたであろう。
発見できたのは正に僥倖。しかし、問題は如何に対応するかということになる。

「陸軍魔導師に援軍を要請!航空攻撃もだ!」

間に合うか?
一瞬だが、海峡艦隊司令部の頭をよぎった疑念は深刻であった。
共和国と連合王国を隔てる海峡。
名目こそ中立を維持する連合王国だが、物資・義勇兵の輸送ルートを断たれるのは共和国にとっては看過しがたい。

「動ける艦艇は根こそぎ出すぞ!全力出撃だ!」



北洋艦隊母港‐艦隊司令部


海峡方面で高まる決戦の戦機。
それに呼応する形で帝国軍基地も何処となく浮ついた雰囲気となっていた。

ざわついた雰囲気の基地。いつもは重々しいまでの雰囲気であるが、今ばかりは活気の方が先んじている。
足早に駆け回る将兵も張りつめた表情ながら、どこか落ち着きが無い。
いや、軽い苛立ちを持ち合わせているのだろう。なにしろ、主力艦隊が全力出撃しているさなかに留守番なのだ。

人間は平和を愛する生き物であるが、同時に軍事的なロマンチズムにも酔いたがる生き物。

面倒なことだ。

そう思いつつターニャは指定された司令部会議室へと足を進める。
通りぎわに確認する限り、北洋艦隊の将兵は戦意旺盛だ。
一部の残存艦艇はそれこそ、今にも飛びだしかねない程に焦燥感に駆られている。

だが、何故輸送船が多数湾内に停泊しているのだろうか?
高速輸送船という名目で帝国が兵站支援用に開発した輸送船は艦隊随伴が基本だ。
本来ならば、全力出撃中の北洋艦隊・大洋艦隊に随伴しているはずなのだが。

まさかとは思うが、ガリポリでもやれというのだろうか?

やや頭が痛くなるのを覚悟しつつ指定された座席へ着席。
手渡された資料を恐る恐る開く。

・・・なんともはや。

「では、状況の説明を始めよう。」

こちらの気も知らないで北洋艦隊第二巡洋戦艦隊司令長官がブリーフィングを始める。
神妙な表情を造りつつも、心中では盛大に愚痴を吐きたい気分だ。

「我々は、北方方面作戦の支援任務を行う。」

・・・北方作戦の支援?

北方方面軍め、物資欠乏に至るのが早すぎる。
あまつさえ、北方の湾口施設は大半が凍港だ。
砕氷船なぞちまちま動かしていては撃沈されてしまう。

それを援護しろと言われても限界がある。
なにより、厳寒の北方で魔導師の運用とはこれいかに。

「諸君も存じているように現在、北洋・大洋両艦隊は合同で海峡突破作戦を展開中だ。」

言わずもがなのことだが、北洋艦隊主力は海峡突破作戦が発令中だ。
これは、協商連合艦艇が共和国領域へ逃げ込むのを阻止すると同時に共和国艦隊を引きずり出すことを目的としている。
ある意味では、戦略的な奇襲に近い。なにしろ、北洋艦隊が本来の任務領域を越えて大規模増援として大洋艦隊を支援するのだ。
上手くやれば、共和国艦隊との艦隊決戦に持ち込み一気に撃滅する事も可能だろう。

つじーんやいんぱーるのきちくの真似をするのは考えものだろうが、ここは勝ち戦。
昇進と功績を比較的安全に確保できる機会なのだ。私でなくとも軍人ならば勝ち馬に乗りたいと考えても不思議ではない。
事実、残された将兵たちは出撃の見込みがないことに意気消沈したり、機会を探したりと様々だ。

誰だって出撃と聞けば喜ぶことは喜ぶだろう。
だが、問題は行き先だ。
戦史が物語るのは、冬の厳寒地に送り込まれる部隊は碌でもない羽目に遭遇するのが常である。

あの真っ赤なソ連軍ですら冬戦争で散々な目に遭遇しているのだ。
帝国軍が冬でのたうちまわらない筈がない。

「これによって主力戦艦部隊はほぼ抽出されている。だが、同時に北方管区に確固たる敵戦力も不在だ」

艦隊は良い。
なにしろ、近くまで行って適当に人とモノを下ろすだけだ。
敵部隊と言えば、せいぜい数隻の駆逐艦程度も残っているかどうか。
潜水艦や魔導師に航空機の脅威があるとはいえ第二戦隊の戦力ならば十分に対抗できる。
まして、天候が悪化すればするほど航空機や魔導師の脅威度は低下する。

「この状況分析により、我々には共和国艦隊進出の脅威が排除されている間に協商連合湾口の制圧作戦が発令された。」

思わず、机の下で拳を握りしめてしまう。
湾口の制圧作戦。
要するに、強襲上陸作戦だ。
この寒い中タラップを悠々と降りてではなく、ライフルと演算宝珠をかついで強引に。

「目的は、この地域における不凍港の確保による補給路の確立である。」

突っ込めと命令する方は楽だろうが、行けと言われる方からすればたまったものではない。
補給路の確保はまだよい。意味は理解できる。少なくとも、必要だという事は納得しよう。
だが、我々が確保せよとは何事か。
そもそも、補給路が必要だというならば、どうして不凍港を友軍が制圧していないのだ。
制圧された不凍港へ物資を輸送せよならばともかく、不凍港を占領した上で補給の途絶した友軍まで物資を運べとはどういうことか。

つまり、制圧・近隣掃討を我々がやった挙句にオツム不足の北方軍が行った無謀な攻勢のツケを払えと?

「難渋している友軍への補給路確保のためにも確実に行いたい。」

・・・難渋しない方が不思議なのだが。

冬越えの準備も怠って、どうして敵地で容易に攻勢に出るのだろうか。
まったくインパールの牟田口といい勝負である。
補給路の途絶した戦線ほど悲惨なことはないというのに。

こんなことならば、とっととライン戦線にでも転属希望を出しておくべきだろうか。

雪で足周りが悪い泥濘地。
この地帯で輸送車両を護衛しながら、兵站を確保せよ?
無理難題にも程がある。スキー襲撃に対応するだけで、一日が終わるに違いない。
魔導師で直掩すると言っても限度がある。
軍馬の耐寒装備なぞほとんどない以上、馬匹は全滅に近いだろう。
そういうことになれば、輸送車両をこき使うほかない。
だが、機械がきちんと動くのか?動作テストは、雪原で行われたのか?

どう考えても、泥船だ。

「発言を。」

「何かね?デグレチャフ少佐。」

「私の部隊は、協商連合艦艇への追撃命令が出ています。北方戦線への移動は許されておりません。」

上官への反抗は、全くもって嫌な行為だ。
気分が乗らないことこの上ない。

だが、だからこそこういう時にこそ堂々としておかねばならないのだ。

誰だって、自分の言葉を否定する奴が卑屈であれば叩き潰すのが常。
逆に、如何にも道理でありますと言わんばかりに堂々としていれば多少の説得力は付く。
建設的な提言を行っていると周囲に見なされれば、言い訳でも真実に化けるのだ。

故に、まずは虎の威を借りる狐の真似ごとをやらかす。
軽い探りだ。失敗したとしても、全く問題のないラインからのトライ。

「案ずるな。参謀本部より臨時で許可が出されている。確認しておけ。」

だがさすがに、この辺の調整は終わっているらしい。
まあ、驚くべきことでもない。
なにより、その程度の事ならば当然把握している。

重要なのは、私が参謀本部の意向を極めて気にしているという姿勢のアピールなのだ。

「了解いたしました。では、出撃を拒否できるでありましょうか?」

後ろめたいことは何一つとしてない。

そう言わんばかりの態度で、要求をオブラートに包んで提出。
臆する姿勢を見せれば、それが卑怯なことと見なされかねない。
だが、堂々としていれば大抵の要求は一定の説得力を有するのだ。

間違っているか、正しいかではない。
重要なのは、大きな声で堂々と主張するかどうかである。

「・・・どういうつもりか?」

「単純に申し上げれば、監視網が無くなることを危惧しております。」

仮に、なにかに突破されれば警告していたという功績が付く。
よしんば何もなかったとしてもそれは確認できていないと言ってしまえばよい。

「つまり、空白を造りたくないと。」

第一段階はクリア。
少なくとも、一蹴されなかった時点で相手は話を聞く用意がある。
善良な士官であれば、警戒網が解かれることによる問題を深刻に考えるだろう。
自己保身的な士官であれば、何かに突破されることによる責任追及を恐れることだろう。

どちらにせよ、相手はこちらの言い分を真剣に分析し利害計算なり、情勢分析を行うことになる。

「はい、北洋艦隊の偵察部隊の大半が海峡方面に出ております。同時に、残存艦隊が眼を持っていくと海域の警戒が弱体化しかねません。」

だから、その背をそっと押してやる。
海域の警戒弱体化の懸念。
尤も過ぎる意見だ。仮に自己保身の意欲があろうとなかろうと、無視できないに決まっている。

もちろん、やり過ぎは危険だが。
これも、バランスが重要である。
とはいえ加減を間違わなければ、相手の感情を極端に損ねることなく説得できるのだ。
間違いなく有効だろう。

「・・・尤もな意見ではある。だが、貴重な魔導師部隊を割いてまで行うべきことだろうか。」

「逆であります、閣下。魔導師部隊だからこそ、残せるのであります。」

ここまでくれば、相手に口実を与えてしまえばよい。
相手とてわかっているに違いないのだ。元々海軍の仕事は湾口までの護衛とせいぜい艦砲射撃程度。
魔導師部隊のカバーはそれほど重要ではない以上、後方の警戒を無視する方が彼らにとってはリスクが大きい。

だから、魔導師部隊を抽出させるに足る名目を上げればよいだけだ。

「単独での戦闘能力、哨戒距離、航続性。いずれも、魔導師ならば一定の水準を保ちえます。」

ある程度は、支援抜きでも対空・対艦・対地の何れもこなせる魔導師の戦闘力。
長距離偵察機並みの哨戒距離と滞空可能時間。
なにより、組織的にコンパクトな魔導師部隊は少数で広域をカバー可能。

同意を得るのに時間はかからなかった。

「・・・よろしい。許可しよう。」




そして、問題はここに至る。

どうせ何も見つからないだろうが、飛んでいれば飛行手当がつくからと基地を離陸したのが間違いだった。

不審船発見報告が飛びこんできたのが少し前。
勤勉な連中が発見したらしい。
まったく、奇特な誰かが給料分以上に働いているのではないだろうか?

哨戒という名目でぶらぶらと流していた私と直卒中隊が一番付近にいるというのがけちの付き始めだった。

接敵を警戒し、小魔力反応で接近するために出力を絞ったのはまあ良い。
おかげで、少なくとも密かに接近する事はできた。
ビンゴというべきだろうか、連合王国国旗を掲げた貨客船と国籍不明の潜水艦を発見してしまう。

・・・何か、移送していた様な気がするのだが。

まあ、言うまでもなくこんなところで密会を楽しむお二人のお嬢様だ。
まったくの無関係というわけにはいかないだろう。
ぜひとも、御両者の御関係をお伺いしたいところ。

と行きたいのだが。

潜水艦はその名の通り潜れるのだ。
そして、戦時国際法が定める海上での臨検規定に潜航する相手の規定なぞない。

なにしろ、潜水艦は比較的新しい艦種なのだ。
列強の代理戦争で便利屋扱いされている手前、一応対潜戦闘や阻止戦術は研究されてはいる。
だが、大半の海軍関係者はやはりこの艦種に極めて疎い。
おかげで、戦時国際法海軍関連項目から潜水艦の規定も抜け落ちているとは。

無制限潜水艦作戦が発令されるのも時間の問題な気がしてしまう。

で、問題は冒頭に戻る。

目前では、潜水艦が全力で潜航を試みているところだ。
数分もすれば、こちらの攻撃が届くかどうか微妙な潜航深度にいたり、悠々と逃れかねない。

臨検拒否であれば、撃てる。
だが、まず威嚇射撃。その後、船体射撃というのが戦時国際法が要求する手はずだ。
臨検拒否とは、潜航のことではないのだ。
忌々しいまでに、法の穴を相手に潜られた。

私は、法を潜るのは大好きだが、潜られるのは大嫌いである。

ふと頭をよぎるのは、落とし所。

・・・泥の深さに意味があるのか?

すでに、私は泥沼に浸かっているようなものだ。
泥にまみれてしまえば、いまさら泥の種類が増えようともどうという事もない。
真っ白なシーツならば泥に付けることも躊躇できよう。
だが、泥まみれの泥団子を泥に浸したところでどうしたというのだ。

「総員、襲撃隊形を構築せよ。直撃は避けろ。あくまでも、威嚇だ。」

ならば、泥まみれでも、真っ白でもない程ほどのところを選ぼう。
戦時国際法は、威嚇射撃を禁止していない。
直撃させない限りは、威嚇射撃と強弁できる。

「総員!襲撃隊形!威嚇射撃用意!」

中隊長が復唱。
曲がりなりにも、『待て』で待ち続ける程度に自制心のある部下たちだ。
威嚇といえば、威嚇にするだろう。

そして、潜水艦の装甲は爆雷一発でひしゃげるほど脆弱だ。
対艦攻撃すら想定した重爆裂式が至近で複数爆発すれば潜航どころではないだろう。
後は、浮上してきたところで悠々と乗り込めばよい。

「いいな、絶対に直撃させるな!?」

だから、口を酸っぱくしてこちらに撃沈の意図が無いことを強調しておく。
沈められては本当に困ったことになるのだ。

「相手は潜水艦だ。爆雷一発でひしゃげる装甲だ。至近弾数発ですぐに根を上げる!沈めてしまえば、口もきけん。」

何を積み込んだのか。
その積み荷次第では、大きな戦果になるだろう。
むざむざ撃沈して物的証拠をこちらの手で処分する事は無駄にきまっている。

絶対に確保してやらねば。

「Jawohl!, Frau Major!!」

「よろしい!諸君、連合王国がご覧になっている。くれぐれも無様な真似をしないように!」

隊列を速やかに形成。
潜水艦の対空砲火なぞたかが知れているどころの話ではない。
悠々と余裕すら持って配置へつく。
あとは、どの程度距離を取るか。

簡易爆裂式と異なり、重爆裂式ならば30メートル強も逸らせばよいだろう。
せいぜい火薬換算で250キロ程度だ。破片も飛び散らない以上、水圧で十分。

「船体より30メートルは離せ!」

脆弱な潜水艦だ。
距離が近すぎて轟沈されてはたまらない。
威嚇半分、警告半分ならば、30メートルも離せば良いだろう。
水中で衝撃が緩和される事も考えれば、及び腰すぎるかもしれない。

とはいえ、まさか攻撃と取られるわけにもいかないのだ。
帝国と協商連合の交戦海域といえども、国籍不明艦の撃沈は許されていない。

「威嚇射撃、間隔30!」

「よし、テェエエ!」

だからこそ、だからこそ距離をとって仕掛けた。
誤解のないように、威嚇射撃に留める旨を何度も叫んである。
部隊記録に記録されているだろう。
射撃諸元式に30メートルは取れと明言してあることも入力されているはずだ。

つまり、自分の保身は最低限度は達成可能と判断。
ならば躊躇することなく職務を遂行するに限る。

手元の演算宝珠に大量の魔力を流し込み、射撃用に変換。
叩きこまれた魔力が核によって調整され、部隊によって潜航せんとする潜水艦至近に照準。
360度から、30メートル間隔で中隊によって統制された重爆裂式が海中で炸裂。
瞬間的に、水しぶきが舞い上がり、不明艦の姿を消してしまう。

「第二小隊、降下!浮上してくる不明艦の臨検に備えよ!」

まあ、威嚇射撃とはいえ至近弾で浸水していることだろう。
脆弱な潜水艦ならではの弱点だ。
当然、機密保持のために色々と不味いものが処分されてしまう事が予想されるのだから、さっさと制圧するに限る。






連合王国S級潜水艦シルティス



モグラが情報機関に潜り込んでいる。
そんな噂が流れていることは知っていた。

自分達潜水艦とて潜ることにかけてはモグラに負けるつもりはないが、如何せん情報の海と現実の海は意味合いが違う。

派遣される時、クルー達はごくごく順当に航海演習としか知らされていなかった。
唯一、艦長のみが海軍省から『技術士官』として乗り込んできた男の正体と、厳封された命令書の存在を知っていただけである。
航海長ですら、出港後初めて航路設定の段階で知らされたほど機密保持は徹底されていた。

ところがだ。

ごくごく少数の限られた人間しか知らない筈の会合地点。
積み荷の移送は辛うじて間にあった。
大半のクルーらには、触らせずに特務艦から移乗してきた情報将校らが積み荷は厳重に警備。
後は、帝国軍哨戒線を何食わぬ顔で突破するだけのはずだった。
そんな瞬間に突然、それまで姿も形もなかった帝国軍魔導師の中隊が現れるとはどういうことか。
一瞬、海軍省の『技術士官』と顔を合わせてしまうほどに衝撃は大きかった。

「帝国軍魔導師多数接近!アルバトロスとの会合を目撃されました!」

当然、こんなところに現れるという事は積み荷の存在を知っていなければできることではないだろう。
特務艦が目立つとはいえ、あれは名目だけでも民間船だ。
帝国としても中立国である連合王国民間船籍の船を手荒に扱うわけにもいかない。

だが、不明艦であれば対応はある程度交戦国に準じる対応で許される。
そこまで理解して襲撃計画を立てているとすれば、モグラは間違いなく存在するに違いない。

「停船命令きます!」

通信兵が上げた叫び声が、急激に艦長達を現実に引き戻す。
一瞬だが、頭によぎった疑念を一先ず据え置き逃げのびなければならない。
S級の潜航可能深度は100メートルを超えている。
いくら魔導師といえども、潜ってしまえば追尾は困難。

船体射撃でも受ければ別だろうが、戦時国際法は停船の定義を明確にしていない。
いや、正確には潜航を逃亡行為と認識していないのだ。
なにしろ、船は本来沈まない時代に造られたルールである。

「即時無線封鎖!緊急潜航!!」

取り付かれる前に潜航してしまえばよい。
無線を封鎖し、通信を拒み一瞬のうちに潜航。
それで、逃れられると考えていた。

甘い見通しだった。

潜航するためにベント弁を開いた瞬間、だ。
観測員が悲鳴のような警告を発する。

「ま、魔力反応多数!総員、衝撃に・・・」

何かに掴まろう。
頭ではそう思えたが、体が動かない。
咄嗟に、体が動いたクルーは多くなかった。

動かなければ。

そう思い、手を伸ばそうとしたその時大きな音が轟く。

次の瞬間、船体を巨大な衝撃が連続して襲い刹那の浮遊感を感じ取ったかと思ったところで意識が飛んだ。

「艦長!?糞っ!軍医!艦長負傷!至急発令所まで!」

誰かが叫ぶ声で意識が一瞬浮かびあがるが長続きしない。

その様子を見て副長は即座に指揮権の継承を覚悟する。

状況は、最悪という言葉がこれほど似合う状況もないだろう。
船殻に破口多数。浸水が急速に拡大している。おまけに、艦橋周囲は水圧の影響で潜望鏡らが全滅。
辛うじて機関こそ動くものの、後部電池室に問題が発生。塩素ガスが噴き出してしまう。
有毒ガスの発生は、防毒マスクを必要とするが吹き飛ばされたクルーを動かすだけで精いっぱい。
浸水とガスで艦内の環境は急速に悪化してしまう。

火災の発生も時間の問題だ。

駄目押しとばかりに、舵が動かない。
おそらくだが、水圧で破損したのだろう。
これでは動くこともままならない。

・・・応急修理も限界。

辛うじて排水ポンプが片方のみ動くが、バランスが取れなくなる。

「・・・『技術士官』殿。本艦は限界です。」

苦渋の決断を下さなくてはならない。それも、早急に。
副長とて、『技術士官』と称する正体不明の将校が単なる一介の将校であるとは思っていない。
故に、決断を暗示する。降伏しか道はない、と。
艦長が指揮を執れない状況にある以上、彼がクルーの命に対して責任を持っているのだ。

結論は、浮上しかない。

「どうしようもないと?」

「長くは持ちません。積み荷の処分があるならば、手早くお願いします。」

「・・・承知した。」



あとがき
①攻撃?
⇒いいえ、威嚇射撃です。まあ、潜水艦ですから、不幸な事故は起きますが。
②出会った?
⇒偶然って怖いですね。
③更新?
⇒大本営発表:がんばる(`・ω・´)
④どういう位置づけ?
⇒ルシタニア号的な何か。まあ、連合王国から見てですが。
⑤少佐有罪?
⇒?????
⑥泥沼の地上戦は?
⇒そろそろ。

ZAP


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