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No.2456の一覧
[0] 貴族のメイジと平民の魔道師(ゼロの使い魔×ダイの大冒険のポップ)[蛸足配線](2007/12/27 16:58)
[1] 貴族のメイジと平民の魔道師 第二話[蛸足配線](2007/12/30 23:48)
[2] 貴族のメイジと平民の魔道師  第三話[蛸足配線](2008/01/13 23:31)
[3] 貴族のメイジと平民の魔道師 第四話[蛸足配線](2008/01/26 11:36)
[4] 貴族のメイジと平民の魔道師 第五話[蛸足配線](2008/06/16 00:29)
[5] 貴族のメイジと平民の魔道師 第六話 (魔力・魔法力に関するオリ設定あり)[蛸足配線](2009/05/26 10:54)
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[2456] 貴族のメイジと平民の魔道師(ゼロの使い魔×ダイの大冒険のポップ)
Name: 蛸足配線◆94af9db1 ID:c9854918 次を表示する
Date: 2007/12/27 16:58
貴族のメイジと平民の魔道師

SSに初挑戦です。
コレはダイの大冒険のポップ達が大魔王バーンを倒した後に
黒の核結晶を抱えをダイと共に大空へ飛び出しダイに弾き飛ばされた
直後に召喚された話です(細かい部分の設定は多少違うので目をつぶって戴けると有難いです)
ネタとしては原作だけでなくアニメ版もある程度入ってるつもりです。
駄文ではありますが、すこしでも面白いと思ってくれれば幸いです。
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       【序章】



「ダァァァァイィィィィィィィィィィ!!!!」




ポップの叫びが、空しく大空に響く。



唯一の親友であり、地上界消滅を目論む魔王軍の脅威と戦ってきた幼き竜の騎士は
真・大魔王バーンを命懸けで倒し共に戦ってきた仲間達とその喜びを噛み締めあっていたのも束の間
知恵を持った最後の竜族の王である「冥竜王ヴェルザー」の部下でありヴェルザーの命で
大魔王バーンの傍に付き添っていた「死神キルバーン」が現れ真実を告げる・・・・。

キルバーンだと思っていたはずの男は実際は命を持たぬ操り人形にしかあらず
そして普段は、道化の仮面で覆われており素顔が窺い知れなかった部分には
忌々しい黒い塊が露出していた・・・・。

嫌な記憶が鮮明に蘇る・・・・・・・。

ソレは超魔生物となったハドラーの体内にも同じ物が組み込まれており、
万が一に、ハドラーが勇者達に敗北した場合にバーン自らが発動させるはずだった物(モノ)

しかしダイの父親であるバランによって一度はその爆発を防がれたのだ。
強靭な肉体と絶大な力を持ち尚且つ、竜魔人化し超魔生物となったハドラーすらも
その圧倒的な力の前に成す術を持たなかった程に力を持ったバランが己が命を引き換えにしなければ
防ぎきれなかったぐらいの破壊力を持ち禁呪法を使う者ですら口にするのも憚る最凶で最悪の超破壊爆弾。


         其の名も「黒の核晶(コア)」


コレこそが肉体を封印され身動きの取れないヴェルザーが用意したバーン抹殺のための切り札
大魔王バーンが地上消滅作戦に失敗した場合、キルバーンが核晶(コア)を起動させ
バーン共々、地上を消滅させるのが本来の目的だった。
そして大魔王バーンの敗北という形で計画が失敗したことを見届けて
キルバーンはヴェルザーの命令どおり黒の核晶(コア)を起動させる。

起動してしまったら最後、爆発するまで止める手段が無い爆弾を
地上で爆発させまいと頭で考えるよりも無意識に体が先に反応し飛翔呪文(トベルーラ)で
黒の核晶を抱えて空高く飛んでいった・・・そう、気付けばダイと共に・・・・・・・・・。

しかし、親友のポップを爆発に巻き込むワケには行かないと
ダイは詫びの言葉と一緒に蹴りを喰らわせポップを弾き飛ばす。



「ダイのバッカヤロォォォォォォ!!ずっと一緒だと言ったじゃねぇかぁぁぁぁぁっ!!」



そう言い放った瞬間、ポップの体を不思議な光が包み込みこの世界から彼が消えた。


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       【初めての召喚の儀式】




処変わって此処は人類の危機も世界の破滅とも全くといって良いほど無関係な世界。
大まかに「貴族」と「平民」の二種類にカテゴライズされる以外は然程他所とは変わりのない世界。


そしてこの物語の世界「ハルケギニア」を舞台に一人の少年が貴族の少女に召喚される所から始まります。



「ああ・・・あんな事、勢いとはいえ言うんじゃなかった・・・」

プレッシャー・・・・それは文字通り「重圧」であった。
15~16歳ぐらいの少年少女の列に混じって最後尾に並んでいる桃色の髪を持つ少女は
実りきった稲穂ように「こうべ」を垂れていた。

ここは王都トリステインにある貴族の子息&令嬢が魔法を学ぶ由緒ある学び舎「トリステイン魔法学院」
そして今日は毎年この時期に恒例となっている「春の使い魔の召喚儀式」の真っ最中であった。

様々な期待と希望に胸を膨らませ浮き足立っているクラスの雰囲気を他所に一人だけあからさまに負のオーラを発し
項垂れている少女がいる。名前をルイズ・フランソ(ryと言い
その場の勢いに任せた自分の過去の発言を思い出しながら激しく後悔していた。

「ねえ、ルイズ。貴女、来週の召喚儀式に成功する自信あるの?」

燃える様な赤い髪に褐色の肌、そして見る者によっては目の毒にも保養にもなりかねない
非常にけしからん胸を持ち少女とは言い難い程に、
出る所は出て引っ込むところは引っ込んでいるという
抜群のスタイルを維持しているクラスメイトの一人が笑いを堪えながらルイズに問いかける。

「と、・・当然成功するに、き、決まってるじゃない、な・・な、何言ってるのよ!!」

ルイズは、怒気を強め顔を真っ赤にしながら反論しこのクラスメイトの顔を睨んでやる。
しかし、巨乳のクラスメイトは余裕の態度でルイズの発言に腹を抱えて笑い他のクラスメイトからも笑い声が漏れる。

「おいおい、基礎魔法ですら満足に使えないのに良くそんな大口叩けるもんだな」
「さすがはヴァリエール公爵家の三女様、プライドの高さは天井知らずか?」
「でも魔法は成功知らずなんだよねぇー」

途端にクラスの空気が爆笑の渦に包まれ、ルイズは俯きながら体をプルプルと震わせて怒りを露わにしていた。

(くっ・・・くやしいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!)

だが悔しい気持ちとは裏腹に全く反論が出来ない事が更に惨めさに輪を掛ける・・・・何故なら全て事実なのである。
自慢ではないが、今まで自分はどんな初歩的な魔法でも一度も成功させたことが無い。
そして魔法を使おうとした結果、一度の例外も無く必ず爆発を起こし周囲に被害を与えることもよくあった。
その上、自分の得意分野の魔法属性も未だに分からずじまいで、ドットメイジ以下なのである。
それ故に、いつの間にか付いた不名誉な二つ名が「ゼロのルイズ」である。
詳しく説明する必要も無く魔法の成功率ゼロ、属性ゼロから由来しているのは明らかであった。

「フンッだ!わ、私、こう見えても召喚魔法だけには自信があるんだもん!!」
「オオーッ」と驚きの声が沸くものの、その声質からは誰もルイズの根拠の無い発言を信じるものは皆無であった。
「ヘエ・・・随分と大きく出たじゃないヴァリエール、ならどう?ちょっと賭けをしない?」

うぐっ・・・・と声を詰まらせて心の中で「しまった」と呟いた事は秘密である。
だが悲しいかな、本音とは裏腹に名家に生まれたが故のプライドの高さが災いしてか

「い・・良いわよ・・・べべ別に、かかか賭けても良いわよ?どどどうせ私の勝ちだし!何を賭けるの?」

などと引くに引けない状況を自分で作り上げてしまい後で頭を抱えて後悔するのが最近のパターンである。

「フフン♪言ったわね、じゃあ貴女が召喚に失敗したら~そうねぇ・・・ストリップでもしてもらおうかしら?」

ななななな何たる破廉恥な、仮にも貴族があqwせdrftgyふじこ!!!!!
あまりの破廉恥極まりない発言に言葉を失い口を陸に打ち上げられた魚のようにパクパクさせるルイズ。

「あらぁ~?お子ちゃまのルイズちゃんには刺激が強すぎる内容だったかしら~?」

キュルケはルイズの性格を知っていた、どう受け答えすればどういう返事が返ってくるかも
大体の予想はついたのでこういう駆け引きではルイズはキュルケに到底敵わない。

「まあ尤も、貴女のその貧弱なスタイルに喜んでくれる殿方がいるかは謎だけど?」
「いいいい良いわよ、やってやろうじゃない!その代わり成功したらアンタがソレやややりなさいよ、キュルケ」

ルイズの言葉を聞いて「してやったり」と言わんばかりの表情をしたキュルケと言われる女性。
その表情からは絶対に揺るぎの無い勝利を確信したかのようであった。

「ええ、良いわよ~♪私、貴女と違って見られて困るようなカラダしてないし~」

そういいながら男性が自分を見る場合、一番視線が集まる体の部分を両手で
抱えながらこれ見よがしにルイズの前に突き出し艶のある声と仕草で挑発した。
ソレはキュルケの性格以上に自己主張が激しくルイズでは
絶対に辿り着く事の出来無い未知の領域にまで成長した大きな胸・・・・・。
そのボリュームに圧倒され思わず「うっ・・・」と怯むルイズ。

余談ではあるが、ルイズとキュルケの会話を聞いていたクラスメイトの
男子ほぼ全員が何を想像したのか前屈みで股間を押さえていた。

           嗚呼、分かりやすい男の本能・・・・。

しかし、奇妙な事が起こる・・・・その賭け事が成立して程なく召喚儀式の前日まで
普段自分のことを馬鹿にしているクラスメイト(全員男子)達が頼みもしないのに
こぞってルイズに召喚魔法の手伝いや魔法の成功させるためのコツのアドバイスをしてくれるようになった。
ある事に気付いた女子達は呆れ顔で傍観していたが勿論、ルイズには彼らの好意のその奥にある
下心に一生気付くことが無かったのは此処だけの話である。


ルイズがあれこれとネガティブな方向に思考している間に
クラスメイト達は、次々に召喚を成功させ自分の一生のパートナーになる「使い魔」を召喚している。
或る者は、バグベアーと呼ばれる単眼の魔物を呼び出し周囲から羨ましがられ
或る者は、バジリスクなどという危険極まりない生物まで召喚し見事契約に成功している。
召喚を成功し契約を済ませた生徒達は一安心と言わんばかりに他の召喚を終えた生徒と談笑を興じている。
だが、その談笑の内容がルイズとキュルケの賭けの内容に集中していた。

「なあ、お前どっちに罰ゲームやって欲しい?」
「希望は、とーぜんミス・ツェルプストーに決まってんだろ!現実的にまあ無理だろうけど」
「だけどアレだな、ダメ元で今回はルイズを応援しとくか?」
「そーだな、ルイズのカラダなんか見ても面白くも無いし興奮も出来んよなあ」

男子生徒が勝手なことをあーだこーだと言ってる間に今回の召喚儀式の注目株である
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの順番が回ってきた。
ここぞとばかりに男子生徒からルイズに対する大声援が送られる。

「ガンバレー」「落ち着いてやれよー」「期待してるぞー」など等。

男子生徒達の意外なルイズ人気(下心)に少しながら戸惑いを見せるキュルケがルイズにチクリと釘を刺す。

「良いわねヴァリエール?失敗した時の覚悟は出来ていて?」
「ふんだ!成功するに決まってるもの、私の勝ちに揺るぎは無いわツェルプストー」

互いに睨みをきかして牽制しあうも儀式の立会い人であるコルベール先生に早くするようにと促され
ようやく召喚するための呪文の詠唱の準備に入る。

「大丈夫、だって皆こんなにも声援を送ってくれるんですもの、成功させて見せる」



      知らないということは、誠に幸せである。




雑念を払い心を静め呪文の詠唱に全神経を集中させルイズはこう唱えた。

「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よっ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」

(お願い、欲張らないし何でも良いから出てきて・・・・もうゼロと呼ばれるのはイヤ・・・)


そう唱えた瞬間、ルイズを中心とし強烈な光と共に彼女の理想の使い魔となるべき存在が召喚される





・・・・・・・筈だった。




ルイズの召喚魔法は成功した・・・・。
そう間違いなく成功した・・・・・・・。
本来なら大喜びしているはずなのだが・・・・素直に喜べない
当然だ、喜べるわけが無い、確かに何でも良いから出て来てと願ったのは
自分だが、でもだからって始祖ブリミルよこの仕打ちはあんまりだと思います。

まさか・・・・変な格好をしたボロボロの服を着た
どう贔屓目に見ても平民にしか見えないこの男を見た私の第一声は




「アンタ・・・誰?」




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修正と加筆を加えました。


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