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No.24204の一覧
[0] 【状況開始っ! 二次創作】状況開始!! 予科練青春記 [オスプレイ](2011/06/18 17:53)
[1] 【プロローグ】憑依?入寮。[すたーりん](2011/01/13 06:50)
[2] 【1-1】新入科生入科式典[すたーりん](2011/01/13 07:01)
[3] 【1-2】授業一日目[すたーりん](2011/01/08 14:27)
[4] 【1-3】訓練分隊編成[すたーりん](2011/01/08 14:27)
[5] 【1-4】 ある5月の予科練[すたーりん](2011/01/08 14:28)
[6] 登場人物・兵器情報 ~1年次5月現在[すたーりん](2010/11/23 21:23)
[7] 【1-5A】合同徒歩行軍演習1日目[すたーりん](2011/01/08 14:28)
[8] 【1-5B】合同徒歩行軍演習2日目[すたーりん](2011/01/08 14:28)
[9] 【1-6】小銃射撃訓練[すたーりん](2011/01/08 14:29)
[10] 【1-7】機甲科実機演習[すたーりん](2011/01/08 14:30)
[11] 【1-8】創立祭準備~開幕[すたーりん](2011/01/08 14:30)
[12] 【1-9A】第44回創立祭 【前編】[すたーりん](2011/01/08 14:31)
[13] 【1-9B】第44回創立祭 【後編】[すたーりん](2011/01/08 14:31)
[14] 【1-10】総火演・・・・・・そして 【1年次編最終話】[すたーりん](2011/01/08 14:32)
[15] 1年次編人物設定[すたーりん](2010/12/30 14:53)
[16] 1年次編兵器設定[すたーりん](2010/12/30 14:59)
[17] 【番外編】あるかもしれない未来【本編とはあまり関係ありません】[すたーりん](2010/12/14 19:34)
[18] 【間章】正月休暇[すたーりん](2011/01/01 07:06)
[19] 【劇場版予告編】※本編とは関係ありません。[すたーりん](2011/05/02 02:51)
[20] 【2-1】ガス体験訓練 [すたーりん](2011/01/08 14:26)
[21] 【2-2】2年次初日[すたーりん](2011/05/02 02:52)
[22] 【2-3】はじめての連絡会議[すたーりん](2011/05/06 18:09)
[23] 【2-3+】PXにて・・・・・・[すたーりん](2011/05/07 17:52)
[24] 【2-4】平世17年度新入科生入科式典[すたーりん](2011/06/16 06:36)
[25] 【2-5】槌浦予科練施設案内[オスプレイ](2011/06/18 17:50)
[26] 【2-6】昼食戦線[オスプレイ](2011/08/27 21:06)
[27] 【2-7】第33訓練分隊初日[オスプレイ](2011/08/27 21:06)
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[24204] 【2-2】2年次初日
Name: すたーりん◆c7e217d1 ID:cdcfb849 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/05/02 02:52
「総員、駆け足しながら復唱!『俺たちゃ槌浦予科練生!』」
石堂教官の声がグラウンドに響き渡る。
「俺たちゃ槌浦予科練生!」
「『欲しがりません勝つまでは』」
「欲しがりません勝つまでは」
「『マラソン十キロ朝飯前』」
「マラソン十キロ朝飯前!」
石堂教官の後を復唱する浩一たち。
浩一は、すぐに突っ込みたい衝動に駆られたが耐えた。
「よし、眞州男児に二言ナシだ。そのまま続けろ、20周まわったら終了だ。」

彼らは第一種演習装備でハイポートさせられていた。
「初っ端からこれは・・・・・・ひでえなあ」
「欲しがりません勝つまではって敗戦フラグ・・・・・・」
「おい、正宗、浩一、聞こえるぜ。」
「そこの3人、聞こえてるぞ!!私語は慎め!」

「ゼエゼエ・・・・・・きっつー」
「クソ・・・・・・水飲みてー」
正宗と藤志郎、ほとんどの科生達は20周を終えると同時に倒れていた。
「いい運動になったな。・・・・・・大丈夫かお前ら。」
『大丈夫かじゃねーよ!!!!体力馬鹿が!!!!』
迷彩柄の死体が転がる中でただ一人だけ立っている者が居た。浩一である。
「なんだなんだ。そのザマは。まさか春期休暇中サボってたわけじゃないだろうな。」
「そんなことで国が護れると思ってるのか!!気合が足りん。」
石堂教官は倒れ伏す科生の前を練り歩きながら得意げに説教を始めたが、立っている一人の科生の姿に驚愕した。
「・・・・・・とにかく、石破を見習って訓練するように!!いつまで寝ている!!終わったらさっさと戻らんか!!」

浩一達は2年次となった。その最初で最後の全体教練が終了した。
基礎的な動作を叩き込む全体教練を修了すると特技実習となる。
特技実習とは、MOSを取得させる為の実習である。何教科かは選択制になり、1種と2種の2種類に分かれる。
1種は戦闘要員で2種は会計科等の事務方である。女子科生の多くは2種を選択し、1種の男女比率が女子1に対し男子3となる。

現段階では全員、軽火器MOS・無線通信MOS・迫撃砲(81M) しか持っていないが2年次が終わるころになると、個人の兵員としての性格に大きく差が出ている。
具体的に言うと1種であれば対戦車兵向きになっていたり、個人携帯対空火器を全種類使えるようになっていたり、装軌・装輪を取って運転手になっていたりする。

4月4日
「では、本日の議題に入る。これより、普通科1種2年次の連絡委員を選定する。」
教室がざわめいたが石堂教官の咳払いで静かになった。
「石破、連絡委員とは何をする役だ。」
「ハッ!!連絡会議の構成員であります!」
浩一は聞いたことのある連絡会議という言葉と、連絡委員という単語から関係性を推測し発言した。
「まあいいだろう・・・・・・連絡会議とは一般の高校の生徒会みたいなものだが、自治能力は無い。」
「一般の学校と違い科ごとに役割のあるうちでは委員会が存在しない。連絡会議は科ごとの連携を取り、行事の準備・進行の式を取る組織だ。」
「行事だけでなく、科生同士の紛争、風紀の乱れ、校則違反の取り締まりとそれらの解決も委任されている。」
「さらに各種報告書を教官に提出する。つまり連絡委員は小隊長。連絡会議は指令本部。さらに憲兵隊も兼任しているという感じだ。」

正宗は思わず、「つまり・・・・・・雑用係か。」と言ってしまった。これが彼の未来を決定した。
「その分それ相応の厚遇がある。まず第一に・・・・・・寮個室の使用権が与えられる。」
「第二に、年10日間の座学免除権がある。演習は休めない。また成績考慮はされない。」
「最後に、PX内の教員用食堂の使用許可が与えられる。」
しかし多くの科生はこの餌には食いつかねえぞと心に決めた。
行事の準備は肉体労働が予想され、さらに実弾が必要以上に飛び交うこの学校において紛争・風紀維持・校則違反取締りは生命にかかわる任務なのだ。

「さて岡崎、ここで質問がある。仮に貴様が連絡委員になったとする。その際の正しい心構えを俺が出す例題の中で示してもらおう。」
正宗は物騒なたとえ話をするなよと思いながらも黙って聞く。
「例えば・・・・・・目の前に小銃の組み立てが上手く出来ずに困っている科生が居たとする。」
「その科生は同学年でしょうか。」
「そうだ」
自分の小銃の管理は自分ですることが常識だが、おそらく別の回答が求められているのだろうと正宗は考えた。
「このケース、貴様が連絡委員だったらどうする。」
「はい、自分なら無視します。」
「なぜだ」
「自分の一部でもある小銃も扱えない無能を気にかけることはありません。」
「一兵士であればそれで構わないが連絡委員・・・・・・将校の立場でそれは許されん。」
「では手伝えと」
「それも違う。将校とはその兵自身を指揮して成功させるのが役目だ。手伝うこととは同義ではない。」
「今のやりとりで分かった。岡崎、お前は上に立つ者の心得を全く理解していない。」
「すみません、どうやら適性が無いようです。」
「ならばちょうどいい機会だ、岡崎、普通科1種の連絡委員に任命する。」
「え・・・・・・自分には無理です。荷が重過ぎます」
正宗は一瞬呆けた後すぐに拒否した。
「もちろん本科であればその能力があるものがなるべきだ。だがここは予科練だ。出来ない奴にこそ出来るようにさせる。」
「下士官、士官候補生になるべき者を育てる機関だ。その決定に異を差し挟む気か。」
「いえ」
「では、普通科2年次1種の長として立派に勤めあげてこい。」
この瞬間、正宗を除いたクラスの大多数の心は一つとなった。代表して藤志郎が声を掛けた。
「よお、偉大なる委員閣下。良かったな、これから貴重な放課後は雑用三昧かー俺もあやかりたいぐらいだよ。」
「ぐっ」
「無駄なことやらされるんだろうな。備品チェックに倉庫の掃除、誰も居ない教室で誰も読まない報告書を書く。正宗、お前は科生の鏡だよ。なーはっはっは」
他の科生も口には出さないが、皆「俺じゃなくてよかったあ」と言う表情だ。
「ふむ、岡崎。一つ言い忘れていた。連絡委員は1名補佐を選ぶことが出来る。お前の補佐をする者を指名しろ。」
「補佐?」
「そうだ、お前の片腕として信頼できる奴を選べ。」
「教官、俺は吉光藤志郎を補佐に指名します。」
「教官!!俺より石破のほうが適任です!!」
藤志郎は苦し紛れに浩一に振った。
「石破、どうだ。」
「別に構いませんよ。自分でよければ。」
浩一は元の世界で中学・高校と委員長をやっていたからそういう仕事は手馴れている。
個室と昼食が付いていると言うのも大きかった。
「ホントにいいのかよ浩一。めんどくさそーだぞ。」
正宗は浩一の答えに思わず問いかけた。わざわざ雑用仕事をやりたいと思う物好きが居るとは想像してなかったようだ。
「藤志郎よ、昼食争奪戦、がんばれ。君は自由と昼食を引き換えたのだ!それに、お前のことだ、サボるんだろ。」
「くっ・・・・・・やられたっ!!さすが浩一、なかなか鋭いな。」
「補佐は石破浩一で決定だな。本日1400時から第1回の会議がある。場所は東棟の連絡会議室だ。岡崎、忘れずに参加しろ。」
「ハイ」
「補佐には出席義務は無いのだが・・・・・・お前なら問題ないだろう。ではHRを終わる。」

「よっ、岡崎。災難だったな。ま、そう気を落とすなよ。」
「食券1枚で“話だけ”は聞いてやるよ」
クラスの連中が正宗と浩一に話しかけ、教室から出て行く。
「ま、頑張ってくれよ委員閣下。補佐殿。」
皮肉を言う者もいたが反応は・・・・・・・予想外のものだった。
「おう、やるだけやってみるわ。ただし、お仕事がある時はお前らにも働いてもらうからヨロシク。」
「げっ、コイツ皮肉が効いていない・・・・・・」
「普通、落ち込むところだよな。何でアイツ生き生きしてんだ?」

こうして石破浩一変人伝説に新たな1ページが刻まれた。





連絡会議の前に原作ヒロインとの対面があるわけですが、浩一君と正宗のコンビが廊下を走るわけも無く発生しません。
多分オリジナルストーリーになると思います。


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