西條 拓巳は穂群原学園に通うダメオタクである
武家屋敷の離れをベースと呼んで引き篭っている
幼なじみの間桐桜は妹のようなそんざいである
「ん?ニュージェネ?」
「そうだよ知らないのかよ」
親しげに話しかけているのはイケメンの衛宮士郎である
プークスクス
(あいつまだやめてなかったんだ)(なんできてんの?)
クラスの女子がこちらを見てわらっている
「っく」
「そういえば最近通り魔事件とかガス漏れとか物騒だよな」
「そ、そうだね」
(衛宮くんもなんであんなヒッキー相手にしてるんだろ)(蒔寺よせ)(三枝もあんなキモオタに近寄るんじゃないぞ)(たっくんはオタクだけどキモクないよ)
拓巳は登校日数リストを作り最低限しか顔を出さないのでクラスでも浮いていた
「衛宮氏、西篠氏、昨日の時代劇見たでござるか?」
「ああやっぱり岡っ引はかっこいいよな」
「ぼ、ぼくはゲームやってたから ごめん」
「そうか、チャンバラするのとか知らないか?」
「ああ、エンスーは面白いよ」
「エンスーか聞いたことあるな」