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No.21939の一覧
[0] 多重冒険 トリッパー・イーター 【多重クロス】 [インディ3](2010/12/30 13:55)
[1] 何もない世界に、突然の嵐  【少年の住む世界】[インディ3](2011/04/02 22:49)
[2] 歪んだ世界、歪まされた人々  【魔法少女リリカルなのはの世界】[インディ3](2011/04/02 22:48)
[3] 痛みを喰う 【魔法少女リリカルなのはの世界】[インディ3](2011/04/02 22:48)
[4] 介入教団の影 【新世紀エヴァンゲリオンの世界】[インディ3](2011/04/02 22:48)
[5] 少年よ神話になれ 【新世紀エヴァンゲリオンの世界】[インディ3](2011/04/02 22:47)
[6] デュエルスタンバイ 【遊戯王GXの世界】[インディ3](2011/04/02 22:47)
[7] 邪神復活? 【遊戯王GXの世界】[インディ3](2011/04/02 22:47)
[8] 七乃の真実 【介入教団の世界】[インディ3](2011/04/02 22:47)
[9] 後夜祭 【恋姫無双の世界】[ark (インディ3)](2011/04/02 22:51)
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[21939] 多重冒険 トリッパー・イーター 【多重クロス】
Name: インディ3◆9167571c ID:3a95d42d 次を表示する
Date: 2010/12/30 13:55
 その力は、まさに神――邪神と呼ばれるのにふさわしいほどだった。
 邪神が手を振るえば大地が裂け、光を放てば山が砕け、人の営みにあふれていた街はあっという間に廃墟へと変貌していく。
 だが、人々もただなすがままにされているわけではない。
 何人もの戦士達が、邪神に戦いを挑んでいるからだ。
 邪神の力は圧倒的で、何度も激しい攻撃をその身に受けた戦士達はすでに満身創痍だ。
 それでも、戦士達はあきらめない。 何度倒されようが、どれだけ傷つこうが戦い続ける。
 やがて、どれだけ痛めつけても立ち上がってくる戦士達にイラついた邪神は、今までの攻撃とは比べものにならないほど強力な攻撃を撃つことを決める。
 邪神が手を天にかざすと、そこに暗黒の球が生まれた。 それと同時に、必死に倒れまいとこらえていた戦士達が一人、また一人と地面に崩れ落ちていく。
 邪神は戦士達の力を奪い、それを集めて自らの攻撃へと変換しているのだ。
 自身の力を吸い取られ、もはや立つことさえできない戦士達はその攻撃を防ぐことも避けることもできない。
 絶体絶命の危機の中、ただ一人倒れなかった戦士が仲間達を守るように前に出る。
 彼は邪神の放つ暗黒の球に自ら飛び込み、それをうち払った。
 その行動に驚き、邪神が一瞬だけ動きを止める。
 動きの止まった邪神に、何本もの光の鎖が巻き付く。
 力を吸い取られた戦士達は、それでもなお、最後の奥の手を隠し持っていたのだ。
 光の鎖に身を固められて身動きのとれなくなった邪神を取り囲むように何十もの魔法陣が空中に出現し、邪神を中心に空間が歪み始める。
 それは、邪神を永遠に封印するための魔法だった。
 邪神も、その魔法の効果に気がついたのだろう。 何とかして光の鎖を解き、空間の歪みから逃げようともがきだす。
 邪神は、その空間の歪みに飲み込まれたら脱出することはできないと本能的に感じ取ったのだ。 そしてそれだけ抵抗するということは、その封印が邪神に対して効果的だということの証明でもある。
 戦士達は邪神を逃がすまいと、必死に光の鎖を維持し続けた。 そして、ついに邪神の体が空間の歪みへと沈み始める。
 ここまでくれば、戦士達の勝利は確定したといっていいだろう。 しかし、一瞬の気の緩みが邪神に反撃のチャンスを与えてしまった。
 光の鎖を引きちぎった邪神は、最後の抵抗とばかりに先ほど仲間の盾となった戦士に黒い波動を浴びせたのだ。
 吹き飛ばされる戦士の姿を見ながら、邪神は大声で笑った。 笑いながら、空間の歪みへと飲み込まれていった。
 邪神の姿が消え去り、その気配も完全に無くなった瞬間、戦士達は一斉に歓声を上げた。
 それは自分たちが勝利し、苦しい戦いを終えたことに対する喜びの声だった。
 そして皆が喜び、叫び、涙を流す中……立ち上がった戦士の体から、邪神と同じ邪悪なオーラが立ち上り出す――






 昔々、他の神様を殺し尽くし、数多の世界に絶望を振りまく邪神がいました。
 邪神の力はとても強く、多くの人々が悲しみで涙を流しました。
 どの世界にも、希望は残っていないかと思われていました。
 そんな中、とある世界で戦士達が立ち上がりました。
 一人では邪神に勝てない、でも二人なら? 十人なら? 百人なら?
 戦士達は力を合わせ、邪神を封印することに成功します。 そう、世界は悲しみから解放されたのです。
 でも邪神はただ封印されたのではありませんでした。 いつか復活するために、手を打っていたのです。
 一つは、様々な世界の人間へ力を与えて自らの使徒へと変える邪悪な種。
 もう一つは、戦士の魂と邪神の魂の一部を融合させたこと。
 その二つを使い、邪神はゆっくりと、しかし確実に復活の時へと近づいていきます。
 そのことに気がついた戦士達は、予言を元に対策を考えました。



 悪しき神が封じられ300の年月が経ったとき、すべてが存在する世界に運命の子が現れる。
 運命の子は喰らう者、巡礼の旅で様々な痛みを喰うだろう。 そして最も痛みを知るとき、邪神は蘇る。
 祭りは再び始まり、世界は暗黒に包まれることになる。
 されど絶望する必要はない、その時代にも狼に導かれし戦士達がいるのだから。



 そして、邪神の封印から313年と11ヶ月が経ちました。


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