<レイ・ザ・バレル>
「君の目から観て、どう思うかね?」
ギルの呼びかけに、自分がスクリーンの中の機体に虜にされていた事実に気付いた。
どう思う? 決まっている。
「非常に優れたパイロットだと考えます。
行動の意味は分かりませんが、流れるように優雅な挙動、熟練の技を感じます」
なぜ外装補修の作業中に、トリプルスピンやブレイクダンスと言ったアクションを行う必要が有るのかは、サッパリ分からない。
しかし、その操作技術は間違いなく一級品。
ただでさえ機械的な挙動を示すMS、しかも旧式のMSジンを操縦しての物だと考えると、その凄さが分かるというもの。
「熟練、とはなかなか興味深い表現だな。
ただ… これを君と同じ歳の少年が行った、と言ったらどうかね?」
「!? なんですって!」
そんな馬鹿な!
映像の中のパイロットの持つ技術はにわか仕込みで手に入る代物じゃない。
それを自分と同じ歳の少年が行っている!?
信じられる訳がない。
「ジンを駆るパイロット、シン・アスカ君と言うんだがね。
私は彼がシードを持つ者では無いかと考えている」
「!? …シード」
その言葉の重みは知っている。
コーディネートされた存在、コーディネーター。
そのコーディネーターの中でも、ほんの一握りの人間にだけ開花される可能性が有る能力。
それをシン・アスカと言う少年が持っている?
「彼の強い希望でね、今年アカデミーに入学する事になっている。
そこでだ、レイ、君にもアカデミーに通ってもらいたいと考えている。
是非、君がシン・アスカと言う少年を見定めてくれないだろうか?」
「…分かりました。
自分も彼に興味が沸いてきました」
そんな議長室の思惑を知る由も無く、スクリーンの映像の中では1機のジンが華麗にロボットダンスを踊っていた。
■■■
そう言った経緯で自分はアカデミーに入学した。
ギルの計らいで当然シン・アスカと自分は同室の学生寮だ。
初対面の印象は剣呑。
友好的な姿勢で社交的な雰囲気を醸し出してはいるが、その紅の瞳に油断の色は見られない。
自分は警戒されている。
或いは、シンは既に自分の背景をすら、見透かしているのかもしれない。
彼が敷いた見えない壁を感じる。
就寝時間に彼の能力の一端を感じ取る事が出来た。
自分に背を向けてベッドに横になっているが、間違いなく彼は自分の視線に気付いている。
自分が微かにでも身動きすると、必ず見えない壁が圧力を増すのだ。
まるで自分にそれ以上の接近を禁じているかのような威圧感。
間違いない。
ギルの部屋で観た映像のパイロット、目の前の彼は一流の戦士だ。
■■■
オペレーター専攻のメイリン・ホークがシンを訪れてから彼は更に変わった。
週に2・3度、彼は部屋に帰ってこない日が有るようになった。
そして、それと合わせるように日々、彼の表情は精悍になっていく。
風呂上りの上半身を見ても明らかに無駄な肉が落ちている。
美しい日本刀が研ぎ澄まされていくのを見ているような錯覚を受ける。
今考えると、或いはシンはこの先の戦闘から始まる戦争を予期していたのではないだろうか?
それと関連性が有るのかは分からないが、シンが不在の夜に限ってメイリン・ホークがシンのベッドで一夜を明かすようになった。
彼女が何を考えているのかも、さっぱり分からない。
■■■
「…ふむ、君がそこまで評価するとは正直思わなかったよ」
卒業を来月に控えた自分は、ギルにこれまでのシン・アスカに関する報告を行っていた。
「ならばちょうど良い。
当初の予定通り、レイ、君とシン君にはミネルバに搭乗して貰う事にするよ」
「はい」
「彼には… そうだな、インパルスのメインパイロットをお願いする事にしよう。
インパルスはモジュール変換機能を搭載した、多様性に富んだMSだ。
それと同時にセカンド・シリーズの試作機的な意味合いも帯びている。
テストパイロット経験者で、かつ優秀なパイロットだと言うのなら絶好の組み合わせだとは思わんかね?」
「いえ、自分も賛成です」
「レイ、君にはザクファントムと呼ばれる機体をお願いしたい。
インパルスまでとは言わないが、こちらも優秀な機体だと聞いている。
よろしく頼むよ」
「はい! ありがとうございます」
果たしてシンはインパルスをどのように駆るのだろうか?
シンは未来にどのような光景を見ているのだろうか?
彼と歩むこれからの興味深い未来を思って心躍が踊る。
■■■
そして今、モニターに映るソードインパルスに目を奪われている。
3機のGを相手にまわし、一歩も引けを取る事がない。
大剣を振り回すその雄姿は、まるで演舞を踊るかのようだ。
非常事態だと言うにも拘らず、不謹慎にも優雅だと感じてしまった。
ふと、アカデミー入学前にギルに見せられた映像を思い出す。
あの時ジンを駆っていたパイロットは、自分が想像していた以上の戦士だった。
どうしようもなく心が躍る。
不運な事に自分の愛機、ザクファントムは瓦礫の撤収が終わるまで起動できないそうにない。
早くシンの傍に行きたい。
シンと共に戦いたい。
そうすれば自分はもっと強くなれる。
今の自分にはシンの後姿しか見えないが、何時の日かシンの隣に立ってみせる。
起動戦士ガンダム SEED DESTANY 異聞
紅蓮の修羅
ミネルバの出航式典を明日に控えていたとしても、パイロットがするべき事は特に無い。
故に今日はお休み。
だもんで今日はヨウランを誘って街に繰り出すつもり。
ただでさえ周囲からは敬遠されてる俺にとって、ヨウランは数少ない大事な友人。
せっかくの休日だけど、友人とのコミュニケーションに使うのは有意義な事なんだと思う。
■■■
待ち合わせ場所にはルナが居た。
あれれ?
なんでも、ルナが言うにはヨウランにはどうしても外す事が出来ない急用が出来たそうな。
それで俺が1人で寂しいだろうと、ルナがわざわざ来てくれたんだって。
なんでヨウランからの連絡がルナに行くのか、ヨウランからの連絡が俺にないのかが不思議だったんだけど、指摘しない事が処世術だと草葉の陰の両親も言っている。
君子、危うきに近寄らず。って奴だ。
でも危うきのほうから近寄って来た時に君子はどうすればいいんだろう?
後日、ルナと一緒の時にヨウランと出会った時、脅えるように逃げ出したのも気のせいだ。
きっと急にトイレに行きたくなったとか、そういった事だ。
少なくてもルナが居ない時は普通だったし、気にしない気にしない。
「ねえ、シン。 あたし達ってカップルに見えるかな?」
上目遣いで、どこか自信無さそうな表情で、ルナが聞いてくる。
しっかり腕を絡ませた上での発言だから猛者だ。
周囲から見ればラブラブカップル以外の何者にも見えないだろう。
だけど、俺の所感はもちろん違う。
俺的設定では『蛇に睨まれた蛙』ならぬ『蛇に絡め取られた蛙』。
脳内バックミュージックもお約束なドナドナ。
「………」
だから無言。
と言うか、発言できない。
だって肯定しても否定しても末路は悲惨な気がするし。
あと、右腕に押し付けられたルナのたわわな膨らみが気になって口が動かないと言う噂も有る。
ルナの事はちょっぴり怖いけど、それでも美人の女の子で俺の彼女(らしい)。
そして俺は健全な青少年。
顔には出さないけど心臓はばっくんばっくん言ってるんですよ、お客さん!
「…ゴメン、変な事聞いちゃったね」
俺の無言をどう受け取ったのか、ルナは落ち込んだ表情を浮かべて、俯いてしまった。
だけど何故か右腕に巻きつくルナの締め付けは圧力を増すから不思議だ。
ここはそっと手を放す場面じゃなかろうか?
だんだん『気持ち良い』を通り越して『痛気持ち良い』になってきた。
右手に視線を移すと、なんか紫色っぽくなってるし。
だから…
「そんな事はない」
って言ってしまったのだ。
ルナの落ち込んだ表情の所為なのか、右腕が可哀想な事になってきたからなのかは俺にも分からない。
「本当!?」
「…あぁ」
途端に向日葵が咲いたような笑顔を向けられる。
か、可愛いやんけ…
このギャップが男心をギュッと握り締めて放さない。
あと、右腕も放さない。
初めてだったくせに恋愛上級者なルナマリア・ホーク。
俺は『後戻りできない所まできてしまってたんだなぁ…』と心の中でほろりと涙した。
■■■
「!?」
それは不幸な事故なんだよ?
ルナとウインドウショッピングを繰り広げていた時に交差点で他人とぶつかったのだ。
よくある事じゃないか。
倒れかけた通行人を左手で支えたのにも他意は無い。
なんせ右手はがっちりとロックされてるんだから仕方ない。
だから左手1本じゃあ、抱きかかえる形になっちゃうでしょ?
まあ、ある事じゃないか?
その結果が、まあそのなんだ。
俺の左手が通行人の女の子のおっぱいを揉むような形になったのも運命の悪戯って範疇じゃない?
よ、よくある事じゃ…ないよね。
ごめんなさい。
…だから、そんな般若みたいな表情で俺と、通行人の女の子を睨むのは止そうよ。
ビクッとして、おじさん思わず左手に力を入れちゃったじゃないか。
「あんっ!」
「!?」
「ぐぇっ!」
①右腕の拘束に圧力が増す。
②痛くてビクッとした俺は思わず無事な左手をにぎにぎ。
③モニュッっとした弾力がルナよりもおっきくて気持ち良…ゲフゲフッゴホンッ!
④通行人の女の子が可愛らしい声を上げて、①に戻るべし!
まさに天国と地獄のスパイラル。
う、動けない。
いや、左手は元気に動いてるんだけど、たぶん俺の意思じゃないはず。
そろそろ右手がお亡くなりになるんじゃなかろうか?
そして終局が訪れた。
「…手、放したら?」
疑問形なんだけど命令形。
そんな感じ。
俺? もちろん直に手を放しましたともさ!
ところが、それで一件落着、ってな訳には問屋が卸さなかった。
「お兄ちゃんの左手、気持ちよかった。
ステラのおっぱい、もっと握って」
なんですとー!?
これはとんだサプライズ!
ステラなる少女は、俺の左手を再び桃源へと導いていくではないか!
ああ、時代が見えるよ。
人は分かり合える生き物なんだね?
幸運な俺の左手は再び彼女のたわわな果実へとパイルダーオン!!
もゆんっ♪って感じ。
ううむ、こいつはあなどれないぜ!
脳内鑑定団の先生方も『良い仕事してますねぇ』と御満悦で太鼓判を押す。
これは家族が亡くなってから不幸続きだった俺への神様からのプレゼントかしら?
なんて真剣に考え始めたところで…「いぎっ!?」…右腕に激痛が走る。
神様、今度プレゼントをくれる時はもう少しTPOを考えてください。
■■■
そんな幸福で不幸なプレゼントをしてくれたステラって名前の少女は迷子だったらしい。
探しに来た2人の少年と会うと、幸運の女神はあっさりと去っていった。
俺の何処を気に入ったのかは分からないが、奴はなかなか剛の者だった。
ルナの存在を無視してたし。
彼女とは何処かでまた会うような気がする。
だから今はサヨナラだ、イノセンスで豊満な美少女ステラ。
できれば今度会う時は1人っきりの時にしてください。
■■■
それは突然だった。
プラント中に響き渡る爆発音。
ストレスを溜め込んだルナが、或る特殊な事を行う為だけに存在する宿泊施設に俺を連れ込んで部屋を物色してる最中に起こった。
「!? ルナ!」
「えぇ!」
慌てて外に飛び出しながら、不謹慎ながらちょっと爆発音に感謝してしまった。
昨晩もルナの部屋に連れ込まれた俺としては、現在非常に充填率が低かったのだ。
何の充填率かは言えない。
悲壮な覚悟で戦場に臨む戦士の心境だったと言っておこう。
「なんてこと…!」
なんと軍施設ではMS同士の戦闘が繰り広げられているではないか!
しかもそれは全機ZAFTのMS。
「まさか、反乱!?」
「わからない。
ルナ、直にミネルバに行くぞ!」
「了解!」
幸いミネルバは主戦場から離れてる。
そういえばMSの戦闘中に生身で駆け出すなんて家族を失った時と同じじゃないか!
あの時は理不尽な戦闘に巻き込まれて大切なモノを失った。
そして今、俺の隣には大切に為り掛けていた少女。
もう2度とあんな思いしたくない。
気がついた時、俺はルナの手を引いてミネルバの運搬口に駆け込んでいた。
あの時と違って、掴んだ手は放さないですんだ。
心から安堵してルナを見ると顔色が赤い。
「あの…シン、手、引っ張ってくれたんだ。
ありが「シン! コアスプレンダーの出撃準備は出来てるぞ!」…チッ!」
チャレンジャー現る!
今日は急用で忙しかった筈のヨウラン。
よりによってルナの台詞を遮るなんて…
悪気はなかったんだろうけど、最悪のタイミングだった。
頬を染めて照れてたルナが一転、ヨウランに向けて筆舌し難いガンを飛ばした。
阿修羅マンも真っ青に急変化だ。
「ヒエッ!」って悲鳴を上げてタラップから転げ落ちそうになるヨウランに、「すまん!」と色々な感情を込めて返答した後、俺はコアスプレンダーの搭乗に向かった。
なにせ今は緊急事態。
だから後ろから聞こえてくる生肉を殴打するような音にも、一つの生命が消えそうな悲鳴にも振り向いてる暇は無い。
■■■
「ブリッジ! 状況はどうなってるんだ!?」
コクピットに座って直にブリッジへと回線を繋げる。
出撃するにしても現状を把握しない事にはどうしようもない。
ZAFTのMS同士の戦闘だけに、どっちに加担するべきなのかも分からないのだ。
間を置かずに繋がったモニターには、ルナの妹のメイリン。
そういえばオペレーターだったんだな、とか思ってると、突然「ヒッ!」と悲鳴を上げて回線が切断された。
「…なんでさ?」
繊細な俺は当然のように傷付いた。
テンションも一気に急降下さ。
まがりなりにも俺ってば、メイリンの姉貴の彼氏ですよ?
アカデミーでは怖がられてた俺だけどさぁ…、その反応はあんまりなんじゃない?
そのまま何も映さないモニターに向かってぶつぶつと愚痴を呟く事、数十秒。
突然、モニターは再びブリッジの様子を映し出した。
モニターの向こう側には、引きつった笑みを浮かべるメイリン。
無理してるのがバレバレだ。
かなり傷付く。
そんな経緯は有ったけど、どうにか現状を説明してくれた。
これは反乱なんかじゃなくて、何者かにG3機が強奪されたんだそうな。
だから俺はGを奪還しなきゃいけないらしい。
なんでもブリッジにはデュランダル議長が乗っていて、その人の指示だそうな。
無茶言うよな、最新鋭のG3機だぜ?
って言うか、最新鋭機を簡単に強奪されんな!
管理体制はどうなっている!?
と、言ってやりたい。
でもデュランダル議長は苦手だ。
波風立てて目立ってはいけない。
ここで俺の存在がデュランダル議長にばれたりしたら、更に良からぬ事が待っているような気がする。
更に間の悪い事に、レイとルナのザクは現在瓦礫撤去の作業中で出撃が遅れるそうな。
そして現場ではノーマルのザクが1機で孤軍奮闘してるだけらしい。
更に更に間の悪い事に、オーブの姫さんが戦闘に巻き込まれて現在行方不明らしい。
誤って踏み潰すなとの事。
何時の間にオーブの姫さん、――カガリだったけ? はプラントに来てたんだ?
あの姫さんも運が悪い人だね。
聞く所によると、ヘリオポリスに行ったらZAFTに襲撃される。
オーブに戻れば連合に侵攻される。
そして今回だ。
ひょっとして疫病神なんじゃないだろうか?
運が悪いのはオーブの姫さんじゃなくて、オーブの姫さんに来られた俺達じゃね?
あんまり考えてると怖い事になりそうだ。
それでなくても悪条件だらけで、ジェントルな俺としても不機嫌になるっちゅうねん。
で、顰めっ面してたらしく、メイリンはまた脅えてる。
「…了解した。 モジュールはソードを選択。
シン・アスカ、コアスプレンダー出るぞ!」
■■■
そんな訳でやってきました主戦場。
カオスやらアビスやらガイアやら言う3機のGが大暴れしてた。
それにしてもガイアはともかく、カオスとかアビスって名前有り得なくない?
どう考えても悪役じゃん。
名前の通り凶悪なGに対して、こちらはやられっぱなし。
出てくる戦闘機もMSもばっさばっさ打ち落とされてる。
ちょっと弱すぎじゃない?
唯一マシなのはガイアと応戦してるザクくらいなもんだよ。
「あ、やられそう」
と言いながらもすぐさまガイアにミサイル全弾射出。
見殺しにするのは寝覚めが悪いもんな。
「………あ、やべっ!」
無事に着弾したミサイルはガイアを吹き飛ばしたけど、1発だけ外れたミサイルがザクに命中。
見事にザクの頭は吹っ飛ばされてしまった。
いやあ、失敗失敗。
でも街に落ちるよりは良いよね?
だから許して?
慌てて上下ユニットと接合し、シルエットフライヤーともドッキングしてソードインパルスに換装。
そしてザクとガイアの間に割って入った。
このままこのザクが落とされたら俺の責任になりかねんし。
助けたんだから許してくれるよね?って意味を込めて熱い視線を送る。
すると、後方のザクは俺の視線に応えてくれたのか、コクピットハッチを開いた。
ってか、俺が頭部メインカメラを壊したからじゃん!
視界を確保するとこっちに一瞥してミネルバの方に走っていった。
たぶんあれは許してやるよ! って意味だと思いたい。
だけど俺は見てしまった!
ザクのコクピット内には確かに2人、人が居た所を。
しかもZAFTの制服を着ていない良い歳した男と女!
…なんてこったい。
孤高の戦士足る俺とした事が、よりによって戦場でまでいちゃつくバカップルの手助けをするとは!
一生の不覚!
許さん!
さっきの誤爆だって謝らんからな!
それからしばし3機のG相手に戦闘。
強奪犯は機体の操縦に慣れていないのか、たいして手強くなかったから3機相手でもなんとかなった。
それでも多対一と数的不利な事、プラントの被害を考慮して重火器の使用が制限されている事、そしてなにより未だに俺の右腕が麻痺してる事なんかが有って、奪還とまでは至らない。
ルナ…やりすぎだよ!
それにしてもガイアのパイロットは何を考えてるんだろう?
砂漠のような不安定な地形での使用を前提とした獣形態で街中を駆け回ってる。
頭が可哀想なんじゃないだろうか?
街中は障害物が多い。
獣形態で全力疾走なんかしたら…あ、やっぱりビルに躓いた。
慌てて人型に変形して、よろめいて転んで尻餅ついてる。
きっとガイアのパイロットはドジッ娘だ。
俺の直感がそう言っている。
間違いない。
これが万が一、男パイロットだとしたら明日の太陽は拝ませない!
そんなガイアのドジッ娘振りに和んでると、何時の間にやらレイとルナが合流してた。
よーし!
「レイ!ルナ! カオスとアビスの相手を頼む。
俺はガイアを落としてみせる!!」
「「了解!」」
例えレイやルナにでも、ドジッ娘(脳内妄想設定)は譲れんのだよ。
さあ、狩りの時間ですよー!
つづく(のか?)
後書きみたいなもの
続いてしまった。
感想の多さに作者が喜んだのか、一日でできてしまいましたよ?
そして気付いてしまった。
種運命の作者知識がかなり欠如している事を。
カオスとアビスがどっちがどっちなのかすら覚えてないし、パイロットの名前も記憶にない。
そしてユニウス7が地球に落ちてからのストーリーはさっぱりと言う体たらく。
設定とかにも疎いほうなんで、矛盾とかも有ったかも。
細かい事は気にしないでいただけると嬉しい。
あらすじくらいは調べ直そうと考えてますけど、詳細設定まで勉強する気力は無いっす…