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No.21322の一覧
[0] とある転生者の麻帆良訪問(ネギま!×とある魔術の禁書目録 オリ主憑依)[カラーゼ](2010/10/31 15:16)
[1] 第1話[カラーゼ](2010/09/04 00:26)
[2] 第2話[カラーゼ](2010/09/04 00:28)
[3] 第3話[カラーゼ](2010/08/21 12:48)
[4] 第4話[カラーゼ](2010/09/04 00:29)
[5] 第5話[カラーゼ](2010/09/04 00:32)
[6] 第6話[カラーゼ](2010/09/04 00:33)
[7] 第7話[カラーゼ](2010/09/04 00:35)
[8] 第8話[カラーゼ](2010/09/04 00:38)
[9] 第9話[カラーゼ](2010/08/24 20:46)
[10] 第10話[カラーゼ](2010/09/04 00:41)
[11] 第11話[カラーゼ](2010/08/25 23:45)
[12] 第12話[カラーゼ](2010/09/04 00:42)
[13] 第13話[カラーゼ](2010/08/28 20:02)
[14] 第14話[カラーゼ](2010/08/28 18:04)
[15] 第15話[カラーゼ](2010/08/29 12:30)
[16] 第16話[カラーゼ](2010/09/04 00:43)
[17] 第17話[カラーゼ](2010/08/30 18:21)
[18] 第18話[カラーゼ](2010/08/31 22:41)
[19] 第19話[カラーゼ](2010/09/04 00:24)
[20] 第20話[カラーゼ](2010/09/03 22:22)
[21] 第21話[カラーゼ](2010/09/04 17:48)
[22] 第22話[カラーゼ](2010/09/05 23:22)
[23] 第23話[カラーゼ](2010/09/05 20:24)
[24] 第24話[カラーゼ](2010/09/06 20:43)
[25] 第25話[カラーゼ](2010/09/08 00:52)
[26] 第26話[カラーゼ](2010/09/11 21:59)
[27] 第27話[カラーゼ](2010/09/13 12:53)
[28] 第28話[カラーゼ](2010/09/15 14:10)
[29] 第29話[カラーゼ](2010/09/16 03:25)
[30] 第30話[カラーゼ](2010/09/19 00:34)
[31] 第31話[カラーゼ](2010/09/24 21:39)
[32] 第32話[カラーゼ](2010/09/30 00:28)
[33] 設定集[カラーゼ](2010/09/29 00:48)
[34] 第33話[カラーゼ](2010/09/28 00:13)
[35] 第34話[カラーゼ](2010/09/30 17:36)
[36] 第35話[カラーゼ](2010/10/04 23:06)
[37] 第36話[カラーゼ](2010/10/14 12:10)
[38] 第37話[カラーゼ](2010/10/14 23:18)
[39] 第38話[カラーゼ](2010/10/31 15:29)
[40] 第39話[カラーゼ](2010/11/07 15:05)
[41] 第40話[カラーゼ](2010/11/08 01:44)
[42] 第41話[カラーゼ](2010/11/10 01:14)
[43] 第42話[カラーゼ](2010/11/12 01:21)
[44] 第43話[カラーゼ](2010/11/21 20:08)
[45] 第44話[カラーゼ](2010/11/21 20:12)
[46] 第45話[カラーゼ](2010/12/06 16:45)
[47] 第46話[カラーゼ](2010/12/06 16:48)
[48] 第47話[カラーゼ](2010/12/05 13:38)
[49] 第48話[カラーゼ](2010/12/19 02:01)
[50] 第49話[カラーゼ](2011/01/17 16:43)
[51] 第50話[カラーゼ](2011/03/29 01:58)
[52] 第51話[カラーゼ](2011/05/29 01:44)
[53] 第52話[カラーゼ](2011/08/18 15:44)
[54] 第53話[カラーゼ](2011/09/03 18:05)
[55] 第54話[カラーゼ](2011/11/04 21:57)
[56] 第55話[カラーゼ](2012/08/27 00:24)
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[21322] 第35話
Name: カラーゼ◆68f6dca0 ID:da7c297e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/10/04 23:06
SIDE 一方通行

その後、俺は家に帰ってミサカに停電時にやることを伝えることにした。
以前にこの麻帆良で信用されるには麻帆良に貢献するしかない事は伝えていた。
その貢献とは、学業であったり、また教師としての仕事ぶりであったりする。
魔法先生や魔法生徒、そして異質な能力を持った人間たちは、麻帆良に攻めてくる関西呪術協会の連中を迎撃することで信用を得ることもある。
かくいう俺も、麻帆良の治安を良くしたり関西呪術協会の連中を迎撃することで信用を得た。
ミサカもこれからの麻帆良での立場を思うとそういう貢献をした方が良い、という考えを伝えていた。
そして現在、もう一度そのことを説明している。
ミサカはそのことを覚えていたようで、説明は少しで済んだ。
「つまりは、麻帆良に攻めてくる敵を倒せば良いのですね、とミサカは短く確認を取ります」
「単純に言えばそんな所だが……ただ敵を倒して良いってワケじゃねェンだ」
するとミサカは首をかしげたので、これも説明してやる。
無論、敵を倒すと言う事は良いことなのだが、俺のような『よくわからないが強い』っていうようなチートよりも、雷や磁力などといった、魔法世界にもある現象を操るミサカは反発を買いやすいと思うのだ。

つまりは、実力を見せびらかして威張るな、ということ。

ただでさえミサカは俺と同じように詳しい説明もなく麻帆良に住み着いた不審人物だ、反感を買っては百害あって一理なしだ。
それを説明すると、ミサカもそういう対外関係にはここ数カ月である程度の知識を身に付けたのか、頷いてくれた。
「少しは自重しろ。超電磁砲は使うなよ」
「奥の手は隠しておけと言う事ですか、とミサカは尋ねます」
「あァ。全部の手の内をさらす必要なンざねェ。ある程度、これくらいならできるっつゥ強さを示せば良い」
実際、刹那も奥の手を隠しているしな。
奥の手ってのはいざというときに頼りになるものだ。
俺にとっては反射と言う事になるのか。
普段から超高速で動き回っているから攻撃そのものもこのごろ食らった記憶がないんだよな。

奥の手と言う割にはいつも展開しているがな。

俺はそう思いながら、夜の道をミサカと一緒に歩いていた。
既に飯を食って、現在は待ち合わせ場所に向かっている。
向かう場所は世界樹前広場。
ジジイには確認を取ってある。
既に生徒たちは下校している時間帯である今、世界樹前広場に通りかかる人物は滅多におらず、人払いなどもジジイに任せてあるために少々暴れても問題はないだろう。
電撃が迸ったくらいでは騒がれないはずだ。
「なんだかドキドキします、とミサカは深呼吸します」
「テメェでも緊張するンだな」

中学の面接かよ。

そんな事を思いながら、俺たちは世界樹前広場に到着する。
中央にいるのはジジイ。
その周りに魔法先生、そして魔法生徒がいるわけだが、なかなかに多い。
俺の知人はほぼ全員いる。
その上でローブを着ていたり、スーツを着ている連中もいた。
ちらほら見たことがある奴らもいるが、ほぼ見知らぬ連中である。
ジジイが呼んでるんだから変な事はしないと思うが、一応気は張っておくか。
その中でいないのは瀬流彦や明石とかいった後方援護の人間たちだ。

ああ、エヴァたちもいないか。

あいつは今更ミサカの実力を見てもなんとも思わないだろうしな。
どうせゲームでもしてるんだろう。
「いやに雁首揃えてやがるな……」
「私は見世物じゃないのですが、とミサカはボソボソ不満を述べます」
そういえば俺が初めて学園長室に来た時はこんな感じに囲まれていたか。
ピリピリしていた時の面々と今の面々を比べると、ちょっとは信用されているか、という感じはする。
あの時は一触即発状態だったからな……思い出すと懐かしい。
その時からいまだに刀子は硬い表情ではあるが、俺はこんなツラなんだ、贅沢は言っていられない。
歩いていくと、ジジイが話しかけてきた。
「おお、よく来てくれたの、アクセラレータ君、ミサカ君」
「……正確にはミサカにしか用はないンだがな」
欠伸をした後に、俺はミサカを押し出した。
俺の少し後ろにいたミサカはそのまま歩きだして、辺りを見回した後に一礼する。

「一方ミサカです、とミサカは初対面の人たちに自己紹介をします」

その自己紹介の仕方に面食らった連中も多いようだった。
やっぱりミサカの口調は初対面で騒がれるのは当然か。
ミサカは気にしてないようだが……社会に出るまでには矯正しておく必要がある。
流石に学生生活はこれで良いかもしれないが、社会に出た時の事を考えると……この口調で面接に受かるか、ということだ。


いや、まあ、流石に早すぎる考えかもしれないが。


ミサカが頭を上げると、やはり中央にいるジジイが言った。
「本日、ここに集まってもらったのは一方ミサカ君の戦力調査じゃ。『本人の希望』によって麻帆良の防衛を行ってもらうことになるが、彼女は少々普通の魔法使いとは毛色が違う。というわけで、その戦闘能力の確認を行うわけじゃ。ま、味方がどれだけ頼れるかがわかっていなければ背中も預けられんしの」
麻帆良防衛は強制されることではなく、魔法を使うものたちのボランティアという形になっている。
基本的に魔法使いの姿勢は『良い事をする』ということであり、悪い事をする関西呪術協会をやっつけることは魔法使いにとってはボランティアに過ぎないのだ。
刹那や龍宮などは雇われているため金をもらっているが、たいていの魔法使いの認識としてはそんな感じなのだ。


それらの理由から、防衛に参加する事は実力と本人の強い希望が必要になる。


事前に口裏は合わせたが、ミサカが強い希望などと……ものすごい違和感はあったのだが。
そして、今回のこれは本当に特別な集まりだ。
これが普通の魔法使いや魔法生徒がやってきたのならこんなことはせず、担当の魔法先生に紹介して終わりだっただろう。
敢えてこうしたのは、ジジイの言う通りミサカが超能力者だと言う事だ。
超能力者の独特の攻撃タイミングは呪文詠唱を必要とする魔法使いのそれとは大きく異なる。
その特殊性を知ってもらうためにこのような場を用意したのだ。
俺の時はこんなたいそうなことはしなかった。
ガンドルフィーニやタカミチたちと一緒に戦い、その過程で『よくわからない力』と認識され、今に至る。
それだけミサカが色々と怪しまれている、ということである。
「さて、肝心のミサカ君の相手じゃが……桜咲君、お願いできるかの?」
「えっ?」
驚いた表情で刹那が言った。
俺も少し驚いた。
慌てて刹那はジジイに向き直る。
「よ、よろしいのでしょうか? 大事な調査に私のような未熟者が……ここは高畑先生が適任ではないのでしょうか?」
「全力を出し切れずに倒されてしまっては元も子もないのでの。それに、ミサカ君と戦う事で得られるものもあるかもしれんぞい? 『これから先の事』を考えるとのう」
それを聞いて、刹那が若干顔を強張らせた。
そして、頭を下げる。
「……私でよろしければ」
刹那の表情とジジイの言い回しでだいたいわかった。


あのジジイ、修学旅行のことまで考えてやがる。


ミサカも2-Aである以上、やはり巻き込むことは前提で、刹那とミサカを共闘させようと考えているのか?
いや、本当は巻き込むつもりなどなくて、そうなった場合に対しての保険だろうか。
深い意味はよくわからんが、修学旅行を見据えてのことであることは間違いないだろう。
ジジイは飄々とした様子を変えずに、髭を撫でる。
「ミサカ君も良いかの?」
「はい、とミサカは頷きます」
ミサカはその言葉通りの行動をすると、階段を下りて開けた場所に向かう。
刹那とミサカはそこで向かい合った。
「この調査は実力のある相手と戦わせ、ミサカ君がどのような力を持っているのかをある程度検証することが目的じゃ。お互いにほどほどということを忘れずにの。危険だと判断したらすぐに止めに入るので、そのつもりでお願いするぞい。準備は良いかの?」
「はっ」
「いつでも、とミサカは応じます」
刹那は夕凪を抜き、ミサカは腰を落として拳を構える。
どちらも俺が良く見た構えだ。
「審判は僕が行います。二人とも、元教え子なんでね」
そう言ってタカミチが二人の間に進んでいった。
ジジイも特に口を挟まずにその成り行きを見ていたので、周りの連中は何も言わないようだ。
タカミチは信頼されてるからなあ、こんな時にはうってつけだろう。
では、とタカミチは言った。
「試合、開始」

バッ!!とミサカと刹那が飛び出し、激突する。

とは言っても、ミサカがその軽い身のこなしで刹那の斬撃を避けただけだが、見切ることが難しい刹那の剣の軌跡を読むことはかなりの動体視力と、その反応に対応できる身体能力を必要とする。
驚いた顔をした刹那の横に回ったミサカは、そのまま拳を放つ。
体を捻って避けた刹那はミサカを迎え撃つためか、足に力を入れてその場に立ち止まる。
しかし、ミサカはどうやら接近戦をし続けるつもりはないようで、一歩後ろに跳んで距離を取った。
説明すると長いが、これはほんの一瞬の出来事である。
魔法生徒の中でも実力は上位に君臨する刹那についていける動きに、辺りから『おぉぉ』と声が漏れた。
俺は少し歩き、ジジイの隣にやってきた。
「実況席はこちらですかァ?」
「おー、この辺りが特等席じゃ」
完全に慣れた様子で俺の軽口に対応するジジイ。
座って観戦をしているため、その隣の地面をぽんぽんと叩く。
それに従って隣に座った。
「気を使わずにあれほどの身体能力……どこぞで鍛えおったか?」
「鍛えていたには違いねェがな、あの戦闘センスはアイツ自身のモンだ。流石にプロには負けるが、アマチュア程度の力はあるだろうよ」
俺はそう言って、再びミサカと刹那の戦闘を見やる。
それからほとんど間を置かずに、ガンドルフィーニが訊ねてきた。
「アクセラレータ、実際に戦って勝つのはどちらだと思う?」
「ミサカだ」
即座の断言に、ガンドルフィーニは信じられない様子で肩を竦める。
「何故そう断言できるんだ? 彼女は魔法生徒の中でも相当の実力者だぞ」
「結果なンざ見てりゃわかるだろ」
どっちかが勝つか引き分けるかしかないのに、わからないことを予想していても無意味だろう。
どっちが勝っても問題なんてないだろうしな。
俺はそう思いながら、刹那とミサカの戦いを見ていた。






SIDE 桜咲刹那

強い。
以前に超さんとの戦闘を見たが、その時よりも格段に強い。
あの時は古さんもいたから手加減をしていたのだろうか、と思うほどその動きは洗練されている。

何しろ、私の剣が見えているようだから。

向こうの攻撃もなかなか重く、素早いために避けられない事態になることが多い。
こんな身体能力を持っているのなら、どうして超さんと戦った時にその実力を発揮しなかったのか。
ガツン!と防御した右腕にミサカさんの蹴りが直撃する。
私の持つ夕凪はもともと超接近戦で振るうのに向いていない。
ミサカさんのように拳を振るうタイプの人間とは相性が悪いのだろう。
もともとバケモノを断つための神鳴流剣術だ。
言い訳にするつもりはないが、それにしてもやりづらい。
何度目になるか、ミサカさんは再び私に一撃をたたき込み、私の前から離脱した。
本当に体重があるのかと思うほど軽やかな動きで着地すると、私の方を見る。
「……刹那さん、気を使っていないでしょう、とミサカは予測します」
「それはそうです。気を使えば私の身体能力は人のそれを超越します。失礼ですが超さんと互角の体術では私には勝てません。それに、ミサカさんこそ本気を出していないじゃないですか」
途端、ミサカさんが跳んだ。
ぐるん!!と常人とは思えない動きで空中で回転する。
体重を乗せた一撃……いや、今までとは違う!
私は防御する体制から瞬動でそれを避ける。

ゴンッ!!とミサカさんの蹴りが石畳を割った。

その体に纏っているのは、気。
いつの間に。
ギラリ、とミサカさんの目がこちらを向く。
明らかに狙いをつけているそれ。
私の生存本能が悲鳴を上げた。
咄嗟に体を捻ると同時に、ミサカさんの眼前に火花が散った。


バヂィッ!!


私のすぐ隣を雷が迸った。
完全に避けたとまでは言わないが、感電していないので当たっていないはずなのに、何か焦げたにおいがする。
私の前髪が軽く焦げていたのだ。
それに意識を取られてしまい、私は危ういところで受け身を取り、着地する。
追撃が来るかと思ったが、来ない。
ミサカさんの方を見ると、ミサカさんはバチバチと火花を散らしながらこちらを見ていた。
その表情は硬い。
おそらく、私が気を発動するのを待っているのだろう。

「少々カチンときました、とミサカはムカつきを刹那さんにぶつけます」

ミサカさんが本気になった、と今更ながら理解した私は気を使い、戦闘モードになる。
それにより、素で鬼を斬れるほどの肉体に強化した。
しかし、と私は電撃が掠って電熱で焦げた前髪を意識する。
事前にアクセラレータさんの部屋で電撃を起こすことができる事を知っていたからさっきの雷撃は避けられたようなもの。
初見であればやられていたことだろう。
私はミサカさんの実力を見誤っていたことに気づく。
あの規模の電撃をまともに食らえばただではすまない。
フェイントのつもりなのか、何度か火花を散らせているミサカさんを見て、いつでも回避行動に出ることができるように体勢を整える。
その目を見て、いつ攻撃してくるかを予測する。
攻撃する時、その目を見ればだいたい攻撃してくるタイミングがわかる。
ミサカさんの場合、それに加えて攻撃前には火花が散るらしいので少しわかりやすい。
いつもは感情の起伏がない目が、どこか燃えているように見えた。
「気が変わりました、ミサカは少し本気になります、とミサカは宣言します」
「……それなら私もミサカさんに合わせます」
ミサカさんの目は怪我をしても知らないというような顔だった。

怒らせてしまったようだ。

私の発言は少し迂闊だったな、と反省しつつ、夕凪を構えて突撃する。
先ほどよりも数段速い動きで迫った。
これに反応できなければそもそも私とまともに戦うことはできない。
ミサカさんの本気の実力を試したかったのだが、ミサカさんは良い意味で私の予想を上回ってくれた。
私の動きを、迫るまでじっと観察していたのだ。
それでいて接近してくるのを待つのは体術に自信があるのか、それとも何らかの策があるのか。
私が策があるのならそれごと叩き潰す気持ちで夕凪を振りかぶった。


その瞬間、ミサカさんが視界から消えた。


ハッとして視線を下に向ける。
ミサカさんは気で強化された身体能力で、驚くほど速くしゃがんでいた。
バヂッ、と前髪から火花が散る。

まずい。

私の中の警鐘が鳴った。
ギュギュ!!と足を地面に押しつけて停止し、私はミサカさんの攻撃を避けるための体勢を整えようとするが、ミサカさんは鋭く懐に踏み込んできた。
不完全な体勢ながら、その攻撃を避けるために後ろに跳ぶ。
構えているのが拳だったからだ。
自然と拳に目が行き、その射程外から夕凪による一撃を加えるのが有効だと考えたのだ。
ミサカさんの震脚が私の股の間に踏み込まれたが、それは移動する前だったらの話。
既にその拳は射程外だ。
私はカウンターのために着地し、ミサカさんが隙を作るのを待つ。
普通ならここで拳を止めるか、強引に前に出てきて拳を振り切るかのどちらかだ。
後者の場合は威力が乗らない上にカウンターしやすいだろうからミサカさんのような冷静な人はとらない策だろうが。
しかし、ミサカさんはその格闘家の常識を覆す。
ボソッ、と拳を構えたまま一言。
「崩拳」


バヂィ!!と私の体の中を電撃が突き抜けた。


「がっ、あ……ッ!?」
そのモーションは囮。
本命は雷だ。
わざわざ拳を突き出す動きをしたのは、おそらくその拳を避け、かつ夕凪を振るう適した距離に移動しようとする動きを私にさせるためだろう。
そうすることで、確実に電撃を撃ちこむために。
普通、そこを読むためには私の思考やクセを理解する必要があるが、私の動きは以前にミサカさんに見せた事がない。
おそらく、この戦いで私の思考回路を大方把握したのだろう。
凄まじい学習能力だ、と思う。
ミサカさんは続いて踏み込んでくる。
動かなければ、と思うが、電撃により体が痺れていて思った通りの動きが取れない。
思考の速さに体が追いついてこずに、ちぐはぐな動きになってしまう。
バランスを崩した私をミサカさんが見逃すわけがなかった。
すぐさまミサカさんが至近距離に到達する。
私は既に構えられている拳を見て、これほど踏み込まれては避けることは不可能と判断し、それなら力技で押し切ることを選んだ。
気を掌に収束させる。
夕凪での一撃は動きが大きくてミサカさんには当てられないが、こちらならばどうだ。
ミサカさんの一撃に、私の一撃を被せる。
力勝負だ。
「崩拳」
「桜楼月華!!」


ドガバヂィ!!と閃光と轟音が炸裂する。


一瞬の拮抗もなく、吹き飛ばされたのはミサカさんだった。
どうやら気の練りは私よりも甘いらしい。
まだ威力は私よりも下ということか。
電撃を加えることにより威力不足を補っていると考えた方が良いな。
電撃を少々ながらもらってしまったため相打ちになるが、パワーが勝っているという事実は私を強気にさせる。

今までのミサカさんのやり方はヒット&アウェイ。

その上で電撃を交え、相手を痺れさせるとすぐさま連撃で沈めに来る。
私に吹き飛ばされて着地し、少しふらつくことから防御力もそれほど高くなさそうだ。
夕凪に気を纏わせる。
両足で地面を踏みしめた。
鋭く体を捻り、その力を乗せる。
振るわれる夕凪が乗せられた力と気を解き放つ。
行くぞ。

「斬空閃ッ!!」

空気を切り裂きながら、曲線状に気が飛んでいく。
ミサカさんが避けた所を通り過ぎ、その射線上にいた高音さんに向けてそれが突き進んだ。
危ないと思った直後、ガンドルフィーニ先生が障壁を展開してそれを防いだ。
流石だと思いながら、私は避けたミサカさんに向かって瞬動を行う。
瞬時にミサカさんの背後に出現した私は、練り上げた気を夕凪に乗せ、再び一撃を放つ。
「斬岩け―――」

バヂィ!!とそこで私はミサカさんからの電撃を食らう。

こちらの位置を把握していたのか!?
背後からの攻撃なのに……ミサカさんは何らかの察知方法があるのだろうか。
一瞬体がマヒし、斬岩剣の速度が目に見えて落ちる。
そこに、振り向きざまに笑ってしまうほど見事な回し蹴りをブチ込まれた。
電撃さえくらっていなければ防げたが、そんな事を言ってもしょうがない。
私より劣るとしても気の乗った蹴りは私にダメージを与えるに十分なものであり、吹き飛ばすなんてことは簡単な事だった。
吹き飛び、減速して重力に従って落下する私。
ゴロゴロ転がった後に起き上がり、ミサカさんを見た途端、突如強烈なフラッシュ。
吹き飛ばされた直後に見たので、逃れられなかった。
「ぐああっ!?」
暗い夜の戦闘に慣れていた目が焼かれ、一時的にではあるが目が見えなくなった。

ドンッ!!と踏み込まれる感覚。

ハッとして腕をクロスさせるが、その隙間を縫うようにしてミサカさんの拳が突き刺さる。



「崩拳」



ズドン!!と電撃と拳が私の体を撃ち抜いた。
吹き飛ばされた距離を一瞬にして詰める脚力……おそらく瞬動だろう。
今まで見せなかったのは、いざという時のために出すつもりだったからか。
体は痺れているが、意識は痛みにより異様にはっきりしているというおかしな感覚のまま私は吹き飛んでいき、地面に叩きつけられた―――と思っていたが、いつの間にか私は止まっていた。
痛みは次第に収まってきて、ぼんやりとした熱に変わっている。
目を開けてみるが、まだ状況がよくわからない。
視力が完全に回復していないのだ。
そんな私の耳に誰かの声が聞こえてきた。
「こンな所だろ。どっちも加減はしてたが、本気の殺し合いじゃねェンだ、別にいいだろ」
「そうじゃな。しかし、加減し合っていたとはいえ桜咲君に勝つとはのう……やはりあの電撃は肉弾戦を行う者たちにとってかなりの障害じゃな」
アクセラレータさんの声と、学園長の声だ。
どちらもかなり近い。
ぼんやりとした視界がようやく明確になってきて、私は焦点を目の前にいるアクセラレータさんに合わせた。
「あ……アクセラレータさん」
「視力は戻ったか?」
「はい。すみません」
そう言って起き上がろうとして―――私はアクセラレータさんに寄り添うようにしていたことに気づいた。
体が回復してくると私の服越しに伝わってくる男性特有の体の硬さが伝わってきて、ドキドキする。


―――不謹慎だ。


突如として襲いかかってきたその暖かな気持ちを捨て、私はまだ痺れが残る体を立ち上がらせる。
惜しいようにも思えたが、ここは魔法先生や魔法生徒が学園長によって集められている場所、そんな甘えや醜態は見せられない。
そして素早く立ち上がって状況を確認すると、目の前に叩きつけられた痕跡は何もないので、おそらく吹き飛ばされて直進してきた所をアクセラレータさんに受け止められたんだと思う。
あの速度で私に気づかれないほど優しく受け止めたのはちょっと信じられないが……まあアクセラレータさんだし、何でもアリか。
そのアクセラレータさんは隣の学園長とさっきの私たちの戦闘の事について話していた。
「しかしミサカも味な真似しやがる。考えやがったな、目潰しを使うなンてな」
「というかまだワシも若干目が痛いんじゃが……年寄りがいるのにあのフラッシュはつらいわい」
「なら見るンじゃねェよ」
「そういうわけにもいかんのじゃがの。はぁー、早く隠居生活がしたいのう。それとひ孫の顔が見たい」
「さりげなく願い多いな」
アクセラレータさんが相槌を挟んでいると言う事は、別に話していても嫌じゃないという証拠だ。

この人、気にいらなかったりするとすぐ無視するからな……。

やがて、私を吹き飛ばした所からミサカさんと高畑先生が帰ってくる。
見物していた何人かの生徒や先生からは軽い拍手が送られた。
ちょっと面食らったようだったが、ミサカさんは辺りの人たちに頭を下げていた。
注目されるのが初めてなんじゃないかと思うほど、その仕草はなんだか素人くさかった。
ミサカさんがこちらに近づいてくる。
「大丈夫ですか、とミサカは刹那さんに声をかけます」
「大丈夫です。痺れも取れましたし、もう歩けますよ」
ミサカさんは私の言葉を聞いて安心したのか、ホッと一息ついているようだった。
すると、彼女の頭に一つの拳骨が降った。

ゴンッ、と軽い音がする。

だがそれでも少々痛かったのか、ミサカさんは拳骨を放った人物、アクセラレータさんに顔を向けた。
「な、何をするんですか、とミサカは異議ありと叫びます!」
「間近で目潰しはやりすぎだ。実戦じゃあ更にやってほしいモンだが、一応これは試合だ。下手したら刹那が失明してたンだぜ? アイディアは良いが、実験もせずに実戦に投入したら加減もわからねェだろ? 組み手する相手の事をもっと気遣えるようになれ。わかったな?」
「……はい、とミサカは項垂れます」
しゅんとするミサカさんの隣を通り過ぎ、アクセラレータさんがガンドルフィーニ先生や高音さん達の前に出る。
「これがミサカのだいたいの実力だ。刹那と同等程度の力を持っていると考えてもらっていい」
「雷と武術を融合させた体術か……確かに強力だが、鬼の耐久度は並みじゃないぞ? 電撃程度で片がつくのか?」
魔法先生の一人がそう言ってくるが、ミサカさんはさらりと返す。
「殺傷力の高い攻撃方法もありますし、さほど問題はないかと思います、とミサカは返事をします」
奥の手を隠している、ということだろうか。
確かにここで全力を出す事はない……むしろ困るくらいだ。
それに、殺傷能力の高い攻撃をここで披露すると私を殺しかねないということがわかったのか、その魔法先生は納得したようだった。
その前にいたアクセラレータさんは辺りを見回し、ダルそうに言った。
「これで終わりか? 一応ミサカの力ってのは示せたンだろ?」
「うむ。桜咲君に勝てると言う事は相応の実力があると言う事じゃろう。今日から戦力として数えさせてもらうぞい」
「よろしくお願いします、とミサカは頭を下げます」
ミサカさんの態度は友好的、というか礼儀正しいそれなので周りの受けも良いようだった。
ただ、それでもアクセラレータさんのことを良く思っていない人もいるようで、それの関係者であるミサカさんを警戒している人もいるようだった。
集団である以上しょうがないが、基本的に危害を与えない限りアクセラレータさんたちは無害だと思う。
危険だと言われているアクセラレータさんもいざとなればコーヒーか食べ物をあげれば機嫌直すし。
ミサカさんはアクセラレータさんの意見に同意するだろうから、アクセラレータさんが反旗を翻さなければそれに同調しないだろうし。

だからと言って好きになれとは言わない。

やっぱり彼らは人間的にアクセラレータさん達を好きになれないんだろうなあ、と思う。
そういうのはしょうがない。
そう思っていると、アクセラレータさんが踵を返した。
「じゃ、俺達は帰る。停電の時はよろしく頼むぜ」
後ろ手を振って帰っていくアクセラレータさんを見て、ミサカさんは一礼してからそれについていく。
そうやって二人が一緒にいる光景がなんだかしっくりときているように見えた。
なんとなくそれを眺めていると、隣に龍宮が並んでくる。
「どうだったんだ?」
短い言葉の意味を理解して、私は答える。
「かなり強い。電撃を避けられたのも、おそらくミサカさんが加減していたからじゃないかと思う。おそらくミサカさんが本気であれば何発も電撃を撃ちこまれたり、一撃で昏倒するような出力で電撃を放っていたと思うしな」
なにせ、最大出力は六億ボルトとか言っていたからな。
凄いということはわかるが、具体的な比較例がないからよくわからない。
それでも、普通の人間などを感電死させるには十分すぎる出力なんだろうということは予測がつく。
この場で人死にを出すことなんてもってのほかだし、私も手を抜いていたからお互い本気でやりあっていたわけじゃなかったが、それでも強い。
まともな魔法使いと本気でやりあったとしたら、おそらくミサカさんは瞬殺してしまうことだろう。

それだけ、あの電撃は便利だ。

「気配を察知することも長けているようだったしな。お前とは相性が悪かったと言う事だな、刹那」
「相性が悪かっただけで負けていてはこの先やっていられん。やはり、今以上に精進しなければならない」
「その台詞、偽りありませんね?」
と、ここでゾッとするような声が聞こえてきた。
慌てて振り向くと、そこには刀子さんが立っていた。
うっ、と思わずうめいてしまう。
「同じ雷を扱う者として情けないですね。雷の耐性はついていると思ったのですが」
雷鳴剣など、神鳴流は雷を扱う剣術だ。
雷を利用することくらい、やはりしなければいけないのだろうか。
「『これからの事』もあります。これから停電まで休みはないと思いなさい」
「はい!」
刀子さんが鍛えてくれる。
それは修学旅行に対しての備えとしては万全のものだ。
つらい毎日になるだろうが……力が得られるのなら、これ以上の鍛錬は麻帆良では望めない。
ミサカさんは強いが、そのミサカさんよりも上の実力を持つ襲撃者が現れる可能性だってあるのだ。
たった数日で、と思うだろうが、私自身がやる鍛錬よりも刀子さんに鍛えてもらうのでは密度が違う。
格段に強くなることはできるだろう。
私が新たな力の習得に心を躍らせていると、神多羅木先生がやってきた。
「葛葉。お前は教師の方の仕事が残っているんじゃなかっ―――」
「今日中に終わらせます。……神多羅木先生、ここで言わないでくれますか?」
「ああ、そうだな。……くくっ」
「笑わないでください」
くつくつと神多羅木先生が笑うと、刀子さんは少し恥ずかしそうに顔をそらした。
刀子さんはその立ち居振る舞いから冷たい人だと思われがちだが、実際は優しい人だ。
何度も刀子さんの剣を受けているんだ、それくらいの性格は把握している。
刀子さんが忙しいのは本当だろう。
これまで剣を教えてくださいと刀子さんの下に向かっても、やはり忙しそうにしていたし、教師の仕事は大変なんだと思っていた。
それを今日中に終わらせると言う事は、私のためにしてくれるんじゃないかと思うのだ。
刀子さんの場合、負けん気が強いから武術に神鳴流が負けたのが悔しかっただけかもしれないが。
「刀子さん、ありがとうございます」
「…………」

刀子さんの顔が赤くなっている。

やっぱりお礼を言われると照れるんだな、とか思っていると、ガンドルフィーニ先生が神多羅木先生の隣でくすくす笑っているのが見えた。
目ざとくそれを見つけた刀子さんがガンドルフィーニ先生を睨む。
「ガンドルフィーニ先生も、笑わなくても良いじゃないですか」
「いや、葛葉先生は良い師になりそうだと思っていた所ですよ」
「後はもう少し人間関係に器用になれたら良いんだが。まあ、そこまで高望みもできないか」
「神多羅木先生……それは何の事を言っているんですか?」
ゆらりと髪の毛が逆立つ刀子さんを見て、『何も』と返した神多羅木先生は涼しい顔。
刀子さんの姿を見て私はガクブルしているが、神多羅木先生にとっては刀子さんに対していつも言っているジョークでしかないのだろう。

ガンドルフィーニ先生ですらちょっと顔をひきつらせているのに。

三人のやりとりを『ふぉっふぉっ』と相変わらずの笑い方で笑っていた学園長が、私の前にやってくる。
「精進せいよ、桜咲君。無理しすぎて体だけは壊さんようにの」
「はっ」
応じると、学園長はくるりと振り返って先生たちの方に向いた。
「結果として、ミサカ君は六日後の停電時に麻帆良防衛に参加する。それに異論がある者はおるか?」
その言葉に反対する者はいなかった。
学園長は満足そうにうなずいた後、告げる。
「それでは解散する。ご苦労じゃったの」
「「「はっ!」」」
魔法先生や魔法生徒は応じ、忙しい人は高速で消え、暇な人は携帯を開いてこれからの予定を立てている人もいる。
私はこれから鍛錬だ。
一人になるが、やらないより遥かにマシだ。


更に強くならなければ。


ミサカさんに負けたというのはやっぱり悔しいので、ちょっと剣を振りまわさないと眠れそうになかったから、という理由はあったが。
私は燃えあがる強さへの探求心を抑えられないまま、その場から飛び出した。
やれやれ、とその場に残された龍宮が肩をすくめていた。






SIDE 一方ミサカ

刹那さんとぶつかり合った右手がじんじん痛みます。
流石と言いますか、剣術を習っている人とは地力が違う事を痛感させられました。
アクセラレータが問いかけてきます。
「刹那との戦いはどォだった?」
「学ぶことが多い戦いでした、とミサカは答えます」
まず、刹那さんに私の体術はほとんど通用していませんでした。

防がれるか、避けられるか。

クリーンヒットしたのはほとんどが電撃で動きを止めたり、怯ませてからの場合だったため、自分の体術は拙いものだということを再認識しました。
アクセラレータは圧倒的な速度と力で叩き潰しますが、ミサカはそうはいきませんし。
ミサカの体術を刹那さんに通用させるには、まず気による攻撃の威力などを向上させること。
刹那さんに力負けしましたし、パワー不足なのは否めません。
流石に長年の経験や蓄積に、たった数カ月で会得した気で対抗するのは甘かった、と言う事でしょう。
更に、今回はたまたま成功しましたが、瞬動についても改善の余地があります。
やはりミサカの瞬動は未熟ですし、今回も成功しない確率が高く、成功したのは単に運が良かっただけです。

運も実力の内と言いますが、そうやって楽観視はしません。

瞬動もできるように鍛えなければなりません。
改善すべきは体術系でしたが、その代わりに電撃などについては驚くほど効果が高いことがわかりました。
体術に乗せて電撃を放ったり、体術をフェイントとして電撃を放ったり、逆に電撃をフェイントとして踏み込んだりと、ミサカの攻撃方法は多彩です。
危険と言われて殴られましたが、とりあえずフラッシュなども効果的なようでした。
手合わせでなければ使えとアクセラレータも言っていましたし。
磁力や超電磁砲については実戦で試すしかありませんね。
これまでのエヴァンジェリンさんたちとの戦闘の成果がでると思うと、ちょっとワクワクしてきました。

今まで特訓してきて、初めて他人に評価される時。

それが良いと言われることが楽しみで、ミサカの足取りは軽いものでした。
できれば身近な人に褒められたい、と思いながら。







~あとがき~

予想されていた方も多かったと思いますが、ミサカと刹那の戦いです。
停電の後、修学旅行のことも考えて、学園長はこの二人を戦わせることにしました。
お互いの実力を知ることは連携を取ることにおいて大事だと思います。

個人的にミサカは相性とかその場の状況によっては苦戦すると思うんですよね。
刹那みたいな接近戦主体の人間には電撃を使って翻弄できますけど、逆に言うと電撃がきかない強固な障壁を持っていると超電磁砲や砂鉄に頼らざるを得なくなります。
その砂鉄もない所があるでしょうし……空中とか。
本気で刹那と戦うと空中戦に持ちこまれたらまずいかもしれません。虚空瞬動できないし。刹那は空中適性高いし。


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