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No.21061の一覧
[0] 東方交差点 ※更新無し(お知らせ)[or2](2010/10/26 23:03)
[1] 原始編 一話[or2](2010/09/17 18:02)
[2] 原始編 二話[or2](2010/09/17 18:02)
[3] 原始編 三話[or2](2010/09/01 05:27)
[4] 原始編 閑話 3.5話[or2](2010/09/23 07:49)
[5] 原始編 四話[or2](2010/09/01 05:27)
[6] 原始編 五話[or2](2010/09/01 05:28)
[7] 原始編 六話[or2](2010/09/01 05:28)
[8] 原始編 七話[or2](2010/09/01 05:28)
[9] 原始編 八話[or2](2010/09/01 05:28)
[10] 原始編 九話[or2](2010/09/01 05:28)
[11] 原始編 十話[or2](2010/09/01 05:28)
[12] 原始編 十一話[or2](2010/09/01 05:29)
[13] 原始編 十二話[or2](2010/09/01 05:29)
[14] 原始編 十三話[or2](2010/09/01 05:29)
[15] 原始編 十四話[or2](2010/09/02 07:29)
[16] 原始編 十五話[or2](2010/09/02 07:29)
[17] 原始編 十六話[or2](2010/09/04 00:21)
[18] 原始編 十七話[or2](2010/09/06 00:00)
[19] 原始編 十八話[or2](2010/09/08 00:01)
[20] 原始編 十九話[or2](2010/09/13 00:00)
[21] 原始編 最終話[or2](2010/09/18 01:04)
[22] 原始編 閑話 16.5話[or2](2010/09/23 12:55)
[24] 誰得用語集&人物紹介【ネタ】 それなりに更新[or2](2010/09/23 12:57)
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[21061] 原始編 十六話
Name: or2◆d6e79b3b ID:45d7fd94 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/04 00:21
 青い空に灰色の地面。周りにはコンクリートで固められ、大きなガラスが張ってある建物が並ぶ。
 道行く人は皆脇目も振らずに歩いていく。まるで、自分以外に興味がないかのように。
 道の真ん中では車が通っており、そこには、現代の日本の光景が広がっていた。



 ハジは悩んでいた。気が付いたら、見知らぬ場所に立っていた。
 満足に力も出せず、ただ弱っていく日々。周りの人間は自分に気がつくこともない。
 それ以上に、妖怪も、神ですらも人っ子一人見つからない。森の中に集まっているのかと思えど、その森が見つからない。
 見えるのは、見たことのない建物と道具の数々。何に使うかも分からぬ物ばかり。
 寝て過ごそうと思えば、地面は硬い何かだ。土ではない。
 彼は悩んでいた。ここは、いったい何処なのだろう。

 ハジは歩く。歩き続けた。森を見つけても、中に妖怪の気配は無い。それでも、探し続けた。
 懐かしい気配はないかと。恐ろしい者はいないかと。
 歩きに歩き続け、ついには何も見つけることが出来なかった。
 空も飛べず、満足に力もふるえない。加えて人間の恐怖を食べることも出来ず、人間達に認識されることも出来ない。

 ハジが疲れ果てながらも歩き続けていると、諏訪子達が暮らしているような建物を見つけた。神社だ。
 階段を登り、鳥居をくぐり、神社の中へと入っていく。
 周りには人間の気配は無く、中からも気配は感じない。たった一つ、妖怪の気配があった。
 神社に居座る妖怪。妙な妖怪であったが、ここにきてから初めて会う妖怪だ。ぜひとも会って話がしたかった。ハジは、一人には耐えられない。


「おい、お前。ここが何処なのか知っているか?」
「なんだぁお前さん? 此処はただの神社だよ。神は既に、消えているがね」
「神が、消えている? どういうことだ」
「なんでい、そんなことも知らんのか。見たところ若けぇが、良く生き残れたなぁ」
「さっさと答えろ。ここはどこなんだ、見たこともない物ばかり並んでいる。
人間からは畏れを感じない!妖怪も!全然見当たらない!何が、どうなっているんだ!」

 ハジは声を荒げる。
 彼が此処に来てから、一年の月日が経っていた。その間、彼は歩き続け、妖怪をずっと探していたのだ。
 結果は、目の前にいる妖怪だけである。そのほかには、一人も出会わなかった。
 不安なのだ。なぜ、自分しか妖怪が居ないのか。なぜ、他の妖怪がおらず、自分が生きているのか。

「落ち着けよ、お前さん。なんだか訳ありっぽいなぁ。
まぁ、答えてやるよ。俺が、最後の生き残りだと思ってたからなぁ」

「……?さい、ご?」

「そうそう、最後。
簡単に言やぁ、忘れちまったのさ、人間達は。妖怪も、妖精も、自分たちを守った神さえも。自分達と一緒に生きてきた存在ってやつをさ」

「忘れた?恐怖を? 私が、私がしたことは無駄だったのか?」

「お前さんが何をしたのかは知らないが、仕方のねぇことよ。
人間は恐怖だけじゃない。存在ごと忘れちまったのさ。科学が発展して、それに気を取られ本当に俺たちが『存在した』ってことをよ。神だって、同じさ」

「そんな……ばかな……」

 ハジは絶望する。妖怪は、恐怖だけでなく存在すらも忘れられた。
 あれ程、妖怪達を恐れていた人間は、その存在すらも忘れてしまった。
 あれ程、生きていた妖怪達は、目の前の存在しか……生きていない。
 あれ程、強かった神達は、もう、居ないのか。

「妖怪は、俺が最後だ。……と、思っていたが、お前さんがいた。
もしかしたら、他にも居るかもしれねぇなぁ。俺もよ。最初は仲間たちと一緒に探していたんだ。
でも、みつからなくてなぁ……。皆、みんな消えちまったよ。俺も、もうすぐ消える」

「え?」

「じゃあな、若けぇの。最後に妖怪と話せて楽しかったよ。『最期』に、お前さんの名前を聞いてもいいか?」

「ハジ、だが」

 ハジは彼の言っている意味が理解できない。消える?どこに?何処へ行く?
 何処にも行かないで、此処に居ればいいではないか。見つからないのなら、一緒に探そう。
 だというのに……なぜ、そんな永遠に会えないような、事を言う?
 ハジには、彼の言っている事がわからなかった。

「へぇ、良い名だ。遥か昔、妖怪の頂点にいた奴と同じ名前じゃないか。ひぃ婆ちゃんに聞いたことがある。
坊主、頑張れよ。お前は、俺みたいに消えるなよ。……じゃあな」

「お、おい。何を言っているのだ」

「……」

「おい、おい?……返事を、しろ。
おい、なあ、ねえ、ねえったら!お願いだから、返事をしてくれよ!
何故だ!何故、何故!!!……なぜ、私をおいて逝ってしまうのだ……。私が、先に逝かなくてはならないのに……何故……」

 ハジは泣いた。恐らく、初めてだろう。
 そして絶望する。妖怪達が消えていくという状況に。どうすればいい、どうすれば、妖怪達を助けられる。
 もう、自分にも力は残っていない。人間すら狩れない。

「もう……嫌だ。誰か私を……殺してくれ」

 そして、やがてハジも消える。
 そこで、妖怪達の歴史は終わった。

 やがて周りの景色は崩れ去り、全て……終わった。







「……!……たら!」

「……!……ジったら!」

「もう!起きてよ!ハジったら!

……。今日も、起きないのかしら……。本当に、大丈夫なの……?」

 ハジの意識が覚醒する。彼は、夢を見ていた。だが、その内容はあまり覚えていない。
 おぼろげな夢の記憶。何か、とても嫌なことを見ていた気がしていた。とても嫌な予感。
 彼はそれを振り払うようにして、起こしてくれた少女に返事をする。

「ああ、大丈夫だ」
「え……? や、やっと起きたのね!大丈夫なの!?一年もあなた寝てたのよ!?」
「大丈夫だ。千年寝てた事もある」
「そ、そう……なら、いいけど。
それと、あなた寝過ぎよ。私は絶対にあなたみたいにならないわ!」

 そう言って彼女はプンスカとハジから離れていく。食事を採ってくるためだ。
 ハジは彼女の言っていた通り、一年間寝ていた。彼にとっては珍しい事でもないのだが、生まれたばかりの彼女にとって、一年はとても長い。
 生みの親に一年間も放置されていたら、怒るのは当然だろう。
 だが、それ以上に、彼女は心配をしていた。
 今まで自分に合わせていてくれたのだ。それが、何の前触れもなく一年間眠り続ける。
 何も話さず、動かず。それのなんと恐ろしいことか。


 ハジは嫌な気分を取り払うため、湖に入ることにする。
 彼が服を脱ぎ、湖に入ろうとしていると彼女が戻ってきた。顔は嬉しそうに微笑んでおり、その手には、木の実をいくつか抱えている。
 そしてハジを見た瞬間、少女の動きは止まった。ハジも、動きを止めた彼女を不思議そうに見ているので、お互い何の行動もしない。
 笑顔はそのままに、持っていた木の実を落とす。だが、そのことにも気がつかないのか、視線はハジに釘づけだ。
 口元をヒクヒクと引き攣らせ、若干体は震えている。
 挙動不審な彼女を心配したのか、ハジは彼女に声をかける。

「おい、どうした。大丈夫か? 木の実も落としているぞ」
「き」
「あ?」
「きゃあああああああああ!!!」
「ん?」
「もう!ばか!なんですぐ服脱ぐの!すけべ!へんたい!」
「(……鬱陶しい)」

 少女はハジをののしり続ける。
 しばらく好きにさせていたハジであったが、なかなか言い終わらないのでとっとと湖に入ることにした。
 少女は中途半端にハジから知識を受け継いだがために、中途半端でお年頃な精神なのだ。
 ハジはハジで全く気にしないので、いつも少女が気苦労を重ねていた。ご愁傷さまである。

 少女が落ち着き、ハジも湖から出てきた。その際、彼女はちゃんと見ないように気を付けている。
 ハジが服を着て少女に話しかける。これからどうするか、と。
 ハジは少女を連れて旅をしている。いずれ、妖怪達を引っ張る存在となってもらうため、多くの知識を身につけさせたいためだ。

 それに、彼女の能力は不安定だ。
 『境界操作』。『境界を操る程度の能力』の名付けられたそれは、彼女自身、捕らえきることが出来ない。
 ハジの『端を操る程度の能力』とは両極端な物だろう。だが、非常に近いモノ。
 境界とは、端と端の間。始まりから終わりの間。終わりと、次の始まりの間。

 境界とは何処にでもあるモノ。だが、何処にでもあるが故に、捕らえきれない。
 ハジの能力が始まりと終わり、その二つを操作するのに比べ、境界はその間の全てだ。数が多すぎる。
 そのことも踏まえ、ハジは彼女を連れまわす。人間を襲わせてみたり、時には妖怪に協力してもらい、彼女をボコボコにしたり。
 一日でも早く、彼女が能力を扱えるように。それがハジの願いでもあるし、少女自身の為でもある。身を守る術は、あったほうがいい。
 自分の能力名に肖り、『間を操る程度の能力』にしようとし、却下された腹いせでは、断じてない。

 彼女は、これからどうするかと聞かれても、行きたい所など何処にもない。やりたい事もない。
 できれば、強い妖怪達と戦わせられるのは勘弁して欲しいのだが、短い付き合いでも分かる。絶対にさせられる。
 知っている場所も、数えるほど。知っていることも、大してない。
 そう思いハジに返事をすると、ハジは何かを悩み、一言。

「神に会おう」
「……は?」

 ハジは言う。することがないのなら、神に会うと。
 神とは、人間を襲う妖怪からしてみれば敵のような物だ。
 人間を襲おうとしなければ何もしては来ないが、ほとんどの妖怪は人間を襲う。それが、彼らの存在意義なのだから。
 彼女もそれを分かっている。だからこそ、理解出来ない。なぜ、わざわざ敵のような者に会いに行くのかと。
 彼女は思う。まさか、次は神と戦うのか。私おわた、と。









 ハジに連れられて神の下へと転移する。相変わらず、便利な能力だ。いつか自分もやってみたいが、自分には能力の制御ができていない。
 ハジはいつか出来るようになるだろうと言っているが、あまり信じられない。
 以前、試しに能力を発動させた結果、体がバラバラになった。文字通りの、バラバラ。
 何が起こったかも理解が出来ず、気が付いたら地面に倒れていた。横には自分の物と思われる手足が転がっており、すごく怖かった。
 下半身と上半身も別れてしまっており、あと一歩で死ぬところだった、らしい。
 ハジが居なかったら、早くも私の人生……妖生?も終わっていたのだろう。ハジは私の体をくっつけてくれた。
 その後自分の血肉を私に分け、強制的に体力を回復させたようだが、あまり覚えていない。覚えているのは、すごく怖かったことだけだ。

 ハジが言うには、私たちは肉体的にはほぼ同じ構成らしい。今のところは、だが。
 だから、今の内ならいくら無茶をしても治せるし、いつかは、私もハジのように強くなれるらしいのだが、あまり信じられない。
 だって、ハジは神ですら倒すような奴なのだ。あんな化け物と一緒にしないで貰いたい。

 本当に、私はハジの娘を名乗ってもいいのだろうか。傍から見ていても分かる。今まで出会った妖怪達は皆、ハジを尊敬している。
 そして、そんなハジの娘である私を、皆期待の目で見ている。自分の能力すら満足に操れない、私を。
 ハジも、私に期待しているのが分かる。そんなに、私に期待しないでくれ。その想いが、重い。別にうまいこと言ったなんて思ってない。

 私だって他の妖怪達の子供のように親に甘えてみたい。
 なまじ知識を持って生まれたが為に、羞恥心があるのが悔しい所だ。甘えるの恥ずかしい。
 私ももっと単純に生まれていたらなあ……。なかなか素直になれない。そんな自分の気持ちにも慣れない。別にうまいこと言ったなんて思ってない。

 いろいろ考えていたら神の住居へと着いたようだ。まあ、転移の時点で近くには着いていたのだが。
 中から神が出てきて、なにやら此方を見ている。変な帽子をかぶった小さな神だ。私と同じくらいだろうか。でも、感じる力はとても強い。
 こんなのと私は戦うというの……?
 嫌よ、そんなの。だって……こいつ、下手したらハジと同じくらい強いんじゃ……?

「ねえねえハジ。この子は?また拾ってきた?」
「違う。私にも子が出来たということだ。ふふん、どうだ、すごかろう」
「お、おおー?…………ええぇぇぇえええ!!!」

 変な帽子を被った神が驚く。
 目の錯覚ではなければ、あの帽子も驚いているように見える。ハジは何の反応を示していないが、気がつかないのか?それとも、やはり私の目の錯覚か?
 彼女の叫び声に反応したのか、中からもう一人の神が現れる。
 ああ、私死んだ。
 こいつ、この小さい神よりも強そう。
 頼みのハジは守ってくれない以上、もう諦めるしかない。
 泣いても、いいですか?

「――――――って事らしいよ神奈子」
「ほう、ハジが子供を、ねえ。
よろしくな、ハジの娘よ。……って、なんか泣いてる!?ど、どうしよう諏訪子!私、泣かせちゃった!?」
「落ち着きなよ神奈子。ボロ出てるよ。
はいはい、泣きやんでねー。このおねーちゃんは怖そうだけど、実はすっごい優しいんだよ。ほら、泣きやみなって。

………泣き止まないと祟んぞ」
「っ!?」
「娘に何をする気だ諏訪子」
「はははっ!冗談だっ痛いっ!うぅ……あーうー」

 最後の発言に涙も引っ込んだ。
 祟るとはどんな物なのかは分からないが、碌な物ではないだろう。
 放任的なハジが前に出てくるほどだ。凄いのだろう。きっと。
 もういやだ、湖に帰ろうよハジ。私、帰ったら妖精達と遊ぶんだ……。

 その後は予想と外れ、自己紹介をして、少し話をしたら終わった。
 流石に神と戦うなんてことは無いか……。戦ったら、いくら相手が手加減しても私は死んでしまうだろう。この実力差だと。
 流石にハジより強いって事は無いだろうが……もし私が殺されたら、ハジは悲しんでくれるだろうか?
 帰り道、私の好きな黄昏時に聞いてみる。

「ねえ、ハジ。もし、私が殺されたら、どうする?」
「なんだ突然」
「いや、実は私、さっきの神と戦う為に連れてかれたと思ったのよ。だから、死ぬかと思ってたわ」
「ほう。それも良いかもな」
「え゙っ……」

 何やら踏んではいけない物を踏んでしまった気がする。
 ああ、こんなことならば言うんじゃなかった。私のバカバカバカ。

「まあ、そんなことはさせないさ。お前は、私のたった一人の娘。
神がお前を殺そうとするならば、その全てを討ち滅ぼしてやる。私も、死ぬだろうがな」
「え?ハジの方が強いんじゃないの?」
「私が一番なのは、妖怪の中だけだ。あの諏訪子ですら、私と同等。神奈子に至っては、私が力負けする。
他にも、この世界にはもっと強い神も居るだろう。まあ、負けることはしない。私は強いからな」

 意外だ。常日頃から自分は強い、負けないと言っているから、無敵なんだと思っていたけど。
 ハジにも……勝てない存在が居るのか。
 ハジの強さを見ると俄かには信じがたいが、ハジは嘘をつかない。きっと、本当のことなんだろう。
 だが、あまり死ぬ死ぬ言わないで欲しい。私はまだ、満足に親に甘えることも出来ていない。

「……そう。でも、あなたが死ぬのは嫌よ、私」
「私もお前が死ぬのは嫌だな。お前だけじゃなく、仲間達が死ぬのも嫌なんだ。


……お前は、私をおいて逝かないでくれ」
「ハジ?」
「……?いや、何でもない」

 変なハジだ。
 なんだか、今日はいつもよりも気弱な気がする。
 自分が死ぬとか、仲間が死ぬとか。いつもみたいに誰にも負けないとか言っていればいいのに。
 それが、皆の憧れている、私の憧れているお父さんなんだから。
 ……お父さんは流石にないかなあ。見た目のせいでお兄さんみたいだし。うん。やっぱりハジはハジだ。
 私も、ハジの心配事を減らすために、少しは能力の制御を出来るようにしなければ。

「お前も、強くなれよ」
「分かってるわ」
「それまでは、私が守ってやる」
「……分かったわ」
「期待している。……ゆっくり、な。紫」

 うん、頑張ろう。
 でも、訓練は、優しくして欲しいんだけど。
 ……ゆっくり強くなればずっと守ってもらえるのだろうか?










「だいぶ歩いたな。疲れたか?」
「い、いえ……だ、だいじょう、ぶ」
「そうか?まあいい。私がお前を担ぎたくなったから、乗れ」
「え?で、でも」
「私の頼みだ」
「そ、それじゃあ聞いてあげようかしら。あなたの頼み」
「ああ、ありがとう」
「……ええ」
















――――――――――――

あとがき

なんぞこれ。
ゆかりん何処?あの、胡散臭いバbゲフンゲフン。美少女は何処に行ったの?
こんなのゆかりんじゃない!って思う方も居るでしょうが、こんな感じになりました。

この世には『反面教師』という言葉があります。単純でおバカな主人公を見習って、いつの日かあんな風になるんですよ、きっと。
あと、やさぐれたゆかりんなんてのもいいよね。wktkしてきた。


寝ているときにサ。天井から語りかけてくる奴が居るんだ。謎の存在なんだけど。
「ゆかりんとゆうかりんは幼馴染設定」とか言って来るんだ。
やばいだろ、この破壊力。


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