1999年・12月16日--- 「………とうとう来たか…。」ずーん…と落ち込むタケル今日は12月16日。タケルの誕生日であり、悠陽・冥夜の誕生日でもある。 そして、今日は更に特別なイベントがあったのだ---!! 「タケル、居るか?」「ああ、親父達か…。」落ち込んでる所に影行・駿・孝志・政弘・正樹・孝之・慎二といった男性陣がやって来た。 「まあ、なんだ……気持ちは分かるが…覚悟を決めろ。『女性陣達は』楽しみにしてるんだ…お前がそんな調子じゃ、ブチ壊しになるぞ?」父・影行がタケルに同情しながらも、『覚悟を決めろ』と言ってくる。 「まさか『結婚式』とはな~…するのはまだ先だと思ってたんだけどな…」---そう、今日は『結婚式』という重大なイベントがある日主に女性陣達が念入りに計画していた所に、偶々偶然タケルが知ってしまい、なんとかかろうじて親族や仲間内だけでの結婚式になった。(絶対に超大袈裟な結婚式になるとタケルが悟った為)---とはいえ、油断してはいけない。親族・仲間内だけとはいえ、その人数は3桁は軽く超える。そしてこの結婚式までに様々な協力をしてくれた人達も来ているのだ。 五摂家は勿論な事、五摂家に近い高位な武家達内閣総理大臣の榊是親などお偉い人達まで来ているのだ。 そしてタケルが最も恐れてるのは--- 「結婚式は良いんだけど…それに乗って、いつも以上にはっちゃけそうなんだよな~…。」そう…タケルが此処まで落ち込む理由…今日という一大イベントに自重しない者達がかなりいるから、たまったもんじゃない。 「悠陽・先生・紅蓮のオッサンや神野のオッサン…巌谷中佐や鎧衣課長…こんなに揃って何もしないなんて絶対に無いって断言出来る!!」「うわぁ…改めてみると、すげぇメンバーだな…」はっちゃけそうなメンバーを口にするタケルそのメンバーの名前を聞いて、『なんつー豪華メンバーだよ…』と全員が思う。 「その辺は…諦めろ。だが、先程会ってきたが、純夏ちゃん達凄い笑顔だったぞ?」「まあ…な…」影行の言葉を聞き、タケルも嬉しそうに照れるなんだかんだ言っても、やはり結婚式をする事自体はタケルも嬉しいのだ。 「しっかし、すげぇ人数だよな…今回の式で…殿下に冥夜・純夏ちゃん・クリスカ・神宮司大尉…あと既に籍を入れてる沙耶に真耶の…計7人!?ギネスに載れるんじゃねぇの?」「んがっ!?」『今回』結婚式を挙げる人数を再確認し、驚く孝志そのセリフにある意味ダメージを負うタケル「そういえば白銀大尉…今回の結婚式…どうやらみちる達も計画に参加してたって本当ですか?」「マジだ。どうやら伊隅大尉や速瀬とかも参加して、早くお前達と結婚式を挙げたいらしい…。」「ハハハ…やっぱりなぁ~…ハァ…。」溜め息を吐く孝之と正樹自分達の想い人達が今回の結婚式の計画に参加し、早く自分達の結婚式を早めようとしていた事を知り、二人して遠い目をする。 「孝志さん…孝志さんは気をつけて下さいね…。」「俺は椿だけでいいっ!!」遠い目をしながら孝志に警告するタケル当の孝志は『っていうか、椿以外に女性関係を作ったら、俺が殺される!!』と呟きながら冷や汗をダラダラと流す。 「ハイ、タケルさん早く着替えないとダメですよ。」駿から白いタキシードのスーツを受け渡され、着替えを始めるそして、着替えが終わった後、会場へと向かう。 「ん…あれは…?」会場へと入る前に、数人の男性を見つけるその中には紅蓮大将も居た。「おおっ!!なかなか似合うぞ、タケル。」「有り難う御座います、紅蓮大将ところで、其方の方達は…?」「ウム、実はこの方達は今回の『一夫多妻制』に力を貸してくれた方達でな、今日はその花婿たるタケルを一目見に来てくれたのだよ。」「初めまして、白銀武大尉私は内閣総理大臣の『榊是親』という者だ。」「「「「なっ!!?」」」」突然の総理大臣登場に慌てて全員で敬礼するタケル達だが、是親が『今日は結婚式というめでたい日、敬礼はいらないよ。』と敬礼を拒否する。 「以前から君には興味があったのだよ。殿下があれほど想いをよせる人物がどのような者かと…」タケルに会いに来た理由を告げながら真摯な表情でタケルを観察する是親そんな鋭い視線に対して、タケルは----意外にも、普段通りの姿を見せる。 「…なんか、色々と御迷惑をかけて…スミマセンでした。」「ムッ?別に君を責める訳ではないから、気にしなくても構わない。確かに今の日本の人口は大幅に減っている。その為の対応策として考えても有効な案なのは確かだからな。」意外な接し方に内心驚く是親まるで親しい人物と接するような雰囲気を漂わせるタケルに関心を持つ。 (フム…確かに好青年だ…そして何より肝が据わっている。内閣総理大臣である私を前にして、この態度を取れるとは…成る程、殿下の言う『馴れ馴れしい』とはこの事か…。)タケルを分析する是親『馴れ馴れしい』と判断するが、意外にも高評価をし、笑みを浮かべる。 「聞けば『白銀の守護者』の名で有名な天才衛士らしいではないか。帝国軍は勿論、あの国連軍の香月博士まで認めさせるとは大したモノだ。」「有り難う御座います。けど、今の俺があるのは、今は無き先任達や仲間達のおかげです。俺一人では何も出来ません。俺が今出来る事は、戦術機に乗り、民や仲間達や大切な家族を一人でも多く守る事。それ以外には取り柄はありません。」「大したモノだ…其処まで自分を理解し、出来る事を貫く態度を取れる者はなかなか居ないものだ。…だが、其処まで自分を過小評価をする事は無いと思うぞ。」タケルの言葉を聞き、更に評価を上げる是親見た目より『中身』が出来てる人物と判断する「もし君がその程度の人間ならば、殿下や他の女性達は君に娶って貰おうなどと考えはしまい。君には人を惹きつける『何か』があるのだろうそして君の色々な『良い所』に心を打たれ、惹かれたのだろう。だから今回のような複重婚になっても君に嫁ぎたいと思ったのだと思うぞ?」「あ、有り難う御座います。」是親の言葉を聞き、感謝の言葉を言うタケル「そういえば…君は時折教官職の仕事をしていたね?」「あ、ハイまだ二年程ですが…」「実は頼みが有るのだが…良いかね?」すると先程までの『政治家』としての顔が無くなり、『父親』としての顔に変わる是親 「実は二年後の『第207衛士訓練兵』の事なのだが…私の娘も参加する予定に入ってね…済まないがその時は娘の千鶴の面倒を見てくれないかね?」「ハ、ハイ、その話ならある程度聞いてますので、元よりそのつもりです。」娘・千鶴の心配をする是親…この時、タケルの脳裏にはイヤな予感がした。 「千鶴は私に似て頑固でね…色々と問題を起こすと思うのだが…。やはり娘が可愛くてね、色々と心配なのだよ。」(この親父もかーーーッ!!)親バカの姿を見せる是親を見て『この人もたまパパと同じか…』と判断するタケル…しかし、是…千鶴パパのターンはまだ終わらない。 「これが私の娘の千鶴でね…私が言うのもアレだが、千鶴はなかなか美少女でな…眼鏡を取った時なんて、可愛いらしくて抱き締めたい程だ♪」((((うわぁ…典型的な親バカだぁ…))))懐から手帳サイズのアルバムを取り出し、娘の写真を見せる是親タケル達はドン引きしながら『ああはなりたくはない…』と心を一つにする。 「か、可愛いらしい娘さんですね。さぞかし総理に優しいのでは…」「…それがね、私のせいなのは分かるのだが、最近…千鶴の態度が冷たくてね…言葉を交わしたくても、なかなか想いが伝わらないのだよ…」「そ、それはお気の毒に…」「激務故に中々家には帰れず、家族として接する時間が無い為、関係が悪化してるのだよ…。」しょぼーん…と落ち込む是親落ち込む親バカを見て『どうしよう…これ…』と真剣に悩むタケル「そうだっ!!」「うおっ!?」「白銀君…済まないが、今度千鶴に会って説得してくれないかね?」「はっ?」突然の提案に唖然とするタケル そして---この瞬間からフラグが成立した!! 「白銀君の説得で『パパはこんなに頑張ってるから嫌っちゃ駄目だよ?』と説得してくれないかね?」「何故オレ!?」「いや、何故かは知らないのだが…『君になら千鶴を任せられる』とふと思ってね…」「その考え、ちょっと良く考え直して!?」「いや…恐らく君しか居ないだろう…私の本能がそう告げているッ!!」「本能って何っ!?」親バカパワー炸裂結婚式が始まる前からハイレベルなはっちゃけが始まり、タケルを追い詰める。 「ぢゃ、そういう事で、日時は後程伝えるから宜しく頼むよ、白銀君!!」「ちょっと待ってぇぇっ!!」スタスタと会場の中へと入る是親良い笑顔で入る是親を止めようとするが、無駄な行為だった…ガチャリと扉を開けると、中は教会風な造りの会場に少し驚くタケル「やっと主役が来たわね。」「ハハハ…」タケルが会場に入ると、香月博士を始めとした様々な人達が集まる。 「紹介するわ。私の姉の香月ミツコよ。世界中を駆け巡る天才カメラマンよ今日は姉さんがこの結婚式の写真を撮るわ。」「始めまして、白銀大尉妹の夕呼からは君の話は色々と聴いてるわ。色んな意味でのお気に入りだって?」「アハハ…主にいぢくられる方に…」香月博士から姉・ミツコを紹介されるタケル妹・夕呼同様絶世の美女だが、同時に色んな意味での妖しい雰囲気も漂わせていた。「ミ、ミツコさん!?」「あら、正樹じゃない、久し振りね。」「あら、知り合い?」「ええ、『私の弟子』の1人よ。昔、私の下に飛び込んで来て弟子入りしたヤツよ。ただ、この時世だから軍人として私のそばを離れたけど、少なくとも私は『元弟子』なんて認めないわよ。いずれ、正樹には私の下に戻って貰ってこき使ってやる予定なんだから。何時でも正樹の帰りを待っているわ。」「ミツコさん…」師匠であるミツコの言葉に感動する正樹そしてミツコが持って来たカメラのひとつを正樹に渡す。 「正樹、アンタ今日は私の助手よ。ピンボケなんて撮ったらタダじゃおかないわよ。」「ハイッ!!」涙を滲ませながらも、久し振りにカメラを持つ正樹『夢』だったカメラマンに今限定ではあるが、実現する。 「どう?主役の気分は?」「色々複雑な気持ちは有りますけど、やっぱり良い意味で緊張してますよ。」「良い顔よ、アンタまっ、今日ぐらいこんな幸せ一杯のイベントを楽しまなきゃ損よ。」「ハイ」タケルの笑顔を見て笑みを作る香月博士そしてタケルの背中をバチンッと叩いて気合い注入をする。 「ホラ、主役のポジションはアソコよ。アソコに立ったら花嫁達の入場を待ちなさい。」神父の居る祭壇へと歩むタケルその途中、様々な人達から祝福の拍手を送られる。 「うわぁ…今日のタケルカッコいいよね~…。」「ウン…」タケルが歩んだ中央の道のそばで慧と美琴が見送る。「…今は無理だけど、次は必ずあの祭壇にタケルと一緒に立ってみせるよ。」「それは私も同じ…」「多分、その時は壬姫さんや千鶴さんも一緒だね♪」小さな声で誓い合う美琴と慧---次は必ず自分が花嫁衣装を纏って白銀(タケル)と立ってみせる---と…そして祭壇に到着するタケル。緊張して心臓がバクバクと鼓動が高くなる。 (やべ…こんなに緊張するとは…戦場に行く時より緊張してらぁ…)花嫁達を待つタケル緊張しつつ、その時を待つ。そして--- 『お待たせ致しました。花嫁達の入場です。』司会者の言葉と同時に扉が開かれるすると---様々な花嫁衣装を纏って登場して来た。先頭は悠陽と冥夜その間に、祖父・煌武院雷電が2人と腕を組んで祭壇へと入場する。冥夜と悠陽の花嫁衣装は色は紫と一緒だが、飾りなどは左右対象の衣装に作られていた。 その後ろには純夏とクリスカ純夏は黄色・クリスカは銀の花嫁衣装お供には、純夏は父親が他界してる為、影行が代役を勤め、クリスカは元々両親が居ない為、イーニァが男装してお供をしていた。そして最後に沙耶・真耶・まりもは蒼・紅・純白の花嫁衣装を纏い入場するお供には、沙耶は母・由佳里が、真耶は真那が、まりもはいつの間にか着替えた夕呼が、それぞれイーニァと同じく男装してお供につく。 「冥夜さん!!純夏さん!!」冥夜達が中央の道を歩んでる最中に美琴が声をかける。足を歩めたまま視線を美琴と慧の方向に向けると--- 「次はそのポジション貰うよ!!」「すぐ追いつく…必ず。」2人の宣戦布告に冥夜と純夏はニヤリと笑って小さな声で呟く。 『無論だ、何時でも来るが良い。待っておるぞ。』『その挑戦、受けたよ☆』本当に小さな声しかし、2人には確かに聞こえた。 そして冥夜達の言葉を聞いた後、2人を祝福しながら悶々と闘志を燃やした。 そして祭壇に着いた冥夜達お供の者達は花嫁と別れて各自の席へと座る。「うっ…」流石に緊張する姿を見せ始めるタケル美しく現れた花嫁達を見て、更に緊張感が高まる。神父の言葉を聞きながら誓いを立てるタケル達そして指輪をはめて、誓いのキスをする。 (人前で七人にキスするのはすげー恥ずかしい…)顔を真っ赤っかにしながら祝福されるタケル達…そして、花嫁達のブーケを投げるイベントが始まった。 花嫁達の前にはワラワラと女性達が集まる。しかも殆どが現役の軍人だから、ある意味危険度は高い。そして、花嫁達がブーケを投げると---「退きなさいッ!!あのブーケは私のよっ!!」「ブーケは私が貰うわッ!!」「へへん♪作戦勝ちぃ~♪」「…実力ですよ。」予想通り、水月・みちるが鬼神のような勢いで敵(邪魔者)を蹴散らし、ブーケをゲットする。そして最後尾に居た美琴が上手く人混みを利用して踏み台にしてキャッチ成功する。慧はジャンプ一番でキャッチし、クールに決める。 「はあ…はあ…なんとか取れたぁ~…。」「やったね、ユイクリスカのブーケキャッチしたよ♪」「う、うむ…」「済まんな、まりかこればかりは譲れないよ。」「ううっ…ブーケ取れなかったぁ…。」残りの3つのブーケは遙・唯依・美冴に渡る。まりかはあとちょっとの所で取れそうだったが、美冴にキャッチされてしまい、ウルウル…と泣き崩れる…。 ブーケ投げが終わると会場を移す。そこでは各テーブルには豪華絢爛な料理やお酒などが用意されていた。席に座るタケル達少し落ち着くタケルだが…この後には予想通りなイベントが待っていた。 『新郎新婦達のケーキカットを行います。』ガチャリと扉を開くと…大きな…本当に大きなケーキが現れて来た。 「…これ…絶対に先生の仕業だろ…。」通常、ケーキカットに使われるのは、タワー型のケーキだが、今目の前に有るのは、『ハート型のケーキ』だった。しかもハートの中央には『恋愛原子核』とチョコレートでデカデカと書かれてる為、タケルの恥ずかしさは更に上がる。 勿論招いたお客達にはバカ受けし、『確かに!!』と同意する声が聞こえ、ヘコむタケル花嫁達も恥ずかしそうにタケルと一緒にケーキカットをするしかし悠陽だけは『ホホホ…』と笑ってた所を見ると、共犯者だったようだ。 ケーキカットを終えて着席するタケル達そしてタケルが最も恐れているイベントが近づいていた…それは… 『次は、来日しているお客様達からのスピーチを行いたいと思います。最初は、内閣総理大臣の榊是親様です。』(キターーーーーーッ!!)タケルが最も恐れていた事『スピーチ時に必ずはっちゃける』事だった。 スピーチの時に必ず仕掛けて来るそう予想していたタケルしかし、相手が相手故に迂闊な事が出来ず、ただ何事も無いように内心で祈る。 「ゴホン…本日は、誠におめでとうございます。此度はこの厳しいご時世の中、明るい話題で日本国民も癒やされると思われます。」メモを見ながらスピーチをする是親今の所、これといった異常は無い。何処にでも有るような長々としたスピーチをする是親そしてスピーチも終盤に入る。 「…という事で今後新郎新婦達の末永い幸せを願うばかりです。」パタリとメモを折り畳み、ポケットにしまう是親スピーチが終わったと思い、拍手をしようとすると--- 「---追伸。」突然是親の口から意外な言葉が出てきて全員の手が拍手する前に止まる。そして--- 「白銀君、先程の件…頼む。君の手腕に私と愛娘の家族関係がかかってるから、説得宜しく頼むね♪」ゴツン!!とテーブルに強打をするタケル必ず仕掛けて来るとは思っていたが、まさかスピーチにまで念入りに頼むとは思っていなかった。花嫁達は唖然とし、観客からは爆笑の声が響いていた。 「…タケルこれは一体…?」タケルの隣に座っていた冥夜が小さな声で真相を聞く。「…例によって親子関係が悪いから、説得して解消してくれってさ…ハハハ…こんな所で言わんでも…」「タケル…。」遠い目をするタケルにそっと声をかけて同情する冥夜他の花嫁達もタケルに深い同情をするしか手は無かった…。 『続きまして、帝国陸軍中佐・巌谷榮二様からのスピーチです。』「え゛っ!?」ガバッと正気を取り戻して巌谷中佐の下を見るタケルすると巌谷中佐は『ゴホン』と一度咳を出してからスピーチを始める。 「御結婚、誠におめでとうございます。…白銀君、豪華絢爛な花嫁達に嫁いで貰えるとは、羨ましい限りだ。そこでモノは相談なんだが…………唯依ちゃんもどうかね?」まさかの初っ端からの先制攻撃いきなり『ウチの唯依ちゃん、お嫁さんとして貰ってくれない?』と口走り、再びテーブルに頭を強打するタケル離れた場所で唯依が椅子ごと後ろに倒れ、タケルと同時に後頭部を強打する。隣に座っていた佳織とまりかが『南無~…』と合掌していたりする。 「孫の名前なら任せてくれ。…実はもう既に一冊ほど考えているから、安心したまえ。」更なる追い討ちタケルと唯依は恥ずかし過ぎるダメージで起き上がる事が出来ないでいる。 「結婚式も任せてくれ。流石に今回のような豪華な式は無理だが、2人が納得する式を準備してあげる。」トドメと言わんばかりに続ける巌谷中佐もはや恥ずかしさで起き上がる事が出来ない様子。「叔父さんは唯依ちゃんの十二単が見たいな…しかし…唯依ちゃんのウェディングドレス姿も捨て難い…ッ!!」握り拳をしながら本気(マジ)で悩む巌谷中佐余りの恥ずかしさで顔を両手で覆い隠す唯依 大爆笑の中、巌谷中佐のスピーチ(?)が終わる次に控えてた影行は『自分の時ぐらい…真面目なスピーチをしてあげよう…』と2人に深く同情する。 「フッフッフッ…計画通りね…!!」そして離れた席でニヤリと妖しい笑みを浮かべる香月博士やっぱり全てはこの人の仕業(イタズラ)だったりする…。