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No.20843の一覧
[0] ちみっ子の使い魔[TAKA](2010/08/17 03:19)
[1] ちみっ子の使い魔 第一話 お姉様と僕[TAKA](2010/08/17 03:19)
[2] ちみっ子の使い魔 第二話 二人の決意[TAKA](2010/08/17 03:19)
[3] ちみっ子の使い魔 第三話 魔法使いとの初喧嘩[TAKA](2010/08/17 03:19)
[4] ちみっ子の使い魔 第四話 女たらしとクックロビン[TAKA](2010/08/17 03:20)
[5] ちみっ子の使い魔 第五話 今ここにある幸せとどこでもない理想[TAKA](2010/08/17 03:20)
[6] ちみっ子の使い魔 第六話 探検、発見、町と剣[TAKA](2010/08/17 03:20)
[7] ちみっ子の使い魔 第七話 ルイズとモンモランシー[TAKA](2010/08/24 22:22)
[8] ちみっ子の使い魔 第八話 ちっぱいと牛ぱい[TAKA](2010/08/24 22:30)
[9] ちみっ子の使い魔 第九話 キュルケと才人と振り回された人達[TAKA](2010/09/02 23:38)
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[20843] ちみっ子の使い魔 第八話 ちっぱいと牛ぱい
Name: TAKA◆1639e4cb ID:bc5a1f8f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/24 22:30
 翌日、すっかり全快したルイズは、講義室で才人に文字の読み書きを教えていた。
 教材は、先日城下町の本屋で入手した、比較的子供の読み書き練習にも使い易い本で、先程から才人は一生懸命練習している。勉強を始めてまだ数日のため、度々分からないところを聞かれるものの、それでもルイズの見たところ、覚えは中々早いと言えた。

 この日の午前の講義は、講師の都合により休講となっていた。つまり自習の時間となった訳だが、真面目に自学自習する生徒は少数で、半数以上は早々に外に出てしまい余暇に充てている模様。ちなみに、モンモランシーは調べ物をすると言って、図書館に行ってしまっている。

 やがて、ルイズの決めた区切りまで書き取りを終えた才人は、隣の席に立て掛けておいたデルフリンガーを手に取った。

「お姉ちゃん、書き取り終わったから、デルフの素振りしに行きたい」
「あんた、ちゃんと振れるようになったの? 突き以外上手く出来ないって言ってたわよね」
「うーん、そうなんだよねー。長過ぎて振り回されちゃうんだー。でもね、昔日本には佐々木小次郎って凄い剣士がいて、背丈より長い剣を振るってたんだよ。別名『物干し竿』っていう……ムグッ」

 ルイズに口を塞がれた才人は、自分がうっかりしていたことを思い知らされる。彼の隣には、先日廊下であったモデルのようなお姉さんが、いつの間にか近付いて腰掛けていた。

「こんにちは、僕。面白そうな話してるじゃない。お姉さんにも聞かせて欲しいな」

 机に頬杖突いて、余裕たっぷりに優雅な笑みを浮かべる美女は、才人の肩を抱き寄せながら睨むルイズと視線が合う。

「あんたには関係無いわよ。こっちはやることあんだから、暇人のあんたに構ってられないの」
「それは貴女の都合でしょ、どうぞお好きに。私は、そっちの可愛い使い魔ちゃんと話がしたいの。ねえ」

 才人の頭を撫でようと伸びるキュルケの手を、ルイズは無造作に弾いた。なおも余裕を崩さないキュルケは、ルイズの剣呑な視線を、柳に風とばかりに受け流している。

「あらあら、随分過保護ねえ。色んな人と交流させた方が、その子のためになるのに」
「あんた以外とならね! あんたに誘惑される不純な男子達と、この子を一緒に扱わないで! この子は純粋なの!」

 ルイズの物言いに、キュルケの優雅な笑顔がいささか性質の異なるものへと変化する。一度ニュートラルに戻った表情は、今度は棘や毒を連想させる褐色の薔薇となって咲いた。

「へ~、過保護って言うか、心が狭いって感じねえ。ちっぱいの娘は心も小さいのね」
「ちっぱいって、何よそれ?」
「『ちっちゃいおっぱい』の略よ。分かり易いでしょう、おーほっほっほっほ!」

 ルイズ、カチンとくる。
 元々胸についてのことは、魔法の出来ないことに次ぐコンプレックス。魔法のコンプレックスは、今では以前と比べかなり小さくなったため、胸コンプレックスが彼女の中の一位に繰り上がっていた。しかも、宿敵ツェルプストーの、これでもかと言わんばかりの巨乳保持者による侮辱である。その憤りときたら、他者には推して知ることも困難なくらいであろう。

「よよよ、よくも変な略語造ってまで馬鹿にしてくれたわね! この乳牛! 牛パイ! 牛女!」 
「ほほほ、持たざる者の遠吠えは哀れがましいわね。ゼロパイのルイズ」

 むきゃーっと逆上するルイズ。やがて発狂に至ろうとせん彼女を、才人が抱き付いて宥めにかかった。

「お姉ちゃん、あんまり怒っちゃ体に毒なのー。僕、お姉ちゃんのおっぱい好きだよ」

 一生懸命伝えようとする才人に見上げられたルイズは、はっと正気に還った。荒れ狂う情動から自分を引き戻したのは、愛情の実感・体感。才人の顔を自分の胸に押し付けながら、彼女は初めて得意気な笑顔となって、キュルケを真っ向から見据えた。
 キュルケはそれがちょっと気に食わなかったが、表面上は涼しげな様子を崩さず、更に言葉攻めを継続する。

「もてないからって、可愛らしいツバメちゃんを飼うわけか。意外とやるものね」
「ツバメ?」

 聞き慣れない言葉に首を傾げるルイズに、キュルケは妖しく笑いながら説明する。

「年上の女性に面倒みてもらう若い男性のことよ。見返りとして恋人とかにさせたりすることもあるわね。さしずめ、その坊やにナイチチでも吸わせてあげてるってとこかしら?」
「そそ、そんなことさせてないわよっ! あんたじゃあるまいし、いやらしい憶測はやめてよね!」

 キュルケの過激な発言に、ルイズは真っ赤になって声を張り上げた。休講後時間が経っていたため、既に三人を除いて誰もいない空間だったのは、彼女にとって幸いである。
 即座に初心な反応を見せたネンネのルイズに対し、キュルケは頬に指を当てながら、いかにもわざとらしく驚いた素振りを見せた。

「そう? まあ、お乳が恋しい年頃にしては大きいし、憧れる年にしては幼過ぎるかしら。ねえ、坊や。貴方のお名前と年は?」
「平賀才人。九歳だよ」

 腰を曲げて前傾しても、まだ才人より高い位置から降って来るキュルケの質問に、彼はルイズの胸からそちらの方向に顔を捻って答える。にこりと微笑み掛ける長身の女性は、美しい上に気さくで親しみやすい風に、彼には感じられた。

「少し変わった名前ね。サイトって呼んでいいのかしら」

 こくりと頷く少年は、特に保護者から言動を規制されるでもなかった。キュルケは、今度は自慢の豊乳を、才人の眼前に突き出すように近付けてきた。

「ねえ、サイト。ルイズお姉ちゃんの平べったいおっぱいより、私の方がいいと思わない?」

 頭上から囁きかけられた才人は、たわわな一対の果実をじっと見つめる。その視線に、キュルケは常日頃のような見られる喜びと、他の女子より優位に立つ愉悦に浸っていた。

 学院の男子達は、自分に視線や言葉を投げ掛けられるだけで、皆鼻の下を伸ばしている。小さいとはいえ、この子も男の子。自分の美貌と魅力に抗える筈が無い。まして、相手は貧相な体つきのラ・ヴァリエール。負ける訳が無い。

 だが、今回に限っては、彼女の情報量と分析は不足していた。

「僕、ルイズお姉ちゃんの方がいい。お姉ちゃんといると、安心するの。良く眠れるんだよ」

 キュルケの記憶の中では、異性絡みで初めての敗北であった。それも、先祖代々相手を寝取ってきた、言ってみればコケにしまくってきたラ・ヴァリエール家の、歯牙にも掛けてなかった幼児体形の相手にである。

 一方、先祖代々の無念を引き継いで、一矢報いてやった感のヴァリエール家三女は、最功労者を強く抱き締めて、額の辺りに何度もご褒美のキスを落としてやる。そして、宿敵ツェルプストー家の子女に対し、初めて優越感を覚える昂りを隠せぬまま、勝利の笑顔を見せつけてやった。

「残念だったわね、ツェルプストー。あんたが侍らせてきたオツムの軽い男達と、うちのサイトは違うのよ。純粋で優しいの。本当にいい子なんだから」

 キュルケからは、余裕や陽気といった彼女を構成する基本的要素が、消え失せたかに見えた。ざまあ見なさいと言葉で追い討ちを掛けようとルイズは思ったが、それが実行される前に、キュルケは消えた表情を構築し直した。

「私の鼻を初めて明かしてご満悦なのかも知れないけど、勘違いはしない方がいいわよ。その子が貴女に懐いているのは、過ごした時間の長さによるもの。同じ条件なら、女として貴女がこの私に勝てる要素なんて無いのは明らか。だって貴女、その子以外の異性にもてたことある?」

 実績を盾にするキュルケのパワープレイ。悲願だった初勝利の余韻も、それまでの九十九敗を思うと幾らか霞んでしまう。
 恋の達人の家系であるツェルプストーは、彼女達の代になっても心理戦でヴァリエールを翻弄するようである。

「そ、それがどう関係あるって言うのよ。大体ね、あんたが誑かしてきた馬鹿男達が束になろうと、この子には敵わないわよ!」

 姉馬鹿と言うか、他者が聞けば特殊な嗜好の持ち主なのだろうと、生温かい視線で見られかねないルイズの反撃。重ね重ね、この場に彼女等三人しかいないのは幸いである。
 その発言を鼻で笑われるかとルイズは身構えたが、意外にもキュルケは負の感情を交えない自然体で応じた。

「そうかもね。貴女に対する忠誠心や思いやり、勇気。見所はありそうね。将来どんな殿方に成長するのか見てみたいかも」

 華のある魅力的な笑顔。健康的、野生的な生命力の躍動を想起させるその美しさは、学院の男子生徒全員を魅了すると言っても過言ではない程である。しかし、今相対するルイズにとってそれはとても危険なものだと、自身の中の女が告げた。

「どうせ、あんたには関係無いことだわ。サイト、行くわよ」

 手を繋ぐと、一度も振り返ることなく去って行くルイズ達の後ろ姿を、キュルケは講義室を出るまで見つめていた。その笑顔は、捕食者の獰猛さが幾らか混ざったものに変質していた。






 トリステイン魔法学院の構造は、俯瞰すると五角形になっているのが分かる。五角形の中央には最上階に学院長室を置く本搭があり、ここには他に宝物庫、食堂、図書館等の施設がある。五角を形成する各搭とは『土の搭』『火の搭』『風の搭』『水の搭』『寮搭』であり、寮塔以外の四搭は本塔と渡り廊下のようなもので繋がっている。そして、外角の五塔は、各々の隣塔と辺を成すようにして、その間には外壁が形成されている。

 ルイズ達の部屋がある女子寮は火の塔にある。夕食後、才人はその塔近くの外壁傍にて、デルフリンガーを素振っていた。もとい、素振られていた。

 才人の身長より20サントばかり長い全長の剣は薄身とはいえ、まだ筋骨未発達のちみっ子を振り回すには十分な慣性が働く。長物を振り回すのは、筋力と技量の双方を要求される動作なのだろう。
 面を打とうと振れば、体が前に引っ張られるようにのめり、胴薙ぎに振れば、剣身によってその方向に上体が引っ張られてしまう。体が流れることなく使いこなせるとしたら、踏み込みを加減しての突きくらいのものであった。

「デルフ~、やっぱ長過ぎだよ~。僕には使いこなせないよ~」

 剣を隣に置きながら、石畳にべたりと尻餅を付くと、ひんやりと気持ち良かった。デルフを買ってもらってから、毎日素振りを続けているのだが、今のところ修行内容はいつもこう。まともに振ることも出来ず、愛剣に愚痴を垂れるのが日課。

「相棒はまだちみっ子だかんね。体が成長すれば、振れるようになるさ」
「それまで何年もかかるんだよー。僕はお姉ちゃんの使い魔なんだから、すぐに守れるようじゃなきゃダメなの! そんな悠長なこと言ってられないよ!」
「とは言ってもなー。現状では、精々突くくらいしか出来そうにないしな。相棒、何かいい知恵は無いか?」

 長生きしてるくせに、御年九歳の子供に意見を求める超ベテラン。それに対する彼の答えは、子供らしくシンプルなものだった。

「デルフさ~、半分くらいに短く切っていい?」

 デルフは戦慄に震えた。薄暗い星空を背景に、自分を見つめる子供の目はガラス玉のように透き通っている。本気なのだろう。

「相棒。俺は随分長く生きて、色んな奴と組んできたが、そんなおっかねーことを言ってきたのはおめぇが初めてだよ」
「そうなの? で、どっちなの? 切っていいの? 悪いの?」
「悪い! 絶対的に悪いから、切るなよ!」

 才人に握られて以来初めて見せる、デルフの狼狽であった。絶対的に否定された才人は、少しご機嫌斜めになる。

「じゃあ、デルフがいいアイデア出してよー。六千年も生きてるんでしょー」
「……悪ぃ。何か手があったかも知れんが、すぐには浮かばねえや。何せ長いこと生きてるからよ」

 どうも頼りない回答だったので、才人はこの日、相棒に対して初めての毒を吐いた。

「デルフは、ぼけじーさんだったんだね。聞いた僕がアホの子だったさー」

 デルフ、咄嗟に言葉が出ない。
 この子供、さっきから割りと酷いことをずけずけと言ってくる。中々の暴言ぶりだが、物忘れしていることについてはこちらも言い返せない。自分がぼけてるのは事実っちゃあ事実だし。

「デルフがダメなら仕方無いや。お姉ちゃんにお願いして、僕でも使えるような剣を買ってもらおっと」

 お前さん、今さらっと凄いこと言わなかった? 剣の沽券に関わるような事をよ。

「ちょっと待ちな、相棒。そんな簡単にダメ出しするなんざ、俺を手に取った奴とは思えない浅はかさだぜ。これでも俺は――」
「大丈夫だよ~。デルフには、これから知恵袋として活躍してもらうからさ~」

 その目と声の色からは、何の悪気も感じられなかった。

 知恵袋って、俺、これでもガンダールヴに使われたこともあるんだが……。俺の存在って一体……。

 お子様のフリーダム発言に、何とも言えないくらいに気持ちが切なくなる伝説の剣。無邪気な寸鉄を警戒して何も言えないでいると、暗がりから低姿勢の何かがのそりと現れるのが見えた。
 星明りの恩恵を受け始めたその巨体は、薄暗い中でも赤色がやけにくっきりと映えた。 

「フレイムだ。どうしたの~? お散歩中?」

 長い胴体をくねらせるようにして、巨大な爬虫類は才人の傍までやって来ると、その袖を咥えて軽く引っ張った。そして口を離すと、自身の尻尾に向かうように体をゆっくり回転させて、彼に背を向けた。
 相手の意図を読んだと言うよりは、才人はフレイムの行動を、自分の望むように解釈した。

「背中に乗っていいの?」

 フレイムは、首を後方へ捻ってきゅるきゅると鳴く。
 ファンタジー世界の住人が実在することを知って以来、興味津々だった才人は、公園の遊具にでも乗るようにフレイムの背中に跨った。すると、フレイムは小さな剣士を乗せたまま、ちょこちょこと四足を動かして発進した。

「うわぁ、たっのしいぞー! フレイムー、どこに連れてってくれるのー?」

 大型動物、それもファンタジー世界のかっこいい魔物に跨れば、小さい男の子が興奮するのも已む無しである。
 彼の育った日本国には、DQ、FF、ポケモンといったモンスター達が活躍する大作ゲームが幾つもある。漫画やアニメ等のメディア展開までするこれらの作品群により、やたらとファンタジー知識に通じたお子様がごまんといるのが、漫画・アニメ超大国日本の児童の特異性でもあった。

 お気楽極楽にはしゃぐ相棒とは対照的に、先程まで少し凹まされていたデルフリンガーは、彼のお目付け役として必要な情報を与えられていたため、注意を喚起する。

「相棒、こいつはお前のお姉ちゃんの宿敵が飼っている使い魔だろう。その背中に乗って、どこかに運ばれるってのは拙いんでないかい?」

 昂る気分に水を差された才人は、言われてはっと気が付いた。
 キュルケというモデルや映画俳優みたいなゴージャスお姉さんは、彼個人としては明るくて感じの良い美人さんと思うのだが、ルイズお姉ちゃんが歩み寄る余地の無いほどに忌み嫌っているため、距離を置かなくてはならないと自分に言い聞かせている。
 しかし、その使い魔のサラマンダーについては、彼の中ではかっこいいものとして認識されている上に、キュルケのように特にコンタクト禁止を言いつけられてないため、誘われればあっさり背中に乗ってしまったのだ。

 坊主憎けりゃ袈裟まで憎しと言う考え方は、古今東西どころか地球とは異なる世界においても普遍かも知れないが、無邪気なお子様にとっては、その発想までは考えが回らない程度のものだったりする。

 道徳的には褒められない類の考え方に、染められることなく育つことが出来ている才人少年は、今のところは幸せと言ってよいのかも知れない。

「ん~そうかな~。やっぱり、お姉ちゃん怒るかなぁ?」

 どうも腑に落ちない才人は、蜥蜴の背の上で腕組みする。かっこいい上に友好的なフレイムのことを、敵側だとカテゴライズすることにどうしても抵抗があるのだ。

「そうかもな。まあいい気分はしないだろうよ。それもあるが、お前さん、もう一つ言われてたことを思い出した方がいいぜ」
「もう一つって?」

 逆側に首を傾けた才人に、デルフリンガーは淡々と教えてやる。

「世を騒がせる大怪盗“土くれのフーケ”のことだよ。このメイジの巣に乗り込むような無茶はしないだろうが、一応気を付けて夜は出歩くなって言われてたろう。そろそろ戻らないと心配されるぞ」

 これまた言われて思い出した才人は、グーにした手の下側を、もう一方のパーの下にポンと打ち合わせる。
 そう言えばそうだった。ルパンみたいな大泥棒が最近またぞろ出没したとかで、暗くなったら出歩くなと言われていたのだった。

 だが、すぐに帰れるからと安心して火の塔の傍で素振りしていたものの、現れたフレイムの背中に好奇心だけで乗ってしまって、気が付いたら結構離れた所まで運ばれてしまっていた。


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