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No.20003の一覧
[0] 【チラ裏から・完結】スーパー超人大戦【カオス】[葉川柚介](2010/10/17 20:09)
[1] 第二次スーパー超人大戦[葉川柚介](2010/07/14 20:54)
[2] 第二次までのネタ[葉川柚介](2010/07/18 22:08)
[3] 第三次スーパー超人大戦[葉川柚介](2010/07/22 23:04)
[4] 第四次スーパー超人大戦[葉川柚介](2010/07/22 23:12)
[5] 第四次までのネタ[葉川柚介](2010/09/03 11:00)
[6] スーパー超人大戦F[葉川柚介](2011/10/13 22:06)
[7] スーパー超人大戦F完結編[葉川柚介](2010/08/11 18:31)
[8] Fシリーズのネタ[葉川柚介](2010/08/11 20:33)
[10] スーパー超人大戦α[葉川柚介](2010/10/17 18:04)
[11] 第二次スーパー超人大戦α[葉川柚介](2010/10/17 18:12)
[12] 第三次スーパー超人大戦α[葉川柚介](2010/10/16 21:44)
[13] αシリーズのネタ[葉川柚介](2011/01/22 17:49)
[14] スーパー超人大戦A[葉川柚介](2011/01/22 17:50)
[15] スーパー超人大戦R[葉川柚介](2011/02/16 10:20)
[16] AとRのネタ[葉川柚介](2011/02/16 10:21)
[17] スーパー超人大戦D[葉川柚介](2011/03/08 21:05)
[18] スーパー超人大戦J[葉川柚介](2011/10/12 22:35)
[19] DとJのネタ[葉川柚介](2011/10/16 12:22)
[20] スーパー超人大戦W[葉川柚介](2011/10/24 21:59)
[21] スーパー超人大戦K[葉川柚介](2011/11/23 22:11)
[22] スーパー超人大戦L[葉川柚介](2011/12/31 21:42)
[23] W、K、Lのネタ[葉川柚介](2012/01/01 21:57)
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[20003] 【チラ裏から・完結】スーパー超人大戦【カオス】
Name: 葉川柚介◆9ddbfd91 ID:cae9ab50 次を表示する
Date: 2010/10/17 20:09
 最初に言っておく。
 俺はかーなーり、転生者だ。


 ……ああっ、ごめんごめん引かないで!
 いきなりこんなことを言ってごめんなさい。
 でも事実なんです。
 誰かバーボンを持ってきてくれ。

 
 俺の記憶にある限り、生まれてから二十年以上ごくごく平凡な人間として、魔法成功率ゼロな魔法使いの使い魔として召喚されたり、珪素生命の送り込んできた侵略兵器によって滅びかけた地球に平行世界の波を捕まえてクライマックスジャンプしたりすることもなく生きていたのに、気づいたら幼児になっていたんだよ。
 な、何を言ってるかわからねーと思うが以下略状態だ。


 とはいえ、前世でよく目にした転生物のように生まれた直後から前世の記憶と意識を持っていた、物を考える赤ん坊になったわけではない。
 しばらく成長して、それこそ物心が付くころになってようやく周りとの違和感に気が付いた程度の、なんら特殊な能力もない、ちょっとオタ知識が多いだけの普通の……はずの、うっすーい転生者だ。
 ごくごく当たり前にテレビのリモコンを操作して、日曜の朝早くから放送されている特撮番組を録画予約していたら両親にやたら驚かれたり、近所の子供と喧嘩になったときに完全論破したはいいものの相手には理解されず殴りつけられたり、親が買ってくれた絵本を読み終えたら今度は親が自分用に買ったミステリを読んでトリックにダメだししたりしたころになって、そういえば「こう」なる前のことも覚えているな、と自覚したしだいである。


 最初、そのことに気づいたときはそれはもう驚いた。自分がかつて何者だったのか、うっすらと覚えているものの、何が原因で死んだのかも覚えていないし、自分を生まれ変わらせた神的なものとも会った記憶がないのだから。
 まさに、どうしてこうなった。


 しかしまあそれはそれ。
 すぐに第二の人生を強くてニューゲームできるのだからと考え直し、生まれた家にふさわしいごくごく平凡な人間として育つことにした。
 元々勉強ができる方ではあったものの、特別天賦の才を持っていたわけでもないのだから、若いうちからそこそこ楽をしつつ勉強しつつ、気楽に生きていくのが良いだろう。
 平和が一番なのです。


 しかし、その際最大の懸念はこの世界。
 転生した以上、異世界に辿り着いている可能性も十分にある。
 元いた世界とは異なる歴史や法則があるかもしれないし、もしも何かの物語の世界であったりした場合は、物によると寿命がピンチでマッハになる。


 国際警察機構と謎の秘密結社BF団の戦いに巻き込まれたり、青かったり紫だったり赤だったりの巨大人造人間のパイロットにされたり、海賊もしくは海軍にあらずば人にあらずとばかりの大海賊時代に放り出されるかもしれないのだから。


 しかし幸いにして、俺が生まれ変わった世界は剣と魔法と不衛生が支配する中世ファンタジー世界でもなければ、銀河の歴史がまた一ページ刻まれるようなSF世界でも、全てを破壊し全てを繋ぎ戦わなければ生き残れない感じのバイク乗りが大戦する世界でもなく、前の人生と同じようなごくごく普通の世界で、しかも俺の生まれた国は日本であるとわかった。


 それを知るための過程で色々調べたところ、技術水準や基本的な歴史の流れも大まかなところは前の人生のときと変わらないらしい。
 日本は天皇が脈々と代を重ね、アメリカでは大統領が熱烈な指示を集め、そろそろ月や火星といった太陽系内のほかの天体へも人間が直接向かって実地調査の手が伸びようとしている、元と変わらない世界だった。


 ただ、上杉謙信やら織田信長といった有名どころの武将が女だったり、中国でかつてドキッ! 乙女だらけの三国志演戯があったらしかったり、戦国と三国それぞれの時代に現代日本人じみた名前の軍師やらカリスマに溢れた種馬が「天の御遣い」と呼ばれていたらしいことには軽く引いたりもしたが、きっとそんなことは誤差の範囲だ。
 範囲だったら範囲だ。
 三国志随一の美女であるチョウセンが筋肉ダルマだなんて、ソンナコトアルワケナイジャナイデスカ……。


 あと、現代に近くなっては、太正時代に栄華を極めた帝国歌劇団が大神歌劇団と名を変えて今も華やかなレビュウを行っていたり、数年前にアメリカで副大統領が米軍全てとともにクーデターを引き起こしたり、それを大統領が「特別なスーツ」を着込んで、たった一人で鎮圧したり、その大統領の口癖「レッツパァリィィィィィィ!」が全世界的な流行語になったりしたらしい。


 それと前後して、どこかの大学でコジマ博士なる人が莫大なエネルギーを得られる粒子を発見したという話や、火星探査を行ったヴァイキングからの映像に不細工で巨大なタコの化物みたいなやつと、気持ちの悪い殻ごと突撃するやつとかサソリみたいな形で要撃するやつとか針みたいな足でのしのし歩く巨大な要塞のような化物やらなにやらが戦っている様子があった、などという噂がまことしやかにささやかれたりもしたが、おおむねもといた世界と大差が無い。
 無いったら無い。


 日本では超能力を科学する学園都市と、世界樹と呼ばれる超でかい樹を擁する学園都市が生徒数と名声で覇を競っていたり、悪の秘密結社の存在と、それと戦う改造人間達にまつわる都市伝説が跳梁跋扈していたりもするが、驚くほどのことでは無いだろう。
 テレビでは19人姉妹の長女であると噂される美人お天気キャスターが天気予報を伝え、毎年行われる全国中学生サッカー大会、通称フットボールフロンティアの中継がスタンドバトルじみた必殺技を駆使した激しい試合の様子を流し、デュエルモンスターズという全世界的に大人気なカードゲームのプロリーグの中継番組が高視聴率を獲得したりしているが、いたって平和である。
 平和である。

 まあ、もとの世界から見たら多少すごい事件が起きているような気がしないでもない。
 空の上のほうにある観測不可能な円形の領域が存在して地球上をうろうろしていたのが、最近になって空美町なるどっかの田舎町の上空でぴたりと止まっているらしいかったり、数年前にエジプトでアメリカの上院議員がなにを思ったか自動車で歩道を爆走し多数の犠牲者を出したり、三宅島の火山の中に恐竜か何かのような形をした巨大な影が確認されたとニュースが伝えたりとか。


 さらに日本の外に目を向けてみれば、アメリカに宇宙から人型の虫のような姿をした侵略者が現れ、世界の主要都市に向かって巨大な黒いタマを転がしたものの、ホワイトハウスに向かったタマを大統領が例のクーデター事件の際に超巨大戦車にかましたジャイアントスイングでぶっ飛ばしたり、なんか知らないうちに本拠地が崩壊して、それを大統領と同じくらいの大きさの白いロボットがやったという噂が出ていたり、ニューヨークに巨大なイグアナが上陸して破壊の限りを尽くそうとしていたのを大統領が尻尾をつかんで例のジャイアントスイングでぶっ飛ばしたり。


 そんな情報が、家で取っている東西新聞と帝都新聞、さらには両親が趣味で購読しているモバイルニュース「OREジャーナル」に書いてあった。


 ……時々、この世界は決して普通でもなんでもないとか、とんでもないカオスじゃないかと思うことがなくもない。


 と、ともあれ、世界の危機に相当するような事件は今のところ起きていないし、もし仮に起きたとしてもどこぞの大統領がカップラーメンができるより早く片付けてくれそうな気もするから、ある意味前の世界よりも安全だといえる。
 安全だったら安全だ。
 せめて俺の回りは安全だ。
 



「そう思っていた時期が、俺にもありました……」
「ど、どうしたんだ?」


 今俺が生きるこの世界を思い、深い深ーい溜息をついている俺に声をかけてきたのは、友人の一人だ。


 つんつんと跳ねた髪の下に明るい笑顔を絶やさない熱血漢。
 学ランの下に着込んだシャツのセンスは常にアヤシイこいつの名前は、武藤カズキという。


「どこか具合でも悪いの?」
「だったら無理しない方がいいぞ」


 今は学校も終わった放課後であり、家の近所の喫茶店で友人連合に誘われてコーヒーと菓子などつついている最中だ。
 近隣にその名の知れた店でかなり繁盛しているのだが、店主一家とちょっとした縁があるために良心価格で色々提供してもらっている。
 ちなみにこの店の名は翠屋。
 さっき声をかけてきた二人は、この店にコーヒー豆を分けにきている、隣町……のようなところにある喫茶店、ミルクディッパーの経営者の弟で手伝いをしている野上良太郎と、その店でバイトをしている衛宮士郎である。


「大丈夫? 私、お水持ってくるの!」
「あ、ああ大丈夫大丈夫。全然平気だから!」


 そして今心配そうに俺の顔を覗き込んできた小さな少女は、翠屋を経営する夫婦の末娘である、高町なのはちゃんである。


「うわっ、これおいしい! ねえねえりんちゃん、これ食べてみなよ!」
「ああもうのぞみっ! もうちょっと落ち着いて食べなさい、他のお客さんの迷惑でしょ!?」


 何やら近くの席で女子中学生らしき少女たちがかしましくお茶しているのが見える。
 どこかで聞いたことのある名前のような気もするが、まあ気にするだけ無駄だろう。
 今までの経験から言って、そういう場合はたいていあとで関わることになるのだ。


「ねえねえもも姉、ここが翠屋さん?」
「そうよ、ゆりちゃんがすっごくおいしいお店だって教えてくれたの」


 高校生くらいの女の子と、その妹らしい中学生くらいの女の子が新しい客としてやってきた。
 二人ともやたらと美人だ。


 にわかに賑やかになる翠屋の店内。
 明るい内装とそれにふさわしい客の笑顔が満ちる、とてもよい店だと言えるだろう。


 だが。


 ……とっくにお気付きでありましょう。
 この世界、色々混じっているんです。




 このことに気付いたのは、自分が転生した人間だと自覚して割とすぐのことだった。


 なにせ、俺の住んでいる市の名前が冬木市であったのだから。
 幸い家は深山町にあったので大災害に巻き込まれることこそなかったが、当時はそれはもう町中大騒ぎだった。
 災害による被災者が溢れかえったことは勿論のこと、救助活動のため、設立されたばかりの世界消防庁から特別救助部隊「レスキューフォース」が派遣されるわ、その後この事件が世界消防庁長官である本郷猛士から世界最初の超災害認定されるわ、救助された被災者が口々に「緑のマスクに赤い複眼の人がレスキュー隊より先に助けてくれた」とかの噂が立つわ、思い返すだけでも頭が痛くなる。


 その後も、新たにコンセプトをエコとして町の復興が行われて街の至る所に風車が立ち並び、新都という名前と並んで風都という通称が使われたり、それに伴って近隣の学校の統廃合が行われ、穂群原学園、聖祥大とその付属各校、銀成学園高校、サンクルミエール学園、御崎高校が一つにまとめられ、軽く学園群と呼べる規模になった。


 数年前に翠屋の店主である高町のほうの士郎さんが大怪我をして倒れてしまい、一人店に残されたなのはちゃんを元気づけようと同級生のカズキや士郎や良太郎先輩としょっちゅう遊びに来たり、そのとき士郎さんとその事件の時一緒に仕事をしていて、この人がいなければ死んでいただろうと桃子さんに紹介されたやたらとハードボイルドなおやっさんと知り合いになったりもした。


 そのおやっさんに誘われておやっさんが所長を務めているという鳴海探偵事務所に遊びに行ったらチンピラ一歩手前でおやっさん曰く「まだまだ帽子の似合わない半人前」に絡まれたり、そいつと良太郎先輩の家でもあるミルクディッパーで出くわしたりもした。


 ……転生してすぐ、平和な人生を望んだのも今は昔。
 1年前に鳴海探偵事務所のおやっさんが殉職し、良太郎先輩の姉である愛理さんの婚約者であった桜井侑斗さんが行方不明になり、冬木市の大災害が10年前のこととなり、カズキの妹のまひろちゃんが銀成高校に入学し、なのはちゃんが小学三年生となった今、何かが起こる。
 そして、そんな彼ら彼女らと縁のある俺がそれらの事件に巻き込まれないはずもない。


 ……誰か助けてええええええええええええ!?




 そして、次々と出会う、本来ならば交わらないはずだった人たち。

「お前たち、どうして因果孤立空間である封絶の中でも動けるの」
「え、ど、どうしてって言われても……」
「きっと、良太郎とあたしは特異点だから。時間を改変する事の影響は受けないのよ」
「え、じゃあなのははどうしてなの?」
「なのはのほうは、レイジングハートのおかげだよ。この封絶っていうのは封時結界とよく似てるから」


 予想外のところからつながる、奇妙な縁。

「パピ! ヨン!」
「うわー、かっこいい!」
「確かに、プリキュアのみんなみたいだな、蝶野!」
「じゃあ、あの人も合わせてプリキュア6になるのかな、モモタロス?」
「や め て !!!」×のぞみ、カズキ、良太郎以外全員


 つながらないはずだった力をつなげ、真実を追う。

「闇の書、か。興味深い、検索を開始しよう。ユーノ、手伝ってくれ」
「はい、検索魔法と同じ要領でいいんですよね」
「大丈夫かしら、遠坂の情報網でも手に入れられなかった情報よ? 鳴海のおじさまならわからないけど、さすがにフィリップ君とユーノ君でも……」
「なあに、心配すんなって遠坂のお嬢さん。この俺、ハードボイルド探偵、左翔太郎とフィリップにかかればこんな程度ちょろいもんだぜ」


 なればこそ、得られる力がある。

「ごめんなさい、デンライナーは確かに時を越えてイマジンを追いかけられるけど、この乗車券を持った人でないと乗れないの」
「……ひょっとして、これのことかしら。遠坂の魔術的な始祖である、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが残した物の中の一つなのだけど」
「これはっ……! 期限、人数無制限の親友チケット!? チャーハンの上でオーナーと腕を組んでるこの人がゼルレッチさん!?」


 だからこそ、出会ってしまった物もいる。

「ベルカの騎士と互角だと!? 魔導師、貴様何者だ!?」
「わ、私は……」
「ふっふっふ、私こそかのキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが管理世界の魔法技術に触れて作ったはいいものの、ソッコーで準ロストロギア認定されて遠坂家の宝箱の中に放りこまれたカートリッジシステム搭載愉快型インテリジェントデバイス、ルビーステッキ! そして彼女こそ(不本意ですが)私の主、愛の魔法少女カレイドルビーなのですっ!」


 仲間だけでなく、戦ったものとすら絆を結ぶため。

「なのはちゃんがこんなに言ってるのに、話も聞いて上げないなんて……っ! 私、堪忍袋の緒が、切れましたー!」
「……それでも、私にはやるべきことがあるの。いくよ、バルディッシュ!」
「なんという魔法少女バトル! そして声かぶり! こうしてはいられません、行きますよイリヤさん! いいえ、今は違いましたね、いきますよプリズ魔イリヤ!」
「いやああああああ!」
「ちょっ、なにやってんのよルビー!?」
「すみません凛さん、やはり魔法少女はローティーンこそが至高! 20も近くなって魔法少女を名乗るなんて許されないのです!」
「……なんでだろう。すっごくムカつくの」


 全ての力を一つにまとめ。

「くっ、このままじゃまずいぞ、良太郎!」
「それでもがんばらなきゃ、モモタロス」
「くそっ、せめてウラタロスたちもいれば……」
「任せてください!」
「その声は、ライダー!? どうしてデンライナーに!?」
「私もっ、仮面ライダーです!」


 「願い」を叶える物語が、始まろうとしていた。


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 カッとしてやってしまいました、今は反省しています。
 でも、こういう人間がやるスパロボ的なゲーム出ないもんでしょうか。


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