旅行二日目です。今日は管理局の本局の方に見学に行く事になっています。
そんな簡単に見学なんて行って良いのかと疑問に思いましたが、管理局でそれなりに偉い位置に居るアースラの艦長さん、もといリンディさんが何とかしたそうです。
プレシアさんも本局で働いた事があるみたいですし、その関係で許可が出たのではないのでしょうか。そう簡単に入れたら犯罪者もやってきそうですしね。
そうそう、昨日プレシアさん達が地上本部に交渉に行っていましたが、検討してもらえる事になったらしいです。
質量兵器がどうとかコストがどうとか色々と突っ込まれたそうですが、最終的には結構乗り気だったらしいので希望はあるらしいです。
上手くいけば管理外世界の企業が次元世界で一番有名な会社になるかもしれませんね。自動人形の販売なんてフィクションでも大抵物凄い企業になりますし。
というか、もしかしたら管理外世界じゃ無くなるかもしれませんね。魔法が無いとはいえそれ以外では他の世界と比べても妙な事になっていますし。
「ところで本局には何処から行くんでしょうか?」
「最初に皆で来たトランスポートや。個人やったら次元転送で行けなくも無いんやけど、今回は団体やからな」
「杏ちゃんに魔改造されたはやてちゃんなら魔法で皆送れそうな気が・・・」
「・・・いや、出来ん訳じゃ無いけど、そんな事をしたら本局の職員さんにドン引きされそうや・・・」
それはそうでしょうね。ユニとユニゾン出来る様になってから魔法の練習を始めたのでわかりますが、はやてさんは今の状態でもドン引きされかねない戦力を保有してますし。
未だにバリアジャケットとチェーンバインドしか使えない私とは魔力量でも才能でも大違いです。
なのはさんとフェイトさんも結構とんでもないですけど、やはりはやてさん・・・いえ、HAYATEさん程ではありません。
まあなのはさんとフェイトさんは魔法を使う仕事をする気はあまり無いみたいですし、最近は魔法の練習もたまにする程度になっているので現役の管理局員に敵わないのは当たり前なんですけどね。
現役に通用する魔法といったら、飛行魔法くらいでしょうか。なのはさんは空を飛ぶのが好きみたいですしね。
「本局に行ったら守護騎士の皆も居るのよね?」
「そやで。みんな仕事を頑張っとる筈や」
「仕事?じゃあ忙しいのかな?」
「休憩時間か何かあるでしょうし、顔を見せるくらいは出来ると思うわよ」
守護騎士の皆さんとは結構久々に会うんですよね・・・はやてさんのデバイスでもあるリインフォースさんとはそれなりに会ってますけど、他の方はそんなに会ってないんですよね。
仕事が忙しいみたいですし、疲れが取れやすい様に改造してあげましょうか?
そんな訳で本局に到着しました。トランスポートから出ると、なんとリンディさんがお出迎えしてくれました。
それぞれお久しぶりやら初めましてやらと挨拶を交わし、リンディさん自ら本局の案内をしてくれるという事なのでそれに着いていく事になりました。
「仕事は大丈夫なんですか?」
「問題無いわ。それに新しく局員になってくれるかもしれない子達の案内も、ある意味仕事よ?」
「勧誘するとは思っていたけれど、随分と直球ね・・・」
「誤魔化しても仕方が無いもの。それに勧誘しておいて何だけれど、まず入る気が無いってわかってるしね」
「にゃはは・・・その通りです」
「母さんが働いてるから少し興味はあるけど、他にやりたい事があるし・・・」
「私は管理局よりもっと自由な所で好き勝手研究したいからねー」
アリシアちゃんは自重してください。
「自重しないあんたが他人に自重を促すのはどうなのかしらね」
「それはそれ、これはこれです」
「ふふっ、杏さんは相変わらずなのね」
相変わらずとか言われてしまいました。まあそんな事はどうでもいいので、さっさと見て回りましょう。
そういえば久々にアースラさんとお話したいですけど、出来るんでしょうかね?