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No.19301の一覧
[0] コードギアス  円卓のルルーシュ 【長編 本編再構成】[宿木](2011/04/27 20:19)
[1] コードギアス  円卓のルルーシュ 序・中[宿木](2010/06/05 21:32)
[2] コードギアス  円卓のルルーシュ 序・下[宿木](2010/06/12 19:04)
[3] 第一章『エリア11』篇 その①[宿木](2011/03/01 14:40)
[4] 第一章『エリア11』篇 その②[宿木](2011/03/01 14:40)
[5] 第一章『エリア11』篇 その③[宿木](2011/05/05 00:21)
[6] 第一章『エリア11』篇 その④[宿木](2011/04/27 15:17)
[7] 第一章『エリア11』篇 その⑤[宿木](2011/05/02 00:22)
[8] 第一章『エリア11』篇 その⑥[宿木](2011/05/05 00:50)
[9] 第一章『エリア11』篇 その⑦[宿木](2011/05/09 00:43)
[10] 第一章『エリア11』篇 その⑧(上)[宿木](2011/05/11 23:41)
[11] 第一章『エリア11』篇 その⑧(下)[宿木](2011/05/15 15:50)
[12] 第一章『エリア11』篇 その⑨[宿木](2011/05/21 21:21)
[13] 第一章『エリア11』篇 その⑩[宿木](2011/05/30 01:50)
[14] 第一章『エリア11』篇 その⑪[宿木](2011/06/04 14:42)
[15] 第一章『エリア11』篇 その⑫(上)[宿木](2011/08/18 22:10)
[16] 第一章『エリア11』篇 その⑫(下)[宿木](2011/11/21 23:58)
[17] 第一章『エリア11』篇 その⑬[宿木](2012/06/04 22:47)
[18] 第一章『エリア11』篇 その⑭[宿木](2012/08/18 02:43)
[19] 第一章『エリア11』編 その⑮[宿木](2012/10/28 22:25)
[20] 第一章『エリア11』編 その⑯(NEW!!)[宿木](2012/10/28 22:35)
[21] おまけ KMF及び機体解説[宿木](2011/05/21 22:55)
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[19301] 第一章『エリア11』篇 その④
Name: 宿木◆442ac105 ID:21a4a538 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/04/27 15:17



 コードギアス 円卓のルルーシュ 第一章『エリア11』編 その④




 陸軍における軍事演習は、一個普通科連隊に各種職業部隊を併合し、師団的な役目を果たせる状態で行われる事が多い。
 人員数こそ本物の師団(一万人から二万人)に遠く及ばないが、それでも大群である事は確かだ。

 「中々、壮観な光景だな」

 「そうでしょう」

 ルルーシュの言葉に、自慢げに告げるカラレス。まあ、気持ちは分からなくもない。
 トウキョウ租界に努めるブリタニア軍人だけに絞っても三千人。ナイトメアフレームの数も百以上。それら全てが彼の一声で動き、命じられるままに行動するとなれば、天狗にもなる。
 権力は人を変えるという良い見本だ。

 「……それで? 総督。貴方は何故、この場に居る?」

 「何故とは、おかしな事を聞きますな」

 言うまでも有りません、という態度で、彼は言う。

 「何かあった時の為、私が備えているのは当然ではないですか」

 いけしゃあしゃあと、という言葉をルルーシュは呑み込んだ。
 ルルーシュとアーニャが現在、皇帝から受けている命令は、大雑把に言えばこうだ。

 『エリア11の総督と協力し、抵抗勢力を排除せよ』。

 この「協力して」という部分と「排除する」という部分が、大きな意味を持つ。
 皇帝の命令は絶対だ。もしもこれが『総督の指揮下で』と言われていた場合、例え理不尽でも一応はカラレスの指示に従わざるを得ない。嫌だと跳ね付けるならば、相応の理屈を引っ張り出す必要がある。

 だから、「協力して」。

 要するに『この行動は、全てエリア11の為である』という理論を展開すれば、ルルーシュとアーニャはある程度、自由に行動する事が出来るという事だ。皇帝のさり気ない思いやりだろう。

 だが、しかし。
 後ろ暗い物を持つ連中には、その行動は当然、面白くない。
 ラウンズに好き勝手に動かれて、痛い腹を探られ、権力の座から引き剥がされる事を恐れている。

 (……要は牽制だ)

 この場に総督が同席していた場合、ルルーシュは、彼を無碍には出来ない。軍の全権を握れないのだ。
 自分の干渉が多い代わりに、相手からの干渉も多い。曖昧な命令のメリットとデメリットだろう。
 越権行為と言われない為にも、ラインを見極める必要がある。

 「軍団に司令官が複数いると混乱する。……演習に不測の事態が起きた場合、指揮権はどうする」

 「互いに半数で良いのではないですか?」

 「……本気か?」

 「自信がありませんか?」

 天下のラウンズに向かって随分と礼を欠いた質問だ。だが、まあ良い。こういう輩の嫌味に逐一反応していたら日が暮れる。
 軍隊は階層だ。頭が多いと下は混乱する。この場に、自分やカラレス以上の権力者がいるならば、折衷も有りだろう。だが、この場の最高指揮官は自分とカラレスだけ。
 妥協で言っているが、自分に自軍を任せたくない、そんな思惑がまる見えだ。

 「逆だ、総督。……貴方が私以上に、上手に指揮が行えるつもりか?」

 「これでも今まで、この地を治めてまいりました」

 答えになっていない。
 だが、この分では多分、全軍の指揮を自分に取らせる事はないだろう。

 「…………」

 カラレスの態度に、はっきりと機嫌が傾くのが分かった。

 (……治めて、か)

 どうせ弾圧と差別を助長させてきたのだろう。それは統治ではなく支配だ。
 この男に武力を持たせた場合の使用方法は、手に取るほど分かる。
 どうせ権力と性能と資金を傘に来ただけの、無意味な戦いをしてきたに違いない。

 (……この男の理不尽な命令で、旧日本人が何人死んだか、要調査だな)

 先の皇帝の命令を、思い出す。

 「協力」と並んで告げられた「排除する」という言葉。過激なブリタニア軍人の思考では、排除と殺害が等しく結ばれてしまうが、ルルーシュは違う。
 抵抗勢力が抵抗勢力ではない、エリアの治安を脅かす事のない存在になれば良い。それを懐柔策と取るか、妥協策と取るか、あるいは彼らの力で勝ち取った物だと思わせるか。
 その辺はルルーシュの腕の見せ所だろうか。

 (攻める方も、攻められた方も、力での解決方法、か)

 上に立つ物の原則は、鞭だけでなく飴も与える事だ。不満を貯め込ませないのも、統治者の腕だ。
 エリア成立から七年以上が経過した今尚も、この土地が衛星エリアではなく矯正エリアである理由。それは、抵抗活動が盛んだからではない。彼らの活動を助長させる要素が溢れているからだ。

 (……国是を大声で否定する訳にもいかないし。困ったものだ)

 ルルーシュ自身、国是が間違っている事を承知の上で、最大限に利用している以上、何も言えない。
 棚に上げて色々と文句を言うほど、子供ではない。
 ないが、この土地の人間にも言いたい事はある。

 国を奪われた人間が怨み、祖国の復興を求めるのは当然の事。しかし民間人を巻き込むやり方は愚行だ。形振り構っていられない、という側面もあるのだろうが、少しは矜持を持ってほしい物である。
 少なくとも。仮にルルーシュが抵抗勢力側に味方をするならば、無意味な攻撃はしない。世論を味方につける位に、劇的な活動を行って注目の的になる、くらいはする。絶対に。

 「…………」

 そんな事を考えながら、ルルーシュはG-1ベースの指令室にいる。
 中央の大型画面にはシンジュクゲットーから演習場までの地図が表示されている。
 地図上には行動中の戦力が三角形のユニットとして示され、進行方向や陣形も明白だ。

 先の会話を信じるならば、この中の半分が総督の指揮下。残った半分がルルーシュの指揮下だ。

 (……アーニャとの連絡を、密にするか)

 無能な味方は敵以上に脅威になる。
 ならばせめて、有用な駒は生かさなければならない。現場のアーニャ、それにジェレミア。二人との連携をしっかりとれば、大抵の状況には対応できるだろう。

 いよいよ砲弾が飛び交い始めた演習風景を眺めながら、ルルーシュは気持ちを切り替える様に、大きく息を吐いた。




     ●




 陸軍に限らず、軍事演習は、大体が武器、それも重火器の取り扱いが多い。

 目標を照準に合わせ、砲弾を放ち、直撃させる。その一連の行動の後に残るのは、無残なスクラップだ。これが戦場ならば一緒に挽肉も量産されるのだが、今は演習。無人機や廃棄処分寸前のガラクタが得物になっている。

 ドン、と空気を震わせて弾が飛ぶ。
 それは、数百メートル離れた古びたグラスゴーに着弾して、盛大な爆音と共に燃え上がった。

 「……今のところは、異常無し」

 アーニャとジェレミアのナイトメアが並んで見守る中、再度、遠くに標的が置かれる。

 整列したナイトメアが入れ替わり、別の騎士が銃口を向ける。
 今度の弾丸は、目標の手前数メートルの所に落下した。外れだ。
 そして、射手も的も、流れるような動きで交換される。

 「……ジェレミア。練習した?」

 その動きは、一般兵としては中々の速さだ。大きなミスも無い。
 現場で同じ動きが出来れば、合格点を上げられるだろうか。

 『特別にはしておりません。ですが、日々の訓練は厳しめにしております』

 「……そう」

 ジェレミアのいう“厳しめ”の基準は知らないが、派閥への教育はしっかりとしているようだった。

 KMFは非常に期待が大きい兵器だが、人力に代わるには足りない部分が多い。そもそも二足歩行で立ち、倒れずに移動し、重火器を取り扱う。人間が普通に行うこれらの基本行動すらも、機械で実現するには難しいからだ。
 近年、技術が急激に向上し、FCC(Flight Control Computer)や自動命中補正の適用、軽量化や小型化が進んで、それでやっと陸戦兵器として成立している。

 事実、初めてナイトメアフレームが実戦投入された七年前の『極東事変』。
 あの頃はまだ、機体性能は戦車と同程度だったらしいのだから、技術の進歩は凄いものだ。

 「……そう言えば」

 砲撃が一段落し、再度の標的が変わる。
 今度は自動操縦機能を付けられた移動型目標の撃破だ。難易度は当然、上がる。
 その合間を見計らって、アーニャはジェレミアに尋ねた。

 「あの残骸は、どうなる?」

 『アレですか? 一端、専用の倉庫に回収され、記録を付けられます。誰が、どの程度の損耗を与えたか。破片が飛び散るので完全ではありませんが、大体の状況を計測し、訓練後に各員に伝えられます』

 自分の技術を、記録として客観的に見れた方が、己の向上に繋がる、と言う事らしい。
 余りにも記録が奮わない場合は、各小隊長からの指導や、一定期間の補習も実施するのだそうだ。

 「……ふーん」

 帝国軍は資金から機体性能まで、ほぼ完全にエリア11の保有武力を大きく上回っている。
 だが、その事実の上で胡坐をかくのがカラレスで、精進を重ねるのがジェレミアなのだろう。
 優越感に囚われず、客観性を失わない。皇族や自分より格上の存在への思い入れが強くて、つい暴走する事もあるが、基本は優秀な軍人なのだ。オレンジ郷は。

 『アールストレイム卿も行いますか?』

 「……やめとく。射撃は苦手」

 アーニャの機体コンセプトは火力だ。ラウンズの中でも、最も一対多数の戦いに優れている。
 小さな相手に狙いをつけるのではなく、グループごと纏めて薙ぎ払う。装填しているのは爆発弾や炸裂弾だから、狙いがアバウトでも撃墜出来るという、これまた極端な機体だ。
 そうでしたな、返ってきた言葉に、頷く。

 「そういうのはモニカに頼むべき」

 射撃という一点に置いて、ラウンズの十二席ことモニカ・クロシェフスキーに勝る者はいない。
 KMFでキロ単位の精密射撃を行える、別の意味での変態だ。

 『そう、ですな。……本国に帰宅出来た時、縁があったらお伺い出来るかも知れません』

 「ん」

 動体射撃は、六割くらいの命中率で進んでいる。始まってそろそろ三十分だが、まだ異常はない。

 今二人がいる演習現場は、シンジュクゲットーと租界の中間ぐらいの場所だ。七年前までは、日本陸軍の市ヶ谷駐屯地が設置されていた場所らしい。
 本土決戦で、基地機能が移転し放棄され、ブリタニア軍が接収。荒廃した周辺地域を利用して大規模演習場にしたそうである。最も、土地区分や周辺住民についての手続きは適当極まりないらしいが。

 「…………」

 『アールストレイム卿?』

 「ジェレミア。さっきの話に戻る。残骸回収や、演習に使用する備品は? 何処の部署?」

 『兵站ですか? それならば、基本は後方支援部隊。……もっと言えば、参謀本部ですが』

 「…………」

 参謀本部、と頭の中に言葉を刻み込む。
 アーニャの勘が告げていた。

 (……怪しい)

 ジェレミアは、忠君愛国の化身のような男だ。矜持が高く、誇りを持っている。高潔な軍人であれ、という教えの通り、腐敗と屈辱を嫌っている。そして周囲もそうやって導いている。
 ブリタニアに不利益を齎す者を、ジェレミアは性格的に許せない筈だ。身内にいたら最悪、粛清するだろう。しかし今まで実行した事はない。

 となると政庁内の不穏分子は二種類しかない。ジェレミアが分からない位、レベルの低い人間か。その逆に――――ジェレミアが違うと“思い込める”程に、高い階級に付く人間だ。
 後方支援物資を監督する人間ならば、抵抗勢力に横流しをして取引を行えるかも――――。

 そこまで、考えた、時だった。




 ドオ……ン、という、機体の中からでも感じられる程に大きな、空を震わせる響きがした。

 「――――!」

 機体ごと、大きく振り向く。

 空に大きな、黒煙が立ち上っていた。




 『っ……! 総員、冷静になれ! 指示があるまで待機しろ!』

 咄嗟に指示を出し、混乱を収めるジェレミア。それを耳で聞きながら、アーニャは先程までの思考を保存して脳裏から消し、一瞬で戦闘態勢に移行する。

 (……何?)

 爆発だ。威力は相当のものだ。破壊された家の残骸が蒼い空からゆっくりと落下して、落下。地面に落ちる光景のみ、廃墟の群れに遮られて見えない。
 黒煙はゲットー西側のシズオカ方面から立ち昇っている。火災の様子は分からない。だが間違いなくゲットー内に、被害が出た。

 (何で?)

 考える必要すらない。前々から懸念されていた、軍事演習中を狙ったテロ行為。
 こんなに戦力が揃っている時に攻撃を仕掛ける。普通に考えれば愚策だが、ルルーシュが言うには『発生した方が、都合の良い人間もいるんだろう』との事だ。租界や政庁内部の一部が、資金や武器の援助をして発破をかけたのだろう。

 緊急通信が入る。
 個人の通信ではない。演習中の全軍に対する、ルルーシュの声明だった。

 『総員、訓練を一時中断しろ』

 緊張感ある声で、矢継ぎ早に指示が出される。

 『ゲットー内で爆発が発生。現在、詳細を調査中だ。演習中の全軍はゴッドバルド伯の元、次の指示を待て』

 そう言って、共通回線が遮断され、今度は秘匿回線に連絡が入る。
 ジェレミアが懸ける号令を片方で聞きながら、アーニャは切り替えた。

 『アーニャ、見えたな?』

 おそらく移動中なのだろう。規則正しい足音と、周囲の何者かが走りまわる音が聞こえている。改造した携帯電話からナイトメアの秘匿回線に繋げるという、離れ業をしているらしい。

 「見えた」

 『現在、総督の部下が状況を確認している。が、……爆発の規模、状態から見るに、事故では無い。作為的な物だ。抵抗勢力の可能性も十分にある』

 「分かった。それで?」

 ゲットーが戦場になる可能性は分かっている。
 ルルーシュが連絡を入れるという事は、それ以上の何かが有るのだろう。

 『これは俺の勘だが。……グロースターの装備を軽くしろ。最悪、ハーケンと小銃だけで構わない』

 「……本気?」

 『本気だ。それとジェレミアにも伝えるが、深追いをするな。……相手が本気ならばきっと、そろそろ』




 次の爆発が、という言葉と。

 ほぼ同時に。

 天まで届きそうな轟音が、走っていた。




 『……この通り。爆発が起きた。――時間差で被害を大きくする常道だな』

 軽い舌打ちと共に、ルルーシュの足音が速くなる。カンカン、と金属の階段を上る音がして、同時に何かが開く音。どうやら格納庫で乗り込む所らしい。

 注意を引き、相手が近寄って来た所で再度の爆発。
 これは、いよいよもって人為的だ。事故で、こうもタイミング良く連続して爆発が起きる筈が無い。

 『俺も今からミストレスで出る。――――演習の現場はジェレミアと純血派に任せて、アーニャ。お前は先行して欲しい。身の安全と民間人の保護を最優先。抵抗勢力の撃破は考えるな。――――後はお前の、現場の判断に任せる』

 G-1ベース内に置かれているミストレスまで、指令室から歩いて一分弱。
 その一分を無駄にしない所がルルーシュだ。

 「……了解」

 頷き、そしてグロースターのカスタム機を、動かす。

 左肩のランチャーを外し、反対側の対空ミサイルも外し、両腕を覆うスタントンファーも外す。
 背負った迫撃砲と、左腰元のケイオス爆雷。機体前面に張り付けられた炸裂装甲に、手に握ったKMF専用大型ランスも全部外す。
 申し訳程度に残ったのは、胸両脇に設置されたスラッシュハーケンと、左腰の二丁のアサルトライフルだけだ。

 「……これで、軽い」

 機体の調子を確かめるように、軽く飛ぶ。NMFでの跳躍は高度な技術を必要とするが、事も無げに。体が一気に軽くなった事を喜んだのか、機体が大きく震えた。
 先と比べると心許ないにも程がある。だが弾切れさえ注意すれば、大丈夫だろう。

 アーニャの趣味には反するが、ルルーシュの戦場での勘は、良く当たる。従っておいた方が良い。

 「……それじゃあ、ジェレミア。私は先に行く」

 『は。――――お気をつけて』

 「ん」

 軽い返事をして。
 アーニャは、思い切りアクセルを踏み込んだ。




 「……アーニャ・アールストレイム。作戦開始」




 一瞬、停滞するかのように、機体が緩慢になった。
 爆発的加速の寸前の、溜めの間だ。

 アーニャのグロースターは特殊だ。火力も当然だが、その火力を保有していても、どんな重武装でも、通常の稼働を殺さない事を目指されている。瞬発力こそ低いが、重武装でも普通のNMF並みの運動性能がある。

 そして、今、重武装を捨てた。
 其れはつまり、有り余るという事だ。
 過剰ともいえる程の、馬力が。

 そして。

 ギュイイイイイイイッ!! ――――と、ランドスピナーが、火花と共に、土煙を上げる。
 両足が震え、パイロットブロックにまで、弾かれる直前のような“撓み”が、押し寄せる。

 大火力の戦いしか、出来ない訳ではない。
 自分が最も得意とする戦法と言うだけの話だ。

 「……行く」

 次の瞬間。
 グロースターは、機体の限界速度でシンジュクゲットーに飛び込んで行った。




     ●




 数分前、G-1ベースの中は騒然となっていた。

 本当に軍の演習中に活発に攻勢を仕掛けてくる、とは誰も信じていなかったのだ。
 ジェレミアが予想し、来訪して二日のルルーシュすらも懸念し、忠告をしておいたというのに。

 (……過信のしすぎだな)

 内心で、ルルーシュは吐き捨てた。
 権力者故の奢り、だろう。自分達がこんなに強いのだから襲ってくる筈はない、という楽観論だ。

 この指令室の中に居る人間は、誰も優秀だ。だが、優秀であっても有能ではない。学校の成績はさぞかし良かったのかもしれないが、軍人としては最悪だ。
 ブリタニア軍の技術が優秀だからと言って、それで勝てる筈も無い。勝利とは、技術も含めた全ての要素の積み重ねの上に成り立つ物である事を、知らないのだ。

 (……場所を移すか)

 おそらく室内の人間には、本当に叩き上げの軍人は殆どいるまい。僅かな時間だが十分だった。
 名門の下級貴族や、カラレスの利権に寄生して生きる、形だけの軍人ばかりだ。マニュアル通りの仕事は出来ても突発的対応能力は低い。

 ルルーシュならばこんな人選はしない。有能で有ることを第一に考える。だが、昨日今日来たばかりのラウンズがG-1ベースの人選に口は出せないし、自分が関わらない総督の要求を却下は無理だ。

 (自軍の被害を減らす事を、最優先に)

 下手をすると、攻撃より身内の敵で被害が大きくなる。

 権力者は保身傾向が強い。だから周囲を身内や信頼が置ける部下で固める。
 それだけならばまだしも、正論を認めない傾向まである。自分が正義と思い込んだ人間には、どんな言葉も通じない。むしろ目障りとされて移動させられる。

 殴り飛ばして言ってやりたい。貴族の特権は、我儘を言う事じゃないんだ、と。

 (……愚痴を言っても、始まらないな)

 「総督。私はミストレスで出る。――――後は好きにしろ」

 これ以後の指揮の責任は取るつもりはない。
 目の前の情報を自分のノートパソコンに転送するように設定し、ルルーシュは立ち上がった。

 この場の人間を、一言で表すと簡単だ。
 カラレスの命令は忠実に実行するが、自分で考えて実行する能力が無い人形である。

 その上、自分で考える事をしない。
 背後に居る権力者に命令されたから、という免罪符で身勝手に振舞う、愚か者ばかりだ。
 軍人が上司に従うのは当然だが、唯々諾々としか従えない人間は、無能だ。

 そんな中、恐る恐る、といった様子で通信係から声が上がる。

 「あの、ゲットー監視の部隊から連絡です。シンジュクJCT付近で大型輸送車の事故があったらしいんですが……」

 「放っておけ! 今はゲットー内部のテロリストへの対処が最優先だ!」

 律義な青年士官に怒鳴りつけ、カラレスは統括する自軍に指示を出す。
 因みに、まだ爆発の詳細も分かっていない。軽挙妄動も良い所だ。
 確かに、ルルーシュもテロではないかと思っている。だが、確認できていない以上、確定事項として告げてはいけない。間違った情報は不要な混乱を生む。

 「ゲットー内部の不穏分子を粛清! 発砲を許可する! 容赦するな!」

 その指示自体は――――まあ、決して正しくはないが、間違ってもいない。
 だが、忠実なだけの配下の暴走を食い止める気は、ないらしい。
 どさくさにまぎれて、無関係の日本人が死んでも、この男は構わないのだろう。

 (……民間の被害を許容するか)

 そんな態度だから、一向に抵抗活動が収まらないんだ。
 咄嗟に口を挟もうとしたルルーシュだが、状況を判断して、止める。まずは自機に乗り込まなければ。

 「……お前。情報をミストレスに送っておけ。出来る範囲で対処する」

 小声で伝えて、ルルーシュは指令室を出た。

 あの青年士官は、まだ見所がある。
 カラレスを更迭すれば、その取り巻きも一蹴されるだろう。その前に、優秀な人間は確保しておきたい。
 些細な事だ。だが、小さな気遣いで駒が手に入るならば、その気遣いは未来への大きな投資だろう。

 そう考えて、ルルーシュは懐から携帯電話を取り出した。
 ますは、ジェレミアとアーニャに連絡を入れなければ。




 始動キーを差し込むと、ランプが明滅し、機体に命が入った。

 コアルミナスが回り初め、ユグドラシルドライブがエネルギーを生み、騎士馬が息を荒げていく。

 片手でノートパソコンを機体に固定・直結させ、G-1ベースの情報を取り込む。残った片手は携帯だ。

 「ジェレミア。ゲットー内に小隊ごと侵入。アーニャにも伝えたが、身の安全と民間人の確保を最優先だ。……人間相手に弾を消費するな、と伝えておけ」

 『は』

 日本人を保護しろ、といっても、指示に従わない連中は多い。
 ならば、効率という建前で人間相手への発砲を止めさせれば良い。

 「それとだ。総督傘下の部隊が展開し始めている。……“だから”、言っておく。余計な人死にを減らせ。出来るだけ上手にな。出来るか?」

 ジェレミアは、自分がブリタニア人であり、「強者」であるという矜持がある。
 だから、明らかに格下の相手へ、無意味に攻撃する事は、絶対にない。
 あるとすれば、それは国家や皇族の危機や、己のプライドに関してだけだ。

 『……イエス、マイロード』

 「頼んだ」

 最初の指示を終え、ルルーシュは携帯を懐にしまう。

 両側面から滑る様に伸び出たキーボードに、素早く指を走らせる。認証パスワードを打ち込み、機体の端末を同調。そのついでに、本部から届いた事故の情報も読み取る。この間、僅か八秒。

 情報を頭に流し込み、整理しつつ、纏める。
 
 (やる事は山積みだ)

 まず、抵抗勢力(と思われる)連中の行動目的と戦法の解明。
 総督軍に注意を払いつつ、アーニャとジェレミアに指示を出し、自分自身も機体を操作する。
 民間人の被害減少と自軍の消耗を防ぎながら、効率良くゲットー内の騒動を治める。
 そして、発生したという「事故」が――――果たして、関係があるのか、どうか。

 「……ラウンズの宿命とはいえ」

 自嘲する様に、ルルーシュは笑った。

 「戦禍と混迷は、常に己の傍らに、か」




 機体がゲットーへ、躍り出る。

 ミストレス。
 発進。




     ●




 時間は僅かに遡ぼる。

 ルルーシュが事故の情報を聞いた時、紅月カレンは既に、事故の現場にいた。
 生身ではない。奪い取ったKMF、ブリタニア駐留軍が公式採用している第五世代のサザーランドに騎乗していた。

 (……ホント、あいつら単純ね)

 お古の紅いグラスゴーより優れた機体性能を、その両腕で感じ取りながら、彼女は呟いた。




 話せば長くなる。

 彼女が属するシンジュクゲットーの抵抗勢力「紅月グループ」が、大型輸送機を狙う計画を立てたのは、一週間ほど前の事だった。

 兄、直人と副リーダーの扇要が調べた所によると、その中身はKMFのパーツや武装、兵器だった。
 エリア18ことオマーン王国攻略に使用される、多量の物資。その一部がエリア11の治安維持部隊や駐留軍に流れたのだ。役人の横流しではなく、大型貨物船の輸送の効率化の結果だった。

 その補給物資。関東――――つまりトウキョウ租界へ運ばれる物資を、横取りする。
 それが、兄の立てた作戦の「一つ目」だった。

 東京湾・品川港で荷揚げされた物資は租界へ運ばれる。だが荷揚げされて直ぐに、ではない。補給リストと照らし合わせての確認作業がある。その隙を狙ったのだ。
 勿論、普段ならば難しい。だが、近く迫った大規模演習を見越して、港には普段以上の補給物資が届けられていた。
 通常より多量の補給に、臨時の補給がブッキングしたのだから現場は堪らない。その混乱を突いたのだ。

 まず、そのブリタニア人の容姿を利用した。

 ブリタニア系クウォーターの同僚・永田号と共に港に行く。格好さえ誤魔化せれば、港に若い男女がいても何ら不思議ではない。事実、観光が可能な場所では注目すらもされなかった。

 次に、兄が手に入れてきた証書を利用した。

 エリア11政庁内で、抵抗勢力に物資を横流しする人間がいる。その相手から、交渉の末に輸送の責任者の偽装証明書を手に入れてきたのだ。これを現場管理者に見せ、何食わぬ顔で永田号が運転席に座った。

 誤算だったのは、運悪く「本物の」運転手とは遭遇してしまった事だ。アレさえなければ、何も問題が無かった。

 不審者として人を呼ばれるよりも早く、咄嗟にカレンが口を塞ぎ、気を失わせた。
 だが、誤魔化す間に永田号が負傷してしまっていた。刃物で刺された腹部の傷は大きく、急いで治療をしなければ命に関わっていた程だ。しかし、人を呼ぶ訳にもいかない。

 選択として、永田号は負傷したまま運転席に座り、カレンは荷台の中に身を潜めた。運転席に座っていれば、傷自体は見えないから誤魔化せる。一刻も早い治療を受ける為にも、車で移動するのが最も効率が良かった。

 そして永田号は、苦痛を演技で隠し、シンジュクまでは車を運んだ。
 しかし――――JCT前でついに限界を迎え、輸送車ごとゲットーに落下したのだ。




 カレンは、KMFに乗ったまま、大きく息を吐く。

 (……急がないと)

 急げば、まだ永田号の命は、救えるかもしれない。

 このサザーランドはカレンが自力で手に入れた物だ。

 方法は難しくない。港に行く際に来ていた衣裳で、ゲットー内で憔悴した顔で歩いていれば、嫌でも軍人の目に留まる。カレンの顔立ちはブリタニア人だ。そして、人並み以上に容姿が整っている自信が有る。

 呼び止められたら、助けを求める“ふり”をする。爵位をもつ貴族の家系だと言っても良い。嘘ではないのだ。そのまま、怯える演技でNMFに保護を求める。

 『外に出たまま運ばれると怖いんです……』。

 そんな風に、外向けの猫を被って伝えれば、普通の兵ならばパイロットブロックに入れてくれる。居住性能は最悪で、狭い。だが、男の兵士にしていれば、さぞかし魅力的なお願いだっただろう。
 カレンは容姿だけでなく、スタイルも非常に良い。中に入ったら、後は簡単だ。背中におぶさる様に相手に密着する。
 緊張で固くなった相手の首に、静かに手を回す。
 あとは、一発だ。



 相手は真実を悟る事無く、あっさりと頸椎を破壊されて息絶えた。



 まず軍の回線を切る。次に、状況が掴めていない同僚機を不意打ちで倒す。殺した兵士から装備を剥ぎ取り、死体は適当な場所に捨てて置く。それで万事解決だ。

 これでも、ナイトメアフレームの操縦には自信がある。
 相手は機体同士の連携が取れていなかった。大方、権力者の子飼いで反目し合っていたのだろう。不幸中の幸いと言う奴かもしれない。

 (このまま、永田さんと荷物を拾って、撤退……!)

 全ての荷物は、とても運びきれない。
 だが片腕に永田、もう片腕に一コンテナ位ならば大丈夫だ。

 『勿体ないと思うな、カレン。命を最優先にしよう』

 事故の直後、兄はそう連絡をくれた。
 カレンの命を最優先。救えるならば永田の命も。救えないならば、持てる範囲を持って離脱。

 それが、伝えられた指示だった。
 それは奇しくも、「二つ目」の作戦が始まったばかりの時だった。




 『よし、其処のお前』

 ふと、外部からの音声を拾う。
 ナイトメアフレームの音響は機械を通している。だが、内部スピーカーの位置が工夫されており、デヴァイサーは生身で外に立っている時と、ほぼ同じ感覚で音を拾う事が出来る。
 同様に自分から外部に音を発する事も出来る。声や会話が筒抜けになるので、滅多に使われないが。

 (……不味)

 サザーランドを手に入れるまで、五分強。
 その僅かな時間の間に、ブリタニア駐留軍が、事故現場に到達してしまったらしい。
 建物の陰で音を消し、隙間から覗くように、ファクトスフィアで様子を伺う。
 居たのは、歩兵だ。

 (……いや、普通の兵士か)

 すでに、連続した爆発音が響いている。KMFを中心とした部隊は、きっとゲットー内部だ。

 シンジュクゲットーは旧新宿駅から外側に、北西側に向かって広がっている。旧朝霞駐屯地まで続く廃墟が、シンジュク、そしてサイタマゲットーを構成しているのだ。
 日本が名前を奪われて以降、手入れも殆どされておらず、ブリタニア軍が我が物顔で進軍している事も多い。その割に、詳しい内情を知ろうともしらないから、兄の作戦も効果的なのだけれど。

 (……とにかく、少し様子を)

 伺った方がいいのか、と考えた時だ。




 『軍機に触れた罰だ。その民間人を射殺しろ。そうすれば見逃してやる』



 そんな声を聞いた。
 息がとまった。

 ――え?
 ―― 一体、何を言っている?

 言葉を理解したカレンは、慌てて、ファクトスフィアで拡大し、探る。
 先程は遠目で見えなかった。だが今は分かる。確かに、その目に捉えていた。

 目の前の光景が、信じられなかった。

 「な、リヴァル……!?」

 間違いない。見慣れたアッシュフォードの制服に身を包む、青みが懸かった髪を持つ三枚目。普段の陽気さは消えているが、間違いなく――リヴァル・カルデモンドだ。

 なんで、あの普通の男子生徒が、この場所に居る?

 特別に親しい関係ではない。だが、生徒会としての知人である。
 まさか、事故に運悪く巻き込まれたのか。偶然に関係してしまったというのか。

 (……なんで、こんな時に!)

 ぎり、と歯を噛みしめるカレンの前で、事態は進む。

 『しかし、……彼は、民間人で』

 命令を下された、名誉ブリタニア人らしき兵士が躊躇する。当たり前だ。
 関係のない民間人に、何の感慨も抱かずに銃を向けて殺す事が出来る人間は、普通はいない。

 『命令だ。何、不運にもゲットー内部のイレブンに殺害されたとすれば、どうとでもなる』

 奴らを粛清する理由にもなるだろう。
 嗤いながら告げられたその言動に、拳が震えた。

 『…………』

 『やれ、枢木一等兵』

 上官らしきブリタニア軍人から呼ばれた兵士の名に、何かが脳裏を過るが直ぐに消え去ってしまう。
 そんな昔の総理大臣の名前を思い出すよりも、目の前にどう対処するかのほうが、遥かに大切だった。
 高圧的な物言い。名誉ブリタニア人を、道具としてしか思っていない。周囲の兵士も同様だ。

 『……出来ません』

 『そうか』

 男性士官は、自然な流れで銃を抜き、自然な流れで彼を撃った。

 『!』

 いとも簡単に。
 虫を踏みつける様な動きで。
 摂理であるかのように、拒否した名誉ブリタニア兵士を、撃っていた。

 (…………)

 固まった思考と理性が戻ったのは、遠く響いた銃声が、消え去った後だ。

 ――こいつ、ら。
 ――こいつら、は。

 カレンの頭が、沸騰した。
 目の前で起きた、その光景に。

 煮える頭で悟った。

 輸送機の中には、関係者以外には見られたくない物があった。

 見た一般人は、口封じをされる。

 そして、ブリタニアの人間は……やはり、腐っている、と。

 『小寺一等兵。選べ。その民間人を殺すか、お前が――』

 その言葉を聞くよりも早く。




 「ふざけるなあああああああああああああっ!!」




 サザーランドは、フルスロットルで飛び出していた。

 自分の姿が発見されるとか、不利になるとか、そんな事実の一切が頭から消え去っていた。
 気が付いた時には、腰から一瞬でアサルトライフルを抜き、引き金を絞っていた。




     ◇




 「……銃声、か?」

 響いた音を、ルルーシュは聞き付けた。















 登場人物紹介 その⑦

 リヴァル・カルデモンド


 アッシュフォード学園に通う高校二年生。明るく陽気な三枚目。

 非常に人付き合いの良い男子で、人脈が広い。そのコミュニケーション能力を買われ生徒会に。ニーナ・アインシュタインが普通に口を利ける数少ない男子である。
 気が付いたら自分の周りが女子ばかりだが、別に誰とも進展はしない。憧れのミレイ・アッシュフォードを初め、彼が生徒会女子にフラグを立てる事は相当難しい。頑張れ、リヴァル。

 エリア11で貿易業を営む裕福な商家の出身だが、父親との折り合いが悪く、実家を飛び出して学校の寮で生活中。その為、名門高校の生徒にしては珍しく、生活費は自分でアルバイトをして稼いでいる。

 アルバイトの帰り道、不運にもシンジュク事変に巻き込まれることとなってしまったが……別に、此処からリヴァルを主人公とした物語が始まる訳ではない。






 用語解説 その⑤


 純血派

 ジェレミア・ゴッドバルド率いるブリタニア軍派閥の名称。
 ブリタニア軍は、部隊から名誉ブリタニア人兵士を排除して構成するべき、という考えを持つ。

 『そもそも名誉ブリタニア人の力を借りずとも軍備は十分である』

 『従属的な名誉ブリタニア人は、一種の人的資源である。徴兵に反対はしないが、捨て駒以外の有効な利用方法も考えるべきだ』

 という、非常に真面目なジェレミアの思考回路が原因で、かなり真っ当な軍派閥になった。恐らく無辜の民には優しい、ルルーシュの影響もある。

 勿論、派閥内部のナンバーズへの差別意識は個人によってはかなり大きい。だが、人種差別をこの世から亡くすのは不可能なので、その辺はしぶしぶ許容しているそうだ。










 シンジュク事変は次回で終了です。ルルーシュの再会フラグも立ちました。

 優秀な人間の下ならば、超有能なのがジェレミア。残念ながら、クロヴィスは使いこなせてはいなかったのだと思います。だって無印第一話のジェレミアとR2最終話のジェレミアは、違い過ぎるもん。

 あ、それと小寺正志(スザクのバディ)は、小説版に少しだけ登場してますよ。シンジュクでスザクとペアを組んで、奪われたC.C.を探索していました。

 ではまた次回。

 (4月27日・投稿)


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