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No.19301の一覧
[0] コードギアス  円卓のルルーシュ 【長編 本編再構成】[宿木](2011/04/27 20:19)
[1] コードギアス  円卓のルルーシュ 序・中[宿木](2010/06/05 21:32)
[2] コードギアス  円卓のルルーシュ 序・下[宿木](2010/06/12 19:04)
[3] 第一章『エリア11』篇 その①[宿木](2011/03/01 14:40)
[4] 第一章『エリア11』篇 その②[宿木](2011/03/01 14:40)
[5] 第一章『エリア11』篇 その③[宿木](2011/05/05 00:21)
[6] 第一章『エリア11』篇 その④[宿木](2011/04/27 15:17)
[7] 第一章『エリア11』篇 その⑤[宿木](2011/05/02 00:22)
[8] 第一章『エリア11』篇 その⑥[宿木](2011/05/05 00:50)
[9] 第一章『エリア11』篇 その⑦[宿木](2011/05/09 00:43)
[10] 第一章『エリア11』篇 その⑧(上)[宿木](2011/05/11 23:41)
[11] 第一章『エリア11』篇 その⑧(下)[宿木](2011/05/15 15:50)
[12] 第一章『エリア11』篇 その⑨[宿木](2011/05/21 21:21)
[13] 第一章『エリア11』篇 その⑩[宿木](2011/05/30 01:50)
[14] 第一章『エリア11』篇 その⑪[宿木](2011/06/04 14:42)
[15] 第一章『エリア11』篇 その⑫(上)[宿木](2011/08/18 22:10)
[16] 第一章『エリア11』篇 その⑫(下)[宿木](2011/11/21 23:58)
[17] 第一章『エリア11』篇 その⑬[宿木](2012/06/04 22:47)
[18] 第一章『エリア11』篇 その⑭[宿木](2012/08/18 02:43)
[19] 第一章『エリア11』編 その⑮[宿木](2012/10/28 22:25)
[20] 第一章『エリア11』編 その⑯(NEW!!)[宿木](2012/10/28 22:35)
[21] おまけ KMF及び機体解説[宿木](2011/05/21 22:55)
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[19301] 第一章『エリア11』篇 その⑫(下)
Name: 宿木◆e915b7b2 ID:21a4a538 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/11/21 23:58
 誰かが誰かを追う姿と言うのは、意外と目立つ物だ。
 それが、容姿端麗な美少女がしていた行動ならば、尚の事である。

 「……む?」

 ヴォルグ・バーンスタインは、視界の片隅に移った少女を見て、脳裏に閃く物があった。
 アッシュフォード家の送迎用高級車の運転席。静かに腕を組み、席に座って微動だにしなかったヴォルグだったが、少女を遠目で捉えた所で、身体を身じろぎさせた。

 「彼女は……確か、何処かで」

 記憶の中で照会し、考える。何処かで見た顔だった。眼を瞑り、息を吐き、頭の中の引き出しを開ける。
 考える時、無意識の内に、首筋の火傷に触わるのが彼の癖だ。

 答えに到達するまで、そう時間は必要としなかった。
 車の脇に備え付けのデジタル時計を見る。午前十一時。主人とその学友らが帰って来るまで、まだ時間はあるだろう。停車場所は警備員が固めているし、人目も多い。鍵は手元に有る。……本来ならば移動をするべきではない。使用人として仕事を投げるのは厳禁だったが――。

 『ああヴォルグ。少し貴方も出て来て良いわよ?』

 そう言われたミレイ嬢の言葉を思い出す。彼女は先刻、展望台に上る際に気遣いの言葉を投げてくれていた。一日懸けてあちこちを回るが、午前中はは車を使わずとも大丈夫だとも言っていた。

 主人の言葉もあるし、少しだけならば良いだろうか。

 結論付けたヴォルグは、静かに運転席から降りる。
 人のざわめきも多い。晴やかな太陽の日差しが、実に気分よく降り注いでいる。絶好の行楽日和だ。休日を取って来たいと思えるような空気があった。

 「……さて、どちらだ?」

 観光客が産む人の波に目を凝らし、探す。

 ――――いた。

 路地裏へと入りこむように、少女は歩いて行く。
 その姿は、神経を張り詰めた、どこか危険な空気を纏うもの。

 「……追うか」

 何故、そう思ったのか。一重に言えば、不自然さを感じたからだ。何がどう不自然なのか。それを言葉で表す事は出来ない。だが、持ち前の勘と経験が、彼の中に追った方が良いと囁いた。
 だから、密かに彼は始めたのだ。
 マオという名の少女の、追跡を。






 コードギアス 円卓のルルーシュ 第一章『エリア11』編 その⑫(下)






 マオの目線の先には、枢木スザクが居た。


 世間には同じ顔の人間が三人いると言うが、マオはその話は好きでは無かった。
 マオだけでは無い。何かと事情の多い家族達全員が、多分揃って同じ事をいうだろう。

 家族。マオも持っていると実感している物。ブリタニア本国ネオウェルズ、マンハッタン島の周囲に築かれた大都市群から、少し郊外に向かった――平和な一件の孤児院で育った皆が、そうだ。
 今もきっと、その館の一室に、写真が立てかけてある。
 無表情な、それでいて困ったような。こんな時、どんな顔をすれば良いのか分かっていない、曖昧な笑顔のC.C.の周りに、幾人かの子供達がいる。黒髪の娘。褐色の肌の娘。金髪の娘。金髪紅眼の娘。そして灰色の少女。つまり自分。

 後に《イレギュラーズ》と呼ばれることになる彼女達の姿が、そこにはある。
 マオには故郷があるし、家族がいる。無いのは、故郷に来る前の自分と、その時に自分の隣に居てくれた人間の姿だけ。そう悲観する物でもない。悲観的になるのは良くない。
 そんな雑念はともあれ。

 「――似てるね」

 眼は鋭く前に見据えたまま、彼女は言った。

 茶色の髪に、筋肉質な身体。硬い表情のまま何処かに歩んでいく姿は、まさに先日『特派』で出会った男そのものだ。頭から爪先まで、殆ど全てが同じだった。
 だが勿論、本物の筈がない。本物は今も『特派』にいる。だからアレは偽物だ。クローンでは有るまいし、ドッペルゲンガーにも見えない。実体もある。脚も付いている。クローンに関しては考えたくも無い。
 とすれば、その正体を見極めるのは必須事項だ。まさか本当に偶然で、他人の空似の筈が無い。そんな偶然が起きるとは、マオは思っていない。

 「お嬢ちゃん、こんな場所に来ちゃ危なギャッ!」

 話しかけて来た薄汚れた風態の男を、一蹴りで黙らせ、マオは道の奥へと進んでいく。美少女とは言っても機密情報局の一員だ。何も問題は無い。

 エリア11。チバ租界。ナリタ連山麓に広がる――――観光地の外れ。薄汚れた路地裏を通り抜ける。
 随分と租界の中心からは離れていた。賑やかさも遠く、ゴミっぽい倉庫街や朽ち果てる前の家が雑多に並んでいる。人間が辛うじて生きていける粗末な景色を通り抜け、スザクによく似た『誰か』は奥へ奥へと進んでいく。

 全体の街並みは灰色にくすみ、息さえも汚れて行くような錯覚。
 治安も悪いが、生きている人間の心も荒んでいく、そんな場所。

 昔の、過去を思い出す様な景色だ。思い出すほどに覚えている訳ではない。けれども。薄汚れ、黴臭く、濁った臭いが充満する場所だ。思い出と違うのは頭の上に空が見える事くらいか。
 当時の思い出は既に霞みの様に曖昧で、印象としてしか残っていないが。

 そんな街の裏世界で、マオは相手を追う。

 早い。マオも相当、運動能力に自信が有るが、それでも追い付けない。走っている様子は見えない癖に、挙動が機敏で、しかも恐ろしくみのこなしが出来ている。
 スザクに似た誰かは、粗末な衣服で転がる浮浪者らしき男にも、柄の悪い血気盛んな集団にも目をくれず進んでいく。見つかれば厄介な事に成りそうだったから、マオも気配を殺し、音も消して進んだ。強制的に黙らせても良いし、方法もある。だが、それを尾行先の偽スザクに教える訳にもいくまい。

 ――――アイツ……。一体、何だ?

 枢木スザクに化ける。それは考えうる中で一番良い変装先だった。
 ルルーシュもマオもアーニャも彼の顔を知っている。それでいて普通のブリタニア人とイレブンは知らない。名前は知っていても顔と一致する事は無い。しかもこの場所が場所だ。ナリタに本拠地を置く抵抗勢力なら、彼の顔を見て直ぐ気付く人間が出てくるだろう。

 だが、更に疑問が有った。

 物凄く、偽スザクは……強い。
 見れば分かる。アレほどの体術を持つ人間は、ブリタニア本国でもそうはいない。ラウンズでも、比肩する人間こそあれど、完全に上回る者は……まあ、居るかもしれないが、マオには分からない。自分が伺い知る事は出来ないレベルになる。

 其処まで考えて、ふと悟った。

 「……これ、不味いの?」

 ひょっとして“誘われている”のでは無いだろうか。
 太腿に感じる銃の重さを意識し、息が乱れそうになるのを一瞬で抑えて、マオは考える。
 つい追ってきてしまったが、気付いた途端に意識が冷えた。普通に考えれば、かなり危ない状態だろう。……自分が追い付けないレベルの技量をもつ何者か。その何者かが変装をし、思わせぶりに自分の視界に入り、自分に尾行させた。全てが相手の掌の上だったとしても、全く変ではない。

 (――――逃げる?)

 すぐに候補に入れた。三十六計逃げるに如かずだ。だが考えて、それを否定する。あの相手から逃げる事が出来るだろうか。出来る事ならば実行したかった。命を粗末にする気は毛頭ない。だが。

 「……いや、無理だね」

 否定した。逃げる事は出来ない。逃げようかと一歩下がった瞬間に、何か見えない圧力すら受けた気がした。そのまま身体を反転させ逃げても、人混みに戻る前に背後から攻撃を受けるだろう。護る事も避ける事も出来ないだろう。それが分かってしまう。魔女と《閃光》の教育の賜物だった。

 素直に相手を追っている限り、取りあえずの心配は無い。無論、相手が自分をある程度まで誘導するまでの、ごく短い時間だが。その間だけは、マオの身は安全だ。
 歩き始めて、もう十五分以上は確実に経過した。まだ時間に余裕はあるだろうか。

 マオは、ささやかな胸元から携帯電話を取り出して――――通話ボタンを押した。




     ●




 和やかに談笑をする高校生の一団が有った。
 高校生の中に一人程、桃色の髪を持った少女が同伴しているが、場違いさは感じられない。外出用のお洒落な服を着て、ごく普通に楽しく出かける。何の変哲もない、ブリタニアの景色だ。

 「アーニャちゃん、良かったの? 私達と一緒に行動して」

 「……ん。ナリタを見れるし、それに」

 「それに?」

 「最低限は、やった」

 だから大丈夫、との事らしい。それで本当に大丈夫なのかと言えば、これは女性達の抗争激化に繋がりそうなので言わないが。ともあれ。

 桃色の少女。アーニャというらしい彼女と仲良く話をするミレイ・アッシュフォードが最前列。
 ニーナとリヴァルが其処に続き、最後がシャーリーと。

 「私、シャーリー・フェネットと言います。――あの、以前。租界でお会いになりましたよね……?」

 「ええ。覚えていますよ」

 濃い緑の香りを含む風を受けながら、シャーリーはアランと名乗った男性と話をしていた。

 アラン・スペイサー。
 ミレイ会長の知人で、帝国の貴族らしい。言われてみれば確かに、と納得してしまう。というか貴族以外の何者にも見えない。思わず羨みたくなる黒髪と紫水晶の瞳。優雅さを兼ね備えた一挙一動。瞳の中には品性と知性が覗き、自分への気遣いも明らかに庶民では無く、高貴な物が格下に行う応対の仕方だ。
 けれども、嫌味な物は無い。それは普段からこんな態度をしているという証明でもある。

 「トウキョウ租界で……。公園の近くで、ご友人と一緒でしたね」

 そう。会長から買い出しを頼まれた帰りだった。
 屋台を経営していた日本の人が、貴族とその取り巻きに絡まれていて。誰も割って入らなかった所に、カレンが割り込んで制止したのだ。当然、矛先はカレンに向いた。その時に間に入ったのが、目の前の人――――アランさんだった。
 あの時のカレンは何やら、機嫌が悪い様子だったが……彼女なりに、何か貴族に対して想う事が有ったのだと思う。伯爵家と言う事で苦労をしているらしいし。少なくとも私の目には、アランさんはとても丁寧で優しい貴族に見えた。

 「丁度私が、エリア11に来たばかりの頃です」

 えっと……まだ一月は経過していない。でも結構、前の事だ。
 私達は今、展望台から徒歩で小道を下ったナリタの上層にいる。市街から少し山沿いで、眼下には病院や商店街が見えている。山道を少し下り、途中で曲がった先に有る『施設』が次の目的地だった。

 「そう言えば、その彼女はどちらに?」

 「ああ、カレン……と、御免なさい。シュタットフェルトさんなら、体調が悪くてお休みしています」

 思わず呼び捨てにしてしまいそうになったが、貴族の前と言う事で言い直す。

 「……そうですか。それは少し心配ですね」

 なるほど、と何かを納得したようにアランさんは頷いた。

 「えっと、アランさん?」

 「ああ、いえ。……シュタットフェルト伯爵家についても詳しくは無いので」

 エリア11に来たのはこの一月の事で、休暇を本格的に取ったのは今日が初めてなのだそうだ。
 一緒にいるアーニャちゃんは、親族の一人。此方もミレイ会長とは顔なじみらしく、今も仲良く優雅に話をしている。どことなく猫や小動物みたいな空気を待とう、小柄な可愛い女の子だった。
 租界近郊でありながら、郊外へのアクセスが容易で人気が有るチバ。
 お二人も、来るのは初めてだと言う事で、会長が一緒に行動する事を促したのである。

 「良かったのですかね。私達が御一緒して」

 「いえ。そんな。全然大丈夫です」

 さて私達が次に向かうのはナリタにある地質学の研究所だ。エリア11政庁の下部組織で、エリア11の鉱物資源や流体サクラダイトの研究を行っている。一般人にも開放されている展示コーナーも併設されている。勿論、私達が見ても――まあ決して面白くない事は無いのだろうけれど、学生向けにしては随分と地味な場所だ。
 行くのには、別の理由が有った。

 「私のお父さん、そう言うのは全く気にしない人ですから」

 私の父。ジョゼフ・フェネットは件の研究所で働いている。
 ナリタの案内に関してなら、これ以上ない程に適任なのだ。
 そう返すと、アランさんは何かを思い出したかのように、話題を振ってくれた。

 「そう言えば……。何処かで小耳に挟んだ事が有りますね。租界に有った研究所が、ここ最近、各地に移転していると」

 「ご存知ですか? 政庁で取りきめが行われたらしくて。詳細は良く知らないんですけど」

 詳しい情報は入ってこないが、お父さんの話によれば色々と利権が絡んでいるのだそうだ。
 従来の租界の施設一極集中型を各地に分散させる。その為には費用が必要になる。設備投資だけでも相当の量になるだろう。建設業者と計画した政府のお役人は、その裏で懐にお金を流す……と。
 意外と汚職が多いというのが、事情を少しは知っているお父さんの話だった。
 いや、だからと言って移転に反対出来る訳ではない。そもそも、お偉いさんのお金の問題は、既に暗黙の了解として、結構皆が知っている。だから私も『なんだかなあ』と思ってスルーしている。お父さんが汚い事に手を染めていないなら、まあ……呑み込もう。

 「成るほど。参考に成りますね」

 少しだけ瞳に真剣な色を浮かべたアランさんだったが、直ぐに打ち消して笑い返してくれた。
 男にしては異常に美しい、その笑顔に、何故か一瞬だけ心臓の鼓動が早まったが――――。

 「賑わっている所悪いけど――――。もう直き、着くわよん?」

 ミレイ会長の言葉で、意識を引きもどされた。
 気が付けば、お父さんの職場は目の前だった。




     ●




 貴族と言うのは、実は色々と大変な物で、束縛が山の様に存在する。

 見える束縛も見えない束縛も多いが、ミレイの場合は――――例えばそれは、やたら権力志向の強い両親が関わる問題が、根底にあった。本国でアッシュフォード侯爵家として動いている両親は、実に旧態依然とした貴族で、序に言えば厄介な相手だった。
 まあ一般的な貴族社会から見れば、ルーベンと、彼によく似たミレイとの方が微妙に違っているのだが。
 やれあの家と仲良く成れとか、あの家に贈り物をしろだとか、あの娘と交流を深めろとか。金が有って歴史が有って、序に名声と権力もあるから大変だ。いや、言っている事は分かるし、社会における“意味”も分かっている。

 ノリは軽いが、ミレイは大貴族の令嬢だ。

 弱肉強食のブリタニア社会では、貴族と言えども容易く生き延びる事は出来ない。同じ侯爵家との政争もある。同盟や権謀は大事だ。だがミレイとしては、ほどほどにして欲しかった。

 ――――まあ、私としてはルルちゃんを狙えっていう指示は、別に不満は無いんだけどねえ。

 アラン・スペイサーとか名乗って登場したルルーシュを見て、思う。
 ミレイ本人の意志としては、別に全く、一緒に成って構わないのだ。昔からの付き合いだし。
 ただ、少々背景は面倒くさい。昔は……婚約者だった事もあったが、今では解消されている。解消に至るまでには何かと紆余曲折が存在したのだが、その後にルルーシュはラウンズになってしまった。で、ラウンズに成ったからもう一回、射止めて見せろと言っているのである。
 何と言うか、政治家と貴族は面の皮が厚く無いとやっていけない、そんな見本を見ているようだった。

 「それにしても、楽しそうね」

 「……うん」

 ジョゼフ・フェネット氏にナリタを案内されながら、ミレイはアーニャと歩いている。
 その話題は、背後で語らうルルーシュとシャーリーの事だ。

 話が弾んでいるようだった。
 ルルーシュの同年代の友人は数えるほどだし、そもそも同年代の女子で関わりの有る人間は須らく権力者だ。普通の女子とああやって話をする事は、殆ど無い。
 丁寧な言葉使いで、超外交モードだ。だが顔を見れば分かる。ルルーシュの機嫌は明らかに良い。普段のラウンズという立場から解放され、普通の学生の様に振舞える事が楽しいのだろう。気持ちは分かる。ミレイだって毎日の学校は楽しい。

 「……アーニャちゃんが、一緒に行くのを良いと言ったのは、だから?」

 「……ん」

 二人きりで過ごすより、皆で行動してルルーシュをリラックスさせる選択をしたのだ。
 ともに有れば、何か有益な情報を得られるかもしれないとも、思っていた。
 まあ割り切れるものでもないだろう。得てして世の中とは厄介で、簡単ではない。

 「ところで、ジョゼフさんは、今、どの様なお仕事を?」

 学生の一員であるかのような顔をして、ルルーシュは尋ねていた。
 私服で、それとなく演技をしていれば、同じ生徒会の一員にしか見えない。

 「地質の調査をしています。エリア11における、サクラダイトの埋蔵量や分布についてをやっていますね。山肌を見たり地下に潜ったり、地面を掘り返したりの毎日ですよ」

 「なるほど。……とすると目下の注目は、来月に行われるサクラダイト生産国会議でしょうか」

 「ええ。毎年、推移は気が気では有りません」

 和やかな会話だ。
 だが、それでも見ていて呆れが来た。
 ルルーシュも事情には無駄に精通しているが、やはり専門職から情報を得るのでは、印象や精度も違う。良い結果を齎す為には、事前の根回しや情報収集に余念がない。どうせそんな思考なのだろう。

 プライベートで休む時間が、この男に本気で有るのかと思ってしまう。
 休ませようとしても、何かあれば思考を戦いへと繋げて。
 時間が余れば、今後の為に一切の余念が無く。
 人一倍仕事が出来る癖に抱え込んで。

 見ている方は、気が気では無いのだ。
 目的だけしか向いていない様で。

 「……アーニャちゃんも、魔女さんも、皇族の皆様も、苦労をしてそうね」

 「……ん」

 こそりと耳元で囁くと、本当に、と少女も返してくれた。
 そんな時だった。




 ルルーシュの携帯電話が鳴った。




     ●




 追っている相手が視界から消えたとほぼ同時に、携帯が繋がった事を知った。
 間が悪い。携帯片手に尾行など最悪だ。聴覚は通話に向いてしまうし、気が散在する。だが、繋がった以上回線を切って戻すのと、会話を続ける事。後者の方が、ルルーシュに渡る情報と言う意味ではメリットが多かった。

 『私だ』

 「ルルーシュ。単刀直入に言うよ。……ドジを踏んだ」

 周囲に人影は、無い。
 近くの倉庫の壁に背中を付け、偽スザクが消えた倉庫と近辺を見回せる格好にする。
 まずは背後の安全を確保。肩と首で電話を抱え、スカートの中に隠して追いた銃を引き抜き、慣れた手つきで弾丸も装填する。武器一つで本当に大丈夫かとは考えない。
 人間である以上、弾丸は効果が有るはずだ。C.C.だって痛がる。

 『話せ』

 言った途端に、返事が返ってきた。緊急時の対処は、恐ろしく優秀だった。
 同時、受話器の向こうで移動をする音がする。すいません、使用人からの緊急連絡です。そう声が届く。一緒にいた相手に少し断り、距離を置いたのだろう。使用人扱いに不満を言うつもりも無い。

 聞き終える事無く、マオは簡潔に状況を語る。敬語も省略だ。

 偽枢木スザクが居た事。
 瓜二つで、変装にしても出来過ぎていた事。
 尾行していたつもりが、尾行“させられて”いた事。
 恐ろしく技量が高く、気付いた時には撤退すら出来そうになかった事。

 『…………』

 「後、追加で――――」

 説明するにつれて、黙り込んでしまったルルーシュに、一言。
 これは帰る事が出来たら説教確定かなあ、と脳裏に怒った彼の顔を思って。
 たった今、手に入れた情報を渡す。

 「今、目の前に姿を見せた」

 偽スザクが消えた直ぐ傍らには、幾つかの倉庫があった。どれも一目見て頑丈な鍵が懸かっている。だが、その中の一つだけが、鍵が地面に落ちて転がっており、鉄扉が横に動いていた。
 これ見よがしに半開きとなっている倉庫の扉の前に、一瞬、姿が映る。挑発か。
 口元に小さな微笑みだけを浮かべて、入って来いと言う様に姿を消す。

 『……マオ』

 どんな指示が来るだろうか。半ば覚悟を決めて待っていたマオだったが。




 『簡潔に言おう。多分、そいつは安全だ』




 「……はあ?」

 思わず、間抜けな一言を発してしまった。

 『確証は無いが、俺が知っている人間だと思う……多分な。――最後に会ったのは、さくば……じゃなかった。日本に居た頃だ。そういう事を実行できる人間に、俺は覚えが有る』

 「――――だから安全だと?」

 なんか不穏な言葉を聞いた気がしたが、聞かなかったふりをする。
 まさかとは思うが、こっそり夜中に敵陣営の密偵と会話をしていた訳じゃあ……。

 「…………」

 藪蛇になりそうだったので、言う途中で止めた。考えないでおこう。うん。

 『いや、危険性と言う意味では恐ろしく高い。お前も見た通り、日本どころか世界有数の凶手で、隠密行動に長けている。だが、俺の敵になるかという点では否だよ……。少なくともお前の様な、年端もいかない少女を容赦なく殺す真似はしないだろうし、姿を見せたのにも意図が有ってのことだろう』

 「でも、それって僕の身の安全を保障してくれる……」

 『訳では無いな、確かに』

 ふむ、と電話口の向こうでルルーシュは少し考えた後で。

 『マオ。――――行ってみろ』

 「正気?」

 『正気だ。……変装などと言う面倒な手段を取ったんだ。このまま彼女が、お前を見逃すとは思えん。――何かを与えたいのか、何かを見極めたいのか。あるいは俺でも伺えない、“どこか”からの指示か。それは分からないがな。だが、まあ……大丈夫だ。あっても、精々が気絶だろう』

 ……こんな場所で気絶したら、誰にナニをされるか分かった物じゃない。
 そう言おうと思ったが、ルルーシュの口調は、決してふざけた物では無かった。

 『行ってみろ、マオ。――――相手は殺意こそ無いが、エリア11攻略には必ず出会っておかなければならない、そんな相手だ。お前が何かを残せたならば、少しは面白い話題の一つでも提供してくれるだろう』

 「……まあ、じゃあそれは分かったけどさ。それ以外の不確定要素には? この場所、一応、敵地だよ?」

 『ああ。――――“使って良い”ぞ』

 「……りょーかい」

 要するに、敵の懐に飛び込んでこい、と言う訳だ。
 ルルーシュが言った以上、本当に死にはしないのだろう。
 それに、使って良いのならば、そう問題は起きないだろう。

 (……まあ……仕方ないね)

 携帯の通信を切って。
 マオは左目を、指先でそっと触れた。








 入口は半開き。マオが普通に入りこめるが、成人男性ではギリギリだろう幅。
 倉庫の奥は、光が届かず見えない。
 嗅覚から判断するに、内部には湿気が籠っているのだろう。
 掌に、銃の重みを感じて。

 ――――行くか。

 マオは中に入り込んだ。


 そして、入りこんだ時には、既に意識は戦闘へと移行していた。


 しん、と静まり返った倉庫の中には、物音一つない。
 僅かに届く音は、マオの足音だけ。その響きも、入口から数歩入った時には止んでいた。

 「――――(期を、伺っているね)」

 入り頭に攻撃をしてこない。
 それはつまり、相手が自信を持っていると言う事だ。集中力において、マオを上回れるという自信を。
 ますます持って、相手は尋常ならざる存在のようだ。

 「――――(受けて立つしかないかな)」

 マオが待ち、相手が攻撃をする。それ以外は何もないシンプルな勝負だ。技能では負けているだろうマオだが、シンプルなルールである以上、善戦くらいなら可能、かもしれない。
 “使って良い”なら、一方的な負けにはならない、と思っている。
 深く、呼吸を整えた。

 「――――」

 その身に刻み込まれた技能は、培った物だけでは無い。強制的に学び、刻まれた技能が並んでいる。
 視界を閉ざさず、それでいて焦点は合わず、ただ自分の『過去』を再度に引き出す様に。

 息を吸い。
 息を吐き。

 「――」

 その身は、まるで神経を研ぎ澄ませた獣。
 力も、体格も、足りてこそいないが、全てを使える猫の如く。
 気配を周囲に同化させ。
 息と共に、身の中に気力が詰まって行く。

 吸った。

 呼吸法は、C.C.が教えてくれた業だ。中国を旅していた頃に習ったと言っていた。その前には日本にいたと言うし、更に前はヨーロッパだったと言う。一体彼女が、何歳で、どんな体験をしてきたのか、さっぱり分からないが――それでも経験は、間違いなく世界一だ。

 吐いて、また吸った。

 「――」

 吐き出し、整える。
 出来得る限り、自然体へと身体を近付ける。

 同時、マオは左目に力を込めた。
 パシンと脳裏の中に、ノイズが奔る。それは紫電の様でもあり、静電気が肌を走った感触にも似ていた。同時に頭の中のスイッチが動く。

 そして、視界が切り替わった。
 何も見えない闇と、気配が感じられない室内と、物だけが集まった倉庫が塗り替わった。
 色が見える。遠くの景色が見える。小さな囁きが見える。幻想が見える。何かの思考が見える。途切れ、流れて行くそれらは、まるで何かを写したかのようで――。

 「――――《ザ・リフレイン》」

 言葉と共に、結界は組み上がる。
 視界の中に、記憶が見えていた。

 結界型ギアス。それは自分を中心とした一定の範囲内に、異なる法則を生みだす力。

 しん、と物音一つしない世界の中で、マオは呼吸を乱さず、ただ待つ。
 息遣いも、衣擦れも、何も無い。
 静かすぎて耳が痛くなる。
 動きは無い。背後から入りこむ幽かな光も揺らがない。
 汗すらも拭えず、自分自身が闇と同化しそうな程に。

 待つ。
 静かに、待つ。

 ――――まだか、とすらも思わない。

 施設の中の闇は、何も伝えてくる事は無い。
 だが、既にマオの前には全てが目から届いている。

 ――――いる。

 それだけは分かっていた。
 マオが至るより早く、扉を開けて入りこんだ人間の姿が見える。
 その相手は、荷の上に飛び上がった。飛び上がり、上の何処かに消えた姿が見えた。
 今もいる。出口から帰った姿は、マオの見ている記憶の中には移っていない。



 マオの持つ《ザ・リフレイン》。
 その力は『記憶の想起』。
 結界内の対象の記憶を引き出し――――読み取る能力。



 今、反応出来るギリギリまで結界を広げている。
 それは、仮に結界内に『誰か』が入り込んだら、その人物の記憶と痕跡が流れ込むと言う事だ。
 微かな残滓が入口から荷へと、荷から上へと延び、結界の範囲外へと続いている。倉庫の全長は、短く見積もっても100メートルは越えていた。一気に全てをカバーしたら情報で溺れてしまう。適応する時間が有れば別だが、その時間は惜しかった。

 マオは、ただ待った。

 本格的な戦いは必要が無い。そんな余裕は無いし、相手も望んではいまい。
 必要なのは、相手の一手を読む事だけだ。
 集中できると言う点で言えば、余計な茶々が入らない倉庫は有り難い。

 きりきりと、空気が張り詰めて行く。
 ぎりぎりと、弓の弦が引き絞られるように。

 待つ。

 一瞬が一秒に。
 一秒が十秒に。
 十秒が一分に。
 一分という時間は、一時間に。

 ――――待つ。

 息も、思考も、鼓動も、意識すらも変える事無く。
 ただ得物を待つ猫の様に、辛抱強く。

 刹那が永劫に、須臾が永遠に。
 引き延ばされ、張り詰めて行く。
 それは表面張力が弾ける一瞬を待つ事にも似ていて。

 ――――待つ。

 風も吹かない。

 ――――待つ。

 光すらない。

 ――――待つ。

 闇と一体化したまま。

 ――――待つ。

 マオは音も無く。

 ――――待つ。

 動きを止め続け。

 ――――待つ。

 …………。

 ――――待つ。

 ………………………………。

 ――――待




 「――――っ!!」




 ギィイイイインッ! と、鋼の音が響いた。
 視認は出来ていない。ただ、五感全てと《ザ・リフレイン》を総動員したマオは。
 遥か結界の外から、閃光の如く飛来した“それ”を拳銃で打ち払っていた。




     ●




 途端、呼吸が戻った。
 全ての時間が、帰って来ていた。
 ここまで神経を擦り減らしたのは、何時だったか。《閃光》の下で地獄を見た時にも匹敵するかと思った。錯覚ではなく、本気でその位に格上の存在からの、攻撃だった。
 溜まりに溜まった呼吸も、待ち続けた意識も、全てが疲労となって襲いかかった。
 たった一発を弾くので限界だ。

 「はあ、はあ、――っ、はあ」

 肩から息をして、同時に滝のように流れ出た汗を拭う。
 これ以上、同じ事をしろと言われても無理だ。既に心身は悲鳴をあげている。
 偽スザクに化けていた相手も――――それを、知ったのだろうか。




 室内に、光が灯った。
 いきなりの明かりに、一瞬だけ。本当に一瞬だけ目が眩み。

 「――お見事でした」

 耳元で、微かな女性の笑い声がした。




 「――!」

 振り向いても、勿論、誰もいない。
 ただ起動したままの《ザ・リフレイン》だけは情報を伝えていた。

 「……今の、声は」

 決して幻では無い。
 視界の中には、刹那の間だけだが、確かに其処に女性がいた事を示している。
 マオが振り向くよりも早く、その身を遠くに消していただけで。

 「……ともあれ、――何とか成ったのかな」

 見事、と言ってくれたと言う事は、少しは感心したと言う事だろうか。
 本音を言えば、思い出すだけで鳥肌が立つ。あの女性が本気だったら、マオは当に息をしていない。

 色々と思う事は有った。

 まず《ザ・リフレイン》を止める。視覚情報が切り替わり、殺風景な倉庫の景色が見えてくる。

 次に手元の拳銃を見る。銃身には穴が空き、サイトは曲がり、大きく傷が走っている。これは交換しないと使えそうもない。始末書を書く必要がありそうだった。

 「……さて」

 最後に、弾いた“それ”を見た。
 目の前の地面。コンクリートの床に転がっているのは、黒い金属で作られた、小振りの武器だ。
 笹葉の形に似た鋭い両刃が、握りに直結している。C.C.も持っていたから、見覚えが有る。恐らくは投擲用の暗器だ。――――名前を、……ええと、何だったか。忍者が使っていそうな武器だ。

 人間の手で、これを投擲し、マオがギアスを使用したとしても払うのがやっとだった。

 「――――とんでも無いね」

 息を吐く。
 感心よりも、命を拾った安堵と、殺意が無かった事への感謝が大きかった。
 この凶器を連続で投擲されたのなら、多分、マオはあっさりと死んでいた。《イレギュラーズ》で対処できる者と言えば――――多分、アリスだけだ。

 「何が、殺意は無いはずだ、だ。ルルーシュめ……。直撃コースなら普通に死んでたっての」

 素の口の悪さを少しだけ見せながら、マオは凶器を拾い上げる。

 「ん」

 柄の部分。柄の無い握りの所に、細い紙が巻きついているようだった。手紙か何かだろうか。何れにせよ、調べるのは政庁に戻ってからだ。少し位なら、何か分かるだろう。
 そう思って、身を翻し。










 「零が、命じる」










 聞いた事が無い声が、響いた。
 威厳が有る、けれどもルルーシュとは違う、別の声だ。
 だが、本能的に理解する。

 ――――まさ、か――!!

 これは。
 これはギアスだ。それも、ルルーシュが持つのと酷似した……!

 何処からか。
 何時から居たのか。
 どうして、今、この場所に。
 この場所に、ギアスユーザーが自分以外に存在する事への疑問は尽きず。



 反射的に振り向いて。
 マオは“最もやってはいけない失敗”を犯した事に、気が付いた。



 目の前に男がいた。
 全身を黒の服で覆った、マントを背負う仮面の男。

 だが、姿や声の正体よりも大事な物は有る。
 安心。疲労。消耗。油断。そして疑問と困惑。それらの要素は重なり。マオは『相手にそれ以上を言わせない』という策を、取る事が、出来なかった。
 しまったと、失策を思った時には、遅かった。

 「――――――――――」

 命令の言の葉と共に。
 赤い凶鳥が、マオに飛んだ。




     ●




 それから、約五分後。
 一人の男が、倉庫に入って来た。

 「……そうか。《イレギュラーズ》の――」

 身体を動かした為か、詳細を思い出す。
 白髪の少女は、マオ。機密情報局のとある部署に所属する人物……。

 (果たして、私が尾行してきて、正解だったのだろうか)

 思いながら。
 携帯電話を取り出して、主へつなぐ。
 アッシュフォードの使用人ではない、もう一つの顔として。

 「――――『帝国特務局』の一員として、ミレイ様に、報告を致します……」




 ヴォルグの目の前で、少女マオは、意識を失って倒れていた。
 他には、誰もいなかった。
 何が有ったのか。それはヴォルグには分からない。











 用語説明 その17


 《ザ・リフレイン》


 マオの持つ結界型ギアス。

 自分を中心とした一定範囲内に結界を張り、結界内部の対象の記憶を引き出し、読む事が出来る。情報は「見ている」形らしい。視覚として処理されるのだろう。
 物質に対してはサイコメトラーが可能と言う認識でOK。人間に使用した場合、相手の記憶を読み、都合の良い記憶を抜き出す事も可能にする。
 最も記憶は劣化が当然なので、読めない情報も多い。また余り範囲を広げたり、無制限に記憶を集めたりするとマオの頭が限界を越えてしまう。

 かなり強力だが、直接的な戦闘には余り向いていない。
 今回の場合、マオは結界を展開し『いきなり得ている情報が増えた=武器が結界内部に入った』と言う方法を用いて、闇の中で視認不可能な相手の投擲を補足していた。全神経を使い、それで迎撃一発がやっとだった。相手の技量が伺える。




 登場人物紹介 その17


 ヴォルグ・バーンスタイン


 アッシュフォード家に長年仕える使用人の一人。首の後ろの火傷の跡が特徴の男。
 運転技術が巧みで、日々のミレイの学園への送迎や、ルーベンの車の運転も担当している。
 裏の顔として帝国特務局の局員という側面を持っている。別に彼はスパイと言う訳ではなく、ルーベンがベアトリスに貸し付けている状態であり、ルーベンとベアトリスの橋渡し役も兼任している。


 (補足)

 原作でも、ほぼ同じ立場だった。
 アニメ二期R2では、ブラックレベリオンの後に(シャルルに、ルーベンとミレイを初めアッシュフォード家全員が、皇族としてのルルーシュに対する記憶を消された為)アッシュフォード家を解雇されてしまった。その後、行く先に困っていた所を帝国特務局に拾われたらしい。

 因みに、アニメ第一期の回想シーンにおいて一瞬だけ出演している可能性がある。
 と言うのも、小説版によれば、ルルーシュ&ナナリーがアッシュフォードに保護された時、迎えに来た車を運転していたのが彼であるとの事。よって『ブリタニアをぶっ壊す!』と夕暮れ時、スザクに宣言した際の、背後に静かに佇んでいた黒服が、実はヴォルグだったのかもしれない。














 マオ、本気で洒落になってない。
 でも実は、もっと別の伏線が潜んでおります。微妙にルルーシュを意識するシャーリーとか。そろそろ日本に来るだろう魔女とか。イレギュラーズとか。サクラダイト生産国会議とか。ジョゼフさんとか。
 さて次回は『日本解放戦線』にも触れましょう。

 中の人が忙しいので(就活がそろそろ始まります)ゆっくりですが、更新はします。長い目で見ていて下さい。一応、最終回までの大まかな展開と、燃え部分は既に構成してあるので。

 ではまた次回!
 (11月21日・投稿)。


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