俺の小学校の時の渾名は《ブタ村》だった――右手が恋人、生まれてこの方モテたことのないメタボ体型の冴えない大学生・田村と、ボクっ娘で実は百合属性持ち、駆け出しのグラビアアイドル・実友あぐりの二人は性別の垣根を越えた親友同士。だがある日、いつものようにキャンパスでくすぶっていた田村に、彼が夢に思い描く理想通りの美女で資産家の令嬢・古閑愛が、何の因果か声をかけてくるという一大珍事が勃発して……。
童貞をこじらせてしまった、赤子のように清らかな肉体と法界悋気に毒された精神を持つ全ての妖精候補諸氏に捧げる、反恋愛小説。
***登場人物***
【田村】(CV桜井敏治)
本編の語り手。東海地方の地方都市から上京してきた某有名私大経済学部三年生。彼女いない歴=年齢の隠れオタクで、二次元への道をひた走っている。
【実友あぐり】(CV阿澄佳奈)
田村の中学以来の親友で、グラビアアイドルの卵。実はレズビアン。
【古閑愛】(CV高垣彩陽)
田村と同じ大学の経済学部三年生。一部上場の製薬会社《コガ製薬工業》創業者一族の令嬢。
※CV設定は作者の完全な趣味というかお遊び以外の何物でもなく、決して読者様にまで強要するものではないことをお断り申し上げておきます。