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No.18472の一覧
[0] ―― EDGE ―― ネギま(オリ主) [紅月](2010/07/10 18:15)
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[18472] 第4話
Name: 紅月◆a3e744a8 ID:3903c47e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/05/08 01:49

第4話 『戦闘』



「お前が“ネギ・スプリングイールド”か?」


思い掛けなくかけられた言葉にネギは混乱した。

それは仕方ないのかもしれない。

つい先程までエヴァンジェリンと戦い、逃げて誘導して罠に嵌めた。

そこで勝ったと思いきや、科学の力とやらで罠を破られ、一転今にも血を吸われそうになっていた。

ここまでかと思ったら、急にエヴァンジェリンは吼え、明日菜に助け出され、そして見知らぬ人物に名を呼ばれた。

元来、突発的なことに弱い自分である(一応自覚はある)。

こうも立て続けに予想外な事態が発生されると困る。

などと思考を錯乱させていたが、自身の停止が答えとして十分だったのか、相手は口許を笑みの形に歪ませた。




エッジは、自身の言葉に凍りついたネギを見て確信に至った。

この瞬間エッジの心にあったのはある種の達成感と復讐へと近づける歓喜、そして同属意識だろうか。

とにかく種々の感情が溢れ、笑みを零してしまった。

その笑みを見て、何かを感じたのか再起動を果たしたネギに質問を掛ける。


「お前に聞きたいことがあるんだ」


エッジは、自身にとっての何よりの最優先、事件の情報得るべく動きだす。

しかし、エッジ自身逸っていたのだろう。

周りに眼を向けるのをすっかりと忘れてしまっていた。

ネギに寄るべく一歩踏み出した瞬間、横合いからの攻撃の気配を感じ跳び退いた。


「氷爆!!」

「くっ!?」

意表を突かれたせいで避けきれなく、僅かに掠って血が滲んだ。

攻撃してきた相手を見ると先程の幼女だった。


「私を完全に無視するとはいい度胸だな、貴様」

「お前に用はない」


邪魔する幼女の言葉を切って捨てる。


「用があるのはネギ・スプリングフィールドだ。邪魔をするな」


努めて冷静にそう宣告する。

邪魔をされた苛立ちで染まってしまいそうな意識を、抑えつける。


しかし、邪魔だったのエヴァンジェリンにとっても同じだった。

何しろ勝負の途中だったのだ。苛立ちはとっくに振り切れている。


「邪魔なのは貴様だ、とっとと消え失せろ!」


その言葉とともに放たれる無詠唱の”魔法の射手”。

その攻撃に瞬時で思考を戦闘へと切り替える。

そして、両者の攻撃が交わろうとした瞬間、ひとつの攻撃が割って入り、両者は弾かれるように跳び退った。





「タカミチィ!」


ネギは驚きと共に声を上げる。

エッジとネギとの間に降り立ったのは一人のスーツの男、高畑・T・タカミチであった。

連絡を受け急行した際、戦闘が始まりそうだったので牽制をしたのだ。

タカミチは侵入者に目を向けながらネギに声を掛ける。


「ネギ君、明日菜君。色々聞きたいこともあるだろうが後にしよう。此処は僕が引き受けるから君達はエヴァを。そのために来たんだろう?」


もとより今回の事は全てネギの成長のため。

こんなことで台無しにされたくはない。


「エヴァもだ」


そう促す。

一瞬、不愉快そうな顔を浮かべたが、「ふんっ」と鼻を鳴らし引き下がる。

そうして、こちらを睨み付ける侵入者に対峙した。







エッジはとてつもなく不愉快だった。

目の前にネギ・スプリングフィールドがいる。

なのに、幼女に二度邪魔され、さらに邪魔が追加された。

そして、当のネギは離れた所で幼女と戦闘を始めてしまっている。

苛立ちが限界突破も当然である(自身が侵入者だということは棚に上げている)。

すでに意識は攻撃色で染まり、切欠ひとつで戦いになる。


「おっさん。あんたも邪魔すんのか」

「お、おっさん・・・。まあいい、君の目的が何かは知らないけど、ネギ君に手は出させないよ」

「・・・聞きたいことがあるだけだ」

「聞きたいこと・・・? それはなんだい?」

「・・・教えてやる義理はない」

「そうだね・・・、聞いてあげる義理もないな」


エッジは目の前の存在を障害と判断した。

障害があるならすることはひとつである。


「邪魔をするなら・・・」

「・・・するなら?」


空気が緊張を帯びる。


「―――― 消え失せろ」


空間が弾けた。




全身に“気”を巡らせ瞬時に駆ける。

それと同時に相手も動き出していた。

僅かに見えた動き。ポケットから腕を抜く動作。

瞬間、頬に衝撃を受ける。

(―― っ痛!! 衝撃波!? 否、拳圧か!)

直ぐ様対応策を出す。拳圧は直線軌道、攻撃面積も狭い。

首を振り、避ける。

そのまま姿勢を低くし、

(“瞬動”! そのまま斬りつける!)

流れるように思考する。

十メートルの距離を一瞬で潰し、そのまま抜刀で斬りつける。

しかし、相手も然る者。瞬時に後退し、斬撃から逃れていた。

尤もエッジもそれで逃すほど甘い訳ではない。続けざまに神鳴流の技を放つ。


「シッ!!(――― “斬空閃”!)」


放たれた“気”は大気を切り裂き、僅かに腕を傷つけた。

“奥義”のひとつたる“斬空閃”を受け掠り傷のみ。


「・・・強いな」


一合の戦闘でそう判断した。

技、気の密度、体捌き、総てが一流であることを示していた。


「・・・神鳴流か。関西呪術協会がネギ君に何の用だい?」


相手もこちらの流派に気付いたようだ。

尤もエッジの流派は若干異なる。



――神炎流

エッジの流派である。

自身の特性か悪魔の特性か、雷を発しようしても炎になってしまうという体質。

それを指して、月子が名付けた流派である。



しかし、骨子は同じなので決して間違いではない。

だが、なにやら勘違いしているようだ。




タカミチの勘違いはある意味仕方の無いことである。

京都神鳴流は、ある種閉鎖的な組織であり、通常は陰陽師の護衛などをしている。

基本的に彼らが依頼を受けるのは関西呪術協会からなのだ。

故に、神鳴流が動いている以上、呪術協会が動いていると考えるのが普通なのである。

ついでに関東と関西は仲が悪い。



エッジには態々勘違いを正してやる気などない。

それにそれ以上に気になっていることがあった。

(先程タカミチと呼ばれていたな・・・)

もしかするともしかするかもしれない。

ならば、この邪魔もある意味僥倖である。


「・・・あんたが“高畑・T・タカミチ”?」

「・・・・・・」


どうやら互いに情報を漏らす気はないようだ(実はタカミチは、自分を知らないとは思っていなかっただけ)。

しかし、この無言は肯定である。

エッジは思わぬ幸運に身を震わす。

何が何でも情報を手に入れる。

力を練っていく。


「そうか。あんたが高畑か。ならばあんたにも訊きたいことがある」


ぴくりと眉を動かし、こちらを注視する高畑。

その様子を見逃さないように、口にした。


「6年前の雪の日、山間の村を悪魔の群が襲撃した。指示した人間を知っているか?」


まるで予想外といわんばかりの表情。

しかし、欲しいのはそんなのじゃない。

エッジは重ねるように続けた。


「知っているな?」

「・・・・・・いや、知らない」


続けられた言葉で正気に戻った高畑は、暫らくの沈黙の後、答えた。

しかし、僅かに出た表情が語っていた。

(―― 知らないが予測はある、といったところか?)

ならばその情報を、と刃を向ける。


「ならば知っている情報を吐いてもらおう」

「・・・僕が話すと思うのかい?」


エッジは口唇を歪める。


「―――あんたは話すしかないんだ」








エヴァンジェリンとネギの戦いは、両者による魔法戦に移行した。

二人の従者は既に休戦に入っており、次々放たれる魔法を眺めている。


「ラス・テル・マ・スキル・マギステル、来れ雷精 風の精!!」

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック、来れ氷精 闇の精!!」


戦いは佳境。

不利を見て取ったネギは、自身の持つ最大の魔法を放とうと備える。

一方エヴァンジェリンは、真正面から受けて立つと云わんばかりに同種の魔法を唱える。


「雷を纏いて吹きすさべ、南洋の嵐!」

「闇を従え吹雪け、常夜の氷雪!」


互いに臨界。

掌中の魔法を放たんと互いを見据え、そして開放された。


「“雷の暴風”!!! // “闇の吹雪”!!!」


拮抗する魔法。

同種であるそれらの威力は術者の技量と魔力に因る。

ならば、見習いと古強者。その差は歴然である。

ジリジリと天秤が傾き始めたそのとき、


「ハックシュン!」


などという場違いなクシャミとともに、ネギより魔力が溢れ、打ち合いを制した。



その後、エヴァンジェリンが決闘を続けようとするも、図ったかのように結界が再起動し、勝負の軍配はネギに上がった。

お互いに打ち解けあい、一件落着とじゃれあっていた。

しかし、彼らは忘れていた。

今現在、侵入者がいるのを。

爆音と共に地に打ち付けられた一人。

それを見下ろす一人。


「さあ、話せ」


地に伏しているのは高畑・T・タカミチだった。


「「「「タカミチ!! / 高畑先生!!」」」」





第4話   了



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