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No.18329の一覧
[0] とある『海』の旅路(オリ主によるFate主体の多重クロス)【リリカル編As開始】[よよよ](2018/03/19 20:52)
[1] 00[よよよ](2011/11/28 16:59)
[2] Fate編 01[よよよ](2011/11/28 17:00)
[3] Fate編 02[よよよ](2011/11/28 17:03)
[4] Fate編 03[よよよ](2011/11/28 17:06)
[5] Fate編 04[よよよ](2011/11/28 17:16)
[6] Fate編 05[よよよ](2011/11/28 17:23)
[7] Fate編 06[よよよ](2011/11/28 17:26)
[8] Fate編 07[よよよ](2011/11/28 17:30)
[9] Fate編 08[よよよ](2011/11/28 17:34)
[10] Fate編 09[よよよ](2011/11/28 17:43)
[11] Fate編 10[よよよ](2011/11/28 17:49)
[12] Fate編 11[よよよ](2011/11/28 17:54)
[13] Fate編 12[よよよ](2011/11/28 18:00)
[14] Fate編 13[よよよ](2011/11/28 18:07)
[15] Fate編 14[よよよ](2011/11/28 18:11)
[16] Fate編 15[よよよ](2011/11/28 18:22)
[17] Fate編 16[よよよ](2011/11/28 18:35)
[18] Fate編 17[よよよ](2011/11/28 18:37)
[19] ウィザーズクライマー編[よよよ](2012/08/25 00:07)
[20] アヴァター編01[よよよ](2013/11/16 00:26)
[21] アヴァター編02[よよよ](2013/11/16 00:33)
[22] アヴァター編03[よよよ](2013/11/16 00:38)
[23] アヴァター編04[よよよ](2013/11/16 00:42)
[24] アヴァター編05[よよよ](2013/11/16 00:47)
[25] アヴァター編06[よよよ](2013/11/16 00:52)
[26] アヴァター編07[よよよ](2013/11/16 01:01)
[27] アヴァター編08[よよよ](2013/11/16 01:08)
[28] アヴァター編09[よよよ](2011/05/23 20:19)
[29] アヴァター編10[よよよ](2011/05/23 20:38)
[30] アヴァター編11[よよよ](2011/05/23 22:57)
[31] アヴァター編12[よよよ](2011/05/23 23:32)
[32] アヴァター編13[よよよ](2011/05/24 00:31)
[33] アヴァター編14[よよよ](2011/05/24 00:56)
[34] アヴァター編15[よよよ](2011/05/24 01:21)
[35] アヴァター編16[よよよ](2011/05/24 01:50)
[36] アヴァター編17[よよよ](2011/05/24 02:10)
[37] リリカル編01[よよよ](2012/01/23 20:27)
[38] リリカル編02[よよよ](2012/01/23 22:29)
[39] リリカル編03[よよよ](2012/01/23 23:19)
[40] リリカル編04[よよよ](2012/01/24 00:02)
[41] リリカル編05[よよよ](2012/02/27 19:14)
[42] リリカル編06[よよよ](2012/02/27 19:22)
[43] リリカル編07[よよよ](2012/02/27 19:44)
[44] リリカル編08[よよよ](2012/02/27 19:57)
[45] リリカル編09[よよよ](2012/02/27 20:07)
[46] リリカル編10[よよよ](2012/02/27 20:16)
[47] リリカル編11[よよよ](2013/09/27 19:26)
[48] リリカル編12[よよよ](2013/09/27 19:28)
[49] リリカル編13[よよよ](2013/09/27 19:30)
[50] リリカル編14[よよよ](2013/09/27 19:32)
[51] リリカル編15[よよよ](2013/09/27 19:33)
[52] リリカル編16[よよよ](2013/09/27 19:38)
[53] リリカル編17[よよよ](2013/09/27 19:40)
[54] リリカル編18[よよよ](2013/09/27 19:41)
[55] リリカル編19[よよよ](2013/09/27 19:56)
[56] リリカル編20[よよよ](2013/09/27 20:02)
[57] リリカル編21[よよよ](2013/09/27 20:09)
[58] リリカル編22[よよよ](2013/09/27 20:22)
[59] リリカル編23[よよよ](2014/09/23 00:33)
[60] リリカル編24[よよよ](2014/09/23 00:48)
[61] リリカル編25[よよよ](2014/09/27 01:25)
[62] リリカル編26[よよよ](2015/01/30 01:40)
[63] リリカル編27[よよよ](2015/01/30 02:18)
[64] リリカル編28[よよよ](2016/01/12 02:29)
[65] リリカル編29[よよよ](2016/01/12 02:37)
[66] リリカル編30[よよよ](2016/01/12 03:14)
[67] リリカル編31[よよよ](2018/03/19 20:50)
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[18329] リリカル編05
Name: よよよ◆fa770ebd ID:55d90f7e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/02/27 19:14

大型のモニターには、昨日協力関係を結んだ魔術師達、衛宮士郎にセイバー、遠坂凛とアサシンの四人が映し出され、トレーニングルームにて訓練用の仮想標的を相手にしている姿が見て取れる。
というのも、如何に協力関係を結んだとしても実力がどれ程のものか把握出来なければ投入し辛いのは勿論、最悪ジュエルシードの暴走を悪化させてしまう危険性すらあるからだ。
昨日の話し合いの後に行ってもよかったのだが、衛宮士郎の妹であるアリシア・T・衛宮が眠そうに頭や体を前後にゆすり始めていたので昨日はそれで終わりにし今日執り行なう事になった。

「彼らの使う術式は分析出来そうか?」

大型モニターから視線を変えた僕は、モニタールームにて座り制御卓を操る制服の少女エイミィ・リミエッタを見やった。
執務官である僕の補佐官兼アースラの通信主任である彼女は優秀な人材であり、かつ仕官教導センター時代からの付き合いのある良き友人であもる。

「う~ん、ちょっと……ね。
魔法そのものはミッド式に似てるんだけど、術式は見たことも無いものだから訳が分らないってのが正直な感想かな」

「そうか……すまないが引き続き頼むエイミィ」

「わかってる、頑張ってみるよクロノ君」

そもそもの発端は管理局の許可の下、この世界に先行調査におもむいていたスクライア族のユーノが発掘したジュエルシードが、輸送船の事故によって散り散りになってしまった事だ。
責任を感じてしまったユーノは、無謀というか何というか………この世界にて単独で再収集を行い、その結果ジュエルシードの暴走体との戦いにより負傷してしまうのだが、運が良いというか現地に高町なのはという高い魔導師資質を持つ少女と出会い協力し収集を続ける事が出来た訳なのだが―――幸い軽傷で済んでいたから良いものの、少しでも違えば彼は無事ではいなかっただろう。
そして同じ頃、魔導師と思われるフェイト・テスタロッサとその使い魔アルフもジュエルシードを集めていて、ジュエルシードを巡り二人は出会い高町なのはは二度に渡って彼女達に退けられている。
更に僕達と同様、次元震の危険性を感知し現れた魔術師と名乗る者達。
管理外世界であるこの世界の魔法技術を扱う彼等との話し合いのなかで、次元干渉型ロストロギアであるジュエルシードは確率は低いとはいえ、結晶化している力が一度に反応する様な事態が起きたのなら、その力はたった一つですら街を壊滅させかねない危険モノだとも判明しもした。
そして、ユーノ・スクライアが言うにはジュエルシードの総数は二十一個もあり、それら全てがこの世界へと四散しているという。
現地には時空管理局が魔法文明の存在を確認できなかった事から長年管理外世界として来たのだけど、実は僕達時空管理局の調査に不備があり魔術師と呼ばれる者達が存在していて、その魔術師というのが何があったのか魔術を極端に隠蔽する事に長けた魔法技術を有するらしい。
その徹底した隠蔽故だろか、衛宮士郎や遠坂凛、セイバー、アサシンに他の魔術師や組織の事は聞いても分らず、衛宮士郎と遠坂凛にしても、半年前に魔術師だと知りえたばかりだと言う。
事実、協力関係を結んだ彼らの内衛宮士郎と遠坂凛という男女からは、魔力の反応が現れたり消えたりしている事から互いに魔法、いや、この世界では魔術か―――その技を扱う者だとは判断し難いのだろうな。
それに、魔術という技が如何いったものなのかと遠坂凛という女性から見せて貰った処、彼女が行った魔術は自身の血を塗り割れたガラスを元に戻すという僕達の魔法の常識では考えられない技術だった。
僕達の世界の魔法は自然摂理や物理法則をプログラム化し、それを任意に書き換えや書き加え、消去等を行う事で作用させる技法である。
だからこそ、壊れた物が元に戻るといった事は起きる事は無い―――けれど、この世界の魔術という技の根源には神秘とかいうよく分からないモノが在りそれを可能にしているという、しかも、頭の痛い事に先に見せて貰った技は魔術にとって初歩の初歩の技だという滅茶苦茶さだ……
加え、もしも、この世界の魔法技術が流出し魔力を隠蔽する技術が管理世界内に広がってしまった事を想像するだけでもゾッとする。
衛宮士郎や遠坂凛をみれば分るように、通常管理局で使われる魔力探知が彼らには反応しないのだから。
もしも、そんな事になってしまったら管理世界でのテロ行為は頻発し、当然、治安は著しく低下してしまうだろう……
この世界はグレアム元提督の出身地だとはいえ、彼等魔術師の持つ技は僕達の世界からしたら余りにも危険なモノ、彼等の言い分に僕達の事情も加えるとこの世界での活動は速やかに済ませた方が互いの為になる。
しかし―――母さん、いや、艦長の考えは違うようで、魔力資質の高いセイバーや高町なのは、遠坂凛を管理局の魔導師として欲しいと思ったのだろうな。
優秀な魔導師はいつでも足りない、そのせいで解決出来る筈の事件が解決出来なかったり、起こらなくて済む悲劇が起こったりもする………管理局の提督という立場からすれば、資質こそまだ分らないものの大まかに判断しても保有魔力量AAAの高町なのはやA+の遠坂凛という優秀な人材は確保したいのが常であり、保有魔力量S+などという……もう動く魔力炉としかいいようのないセイバーは是が非でも欲しいのが本音なのだろう。
彼女達とジュエルシードが現れた時には僕一人だけの力では無理と判断し、武装局員達にて包囲したが……もし、戦闘になっていたら思念体の赤い男アーチャー、何かしらの術式が込められているのか不明だがジュエルシードの暴走体が張った防御障壁を存在等しないかのように容易に破った不気味さに加え。
セイバー、遠坂凛や保有魔力量はC-の衛宮士郎、あの時魔力を感知こそ出来なかったがアサシンと呼ばれる男も魔術師なのだろう、その五人に加えジュエルシード改を九個も保有するアリシア・T・衛宮を相手にした場合―――アースラからの支援を考慮すれば壊滅こそしないものの、取り押さえる等は不可能だったに違いない。
そして、逃走したフェイト・テスタロッサというなのはと同じくらい魔力保有量を持つ少女と、衛宮士郎の妹であるアリシア・T・衛宮が他人の空似では説明出来ない程似すぎているという事や、彼女の持つロストロギア、ジュエルシード改についても謎は多いい。
幾つか推測出来る事の一つとして、この世界にかつてのベルカ王族に連なる者が隠れ住み、他の王達に知られる事がないよう技術を伸ばしたのが魔術であり、その遺産がジュエルシード改、彼らが持つデバイスに酷似した装備についてもベルカ時代から受け継がれてきた技術の一端とすれば一応の説明にはなる。
……なら、ジュエルシードはジュエルシード改を模倣・簡略化した劣化品か試作品としてみる事も出来なくは無いけど………証拠となるものは無いので所詮は憶測の域を出ない、か。

「訓練終了っと。術式の解析はまだまだだけど魔導師ランクは計測し終えたよ」

「出してくれ」

「各訓練科目をっと―――って、うわ。
セイバーさん総合S+以上、これ以上はアースラ内での設備だと正確には測れないって……滅茶苦茶だよこの人」

「しかし、余りにも近接戦に特化し過ぎている。
寧ろ、魔力保有量とかを考えなければ射撃能力が異常にすら思える衛宮士郎の方が逸材だとも判断出来るぞ」

「と、言うよりクロノ君……この人の場合、何か術式を起動させて放つより、斬りにいった方が断然速いんだけど。
士郎君は士郎君で射撃能力は命中率百%……か、これで魔力保有量がもう少しあれば管理局の武装局員でエースになれるかもしれないのにね」

「それに」とエイミィは付加え。

「遠坂さんもレアスキルが凄いよ―――どれだけ変換能力持ってるんだか」

「問題はアサシンか」

「うん、計測ではデバイス―――こっちだと礼装だったけ、そちらから魔力保有量D+程の魔力反応があったんだけど」

「魔力で作られた標的を斬る度に僅かに上がっていって、今はB-程の魔力保有量にまでなっている、な」

「その魔力量が上がる度に動きも速くなるしね………この世界の魔術師って、私達とは違うのは分ってるつもりだったけど」

「エイミィ、彼等を僕達の常識で判断しない方がいい」

「その通りだね……」

だが、この四人を小隊として扱う場合に気をつけなとならないのは、飛行適応出来るのが遠坂凛だけであり、他の三人は僕達のいう処の陸戦魔導師と判断出来る事だ。
セイバーの場合は、空中に展開した足場を元に高速戦闘が可能との事だがフェイト・テスタロッサが高高度を維持した場合、彼女ですら捕らえるのは厳しいだろう。
今回の訓練結果を基に、モニターに次々と四人の総合結果を纏めるエイミィを余所に、わずかだが彼等の長所と短所について思考を割いていると。

「こちらは終わったわ、そちらはどうかしら」

通信が入り、モニターの片隅に母であり、上司でありこの艦、巡航L型八番艦アースラの艦長の姿が表示される。

「こちらの作業もほぼ終です、後は訓練結果を基にして報告書を作るだけです」

「そう、順調ならそれでいいわ」

艦長の質問には訓練内容とその結果を纏めているエイミィが答え、直接確認する事が出来なかった艦長は安心したのか笑みを零す。
艦長はアリシアがジュエルシード改を何処まで使いこなせるのか見定めるため、次元空間にて訓練を行い万一に備え自らアースラの魔力供給を受けて『ディストーションシールド』という、空間歪曲を利用した空間防御を用意しながら訓練をしていた。

「そちらの方は如何なってます?」

「問題ないわ、アリシアさんはとても優秀よ。
起きては欲しくないけれど、中程度の次元震なら彼女一人で止められる程の―――いえ、もしかしたら大規模次元震すら……」

艦長が行った訓練は一つか二つのジュエルシード改を使い意図的に小規模次元震を発生せ、それを同じくジュエルシード改により抑え、又は発生するエネルギーの中和を図る事により、万一ジュエルシードが最悪の状態で暴走したとしても対応するのに必要な確認にすぎない。
だけど―――艦長の様子から察するにアリシアとジュエルシード改は想像以上だったようだ。
表示される艦長の後ろには、そのアリシアがポチとかいう丸い生き物を両手しながら「ふふん、リンディさんに褒められたよ」と嬉しそうにしている。

「ねえ、アリシアさん。貴女、時空管理局で働く気は無い?」

「ほえ?」

余程アリシアに局員としての才能を感じたのか、艦長は振向き様にアリシアに声をかけるのだけど、当のアリシアはきょとんとした表情をしていて。

「答えるのはもう少し大人になってからで構わないけれど、何れその力を管理世界・管理外を問わず次元災害で苦しむ人達の為に使って欲しいの」

ジュエルシード改による途方もない魔力を扱えるアリシアが、救助隊として救援活動を行うのならば僕としても賛成ではある―――しかし、それは飽く迄も自分の意思で行うなら、だ。

「しかし、艦長。僕らの世界と比較してもアリシアはまだ幼過ぎです」

「そうね―――少し昂ぶっていたみたい」

頭を冷やしたのか、息を吐き呼吸を整える艦長は一旦区切りると。

「でも。将来、貴女達が次元世界へと出て働きたくなったら、その時は力になるから忘れないでいて欲しいわ」

「えと………マエムキニケントウサセテイタダキマス」

微笑みながら語る艦長に、アリシアはどうしたらいいのかなといった感じで答える。
アリシアの検討に前向きという言葉に嬉しそうな艦長だったけど………後日、前向きに検討すると言うこの国独特の言い回しは、検討してみるけど恐らく無理だろうという意味だと判明し残念がっていた。
しかし―――その件は別にして、幾つか推測出来る事の一つ。
衛宮兄妹や遠坂凛、セイバーにアサシン達が持つ礼装がもしかすると彼等が知らないだけで僕達の世界の技術であるデバイスかも知れず、本局に問い合わせをしていたのだが。

「ミッドチルダ出身……やはり、か」

報告書によると衛宮士郎、遠坂凛の両名とコードネームなのか、本名は佐々木小次郎なのだがアサシンと呼ばれている男からは次元世界との繋がりは確認出来ず、明らかに偽名だと思えるセイバーにしても、次元世界での証明となるモノは出ては来ない。
しかし、アリシア・T・衛宮が口にしていた母親の名、プレシア・テスタロッサの名は本局の照会で当たり、同時にアリシア・テスタロッサの資料も関連して送られて来た。
送られて来た資料のアリシアが今と変わらない事から、亡くなったというプレシア・テスタロッサがこの世界の魔術文明と関わりを持ったのは最近の事なのだろう―――そう予想し資料を目に通し始める。

「専門は次元エネルギーの開発、偉大な魔導師でありながら違法研究と大型魔力駆動炉の事故によって放逐、か。
あのジュエルシード改は次元に干渉するエネルギーであるものの、ある意味小型高性能の魔力炉ともいえる、もし、エネルギーの質が次元に干渉するような危険なモノでなければ、それまでの魔力炉の概念すら変えかねない代物だ―――なに!?」

僕は目を通していた資料のある部分を見て愕然とした。
資料によれば、当時開発を任されていた新型の大型魔力炉設計開発に置いてプレシア・テスタロッサは違法な手段と、違法なエネルギーを用い、安全確認よりも開発プロジェクトを優先させた結果、魔力炉は暴走、その後は地方にて研究に従事するものの数年後に失踪するとある、が。

「アリシア・テスタロッサは、当時起きた大型魔力炉暴走の時……二十六年も前に死亡してる一体如何いう事なんだ!?」


とある『海』の旅路 ~多重クロス~

リリカル編 第05話


どうも次元航行艦に積まれている機器の性能なのか感知範囲こそ非常に広いものの、時空管理局の魔力感知精度は俺達魔術師よりも低い事から、俺達は独自に現地調査を行う事といて次元航行艦を後にし、キャンピングカーを拠点として鳴海市や遠見市等を中心に異常がないか回っていた。
しかし、なんというか住む所はキャンピングカーで賄え、食事にしてもアヴァターでよく食べていた弁当の残りがまだ千個以上はあるらしく当面は事欠く事も無いだろう。
その為、生活面で問題があるとすれば銭湯に通う時にだけだが……それに関しても、俺達の世界のお金が普通に使えるので今のところ問題は感じずにいる。
どちらかといえば気になるのはデバイスの事だな、俺達の持つデバイスはミッドチルダ製のものなのにも関わらず、その事にについてクロノ達からは何も言ってこないのだから。
けど、俺達から口にすれば第二魔法である並行世界への干渉という奇跡を実証しなければならなくなるだろう、それは、魔法使いであるアリシアの異常性を示すものだから余程の事がない限り話したくはない。
アリシアの異常性を下手に教えてしうと、アリシアがロストロギアとかを上回る危険性を秘めている事も知られて色々と面倒な事になるだろうからし。
そんな考えを巡らせながら当ても無く走らせていた俺達だけど、管理局の方でジュエルシードの魔力を感知したという連絡を受け人気の無い場所へ移動するとアースラへと転送して貰う。
時空航行艦へと赴いたのはいいとして―――アースラのブリッジにはなのはとユーノが既に来ていて「よろしくお願いします」と言われた俺達は、二人よりも幼いアリシアを除いて困惑の表情を浮べてしまう。
後々クロノから聞いた話によると、なのはやユーノからもジュエルシード回収に協力の申し出があったそうだが、クロノとしては十分な訓練を受けていないだろう、なのなやユーノを危険に巻き込みたくなかったのもあり申し出を断るつもりでいたそうだけど。
艦長のリンディさんは二人のこれまでの実績や、なのはの高い魔力資質にジュエルシードの暴走体やフェイト、アルフという魔導師らしき者達との連戦につぐ連戦を行いながらも続けて来た事に何かしらの才能というか資質を高く秘めていると判断したのか許可してしまったらしい。
俺や遠坂の感覚では、若干九歳の女の子にロストロギアとかいう危険物に指定されてしまうような物の回収を任そうとする艦長には疑問を抱いてしまう。
まあ、事の根幹には就業年齢の違いという文化・文明の差があるのだから仕方のない事なのかもしれない、ミッドチルダでも感じたけど、管理局の治める世界での就業年齢の低さと俺達の世界には差があり過ぎる、執務官とかいう事務職のクロノにしても、俺達の感覚からすればまだ義務教育途中の中学生だからな………

「こちらこそ、今は使える戦力はあるに越した事はないでしょう」

「まあ………無理も無いか、あんな危険物が在ると知ったら如何にかしたいって思うのが心情だし」

「こちらこそお願いします」と答えている六歳のアリシアがいるからだろうか、九歳の子供が二人も増えるのにも関わらず、わずかながら表情を崩してたセイバーと遠坂だけど仕方ないった感じでそれ程気にしてないように思われる。

「でも、二人共無理はするなよ。
二人共子供なんだし、怪我とかしたらたいへんだろ?」

「はい」

「解りました」

二人共まだまだ子供なんだ、戦いは出来るだけ俺達が担当しないと。

「挨拶はそれくらいでいいだろう」

俺達となのは達を見渡しながらクロノは言葉を継ぎ。

「万一に備え武装局員数名にて広域結界にて封鎖した後、暴走体とフェイト・テスタロッサ及びアルフの両名が現れた場合の対処を君達に頼む」

「クロノは来ないのか?」

「ああ、フェイト達の戦力が分らない以上、万一の増援や別のジュエルシードが見つかった場合に備え僕と武装局員の多くは待機となっているんだ」

ブリッジの大型モニターを背にするクロノは、責任を感じているのか申し訳ないといった表情で俺達を見詰める。

「分りました。相手の背後関係が不明な以上、こちらも余力は残さねばなりません」

「そうね、フェイトって娘の背後には必ず師がいる筈だからそれも考慮しないとならないもの」

セイバーと遠坂は、魔術師なのか魔導師なのか不明だけど、なのはと同年代の女の子と使い魔だけが戦力だとは思わないらしい。

「……フェイトって人が現れたら私もお話してみたいな」

「アリシアちゃんずるい~、フェイトちゃんと話したいのは私も同じなんだから!」

「ならば話せる時間を稼でみせるとしよう」

「じゃあ、僕はバックアップに全力を尽くします」

ポチを両手に持つアリシアは、自分に似たフェイトって女の子に思う処があるのか口にすると、今までなのはにしても碌に話せなかったのか私も話したいと言い出し、その姿に笑みを浮べるアサシンとユーノの両名はフェイトと話せる機会を作ろうと口にしていた。
そんな感じで良好な関係を築けた俺達七人と一匹は、数名の武装局員と一緒に起動し始めたジュエルシードを捜索しに稲神山へと転移する。
武装局員達は早速結界を構築すると、維持の為にそれぞれ別の方へと散って、見送る俺達も空を移動しながら捜索を開始した。
セイバーはバリアジャケットを以前と同じ鎧の形で纏い、俺はアーチャーと同じ赤い聖骸布に黒い胴鎧を投影し、更にバリアジャケットという防護服を透明にして纏う。
こうすると、呪いなどの魔術的な影響を軽減するばかりかバリアジャケットのフィールドにより衝撃や温度変化にも高い効果が見込めるようになる。
飛行魔術の適正があまり良くない俺とセイバーは、魔力で作った足場を利用し空を駆け、飛行魔術が使えるもののまだ魔術になれないアサシンの速度はそれ程速くない―――だからだろう、魔術に関係してまだ一ヶ月もしていないなのはが結構な速さで飛んでるのを目にすると、その秘めている才能に呆れてしまう。
それに引き換えこちらの世界に来てから魔力の回復自体は速く感じるものの俺の魔力量ではずっと跳んでいるのすら厳しい。
それでも魔力の感知に関しては、アースラの機器や魔導師の使うエリアサーチとかいう魔術よりも俺達魔術師の方が範囲は狭いが精度が高いのもあり、暴走体となって現れる事も無くジュエルシードを見つけると、封印を施しなのはのレイジングハートへと収める事が出来た。
何故なのはのレイジングハートなのかというと、アリシアのデバイスであるディアブロに関してはよく分らないものの、俺の篭手型デバイスイデアルや、セイバーの小盾型デバイスシルト、遠坂の指輪型デバイスマギアには格納機能が無いのだからなのはに任せるしかないだろう。
そんななのはとユーノは俺と遠坂の魔力感知に、「凄い」とか「如何やって感知しているんですか?」とか尊敬の眼差しを向けて来るのだけれど………俺達の世界の魔術師なら誰でも感知出来るレベルなので魔術とミッド式の方向性の問題としか言えなかった。
しかし―――今回の事で実感したけど、やはりアースラの捜索範囲は桁違いだ。
ジュエルシードの捜索はアースラの機器で大まかな場所を特定し、その後、精度は高いけど範囲は狭い俺達が捜索するようにした方が効率的だと言えるだろうな。
そんな考えを巡らせながらも俺達がアースラに戻ると、別の場所で起動したジュエルシードがフェイト達に持っていかれたと知らされる。
何でも俺達が出た少し後、やや離れた所で起動したジュエルシードがあり、それはすぐに暴走体となったそうだけど………元々、浅瀬の渓流地帯とう地形と素体が魚のせいか、ピチピチと体を動かし跳ね回るものの川魚の暴走体は呼吸も満足に出来なかったのだろう数分も経たずに気を失ったのかジュエルシードは離れてしまい、そこにフェイト達が現れ持って行ってしまったそうだ。
予想外とはいえ当然の事ながら、クロノ達も急ぎ現場に急行したのだけど、ミッド式の転移にはフェイズタイムとか呼ばれる隙があるらいのと、フェイト達の狙いはジュエルシードであってクロノ達時空管理局との戦いではないので、クロノや武装局員達が動けないでいるわずかな隙に距離を取られ次元転送とかいう、俺達からすれば魔法の域に近いだろう滅茶苦茶な業を使われ逃げられてしまったそうだ。
しかも、次元に干渉出来るアースラですらその探知の途中で眩ませられ追跡に失敗ている事からフェイト達の実力は幼いながらも凄いのが分る。

「逃走に使われた術式から……フェイト・テスタロッサとアルフの使う術式は僕達の魔法技術であるミッドチルダ式のものであると同時に優秀な魔導師であるというのが判明した。
それと、暴走体にしても素体によって脅威度が大きく変わる事も実証された訳だ」

そう経過を語るクロノの表情はばつの悪い感じを受ける、それもそうか、恐らくフェイト達を暴走体と戦わせる事で術式の分析と戦闘スタイル等の情報を得ようとし、それに、少しでも使わせて消耗させる狙いもあったんだんだろう、な。
……でも、今回の暴走体は川魚が巨大化したもので、大きくなったのはいいが浅い川からはみ出てしまった暴走体は呼吸すら満足に出来ずに終るとはクロノ達にしても想像すらしていない状況だったと思う。

「今回はフェイト達に取られてしまったとはいえ、最悪の暴走が起きなかった事でけでもよしと考えるべでしょう」

「アレを予想しろというのは、な……」

結果失敗したものの、情報を収集しようとしていたクロノの行動は一概には非難出来ないのでセイバーとアサシンは責めようとはしない。

「転移魔術で包囲すれば如何にでもなるって思ってたけど……あの様子じゃ厳しいか」

「そうだ、僕達の予想以上に彼女は速い―――今回のように逃走に徹されでもしたのなら、僕や武装局員では彼女に追いつくのは難しいだろう」

「―――と、なると。
遠距離からの狙撃で撃ち落とすか、同じかそれ以上の速さで追撃するかのどちらかよね」

転移により生じるフェイズタイムの事を知った遠坂はクロノを一瞥すると片手を口に当て考え始める。

「言って置くけど、俺やアーチャーだと下手すると怪我どころの話じゃ無くなるぞ?」

「分ってる、確実に落せるでしょうけど……非殺傷が使えないアーチャーだと撃墜出来ても手足の二、三本は失うかもしれないし、非殺傷設定で使える衛宮君にしても距離は精々二、三百メートルくらいだもの……あの速度で動かれたらすぐ射程外なのは予想がつくわ」

遠坂にはそう言ったものの、結論から言えば俺やアーチャーには相手を無力化させる方法は無くはない。
矢や剣ではないけれど投影というか、固有結界『無限の剣製』にはボーラという鋭利なワイヤーや紐の両端に錘をつけた投擲武器があり。
それは、回転させ投げると錘が相手を打ち据え、紐が絡まり動きを止め、ワイヤーなら更に肉を切り裂いて動けなくするといった一応非殺傷に近いモノはあるんだけど、幾ら耐衝撃・耐魔力攻撃・温度変化に優れるバリアジャケットがあるとはいえ、個人差も考えるとあの娘が墜落でもしたのなら高さによっては怪我ではすまされないかもしれない。

「なら、僕となのはがあの娘の相手を務めます」

今まで黙っていたユーノが口を開き。

「元々、僕達が協力する中にはあの娘の牽制も含まれていますし、何よりなのはの魔法は中遠距離に置いてもっとも効果を発揮出来ます」

「私も。ジュエルシードを何とかしないといけないのは分るけど、フェイトちゃんともっと話せるのならそっちの方が……」

ユーノの言葉になのはも遠慮がちに賛同する。
先程の事から、ジュエルシードについては俺や遠坂がいれば戦う必要が無いのだろうと判断したのかもしれない。

「ならば、私もフェイト・テスタロッサ達の方に付きましょう。
なのはが牽制している間に間合いを詰めれば、空を飛べない私でも剣の間合いに入れる筈でから」

セイバーはなのはとユーノの二人に視線を向け、その意見にクロノは「分った」と頷き承認する。
セイバーの動きは時に音速に達しているかもしれない程だから、なのはの牽制があればそれ程危険も無くあの娘を捕まえられると思える。

「では、セイバー、なのは、ユーノの三人はフェイト達の方に回ってくれ。
衛宮兄妹と遠坂凛、アサシンの四人は続けてジュエルシードの捜索の方を頼む」

俺達を見渡すようにして視線を向けるクロノに頷き応えた俺達は逮捕組と捜索組の二つに分かれ。
翌日、なのはがまだ学校に通っている時間帯に起動を始めたジュエルシードの回収に俺達捜索組は向う事となった。
武装局員達によって、周囲を気にせず捜索出来る結界が隙を生んだのか、山中にてジュエルシードを見つけたものの暴走を許してしてしまい……丁度、俺達を見て逃げようとしていた兎にジュエルシードは憑りつき、その結果、暴走体化した兎は凄まじい速度で山を駆け抜け見えなくなってしまった。
事前にジュエルシードについて聞いた話では、ジュエルシードはその内包する膨大な魔力により対象の願いをかなえる能力があるとかで、実際、なのは達は子猫が巨大化した所を目撃した事があるとか……
その時は、「巨大な子猫ってなんさのさ」とか思ったけれど―――成る程、憑いた時の願いに応じて暴走体の脅威度は変わるのがよく解った。
今回の兎の暴走体も攻撃的な感じはしないので、脅威という意味からすれば低いのだろうけど………逃げる事に特化した兎の暴走体は山中を凄まじい速度で駆け抜け、体を包むようにして護っている魔力のコーティングが絶えず剥がれているのか、兎の暴走体からは幾つもの分身が発生していて撃っても中々当たらない。
始めは空から兎の後を追っていた俺達だけど、魔力で作られた足場にて全力疾走している俺は魔力と体力から、時折ガントを放っていた遠坂は森の木々を駆け抜ける兎を空中から当てるのは無理と判断したのかアーチャーに命じると、魔力の節約なのか自身は地上に降立ち宝石剣を手にしていた。
アサシンとアリシアはというと、空中でのアサシンの動きはもの凄い遅い事から、アリシアが背中から抱きつくような感じで掴み、アリシアによる飛行魔術とその推進力により兎を追いかけている。
そう言っても、空を埋め尽くすような光槍を放ちこの辺一帯を荒野に変えるのはやり過ぎだし、兎の体格は一回り程は大きくなっているみたいだが、草木や潅木に紛れ動き隠れる暴走体を相手にだと厳しいようだ。
木々が生茂る森の中、魔力反応だけを頼りに獣道を走る俺と遠坂だけど、遠坂は不意に「っ、動物の直感ってヤツ」と口にする。

「如何したんだ遠坂?」

「アーチャーに捕まえるよう言ったんだけど、動物の直感でなのか如何も霊体化しているアーチャーが判るみたい―――それで、近付いただけでも逃げられてしまうのよ」

霊体化している時の速度はどれ程のモノかは解らないが、霊体なので物理法則の範囲外になっているのは確かだろう。
それすら、察知して逃げる今回の暴走体は危険じゃないけれど倒すのは難しい相手なのかもしれない。
―――と、言うかアーチャーやアサシンがいる以上、戦ってくれる方が簡単なのかもしれないけどな……
そんなこんなで、兎の暴走体と追い駆けっこをしていた俺達は、空を高速で飛行するアサシンとアリシアのコンビに霊体化する事で物理法則から逃れるアーチャーの連携により何時間かしてようやく結界の端に追い詰める事が出来て、アーチャーの放った投網により捕獲された。
網に絡まり脅える兎にアリシアが近付き無造作に手を置く、すると、ジュエルシードが浮かび上がるかのようにして兎から離れ、兎の暴走体だったモノは元の兎に戻ると観念したのかじっとして動かなった。
アリシアがジュエルシードの暴走を止めている間もアサシンは警戒を怠らずにいたが、無事ジュエルシードの封印に成功すると、素体となっていた兎を一瞥した後「今日は鍋か」とか呟き俺に何やら期待するような視線を向けて来る。
その発言に一瞬引いたものの、アサシンが生きていた時代って野山で普通に兎を狩って食べてたんだよなあと思い出す。

「いや。俺、兎の解体とかしたこと無いから……」

俺は商店街やスーパーで売られている肉なら調理出来るけど、狩猟などした経験なんかないのでとてもじゃないけれどアサシンの要望には答えられない。

「……そうか、久しぶりに兎を狩れたのでと思ったがそれならば仕方が無い」

「と、いうより豚や牛の方が美味しいと思うが?」

「確かに。士郎の腕もあるのだろうが、豚や牛の味わいは生前には経験した事が無いものだ。
特に松坂牛と呼ばれているあの肉の味わい深さは―――」

やや残念そうにしているアサシンに、アーチャーは俺と同様の事を感じているのか口にするが、アサシンは聖杯戦争が終って少しした頃、アリシアが通販で取り寄せた特上肉の事を思い出し、眼を閉じると「―――あの味はよもや忘れ得ぬだろう」と感慨深げに語る。

「……もしかして、衛宮君の家に住んでいるサーヴァントって餌付け済み?」

「そのようだ。
セイバーだけなら兎も角、アサシンまでとは―――この様子ではライダーも危ういか……」

そんなアサシンの様子に何やら警戒しているのか、遠坂は片手で顔を押さえながらも俺に意味深げな視線を送りアーチャーも同意しながら俺を見やる。

「ねぇ、この子どうするの?」

アーチャー、お前も偶にだけど藤ねえと桜、アリシアやセイバーにクッキーとか作っているだろうと反論しようとしたけれど、アリシアに言われ声の方へと向く。
すると、俺達の発言によりアリシアが兎を捕まえたままでいて、アリシアは「この子は美味しいのかな?」といった表情で見詰めていた。
………そういえば、もう随分前に感じるけどアリシアは猫すら食べようとしたある意味剛の者だ。
それに、この場にセイバーも居たとすれば「シロウ、今日の夕食は兎のシチューですね。
それに、剥いだ皮はなめして柔かくすれば如何様にも用途はありますから、今日はよい得物を仕留める事が出来ました」とか言いそうだ、な。

「肉なんて、店に行けば幾らでも売ってるんだから無駄に殺すこともないだろう」

アリシアにはそう言ったものの―――このままではこの兎の身が危ないと判断した俺は、兎を網から出して逃がしてやる事にした。
アリシアとアサシンは「兎さん逃げちゃったね」とか「折角捕まえたのに勿体無い」とか口々にしていうが、別に空腹でも食料不足で苦しんでいる訳でもないので兎とはいえ無駄に殺す必要は無いだろう。
こうしてある意味、強敵といえた今回の暴走体からジュエルシードの回収に成功した事をアースラに伝えると。
何でも別の場所にも起動したジュエルシードが見つかりセイバー、なのは、ユーノが数名の武装局員達を連れ出ているとエイミィから伝えられた。


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