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No.18127の一覧
[0] 【完結】ミュールIFルート(Ar tonelico 世界の終わりで詩い続ける少女)[しんかい](2011/01/06 21:33)
[1] phase1:かくて神の悪意は運命を捻じ曲げる 1[しんかい](2010/09/27 21:52)
[2] phase1_2[しんかい](2010/09/27 21:53)
[3] phase1_3[しんかい](2010/09/27 21:54)
[4] phase2:人が持ち得る善悪の境 1[しんかい](2010/09/27 21:56)
[5] phase2_2[しんかい](2010/09/27 21:58)
[6] phase3:罪の在り処を求める旅路 1[しんかい](2010/09/27 21:59)
[7] トークマター Level1[しんかい](2010/04/16 00:20)
[8] COSMOSPHERE Level1『桜の少女』[しんかい](2010/09/27 22:00)
[9] トークマター Level2[しんかい](2010/05/12 20:38)
[10] phase3_2[しんかい](2010/09/27 22:05)
[11] COSMOSPHERE Level2『始まりの予感』[しんかい](2010/09/27 22:06)
[12] トークマター Level3[しんかい](2010/04/16 00:25)
[13] phase3_3[しんかい](2010/09/27 22:08)
[14] phase3_4[しんかい](2010/09/27 22:10)
[15] COSMOSPHERE Level3『彼女の行方』[しんかい](2010/09/27 22:12)
[16] トークマター Level4[しんかい](2010/04/16 00:28)
[17] COSMOSPHERE Level4『桜樹の過去』[しんかい](2010/09/27 22:13)
[18] トークマター Level5[しんかい](2010/04/16 00:30)
[19] phase3_5[しんかい](2010/09/27 22:14)
[20] phase3_6[しんかい](2011/01/06 21:24)
[21] COSMOSPHERE Level5『終わりの予兆』[しんかい](2010/09/27 22:22)
[22] トークマター Level6[しんかい](2010/05/11 23:18)
[23] COSMOSPHERE Level6『罪の呪縛』[しんかい](2010/09/27 22:17)
[24] トークマター Level7[しんかい](2010/07/08 21:15)
[25] phase3_7[しんかい](2010/09/27 22:18)
[26] COSMOSPHERE Level7『二人の戦い』[しんかい](2010/09/27 22:19)
[27] トークマター Level8[しんかい](2010/07/08 21:14)
[28] phase3_8[しんかい](2010/09/27 22:20)
[29] コスモスフィア Level8『此ノ花咲ク耶』[しんかい](2010/09/27 22:21)
[30] トークマター Level9_1[しんかい](2010/08/19 22:59)
[31] 旅の終わり[しんかい](2010/09/26 20:42)
[32] コスモスフィア Level9『心のままにあること』[しんかい](2010/10/06 22:09)
[33] トークマター Level9_2[しんかい](2010/10/16 22:45)
[34] 貴方を好きな私の終わり[しんかい](2010/11/02 21:16)
[35] 彼方に響く赦しの詩[しんかい](2010/12/27 23:12)
[36] epilogue:そして小鳥は未来へ羽ばたく[しんかい](2011/01/06 21:28)
[37] 補足注釈[しんかい](2010/12/29 17:55)
[38] あとがき[しんかい](2011/01/06 21:31)
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[18127] 補足注釈
Name: しんかい◆16f21cb1 ID:16d910aa 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/12/29 17:55
※こちらは各話毎の簡単な注釈です。勿論壮絶にネタバレなので、まだ読んでいない方は回避した方が賢明かと思います。

↓ここから下へ1000ストン





























・phase1_1
『シュレリア様の以下略』の「どちらが魅力的?」ミュールside、という感じ。
 冒頭の三人称部分、ちょっと気取り過ぎな自覚はあります。ちなみにミュールさん、研究者からは「四号体」と呼ばれてたそうですね。

・phase1_2
 この辺は同じく『シュレリア様の以下略』の「言葉にせねば解らぬ想い」の裏側です。伏線にもなってない伏線撒き回。
 ミュールさんひとりごと多過ぎやしませんか。一人称はそこのバランスが難しくて困ります。

・phase1_3
 戦闘シーンは結構楽しんで書いてた記憶があります。ライナーはグラスメルクで色々超強化してるので、ゲーム本編でやり込んだ時のあの無双っぷりを想像していただければ。
 何事もなければ『シュレリア様の以下略』の「彼女の思惑(解答編)」に流れるはずだったのですが、まあ物語的にそういうわけにもいかず。ここでの「神の悪意」というのは、そのまま書き手(私)の恣意と言い換えられます。

・phase2_1
 公的に外へ出たりする必要があるので、この物語のミュールは基本服を着てます。さすがに常時全裸だと色々支障が出てきますし。
 実際ミュールの正体バレたらかなり大事になりそうですよね。1の本編はそういう泥臭い部分がほどんど見えなかったので、意図的に顕在化するようにしてます。
 盗み聞きした騎士のチープさは恥ずかしいくらいなんですが、もっとどうにかできたかというと無理そうです。私のレベルじゃこんなもの。

・phase2_2
 シュレリア様視点が混在していて、読み手にとっては少しややこしかったかもしれません。
 それぞれにそれぞれの事情があるんだよ、という本編のテーマを改めて取り上げただけの話なんですが、だからって納得できるのか、という話でもあります。多分に政治的な要素を含んでますけど、私自身はそこまでそういったことに詳しくないので、不備があったらごめんなさい。
 これまた民衆のチープさには顔から火が出るような(ry

・phase3_1
 メイメイ編。実際にこんなことができるかは微妙……どころか無理かも。まあそこは二次創作ってことで。
 以降ダイブは全て天文台で行ってます。なので遠出した際は2レベル分まとめてやってたり。ネモの時とほたる横丁の時が該当しますね。
 自己満足でも誰かのためになるってのは、結構楽しかったり嬉しかったりするもの、ではないでしょうか。

・CS_level1
 コスモスフィアの内容はおおよそ2のものと類似です。ミシャやルカがやってみせた「取り繕い」の要領で、強引に精神世界を別の何かで隠す手法。かなり深いレベルで自分の精神をコントロールできるミュールだからこそ、ですよね。
 ここでのおはなしはオリジナルですが、モチーフ元が存在します。勘の良い方はこの時点で気付くかも。
 あ、詩魔法やコスチュームのところは私なりのお茶目ってことでひとつ。

・phase3_2
 イム・フェーナ編。クレセントクロニクルについてのあれこれはここで清算です。
 何百年も同じ詩を聴かされ続けたら、そりゃあ嫌でも耳に残りますよね。ただまあ、実はバインドされてる間好き勝手に塔のデータ漁って趣味に開眼した、という公式設定があるおかげで、この辺の悲壮さが一種のギャグに取られかねないってのが(これを書いたのは件の設定がトウコウスフィアで明かされる前)……。
 物語上の都合と言えばそれまでですけど、ミュールのおかげでライナーは色々な人に出会えたのも確か。そこを前向きに捉えられるのがライナーの強さかな、と。

・CS_level2
 織香さんマジかませ。
 絵になる描写を心掛けてますが、類型的と言えなくも。
 コスチュームのLSUは2での長尺と思ってもらえれば。

・phase3_3
 ネモ・ラードルフ編。勤労奉仕で人の役に立つ喜びを知る話。
 自己満足からの行動は悪いことだと言われたりもしますけど、何をするにも結局は自分の意思な以上、全ての物事は自己満足であるべきだと思うのです。大事なのは結果ですよね。それが「自分のため」にしかならないかどうか。

・phase3_4
「詩」と「歌」は全くの別物……なんて言うとわかりにくいかもしれませんが。
 でも、どちらも想いを伝えるためのものであることは変わらないよね、という話。
 レーヴァテイルにとって詩魔法は自動的なものですし、自分の声と技術だけで歌うことは、また意味合いが違うんじゃないかと。
 ちなみにヒュムノスミュージカルを聴く限り、クレアさんがライナーにミディールの話をしたのは本編終了からだいたい五年後。場合によっては惑星再生終わってます。

・CS_level3
 意味深な台詞で読み手を困らせるための話。
「花の色」は重要なポイントです。たぶん。

・CS_level4
 シュレリア様の登場は、半分はミュールの意図的なものですが、もう半分はシュレリア様の無意識が為したことです。いきなり告白しなかった辺り抑制効いてます。
 トイレでいじめとかどんだけ類型的だよって感じですけど、そこはご寛恕いただきたく。
 コスチュームはまんまOBOT。「オボンヌ超合体」の詩魔法に関しては、元々のプロットだと頼奈宅のテレビで丁度やってた番組から持ってきてたんですが、いつの間にかそのシーンがカットされてました。他にいいのも思いつかず、その名残です。

・phase3_5
 ほたる横丁・スピカ編。2でいつの間にかやたら仲良くなってた二人。知り合うまで紆余曲折あったみたいですけど、こっちの話だと色々事情も変わってるので、結局こんな感じになりました。
 食えない性格のスピカさんをどうやったらミュールは気に入るのかと考えて、全然取り繕わず接してくるところかな、と。
 ほたる横丁のあれこれは資料集参照。びっくりするほど設定細かいですよあれ。

・phase3_6
 ほたる横丁・亜耶乃社長&クルシェ編。天覇って色々問題ありまくりだよね、という話。
 本編で追及されなかった、違和を感じたところに片っ端から突っ込んでいった結果です。
 クルーアッハとミディール関連は『そよかぜの約束』参照。研究資料が現存してるかどうかは微妙ですけど、そこそこには残ってるんじゃないかと思います。発見場所くらいは調べられるはず。
 ジャックは普段クルシェのところに(借金返しつつ)入り浸ってますが、今回はいません。ライナーはそもそもクルシェと一緒にいたのも知らないってことで。ちゃんとジャックも忘れず出す……つもりです。大丈夫。たぶん。

・CS_level5
 結局ホラーなんだかミステリなんだか学園物なんだかバトル物なんだかよくわからない感じのストーリーです。もうちょいスプラッタにしてもよかったんですが、そこだけノリノリに書いてもしょうがないので抑え気味に。
『廃墟の森』がいったい何なのかの説明とかも、Lv6以降に入ります。とはいえ、この辺りからはおおよそ2のコスモスフィア準拠だったり。骨子となる物語が違うだけなので、ああこんなもんか、くらいな気持ちで読んでいただいた方がいいかもしれません。
 コスチュームは淑羽織の色違いと思えば。配色が全体的に暗い紅なので、見ようによっては返り血浴びたような雰囲気に。あとELMA-DSは無理矢理出しました。ミュールが。

・CS_Level6
 ここから潜在意識パート。Level5までの世界観の謎解きになります。桜樹の由来、もう一人の美羽の正体、廃墟の森が何故そう呼ばれてるか、とか、その辺はある程度提示できたかなー、と。
 2のコスモスフィアでは過去の見せ方がかなり直接的だったので、こちらは物語の体裁を取ることによりいくらかぼかした感じにしてます。諸々の記憶はハーモニウスが持ってたってことで。
 ちなみに、Level6までは記憶世界という扱いなので、もう一人のミュールは存在してません。降りてはこれますけど。彼女が本気を出すのは本性世界入ってから。
 コスチュームはグラトミー+クローシェ様のヴィクティムペインをイメージしていただけるといいかも。劇中でも書きましたが、胸の辺りに鍵穴が付いていて、開けると全部脱げます。過去に於ける自由の欠如と、それを打開したいと願う意思の象徴。他人にしか開けられないところがミソ。

・phase3_7
 プラティナ、ジャック・ミシャ回。
 ミシャに関しては本編ラスト付近でほとんどの確執が解消されているので、お互いの気持ちの確認程度です。だからあとは、ジャックの「許せない気持ち」とどう向き合うかでした。その結果が唐突なバトルシーン。何故に。
 鉄鎖呪縛(EXEC_HYMME_TESSAZYUBAKU)のヒュムノスについては、ヒュムノサーバー調べて何とかそれっぽい文法になってるかと。なってたらいいなあ。ヒュムノス語はそもそも語数が少ないので、どうしても超意訳になりがちです。あと、ルビ小さくて読みにくいですよね。すみません……。

・CS_Level7
 2のCSでは「二人の自分が対立する」状況も見られなくなりましたが、1の時は、オリカもミシャも異なる性質の自己が精神世界内には存在したんですよね。「本能とそれを抑え込む理性」「使命とそれに抗う自由への渇望」。人の精神を二面性で括るのは些か短絡的ですが、2のCSを見る限り、ミュールにもそういった側面はあるのでしょう。即ち「人間を滅ぼそうとする自分」と「人間と共存しようと思う自分」。これは色々言い換えることもできますけど、結局根っこは同じです。
 憎む気持ちは信じたい気持ちの裏返し。しかし、それを認めれば「憎しみ」の行き場がなくなってしまう。
 変則的に一人称と三人称が混ざってるのは、どうしてもミュールの側を描写したかったから。気付けばphase3_7に続いてバトル物になってましたが。私動きのある描写苦手なんだけどなあ。下手の横好きって奴か。
 城の門が開いてたのは、黒いミュールの意識も若干ながら世界に浸透してるため。門番(門は守ってないけど)は紅いミュールが創ったもの。物語的解釈をくっつけるなら、火の神サクヤの力の一欠片です。
 あと、あっさり世界壊れてそのままになっちゃってますけど、一応ライナーが放り出された後に自己修復は為されている、という設定です。どんなことになってるのかを次で説明できればいいかな、と。

・phase3_8
 オリカさん絡みの話。設定資料集でそこそこ情報の補完はできるんですが、細かい部分が全然見えてこなくて困りました。例えばカルル村の塔の下亭(宿屋)。エピローグ時オリカさんはここに住んでオルゴール作ってるみたいですけど、そもそも宿屋ってレイアウトじゃないんですよね。入って右手に仕切りもなしでベッド四台とソファって、ちょっと大きい民家じゃないのかと。
 それから交通の便について。資料集では「各町間に航路がある」と書いてありますが、そもそも各町というほど町が存在するのか(ゲーム上では、カルル村、空港都市ネモ、ほたる横丁、シルヴァプレートくらいしか人の住んでるところがない。イム・フェーナとプラティナはホルスの翼にないので除外)。あるとして、辺境と言ってもいいカルル村にも通ってるのか。
 アルトネリコは「ゲームにする都合で意図的に世界観や設定を無視している」部分が多く、カルル村~ネモ間も、ゲーム本編ではチェロ森抜けて移動してますけど、実は飛空挺が往復してるんだよ、という可能性も充分に有り得るわけです。……ただ、ヒュムノスミュージカルでもそういう描写が見られなかったので、こちらでは「チェロ森を抜ける以外の道はない」ということにしています。カルル村側に航路を維持する予算はないでしょうしね。
 あと突っ込まれそうなところをフォローしておくと、ミシャが前にカルル村へ巡業しに来た時オリカさんに会ってないのは、丁度スクワート廃墟の方に行ってたからです。タイミング逃してその辺の説明を入れ損ねました。他にも、phase3_6で出た元スクワート村住人への補償をちょっと受け取ってるとか(延命剤代と塔の下亭改装用。ダイキリティはソル・マルタでの相場が10万くらいらしいので、ソル・シエールはもうちょい高いと思います)。こっちで補足しなきゃいけないのは私の力不足です。
 追憶の尾翼どうこうの部分は完全に独自解釈ですが、少なからずそういう意図もあったんじゃないでしょうか。並べて考えてそんな結論に達しました。ミュールの罪は最早シュレリア様しか(本当の意味では)知らないものですけど、だからこそ、自分だけは覚えていて、過去自体に苦しめられもする。自分が昔犯した過ちって、案外いつまで経っても忘れないものです。事ある毎に思い出して「ぎゃー!」ってなる。あんな感じ。
 ……うわ、長くなったなあ。ともあれCS挟んで次でphase3は終了です。

・CS_Level8
 2の『焔』を持ってる人なら気付いてたかもしれません。CSのテーマは『染~SEN~此ノ花咲ク耶』でした。ミュール自身の在り様を謳った曲なので、親和性はばっちりというか。表現し切れてない部分も多々ありますが、何が言いたいかっていうのはそこそこ伝わったんじゃないかな、と。
 Level7で戦っていた二人のミュールが引き分けた結果、壊れかけた世界にはお互いの意識がもろに出てる、という形です。全体的に崩壊気味だったり人間が死に絶えてること自体は紅い方、商店街の墓や死山血河は黒い方の影響。そういった罪の意識、絶望感を桜樹=サクヤが吸っていたが故、あんな風になってた感じです。かなりわかりにくかったかも。この辺は反省。
 実のところライナーがしたのは、本当に地味な作業だけなのです。とはいえ気が遠くなるような、途方もない分量であったのも確か。普通は死体を触ったり埋めたりするのに、眉を顰めたりしそうなものですが、ライナーは文句らしい文句も言わず、黙々と、丁寧にやり遂げた。主人公らしい恰好良さ、派手さはありませんけど、相手に心を伝える、誠意を見せるのには、そういうことこそ大事なのかな、と思います。
 ハーモニウスはライナーと共にあり、言わばずっとライナーを見てきました。だからハーモニウスを返してもらったサクヤ=ミュールには、言葉を交わすよりはっきりと、ライナーのしてきたことを理解し、受け止められた。
 どんな困難にぶち当たっても、苦しみに苛まれても、絶望しかけても、諦めず信じることが、ミュールにとっての『希望』です。真白は他のあらゆる色に染まるものですが、その本質は変わらない。あるいは全てを塗り潰す光でもある。物凄い拡大解釈ですけど、ミュールの『本質』を私はそう捉えてます。2のピュアリチュアル、生まれた頃の純粋な人格と違って、色々な記憶や経験を蓄積してますが、それでも不変で在り続けるもの。
 ちなみにサクヤさんは白らしく清楚で素直です。これもまたミュールの一側面……とも言えますが、当人が知ったら荒れそうだよなあw

・旅の終わり(phase3_9)
 ドラマCDで明らかになった、レーヴァテイル・コントロール計画の失敗作について突き詰めて考えた時。そして、このミュールについての物語を想像した時、どうしても書きたい、と思った話が今回のものでした。
 何かこっちであれこれ言っちゃうと後々あとがきで書くことがなくなりそうなんでアレですが、ミュールにとって「ああすること」は凄く大事な、ひとつのけじめだったんだろうな、と思うのです。他の誰でもない、自らが手を下すこと。改めて自分で失わせ、その失われたもの達を背負って生きていくこと。
 最後はついにやっちゃったか的な感もありますけど、まだ具体的にやってはいません。Aまでだよ! ライナーはやっぱり煮え切らないというか、いまいち恋とか愛とかがよくわからない子ですが、そこはミュールも同じってことで。気付けばそういうのを飛び越えてたというのも、まあよくある話なのかもしれません。
 phase3はこれで終わりになります。残りはラストのCSを挟んで二話ほど。

・CS_Level9
 いくつか自己解釈があったりしますが、ベースは1の基本的なレベル9の構成と、2のミュールCSが半々です。構成された物語は物語として結末を迎え、またライナーとミュールの「絆の試練」についてもここで一つの区切りを見せます。
 2のミュール、つまりジャクリは、最後になっても「人間への憎悪」は消えないのだ、と言っていました。ミュールIFに於けるミュールもそこは同じですが、長い旅を経た彼女は、自分の中で「どうしようもない憎しみ」に対する答えを見出しています。なのでその辺のごたごたはCSで起きず、ライナーに釘を刺す程度で留めました。
 クロアと違ってライナーは(開き直らない限り)積極性に欠ける(と思ってる)ので、ちょっとだけミュールが自分から行く形になっています。とはいえいつでも素直になれるわけもなく、あくまでツンデレな彼女が上手く書けてればいいな、と。こんな風にストレートなミュールさんはたぶんもうほとんど見られません。

・貴方を好きな私の終わり(phase4_1)
 元々シュレリア様EDからの派生という設定なので、物語開始時点では、ライナーの意識もシュレリア様に寄っているわけで。勿論端からベタ惚れなシュレリア様はライナー好き好き光線を割と隠さず出してるんですが、結局ミュールの方に傾いてしまい……何というか、一回『シュレリア様の以下略』書いてる私ではありますけど、一番辛い役割を押し付けざるを得なかったのが切ないです。
 ミュールIFルート、という物語に於いて、シュレリア様が想いを振り切ることは必須の展開でした。選ばれた者の裏には選ばれなかった者がいる。それはいつの、どこの世界でも当たり前の話ですが、物語って基本的に「選ばれた者」しか描かれないものですよね。や、そりゃ裏側が描かれることもよくありますけど。ともあれ、シュレリア様がきっちり振られる=ミュールが本当の意味で自分の気持ちを認めることによって、彼女達は正しく和解を果たすのではないかと思います。
 シュレリア様の思い出云々については、トウコウスフィア102回目の『ガベージコレクション』参照です。さすがに自分のおおまかな仕様は理解してるよね、という感じで。
 懲りずにやった戦闘パートですが、イメージはコミック版(アルペジオ)。あっちはもっと殺す気でやってるので、極端に短くした詠唱であんまり威力のない詩魔法を撃ち合ってると思っていただければ。実際はちゃんと想音入れないと発動しない気もしますけど、その辺は適当に脳内補完でお願いします。うん。
 ミュールの強さは処理速度、つまり詠唱の速さと集中力にあるっぽいのですが、シュレリア様は性能面での(若干の)不利を経験で補っています。詩魔法の威力自体はシュレリア様の方が強く、また割と一人で何でもやってきた人なので、個人戦闘にも慣れているのかな、と。
 もうひとつ余談。本当はこの後えちぃシーンが入るんですけど、理想郷の仕様上カットということになってます。現時点(11/2)でまだ書き上がってない上、掲載するにしてもそれだけ×××板ってのも何だかなー、という感じなので。当然ながらなくても成立するようにはしてます。

・彼方に響く赦しの詩(phase4_2)
 この長編を書き始めよう、と思った時からずっと温めていたタイトルです。本当は長編そのもののタイトルにもなる予定だったんですが、これ自体がネタバレな上、最後の最後でタイトル変えちゃうのもなー、という感じで流れました。
 わかる人にはわかる小説版アルトネリコのネタですが、感想掲示板でもご指摘があった通り、本来あのイベントはラスボス戦後~ファンタスマゴリア合唱(エンディング)の間に起こることです。ミュールIFという物語のラスト、統括はどうあるべきかと考えて、色々な要素を加味した上でこれしかないと思ったんですけど、いざ書こうというタイミングで時系列的に有り得ないことに気付きました。もう私死ねばいいと思うよ!
 こうなると別の締めを考えるべきだったのでしょうが、どうしても他の展開ではしっくり来なかったので、そのまま突き進んでしまいました。まあそもそもこの物語自体、設定的な矛盾や時系列の崩壊が起こりまくってるし、バタフライ効果的な何かがあったってことで納得いただければ……。
 ちなみに小説版は何度も読み返しました。その上で、これはミュールがきちんと対峙して解決すべきことだろう、と。最終話は「詩で締める」のを決めていたので、あとは両立させるために調整した感じ。
 言うまでもないですけど、劇中の詩(EXEC_RISONANCIA/.)は私の完全な創作です。言葉を主体にしてるので韻とか全然考慮してません。ヒュムノス語も文法間違ってるかも。単語の少なさ故に超意訳せざるを得なくて、滅茶苦茶難産でした。一応余談として、リゾナンシアはスペイン語で「共鳴」という意味を持っています。詩の効能も「共鳴」。原理的には「METHOD_METAFALICA/.」に近いです。もっとも、I.P.D.のようにコスモスフィアは地続きになっていないので、あくまでバイナリ野から境界門を通して“想い”が漏れ入っている、という独自解釈ですが。
 当初はこの役割を、コミック版(アルペジオ)に出てきた「ソポリフィクエ」で代用するつもりでした。でもあのヒュムノスエクストラクト、効果が強過ぎる上に一度開いた境界門を戻せないっぽいので、泣く泣く諦めることに。ただ、結果的には諦めてよかったです。
 それと、見ての通りこの話だけ一人称と三人称が細切れでごっちゃになってます。ゲーム的な俯瞰視点で「世界中の人々の様子」を表現するための苦肉の策ですが、シュレリア様とミュール単体の視点だけは三人称だと個人的に違和感あるので、そこのみ一人称にしちゃってます。あんまりにも変則的なので、これを小説とは呼べないかもしれません。


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