<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.18124の一覧
[0] まおう[SO](2010/04/15 22:48)
[1] まおうと勇者の従者[SO](2010/12/03 22:24)
[2] まおうと勇者の従者と魔王[SO](2010/04/17 21:55)
[3] まおうが勇者として召喚されました?[SO](2010/04/19 01:34)
[4] まおうと○○の国[SO](2010/04/19 19:01)
[5] まおうと呪い[SO](2010/12/03 22:25)
[6] まおうとその部下[SO](2010/12/03 22:44)
[7] おまけ[SO](2011/01/15 19:32)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[18124] まおう
Name: SO◆e9f104b8 ID:473dff86 次を表示する
Date: 2010/04/15 22:48
「死ねえええええええええええっ!」
とても分かりやすい台詞と共に、勇者が全世界に住む人間から集めた
エネルギーを私に向かって解き放つ。
いわゆる元気玉というやつだ。ただドラゴンボールの元気玉と違うところは
放出された瞬間に私に命中したってことかな。

いや速いよ。速すぎるって。
もうちょっとドラゴンボールみたいに頑張れば回避できそうだなって感じの速さで来いよ。
というかもうちょっと戦えよ。出会いがしらとか何だよ。
こちとら前口上とか色々考えてたんだしさ。
もうちょっと戦闘前の会話とかあってもいいんじゃないか。

あ、もう駄目だ。消滅する。体をこの世界に留めていられない。

私は所謂魔王ってやつでさ。しかも全ての次元において最強な固体っていう
自負くらいはあるわけよ。
色々な世界に存在する魔王とか言われてるのをかなりの数知ってるけど
ぷぎゃーと笑えるくらいには強いしね。
でもさ。全部の次元から無理やり集めた力を食らったらさすがに無理。

私を超速攻でぶち殺したい気分とかまあ、分かるよ。結構な数の人間殺したしさ。
何しろ私も魔王らしく人間とか憎んでいたわけだしさ。
ちなみに元人間から魔王になったっていうよくあるケースね。
いわゆるスラムに住んでいた私は(魔王になった過程が長時間に渡って語られている)
ってなわけよ。

ああ、ちなみに私の肉体とっくに消滅しちゃってるね。きれいさっぱり。
超元気玉ぶっぱなした勇者も消滅しちゃってるけど。
威力凄すぎて自分も耐えられなかったみたいね。
でもまあ、なんていうかあれだよ、肉体は消滅しても精神は残ってる感じ?
ぐへっへっへ、私は何度でも蘇るぞーって感じ。
なぜなら私は人々の悪意とかそんな感じのが集まったものに私という意思がくっついた
存在だし。人間がいるかぎり私は何度でも現れるぞーって感じ。

でもまあ肉体きれいさっぱり消滅させられちゃったからにはおもくそ弱体化してる
んだけどね。人間がいる限り時間たてばどんどん力が復活していくけど。
今すぐ肉体を物質化することもできないでもないけど、もっと力つけてから
復活しないとまたやられ……あれ、どこだよここ。なんで私肉体があるの?
あーそう。ふーん。私召喚されたわけね。
弱体化してたからついつい御呼ばれしちゃったよ。

周りを見るといかにも怪しげな格好した連中が集まって私にひれ伏してるや。
いやね、あのね、私もうちょっと力蓄えておきたかったわけよ。
わかるこの意味?

っていうかなんか言葉わかんねーし。
なにこれ。
召喚するときゃ相手と意思疎通できるようなプログラムつくっとけよと
小一時間問い詰めたい。
私意思疎通できる魔法なんざ使えねーよ。
魔王だからなんでもできると思うなよこら。

さてどうしたものか、近くに勇者っぽいの居たら嫌だなと周りを見回すと、
なんか場違いというか明らかに毛色の違う人間が結界の中に居るのが分かる。
あーこれ生贄ってやつっすか。
生贄の体の中身になんか術式があるね。
ふんふんなるほど、こいつを食らったら力がつく代わりに周りに居るやつらに
操られる、そんな感じだね。
まー私としましても、普通にうち破れるくらいの力は余裕であるけどさ、

魔王なめんじゃねーぞこら、この程度で従属化できると本気で思ってやがるのか。

ムカツクんで辺りに居るやつ全員皆殺しにしてやってもいいが、
この生贄、勇者の縁者とかそんな感じだと嫌だなあ。
こいつ殺したら、敵だーとかいって、なんか凶悪なパワーアップした勇者と戦う
羽目になるとか嫌だぞ私は。

うーん、ぽくぽくぽく、ちーん。

よっし閃いた。
なーに、なんか前にいた世界と違うし、何もしなきゃ勇者も襲ってこないっしょ。
ああでもこのまま生贄放置しちゃって殺されたりでもしたらろくなことに
なんない気がするからとりあえず助けておくか。

私にとってはカスみたいな結界を弾き飛ばして生贄を抱き上げる。
うわなにこれ軽っ。なんかいい匂いする。可愛い。おっぱい私より大きい。

こいつぜってー勇者の女とかそんな感じだな。
わてくしの経験からいって間違いない。

変な薬でも吸ってるのか、なんかトランスモードになってるのがありがたい。
暴れられるのも面倒だし。

はっ、とエネルギー波なんてものを出して壁に穴を開けて逃亡。
ふははははは、明智君さらばだっ。



とりあえず数千kmほど移動、勇者近くに居たら最悪だしなっ。
せっかくだから海越えたよ海。

人気のない森の中まで移動して一安心。
ふう、勇者連中私を追いかけてきてなんてないだろうな。

ああっと、この生贄にかかってる変な魔法とっぱらっておかないとな。
なんかの目印にされたら目もあてられない。

ていやと、状態異常完全回復的な魔法を使うと生贄の目まで覚める。
うお、そういえばわざわざ連れてきた意味あんまりなかったんじゃないだろうか。
どこか安全そうな所で目を覚まさせから逃げておけばよかったような。

何か分からない言葉で話しかけられる。
こちらもどうせ分からないだろうけど、自分とこの言葉で話しかけてやる。
どーだ、話通じないだろう。

なんだか困ったか顔をされた後、頭を下げられる。
ああ、一応助けたからお礼って感じなのかな。

所で困ったことがある。
この生贄女をもといた所の近くに連れて行きたいのだが
召喚された位置わからない。
てきとーに飛んできたから元の場所に戻れない。
距離がちょっと離れすぎているのでどうしようもないな。

分からないだろうけど元居たところの近くに連れて行ってやることができないといって
悪いねと手を合わせてやると、言葉が分からないなりになんとなく理解したのか
私にしがみついて、何かを訴えてくる。
わかんねーってばよ。
まあ、元に勇者の元に連れて行ってくれとかそんな感じなんだろうけどさ。

どうしようかねえ、と考えてみたものの
さっぱりとよい方法が思いつかない。

わてくしとしてはこのまま勇者とか居ないところで力を蓄えた後に
人間に喧嘩を売っていっぱいぶち殺してやりたいとこなんだけど、
生贄女をこのままここに放置しておさらばするのもなんか嫌な予感がする。
生きててもらわないと勇者覚醒超元気玉コンボあたりをまた食らいそうなのだ。
ていうか、冒頭の勇者も割とそんな感じのイベントやったので
超はりきっちゃってたみたいだしなあ。
今は弱ってるので今度は精神までやられて私という意識が破壊されてしまいそうで嫌なのだ。





仕方ない、どうせ向こうからこっちのこと探すだろ、とこの場に住み着くことにする。
悪さとかしなければ助かるだろ。生贄女はちゃんと生かしておけば問題なさそうかな。

木を魔法でカッティングしたりなんか色々やって家を作成する。
一級建築士とか超余裕なので3時間くらいでできた。
弱ってるけど、わてくしってばまだまだ最強だね。

生贄女はわけが分からないといった感じで色々作業する私についてきたけど、
物凄い勢いでできる家の姿にびっくりしていた。
なんかもう色々疲れたので、とりあえず家に生贄女を連れ込んで休憩することにする。
悪いね、とりあえず勇者が引き取りにくるまでここに居て貰うよ。
ああ安心して、不老の魔法はかけておくから寿命で死ぬこたあないよ。
勇者が長命種で生贄女の寿命が短かったらろくでもないことになるだろうしね。

「生贄女、私の力がさっき殺された時より強くなるまでは居てもらうよ」










そんでもって何だかんだで200年くらい経過した。

「おぱ!おぱおぱおぱおぱぱーい!!」

この乳はいいものだ。心が安らぐ。
家の中で生贄女ことアリシアのおっぱいを揉むことに集中する。

「……もう長いこと、本当に長いこと揉んでいますけど飽きないんですか?」

「おっぱーい、おぱおっぱーい!!」

「まあいいですけど、そろそろお夕飯なのでそれまでには止めてくださいね」

「おぱーい!!」

なんか脳が退化してしまったような気がするが、構わない。
このおっぱいは素晴らしいし、相変わらずアリシアはいい匂いがする。
後ろから抱きしめておっぱいも揉みしだくが私の幸せ。





ここに住むようになって、分からないなりに喋り捲って居たら、
なんとか数年で普通に会話できるようになり、
意思疎通が楽になったんだけど、そうなると当然元に居た場所に帰す話となる。
まあ私は偉大すぎたので

「ごっめーん、あてくしとかアリシアの命の恩人だから私の傍にずっと居てね!」

この言葉で私の癒しとして傍に居てもらうことに成功した。
幸いなことに勇者とは、存在は知っているが顔見知りではないことと、
大切な人はもう生きては居ないとのことで、問題ない状態だったのだ。



そんでもって現在に至る。

昔は色々あったんで人間皆ぶちころすぞ状態だったんだけど、
今じゃそういった気持ちはあんまりなかったりする。
というか少なくともアリシアを殺す気なんてさっぱりないし、
アリシアのおっぱい揉んでいれば幸せ。

アリシアも、私のすることには結構飽きられたりもするのだけれど、
私のことは大好きみたいなので幸せそうである。
逃げ出そうともしないし、何も言ってなくても膝枕とかしてくれたりするしね!


というわけでめでたしめでたしはっぴーえんどでよかったよかった。




あとがき

実は続き物の予定だったのに終わってしまった。
続けられないこともないので続くかもしれないし、オムニバスな感じで
違う魔王を登場させるかもしれない。
ちなみに魔王の一人称はその場の気分で変わっているので誤字にあらず。


次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.024257898330688